JP2015009859A - 二重容器 - Google Patents

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【課題】内層体と外層体との間に導入された外気を内層体と外層体との間に保持するための逆止弁を不要とした低コストの二重容器を提供することである。【解決手段】内層体4、外層体5および注出キャップ3を有する二重容器1において、内層体4の収容部4aと注出キャップ3の注出口9とを連通させる注出路16を備え、内層体4の上部開口4bに装着された中栓12と、注出路16を開閉する逆止弁21bと、注出キャップ3と中栓12との間に設けられ、注出キャップ3の内側を、注出路16と注出口9とを連ねる注出領域22と注出領域22の外側の通気領域32、33とに区画する区画壁21aと、を設け、注出キャップ3の口部5aの外周を覆う円筒壁7の下端部分を外層体5の外周面に嵌合させて通気領域32、33の下端を密封し、通気領域32、33を外部に連通させる外気導入孔31を注出キャップ3に設け、外気導入孔31から通気領域32、33を介して開孔6に至る経路中に上部開口4bよりも上方に位置して絞り通路35を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を収容する内層体を外層体の内側に収容した二重構造を有し、内容物の注出に伴って内層体のみを収縮させるようにした二重容器に関する。
従来から、例えばシャンプー、リンス、液体石鹸、化粧水などの化粧料または味醂、料理酒、醤油、ソースなどの食品調味料等の内容物を収納する容器として、内容物を収容する内層体を外層体の内側に収容した二重構造を有し、外層体の口部に装着された注出キャップの注出口から内容物を注出するようにした二重容器(デラミ容器)が知られている。二重容器は、内容物の注出に伴って外層体に設けられた開孔から内層体と外層体との間に外気を導入して内層体を収縮させることができるので、注出後に内層体の内部に外気が流入するのを防止して、内容物と外気との接触を極力避けることができる。
このような二重容器では、注出キャップに設けた外気導入孔と外層体の開孔との間の経路中に逆止弁を設け、この逆止弁により内容物の注出に伴って内層体と外層体との間に導入された外気を内層体と外層体との間に保持して、外層体のスクイズにより内容物を注出できるようにしている。
例えば特許文献1には、注出キャップの内側に外部から隔離された通気領域を区画し、この通気領域を介して外層体の口部に設けた開孔と注出キャップに設けた外気導入孔とを連通させるとともに、この外気導入孔を開閉する逆止弁を注出キャップ内に配置した二重容器が記載されている。
特開2011−31921号公報
しかしながら、特許文献1に示す二重容器では、内層体と外層体との間に導入された外気を内層体と外層体との間に保持するために逆止弁を用いているので、逆止弁の分だけ部品点数が増加して、この二重容器のコストが高くなるという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、内層体と外層体との間に導入された外気を内層体と外層体との間に保持するための逆止弁を不要とした低コストの二重容器を提供することにある。
本発明の二重容器は、内容物の収容部につながる上部開口を備えた内層体と、該内層体を収容するとともに該内層体との間に外気を導入する開孔を口部に備えた外層体と、内容物の注出口を備え、前記外層体の口部に装着された注出キャップと、を有する二重容器であって、前記収容部と前記注出口とを連通させる注出路を備え、前記上部開口に装着された中栓と、前記注出路を開閉する逆止弁と、前記注出キャップと前記中栓との間に設けられ、前記注出キャップの内側を、前記注出路と前記注出口とを連ねる注出領域と該注出領域の外側の通気領域とに区画する区画壁と、を備え、前記注出キャップの前記口部の外周を覆う円筒壁の下端部分が前記外層体の外周面に嵌合して前記通気領域の下端が密封され、該通気領域を外部に連通させる外気導入孔が前記注出キャップに設けられるとともに、前記外気導入孔から前記通気領域を介して前記開孔に至る経路中に前記上部開口よりも上方に位置して絞り通路が設けられていることを特徴とする。
上記構成においては、前記絞り通路を前記外気導入孔とともに前記注出キャップに設けるのが好ましい。
上記構成においては、前記絞り通路を前記中栓に設けるのが好ましい。
上記構成においては、前記注出キャップと前記中栓との隙間を前記絞り通路とするのが好ましい。
本発明によれば、注出キャップに設けた外気導入孔から通気領域を介して外層体の開孔に至る経路中に内層体の上部開口よりも上方に位置して絞り通路を設けることにより、内容物の注出に伴って外気導入孔を介して通気領域に導入した外気を開孔から内層体と外層体との間に導入することができるとともに、内容物を注出するために外層体をスクイズしたときには、内層体と外層体との間の空気を所望の圧力に保持して外層体のスクイズによる内容物の注出を可能とすることができるので、逆止弁を不要として、この二重容器のコストを低減することができる。
本発明の一実施形態である二重容器の要部の断面図である。 図1に示す二重容器の変形例であって、注出キャップの頂壁に外気導入孔とともに絞り通路を設けた場合を示す断面図である。 図1に示す二重容器の変形例であって、中栓に設けた絞り通路を中栓の外周面に設けた縦溝を介して第2通気領域に連通させた場合を示す断面図である。 図1に示す二重容器の変形例であって、中栓にスリット状の絞り通路を設けた場合を示す断面図である。 図1に示す二重容器の変形例であって、注出キャップの円筒壁に外気導入孔とともに絞り通路を設けた場合を示す断面図である。 図1に示す二重容器の変形例であって、注出キャップと中栓との隙間を絞り通路とした場合を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である二重容器1は、例えば食品調味料などの液体状の内容物を収納するものであり、容器本体2と注出キャップ3とを有している。容器本体2は内層体4と外層体5とを有する積層剥離タイプの二重構造となっており、注出キャップ3は外層体5に設けられた口部5aに装着されている。なお、容器本体2としては、積層剥離タイプに限らず、内層体(内容器)4と外層体(外容器)5とを個別に成形した後に組み合わせた組み合わせタイプを採用することもできる。
容器本体2を構成する内層体4は、例えば薄肉の合成樹脂により可撓性を有する袋体に形成され、その内側は内容物を収納する収容部4aとなっている。内層体4の上端部は収容部4aにつながる上部開口4bとなっており、収容部4aに収容した内容物を上部開口4bから注出させることができる。
外層体5は容器本体2の外殻を形成するものであり、上述の口部5aとこの口部5aに一体に連なる胴部5bとを有している。外層体5はその内側に内層体4を剥離可能に収容しており、また、その口部5aの開口端に内層体4の上部開口4bが固定されている。
外層体5の口部5aは円筒状に形成され、その外周面には雄ねじ部5cが一体に設けられている。また、外層体5の口部5aには、当該口部5aを径方向に貫通する一対の開孔6が設けられている。これらの開孔6は内層体4と外層体5との間に連通しており、開孔6から内層体4と外層体5との間に外気を導入することができる。なお、開孔6は2つに限らず、少なくとも1つ設けられていればよい。
注出キャップ3は円筒状の円筒壁7とこの円筒壁7の上端に連なる頂壁8とを備えた有頂円筒状に形成され、円筒壁7の内周面には雌ねじ部7aが一体に設けられている。注出キャップ3は雌ねじ部7aが外層体5の口部5aに設けられた雄ねじ部5cにねじ結合されることにより、外層体5の口部5aに装着されている。口部5aに装着された注出キャップ3は、その円筒壁7により口部5aの外周を覆うとともに頂壁8により口部5aの上方を覆っている。注出キャップ3の頂壁8には上方に向けて突出する円筒状の段差部8aが設けられ、この段差部8aには頂壁8の軸心からずれて注出口(ノズル)9が一体に設けられている。この注出口9は頂壁8の段差部8aの上面からラッパ状に突出するとともにこの段差部8aの下面から円筒状に突出し、頂壁8を貫通している。この注出口9は内層体4の上部開口4bに連通しており、内層体4に収容された内容物を外部に注出することができる。なお、上方とは、内層体4の収容部4aに対して上部開口4bが設けられる側である。
注出キャップ3にはオーバーキャップ10がヒンジ11を介して開閉自在に設けられている。このオーバーキャップ10は注出キャップ3と略同径の有頂円筒状に形成され、アンダーカット等の手段により注出キャップ3に係合して注出キャップ3を閉じた状態に保持することができる。オーバーキャップ10の内面には、オーバーキャップ10が閉じられたときに注出口9に差し込まれて注出口9を閉塞する円筒状の栓体10aが一体に突設されている。
内層体4の上部開口4bには中栓12が装着されている。この中栓12は例えば合成樹脂製とされ、略円板状の本体部13と、この本体部13の外周縁から上方に向けて突出する円筒状のスペーサ部14とを備えている。スペーサ部14は注出キャップ3の円筒壁7の内径寸法と略同一の外径寸法を有しており、中栓12はスペーサ部14の外周面を円筒壁7の内周面に嵌合させるとともにスペーサ部14の上端を頂壁8に軸方向から当接させた状態となって注出キャップ3の内側に配置されている。スペーサ部14が設けられることにより、注出キャップ3に装着された中栓12と注出キャップ3の頂壁8との間には空間が設けられている。中栓12の本体部13の下面、つまり内層体4の収容部4aの側を向く面には円筒状の嵌合筒部15が同軸且つ一体に設けられ、この嵌合筒部15が内層体4の上部開口4bの内側に嵌め込まれている。また、中栓12の本体部13にはその表裏を貫通する貫通孔として形成された注出路16が設けられ、この注出路16により内層体4の収容部4aと注出キャップ3の注出口9とが連通されている。
注出キャップ3と中栓12の間の空間には、例えば合成樹脂、ゴム、エラストマー、シリコン等により形成された弁ユニット21が装着されている。この弁ユニット21は円筒状の区画壁21aを有している。この区画壁21aはその軸方向一端部が中栓12の本体部13の上面に形成された環状溝13aに嵌め込まれるとともに、その軸方向他端部が注出キャップ3の頂壁8の下面に該環状溝13aと同軸に形成された環状溝8bに嵌め込まれて、注出キャップ3と中栓12との間に固定されている。この区画壁21aにより区画された注出キャップ3の内側空間は注出路16と注出口9とを連ねる注出領域22となっており、注出路16から注出された内容物はこの注出領域22を通って注出口9に流れるようになっている。
区画壁21aの径方向内側には、注出路16から内層体4の収容部4aに外気が導入されるのを防止するために、逆止弁21bが一体に設けられている。この逆止弁21bは区画壁21aと同軸の円板状に形成され、その外周縁において弾性変形自在の複数(例えば3つ)の連結片21cにより区画壁21aの内周面に連結され、これらの連結片21cの弾性変形により、区画壁21aに対してその軸方向(上下方向)に移動自在となっている。逆止弁21bは注出路16の注出口9の側を向く開口端に配置されて注出路16を閉塞しており、外層体5がスクイズされる等して内層体4に収容された内容物に圧力が加えられたときに開いて、注出路16から注出口9に向けて内容物を流通させる。一方、内容物が注出された後、内容物に加えられる圧力が解除されると、逆止弁21bは連結片21cの弾性力により注出路16を閉塞する位置に復帰し、これにより、注出路16から内層体4の収容部4aへの外気の流入が防止される。
中栓12の本体部13には注出路16に隣接して円筒状の筒状部23が一体に設けられている。この筒状部23は内層体4の収容部4aと注出キャップ3の注出領域22とに開口しており、その内部には、例えば鋼材や樹脂材料等により球形に形成されたボール24が配置されている。このボール24の直径は筒状部23の内径と同等とされており、筒状部23の内部で軸方向に移動自在となっている。筒状部23の下端には縮径部23aが一体に設けられ、また、筒状部23の上端には逆止弁21bの一部が配置されており、これによりボール24は筒状部23の内部に保持されている。ボール24は、二重容器1が注出キャップ3を上側とした起立姿勢のときには自重により筒状部23内の収容部4a側の端部に位置しており、二重容器1が起立姿勢に対して90度以上傾けられて内容物が注出されるときには、図中破線で示すように筒状部23の注出領域22側の端部にまで移動する。この状態で内容物が注出された後、二重容器1が元の起立姿勢に戻されると、ボール24が筒状部23の内部を収容部4a側に向けて注出領域22から離れる方向に移動し、当該移動に伴って、注出口9や注出領域22に溜まった内容物が筒状部23の内部に引き込まれる(サックバック)。これにより、注出口9の先端からの液垂れを有効に防止することができる。
外層体5の口部5aに設けられた開孔6に外気を導入させるために、注出キャップ3には外気導入孔31が設けられている。図示する場合では、外気導入孔31は注出キャップ3の頂壁8に設けられている。注出キャップ3の頂壁8と中栓12との間の区画壁21aよりも外側の空間は第1通気領域32となっており、外気導入孔31はこの第1通気領域32に連通するとともに段差部8aの側面において注出キャップ3の外部に開口している。
一方、注出キャップ3の円筒壁7と外層体5の口部5aとの間の空間は第2通気領域33となっており、外層体5の口部5aに設けられた開孔6はこの第2通気領域33に開口している。口部5aに設けられた雄ねじ部5cには軸方向に沿って延びるスリット状の溝部34が設けられ、この溝部34も第2通気領域33の一部を構成している。外層体5の口部5aと胴部5bの間には口部5aよりも大径の円筒状の嵌合部5dが一体に設けられ、この嵌合部5dの外周面に注出キャップ3の円筒壁7の下端部分が嵌合して、第2通気領域33の下端が密封されている。
中栓12のスペーサ部14には、内層体4の上部開口4bよりも上方(上部開口4bに対して収容部4aとは反対側)に位置して絞り通路35が設けられている。この絞り通路35は、テーパ状の内面を有する拡径孔35aとこの拡径孔35aの底壁に設けられた内径が一定の小孔35bとを有している。絞り通路35の小孔35bは第1通気領域32に開口し、絞り通路35の拡径孔35aはスペーサ部14の外周面と円筒壁7の内周面との間に形成された螺旋状通路36に開口している。スペーサ部14の外周面の下端には軸方向に延びる連通溝37が形成され、この連通溝37により螺旋状通路36が第2通気領域33に連通されている。つまり、第1通気領域32と第2通気領域33は、絞り通路35を介して連通されている。絞り通路35の小孔35bはオリフィスとして機能し、第1通気領域32と第2通気領域33との間を流れる外気(空気)に所定の抵抗を生じさせることができる。
このような構成により、注出キャップ3の内側には、外気導入孔31から第1通気領域32、絞り通路35および第2通気領域33を介して開孔6に至る外気導入のための経路が形成される。したがって、内容物の注出に伴って内層体4が減容したときには、外気導入孔31から当該経路を経て開孔6つまり内層体4と外層体5との間に外気を導入することができる。
一方、内容物を注出するために外層体5がスクイズされると、内層体4と外層体5との間に溜められた空気は、その圧力が高められて開孔6から外気導入孔31に向けて流れ出ようとする。しかしながら、開孔6と外気導入孔31との間の通気の経路中には絞り通路35が設けられているので、外層体5がスクイズされて内層体4と外層体5との間の空気の圧力が高められても、当該空気は絞り通路35を通過する際に大きな抵抗を付与されて容易に外気導入孔31に向けて流れ出すことができない。つまり、外層体5のスクイズにより高められた内層体4と外層体5との間の空気の圧力は、急激に減圧することなく徐々に減圧することになる。したがって、内容物を注出するために外層体5をスクイズしたときに、内層体4と外層体5との間の空気の圧力を、しばらくの間、内層体4から内容物を注出させることができる程度の高い状態に保持することができる。これにより、外層体5のスクイズしたときに、内層体4と外層体5との間の圧力が高められた空気を介して内層体4を押し潰して、その収容部4aに収容された内容物を注出キャップ3の注出口9から外部に注出させることができる。
上記の機能を生じさせるために、絞り通路35の小孔35bの内径は、外層体5をスクイズしたときに内容物を注出することができるように、内容物の注出量や外層体5の剛性、スクイズ後の復元力等に基づいて設定される。
このように、注出キャップ3の内側に、外気導入孔31から第1通気領域32と第2通気領域33とを介して開孔6に至る通気のための経路を設け、この経路中に絞り通路35を設けるようにしたので、内容物の注出に伴って外気導入孔31から当該経路を介して開孔6つまり内層体4と外層体5との間に外気を導入させることができるとともに、内容物の注出のために外層体5がスクイズされたときに、内層体4と外層体5との間の空気を圧力が高い状態に保持して、内層体4に収容された内容物を注出キャップ3の注出口9から外部に注出させることができる。そして、絞り通路35は中栓12に一体に設けられるので、逆止弁のような別部品を設ける必要がなく、したがって、この二重容器1の部品点数を減らして、そのコストを低減することができる。
図1に示す実施の形態においては、外気導入孔31を注出キャップ3の頂壁8に設けるとともに絞り通路35を中栓12のスペーサ部14に設けるようにしているが、外気導入孔31が注出キャップ3に設けられ、絞り通路35が内層体4の上部開口4bよりも上方に設けられていれば、図2〜図6に示す変形例のように、これらの配置を種々変更することができる。なお、図2〜図6においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付している。
例えば、図2に示す変形例では、絞り通路35を注出キャップ3の頂壁8に設けるようにしている。この場合、絞り通路35は外気導入孔31を兼ねており、注出キャップ3の内側の第1通気領域32に外気を導入するとともに第1通気領域32の内部の空気を外部に放出することができる。このように、したがって、絞り通路35が外気導入孔31を兼ねた構成とすることにより、この二重容器1の構成を簡素化して、そのコストをさらに低減することができる。
なお、この場合においても、絞り通路35は、テーパ状の内面を有して第1通気領域32に開口する拡径孔35aと、この拡径孔35aの底壁に設けられて外部に開口する内径が一定の小孔35bとを有している。また、第1通気領域32と第2通気領域33とを連通させるために、中栓12のスペーサ部14には、その内周面に設けられた軸方向に延びる縦溝41と、その外周面に設けられて縦溝41と連通する切り欠き部42とが設けられている。
図3に示す変形例では、中栓12のスペーサ部14の内周面と外周面とにそれぞれ縦溝43、44を設け、これらの縦溝43、44に挟まれた薄い円筒板部分に絞り通路35を設けるようにしている。この場合、絞り通路35は内径が一定の小孔に形成され、中栓12の内周面に設けた縦溝43を介して第1通気領域32に連通されるとともに、中栓12の外周面に設けた縦溝44を介して第2通気領域33に連通される。
図4に示す変形例では、中栓12のスペーサ部14の内周面に設けた軸方向に延びる縦溝41と、スペーサ部14の外周面に設けた切り欠き部42とを僅かな範囲で互いに連通させ、これらのスリット状の連通部分を絞り通路35としている。
図5に示す変形例では、絞り通路35を注出キャップ3の円筒壁7に設けるようにしている。この場合、絞り通路35は内層体4の上部開口4bよりも上方に設けられ、スペーサ部14の外周面に設けられた連通溝37を介して第2通気領域33に連通されている。なお、この変形例においては、通気領域は第2通気領域33のみで構成されていてもよい。
また、図5に示す変形例では、絞り通路35は外気導入孔31を兼ねており、注出キャップ3の内側の第2通気領域33に外気を導入することができるとともに、第2通気領域33の内部の空気を外部に放出することができる。したがって、二重容器1の構成を簡素化して、そのコストをさらに低減することができる。なお、この場合においても、図1、図2に示す場合と同様に、絞り通路35は、拡径孔35aと小孔35bとを有している。
図6に示す変形例では、注出キャップ3と中栓12との隙間を絞り通路35とするようにしている。図示する場合では、注出キャップ3の頂壁8の内面に径方向に向けて延びる絞り溝45が形成され、この絞り溝45の開口が中栓12のスペーサ部14の上端により閉塞されている。そして、注出キャップ3と中栓12との間に絞り溝45により形成された隙間が絞り通路35とされている。この絞り通路35は、その一端が第1通気領域32に直接連通されるとともに、その他端が螺旋状通路36と連通溝37とを介して第2通気領域33に連通されている。
なお、図示する場合では、注出キャップ3の頂壁8の内面に絞り溝45を設けて注出キャップ3と中栓12との間に絞り通路35を形成するようにしているが、スペーサ部14の注出キャップ3に当接する先端面に絞り溝45を設けて注出キャップ3と中栓12との間に絞り通路35を形成する構成とすることができ、または、注出キャップ3の頂壁8の内面とスペーサ部14の注出キャップ3に当接する先端面との両方に絞り溝45を設けて注出キャップ3と中栓12との間に絞り通路35を形成する構成とすることもできる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、外層体5をスクイズしたときに内容物を注出することができるように、内容物の注出量や外層体5の剛性、スクイズ後の復元力等に基づいて絞り通路35の内径を調整するようにしているが、外気導入孔31と開孔36との間の通気経路中を流れる外気(空気)に加える抵抗を、絞り通路35の内径だけで調整するのではなく、絞り通路35の内径に加えて、例えば図1に示す場合では外気導入孔31の開口面積と連通溝37の溝径とを調整するなど、当該通気経路中に設けられる他の細溝の断面積や孔の内径等を合わせて調整することにより、絞り通路35が生じる抵抗に他の細溝の断面積や孔が生じる抵抗を複合的に組み合わせて、当該経路中を流れる外気(空気)に加える抵抗をより幅広く調整可能とすることもできる。
また、前記実施の形態においては、逆止弁21bは区画壁21aと一体に形成されているが、これに限らず、注出路16を開閉できるものであれば、他の構成とすることもできる。また、逆止弁21bを平板状に形成されたものに限らず、注出路16を開閉することができる構造のものであれば、種々の形状とすることができる。
1 二重容器
2 容器本体
3 注出キャップ
4 内層体
4a 収容部
4b 上部開口
5 外層体
5a 口部
5b 胴部
5c 雄ねじ部
5d 嵌合部
6 開孔
7 円筒壁
7a 雌ねじ部
8 頂壁
8a 段差部
8b 環状溝
9 注出口
10 オーバーキャップ
10a 栓体
11 ヒンジ
12 中栓
13 本体部
13a 環状溝
14 スペーサ部
15 嵌合筒部
16 注出路
21 弁ユニット
21a 区画壁
21b 逆止弁
21c 連結片
22 注出領域
23 筒状部
23a 縮径部
24 ボール
31 外気導入孔
32 第1通気領域
33 第2通気領域
34 溝部
35 絞り通路
35a 拡径孔
35b 小孔
36 螺旋状通路
37 連通溝
41 縦溝
42 切り欠き部
43、44 縦溝
45 絞り溝

Claims (4)

  1. 内容物の収容部につながる上部開口を備えた内層体と、該内層体を収容するとともに該内層体との間に外気を導入する開孔を口部に備えた外層体と、内容物の注出口を備え、前記外層体の口部に装着された注出キャップと、を有する二重容器であって、
    前記収容部と前記注出口とを連通させる注出路を備え、前記上部開口に装着された中栓と、
    前記注出路を開閉する逆止弁と、
    前記注出キャップと前記中栓との間に設けられ、前記注出キャップの内側を、前記注出路と前記注出口とを連ねる注出領域と該注出領域の外側の通気領域とに区画する区画壁と、を備え、
    前記注出キャップの前記口部の外周を覆う円筒壁の下端部分が前記外層体の外周面に嵌合して前記通気領域の下端が密封され、該通気領域を外部に連通させる外気導入孔が前記注出キャップに設けられるとともに、前記外気導入孔から前記通気領域を介して前記開孔に至る経路中に前記上部開口よりも上方に位置して絞り通路が設けられていることを特徴とする二重容器。
  2. 前記絞り通路を前記外気導入孔とともに前記注出キャップに設けた請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記絞り通路を前記中栓に設けた請求項1に記載の二重容器。
  4. 前記注出キャップと前記中栓との隙間を前記絞り通路とした請求項1に記載の二重容器。
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