JP6779581B2 - スクイズ吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体をスクイズ(押圧)することにより、容器本体に収容された内容液をキャップに設けられたノズルから吐出することができるスクイズ吐出容器に関し、特に、内容液を空気と混合して泡状に吐出することができるものに関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸などのトイレタリーを内容液として収納する容器としては、容器本体をスクイズすることにより内容液を泡状にしてノズルから吐出することができるスクイズ吐出容器(スクイズフォーマー容器)が知られている。
例えば特許文献1には、内容液を収容する減容変形自在の内層体とこの内層体を収容する外層体とを有する二重容器(積層剥離容器)に構成された容器本体と、この容器本体の口部に装着されたキャップとを備え、外層体の胴部がスクイズされると、内層体と外層体との間の空気室から押し出された空気が内層体から注出されてきた内容液に混合され、当該混合物が発泡部材を通して泡状化されてノズルから吐出されるように構成されたスクイズ吐出容器が記載されている。
このようなスクイズ吐出容器では、内容液の吐出後に外層体の胴部のスクイズを解除すると、胴部の復元に伴って内層体と外層体との間の空気室に外気が導入されて内層体は減容変形した状態のままに維持されるので、内層体の内部への空気の流入を防止して内容液の劣化を抑制することができる。
特開2009−149327号公報
しかしながら、化粧料やトイレタリー等の内容液は、上記のようなスクイズ吐出容器によって泡状に吐出されることでその使用の利便性が高められる場合がある一方で、泡状ではなく液状のままでの使用が求められる場合もあるが、内容液を泡状でのみ吐出可能な上記従来のスクイズ吐出容器では、このような要求を満たすことができないという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内容液を泡状と液状の何れでも吐出することができるスクイズ吐出容器を提供することにある。
本発明のスクイズ吐出容器は、内容液を収容する減容変形自在の内層体と該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備えた容器本体と、内容液の注出孔を備え、前記容器本体の口部に装着された中栓部材と、前記口部に装着され、該口部と前記中栓部材とを覆って前記口部の外側に空気流路を区画形成するキャップと、前記注出孔及び前記空気流路に連なる吐出流路を内側に備えたノズルと、前記口部に前記外層体を貫通して設けられ、前記外層体と前記内層体との間の空気室に前記空気流路を連通させる空気孔と、前記注出孔に設けられ、前記内層体の内部から前記注出孔を通した前記吐出流路への内容液の流れを許容し、前記吐出流路から前記注出孔を通した前記内層体の内部への内容液の流れを阻止する注出孔用逆止弁と、前記空気孔に設けられ、前記容器本体が正立姿勢のときには前記空気室から前記空気孔を通した前記空気流路への空気の流れを許容し、前記容器本体が正立姿勢から90度以上傾けられたときには前記空気室から前記空気孔を通した前記空気流路への空気の流れを阻止する切替え弁と、を有することを特徴とする。
本発明のスクイズ吐出容器は、上記構成において、前記切替え弁が、軸心に連通孔を備え、前記空気孔に嵌合保持される筒状の装着部と、前記装着部に一体に連ねて設けられ、開口端を上方に向けて配置されるとともに前記連通孔が軸方向中間位置において内部空間に開口する有底筒状の本体部と、前記本体部の前記内部空間に収容され、前記本体部の開口端に設けられた縮径シール部に当接して前記本体部の開口を閉塞する閉位置と、前記本体部の底壁に接して前記本体部の開口を開放する開位置との間で移動自在の球状弁体と、を有するのが好ましい。
本発明のスクイズ吐出容器は、上記構成において、前記空気流路に、該空気流路から前記吐出流路への空気の流れを許容し、前記吐出流路から前記空気流路への空気の流れを阻止する空気流路用逆止弁が設けられているのが好ましい。
本発明のスクイズ吐出容器は、上記構成において、前記キャップに、該キャップの外部に前記空気流路を連通させる外気導入孔が設けられ、前記外気導入孔に、前記キャップの外部から前記外気導入孔を通した前記空気流路への外気の導入を許容し、前記空気流路から前記外気導入孔を通した前記キャップの外部へ空気の流出を阻止する外気導入孔用逆止弁が設けられているのが好ましい。
本発明のスクイズ吐出容器は、上記構成において、前記注出孔と前記吐出流路との間に発泡部材が設けられているのが好ましい。
本発明によれば、容器本体が正立姿勢のときには外層体と内層体の間の空気室から空気孔を通した空気流路への空気の流れが許容されるので、容器本体を正立姿勢として容器本体をスクイズすることにより、空気室から供給される空気を注出孔から注出される内容液と混合させて、当該内容液を泡状としてノズルから吐出させることができる。一方、容器本体が正立姿勢から90度以上傾けられたときには空気室から空気孔を通した空気流路への空気の流れが切替え弁によって阻止されるので、容器本体を正立姿勢から90度以上傾けられた姿勢として容器本体をスクイズすることにより、内容液を空気と混合させることなく液状のままノズルから吐出させることができる。
このように、本発明によれば、内容液を泡状と液状の何れでも吐出することができるスクイズ吐出容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態であるスクイズ吐出容器の断面図である。 図1に示すスクイズ吐出容器の要部拡大図である。 図1に示すスクイズ吐出容器の、内容液を泡状に吐出している状態における要部拡大図である。 図1に示すスクイズ吐出容器の、内容液を液状に吐出している状態における要部拡大図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態であるスクイズ吐出容器1は、容器本体10を備えている。容器本体10は、円筒状の口部10aと、この口部10aに連なる胴部10bとを備えたボトル形状に形成されている。
また、容器本体10は、内容液Lを収容する内層体11と、この内層体11を内側に収容する外層体12とを有する二重容器に構成されている。本実施の形態においては、容器本体10は、積層構造のパリソンを押出ブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)することにより、外層体12の内側に内層体11が剥離可能に積層された積層剥離容器に構成されている。
なお、容器本体10は、積層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形して積層剥離容器に形成されたものとしてもよい。また、容器本体10は、内層体11と外層体12とを有する二重容器に構成されていれば、積層剥離容器に限らず、例えば外層体12の内側に内層体11を組み込んだ構成のものでとしてもよい。
内層体11は、例えば合成樹脂材料により薄肉の袋状に形成されて減容変形自在となっており、その内部に内容液Lを収容することができるようになっている。内層体11の上端部は容器本体10の口部10aにおいて開口し、内層体11の下端部は積層構造のパリソンを押出ブロー成形する際に金型に食い切られることで閉塞されている。
外層体12は、例えば合成樹脂材料により所定の剛性を有するボトル形状に形成され、容器本体10の外郭を構成している。外層体12の胴部10bに対応する部分はスクイズ(押圧)可能であるとともに元の形状への復元性を有している。外層体12を形成する合成樹脂材料としては、HDPE、MDPE、LDPEやPP(ホモ、ランダム、ブロック)などが使用できる。
外層体12の口部10aに対応する部分には、当該外層体12を貫通して内層体11と外層体12との間に連通する空気孔13が設けられている。空気孔13は、孔抜きパンチやドリル等を用いた加工により断面円形に形成されている。なお、容器本体10には、空気孔13は1つのみ設けられている。
内層体11と外層体12の間には空気室14が設けられている。空気室14は空気孔13に連通しており、空気室14にはスクイズ吐出容器1の使用開始時において空気孔13を通して予め空気が充填されている。例えば、前述したブロー成形により容器本体10を積層剥離容器に形成した場合では、内層体11を外層体12から剥離し易くすることを目的として、空気孔13から空気を吹き込んだり口部10aから空気を吸い出すことで内層体11を外層体12から全剥離させた後、口部10aから内層体11の内部に空気を吹き込んだり内容液Lを充填したりして内層体11を元の形状まで戻す初期剥離処理を行うことが一般的であるが、この初期剥離処理において、内層体11の復元を途中で停止することで、内層体11と外層体12との間に空気が充填された空気室14を構成することができる。
図2に示すように、口部10aの外周面には雄ねじ部15が一体に形成されている。また、雄ねじ部15には、この雄ねじ部15を縦方向に切断するスリット16が設けられている。スリット16は、口部10aの空気孔13に対応する周方向位置に、空気孔13の直径よりも僅かに大きい所定の周方向幅で設けられている。
容器本体10の口部10aには中栓部材20が装着されている。例えば合成樹脂製とされる中栓部材20は、下側半体21と上側半体22とを上下に組み合わせるとともにアンダーカット係合により互いを固定した構成となっており、下側半体21の下面に一体に設けられた円筒状の嵌合筒部21aが口部10aの内周面に液密に嵌合することで口部10aに装着されて口部10aの開口を覆っている。中栓部材20の中心(軸心)には注出孔23が設けられており、内層体11の内部に収容されている内容液Lは、この注出孔23を通って外部に向けて注出されるようになっている。
容器本体10の口部10aには、口部10aと中栓部材20とを覆うキャップ30が装着されている。例えば合成樹脂製とされるキャップ30は、円筒状の装着筒部31と、この装着筒部31の下端に一体に連なるスカート部32と、装着筒部31の上端に一体に連なる天壁部33とを有し、装着筒部31の内周面に設けられた雌ねじ部34が口部10aの雄ねじ部15にねじ結合することにより口部10aにねじ止め固定されている。
スカート部32は装着筒部31よりも大径の円筒状に形成されており、その下端部分における内周面は容器本体10の口部10aの根元部分に設けられた封止凸部17の外周面に気密に当接している。これにより、口部10aの外側、すなわち口部10aとキャップ30との間に空気流路P1が区画形成されている。空気流路P1は、空気孔13を介して空気室14に連通している。
キャップ30の天壁部33にはノズル40が一体に設けられている。ノズル40は円筒状に形成されて天壁部33から上方に向けて突出しており、その内側は吐出流路P2となっている。吐出流路P2は、中栓部材20の注出孔23に連通しており、注出孔23から注出された内容液Lは吐出流路P2を通ってノズル40から外部に向けて吐出される。
ノズル40には、内容液Lの吐出方向を変更するために、延長ノズル41が装着されている。延長ノズル41は、ノズル40の外側に嵌め込まれて該ノズル40の外周面に摺接する支持筒部41aと支持筒部41aの上端に連なるとともに該支持筒部41aに対して直交する方向の延びる延長筒部41bとを有し、支持筒部41aをノズル40に対して軸心を中心として回動させることにより、ノズル40から吐出された内容液Lの吐出方向を変更することができる。
なお、ノズル40に延長ノズル41が装着されない構成とすることもできる。
中栓部材20の上側半体22の上面とキャップ30の天壁部33の下面との間には、注出孔23や吐出流路P2と同軸に円筒状の連結筒部42が装着されている。連結筒部42は、例えばゴムやエラストマー等の弾性体で形成されたものとすることができる。図示する場合では、連結筒部42は、下端が上側半体22の上面に設けられた環状の装着溝に嵌合するとともに、上端が天壁部33の下面に設けられた環状の装着溝に嵌合することにより、上側半体22と天壁部33との間に液密ないし気密に固定されている。連結筒部42により、キャップ30の内側は注出孔23を吐出流路P2に連通させる流路と、空気流路P1とに区画されている。
中栓部材20には、空気流路P1と吐出流路P2とを連通させる連通路24が複数本設けられている。これらの連通路24は、それぞれ下側半体21と上側半体22との間に区画形成されており、下側半体21の外周縁部に形成された切欠き通路21bを介して空気流路P1に連通されるとともに、連結筒部42の内側において上側半体22の上面に開口して吐出流路P2に連通している。すなわち、連通路24は空気流路P1の一部を構成している。
中栓部材20の注出孔23には注出孔用逆止弁50が配置されている。注出孔用逆止弁50は、中栓部材20の下側半体21の下面に一体に設けられた筒体51と、筒体51の内部に配置されたボール52とを有する所謂ボール弁として構成されている。ボール52は、直径が筒体51の内径よりも僅かに小さい球形となっており、筒体51の内部で上下に移動自在となっている。また、ボール52の直径が筒体51の内径よりも小さいことにより、筒体51の内周面とボール52の外周面との間には内容液Lが通過可能な隙間が設けられている。筒体51の内周面には複数の突起51aが周方向に間隔を空けて並べて設けられており、これらの突起51aによりボール52の上側のストローク端が規定されている。筒体51の下端には、下方に向けて徐々に内径が小さくなる縮径部53が一体に設けられており、ボール52が縮径部53に全周に亘って当接することで筒体51が閉塞されるようになっている。縮径部53の下端には延長筒部54が一体に設けられ、この延長筒部54を介して筒体51の内部は内層体11の内部空間に連通している。
このような構成を有する注出孔用逆止弁50は、容器本体10の胴部10bがスクイズされることにより内層体11の内部において高められた内容液Lの圧力によって、あるいは容器本体10が正立姿勢(図1に示す姿勢)から90度以上傾けられることによって、ボール52が筒体51の内部で縮径部53から離れる方向(図2中で上方)に移動することで、内層体11の内部から注出孔23を通した吐出流路P2への内容液Lの流れを許容する。一方、胴部10bのスクイズが解除されることによって、あるいは容器本体10が正立姿勢に戻されることによって、ボール52が筒体51の内部で下方に向けて移動し、縮径部53に当接して筒体51を閉塞することで、吐出流路P2から注出孔23を通した内層体11の内部への内容液L(及び空気)の流れを阻止するように作動する。
また、空気流路P1には空気流路用逆止弁60が設けられている。図示する場合では、空気流路用逆止弁60は、空気流路P1の一部を構成する連通路24の、連結筒部42の内側において上方に向けて開口する部分に設けられている。空気流路用逆止弁60は、中栓部材20の上側半体22の上面に配置されて連通路24の開口を閉塞する円環状の板状弁体61と、この板状弁体61を連結筒部42の内周面に連結する3本(図2中では2本のみが示されている)のクランク形状の連結腕部62とを有している。板状弁体61と連結腕部62は、それぞれ連結筒部42と一体にゴムやエラストマー等の弾性体で形成されており、連結腕部62が弾性変形することにより、板状弁体61は連通路24の開口を閉じる閉位置から、当該開口から離れて連通路24を吐出流路P2に連通させる開位置にまで移動することができる。すなわち、空気流路用逆止弁60は、連結筒部42の内周面に連結腕部62を介して一体に連結された板状弁体61を有する所謂3点弁として構成されている。空気流路用逆止弁60は、空気流路P1から連通路24を介した吐出流路P2への空気の流れを許容し、吐出流路P2から連通路24を介した空気流路P1への空気の流れを阻止するように作動する。
空気流路用逆止弁60は、上記構成の3点弁に限らず、例えば1点弁など、他の構成の逆止弁に構成することもできる。
なお、スクイズ吐出容器1は、例えば空気流路P1に絞り部分を設けるなどして、空気流路用逆止弁60が設けられない構成とすることもできるが、空気流路用逆止弁60を設けることにより、吐出流路P2に残った内容液Lや空気が空気流路P1と空気孔13とを通して空気室14に導入されることを確実に防止することができる。
キャップ30の天壁部33には、キャップ30の外部に空気流路P1を連通させる複数の外気導入孔35が設けられている。また、キャップ30の天壁部33と中栓部材20の上側半体22との間には、連結筒部42の外周側に位置して外気導入孔用逆止弁70が設けられている。外気導入孔用逆止弁70は、連結筒部42の外周に沿って延びる円環状であるとともに薄い板状に形成されており、天壁部33と上側半体22との間で上下方向に僅かに移動自在となっている。外気導入孔用逆止弁70は、胴部10bがスクイズされて空気流路P1の内部圧力が高められることにより天壁部33の下面に当接して外気導入孔35を閉塞し、空気流路P1から外気導入孔35を通したキャップ30の外部へ空気の流出を阻止する。一方、胴部10bのスクイズが解除されて空気流路P1の内部が負圧になると、外気導入孔35を開いてキャップ30の外部から外気導入孔35を通した空気流路P1への外気の導入を許容するように作動する。
連結筒部42の内側、すなわち注出孔23と吐出流路P2との間には発泡部材80が設けられている。発泡部材80としては、例えばスポンジやフェルト、焼結体等の、内側に多数の間隙を有する多孔質体で構成されたものを用いることができる。注出孔23から注出された内容液Lと連通路24から吐出された空気は、それぞれ発泡部材80を通って吐出流路P2に流れるとともに、発泡部材80により互いに混合され、効率良く泡状に発泡される。
ノズル40の内側つまり吐出流路P2に、一対の整泡部材81が装着されている。整泡部材81は、それぞれリング81aの端面にメッシュ81bを固定した構成となっており、メッシュ81bを互いに逆方向に向けた姿勢でノズル40の内部に上下に重ねて配置されている。このような整泡部材81を設けることにより、発泡部材80において泡状にされた内容液Lを、さらに細かい泡に整えることができる。
なお、整泡部材81としては、リング81aとメッシュ81bを備えた構成のものに限らず、内容液Lの種類等に応じて種々の構成のものを用いることができる。また、整泡部材81の設置個数も内容液Lの種類等に応じて種々変更することができる他、整泡部材81を設けない構成とすることもできる。
空気孔13には切替え弁90が設けられている。切替え弁90は、口部10aの外周面から径方向外側に突出し、口部10aとキャップ30のスカート部32との間の空間に配置されている。切替え弁90は、アダプタ体91と、アダプタ体91の内部に収容される球状弁体としてのボール92とを有している。
アダプタ体91は円筒状の装着部91aを備えている。装着部91aは空気孔13に挿通されて当該空気孔13に嵌合保持されており、これによりアダプタ体91は口部10aの空気孔13に装着されている。なお、装着部91aの先端側の外周面には環状の突起91bが一体に設けられており、この突起91bが口部10aの内周面にアンダーカット係合することにより、装着部91aは空気孔13に対して抜け止めされている。
装着部91aの軸心に連通孔93が設けられており、この連通孔93は空気室14に連通している。
また、アダプタ体91は、装着部91aに一体に連なる本体部91cを有している。本体部91cは有底筒状に形成されており、その軸心を上下方向に向けるとともに開口端を上方に向けて配置されている。本体部91cの内部空間にはボール92が収容されており、当該内部空間の軸方向中間位置(上下方向中間位置)に連通孔93が開口している。また、本体部91cの開口端(上端)には、上方に向けて徐々に縮径するテーパ状の縮径シール部91dが一体に設けられており、この縮径シール部91dの上端開口はボール92よりも小径となっている。
なお、本体部91cの底壁91eはヒンジ91fを介して本体部91cの筒状部分に開閉自在に連結されている。このような構成とすることにより、合成樹脂材料等を用いたアダプタ体91を射出成形により、底壁91eを本体部91cの筒状部分に対して開いた形状の成形品を成形し、その後、ヒンジ91fを中心として底壁91eを回動させて本体部91cの筒状部分を底壁91eで閉じることで、上記構成のアダプタ体91を容易に形成することができる。
ボール92は本体部91cの内径よりも僅かに小径となっており、本体部91cの内部で、縮径シール部91dに全周に亘って当接して本体部91cの開口を閉塞する閉位置と、本体部91cの底壁91eに接して本体部91cの開口を開放する開位置との間で上下方向に移動自在となっている。
このような構成を有する切替え弁90は、容器本体10が正立姿勢のときには、ボール92が自重により底壁91eに接する開位置に保持されて、空気室14から空気孔13(すなわち、連通孔93と本体部91cの内部空間)を通した空気流路P1への空気の流れを許容する一方、容器本体10が正立姿勢から90度以上傾けられたときには、ボール92が自重により縮径シール部91dに接する閉位置に移動して本体部91cの開口を閉じることで、空気室14から空気孔13を通した空気流路P1への空気の流れを阻止するように作動する。
すなわち、空気孔13に切替え弁90が設けられることにより、スクイズ吐出容器1は、容器本体10が正立姿勢のときには内容液Lを泡状に吐出し、容器本体10が正立姿勢から90度以上傾けられたときには内容液Lを液状に吐出するように自動的に切り替えられる。
すなわち、図3に示すように、容器本体10を正立姿勢としたまま胴部10bがスクイズされると、このとき切替え弁90は開状態となっているので、スクイズにより加圧された空気室14の空気が空気孔13を通って空気流路P1へ供給される。空気流路P1に空気が供給されると、その圧力の上昇によって外気導入孔用逆止弁70が閉じられ、当該空気は連通路24を通って空気流路用逆止弁60を開き、発泡部材80に達する。また、容器本体10を正立姿勢としたまま胴部10bをスクイズされると、空気室14の空気を介して内層体11が加圧され、内容液Lの圧力によりボール52が開位置に移動して注出孔用逆止弁50が開かれる。そして、内容液Lは注出孔23から注出され、発泡部材80に達する。発泡部材80に達した内容液Lは、発泡部材80の内部において連通路24から供給された空気と混合されて発泡し、泡状となって吐出流路P2に向けて流れる。そして、泡状となった内容液Lは、一対の整泡部材81を通過することによってさらに細かい泡とされた後、ノズル40から延長ノズル41を通って泡状のまま外部に吐出される。
なお、容器本体10を正立姿勢に対して90度未満の角度で傾けたまま胴部10bをスクイズした場合も、同様に内容液Lをノズル40から泡状に吐出させることができる。
これに対して、図4に示すように、容器本体10が正立姿勢から90度以上傾けられた状態で胴部10bがスクイズされると、このとき切替え弁90はボール92が自重で落下して縮径シール部91dに当接することで閉状態となるので、スクイズにより加圧された空気室14の空気は空気孔13を通って空気流路P1へ流出することなく空気室14の内部に留められる。したがって、容器本体10が正立姿勢から90度以上傾けられた状態で胴部10bがスクイズされたときには、発泡部材80には空気は供給されない。一方、容器本体10が正立姿勢から90度以上傾けられた状態で胴部10bがスクイズされた場合であっても、空気室14の空気を介して内層体11が加圧されることにより、内容液Lの圧力によりボール52が開位置に移動して注出孔用逆止弁50が開かれ、内容液Lは注出孔23を通って発泡部材80に供給される。しかし、上述の通り、発泡部材80には空気は供給されていないので、発泡部材80に達した内容液Lは、発泡部材80の内部において空気と混合されることなく、液状のまま吐出流路P2、一対の整泡部材81、ノズル40及び延長ノズル41を通って液状のまま外部に吐出される。
このように、スクイズ吐出容器1は、容器本体10を正立姿勢としたまま胴部10bをスクイズすることで、内容液Lをノズル40から泡状に吐出させることができるとともに、容器本体10を正立姿勢から90度以上傾けた状態で胴部10bをスクイズすることで、内容液Lをノズル40から液状のまま吐出させることができる。したがって、容器本体10の胴部10bをスクイズする際の容器本体10の姿勢を変更するだけの簡単な操作で、内容液Lを泡状と液状の何れでも選択的に吐出させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、中栓部材20やキャップ30の構成は、中栓部材20に設けられた注出孔23から注出される内容液Lを、発泡部材80において、空気室14から空気孔13と空気流路P1とを通って供給される空気と混合して発泡させることができる構成であれば、その構成は適宜変更可能である。
また、切替え弁90は、空気孔13に着脱自在に装着された構成とすることもできる。この場合、空気孔13から切替え弁90を取り外すことによって、スクイズ吐出容器1を、内容液Lを泡状でのみで吐出可能な構成に容易に切り替えることができる。
1 スクイズ吐出容器
10 容器本体
10a 口部
10b 胴部
11 内層体
12 外層体
13 空気孔
14 空気室
15 雄ねじ部
16 スリット
17 封止凸部
20 中栓部材
21 下側半体
21a 嵌合筒部
21b 切欠き通路
22 上側半体
23 注出孔
24 連通路
30 キャップ
31 装着筒部
32 スカート部
33 天壁部
34 雌ねじ部
35 外気導入孔
40 ノズル
41 延長ノズル
41a 支持筒部
41b 延長筒部
42 連結筒部
50 注出孔用逆止弁
51 筒体
51a 突起
52 ボール
53 縮径部
54 延長筒部
60 空気流路用逆止弁
61 板状弁体
62 連結腕部
70 外気導入孔用逆止弁
80 発泡部材
81 整泡部材
81a リング
81b メッシュ
90 切替え弁
91 アダプタ体
91a 装着部
91b 突起
91c 本体部
91d 縮径シール部
91e 底壁
91f ヒンジ
92 ボール(球状弁体)
93 連通孔
L 内容液
P1 空気流路
P2 吐出流路

Claims (5)

  1. 内容液を収容する減容変形自在の内層体と該内層体を収容するスクイズ可能な外層体とを備えた容器本体と、
    内容液の注出孔を備え、前記容器本体の口部に装着された中栓部材と、
    前記口部に装着され、該口部と前記中栓部材とを覆って前記口部の外側に空気流路を区画形成するキャップと、
    前記注出孔及び前記空気流路に連なる吐出流路を内側に備えたノズルと、
    前記口部に前記外層体を貫通して設けられ、前記外層体と前記内層体との間の空気室に前記空気流路を連通させる空気孔と、
    前記注出孔に設けられ、前記内層体の内部から前記注出孔を通した前記吐出流路への内容液の流れを許容し、前記吐出流路から前記注出孔を通した前記内層体の内部への内容液の流れを阻止する注出孔用逆止弁と、
    前記空気孔に設けられ、前記容器本体が正立姿勢のときには前記空気室から前記空気孔を通した前記空気流路への空気の流れを許容し、前記容器本体が正立姿勢から90度以上傾けられたときには前記空気室から前記空気孔を通した前記空気流路への空気の流れを阻止する切替え弁と、を有することを特徴とするスクイズ吐出容器。
  2. 前記切替え弁が、
    軸心に連通孔を備え、前記空気孔に嵌合保持される筒状の装着部と、
    前記装着部に一体に連ねて設けられ、開口端を上方に向けて配置されるとともに前記連通孔が軸方向中間位置において内部空間に開口する有底筒状の本体部と、
    前記本体部の前記内部空間に収容され、前記本体部の開口端に設けられた縮径シール部に当接して前記本体部の開口を閉塞する閉位置と、前記本体部の底壁に接して前記本体部の開口を開放する開位置との間で移動自在の球状弁体と、を有する請求項1に記載のスクイズ吐出容器。
  3. 前記空気流路に、該空気流路から前記吐出流路への空気の流れを許容し、前記吐出流路から前記空気流路への空気の流れを阻止する空気流路用逆止弁が設けられている、請求項1または2に記載のスクイズ吐出容器。
  4. 前記キャップに、該キャップの外部に前記空気流路を連通させる外気導入孔が設けられ、
    前記外気導入孔に、前記キャップの外部から前記外気導入孔を通した前記空気流路への外気の導入を許容し、前記空気流路から前記外気導入孔を通した前記キャップの外部へ空気の流出を阻止する外気導入孔用逆止弁が設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載のスクイズ吐出容器。
  5. 前記注出孔と前記吐出流路との間に発泡部材が設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載のスクイズ吐出容器。
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