JP6777373B2 - 後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成部から搬送される画像形成後の用紙にステープル等の後処理を行う後処理装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
画像形成後の用紙に後処理を行う従来の後処理装置は、画像形成装置から搬送されてきた画像形成後の用紙を戻しローラにより逆搬送方向に戻して、後処理用の整合トレイ上に整合させている。この際、画像形成装置から搬送されてきた用紙の上面に画像が形成されている場合には、戻しローラが用紙上面に形成された画像を擦るようにして移動させるため、用紙上面の画像のトナーやインクが戻しローラの表面に付着し、その付着したトナーやインクが次の用紙の上面に再付着することで用紙を汚してしまうといった問題があった。
また、戻しローラのニップ部分では、既に積載されている用紙の上面と戻しローラによって戻される用紙の下面とが擦れるように接触するため、戻される用紙の下面に画像が形成されている場合には、その下に積載されている用紙の上面に、戻される用紙の下面に形成された画像のトナーやインクが付着することで、積載されている用紙の上面を汚してしまうといった問題があった。また逆に、戻される用紙の上面に画像が形成されている場合には、その下に積載されている用紙の上面に形成された画像のトナーやインク等が、戻される用紙の下面に付着することで、戻される用紙の下面を汚してしまうといった問題があった。
そこで、このような用紙汚れの低減を目的とした後処理装置が従来から開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、用紙汚れが用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段によって搬送された用紙を積載面上に複数枚重ねて用紙束として積載する積載トレイと、前記積載トレイに積載された用紙の用紙搬送方向の後端を突き当てて用紙の整合を行う整合部材と、自身の接触面を用紙に接触させて用紙を前記整合部材に向けて移動させる用紙移動手段とを備えた用紙処理装置において、前記用紙移動手段を複数有しており、所定のタイミングで使用する前記用紙移動手段を切り替える構成が開示されている。
すなわち、使用する複数の用紙移動手段を所定のタイミングで切り替えることで、用紙面と接触する接触面の汚れが酷くなった用紙移動手段から、接触面が汚れていなかったり汚れが酷くなっていなかったりする他の用紙移動手段に切り替えて、用紙を整合部材に向けて移動させる構成となっている。これにより、1つの用紙移動手段だけを継続して使用して用紙を整合部材に向けて移動させる場合よりも、用紙汚れを低減させることが可能となっている。
特開2013−23337号公報
しかし、特許文献1に記載の後処理装置では、用紙移動手段を複数備えることから、構造が複雑になるとともに、部品点数も増加し、コスト的にもメリットの少ない構造となっている。また、いずれの用紙移動手段を用いたとしても、戻される用紙とその下に積載されている用紙とが戻しローラのニップ部分では、直接擦れるように接触するため、例えば戻される用紙の裏面に形成された画像のトナーやインク等が、その下に積載されている用紙の上面に付着することを防止することはできず、積載されている用紙の上面を汚してしまうといった問題は残ったままである。また、両面印刷の場合には、互いの面が擦れて両方の用紙が汚れてしまうといった問題も残ったままである。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、戻しローラ等の掻き込み部材によって掻き込まれる用紙の印字面が整合トレイ上の用紙に直接擦れることによって生じる用紙汚れを確実に防止し得る後処理装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、次の第1態様及び第2態様の後処理装置を提供する。
(1)第1態様の後処理装置
本発明の第1態様の後処理装置は、画像形成部から搬送される画像形成後の用紙に後処理を行う後処理装置であって、用紙を整合する整合トレイと、搬送されてきた用紙を逆搬送方向に掻き込んで前記整合トレイ上に整合させる掻き込み部材と、用紙整合時に前記整合トレイ上に積載された用紙の上方位置と前記上方位置から退避する退避位置との間を移動自在に設けられたガイド部材とを備え、前記上方位置は、前記ガイド部材上の前記用紙に前記掻き込み部材が接触して、該掻き込み部材が該用紙を掻き込む位置であり、前記ガイド部材は、前記退避位置に退避する方向の前方側が傾斜状に形成されており、前記整合トレイに次用紙が搬送される前に、前記上方位置まで移動し、前記上方位置に前記次用紙が搬送されて前記掻き込み部材による前記次用紙の掻き込み動作後に前記積載用紙と前記次用紙との間を抜けて前記退避位置へ移動することを特徴とする。
(2)第2態様の後処理装置
本発明の第2態様の後処理装置は、画像形成部から搬送される画像形成後の用紙に後処理を行う後処理装置であって、用紙を整合する整合トレイと、搬送されてきた用紙を逆搬送方向に掻き込んで前記整合トレイ上に整合させる掻き込み部材と、用紙整合時に前記整合トレイ上に積載された用紙の上方位置と前記上方位置から退避する退避位置との間を移動自在に設けられたガイド部材と、前記ガイド部材を用紙の積載方向に沿って上下動させる上下動機構部とを備え、前記上方位置は、前記ガイド部材上の前記用紙に前記掻き込み部材が接触して、該掻き込み部材が該用紙を掻き込む位置であり、前記ガイド部材は、前記整合トレイに次用紙が搬送される前に、前記上方位置まで移動し、前記上方位置に前記次用紙が搬送されて前記掻き込み部材による前記次用紙の掻き込み動作後に前記積載用紙と前記次用紙との間を抜けて前記退避位置へ移動することを特徴とする。
この構成によれば、掻き込み部材によって用紙が掻き込まれるときには、整合トレイに積載された用紙との間にガイド部材があるため、掻き込まれる用紙の印字面が整合トレイ上の用紙に直接こすれず裏汚れが付かない。
また、本発明の後処理装置によれば、前記上方位置と前記退避位置との間の移動は、前記整合トレイの積載面に沿った移動である。
また、本発明の後処理装置によれば、前記ガイド部材は、前記退避位置に退避する方向の前方側が傾斜に形成された構成とすることで、ガイド部材を退避させる際に、ガイド部材上の用紙からスムーズに抜けることができる。
また、本発明の後処理装置によれば、前記整合トレイ上に積載された用紙を押さえる用紙押さえ部材をさらに備えた構成としてもよい。この構成によれば、用紙押さえ部材で用紙を押さえることで、ガイド部材を退避させる際に、ガイド部材上の用紙のずれ落ちを防止することができる。
また、本発明の後処理装置によれば、前記ガイド部材の汚れを除去する除去部材が前記退避位置の近傍に設けられた構成としてもよい。この構成によれば、ガイド部材の汚れが常に除去される。
また、本発明の後処理装置によれば、前記ガイド部材に帯電した静電気を除去する除電部材が前記ガイド部材に接触していてもよい。この構成によれば、ガイド部材に発生した静電気をその都度除去できる。
また、本発明の画像形成装置は、上記各構成の後処理装置を備えたことを特徴としている。
本発明の後処理装置によれば、掻き込み部材によって用紙が掻き込まれるときには、整合トレイに積載された用紙との間にガイド部材を配置する構成としたので、掻き込まれる用紙の印字面が下面側である場合に、掻き込まれる用紙の印字面が整合トレイ上の用紙に直接擦れず、擦れによる印字汚れの発生を防止することができる。
本発明の後処理装置を適用した画像形成装置を示す概略断面図である。 実施の形態1にかかる後処理装置を拡大して示す概略断面図である。 後処理装置のトレイ周辺部を上方より示す概略斜視図である。 後処理装置のトレイ周辺部を用紙搬送方向の下流側から見た概略図である。 ガイド板の回動位置(退避位置)を示す概略平面図である。 ガイド板の回動位置(上方位置)を示す概略平面図である。 後処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 1枚目の用紙を処理するときの処理動作を説明するためのフローチャートである。 2枚目以降の用紙を処理するときの処理動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1にかかる後処理装置による処理工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる後処理装置による処理工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる後処理装置による処理工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる後処理装置による処理工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる後処理装置による処理工程を示す説明図である。 実施の形態1にかかる後処理装置による処理工程を示す説明図である。 実施の形態2にかかる後処理装置において、ガイド板の形状を示す説明図である。 実施の形態3にかかる後処理装置において、上下動機構部を含むガイド部材を一部切り欠いた状態で用紙搬送方向の下流側から上流側を見た図である。 実施の形態3にかかる後処理装置において、上下動機構部を含むガイド部材を一部切り欠いた状態で用紙搬送方向に直交する方向から見た図である。 実施の形態4にかかる後処理装置において、除去部材の配置構成を示す平面図である。 図13の矢印F方向から見た除去部材の構成図である。 図13の矢印F方向から見た除去部材の構成図である。 実施の形態5にかかる後処理装置において、除電部材の配置構成を示す説明図である。 実施の形態6にかかる後処理装置において、ガイド板の直線移動位置(退避位置)を示す概略平面図である。 実施の形態6にかかる後処理装置において、ガイド板の直線移動位置(上方位置)を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本発明の実施の形態にかかる後処理装置を適用した画像形成装置を示す概略断面図である。この画像形成装置は、原稿から読み取られた画像データ、または外部から受信した画像データを取得し、この画像データによって示されるモノクロ画像を用紙に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿搬送部(ADF)101、原稿読取り装置102、プリンタ部103、用紙搬送部104、給紙部105、及び後処理装置106を備えている。
原稿搬送部101は、少なくとも1枚の原稿が原稿トレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿トレイ11から引き出して搬送し、この原稿を原稿読取り装置102の第1プラテンガラス14上に導いて通過させ、排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り装置102は、第1プラテンガラス14の下方に第1走査部15及び第2走査部16からなる光学ユニットを配置しており、原稿が第1プラテンガラス14上を通過する際に、第1走査部15の光源によって原稿表面を露光し、第1及び第2走査部15,16のミラーによって原稿表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿表面の画像をCCD(Charge Coupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿表面の画像を示す画像データを出力する。
また、原稿が原稿読取り装置102上面の第2プラテンガラス19上に置かれた場合は、第1及び第2走査部15、16を相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向に移動させながら、第1走査部15によって第2プラテンガラス19上の原稿表面を露光し、第1及び第2走査部15,16によって原稿表面からの反射光を更に反射して結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿表面の画像をCCD18上に結像する。
CCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、プリンタ部103に出力される。
プリンタ部103は、その略中央に感光体ドラム4が配置され、その周囲に帯電ユニット5、光走査ユニット6、現像ユニット7、転写ユニット8、及びクリーニングユニット9が配置されている。
帯電ユニット5は、感光体ドラム4表面を均一に帯電させる。光走査ユニット6は、画像データを入力し、画像データに応じて光ビームの強度を変調しつつ、均一に帯電された感光体ドラム4上に光ビームを走査して静電潜像を書き込む。現像ユニット7は、感光体ドラム4上の静電潜像を現像剤により顕像化して、感光体ドラム4上に現像剤像を形成する。転写ユニット8は、感光体ドラム4との間に用紙を挟み込んで搬送しつつ、感光体ドラム4上の現像剤像を用紙上に転写する。クリーニングユニット9は、感光体ドラム4上に残留した現像剤を除去して、感光体ドラム4上に新たな現像剤像を形成することができるようにする。
プリンタ部103の上部には、定着装置20が配置されている。定着装置20は、画像が転写された用紙を受け入れて定着ローラと加圧ローラ間に挟み込み、用紙上に転写された現像画像を定着させる。
定着後の用紙は、搬送ローラにより上方に搬送されて、排紙ローラ21から後処理装置106へと搬送され、後処理装置106を介して排出される。
また、用紙の両面に画像を形成する場合は、用紙が、排紙ローラ21で逆方向に反転搬送され、更に反転搬送経路23へと搬送され、その表裏を反転されてからプリンタ部103へと再び搬送され、その裏面に現像剤像が転写されて定着される。そして、用紙が、排紙ローラ21から後処理装置106を介して排出される。
給紙部105は、給紙トレイ24を備えており、この給紙トレイ24から用紙が1枚ずつ分離供給され、用紙が感光体ドラム4と転写ユニット8間に供給され、この用紙に感光体ドラム4上の現像剤像が転写される。
後処理装置106は、画像形成装置の排紙ローラ21からの用紙を受け取るように配置されており、画像形成装置の操作パネル(図示せず)に対するユーザの入力操作により後処理要求が指示されると、この後処理要求が画像形成装置の制御部(図示せず)に入力され、これに応答して制御部が後処理装置106を起動制御して、後処理装置106による用紙の後処理が行われる。後処理装置106による後処理としては、ステープル処理やパンチ処理等が一般的である。
<実施の形態1にかかる後処理装置の説明>
次に、図2乃至図4を参照して、実施の形態1にかかる後処理装置106の構成を説明する。ただし、図2は、後処理装置の概略断面図、図3は、後処理装置のトレイ周辺部を上方より示す概略斜視図、図4は、後処理装置のトレイ周辺部を用紙搬送方向Aの下流側から見た概略図である。
この後処理装置106には排紙装置107が一体化されており、用紙が後処理装置106を介して排紙装置107の排紙トレイ31に排出されるようになっている。
後処理装置106は、排紙ローラ21からの用紙を受け入れ口32を通じて導入し、用紙をパンチ部33を介して入り口ローラ34へと搬送し、更に入り口ローラ34から搬送ローラ35を介して排出ローラ36へと搬送する。そして、用紙のステープル処理等の後処理を行わないときには、用紙の搬送を停止することなく、排出ローラ36により用紙を排出口40から排紙トレイ31へと排出する。一方、用紙のステープル処理等の後処理を行うときには、排出ローラ36の箇所で用紙の搬送を一旦停止し、排出ローラ36を逆回転させて用紙をステープル部38へと逆方向に搬送し、ステープル部38で用紙のステープル処理を行う。この後、排出ローラ36により用紙を再度搬送して、排出口40から排紙トレイ31へと排出する。すなわち、ステープル処理等の後処理時には、排出ローラ36が用紙をステープル部38側に掻き込む掻き込みローラとして駆動するようになっている。
また、後処理装置106内の用紙搬送路には、用紙を検出するために、入り口センサ51、第1通過センサ52、第2通過センサ53、及び後処理センサ54が設けられている。入り口センサ51は、受け入れ口32から導入されて来た用紙の先端及び後端を検出する。第1通過センサ52は、入り口ローラ34を通過直後の用紙の先端及び後端を検出する。第2通過センサ53は、搬送ローラ35を通過直後の用紙の先端及び後端を検出する。後処理センサ54は、整合トレイ56からの用紙束の排出を検出する。
排出ローラ36は、駆動ローラ41の回転駆動力をベルト42を介して伝達されて回転駆動される。また、排出ローラ36は、駆動ローラ41の軸周りで回転自在に軸支されており、図示しない駆動部により駆動ローラ41の軸周りで回転駆動されて、従動ローラ39に対して接離される。
排出ローラ36とステープル部38の間には、ステープル部38へと逆搬送された用紙を載せるための整合トレイ56が配置されている。
ステープル部38の近傍には、整合ローラ37aを備えた用紙押さえ部材37が配置されている。用紙押さえ部材37は、整合ローラ37aを回転自在に支持する支持腕部37bを備えている。整合ローラ37aは、駆動ローラ58の回転駆動力をベルト59を介して伝達されて回転駆動される。また、支持腕部37bは、駆動ローラ58の軸周りで回転自在に軸支されており、図示しない駆動部により駆動ローラ58の軸周りで回転駆動されて、整合トレイ56に対して接離される。具体的には、支持腕部37bに支持されている整合ローラ37aが、整合トレイ56に対して接離される。
図3に示すように、3つの位置決め部材55が、図中の矢印Aで示す用紙搬送方向と直交する方向(図中の矢印B,Cで示す方向)に沿って整合トレイ56の下端部に取り付けられている。ステープル部38は、収容部38aで位置決め部材55により位置決めされた用紙の先端部を収容する。
ここで、ステープル部38の構成について説明する。ステープル部38は、そのハウジング内にステープル機構を備えている。ステープル機構は、ヘッド部およびアンビル部から構成される。ヘッド部は、針状のステープルをコ字状に折り曲げて打ち出し、整合トレイ56上の用紙に圧入する。アンビル部は、ヘッド部から打ち出されたステープル針の先端を受けて折り曲げる。これにより、整合トレイ56上の用紙に対して綴じ処理が施されるように構成さている。
整合トレイ56の下方側には、図中の矢印B,Cで示す方向に沿ってステープル部38の移動用シャフト66が配設されている。移動用シャフト66は、その端部において後処理装置106のユニットフレーム(図示せず)に固定され、ステープル部38の側面部に固定されたシャフト保持部57に形成された嵌合穴57aを貫通している。移動用シャフト66よりも上側には、移動用シャフト66と略平行にタイミングベルト69が取り付けられている。タイミングベルト69は、ユニットフレームの端部近傍に設けられたプーリ69a,69b(ただし、69bは図示せず)に架橋され、その所定位置でステープル部38に固定されている。プーリ69aには、伝達ギアを介してユニット移動モータ60からの回転駆動力が伝達される。このユニット移動モータ60を正転/逆転駆動することで、ステープル部38が図中の矢印B,C方向に沿って移動自在に構成されている。
整合トレイ56における用紙搬送経路上には、断面L字状の整合板67a,67bが取り付けられている。整合トレイ56には、用紙搬送方向Aと直交する方向にスリット溝68が形成され、このスリット溝68に整合板67a,67bが図中の矢印B,Cに沿って摺動自在に取り付けられている。整合板67a,67bは、用紙の側縁部を幅寄せして用紙を整合トレイ56上の所定位置に移動させる。
また、図3及び図4に示すように、整合トレイ56の近傍には、用紙整合時に整合トレイ56上に積載された用紙の上方位置と、この上方位置から退避する退避位置との間を移動自在に設けられたガイド部材61が配置されている。
このガイド部材61は、下端部が後処理装置106のユニットフレーム(図示せず)に立設状態で固定されたガイド軸62と、このガイド軸62の上端部においてガイド軸62の軸周りに回動自在に支持されたガイド板63とを備えている。
ガイド板63は、長尺状の薄板体で形成されており、その先端部63aが、整合トレイ56上に積載された用紙上において、排出ローラ36と従動ローラ39との間に位置するようになっている。すなわち、ガイド板63は、整合トレイ56の載置面に沿って(若しくはほぼ沿って)回動するように構成されている。また、その回動範囲は、本実施の形態1では、図5に示す位置(退避位置)と図6に示す位置(積載用紙の上方位置)との間を往復移動するように、略90度の回動範囲となっている。図5及び図6は、ガイド板63の回動位置を示す概略平面図である。
ガイド部材61は、整合トレイ56に次の用紙が搬送される際には、整合トレイ56に既に積載されている用紙(以下、積載用紙ともいう。)P1と、搬送されてきた次の用紙との間を積載用紙P1の上方位置(図6に示す位置)まで移動し、排出ローラ36による次の用紙の掻き込み動作後に、積載用紙P1と次の用紙との間を抜けて退避位置(図5に示す位置)まで移動する構成となっている。
この構成によれば、排出ローラ36によって次の用紙がステープル部38側に掻き込まれるときには、整合トレイ56上の積載用紙との間にガイド部材61があるため、掻き込まれる次の用紙の下面が整合トレイ56上の積載用紙の上面に直接擦れることがなく、次の用紙の下面若しくは積載用紙の上面に、相手側用紙に形成された画像のトナーやインク等が付着して汚れることはない。
このようなガイド部材61としては、摩擦係数が低く、かつ、静電気等の発生も少ない材料で形成されているのが好ましい。金属材料としては、例えばステンレス等が好適である。また、樹脂材料としては、POM(ポリアセタール:polyacetal)樹脂やPC(ポリカーボネート:polycarbonate)樹脂等の材料を用いることができる。
<後処理装置の制御系の説明>
図7は、上記構成の後処理装置106の制御系の構成を示すブロック図である。
この後処理装置106は、装置全体を制御する制御部110に、入り口センサ51、第1通過センサ52、第2通過センサ53、及び後処理センサ54の各センサ出力が接続されている。また、制御部110には、入り口ローラ34を駆動する入り口ローラ駆動用モータ111、搬送ローラ35を駆動する搬送ローラ駆動用モータ112、排出ローラ36を昇降及び駆動する排出ローラ駆動用モータ113、用紙押さえ部材37を昇降及び駆動する押さえ用部材駆動用モータ114、及びガイド部材61を回転駆動するガイド部材駆動用モータ115が接続されており、各センサからの出力信号に基づいて各モータを駆動制御する。
<後処理装置の動作手順の説明>
次に、上記構成の後処理装置106による処理動作の手順について、図8A及び図8Bに示すフローチャート、並びに、図9A乃至図9Eに示す処理工程図を参照して説明する。ただし、図8Aは1枚目の用紙を処理するときのフローチャート、図8Bは2枚目以降の用紙を処理するときのフローチャートである。また、図9A乃至図9Eの各工程図は、2枚目以降の用紙を処理するときの処理工程図である。
ステープル処理を含む印刷処理が実行されると、制御部110は、入り口ローラ34及び搬送ローラ35を回転駆動して、用紙の受け入れ態勢となる(ステップS1)。
そして、排紙ローラ21から受け入れ口32を通じて搬送されてきた1枚目の用紙が、入り口ローラ34及び搬送ローラ35によって搬送され、1枚目の用紙の後端が入り口センサ51により検出されると(ステップS2でYes)、この時点で1枚目の用紙の先端部が排出ローラ36の下部まで到達しているので、制御部110は、この時点で排出ローラ36を従動ローラ39に圧接するまで降下させ、排出ローラ36の回転駆動を開始する(ステップS3)。これにより、搬送ローラ35及び排出ローラ36により1枚目の用紙が排紙トレイ31に向かって搬送される。またこのとき、用紙の幅に応じて、一対の整合板67a,67bが移動されて、各整合板67a,67b間の離間距離が用紙の幅よりも僅かに広くされる。
この後、第2通過センサ53により、1枚目の用紙の後端が搬送ローラ35を通過したことを確認すると(ステップS4でYes)、制御部110は、排出ローラ36による用紙の搬送をその時点で停止し、今度は、排出ローラ36を逆方向に回転させて、1枚目の用紙を整合トレイ56に搬送する(ステップS5)。すなわち、1枚目の用紙の掻き込み動作を実施する。
そして、1枚目の用紙の後端が整合トレイ56の位置決め部材55に突き当たるまで、1枚目の用紙を搬送すると(ステップS6)、排出ローラ36の逆回転の駆動を停止し、用紙押さえ部材37を降下させて整合トレイ56上の用紙を押さえる(ステップS7)。
この後、制御部110は、排出ローラ36を上昇させて積載用紙から離間させた後、用紙押さえ部材37の整合ローラ37aによって用紙の後端を再度位置決め部材55に付き当てる。これにより、1枚目の用紙の後端が揃えられる(ステップS8)。
次に、排紙ローラ21から受け入れ口32を通じて搬送されてきた2枚目の用紙(以下、次用紙という。)P2が、入り口ローラ34によって搬送され、次用紙P2の先端が入り口センサ51により検出されると(ステップS11でYes)、制御部110は、図9Aに示すように、ガイド部材61のガイド板63を、図6に示す退避位置から、図5に示す積載用紙の上方位置まで回動して、ガイド板63を排出ローラ36の下方位置に移動する(ステップS12)。
この後、入り口ローラ34及び搬送ローラ35によって次用紙P2が搬送され、次用紙P2の後端が入り口センサ51により検出されると(ステップS13でYes)、この時点で次用紙P2の先端部が排出ローラ36の下部まで到達して、ガイド板63の上に乗った状態となっているので、制御部110は、図9Bに示すように、この時点で排出ローラ36を従動ローラ39に圧接するまで降下させ、排出ローラ36の回転駆動を開始する(ステップS14)。これにより、搬送ローラ35及び排出ローラ36により次用紙P2が排紙トレイ31に向かって搬送される。このとき、排出ローラ36と従動ローラ39のニップ部では、1枚目の用紙(積載用紙)P1と次用紙P2との間にガイド板63が介在し、両用紙が直接接触することがない。すなわち、次用紙P2は、ガイド板63上を滑るようにして排紙トレイ31に向かって搬送される。
この後、第2通過センサ53により、次用紙P2の後端が搬送ローラ35を通過したことを確認すると(ステップS15)、制御部110は、排出ローラ36による用紙の搬送をその時点で停止し、今度は、図9Cに示すように、排出ローラ36を逆方向に回転させて、次用紙P2を整合トレイ56に搬送する(ステップS16)。すなわち、次用紙P2の掻き込み動作を実施する。このときも、排出ローラ36と従動ローラ39のニップ部では、1枚目の用紙(積載用紙)P1と次用紙P2との間にガイド板63が介在し、両用紙が直接接触することがない。すなわち、次用紙P2は、ガイド板63上を滑るようにして整合トレイ56に向かって搬送される。
そして、次用紙P2の後端が整合トレイ56の位置決め部材55に突き当たるまで、次用紙P2を搬送すると(ステップS17)、制御部110は、図9Dに示すように、排出ローラ36の逆回転の駆動を停止し、用紙押さえ部材37を降下させて整合トレイ56上の用紙(次用紙P2)を押さえる(ステップS18)。
次に、制御部110は、図9Eに示すように、排出ローラ36を上昇させて整合トレイ56上の用紙(次用紙P2)から離間させた後、用紙押さえ部材37の整合ローラ37aによって用紙の後端を再度位置決め部材55に付き当てる(ステップS19)。これにより、次用紙P2の後端が揃えられる。
この後、制御部110は、図9Fに矢印Dで示すように、ガイド板63を、積載用紙P1と次用紙P2との間を擦り抜けるようにして、図5に示す上方位置から、図6に示す退避位置まで回動(移動)させる(ステップS20)。このとき、次用紙P2は、用紙押さえ部材37によって後端部が押さえられているので、ガイド板63を退避させる際に、次用紙P2が積載用紙P1上からずれ落ちることはない。
以降、次用紙が後処理装置106に搬送されてくるたびに(ステップS21でYes)、上記ステップS11〜ステップS20の処理を繰り返すことで、整合トレイ56上の用紙束の後端がステープル部38の凹部38aに突き当てられて揃えられる。
こうして予め指定された枚数の用紙の後端がステープル部38の凹部38aに突き当てられて揃えられた後、用紙束の後端がステープル部38によりステープル処理される(ステップS22)。
そして、このステープル処理の後、用紙押さえ部材37を上昇させ、排出ローラ36を下降させて用紙束を排出ローラ36と従動ローラ39とで挟み込み、排出ローラ36を順方向に回転させて、整合トレイ56上の用紙束を排紙トレイ31上に排出する(ステップS23)。
なお、上記のステープル処理では、1枚目の用紙を整合トレイ56上に載置する際にはガイド部材61を使用しない構成として説明しているが、1枚目の用紙を整合トレイ56上に載置する際にも、2枚目以降の搬送処理と同様、上記ステップS11〜ステップS20の処理を実行してもよい。すなわち、1枚目からガイド部材61を移動させるようにしてもよい。
<実施の形態2にかかる後処理装置の説明>
上記実施の形態1では、ガイド部材61のガイド板63を単なる長尺状の薄板体として説明している。すなわち、ガイド板63は、その断面形状が長方形状となっている。そのため、上記ステップS20において、ガイド板63を、積載用紙と次用紙との間を抜けるようにして、図5に示す上方位置から図6に示す退避位置まで回動(移動)させるとき、ガイド板63の移動速度によっては、ガイド板63が次用紙を撥ね上げるように移動することが考えられ、その移動動作によって次用紙が若干ずれてしまう(場合によっては整合トレイ56からずれ落ちる)可能性がある。
そこで、本実施の形態2では、図10に示すように、積載用紙の上方位置(すなわち、従動ローラ39の上方位置)にガイド板63が位置している状態において、退避位置に退避する方向(用紙搬送方向A)の前方側となる側面を傾斜面63bに形成している。すなわち、ガイド板63の傾斜面63bは、ガイド板63の前方側の側面が、次用紙が当接する上面側から下面側に向かって斜め下方に傾斜するように形成されている。これにより、ガイド板63の前方側が断面略楔形状となり、次用紙を撥ね上げるのではなく、擦り抜けるように動作する。
この構成によれば、ガイド板63を退避させる際に、ガイド板63上の次用紙から、ガイド板63をスムーズに抜き取ることができるので、次用紙の撥ね上げやずれ落ちを防止することができる。
<実施の形態3にかかる後処理装置の説明>
上記実施の形態1では、ガイド部材61は、ガイド板63がガイド軸62の軸周りを単に回動する構成として説明している。そのため、整合トレイ56に載置される用紙の枚数(すなわち、積載厚み)を予め考慮し、積載用紙の上方位置にきたときのガイド板63の高さを、積載用紙の厚みより若干上方位置にくるように予め設定しておく必要がある。しかし、これでは整合トレイ56に積載される用紙の最大枚数が制限されてしまうことになる。そこで、実施の形態3では、ガイド部材61を整合トレイ56の載置面に直交する高さ方向に上下動させる上下動機構部70を備えた構成としている。
図11及び図12は、上下動機構部70の一構成例を示しており、図11は、上下動機構部70を含むガイド部材61を一部切り欠いた状態で用紙搬送方向Aの下流側から見た図、図12は、上下動機構部70を含むガイド部材61を一部切り欠いた状態で用紙搬送方向Aに直交する方向から見た図である。
本実施の形態3では、ガイド軸62が、後処理装置106のユニットフレーム106aに固定された円筒状の固定軸62aと、固定軸62aに対して上下動可能な円柱状の可動軸62bとからなり、ガイド板63は、可動軸62bの上端部から軸方向に直交する一方向に延設される形で設けられている。
そして、円筒状の固定軸62aに円柱状の可動軸62bの下部側が上下摺動自在に挿入されており、固定軸62aの内部底面と、可動軸62bの底面との間にコイルスプリング65が伸張状態で装着されている。すなわち、可動軸62bは固定軸62aの底面側に常に付勢された状態で配置されている。
一方、固定軸62aの外周面には、その上端部近傍に、軸方向に直交する方向に突出させてカム支持軸が一体形成されており、このカム支持軸に円盤状の偏芯カム71が、その回転中心をずらせて(すなわち、偏芯させて)回転自在に取り付けられている。また、可動軸62bの外周面には、軸方向の全周に渡って環状に形成されたカム受け部72が形成されており、このカム受け部72が、偏芯カム71の外周面71aに常に当接した状態で保持されている。
これにより、偏芯カム71を回転させることで、カム受け部72が上下動、すなわちカム受け部72が一体形成された可動軸62bが上下動する構成となっている。
本実施の形態3では、この偏芯カム71の回転駆動を制御部110で駆動制御する構成としている。
制御方法としては、例えば排出される用紙の種類によって用紙の厚みが分かるので、整合トレイ56への排出枚数をカウントすることで、整合トレイ56に排出された用紙全体の厚みが分かる。従って、制御部110は、用紙の厚みと排出枚数とによって用紙全体の厚みを計算し、ガイド板63が、計算した厚みに対して若干の余裕値を持った高さ位置となるように可動軸62bを上下動させればよい。ただし、このような計算による手法ではなく、整合トレイ56に排出された用紙の高さ位置を検出する検出センサを配置し、この検出センサによる検出値に基づいて、可動軸62bを上下動させるように構成してもよい。
なお、上下動機構部としては、上記構成に限定されるものではなく、従来から開示されている種々の上下動機構を、本発明においても適用することが可能である。
本実施の形態3によれば、用紙の積載枚数に合わせて、整合トレイ56に積載されている用紙から常に適切な距離を保って、ガイド板63を積載用紙の上方位置に移動させることができる。
<実施の形態4にかかる後処理装置の説明>
本発明によれば、次用紙と積載用紙との間にガイド部材61を配置することで、掻き込み時の用紙同士の擦れによるトナーやインク等の付着汚れを防止することができる。しかし、一方で、用紙に形成された画像のトナーやインク等がガイド板63に付着すると、これが次用紙に再付着することで、次用紙の汚れの原因になる可能性がある。
そこで、実施の形態4ではこの点に着目し、ガイド板63の退避位置の近傍に、ガイド板63に付着した汚れを除去する除去部材80を配置した構成としている。
図13は、除去部材80の配置構成を示す平面図、図14A及び図14Bは、図13の矢印F方向から見た除去部材80の構成図である。
本実施の形態4の除去部材80は、例えば上下一対のクリーニングパッド81,82からなり、退避位置まで移動してきたガイド板63の上下の面をこれらクリーニングパッド81,82で挟み込むことで、ガイド板63に付着したトナーやインク等の汚れを除去する構成としている。
このクリーニングパッド81,82は、例えば基板81a,82aの表面全体にフェルト等81b,82bが貼り付けられた構成となっている。ただし、基板81a,82aの表面に短繊維のフェルト等を多数本植毛したブラシ状であってもよい。
また、図13及び図14A,図14Bでは、除去部材80を退避位置に設けているが、退避位置と上方位置との間であればどの位置に設けてもよい。ただし、整合トレイ56上の用紙束を排紙トレイ31に排出するときに邪魔にならない位置に設ける必要があることから、退避位置の近傍に設けるのがよい。
この構成によれば、ガイド板63に付着した汚れが常に除去されるので、ガイド板63に付着した汚れが再び用紙に再付着されることを防止することができる。また、ガイド部材61の清掃等のメンテナンスも頻繁に行う必要がない。
なお、上記実施の形態3のようにガイド部材61を上下動機構部70で上下動させる構成とした場合には、これに追従させて除去部材80も上下動させる構成とすればよい。
<実施の形態5にかかる後処理装置の説明>
本発明によれば、次用紙と積載用紙との間にガイド部材61を配置することで、掻き込み時の用紙同士の擦れによるトナーやインク等の付着汚れを防止することができる。しかし、ガイド板63は次用紙や積載用紙に接触した状態でスライド移動するため、静電気の発生しにくい材料で形成されているとしても、静電気の発生を完全に無くすことは困難である。そして、ガイド部材61に静電気が発生すると、用紙に形成された画像のトナーやインク等がガイド板63に付着し易くなり、これが次用紙に再付着することで、次用紙の汚れの原因になる可能性がある。
そこで、実施の形態5ではこの点に着目し、ガイド板63若しくはガイド軸62に接触させて、ガイド部材61に帯電した静電気を除去する除電部材90を配置した構成としている。
図15は、除電部材90の配置構成を示す説明図である。本実施の形態5では、除電部材90をガイド軸62に接触させて配置した構成としている。
除電部材90としては、従来周知の導電性繊維を用いることができるが、例えばアクリル繊維に硫化銅を化学結合させた有機導電性繊維等を好適に用いることができる。
この構成によれば、ガイド部材61に発生した静電気をその都度除去できるので、用紙上のトナーやインクが静電気によってガイド部材61に引き寄せられることを防止することができる。
<実施の形態6にかかる後処理装置の説明>
図16及び図17は、実施の形態6にかかる後処理装置において、ガイド板の直線移動位置を示す概略平面図である。
上記実施の形態1〜5では、ガイド部材61は、ガイド板63がガイド軸62の軸周りに略90度回動することで、上方位置と退避位置との間を往復移動する構成としているが、本実施の形態6では、ガイド板63を用紙搬送方向Aに直交する方向に直線的に往復移動させることで、ガイド板63を積載用紙の上方位置(図17に示す位置)と退避位置(図16に示す位置)との間で往復移動自在に構成している。
本実施の形態6にかかる後処理装置は、整合トレイ56の用紙搬送方向Aの下流側にガイド板63を回動させるだけのスペースが無い場合や、後処理装置106が配置されている画像形成装置の奥側(図1の紙面奥側)に配置スペースがある場合に有効な構成である。
なお、今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明は、掻き込みローラによって掻き込まれる用紙の印字面が整合トレイ上の用紙に直接擦れることによって生じる用紙汚れを確実に防止し得る後処理装置及びそれを備えた画像形成装置の構造全般に寄与するところは大きい。
11 原稿トレイ
12 排紙トレイ
20 定着装置
21 排紙ローラ
31 排紙トレイ
32 受け入れ口
33 パンチ部
34 入り口ローラ
35 搬送ローラ
36 排出ローラ(掻き込み部材)
37 用紙押さえ部材
37a 整合ローラ
37b 支持腕部
38 ステープル部
39 従動ローラ
40 排出口
41 駆動ローラ
42 ベルト
51 入り口センサ
52 第1通過センサ
53 第2通過センサ
54 後処理センサ
55 位置決め部材
56 整合トレイ
61 ガイド部材
62 ガイド軸
62a 固定軸
62b 可動軸
63 ガイド板
63a 先端部
63b 傾斜面
65 コイルスプリング
70 上下動機構部
71 偏芯カム
80 除去部材
81,82 クリーニングパッド
90 除電部材
101 原稿搬送部(ADF)
102 原稿読取り装置
103 プリンタ部
104 用紙搬送部
105 給紙部
106 後処理装置
110 制御部
111 入り口ローラ駆動用モータ
112 搬送ローラ駆動用モータ
113 排出ローラ駆動用モータ
114 押さえ用部材駆動用モータ
115 ガイド部材駆動用モータ

Claims (8)

  1. 画像形成部から搬送される画像形成後の用紙に後処理を行う後処理装置であって、
    用紙を整合する整合トレイと、
    搬送されてきた用紙を逆搬送方向に掻き込んで前記整合トレイ上に整合させる掻き込み部材と、
    用紙整合時に前記整合トレイ上に積載された用紙の上方位置と前記上方位置から退避する退避位置との間を移動自在に設けられたガイド部材とを備え、
    前記上方位置は、前記ガイド部材上の前記用紙に前記掻き込み部材が接触して、該掻き込み部材が該用紙を掻き込む位置であり、
    前記ガイド部材は、前記退避位置に退避する方向の前方側が傾斜状に形成されており、前記整合トレイに次用紙が搬送される前に、前記上方位置まで移動し、前記上方位置に前記次用紙が搬送されて前記掻き込み部材による前記次用紙の掻き込み動作後に前記積載用紙と前記次用紙との間を抜けて前記退避位置へ移動することを特徴とする後処理装置。
  2. 画像形成部から搬送される画像形成後の用紙に後処理を行う後処理装置であって、
    用紙を整合する整合トレイと、
    搬送されてきた用紙を逆搬送方向に掻き込んで前記整合トレイ上に整合させる掻き込み部材と、
    用紙整合時に前記整合トレイ上に積載された用紙の上方位置と前記上方位置から退避する退避位置との間を移動自在に設けられたガイド部材と、
    前記ガイド部材を用紙の積載方向に沿って上下動させる上下動機構部とを備え、
    前記上方位置は、前記ガイド部材上の前記用紙に前記掻き込み部材が接触して、該掻き込み部材が該用紙を掻き込む位置であり、
    前記ガイド部材は、前記整合トレイに次用紙が搬送される前に、前記上方位置まで移動し、前記上方位置に前記次用紙が搬送されて前記掻き込み部材による前記次用紙の掻き込み動作後に前記積載用紙と前記次用紙との間を抜けて前記退避位置へ移動することを特徴とする後処理装置。
  3. 請求項に記載の後処理装置であって、
    前記ガイド部材は、前記退避位置に退避する方向の前方側が傾斜に形成されていることを特徴とする後処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の後処理装置であって、
    前記上方位置と前記退避位置との間の移動は、前記整合トレイの積載面に沿った移動であることを特徴とする後処理装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の後処理装置であって、
    前記整合トレイ上に積載された用紙を押さえる用紙押さえ部材を備えたことを特徴とする後処理装置。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の後処理装置であって、
    前記ガイド部材の汚れを除去する除去部材が前記退避位置の近傍に設けられていることを特徴とする後処理装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の後処理装置であって、
    前記ガイド部材に帯電した静電気を除去する除電部材が前記ガイド部材に接触していることを特徴とする後処理装置。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の後処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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