JP6776940B2 - 信号検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変動する信号波形から一連の信号波形を検出するための信号検出装置に関する。
車両等の制御装置では、各種検出器から得た情報に基づいて、種々の制御が行われている。例えば、電動車両用の電源システムにおいて、電流信号から任意の安定している領域を抽出し、制御技術に活用することが検討されている。そのため、任意のタイミングで現れる所望の波形を他の波形と区別して速やかに抽出することが重要と考えられる。
検出電流から所望の信号波形を抽出する手法の一例として、特許文献1には、サンプリングデータに第1、第2の閾値に基づく波形処理を施し、得られた第1、第2の波形データから第3の波形データを生成する信号処理回路を設けることが開示されている。具体的には、内燃機関の燃焼期間に生じるイオン電流の検出に際して、放電期間に生じるノイズと区別するために、第2の閾値をノイズ入力の有無のみを判別するように設定する。第1の閾値は、イオン電流とノイズの両方を含むように第2の閾値より低い基準値に設定される。このとき、第1、第2の波形データの排他的論理和を演算させると、イオン電流に相当する第3の波形データが得られる。
特開2001−107832号公報
しかしながら、特許文献1に記載される手法は、燃焼時のような非連続の電流信号について、予め波形パターンが知られる2つの電流波形を区別するのには適するが、それ以外の信号検出には必ずしも適さない。特に、電池の充放電電流のような連続信号であり、しかも時間と共に変動する電流波形から、サンプリングに適した一定の安定期間を抽出する手法はこれまで知られていない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、連続かつ変動する電流波形信号から、信号波形の安定期間を含む一連の信号を、精度よく検出可能な信号検出装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
時間と共に変動する電流波形信号から、第1信号安定領域(a、a1、a2)に続く信号変化領域(b、b1、b2)及び第2信号安定領域(c、c1、c2)を含む一連の電流波形信号(S、S1、S2)を抽出する信号検出装置(1)であって、
上記第1信号安定領域の判定情報を出力する第1安定領域判定部(11)と、
上記第1安定領域判定部の判定情報と連動して上記信号変化領域の判定情報を出力する変化領域判定部(12)と、
上記変化領域判定部の判定情報と連動して上記第2信号安定領域の判定情報を出力する第2安定領域判定部(13)と、を備え、
上記第1安定領域判定部、上記変化領域判定部及び上記第2安定領域判定部の出力から、上記第1信号安定領域と、上記信号変化領域と、上記第2信号安定領域とが、この順に連続するときに上記一連の電流波形信号として抽出し、かつ、
先に現れる上記第1信号安定領域(a1)に続く上記信号変化領域(b1)及び上記第2信号安定領域(c1)を含む一連の電流波形信号(S1)と、次に現れる上記第1信号安定領域(a2)に続く上記信号変化領域(b2)及び上記第2信号安定領域(c2)を含む一連の電流波形信号(S2)とを、区別して抽出する、信号検出装置にある。
上記信号検出装置において、第1安定領域判定部は、第1信号安定領域が抽出されたか否かの判定情報を出力する。また、変化領域判定部は、信号変化領域が抽出されたか否かを、第2安定領域判定部は、第2信号安定領域が抽出されたか否かの判定情報を、同様に出力する。このとき、信号変化領域は、第1信号安定領域の判定情報と連動して判定され、さらに、第2信号安定領域は、信号変化領域の判定情報と連動して判定される。
したがって、これらの判定情報から、一連の電流波形信号であるか否かを確実に判定することができる。そのため、任意のタイミングで現れる所望の波形を他の波形と区別し、例えば、2つの一連の電流波形信号の一部が重なって現れる場合でも、速やかに抽出することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、連続かつ変動する電流波形信号から、信号波形の安定期間を含む一連の信号を、精度よく検出可能な信号検出装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、信号検出装置により抽出される一連の電流波形信号を示す電流波形図。 実施形態1における、信号検出装置が適用される電池状態推定装置の概略構成図。 実施形態1における、信号検出装置が適用される電池状態推定装置の等価回路モデルの電圧波形図。 実施形態1における、信号検出装置を構成する各部による信号抽出処理を示すタイムチャート図。 実施形態1における、信号検出装置による信号抽出処理の概要を示すフローチャート図。 実施形態1における、信号検出装置による第1信号安定領域の判定処理を示すフローチャート図。 実施形態1における、信号検出装置による信号変化領域の判定処理を示すフローチャート図。 実施形態1における、信号検出装置による第2信号安定領域の判定処理を示すフローチャート図。 実施形態1における、信号検出装置による信号成立の判定処理を示すフローチャート図。 実施形態1における、信号検出装置による信号抽出処理に用いられるAフラグ条件の例を示す電流波形図。 実施形態1における、信号検出装置による信号抽出処理に用いられるBフラグ条件の例を示す電流波形図。 実施形態1における、信号検出装置による信号抽出処理に用いられるCフラグ条件の例を示す電流波形図。 実施形態1における、信号検出装置により抽出される一連の電流波形信号の一例を示す電流波形図。 実施形態1における、信号検出装置により抽出される一連の電流波形信号の一例を示す電流波形図。 実施形態1における、信号検出装置による信号抽出処理で一連の電流波形信号が抽出されない例を示す電流波形図。 実施形態1における、信号検出装置による信号抽出処理で一連の電流波形信号が抽出されない例を示す電流波形図。
(実施形態1)
以下、信号検出装置に係る実施形態1について、図1〜図16を参照して説明する。
図2に示すように、本形態の信号検出装置は、例えば、等価回路モデルMを用いて二次電池の状態を推定する電池状態推定装置2に適用されて、パラメータ学習部10の信号抽出部1を構成している。図示しない二次電池は、車載主機としての回転電機を備える電動車両や、車載補機電池を用いる車両に搭載されて、電力を供給するものであり、例えばリチウムイオン電池等からなる。
図1上段に示すように、信号抽出部1は、電流波形信号から、所定の安定条件又は変化条件を満足する一連の電流波形信号Sを抽出する。電流波形信号は、時間と共に変動しており、所定の学習タイミングを抽出するために、略一定の第1信号安定領域aと、これに続く信号変化領域b及び、略一定の第2信号安定領域cとを含む、一連の電流波形信号Sが設定される。図1下段に示すように、一連の電流波形信号Sは繰り返し現れることもあり、複数の一連の電流波形信号S1、S2が連続的かつ一部が重なって現れる場合には、先に現れる一連の電流波形信号S1と、後に現れる一連の電流波形信号S2とは、区別して抽出される。ここでは便宜的に、前者を、前回の一連の電流波形信号S1、後者を、今回の一連の電流波形信号S2と称する。電流波形信号から所定の信号を抽出するための具体的手法については、後述する。
図2において、電池状態推定装置2の入力信号処理部20には、二次電池の端子間電圧を検出する電圧センサ21、二次電池の充放電電流を検出する電流センサ22、二次電池の温度を検出する温度センサ23からの検出信号が逐次入力される。入力信号処理部20は、これらセンサ21〜23の検出信号を適宜処理して、電池電圧V、電池電流I、電池温度Tの測定データとして送出する。電池状態推定装置2は、時系列的に送出される測定データと、等価回路モデルMに基づいて、例えば、二次電池の充電状態(すなわち、SOC;State of Charge)等を推定し、結果を出力する。
等価回路モデルMは、抵抗及びコンデンサをパラメータとして二次電池をモデル化したものである。ここでは、図示するように、モデルM1〜M3の直列接続体として等価回路モデルMが表現される。すなわち、モデルM1は、抵抗Rのみを有し、Vは、モデルM1の両端子間の電位差を示している。モデルM2は、抵抗R及びコンデンサCの並列接続体、モデルM3は、抵抗R及びコンデンサCの並列接続体であり、モデルM2、モデルM3の時定数は異なる。また、V、Vは、それぞれ、モデルM2、モデルM3の両端子間の電位差を示している。Vttは、等価回路モデルMの両端子間の電位差であり、モデルM1〜M3の電位差V、V、Vの和に相当する。
パラメータ学習部10は、走行中の二次電池の電流波形信号から、信号抽出部1によって、一連の電流波形信号Sを逐次抽出し、その際の電圧波形をフィッティングすることで、等価回路モデルMのパラメータを推定する。例えば、図1上段に示した一連の電流波形信号Sのように、電流がステップ状に増加するとき、図3に示すように、測定された電池電圧Vは過渡応答特性を示す。このとき、図中に破線で示す等価回路モデルMの電圧波形は、モデルM1〜M3に対応する3つの期間に分割され、例えば、時間t1、t2の近傍で、公知の方法でフィッティングを行って、パラメータをリアルタイム学習することができる。パラメータ学習部10は、算出されたパラメータの採用の可否を判断し、肯定判定された場合には、パラメータの更新を行う。更新されたパラメータや等価回路モデルMに対応する演算式等は、図示しないメモリに格納される。
信号抽出部1は、パラメータ学習部10によるパラメータの算出に先立ち、最適な学習タイミングを抽出し、パラメータ学習のための信号データ収集を行う。図4に示すように、信号抽出部1は、一連の電流波形信号Sを抽出するために、第1安定領域判定部11と、変化領域判定部12と、第2安定領域判定部13とを備える。これら判定部11〜13は互いに連動し、さらに、成立判定部14が、一連の電流波形信号Sの成立を判定すると共に、信号データの採用を判定する。その後、抽出判定部15が、一連の電流波形信号Sの信号抽出の可否を判定する。
図4の最上段に示すように、一連の電流波形信号Sは、例えば、一部に重なりを有して連続的に現れる。ここで、前回の一連の電流波形信号S1は、第1信号安定領域a1に続く信号変化領域b1及び第2信号安定領域c1を含む電流波形信号であり、今回の一連の電流波形信号S2は、第1信号安定領域a2に続く信号変化領域b2及び第2信号安定領域c2を含む電流波形信号である。今回の一連の電流波形信号S2の第1信号安定領域a2と、前回の一連の電流波形信号S1の第2信号安定領域c1とは、便宜上、異なる符号が付されるが、実質的に同じ期間の電流波形信号を示している。
そのため、信号抽出部1には、前回の一連の電流波形信号S1の各領域と、今回の一連の電流波形信号S2の各領域とを区別して、連続的に抽出し、一連の信号パターンの成立を、それぞれ判別可能であることが要求される。
具体的には、信号抽出部1は、
第1信号安定領域a(例えば、a1、a2)の判定情報を出力する第1安定領域判定部11と、
第1安定領域判定部11の判定情報と連動して信号変化領域b(例えば、b1、b2)の判定情報を出力する変化領域判定部12と、
変化領域判定部12の判定情報と連動して第2信号安定領域c(例えば、c1、c2)の判定情報を出力する第2安定領域判定部13と、を備える。
そして、第1安定領域判定部11と、変化領域判定部12と、第2安定領域判定部13とが出力する判定情報から、第1信号安定領域aと、信号変化領域bと、第2信号安定領域cとが、この順に連続するときに、一連の電流波形信号Sを抽出する。
これにより、第1信号安定領域a1、信号変化領域b1、第2信号安定領域c1が連続する、前回の一連の電流波形信号S1が、第1信号安定領域a2、信号変化領域b2、第2信号安定領域c2が連続する、今回の一連の電流波形信号S2とは、区別される。
より具体的には、第1安定領域判定部11は、電流波形信号が、第1安定条件であるAフラグ条件を満たすときに第1信号安定領域aと判定する。また、判定情報を出力し、Aフラグのオンオフ設定を切り替える。Aフラグ条件は、例えば、電流波形信号の信号変化量が、所定の閾値条件THを満足し、かつ所定の第1安定時間T1(以下、安定時間T1と略称する)が経過した場合である。
変化領域判定部12は、電流波形信号が、変化条件であるBフラグ条件を満たすときに信号変化領域bと判定する。また、判定情報を出力し、Bフラグのオンオフ設定を切り替える。Bフラグ条件は、例えば、Aフラグがオンからオフに切り替わった場合(すなわち、所定の閾値条件THを満足していない)、又は、その状態が継続している場合である。
これにより、第1信号安定領域aに続く信号変化領域bが抽出される。
第2安定領域判定部13は、電流波形信号が、第2安定条件であるCフラグ条件を満たすときに第2信号安定領域cの開始を判定する。また、判定情報を出力し、Cフラグのオンオフ設定を切り替える。Cフラグ条件は、例えば、Bフラグがその1周期前の判定においてオンに設定されており、かつ電流波形信号の信号変化量が、所定の閾値条件THを満足した場合である。
これにより、信号変化領域bに続く第2信号安定領域cが抽出される。
第2信号安定領域cの開始が判定されると、信号抽出部1は、パラメータ学習部10にてパラメータ更新を行うための学習タイミングと仮に判断して、信号データの収集を開始することができる。この信号データの採用の可否は、第2信号安定領域cの継続期間によって決まり、続く成立判定部14にて、一連の電流波形信号Sの抽出の可否と共に判断される。
成立判定部14は、電流波形信号が、成立条件であるDフラグ条件を満たすときに第2信号安定領域cの成立を判定する。また、判定情報を出力し、Dフラグのオンオフ設定を切り替える。Dフラグ条件は、例えば、Cフラグがオフからオンに切り替わった後、所定の第2安定時間T2(以下、安定時間T2と略称する)が経過した場合である。安定時間T2は、例えば、安定時間T1より長く設定される(すなわち、T2>T1)。これにより、安定時間T1にて、電流波形信号が安定領域にあるか否かを速やかに判定すると共に、安定時間T2にて、安定領域にある電流波形の信号データを十分な時間、収集することが可能になる。
抽出判定部15は、電流波形信号が、抽出条件であるEフラグ条件を満たすときに、第2信号安定領域cの終了、さらには、第2信号安定領域cを含む一連の電流波形信号Sの抽出の開始を判定する。また、判定情報を出力し、Eフラグのオンオフ設定を切り替える。Eフラグ条件は、例えば、Dフラグがオンからオフに切り替わった場合である。
したがって、Eフラグがオンした時点で、一連の電流波形信号Sの抽出が開始し、一連の電流波形信号Sに含まれ、Eフラグがオフした時点で採用可能な信号データの収集も終了することになる。その後、一連の電流波形信号Sが抽出される度に、Eフラグのオンオフが繰り返される。
このように、A〜Dフラグ条件がこの順に成立し、A〜Dフラグが順次オンとなることで、第1信号安定領域aと信号変化領域bと第2信号安定領域cとからなる一連の電流波形信号Sを抽出することができる。また、Aフラグは、Aフラグ条件が成立する度にオンとなる一方で、BフラグとCフラグとは、1つのAフラグとのみ関連付けられる。つまり、第1信号安定領域a1、第1信号安定領域a2を順に抽出しながら、第1信号安定領域a1に続く信号変化領域b1、第2信号安定領域c1が成立した場合のみ、Cフラグと連動するDフラグがオンとなる。この時点で、前回の一連の電流波形信号S1が抽出され、次いで、今回の一連の電流波形信号S2が、互いに区別されて順に抽出される。
次に、図5〜図9に示されるフローチャートを用いて、信号抽出部1において周期的に実行される手順を説明する。ここでは、一例として、一連の電流波形信号S1、S2のうち、図4に前回の一連の電流波形信号S1として示される電流波形に基づいて説明するが、今回の一連の電流波形信号S2についても同様である。ここでは、前回の一連の電流波形信号S1は、第1信号安定領域a1から第2信号安定領域c1へ立ち下がるように変化する電流波形であり、今回の一連の電流波形信号S2は、第1信号安定領域a2(すなわち、前回の第2信号安定領域c1)から第2信号安定領域c2へ電流値が立ち上がるように変化する電流波形を有している。
まず、図5に示される信号抽出処理がスタートすると、ステップS1において、信号抽出のための所定の閾値条件TH、安定時間T1、安定時間T2が設定される。次いで、ステップS2において、入力される電流波形信号が、Aフラグ条件を満たす第1信号安定領域a1であるか否かを判定する。ステップS2は、第1安定領域判定部11としての処理であり、図6にサブルーチンとして示される。
図6のステップS21では、電流波形信号が、閾値条件THを満たす範囲にあるか否かを判定する。例えば、所定のサンプリング期間に入力される電流波形信号が、図10に条件2〜条件6として示される閾値範囲条件を全て満足するときに、閾値条件THが成立と判定することができる。例えば、条件2は、入力電流の平均値と最大電流との差が、所定の閾値以下であることを定めるものであり、中周期での最大電流を除去する。
また、条件3は、入力電流の平均値と最小電流との差が、所定の閾値以下であることを定めることで、中周期での最小電流を除去する。条件4は、入力電流値の最大と最小との差が、所定の閾値以下であることを定めることで、滑らかな変化を除去する。条件5は、例えば0.1秒間に上昇する最大電流幅が、所定の閾値以下であることを定めて、+方向への急な変化を除去する。条件6は、例えば0.1秒間に低下する最大電流幅が、所定の閾値以下であることを定めて、−方向への急な変化を除去する。
ステップS21が否定判定されたときは、ステップS22へ進み、Aフラグのオン時間=0として、ステップS24へ進む。ステップS21が肯定判定されたときは、ステップS23へ進んで、その時点におけるAフラグのオン時間に+1を加算して、ステップS24へ進む。ステップS24では、Aフラグのオン時間に基づいて、図10に条件1として示す安定時間T1が成立したか否かを判定する。図中に示されるように、電流波形が不安定な場合には、Aフラグのオン時間が短く、第1信号安定領域a1と判定されない。
ステップS24が否定判定されたときは、ステップS25へ進み、Aフラグをオフ(すなわち、Aフラグ=0)とする。また、ステップS24が肯定判定されたときは、ステップS25へ進み、Aフラグをオン(すなわち、Aフラグ=1)とし、このルーチンを一旦終了する。
図5のステップS3では、Aフラグがオフか否かを判定し、否定判定されたときは、ステップS2へ戻って、以降のステップを繰り返す。ステップS3が肯定判定されたときは、ステップ4へ進み、入力される電流波形信号が、Bフラグ条件を満たす信号変化領域b1であるか否かを判定する。ステップS4は、変化領域判定部12としての処理であり、図7にサブルーチンとして示される。例えば、図11に条件7〜条件8として示されるように、電流波形が放電に切り替わるトリガ時間が検出され、放電による電流変化量が所定値より大きいときに、信号変化領域b1と判定することができる。
図7のステップS41では、まず、1周期前の判定に基づくBフラグを仮値として読み込み、Bフラグがオン(すなわち、Bフラグ(Delayed)=1)であるか否かを判定する。ステップS41が肯定判定されたときには、ステップS42へ進んで、Cフラグがオン(すなわち、Cフラグ=1)であるか否かを判定する。ステップS42が肯定判定されたときは、信号変化領域b1でないと判断されるので、ステップS43へ進んで、Bフラグをオフ(すなわち、Bフラグ=0)として、このルーチンを一旦終了する。ステップS42が否定判定されたときは、そのまま終了する。
ステップS41が否定判定されたときは、ステップS44へ進んで、Bフラグ条件を満たすか否か、具体的には、Aフラグがオン(すなわち、Aフラグ=1)であり、かつ1周期前の判定に基づくAフラグがオン(すなわち、Aフラグ(Delayed)=1)であるか否かを判定する。ステップS44が肯定判定されたときは、信号変化領域b1と判断されるので、ステップS45へ進んで、Bフラグをオン(すなわち、Bフラグ=1)として、このルーチンを一旦終了する。ステップS44が否定判定されたときは、そのまま終了する。
図5のステップS5では、入力される電流波形信号が、Cフラグ条件を満たす第2信号安定領域a1であるか否かを判定する。ステップS5は、第2安定領域判定部13としての処理であり、図8にサブルーチンとして示される。
図8のステップS51では、逐次入力される電流波形信号が、閾値条件THを満たす範囲にあるか否かを判定する。具体的には、図12に条件10〜条件14として示される閾値範囲条件を全て満足するときに、閾値条件THが成立と判定する。条件10〜条件14は、図10の条件2〜条件6に対応しており、例えば、条件10は、入力電流の平均値と最大電流との差が、条件11は、入力電流の平均値と最小電流との差が、条件12は、入力電流値の最大と最小との差が、それぞれ所定の閾値以下であることを定めている。
また、条件13は、例えば0.1秒間に上昇する最大電流幅が、所定の閾値A4以下であることを定め、条件14は、例えば0.1秒間に低下する最大電流幅が、所定の閾値以下であることを定めている。
ステップS51が否定判定されたときは、第2信号安定領域c1でないと判断されるので、ステップS52へ進んで、Cフラグをオフ(すなわち、Cフラグ=0)として、このルーチンを一旦終了する。ステップS51が肯定判定されたときは、ステップS53へ進み、1周期前のCフラグがオン(すなわち、Cフラグ(Delayed)=1)であるか否かを判定する。ステップS53が肯定判定されたときは、第2信号安定領域c1が継続していると判断されるので、ステップS54へ進んで、Cフラグをオン(すなわち、Cフラグ=1)として、このルーチンを一旦終了する。
ステップS53が否定判定されたときは、ステップS55へ進んで、1周期前のBフラグがオン(すなわち、Bフラグ(Delayed)=1)であるか否かを判定する。ステップS55が否定判定されたときは、1周期前に信号変化領域b1が成立していないので、第2信号安定領域c1と判断されない。したがって、ステップS56に進んで、Cフラグをオフ(すなわち、Cフラグ=0)とした後、このルーチンを一旦終了する。
ステップS55が肯定判定されたときは、信号変化領域b1が成立した後に、Cフラグ条件を満たしており、第2信号安定領域c1と判断される。したがって、ステップS57へ進んで、Cフラグをオン(すなわち、Cフラグ=1)として、このルーチンを一旦終了する。
図5のステップS6では、入力される電流波形信号が、Dフラグ条件を満たすか否かを判定する。ステップS6は、第2信号安定領域c1の成立判定部14としての処理であり、図9にサブルーチンとして示される。図9において、ステップS61では、Cフラグがオンであるか否かを判定する。ステップS61が否定判定されると、ステップS62で、Cフラグのオン時間=0として、ステップS64へ進む。
ステップS61が肯定判定されたときは、ステップS63へ進んで、その時点におけるCフラグのオン時間に+1を加算して、ステップS64へ進む。ステップS64では、Cフラグのオン時間に基づいて、図12に条件9として示す安定時間T2が成立したか否かを判定する。図中に示されるように、Cフラグのオン時間が短い場合には、電流波形が不安定であり、第2信号安定領域c1として判定されない。
ステップS64が否定判定されたときは、ステップS65へ進んで、Dフラグをオフ(すなわち、Dフラグ=0)とした後、このルーチンを一旦終了する。ステップS64が肯定判定されたときは、ステップS65へ進んで、Dフラグをオン(すなわち、Cフラグ=1)として、このルーチンを一旦終了する。
図5のステップS7では、Dフラグがオンであるか否かを判定し、否定判定された場合は、ステップS6へ戻る。ステップS7が肯定判定されると、ステップS8へ進み、信号抽出の開始判定を行う。ステップS8は、抽出判定部15としての処理であり、例えば、Dフラグがオンからオフに切り替わった場合に、Eフラグ条件を満たすと判定して、Eフラグ条件をオンし、信号抽出処理を開始した後、終了する。
以上の信号抽出処理により、例えば、図13に示すようにステップ状に変化する一連の電流波形信号Sを抽出することができる。一連の電流波形信号Sは、信号変化領域bを挟んで、所定の閾値条件THが安定時間T1継続する第1信号安定領域aと、所定の閾値条件THが安定時間T2継続する第2信号安定領域cとを有している。図14に示すように、第1信号安定領域a、第2信号安定領域cにおける電流の変動がやや大きい場合でも、所定の閾値条件THが成立していればよく、一連の電流波形信号Sとして同様に抽出される。
これに対して、例えば、図15に示すように、ステップ状に変化する前に、電流波形が大きく変動する場合や、変化後の安定時間が短く、安定時間T2に満たない場合には、一連の電流波形信号Sとして抽出されない。また、図16に示すように、ステップ状に変化した後に、電流波形が大きく変化し安定しない場合も同様であり、一連の電流波形信号Sとして抽出されない。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、上記実施形態では、信号検出装置を、パラメータ学習部10の信号抽出部1として電池状態推定装置2に適用される例を示したが、一連の電流波形信号Sを抽出するための任意の装置に適用可能である。また、第1信号安定領域a、変化領域b、第2信号安定領域cを規定する、閾値条件TH、安定時間T1、T2等は、任意に設定することができる。
S、S1、S2 一連の電流波形信号
a、a1、a2 第1信号安定領域
b、b1、b2 信号変化領域
c、c1、c2 第2信号安定領域
1 信号抽出部(信号検出装置)
11 第1安定領域判定部
12 変化領域判定部
13 第2安定領域判定部
14 成立判定部
15 抽出判定部

Claims (9)

  1. 時間と共に変動する電流波形信号から、第1信号安定領域(a、a1、a2)に続く信号変化領域(b、b1、b2)及び第2信号安定領域(c、c1、c2)を含む一連の電流波形信号(S、S1、S2)を抽出する信号検出装置(1)であって、
    上記第1信号安定領域の判定情報を出力する第1安定領域判定部(11)と、
    上記第1安定領域判定部の判定情報と連動して上記信号変化領域の判定情報を出力する変化領域判定部(12)と、
    上記変化領域判定部の判定情報と連動して上記第2信号安定領域の判定情報を出力する第2安定領域判定部(13)と、を備え、
    上記第1安定領域判定部、上記変化領域判定部及び上記第2安定領域判定部の出力から、上記第1信号安定領域と、上記信号変化領域と、上記第2信号安定領域とが、この順に連続するときに上記一連の電流波形信号として抽出し、かつ、
    先に現れる上記第1信号安定領域(a1)に続く上記信号変化領域(b1)及び上記第2信号安定領域(c1)を含む一連の電流波形信号(S1)と、次に現れる上記第1信号安定領域(a2)に続く上記信号変化領域(b2)及び上記第2信号安定領域(c2)を含む一連の電流波形信号(S2)とを、区別して抽出する、信号検出装置。
  2. 上記第1安定領域判定部は、電流波形信号が、第1安定条件を満たすときに上記第1信号安定領域と判定して、Aフラグをオンに設定し、
    上記変化領域判定部は、電流波形信号が、変化条件を満たすときに上記信号変化領域と判定して、Bフラグをオンに設定し、
    上記第2安定領域判定部は、電流波形信号が、第2安定条件を満たすときに上記第2信号安定領域の開始と判定して、Cフラグをオンに設定する、請求項1に記載の信号検出装置。
  3. 上記第1安定条件は、電流波形信号の信号変化量が、閾値条件(TH)を満足し、かつ第1安定時間(T1)が経過した場合である、請求項2に記載の信号検出装置。
  4. 上記変化条件は、上記第1安定条件を満たす状態となった後に、上記第1安定条件を満たさない状態となった場合である、請求項2又は3に記載の信号検出装置。
  5. 上記第2安定条件は、上記変化条件を満たす状態となった後に、電流波形信号の信号変化量が、閾値条件(TH)を満足した場合である、請求項2〜4のいずれか1項に記載の信号検出装置。
  6. 上記第2安定領域判定部の判定情報から、上記一連の電流波形信号の成立を判定する成立判定部(14)を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の信号検出装置。
  7. 上記成立判定部は、上記第2信号安定領域が、成立条件を満たすときに上記一連の電流波形信号の成立と判定して、Dフラグをオンに設定する、請求項6に記載の信号検出装置。
  8. 上記成立条件は、上記第2安定条件を満たし、かつ第2安定時間(T2)が経過した場合である、請求項7に記載の信号検出装置。
  9. 上記成立判定部の判定情報から、上記一連の電流波形信号の抽出を判定する抽出判定部(15)を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の信号検出装置。
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