JP6779415B2 - レーダ装置および目標距離算出方法 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るレーダ装置1の構成を示すブロック図である。
レーダ装置1は、送信RF信号を空間に放射し、送信RF信号が目標で反射された反射RF信号である受信RF信号を受信し、受信RF信号に基づいて目標までの距離(目標距離)を算出する装置である。図1に示すように、レーダ装置1は、空中線2、送信部3、送受切替部4、受信部5、信号処理部6および表示器7を備える。信号処理部6は、ゲート処理部60、周波数領域変換部61および目標距離算出部62を備える。
レーダ装置1における、送信部3、受信部5、ゲート処理部60、周波数領域変換部61および目標距離算出部62の機能は、処理回路によって実現される。
すなわち、レーダ装置1は、図5を用いて後述するステップST1からステップST5までの処理を実行するための処理回路を備える。この処理回路は、専用のハードウェアであってもよいが、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
レーダ装置1における、送信部3、受信部5、ゲート処理部60、周波数領域変換部61および目標距離算出部62の機能を別々の処理回路で実現してもよく、これらの機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
図5は、実施の形態1に係るレーダ装置1の動作を示すフローチャートであり、実施の形態1に係る目標距離算出方法を示している。
送信部3が、空中線2を介して送信RF信号を空間に放射する(ステップST1)。
受信部5が、送信RF信号が空間内の目標で反射されて戻ってきた反射RF信号である受信RF信号を受信する(ステップST2)。
ゲート処理部60が、受信RF信号に対して複数の受信ゲートを設定したゲート処理を行い、ゲート処理後の信号を生成する(ステップST3)。
周波数領域変換部61が、ゲート処理部60によるゲート処理後の信号に対して周波数領域変換を行い、周波数領域の信号を生成する(ステップST4)。
目標距離算出部62が、周波数領域変換部61によって生成された複数の受信ゲートの周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方に基づいて、目標距離を算出する(ステップST5)。
図6は、送信部3の動作を示すフローチャートであり、図5のステップST1の処理の詳細を示している。送信部3は、図2に示したように、送信機30、パルス変調器31、および局部発振器32を備えている。
図8Aは、送信RF信号Tx(t)の波形を示す図である。図8Aに示すように、送信RF信号Tx(t)は、予め設定されたパルス繰り返し周期Tpriおよびパルス幅a(=T0)の信号である。
図7は、受信部5の動作を示すフローチャートであり、図5のステップST2の処理の詳細を示している。受信部5は、図3に示したように、受信機50およびA/D変換器51を備えている。
下記式(4)において、ntgtは目標番号、Ntgtは目標数である。目標番号nt gtの受信RF信号Rxntgt(t)は、下記式(5)で表される。AR,ntgtは目標番号ntgtの受信RF信号Rxntgt(t)の振幅であり、R0,ntgtは目標番号ntgtの受信RF信号Rxntgt(t)の初期目標相対距離であり、vntg tは目標番号ntgtの受信RF信号Rxntgt(t)の目標相対速度である。また、cは光速である。
次に、受信機50は、ダウンコンバートした受信RF信号Rx(t)を、帯域フィルタを通過させた後、増幅および位相検波を行って、下記式(6)で表される受信ビデオ信号V0(t)を生成してA/D変換器51に出力する。下記式(6)において、V0,nt gt(t)は、下記式(7)で表される目標番号ntgtの受信ビデオ信号であり、AV ,ntgtは、目標番号ntgtの受信ビデオ信号V0,ntgt(t)の振幅である。
図8Bは、受信RF信号Rx(t)の波形を示す図である。目標数が複数である場合、受信RF信号Rx(t)は、複数の目標のそれぞれから反射された受信RF信号が合成された信号となる。例えば、図8Bでは、目標が、目標番号1の目標と目標番号2の目標がある場合を示しており、符号bで示す受信RF信号は、符号b1で示す目標番号1の目標から反射された受信RF信号と符号b2で示す目標番号2の目標から反射された受信RF信号とが合成された信号である。
図8Cは、受信ビデオ信号V0(t)の波形を示す図である。目標数が複数であると、受信ビデオ信号V0(t)も、複数の目標のそれぞれから反射された受信RF信号に由来する受信ビデオ信号が合成された信号となる。例えば、図8Cでは、符号cで示す受信ビデオ信号は、符号c1で示す目標番号1に対応する受信ビデオ信号と符号c2で示す目標番号2に対応する受信ビデオ信号とが合成された信号である。ただし、図8A、図8B、図8Cにおいて、mod(X,Y)は、変数Xを変数Yで割った後の剰余を表している。
V0,ntgt(m’)は、下記式(9)で表される目標番号ntgtに対応する受信ビデオ信号V0,ntgt(t)がA/D変換された受信ビデオ信号である。m’はサンプリング番号、M’はサンプリング数であり、Δtは、A/D変換された受信ビデオ信号のサンプリング間隔である。図8Cに示す受信ビデオ信号V(m’)は、サンプリングされた信号となる。
図9は、ゲート処理部60および周波数領域変換部61の動作を示すフローチャートであり、図5のステップST3およびステップST4の処理の詳細を示している。
ゲート処理部60は、A/D変換器51から受信ビデオ信号V(m’)を入力すると、受信ビデオ信号V(m’)に対し、予め設定されたゲートスライド量ΔmGおよびゲート幅に基づいて、下記式(10)に従いゲート処理後の信号VG(nG,m’)を生成する(ステップST1c)。nGはゲート番号である。
なお、ゲート処理部60は、ゲート幅をパルス幅とみなしてゲート処理を行っている。ただし、ゲートの位置およびゲート幅は、任意に設定された値であってもよい。
図10Aは、受信ビデオ信号V(m’)の波形を示す図である。図10Bは、ゲート番号10のゲート処理後の信号VG(10,m’)の波形を示す図である。図10Cは、ゲート番号11のゲート処理後の信号VG(11,m’)の波形を示す図である。図10Dは、ゲート番号12のゲート処理後の信号VG(12,m’)の波形を示す図である。
ゲート処理部60は、図10Aに示す符号cの受信ビデオ信号V(m’)を入力して、受信ビデオ信号V(m’)に対して、例えばゲート番号10〜12の受信ゲートG10〜G12を設定してゲート処理を行う。これにより、図10Bの符号dで示すゲート処理後の信号VG(10,m’)が生成され、図10Cの符号eで示すゲート処理後の信号VG(11,m’)が生成され、図10Dの符号fで示すゲート処理後の信号VG(12,m’)が生成される。目標数が複数であると、ゲート処理後の信号VG(nG,m’)も複数の目標のそれぞれから反射された受信RF信号に由来するゲート処理後の信号が合成された信号となる。例えば、目標が、目標番号1の目標と目標番号2の目標がある場合、符号dで示すゲート処理後の信号VG(10,m’)は、符号d1で示すゲート番号10の目標番号1に対応するゲート処理後の信号と、符号d2で示すゲート番号10の目標番号2に対応するゲート処理後の信号とが合成された信号である。同様に、符号eで示すゲート処理後の信号VG(11,m’)は、符号e1で示すゲート番号11の目標番号1に対応するゲート処理後の信号と、符号e2で示すゲート番号11の目標番号2に対応するゲート処理後の信号とが合成された信号である。さらに、符号fで示すゲート処理後の信号VG(12,m’)は、符号f1で示すゲート番号12の目標番号1に対応するゲート処理後の信号と、符号f2で示すゲート番号12の目標番号2に対応するゲート処理後の信号とが合成された信号である。
また、受信ゲートG11は、受信ゲートG10からゲートスライド量ΔmGスライドされたゲートであり、受信ゲートG12は、受信ゲートG11から、さらにゲートスライド量ΔmGスライドされたゲートである。
なお、下記式(11)において、mは、狭帯域フィルタ処理後の信号のサンプリング番号であり、Mは狭帯域フィルタ処理後の信号のサンプリング数である。
VG,ntgt(nG,m)は、下記式(12)で表される目標番号ntgtのゲート番号nGの狭帯域フィルタ処理後の信号である。AnG,ntgtは、目標番号ntgtのゲート番号nGの狭帯域フィルタ処理後の信号の振幅である。
狭帯域フィルタ処理を行うことで、周波数領域の中心スペクトルの情報を損なわずに、サンプリング間隔が粗いリサンプリングが可能となる。これにより、信号点数を減らしてもよくなって演算量が低減されるので、ハードウェア規模を小さくしたレーダ装置1を実現することができる。
周波数領域変換部61は、ゲート処理部60から入力した狭帯域フィルタ処理後の信号VG(nG,m)に対して、下記式(13)に従うフーリエ変換処理を、周波数領域変換処理として行い、周波数領域の信号fd(nG,k)を生成する(ステップST3c)。ここで、kは、周波数領域のサンプリング番号であり、Mfftは、周波数領域変換点数である。下記式(13)では、周波数領域を離散フーリエ変換で表しているが、高速フーリエ変換またはチャープz変換で周波数領域変換処理を実現してもよい。
また、周波数領域変換部61は、ゲート処理部60から入力した信号が、狭帯域フィルタ処理が行われなかったゲート処理後の信号である場合も、同様に下記式(13)に従い周波数領域変換を行って、周波数領域の信号fd(nG,k)を生成する。
周波数領域変換部61は、周波数領域の信号fd(nG,k)を目標距離算出部62に出力する。
図11Aは、受信ゲート内にある複数の目標の周波数領域の信号の観測値を示す図である。図11Aにおいて、信号波形Sは、目標1の信号と目標2の信号が合成された合成波である。図11Bは、受信ゲート内にある目標ごとの周波数領域の信号を示す図である。図11Bにおいて、信号波形S1は目標1の信号波形であり、信号波形S2は目標2の信号波形である。目標数が1つである場合、あるいは、目標数が複数であっても速度が異なるか、距離がパルス幅以上で十分に異なる場合であれば、特許文献1に記載された従来の技術であっても目標距離を算出することができる。ただし、目標1と目標2とが同じ速度であると、図11Aに示すように、ドップラー周波数に基づいて目標を分離することができなくなる。このため、同じ速度の目標数が複数である場合、複数の信号が干渉して目標距離を算出することが困難になる。すなわち、図11Bに示すように、受信ゲート内に、同じ速度の複数の目標からの反射RF信号が存在する場合、目標数が1つである場合とはディスクリパターンが異なるため、目標距離を算出することが困難になる。
また、振幅A3は、ゲート番号nGの反射RF信号(受信RF信号)の観測値の振幅であり、A3=(zα(nG)2+zβ(nG)2)1/2である。zα(nG)はゲート番号nGの反射RF信号の実部であり、zβ(nG)は虚部である。
図12に示すように、複数の目標の振幅および位相の差によって各々のゲート番号nGで観測される信号(合成波)の振幅および位相が異なるため、各々の目標距離を算出することが困難になる。mG(nG)は、ゲート番号nGのゲート開始ビンに相当するサンプリング番号m’である。
目標が同じ速度であり、ドップラー周波数に基づいて分離することができない2つの目標からの反射RF信号が受信ゲート内に存在する場合、周波数領域の信号fd(nG,k)は、下記式(14)で表される、複数の目標番号ntgtの周波数領域の信号fd,n tgt(nG,k)の合成波となる。
なお、目標番号ntgtの初期相対距離R0,ntgtの受信ビデオ信号V(m’)のサンプリング番号mntgtは、下記式(18)で表される。なお、サンプリング番号m ntgtは、下記式(18)式に示すように、整数でなくてもよく小数点以下の値が存在してもよい。
このため、各々の目標の周波数領域変換後の信号の振幅最大値を示す周波数領域のサンプリング番号kpeakの位相が変化しないような制御が可能になる。
すなわち、ゲート番号nGによらず、目標番号ntgtの初期相対距離R0,ntgtの位相θntgtを示す。この結果、未知数が減るため、少ない演算で複数の目標距離が算出可能なレーダ装置を得ることが可能になる。
α1は、振幅最大値となる目標1の周波数領域の信号の実部である。
β1は、振幅最大値となる目標1の周波数領域の信号の虚部である。
α2は、振幅最大値となる目標2の周波数領域の信号の実部である。
β2は、振幅最大値となる目標2の周波数領域の信号の虚部である。
一方、図13Aから図13Eに示したように、ゲート番号nGによらず、各々の目標の位相θntgtを変化させずに、ゲート番号nGに基づいて各々の目標からの反射RF信号が受信ゲート内に存在している割合だけが変化している。すなわち、実施の形態1に係るレーダ装置1では、反射RF信号(受信RF信号)の実部および虚部のみが変化するようにゲート処理が行われる。目標距離算出部62では、この特性を利用して、ドップラー周波数で互いに分離できない目標距離の異なる複数の目標が受信ゲート内に存在する場合であっても、各々の目標距離を算出することが可能である。
図16および図17において、目標距離算出部62は、予め設定された目標数Ntgt=2である場合を前提として目標距離を算出する。
観測されたゲート番号nGの受信ゲート内に存在する反射RF信号の実部zα(nG)と虚部zβ(nG)は、下記式(19)および下記式(20)で表される。
さらに、目標距離算出部62は、下記式(23に従って連立方程式を解くことにより、目標1のサンプリング番号m’1および目標2のサンプリング番号m’2である場合の目標番号ntgt=1の目標からの反射RF信号の虚部β’1,m’1,m’2と、目標1のサンプリング番号m’1および目標2のサンプリング番号m’2である場合の目標番号ntgt=2の目標からの反射RF信号の虚部β’2,m’1,m’2とを算出する。
ここまでの処理がステップST1dである。なお、mstは、想定する複数の目標距離の組み合わせ(以下、目標距離候補と記載する)の目標のサンプリング開始番号であり、Δmは、想定する目標のサンプリング番号の間隔、medは、想定する複数の目標距離候補の目標のサンプリング終了番号であり、nG,1は、予め設定された番号1のゲート番号、nG,2は、予め設定された番号2のゲート番号である。
なお、複数の受信ゲート内の周波数領域の信号の実部および虚部のうち、目標距離の算出に用いる信号の実部および虚部は、当該信号の信号強度に基づいて選択してもよい。
下記式(24)は、全ての受信ゲートを用いた場合を示しているが、目標数Ntgtより多い受信ゲートの観測値があればよい。なお、複数の受信ゲートのうち、受信ゲート内の信号の信号強度に基づいて、目標距離の算出に使用する受信ゲートを選択してもよい。
目標距離算出部62は、下記式(24)で表される連立方程式を、受信信号比率x(m G(nG),mntgt)で偏微分し、下記式(25)に従って目標距離候補の評価値を算出する。続いて、目標距離算出部62は、下記式(25)を、下記式(26)のように定義する。ここで、信号比率に関する行列Xm’1,m’2、目標信号の実部および虚部に関する行列Am’1,m’2、観測値に関する行列Zm’1,m’2は、下記式(27)で表される。
図18は、目標1のサンプリング番号と目標2のサンプリング番号の組み合わせと目標距離候補の評価値との関係を示す図である。図18において、縦軸は目標1のサンプリング番号m’1であり、横軸は目標2のサンプリング番号m’2である。図18に示すように、目標距離算出部62は、実部の残差εα(m’1,m’2)および虚部の残差εβ(m’1,m’2)を用いて、下記式(30)に従い、評価値ε(m’1,m’2)を算出する。目標距離算出部62は、下記式(31)に従い、評価値ε(m’1,m’2)を最大にする目標1のサンプリング番号m”1と目標2のサンプリング番号m”2とを算出する。ここで、argmaxε(p,q)は、目標距離候補の評価値ε(p,q)を最大にする引数p,qを算出する関数である。
この後、目標距離算出部62は、下記式(32)を用いて、目標番号ntgtの目標距離R”0,ntgtを算出する(ステップST2d、ステップST2e)。
このように実部および虚部の情報を用いることで、測距精度が向上する効果がある。
目標距離算出部62は、実部あるいは虚部のみを用いても、複数の目標距離算出は可能である。また、目標距離算出部62は、目標数が1つであっても目標距離の算出が可能である。目標数が1である場合、m’1のみとして算出すればよい。
例えば、ゲート処理部60が、複数の受信ゲートを設定して狭帯域フィルタ後の信号を各々の受信ゲート内に存在する目標の周波数領域の信号が同じ位相になるように生成し、周波数領域変換部61が、各々の受信ゲート内に存在する信号に対して同じサンプリング番号から周波数領域変換して周波数領域の信号を生成する。ゲート処理部60は、ゲート番号nGによらず、各々の目標の実部および虚部だけが変化するようにゲート処理を行うため、目標距離算出部62は、この特性を利用して、想定する受信信号比率と観測値である実部および虚部のうちの少なくとも一方に基づいて、同じ速度で、受信ゲート内に複数の目標からの反射信号が存在した場合であっても目標距離を算出することができる。
なお、実施の形態1では、目標数Ntgtを2としたが、2以外の自然数であっても同様に目標数分の目標距離を算出することは可能である。
図19は、本発明の実施の形態2に係るレーダ装置の信号処理部6Aの構成を示すブロック図である。図19において図1と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態2に係るレーダ装置は、図1と同様に、空中線2、送信部3、送受切替部4、受信部5および表示器7を備えている。実施の形態2に係るレーダ装置では、信号処理部6の代わりに、信号処理部6Aが設けられている。
目標距離算出部62Aは、目標候補検出部63によって検出された目標候補の周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方に基づいて目標距離を算出する。
目標候補検出部63は、周波数領域変換部61によって生成された周波数領域の信号の信号強度に基づいて目標候補を検出する。
目標距離算出部62Aは、想定する目標数の範囲内で目標数n’tgtを設定する(ステップST1f)。目標距離算出部62Aは、想定する目標数n’tgtに応じて下記式(33)に従って連立方程式を導出する。mG(nG,tgt)は、目標候補ntgtのゲート番号nG,tgtのゲート開始ビンに相当するサンプリング番号m’である。
目標距離算出部62Aは、実部の残差εα(m’1,・・・,m’n’tgt)および虚部の残差εβ(m’1,・・・,m’n’tgt)を用いて下記式(39)に従い、目標距離候補の評価値ε(m’1,m’2)を算出する。
目標距離算出部62Aは、下記式(40)に従い、目標距離候補の評価値ε(m’1,・・・,m’n’tgt)を最大にする、目標数N”tgtと、各々の目標のサンプリング番号mn’tgtを算出する。なお、argmaxε(q,p,・・・,q)は、目標距離候補の評価値ε(q,p,・・・,q)を最大にする変数q、引数p,・・・,qを算出する関数である。
目標候補検出部63によって検出された目標候補のうち、目標候補検出部63がさらに信号強度に基づいて目標候補を選定することで、目標距離をさらに高精度に算出することが可能となる。
Claims (13)
- 送信信号を空間に放射する送信部と、
前記送信信号が空間内の目標で反射されて戻った信号である受信信号を受信する受信部と、
前記受信信号に対して複数の受信ゲートを設定したゲート処理を行い、ゲート処理後の信号を生成するゲート処理部と、
前記ゲート処理後の信号に対して周波数領域変換を行い、周波数領域の信号を生成する周波数領域変換部と、
前記周波数領域変換部によって生成された複数の受信ゲートの周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方に基づいて、目標距離を算出する目標距離算出部とを備えたこと
を特徴とするレーダ装置。 - 前記目標距離算出部は、複数の受信ゲートの周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方を用いて、各々の受信ゲート内にある目標からの受信信号比率に基づく目標距離候補の連立方程式を解いて目標距離候補の評価値を算出し、目標距離候補の評価値に基づいて目標距離を算出すること
特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記目標距離算出部は、複数の受信ゲートの周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方を用いて、各々の受信ゲート内にある目標からの受信信号比率に基づく目標距離候補の連立方程式を導出し、導出した前記連立方程式を最小二乗法を用いて解くことにより目標距離候補の評価値を算出し、目標距離候補の評価値に基づいて目標距離を算出すること
特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記目標距離算出部は、目標距離候補と観測値に基づいて目標距離候補の評価値を算出すること
を特徴とする請求項2または請求項3記載のレーダ装置。 - 前記目標距離算出部は、予め設定された目標数に基づいて目標距離を算出すること
を特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記目標距離算出部は、目標距離候補の評価値に基づいて目標数を算出し、目標数分の目標距離を算出すること
を特徴とする請求項2または請求項3記載のレーダ装置。 - 前記周波数領域変換部は、各々の受信ゲート内にある目標の周波数領域変換後の信号の位相が同じになるように、各々の受信ゲートの位置によらず、同時刻に周波数領域変換を開始すること
を特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記ゲート処理部は、ゲート処理に加え、前記受信信号に対して帯域通過フィルタ処理を行い、帯域通過フィルタ処理後の信号を生成すること
を特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記ゲート処理部は、各々の受信ゲート内にある目標の周波数領域変換後の信号の位相が同じになるように、各々の受信ゲートの位置によらず、同時刻に帯域通過フィルタ処理を開始すること
を特徴とする請求項8記載のレーダ装置。 - 前記周波数領域変換部によって生成された周波数領域の信号の信号強度に基づいて目標候補を検出する目標候補検出部を備え、
前記目標距離算出部は、前記目標候補検出部によって検出された目標候補の周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方に基づいて、目標距離を算出すること
を特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記目標距離算出部は、予め設定した複数の受信ゲートの周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方を用いて目標距離を算出すること
特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 前記目標距離算出部は、信号強度に基づいて選択した複数の受信ゲートの周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方を用いて目標距離を算出すること
特徴とする請求項1記載のレーダ装置。 - 送信部が、送信信号を空間に放射するステップと、
受信部が、前記送信信号が空間内の目標で反射されて戻った信号である受信信号を受信するステップと、
ゲート処理部が、前記受信信号に対して複数の受信ゲートを設定したゲート処理を行い、ゲート処理後の信号を生成するステップと、
周波数領域変換部が、前記ゲート処理後の信号に対して周波数領域変換を行い、周波数領域の信号を生成するステップと、
目標距離算出部が、前記周波数領域変換部によって生成された複数の受信ゲートの周波数領域の信号の実部および虚部のうちの少なくとも一方に基づいて、目標距離を算出するステップとを備えたこと
を特徴とする目標距離算出方法。
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