JP6777598B2 - 熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法と熱硬化性材料モデル - Google Patents
熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法と熱硬化性材料モデル Download PDFInfo
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熱硬化性材料モデルに対する熱硬化プログラムの温度条件として、初期温度と、熱硬化が開始する硬化温度と、熱硬化が終了して固体化する固体温度を設定し、
前記コンピュータが、
熱硬化性材料モデルを読み込むステップと、
読み込まれた熱硬化性材料モデルを、熱硬化プログラムに従い模擬的に熱硬化させるステップと、
設定された外力によって、模擬的に熱硬化された熱硬化性材料モデルに生じる変形挙動を出力するステップを、
それぞれ実行し、
前記熱硬化性材料モデルを模擬的に熱硬化させるステップが、
読み込まれた熱硬化性材料モデルを、初期温度から硬化温度まで昇温させ、熱硬化性材料モデルを模擬的に塑性流動化するステップと、
模擬的に塑性流動化した熱硬化性材料モデルを、硬化温度から固体温度まで昇温させ、模擬的に固体化するステップと、
模擬的に固体化した熱硬化性材料モデルを、固体温度に維持し、固体状態を模擬的に維持するステップを、
それぞれ含むことを第1の特徴とする。
熱硬化性材料モデルに設定する機械特性として、温度の変化により値が変化するヤング率を用い、当該ヤング率は熱硬化性材料の硬化温度における値を基準値として、初期温度から硬化温度にかけて時間の進行と共に基準値に向けて値が上昇するように設定されることを第2の特徴とする。
熱硬化性材料モデルに設定する機械特性として、温度の変化により値が変化する降伏応力を用い、当該降伏応力は熱硬化性材料の固体温度における値を基準値として、初期温度から硬化温度までは0を超えて基準値の1%以下の値を維持し、硬化温度から固体温度にかけて時間の進行と共に基準値に向けて値が上昇するように設定されることを第3の特徴とする。
熱硬化性材料モデルに対する熱硬化プログラムの温度条件として、初期温度と、熱硬化が開始する硬化温度と、熱硬化が終了して固体となる固体温度を設定し、
3次元形状要素からなる他のモデルに対する昇温および降温プログラムの温度条件として、初期温度と最高温度を設定し、前記初期温度は、前記他のモデルの想定部品に対する初期温度と同一の温度に、前記最高温度は、前記他のモデルの想定部品に対する最高温度と同一の温度にそれぞれ設定され、
前記コンピュータが、
前記熱硬化性材料モデルと前記他のモデルを読み込むステップと、
読み込まれた熱硬化性材料モデルと他のモデルを互いに拘束するステップと、
昇温および降温プログラムに従い、他のモデルを初期温度から最高温度まで模擬的に昇温させると共に、その間、熱硬化プログラムに従い、前記熱硬化性材料モデルを初期温度に維持して模擬的に塑性流動化するステップと、
昇温および降温プログラムに従い、他のモデルを最高温度に維持すると共に、その間、熱硬化プログラムに従い、模擬的に塑性流動化した熱硬化性材料モデルを初期温度から固体温度まで模擬的に昇温させるステップと、
昇温および降温プログラムに従い、他のモデルを最高温度から模擬的に降温させると共に、その間、熱硬化プログラムに従い、模擬的に固体化した熱硬化性材料モデルを固体温度に模擬的に維持するステップと、
昇温および降温プログラムにより他のモデルに生じる模擬的な変形と、熱硬化プログラムにより熱硬化性材料モデルに生じる模擬的な変形から熱歪を算出するステップと、
算出された熱歪を出力するステップを、
それぞれ実行することを第4の特徴とする。
前記熱硬化性材料モデルが、複数個の6面体要素に分割されているとともに、分割面と直交する方向の両側に配置される2つの3次元形状モデルに対し拘束可能とされ、前記他のモデルが、前記2つの3次元形状モデルから構成されていることを第5の特徴とする。
前記熱硬化性材料モデルが、前記2つの3次元形状モデルとの接触面と平行に複数個の6面体要素に分割されるとともに、前記接触面と平行する方向に全体として膨出する樽型形状をなしていることを第6の特徴とする。
前記熱硬化性材料モデルが、複数個の6面体要素に分割されるとともに、両側に配置される2つの3次元形状モデルとの接触面相互間に3つ以上の接触判定要素が設けられており、
熱硬化性材料モデルを固体温度に模擬的に維持するステップにおいて、
前記両側に配置される2つの3次元形状モデルが外力を受けて圧縮方向に互いに模擬的に接近するときに、前記接触判定要素が、前記2つの3次元形状モデルと接触することにより、2つの3次元形状モデルどうしが互いに接触することを規制することを第7の特徴とする。
30,40 熱硬化部品モデル(熱硬化性材料モデル)
31、41 6面体要素
42 接触判定要素
100 装置本体(コンピュータ)
101 通信回線
110 条件設定部
112 温度条件設定部
114 機械特性設定部
120 記憶部
130 モデル読み込み部
140 モデル拘束部
150 演算部
160 接触判定処理部
170 出力部
180 制御部
200 入力装置
300 出力装置
S シミュレーション装置
T0 初期温度
T1 硬化温度
T2 固体温度
T3 最高温度
Eh ヤング率の基準値(最大値)
Yh 降伏応力の基準値(最大値)
Claims (7)
- コンピュータを用いて3次元形状要素からなる熱硬化性材料モデルの変形挙動をシミュレーションする方法であって、
熱硬化性材料モデルに対する熱硬化プログラムの温度条件として、初期温度と、熱硬化が開始する硬化温度と、熱硬化が終了して固体化する固体温度を設定し、
前記コンピュータが、
熱硬化性材料モデルを読み込むステップと、
読み込まれた熱硬化性材料モデルを、熱硬化プログラムに従い模擬的に熱硬化させるステップと、
設定された外力によって、模擬的に熱硬化された熱硬化性材料モデルに生じる変形挙動を出力するステップを、
それぞれ実行し、
前記熱硬化性材料モデルを模擬的に熱硬化させるステップが、
読み込まれた熱硬化性材料モデルを、初期温度から硬化温度まで昇温させ、熱硬化性材料モデルを模擬的に塑性流動化するステップと、
模擬的に塑性流動化した熱硬化性材料モデルを、硬化温度から固体温度まで昇温させ、模擬的に固体化するステップと、
模擬的に固体化した熱硬化性材料モデルを、固体温度に維持し、固体状態を模擬的に維持するステップを、
それぞれ含むことを特徴とする熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法。 - 請求項1記載の変形挙動シミュレーション方法において、
熱硬化性材料モデルに設定する機械特性として、温度の変化により値が変化するヤング率を用い、当該ヤング率は熱硬化性材料の硬化温度における値を基準値として、初期温度から硬化温度にかけて時間の進行と共に基準値に向けて値が上昇するように設定されることを特徴とする熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法。 - 請求項1または請求項2記載の変形挙動シミュレーション方法において、
熱硬化性材料モデルに設定する機械特性として、温度の変化により値が変化する降伏応力を用い、当該降伏応力は熱硬化性材料の固体温度における値を基準値として、初期温度から硬化温度までは0を超えて基準値の1%以下の値を維持し、硬化温度から固体温度にかけて時間の進行と共に基準値に向けて値が上昇するように設定されることを特徴とする熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法。 - コンピュータを用いて3次元形状要素からなる熱硬化性材料モデルの変形挙動をシミュレーションする方法であって、
熱硬化性材料モデルに対する熱硬化プログラムの温度条件として、初期温度と、熱硬化が開始する硬化温度と、熱硬化が終了して固体となる固体温度を設定し、
3次元形状要素からなる他のモデルに対する昇温および降温プログラムの温度条件として、初期温度と最高温度を設定し、前記初期温度は、前記他のモデルの想定部品に対する初期温度と同一の温度に、前記最高温度は、前記他のモデルの想定部品に対する最高温度と同一の温度にそれぞれ設定され、
前記コンピュータが、
前記熱硬化性材料モデルと前記他のモデルを読み込むステップと、
読み込まれた熱硬化性材料モデルと他のモデルを互いに拘束するステップと、
昇温および降温プログラムに従い、他のモデルを初期温度から最高温度まで模擬的に昇温させると共に、その間、熱硬化プログラムに従い、前記熱硬化性材料モデルを初期温度に維持して模擬的に塑性流動化するステップと、
昇温および降温プログラムに従い、他のモデルを最高温度に維持すると共に、その間、熱硬化プログラムに従い、模擬的に塑性流動化した熱硬化性材料モデルを初期温度から固体温度まで模擬的に昇温させるステップと、
昇温および降温プログラムに従い、他のモデルを最高温度から模擬的に降温させると共に、その間、熱硬化プログラムに従い、模擬的に固体化した熱硬化性材料モデルを固体温度に模擬的に維持するステップと、
昇温および降温プログラムにより他のモデルに生じる模擬的な変形と、熱硬化プログラムにより熱硬化性材料モデルに生じる模擬的な変形から熱歪を算出するステップと、
算出された熱歪を出力するステップを、
それぞれ実行することを特徴とする熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法。 - 請求項4記載の変形挙動シミュレーション方法において、
前記熱硬化性材料モデルは、複数個の6面体要素に分割されているとともに、分割面と直交する方向の両側に配置される2つの3次元形状モデルに対し拘束可能とされ、前記他のモデルは、前記2つの3次元形状モデルから構成されていることを特徴とする熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法。 - 請求項5記載の変形挙動シミュレーション方法において、
前記熱硬化性材料モデルは、前記2つの3次元形状モデルとの接触面と平行に複数個の6面体要素に分割されるとともに、前記接触面と平行する方向に全体として膨出する樽型形状をなしていることを特徴とする熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法。 - 請求項5または請求項6記載の変形挙動シミュレーション方法において、
前記熱硬化性材料モデルは、複数個の6面体要素に分割されるとともに、両側に配置される2つの3次元形状モデルとの接触面相互間に3つ以上の接触判定要素が設けられており、
熱硬化性材料モデルを固体温度に模擬的に維持するステップにおいて、
前記両側に配置される2つの3次元形状モデルが外力を受けて圧縮方向に互いに模擬的に接近するときに、前記接触判定要素が、前記2つの3次元形状モデルと接触することにより、2つの3次元形状モデルどうしが互いに接触することを規制することを特徴とする熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法。
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JP2017127987A JP6777598B2 (ja) | 2017-06-29 | 2017-06-29 | 熱硬化性材料モデルの変形挙動シミュレーション方法と熱硬化性材料モデル |
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JP2019012356A JP2019012356A (ja) | 2019-01-24 |
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