JP5904492B2 - 壁紙糊付機 - Google Patents

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Description

自動壁紙糊付機から排出される壁紙の長さが壁紙先端の初期誘導作業に適した長さに達した時に、初期誘導作業に適した搬送速度に切り替え、初期誘導作業を終える長さに達した時には作業者が設定した糊付け実行速度に戻すように制御することで、作業者の壁紙初期誘導作業を補助する自動壁紙糊付機に関する。

従来より自動壁紙糊付機は、壁紙を搬送して裏面に糊を付ける為の複数のローラーと、糊箱、壁紙の搬送速度を制御するモーター制御部と、搬送される壁紙の長さに比例したパルスを発生する検尺手段と、糊付けを行う壁紙の長さや糊付け速度などの設定を行う為の表示操作部と、作動条件や作業実績などを記憶する記憶部と、検尺手段が出力するパルス信号を計数して、排出される壁紙の長さを算出する主演算部からなる制御部とから構成されている。この様な自動壁紙糊付機を用いて壁紙に糊を付ける場合の、壁紙の搬送速度は、作業者が表示操作部から選択設定する様になっている(以下では、「糊付け実行速度V1」と称する)。
近年、糊付け実行時の速度V1を速くしてほしいという要望が増えてきており、モーターの速度アップとトルクアップが図られている。搬送速度の速いものでは、最高速度が、19m/分から40m/分、近くまで設定できるものがある。
このような従来技術の自動壁紙糊付機で糊付けを実行し自動壁紙糊付機から排出される壁紙の変化の様子を図8に示し、搬送速度の変化のグラフを図9に示す。まず、図8(a)は、排出する壁紙先端がカッターガイドに位置しているところで、カッターナイフで壁紙を切断する状態を示し、続いて、作業者により糊付けスタートスイッチが押されたら、自動壁紙糊付機の制御部は、予め定められた加速度で加速して、作業者が設定している糊付け実行速度V1に到達させて、その後は等速で搬送して、設定された長さに到達する直前で、予め定められた加速度で減速して、設定された長さに達すれば停止させる。この場合の壁紙の搬送速度の変化は図9に示す。
また、水平に軸支されて回転する糊付ローラに壁紙を圧接して糊付けする自動糊付機において、糊付け後の壁紙先端を貼着し、自重によって降下していく折りたたみガイド片と、このガイド片の降下を案内支持するガイド糸とからなる壁紙折りたたみ用ガイドを備えている自動糊付機(特許文献1)や、壁紙の裏面に糊を塗布する自動壁紙糊付機において、糊が塗布されて排出されてくる際に、糊の塗布されない壁紙表面の先端付近に当接して、糊付機左右の脚部の間で壁紙受部材の奥側へ壁紙先端を誘導し、上記壁紙表面側が壁紙受部材に接するように案内する壁紙案内手段を有し、上記壁紙案内手段は、壁紙の糊付速度に応じて、壁紙の糊付開始から所定時間後又は所定長さ糊付後に起動して、糊付速度に応じた速度で壁紙先端を誘導し、上記壁紙表面側が壁紙受部材に接して所定の位置に置かれるように案内する自動壁紙糊付機(特許文献2)なども知られている。
実公平8−1014号公報 特許第4264486号公報
特許文献1の自動壁紙糊付機においては、1枚の壁紙の糊付けが終わって、次の壁紙に糊付けを行う場合に、ガイド片を糊付き壁紙の先端から外して、所定の位置に戻してから、次の壁紙の先端に貼るという作業が毎回発生するので、時間と手間がかかるという課題を有している。
また、特許文献2の自動壁紙糊付機においては、自動壁紙糊付機を現場から現場へ移動させる場合には、脚部の内側に配設された案内棒と案内アームを取り外して脚部を折りたたむという作業が必要であることと、装置自体の購入費用もかかるという課題を有するため、これらの理由により、特許文献1及び特許文献2に記載の自動壁紙糊付機は実用化されず普及してないため、作業者は依然として、壁紙の糊付け1枚1枚毎に、身体をかがめて先端誘導を行っている。
そのため、作業者のなかでも、高齢の作業者や糊付け作業に慣れていない作業者や、器用でない作業者は、「糊付け実行速度V1」を設定できる最高速に設定していては、搬送速度が速すぎて使うことができない。
その理由は、図8(b)から図8(c)のあたりで作業者は、裏面に糊が付けられて排出される壁紙の先端を両手で掴んで、壁紙の先端を自動壁紙糊付機の奥の方(内側)へ持っていって、壁紙原反の少し前あたりの床に置いて、手を放す、という作業を行う必要がある。
図8(c)に示す様に、作業者は、前屈みになって両手で壁紙の先端を掴んで、自動壁紙糊付機の後方(原反ロールの下あたり)に導く動作をする必要がある。以下作業者が行うこの動作を先端初期誘導と称する。壁紙を床の上に直接置くのではなく専用の台を使う場合もある。
この様に、壁紙先端を所定の位置に初期誘導すれば、第一ターン部が形成されて、糊が付いた面同士がうまく折り重なっていき図8(d)の様になる。しかし、先端初期誘導を行う時には、壁紙の搬送速度は糊付け実行速度V1に到達しているので、糊付け実行速度V1を速い速度に設定していると、作業に慣れていない作業者にとっては、壁紙の動きが速すぎて先端誘導動作がうまくできない。
壁紙が高速で排出されてくるので、先端を奥の方へ持っていこうとしている間に、壁紙が手前の方の床に着いてしまうからである。手前に置いてしまうと第一ターン部がうまく形成されないので、床の上に蓄積される壁紙がグジャグジャになり、糊が表面に付着したりして、壁に貼ることができないものになってしまう。
先端初期誘導をうまくやれば後はほうっておいてもうまくいくが、先端初期誘導を失敗すれば最後まで悪影響がでるのである。この為、先端初期誘導が苦手な作業者は、糊付け実行速度V1を最高速度に設定して使うことができない。高齢の作業者や器用でない作業者が糊付け実行時速度V1を速く設定できる自動壁紙糊付機を使っても、最高速度では使えないので糊付け作業時間の短縮にはならない。
次の理由は、また、表面に繰り返しパターン図柄のある壁紙の繰り返しパターン図柄の先頭をカッターガイドの位置まで移動させる時には、「寸動」(インチング)という微少送りを行う必要がある。この微少送りをさせる為に、自動壁紙糊付機には、「寸動スイッチ」(実際の製品では「インチングスイッチ」などと称されている)が設けられている。
この「寸動スイッチ」は、押されている間だけ、予め定めた速度で壁紙を搬送させるものである。「寸動スイッチ」が押された時に搬送速度は、糊付け実行時速度V1とは異なる速度に設定できる様になっている。「寸動スイッチ」を押している時間の幅を短くすることによって、微動量を調節する様になっている。
作業者は繰り返しパターン図柄の先頭を目でみながら、「寸動スイッチ」を数回に分けて押して、図柄の先頭をカッターガイドの位置まで移動させるのであるが、設定されている速度が速すぎたり、また、比較的ゆっくりした速度でも、糊の粘度や壁紙の材質の違いにより壁紙の移動度合いが異なるので、ちょうどよい位置を通りすぎてしまう場合がある。この場合は、次の繰り返しパターン図柄の先頭まで送り直さなければならないので、壁紙を無駄遣いすることになる。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1は、搬送速度を可変速制御するモーター制御部と、糊付けを行う壁紙の長さや糊付け速度などの設定を行う表示操作部と、作動条件や作業実績などを記憶する記憶部と、搬送される壁紙の長さに比例した信号を発生する検尺手段の出力信号を計数する主演算部からなる制御部を有する自動壁紙糊付機であって、前記記憶部は、前記表示操作部に設定された糊付け実行時搬送速度指令値と、壁紙の先端誘導を行う時の先端誘導時速度指令値と、前記2つの速度指令値を切り替える為に、搬送される壁紙の検尺値が到達する長さを第一の長さ、第二の長さという予め設定されるパラメータとして記憶し、前記主演算部は、糊付け実行時に前記モーター制御部へ速度指令値を指示し、搬送される壁紙の長さを検尺する為の前記検尺手段からの信号を計数検尺し、検尺した前記検尺値が前記パラメータの第一の長さに達した場合に、前記モーター制御部に先端誘導時速度指令値を指示して、壁紙の先端初期誘導に適した搬送速度に切り替え、前記検尺値が前記パラメータの第二の長さに達した場合に、前記モーター制御部への速度指令値を糊付け実行時搬送速度指令値に戻すことを特徴とする。
本発明の請求項2は、搬送速度を可変速制御するモーター制御部と、糊付けを行う壁紙の長さや糊付け速度などの設定を行う表示操作部と、作動条件や作業実績などを記憶する記憶部と、搬送される壁紙の長さに比例した信号を発生する検尺手段の出力信号を計数する主演算部からなる制御部を有する自動壁紙糊付機であって、前記記憶部は、前記表示操作部に設定された糊付け実行時搬送速度指令値と、壁紙の先端誘導を行う時の先端誘導時速度指令値と、前記主演算部は、搬送した壁紙の先端部を検知する第一の光電センサと第二の光電センサのうち、前記壁紙の先端部が、前記第一の光電センサで検出した場合に、前記モーター制御部に先端誘導時速度指令値を指示して、壁紙の先端初期誘導に適した搬送速度に切り替え、前記壁紙の先端部が、前記第二の光電センサで検出した場合に、前記モーター制御部に糊付け実行時搬送速度指令値に戻すことを特徴とする。
本発明の請求項3は、糊付け実行速度が先端誘導時速度よりも遅い速度の場合には、搬送速度の切り替えを行わないことを特徴とする。
本発明の請求項4は、作業者が操作する寸動スイッチの動作で発生する搬送速度と加速度を記憶し、寸動スイッチを押すと搬送速度を所定の加速度で加速させ、寸動スイッチを押している時間が加速に要する時間よりも短かった場合は、設定されている速度に到達させないまま停止させることを特徴とする。
作業者が、「糊付け実行速度V1」を、初期誘導作業をできないくらい速い速度に設定している場合でも、自動壁紙糊付機の制御部は、排出される壁紙の長さが、初期誘導作業を行う長さに適した長さに到達した時に、搬送速度を初期誘導作業がうまくできる速度である「先端誘導時速度V2」に切り替えるので、作業者は壁紙が搬送されてくる速度に合わせて、先端を糊付機の奥の方へ導くことができる(時間的余裕が生じる)。
そのため、高齢の作業者や器用ではない作業者でも落ち着いて確実な初期誘導ができる。そして、作業者が初期誘導作業を終える長さに達した時には(第一ターンが形成される長さに達した時には)、作業者が設定した「糊付け実行速度V1」に戻すので、初期誘導が苦手な作業者でも「糊付け実行速度V1」を最高速度に設定して使うことができるので、糊付け作業効率が損なわれることはない。また、初期誘導作業に失敗して壁紙の損失を発生させることはない。
また、「寸動スイッチ」を極めて短時間だけ押すという操作がうまくできなくてて少し長い時間になった場合でも、極めてゆっくりな搬送速度が得られるので、繰り返し図柄の先頭がカッターガイドを行き過ぎることはないので、壁紙の損失を発生させることはなく正確に位置合わせができる。
本発明の自動壁紙糊付機の側面図 本発明の自動壁紙糊付機のブロック図 本発明の処理フローチャート 本発明の糊付け時の搬送速度変化説明図 本発明の寸動送り時の搬送速度変化説明図 光電センサを使用する実施例の自動壁紙糊付機の側面図 光電センサを使用する実施例のブロック図 自動壁紙糊付機から排出される壁紙の長さの変化の説明図 従来技術の糊付け時の搬送速度変化説明図
以下本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の自動壁紙糊付機の側面図、図2はブロック図、図3は処理のフローチャート、図4は糊付け実行時の搬送速度の変化の説明図である。
本発明の自動壁紙糊付機は、図2に示すように、壁紙Aの搬送速度を可変速制御するモーター制御部(12)、搬送される壁紙Aの長さに比例したパルスを発生する検尺手段(13)、糊付けを行う壁紙Aの長さや糊付け速度などの設定を行う為の表示操作部(10)、作動条件や作業実績などを記憶する記憶部(9)、主にマイコンからなり、検尺手段(13)が出力するパルス信号を計数して、排出される壁紙Aの長さを算出する主演算部(11)からなる制御部(8)と、壁紙Aを搬送して裏面に糊を付ける為の複数のローラーを回転させるモータ(M)と、糊箱(2)と、壁紙Aの幅方向を裁断するスリッター(6)を有し、作業者が表示操作部(10)から任意に選択設定した「糊付け実行速度V1」で壁紙Aを搬送して糊付けを実行する自動壁紙糊付機である。
図3、図4において、V1は糊付け実行速度、V2は壁紙先端を初期誘導する時の先端誘導時速度、L1は搬送速度を先端誘導速度に切り換えするまで壁紙長、L2は壁紙の先端が原反ロール側の奥部に誘導されるまでの壁紙長である。
本実施の形態では、表示操作部(10)は2m/分から19m/分までの範囲の「糊付け実行速度V1」を有し、この範囲を14分割した多段速搬送速度を、作業者が選択設定できる様にしている。また、作業者が壁紙の先端を初期誘導する時の速度「先端誘導時速度V2」を例えば14m/分と定めて記憶部(9)に格納している。
また、搬送速度を「先端誘導時速度V2」に切り替える為の「第一の長さL1」を60cmとしている。またカッターガイド(1)から床までの距離は61cmである。「第一の長さL1」の長さは、おおよそ、カッターガイド(1)から床までの距離ぐらいが望ましい。
また、「糊付け実行速度V1」に戻す為の「第二の長さL2」を80cmとして、記憶部(9)に格納している。「第二の長さL2」は図1に二点鎖線で示すように、壁紙の先端が作業者から見て後方の本体フレームに導かれる。
図3のフローチャートを用いて本発明の自動壁紙糊付機の糊付け実行動作を説明する。
処理STP1においては、作業者は壁紙をカッターガイドのところで切断して先端をきれいに作り、表示操作部(10)のキースイッチから糊を付ける壁紙の長さと、「糊付け実行速度V1」を設定する。
この時、自動壁紙糊付機から排出された壁紙は、図8(a)の状態にある。作業者により、スタートスイッチ(図示せず)が押されると、制御部(8)は作業者が設定した「糊付け実行速度V1」が「先端誘導時速度V2」よりも速い速度であるかどうかを判定し、遅い速度であれば処理STP6を実行する(速度の切替を行なう処理は実行しない)。以下では、作業者が設定した「糊付け実行速度V1」が19m/分であるとして説明する。
処理STP2において、制御部(8)は、搬送速度を予め定めた加速度で加速させて、作業者が設定した「糊付け実行速度V1」に到達させる。
処理STP3と処理STP4において、制御部(8)は検尺手段(13)が検尺する壁紙の長さ「現在検尺値」と、記憶部(9)に格納している「第一の長さL1」を比較する。
制御部(8)は、「現在検尺値」が「第一の長さL1」に到達すれば、搬送速度を、予め定めた加速度で、「先端誘導時速度V2」に切り替える。この時、自動壁紙糊付機から排出された壁紙は図8(c)の状態にあり、作業者は裏面に糊が付けられて排出される壁紙の先端を手で掴んで、奥の方(内側)へ持っていき、壁紙原反の少し前あたりの床の上に置いて手を放す。
この時、壁紙の搬送速度は14m/分まで減速しているので、動作が俊敏でない作業者でも、排出されてくる壁紙の動きに合わせて、先端初期誘導を確実に行うことができる。
処理STP5と処理STP6において、制御部(8)は、「現在検尺値」が「第二の長さL2」に到達すれば、搬送速度を予め定めた加速度で「糊付け実行速度V1」に戻す。初期誘導がうまく行なわれた壁紙には第一ターンが形成されており、作業者が壁紙から手を放しても、糊が付いた裏面同士が自然に向き合う様に重なる。
処理STP7において、制御部(8)は排出する壁紙の長さが、設定された長さに到達する直前に、搬送速度を予め定めた加速度で減速して、「現在検尺値」が設定された糊付け長さに到達すると停止させる。
排出された壁紙は糊が付いた裏面同士が向き合い重なっているので、作業者がカッターガイドのところで壁紙を切ると、1枚の糊付き壁紙ができあがる。この様に、処理STP1から処理STP7まで実行した時の壁紙搬送速度の変化を図4(a)に示す。
また、本実施の形態では、「第一の長さL1」を表示操作部(10)から変更できる様にしている。先端初期誘導が極めて苦手な作業者の場合は「第一の長さL1」を極めて短く設定すれば、制御部(8)は極めて早い段階で、搬送速度を「先端誘導時速度V2」に切り替えるので、作業者がじっくりと身構える時間が生じる。「第一の長さL1」は0に設定しても良い。壁紙搬送速度の変化は図4(b)に示す。
また、「先端誘導時速度V2」を14m/分と定めているが、作業の効率を損なわない程度に遅く、例えば、 11m/分としても良い。「先端誘導時速度V2」は、11m/分から14m/分ぐらいが望ましい。
また、作業者が設定した「糊付け実行速度V1」が「先端誘導時速度V2」よりも遅い場合には、作業者が意図していないのに加速すれば、先端誘導動作を失敗するから、搬送速度の切り替え処理を実行しない。
作業者が寸動スイッチ(図示せず)を押すと、自動壁紙糊付機の制御部(8)は予め記憶部(9)に定めた所定の加速度で壁紙を加速させていく。図5に寸動スイッチ(図示せず)が押されている時間と搬送速度を示す。
図4は、一枚の壁紙の糊付けを実行した時の搬送速度の変化のグラフである。横軸は時間(秒)であり、縦軸は搬送速度(m/分)である。グラフの線分V1とV2は、搬送速度を示しており、V1は、壁紙を「糊付け実行速度V1」で等速搬送している状態を示しており、V2は、壁紙を「先端誘導時速度V2」で等速搬送している状態を示している。
グラフの点L1とL2は、時点を示しており、L1は、搬送した壁紙の長さが「第一の長さL1」に達した時点を示しており、L2は、搬送した壁紙の長さが「第二の長さL2」に達した時点を示している。
また、「糊付け実行速度V1」は、作業者により、表示操作部(10)から設定された搬送速度であり、主演算部(11)はこれを記憶部(9)に記憶しておき、糊付け実行中のモーター制御部(12)への速度指令値としている。
また、「先端誘導時速度V2」は、予め定めて記憶部(9)に記憶している速度指令値であり、主演算部(11)は、これを先端誘導時のモーター制御部(12)への速度指令値とする。
また、「第一の長さL1」と「第二の長さL2」は、予め定めて記憶部(9)に記憶している搬送した壁紙の長さ値である。
図4のグラフは、本発明の壁紙糊付機において、図2のブロック図に示す各機能部がL1とL2の2つの長さパラメータを用いて、V1とV2の2つの搬送速度指令値をモーター制御部(12)へ切り替えて指示し、一枚の壁紙の糊付けを実行した時の搬送速度の遷移であり、グラフの原点時点では、主演算部(11)は、記憶部(9)から読み出した「糊付け実行速度V1」を速度指令値としてモーター制御部(12)へ指令を出し、これを受けたモーター制御部(12)は、予め定められた所定の加速度で搬送速度を「糊付け実行速度V1」に到達させる。
また、主演算部(11)は、モーター制御部(12)へモーター起動指令を出した直後から、検尺手段(13)からのパルス信号を計数して搬送した壁紙Aの長さを逐次算出する。
搬送した壁紙Aの長さが「第一の長さL1」に達した時に、モーター制御部(12)への速度指令値を「先端誘導時速度V2」に切り替えて、更に搬送を続けて壁紙Aの長さが「第二の長さL2」に達した時点で速度指令値を「糊付け実行速度V1」に切り替えて、更に壁紙Aの長さを逐次算出しつつ糊付けを実行し、壁紙Aの長さが、記憶部(9)に記憶している糊付け長さ設定長に到達する手前で、所定の加速度で減速して、設定長に到達した時点で搬送を停止するまでの、搬送速度の遷移である。
図5の一番左側の波形は、寸動スイッチが押された時間が所定の加速に要する時間より長い場合であり、この時、搬送速度を所定の加速度で加速させた後、速度V3で等速搬送を行う。速度V3は作業者が指示した速度である。右側の波形は寸動スイッチが押された時間が 所定の加速に要する時間より短い場合であり、この時、壁紙搬送速度が速度V3に到達しないまま停止させる。
作業者は、繰り返し図柄の先頭がカッターガイド(1)よりも3cmか4cm手前に位置する時は寸動スイッチを図5の一番左側の波形のように押し、0.5cmぐらいまで近づいたら図5の一番右側の波形のように押せば、繰り返し図柄の先頭がカッターガイド(1)に到達した時に搬送を停止させることができる。
「寸動スイッチ」を極めて短時間だけ押すのが苦手な作業者が操作した場合でも、壁紙搬送速度を極めてゆっくりしたものとすることができる。
2つの光電センサを用いる実施例を図6に示す。2つの光電センサを用いて、「第一の長さL1」と「第二の長さL2」を定める形態である。図7にブロック図を示す。第一のセンサ(13)、第二のセンサ(14)とも、レーザー光を物体に照射して、反射光の有無により物体を検知するもので、照準(検出距離)を可変設定できるものである。
第一のセンサ(13)は壁紙の先端が床に着くあたりに照準が向く方向(取り付け角度)で脚部に取り付けられている。第二のセンサ(14)は壁紙の先端が壁紙原反ロール(7)の手前の床に置かれているあたりに照準が向く方向(取り付け角度)で脚部に取り付けられている。
第一のセンサ(13)の出力信号と第二のセンサ(14)の出力信号を主演算部(11)に入力し、第一のセンサ(13)が壁紙を検知すれば、制御部(8)は搬送速度を「先端誘導時速度V2」に切り替え、第二のセンサ(14)が壁紙を検知すれば、「糊付け実行速度V1」に戻す様にしている。第一のセンサ(13)の取り付け角度をもう少し上向きにすれば、「先端誘導時速度V2」に切り替える位置が早くなる。搬送速度の変化のグラフは図4と同じである。
A 壁紙
1 カッターガイド
2 糊箱
3 糊付ローラー
4 送り出しローラー
5 検尺ローラー
6 スリッター
7 壁紙原反ロール
8 制御部
9 記憶部
10 表示操作部
11 主演算部
12 モーター制御部
13 検尺手段
14 第一の光電センサ
15 第二の光電センサ
L1 第一の長さL1
L2 第二の長さL2
M モーター

Claims (4)

  1. 搬送速度を可変速制御するモーター制御部と、
    糊付けを行う壁紙の長さや糊付け速度などの設定を行う表示操作部と、
    作動条件や作業実績などを記憶する記憶部と、
    搬送される壁紙の長さに比例した信号を発生する検尺手段の出力信号を計数する主演算部からなる制御部を有する自動壁紙糊付機であって、
    前記記憶部は、前記表示操作部に設定された糊付け実行時搬送速度指令値と、
    壁紙の先端誘導を行う時の先端誘導時速度指令値と、
    前記2つの速度指令値を切り替える為に、搬送される壁紙の検尺値が到達する長さを第一の長さ、第二の長さという予め設定されるパラメータとして記憶し、
    前記主演算部は、糊付け実行時に前記モーター制御部へ速度指令値を指示し、搬送される壁紙の長さを検尺する為の前記検尺手段からの信号を計数検尺し、検尺した前記検尺値が前記パラメータの第一の長さに達した場合に、前記モーター制御部に先端誘導時速度指令値を指示して、壁紙の先端初期誘導に適した搬送速度に切り替え、
    前記検尺値が前記パラメータの第二の長さに達した場合に、前記モーター制御部への速度指令値を糊付け実行時搬送速度指令値に戻すことを特徴とする自動壁紙糊付機。
  2. 搬送速度を可変速制御するモーター制御部と、
    糊付けを行う壁紙の長さや糊付け速度などの設定を行う表示操作部と、
    作動条件や作業実績などを記憶する記憶部と、
    搬送される壁紙の長さに比例した信号を発生する検尺手段の出力信号を計数する主演算部からなる制御部を有する自動壁紙糊付機であって、
    前記記憶部は、前記表示操作部に設定された糊付け実行時搬送速度指令値と、
    壁紙の先端誘導を行う時の先端誘導時速度指令値と、
    前記主演算部は、搬送した壁紙の先端部を検知する第一の光電センサと第二の光電センサのうち、
    前記壁紙の先端部が、前記第一の光電センサで検出した場合に、前記モーター制御部に先端誘導時速度指令値を指示して、
    壁紙の先端初期誘導に適した搬送速度に切り替え、
    前記壁紙の先端部が、前記第二の光電センサで検出した場合に、
    前記モーター制御部に糊付け実行時搬送速度指令値に戻すことを特徴とする自動壁紙糊付機。
  3. 糊付け実行速度が先端誘導時速度よりも遅い速度の場合には、搬送速度の切り替えを行わないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動壁紙糊付機。
  4. 作業者が操作する寸動スイッチの動作で発生する搬送速度と加速度を記憶し、
    寸動スイッチを押すと搬送速度を所定の加速度で加速させ、
    寸動スイッチを押している時間が加速に要する時間よりも短かった場合は、設定されている速度に到達させないまま停止させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の自動壁紙糊付機。
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