JP6776133B2 - 車両用シート部材の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

車両用シート部材の製造方法およびその製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用シート部材の製造方法およびその製造装置に関する。
自動車等の車両用シートとして、たとえばフレーム材が発泡樹脂成形体に一体成形された車両用シート部材が知られている(たとえば特許文献1、2等参照)。
特許文献3では、車両への固定のための一対の突出部とそれを連結する骨組み部とを備えたフレーム材を用いて、これを発泡樹脂成形体内に埋め込み一体成形する車両用シート部材の製造方法が開示されている。この技術では、一対の突出部は、成形型に形成された一対の空孔内に挿入されるように、成形型内にフレーム材が配置され、その後、成形型内において、フレーム材を埋設するように発泡樹脂成形体を成形する。
特開2001−161508号公報 国際公開WO2015/159691号公報 国際公開WO2016/042759号公報
上記の通り、特許文献1〜3に記載される形態の車両用シートは、車両用シート部材を構成する発泡樹脂成形体の内部にフレーム材が一体成形されている。しかしながら、成形前のフレーム材のゆがみにより、一対の突出部の位置にはバラツキがあることが多い。特に、突出部同士の間の距離にばらつきがあると、成形型内に、フレーム材を配置する際に、必ずしも、一対の突出部が、成形型内に形成された空孔内に挿入できないことが想定される。また、仮に、一対の突出部が成形型内に形成された空孔内に挿入できたとしても、成形型に対してワイヤー材が予期せぬ位置に浮き上がってしまい、所望の精度の発泡樹脂成形体が得られないことが想定される。
前記課題を解決すべく本明細書で開示する本発明は、フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材の製造方法であって、前記フレーム材は、前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の短辺および長辺からなる矩形状の輪郭に沿って配置される、一対の長辺部と一対の短辺部とを有した骨組み部と、前記一対の長辺部のうち、一方の長辺部の中央を挟むように、前記一方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する一対の第1突出部と、を少なくとも備えており、前記製造方法は、前記一対の第1突出部が、成形型に形成された一対の空孔に挿入されるように、前記フレーム材を前記成形型内に配置する配置工程と、前記成形型内において、前記フレーム材を埋設するように発泡樹脂成形体を成形する成形工程と、を含むものであり、前記製造方法は、前記配置工程の前に、前記一対の第1突出部同士の距離が、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離となるように、前記一対の第1突出部を押圧することにより、前記フレーム材を矯正する矯正工程を含み、前記配置工程において、前記フレーム材を矯正した状態を保持しつつ、前記一対の第1突出部を前記一対の空孔に挿入しながら、前記フレーム材を前記成形型内に配置することを特徴とする。
本発明によれば、矯正工程において、成形型の一対の空孔内に一対の第1突出部が挿入可能な距離となるように、一対の第1突出部を押圧することにより、フレーム材を矯正する。その後、フレーム材を矯正した状態を保持しつつ、フレーム材を成形型内に配置するので、たとえ、フレーム材にゆがみ等があったとしても、フレーム材が成形型に対して予期せぬ位置に浮き上がることなく、一対の第1突出部が成形型内の一対の空孔に簡単に挿入することができる。このような結果、成形工程において、成形型内において、フレーム材を埋設するように発泡樹脂成形体を好適に成形することができる。
より好ましい態様としては、前記製造方法は、前記矯正工程と、前記配置工程との間において、前記フレーム材を矯正した状態を保持しつつ、前記フレーム材を、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離を満たす位置で、前記一対の第1突出部を把持するように、前記フレーム材を受け渡す受け渡し工程を含み、前記配置工程において、受け渡された状態の前記フレーム材を前記成形型内に配置する。
この態様によれば、配置工程の前に、受け渡し工程において、フレーム材を、一対の空孔内に一対の第1突出部が挿入可能な距離を満たす位置で、一対の第1突出部を把持するように、フレーム材を受け渡す。これにより、仮に、矯正工程でフレーム材を充分に矯正できていない場合には、受け渡し工程において、一対の第1突出部を把持することができない。このように、矯正工程と配置工程との間に、受け渡し工程を挟むことにより、配置工程前に、成形型内に配置できないゆがみの大きいフレーム材を、受け渡し工程において、取り除くことができる。
より好ましい態様としては、前記一対の長辺部のうち、他方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向と交差する方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する第2突出部が形成されており、前記成形型には、前記第2突出部の形状に応じた凹部が形成されており、前記受け渡し工程において、前記一対の第1突出部を前記一対の空孔に挿入した状態で、前記第2突出部が前記凹部に配置されるように、前記第2突出部を押圧することにより、前記フレーム材をさらに矯正し、前記配置工程において、前記第2突出部の形状に応じて形成された前記成形型の凹部に前記第2突出部を配置する。
この態様によれば、受け渡し工程において、一対の長辺部のうち、他方の長辺部に形成された第2突出部を適正な位置となるように、フレーム材をさらに矯正するので、フレーム材全体のゆがみを矯正するとともに、配置工程において、第2突出部を、成形型に形成された凹部に配置することができる。
より好ましい態様としては、前記配置工程において、前記一対の第1突出部またはその近傍と、前記第2突出部またはその近傍から、前記成形型に向かって前記フレーム材を押し込む。
この態様によれば、一対の長辺部のうち、一方の長辺部に形成された一対の第1突出部またはその近傍と、他方の長辺部に形成された第2突出部またはその近傍の3か所から、成形型に向かってフレーム材を押し込むので、フレーム材を成形型内の所望の位置に位置ずれなく、配置することができる。
さらに、本発明は、フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材の製造装置であって、前記フレーム材は、前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の短辺および長辺からなる矩形状の輪郭に沿って配置される、一対の長辺部と一対の短辺部とを有した骨組み部と、前記一対の長辺部のうち、一方の長辺部の中央を挟むように、前記一方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する一対の第1突出部とを少なくとも備えており、前記製造装置は、前記一対の第1突出部が挿入される一対の空孔と、前記発泡樹脂成形体が成形されるキャビティを有した成形型を含む成形装置と、前記成形型に形成された前記一対の空孔に挿入されるように、前記フレーム材を前記成形型内に配置する投入装置と、前記一対の第1突出部同士の距離が、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離となるように、前記一対の第1突出部を押圧することにより、前記フレーム材を矯正する矯正装置と、を備えており、前記投入装置は、前記矯正装置で矯正した状態でフレーム材を受け取るとともに、前記矯正した状態に前記フレーム材を保持する保持機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、矯正装置で、成形型の一対の空孔内に一対の第1突出部が挿入可能な距離となるように、フレーム材を矯正し、投入装置の保持機構で、矯正した状態でフレーム材を受け取るとともに、これを成形型内に配置することができる。この結果、たとえ、フレーム材にゆがみ等があったとしても、フレーム材を矯正した状態を保持しつつ、一対の第1突出部を空孔にスムーズに挿入しながら、成形型に対してフレーム材が予期せぬ位置に浮き上がることなく、フレーム材を成形型の所定の位置に配置することができる。このようにして、成形型内において、フレーム材を埋設するように発泡樹脂成形体を所望の精度に成形することができる。
より好ましい態様としては、前記保持機構は、前記フレーム材を、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離を満たす位置で、前記一対の第1突出部を把持する把持機構である。
この態様によれば、保持機構は、一対の空孔内に一対の第1突出部が挿入可能な距離を満たす位置で、一対の第1突出部を把持する把持機構であるので、仮に、矯正装置でフレーム材を充分に矯正できていない場合には、把持機構により、一対の第1突出部を把持することができない。この結果、投入装置は、成形型内に配置できないゆがみの大きいフレーム材は、投入装置からフレーム材を受け取ることができないので、このフレーム材を、製造装置から、取り除くことができる。
より好ましい態様としては、前記一対の長辺部のうち、他方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向と交差する方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する第2突出部が形成されており、前記成形型には、前記第2突出部の形状に応じた凹部が形成されており、前記投入装置は、前記一対の第1突出部を前記一対の空孔に挿入した状態で、前記第2突出部が前記凹部に配置されるように、前記第2突出部を押圧することにより、前記フレーム材をさらに矯正する矯正機構をさらに有する。
この態様によれば、投入装置の矯正機構で、一対の長辺部のうち、他方の長辺部に形成された第2突出部を適正な位置となるように、フレーム材をさらに矯正するので、フレーム材全体のゆがみを矯正するとともに、第2突出部を、成形型に形成された凹部に配置することができる。
より好ましい態様としては、前記投入装置は、前記一対の第1突出部またはその近傍と、前記第2突出部またはその近傍から、前記成形型に向かって前記フレーム材を押し込む押し込み機構を有する。
この態様によれば、押し込み機構により、一対の長辺部のうち、一方の長辺部に形成された一対の第1突出部またはその近傍と、他方の長辺部に形成された第2突出部またはその近傍の3か所から、成形型に向かってフレーム材を押し込むので、フレーム材を成形型内の所望の位置に位置ずれなく、配置することができる。
本発明に係る車両用シート部材の製造方法およびその製造装置によれば、成形前のフレーム材のゆがみにより、一対の突出部の位置にはバラツキがあったとしても、フレーム材を成形型内に配置する際に、一対の突出部を、成形型内に形成された空孔内に好適に挿入することができる。これにより、精度の高い車両用シート部材を製造することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シート部材を下方側から視た模式的斜視図である。 図1に示す車両用シート部材のフレーム材の配置状態を示した模式的斜視図である。 図1に示す車両用シート部材の左側面図である。 図2に示すフレーム材の平面図である。 図1に示す車両用シート部材の製造装置の一部を示す模式的図である。 図1に示す車両用シート部材の製造装置の一部を示す模式的図である。 図1に示す車両用シート部材の製造装置の一部を示す模式的図である。 図5Aに示す矯正装置の要部を説明するための模式的斜視図である。 図5Bおよび図6に示す投入装置を説明するための模式的正面図である。 本実施形態に係る車両用シート部材の製造方法を説明するためのフロー図である。 図8に示す投入装置で、一対の第1突出部を第1成形型の空孔へ挿入する動作を説明するための図である。 図8に示す投入装置で、第2突出部を第1成形型の凹部へ配置する動作を説明するための図である。
以下、本発明による車両用シート部材の製造装置およびその製造方法に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。しかし、本発明の範囲は個別の実施形態には限定されない。
1.車両用シート部材10について
以下に、図1〜4を参照しながら、本実施形態で製造される車両用シート部材10を説明する。図1および図2に示すように、車両用シート部材10は、基本構成として、フレーム材20と、フレーム材20の少なくとも一部を埋設する発泡樹脂成形体30と、を備えている。
車両用シート部材10の全体形状に特に制限はないが、平面視で矩形である形状が一般的である。本明細書において矩形とは長方形、正方形等の四角形を指し、長方形及び正方形に限らず、台形や、平行四辺形の形状であってもよい。本明細書において矩形は概略矩形である場合も含み、例えば、隅部が丸みを帯びていてもよいし、矩形を構成する辺の一部又は全部が曲がった辺であってもよい。
本実施形態では、車両用シート部材10の平面視における輪郭Sは、短辺および長辺を有した矩形であり、短手方向と長手方向とを有した形状である(図4参照)。輪郭は、4つの辺として、短辺を構成する右方縁部sRおよび左方縁部sLと、長辺を構成する前方縁部sFおよび後方縁部sBと、4隅を構成する隅部sCと、を含んでいる。なお、本実施形態でいう、前後左右とは、車両内に搭乗者が着座した状態で、車両から車両の進行(前方)方向を見たときの方向のことをいう。
本実施形態の車両用シート部材10は、例えば、図3に示すように、車両用シート部材10の上面11、すなわち発泡樹脂成形体30の上面31の側から適宜クッション材等の上部シート部材40を積層配置して、車両用シート1とすることができる。また、適当な外装材により、車両用シート部材10をクッション材等とともに被覆して車両用シート1としてもよい。
1−1.フレーム材20について
図2および図4に示すように、フレーム材20は、発泡樹脂成形体30に所要の保形性と強度を付与するために埋め込まれるものである。フレーム材20は、発泡樹脂成形体30を成形する条件下において発泡樹脂成形体30と比較して寸法が実質的に変化しない材料、例えば鋼またはアルミニウム等の金属材料、により構成することが通常である。
フレーム材20は、平面視における車両用シート部材10の輪郭Sに沿って、発泡樹脂成形体30の内部に延在した線状の第1および第2骨組み部21、22と、第1および第2骨組み部21、22の端部に連結された一対の台座部23、23とを備えている。
フレーム材20は、各台座部23に取付けられた前方係止部24(以下、「第1突出部24」という)と、第2骨組み部22に取付けられた後方係止部25(以下「第2突出部」という)をさらに備えている。
本実施形態では、第1および第2骨組み部21、22、第1および第2突出部24、25としては、例えば直径が3〜6mm程度の鋼またはアルミニウム製の線材(ワイヤー)等が用いられるが、例えば金属製の帯状または管状の鋼材であってもよい。さらに、フレーム材20を、鋼板から打ち抜き成形およびプレス成形により、製造してもよい。なお、第1および第2骨組み部21、22と台座部23、23が本発明でいう「骨組み部」に相当する。なお、骨組み部が、「線状」とは、ワイヤーなどの線材に限定されるものではなく、例えば、上述した帯状、管状等であってもよく、1つの線上に沿って延在しているものであれば、特に限定されるものではない。
フレーム材20の第1骨組み部21は、前方縁部sFの中央に沿って、その近傍に配置されており、第2骨組み部22は、前方縁部sFの両側、右方縁部sR、左方縁部sL、後方縁部sB、および各隅部sCに沿って、これらの近傍に配置されている。フレーム材20は、車両用シート部材10の輪郭Sに沿うように、輪郭Sを形成する発泡樹脂成形体30の外周面33から少し内側に入った個所に埋設されている。
これにより、第1および第2骨組み部21、22およびこれらを連結する一対の台座部23、23により、フレーム材20は、車両用シート部材10の輪郭Sに沿って連続して周回している。このような結果、フレーム材20は、車両用シート部材10の平面視において、車両用シート部材10の短辺および長辺からなる矩形状の輪郭Sに沿って配置され、一対の長辺部20aと一対の短辺部20bとを有することになる。
ここで、台座部23に取付けられた突出部は、一対の長辺部20a、20aのうち、一方の長辺部20aの中央を挟むように、一方の長辺部20aに連結され、車両用シート部材10の厚さ方向に沿って、先端側が発泡樹脂成形体30から外部に突出している。具体的には、図2に示すように、第1突出部24は、例えば溶接または接着等により、台座部23に連結されており、台座部23から下方に突出している。
各第1突出部24の先端部分24aは、略U字状の湾曲しており、発泡樹脂成形体30から露出し、基端部分24bは、台座部23と共に発泡樹脂成形体30に埋設されている。より具体的には、基端部分24bは、その周囲の全体が発泡樹脂成形体30に包埋される。これにより、本実施形態の車両用シート部材10を第1突出部24の先端部分24aを介して車両に係止する際に引き抜き方向の力が加わった場合であっても、第1突出部24は発泡樹脂成形体30に保持され、引き抜き方向の力に対する耐性を高めることができる。
第2突出部25は、一対の長辺部20aのうち他方の長辺部20aに連結され、車両用シート部材10の厚さ方向と交差する方向に沿って、先端側が発泡樹脂成形体30から外部に突出している。具体的には、図2に示すように、第2突出部25は、他方の長辺部20aの中央部分から、後方に突出している。第2突出部25の先端部分25aは、略U字状の湾曲しており、発泡樹脂成形体30から露出し、基端部分25bは、発泡樹脂成形体30に埋設されている。
本実施形態では、第1突出部24及び第2突出部25の先端部分24a、25aはそれぞれ線材を略U字状に曲げて形成しているが、この構造には限定されず、車両側の構造に応じて係止が可能な構造とすればよい。
1−2.発泡樹脂成形体30について
図1および図2に示すように、発泡樹脂成形体30は、発泡樹脂の型内発泡樹脂成形体である。発泡樹脂としては、特に限定されないが、通常は、発泡された熱可塑性樹脂が用いられ、例えば、発泡ポリスチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂とポリオレフィン系樹脂とを含む発泡複合樹脂、発泡ポリオレフィン系樹脂等が好適に用いられる。発泡倍率は、発泡樹脂の種類に応じて適宜調整することができるが、一般的には10〜50倍程度、典型的には20〜40倍程度である。
発泡樹脂成形体30には、車両の搭乗者が座る側となる上面31と、車両に締結される側となる底面32が形成されている。発泡樹脂成形体30は、フレーム材20を埋設するとともに、車両用シート部材10の平面視において、車両用シート部材10の輪郭Sを形成する枠状部35を備えている。枠状部35は、車両用シート部材10を取り付けた状態で、座席の前方に位置する前方部分35aと、前方部分35aと一体的に形成され、後方に向かって傾斜した後方部分35bと、から構成されている。車両用シート部材10が車両に組み込まれたとき、発泡樹脂成形体30の前方部分35aは搭乗者の上腿部を支持し、後方部分35bは搭乗者の臀部を支持する。
具体的には、図3に示すように、発泡樹脂成形体30の上面31は、図示する実施形態では、前方部分35aの後方端の近傍が最深部となるように下方に窪んだ曲面であることで、上部シート部材40を介し、搭乗者の上腿部及び臀部を保持するよう形成されている。ただし、発泡樹脂成形体30の形状および厚みは、車両用シート部材10が取り付けられる車両本体側の形状によって種々変化し得るものであり、図示する実施形態には限定されない。例えば発泡樹脂成形体30の上面31は概ね平坦な形状であってもよい。
発泡樹脂成形体30は、枠状部35の内側において枠状部35をわたすように枠状部35からその内側に延在する延在部36を備えている。延在部36を枠状部35の内側に設けることにより、車両用シート部材10の補強を行うことができる。
2.車両用シート部材10の製造装置100について
以下に図5A〜図8を参照しながら車両用シート部材10の製造装置100について説明する。図5Aおよび図5Bに示すように、本実施形態では、製造装置100は、フレーム材20をストックするストック装置5と、ストック装置5からフレーム材20を受け取り、フレーム材20を矯正する矯正装置6と、を備えている。
さらに、製造装置100は、矯正された状態でフレーム材20を受け取って、第1成形型91内にフレーム材20を投入する投入装置8と、フレーム材20と一体的に発泡樹脂成形体30を成形する成形装置9(例えば図6参照)と、を備えている。なお、本実施形態では、成形装置9は、一般的に知られた発泡ビーズにより発泡樹脂成形体を成形する装置であるので、第1および第2成形型91、92のみを後述し、その詳細な説明は省略する。また、本実施形態では、矯正装置6で矯正されたフレーム材20を下方から、第2突出部25を挟んだ長辺部20aを把持する把持装置7が設けられていてもよい。
図5Aに示すように、ストック装置5は、支柱51の上部に、上梁52が取り付けられており、上梁52には、フレーム材20を吊るすハンガー53が配置されている。本実施形態では、ハンガー53に、フレーム材20を吊るすことにより、フレーム材20を決まった姿勢に保持した状態で、後述する矯正装置6に、フレーム材20を受け渡しすることができる。
矯正装置6は、一対の第1突出部24、24同士の距離が、後述する第1成形型91の一対の空孔93内に一対の第1突出部24、24が挿入可能な距離となるように、一対の第1突出部24、24を押圧することにより、フレーム材20を矯正する装置である。
具体的には、図5A、図5Bおよび図7に示すように、矯正装置6は、第1骨組み部21(長辺部20a)の中央に係合する係合爪61を有しており、係合爪61は、シリンダ62を介して、支柱63に取付けられている。支柱63は、自動または手動で回転する回転テーブル64の上に取付けられている。これにより、係合爪61に係合したフレーム材20を、回転テーブル64により、支柱63の周りに回動させ、ストック装置5から投入装置8に移動させることができる。なお、図5Aおよび図5Bでは、図7で示す、アクチュエータ65、パッド66、および支持梁67は、省略しており、図7では、支柱63を省略している。なお、係合爪61は、第1骨組み部21(長辺部20a)にさらに係合する溝部(図示せず)が形成されていてもよい。これにより、係合爪61でフレーム材20を安定的に係合することができる。また、本実施形態では、矯正装置6の係合爪61は、第1骨組み部21の中央を係合したが、例えば、一対の第1突出部24、24の先端に係合する一対の係合爪により、フレーム材20を係合してもよい。
シリンダ62は、例えば電磁弁により、係合爪61を前進または後退させることができる。矯正装置6は、シリンダ62を動作させることにより、係合爪61にストック装置5のハンガー53に吊るされたフレーム材20を受けることができるとともに、後述する投入装置8に、フレーム材20を受け渡すことができる。なお、本実施形態では、図5Aおよび図5Bに示すように、回転テーブル64により、フレーム材20を移動させたが、フレーム材20を、ストック装置5から投入装置8まで移動することができるのであれば、特にその機構は限定されるものではない。
さらに、図7に示すように、矯正装置6は、一対の空孔93、93内に一対の第1突出部24、24が挿入可能な距離L1となるように、一対の第1突出部24、24を押圧する直動式のアクチュエータ65、65と、各アクチュエータ65の先端に取付けられたパッド66を備えている。アクチュエータ65、65は、上述した距離L1を満たすような位置になるように、パッド66を介して、第1突出部24、24同士が近づくように、第1突出部24、24同士を外側から押圧する。
アクチュエータ65は、直動式の電動アクチュエータ、エアシリンダなど特に限定されるものではない。たとえば、アクチュエータ65にエアシリンダを用いた場合には、エアシリンダのストロークエンドの位置で、第1突出部24、24同士の距離が上述した距離となるように、エアシリンダは、支持梁67を介して支柱63に固定されていてもよい。なお、本実施形態では、フレーム材20のゆがみにより、第1突出部24、24同士が、所定の距離よりも離れているため、矯正装置6は、第1突出部24、24同士が近づくように、第1突出部24、24同士を外側から押圧し、フレーム材20を矯正した。しかしながら、例えば、第1突出部24、24同士が所定の距離より短い場合には、矯正装置6は、これらの距離が離れるように、第1突出部24、24同士が離れるように、これらを押圧する機構を備えてもよい。
なお、この他にも、矯正装置6で矯正されている状態のフレーム材20を、フレーム材20を下方から、第2突出部25を挟んだ位置で、例えば把持爪で長辺部20aを把持する装置をさらに設けてもよい。
図6に示すように、投入装置8は、フレーム材20の一対の第1突出部24、24が第1成形型91に形成された一対の空孔93、93に挿入されるように、フレーム材20を第1成形型91内に配置する装置である。投入装置8は、支柱89に取付けられた支持梁81に支持されており、支持梁81には、図5Aおよび図5Bに示す紙面と垂直方向に配置された成形装置9に向かって、投入装置8を移動させる移動装置(図示せず)が設けられている。さらに、投入装置8には、例えばシリンダなどの投入用のアクチュエータ87が設けられており、これにより、第1成形型91内に、フレーム材20を投入することができる。
より具体的には、本実施形態では、図8に示すように、投入装置8は、矯正装置6で矯正した状態でフレーム材20を受け取るとともに、矯正した状態にフレーム材20を保持する保持機構82を有する。本実施形態では、より好ましい態様として、保持機構82は、フレーム材20を、第1成形型91の一対の空孔93、93内に一対の第1突出部24、24が挿入可能な距離L1を満たす位置のみで、一対の第1突出部24、24を把持することができる把持機構である。したがって、実施形態では、この把持機構は、一対の第1突出部24、24が、一対の空孔93、93内に挿入可能な距離L1にない場合には、一対の第1突出部24、24を把持できないようになっている。
具体的には、保持機構82は、昇降アーム82b、82bに取付けられた一対の把持爪82a、82aを、両側に有している。各昇降アーム82bは、支持梁81に設けられたベース材82cに取付けられている。本実施形態では、1対の把持爪82a、82aは、第1突出部24のU字の内側の部分(線材)を両側から挟むように、1対の把持爪82a、82aを移動させるアクチュエータ(図示せず)を介して、昇降アーム82bに連結されている。これにより、2つの把持爪82a、82aの先端で、第1突出部24の内側の部分を把持することができる。なお、第1突出部24、24が挿入可能な距離L1に、矯正装置6で、フレーム材20が矯正されていない場合には、2つの把持爪82a、82aの先端で、第1突出部24の内側の部分を把持することができない。
たとえば、1対の把持爪82a、82aを移動させるアクチュエータ(図示せず)はエアシリンダであり、エアシリンダのストロークエンドの位置で、1対の把持爪82a、82aが、第1突出部24を把持するように、構成されている。これにより、第1突出部24、24が挿入可能な距離L1に、矯正装置6で、フレーム材20が矯正されていない場合には、いずれか一方のエアシリンダがストロークエンドに到達しても、把持爪82aの先端は、第1突出部24に接触しない。これにより、2つの把持爪82a、82aの先端で、第1突出部24の内側の部分を把持することができなくなる。
また、1対の把持爪82a、82aを、モータに連結し、両側の一対の把持爪82a、82aを同調させながら回動させてもよい。これにより、回動した2つの把持爪82a、82aの先端で、第1突出部24の内側の部分を把持する。なお、この場合も、第1突出部24、24が挿入可能な距離L1に、矯正装置6で、フレーム材20が矯正されていない場合には、2つの把持爪82a、82aの先端で、第1突出部24の内側の部分を把持することを回避することができる。
投入装置8は、さらなる矯正機構を有していてもよい。矯正機構は、一対の第1突出部24、24を一対の空孔93、93に挿入した状態で、第2突出部25が、第1成形型91の凹部95(図10B参照)に配置されるように、第2突出部25を押圧することによりフレーム材20をさらに矯正する機構である。本実施形態では、矯正機構は、支持梁81から垂下した補助アーム83、83に取付けられたエアシリンダなどのアクチュエータ86、86である。アクチュエータ86、86で第2突出部25を押圧することにより、第2突出部25を適正な位置となるように、フレーム材20を矯正することができる。アクチュエータ86、86がエアシリンダである場合には、そのストロークエンドの位置で、第2突出部25が適切な位置となるように、フレーム材20が矯正される。
このように、本実施形態では、一対の第1突出部24、24が適正な位置となるように、これらを保持機構82で保持した状態で、第2突出部25がさらに適正な位置となるように、フレーム材20が矯正される。このため、投入装置8で第1突出部24、24を、一対の空孔93、93に挿入した状態で、第2突出部25を、第1成形型91の凹部95に簡単に配置することができる。
本実施形態では、より好ましい態様として、投入装置8は、一対の第1突出部24、24またはその近傍と、第2突出部25またはその近傍から、第1成形型91に向かってフレーム材20を押し込む押し込み機構を有していてもよい。具体的には、本実施形態では、図6および図8に示すように、押し込み機構は、台座部23を介して、第1突出部24を押し込むシリンダなどのアクチュエータ84と、第2突出部25を押し込むシリンダなどのアクチュエータ85と、で構成される。
なお、本実施形態では、投入装置8により、フレーム材20を矯正された状態に保持することができるのであれば、保持機構は、把持機構ではなく、矯正装置6と同様の機構であってもよい。また、第2突出部25を有しないのであれば、矯正機構として、アクチュエータ86、86を省略することができ、押し込み用のアクチュエータ85も省略することができる。さらに、投入装置8のアクチュエータ87で、第1成形型91を適正な位置に投入することができるのであれば、押し込み機構を省略してもよい。
3.車両用シート部材10の製造装置100の製造方法について
図2に示すように、本実施形態の車両用シート部材10を製造する際には、まず、フレーム材20を準備する。次に、図9の矯正工程S1において、矯正装置6により、ストック装置5からフレーム材20を受け取り、フレーム材20を矯正する。具体的には、シリンダ62を動作させることにより、ハンガー53に吊るされたフレーム材20の、第1骨組み部21(長辺部20a)の中央を係合爪61に係止させる。次に、一対の第1突出部24、24同士の距離が、アクチュエータ65、65で、一対の空孔93内に一対の第1突出部24、24が挿入可能な距離となるように、パッド66、66を介して、第1突出部24、24同士が近づくように、第1突出部24、24同士を外側から押圧し、フレーム材20を矯正する。
次に、フレーム材20を、投入装置8側に移動させる。図5Aおよび図5Bに示すように、フレーム材20を支柱63と共に回転テーブル64により回転させる。このとき、フレーム材20は、矯正された状態で、係合爪61により、長辺部20aの中央が把持されている(例えば図7参照)。次に、シリンダ62を動作させることにより、フレーム材20を、投入装置8側に、移動させる。
次に、図9の受け渡し工程S2において、矯正装置6から投入装置8に、フレーム材20を受け渡す。具体的には、図8に示すように、矯正装置6でフレーム材20を矯正した状態を保持しつつ、投入装置8の保持機構82により、昇降アーム82b、82bを下降させ、両側の一対の把持爪82a、82aで、第1成形型91の一対の空孔93、93内に一対の第1突出部24、24が挿入可能な距離L1を満たす位置で、一対の第1突出部24、24を把持する。これにより、矯正装置6で矯正した(弾性変形した)フレーム材20が復元力により、もとの形状に戻ることはない。なお、保持機構82では、フレーム材20がさらに矯正されることはない。
これと同時に、アクチュエータ86、86により、後述する配置工程S3で、一対の第1突出部24、24を一対の空孔93、93に挿入した状態で第2突出部25が、第1成形型91の凹部95(図10B参照)に配置されるように、第2突出部25を押圧することによりフレーム材20をさらに矯正する。
その後、矯正装置6によるフレーム材20の矯正を解除する。これにより、投入装置8で、フレーム材20を矯正した状態が保持しつつ、矯正装置6から投入装置8にフレーム材20が受け渡される。ここで、フレーム材20のゆがみが大きい場合、矯正装置6の動作不良(例えばアクチュエータ65の動作不良)により、矯正装置6でフレーム材20を充分に矯正できていない場合がある。このような場合には、受け渡し工程S2において、一対の第1突出部24、24を把持することができない。したがって、この場合にはフレーム材20のゆがみが大きいことまたは矯正装置6の動作不良を検知することができる。この場合には、次の配置工程S3に進めることなく、第1成形型91内に配置できないフレーム材20を、この時点で取り除くことができ、矯正装置6の動作確認を行う。
次に、図9の配置工程S3に進む。この配置工程S3では、まず、図6に示すように、フレーム材20を第1成形型91の前に移動させ(左図参照)、投入用のアクチュエータ87を駆動させ、フレーム材20を矯正した状態を保持しつつ、フレーム材20を第1成形型91内に投入する(中央の図参照)。この状態で、第1成形型91の各空孔93に第1突出部24の一部挿入され、第2突出部25の一部を凹部95に係合される(図10A、10B参照)。
次に、保持機構82による第1突出部24、24の把持を解除するとともに、アクチュエータ86、86によるフレーム材20の矯正を解除する。次に、第1成形型91に向かって、アクチュエータ84で、台座部23を介して、第1突出部24を押し込むとともに、アクチュエータ85で、第2突出部25を押し込む。これにより、第1成形型91の各空孔93に第1突出部24が完全に挿入され、第2突出部25が凹部95に配置される。なお、第1突出部24の先端は、空孔93の底面に当接される。
次に、図9の型締工程S4に進む。具体的には、投入装置8を第1成形型91から引き離し、第2成形型92を用いて型締することにより、キャビティ94を形成する。次に、図9の成形工程S5に進む。具体的には、キャビティ94に、樹脂と発泡剤とを含む発泡性樹脂粒子を予備発泡させた予備発泡樹脂粒子を充填した後、キャビティ94内に蒸気を供給することにより予備発泡樹脂粒子を発泡させ、発泡樹脂成形体を成形する。その後、キャビティ94内で発泡樹脂成形体を冷却後、フレーム材20と共に発泡樹脂成形体を脱型し、発泡樹脂成形体を放冷する。これにより、図1に示す車両用シート部材10を製造することができる。
本実施形態では、上述したように、矯正装置6で、一対の第1突出部24、24同士の距離が、第1成形型91の一対の空孔93、93内に一対の第1突出部24、24が挿入可能な距離となるように、フレーム材20を矯正した。次に、投入装置8の保持機構82で、矯正した状態でフレーム材20を受け取り、矯正された状態でフレーム材を第1成形型91内に配置した。この結果、フレーム材20にゆがみ等があったとしても、フレーム材20を矯正した状態を保持しつつ、一対の第1突出部24、24を空孔93、93にスムーズに挿入しながら、フレーム材20を第1成形型91内に配置することができる(図10A参照)。これにより、第1成形型91内において、フレーム材20を埋設するように発泡樹脂成形体30を好適に成形することができる。
また、本実施形態では、投入装置8の矯正機構で、長辺部20aに形成された第2突出部25を適正な位置となるように、フレーム材20をさらに矯正した。これにより、フレーム材20全体のゆがみを矯正するとともに、第2突出部25を、第1成形型91に形成された凹部95に配置することができる。本実施形態では、押し込み機構により、各第1突出部24が取付けられた台座部23と、第2突出部25との3か所から、第1成形型91に向かってフレーム材20を押し込む。このため、フレーム材20を第1成形型91内の所望の位置に、位置ずれなく、配置することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:車両用シート、6:矯正装置、8:投入装置、9:成形装置、10:車両用シート部材、20:フレーム材、20a:長辺部、20b:短辺部、21:第1骨組み部(骨組み部)、22:第2骨組み部(骨組み部)、23:台座部(骨組み部)、24:第1突出部、25:第2突出部、30:発泡樹脂成形体、82:保持機構、84、85:アクチュエータ(押し込み機構)、86:アクチュエータ(矯正機構)、91:第1成形型、92:第2成形型、93:空孔、95:凹部、S:輪郭

Claims (8)

  1. フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材の製造方法であって、
    前記フレーム材は、前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の短辺および長辺からなる矩形状の輪郭に沿って配置される、一対の長辺部と一対の短辺部とを有した骨組み部と、前記一対の長辺部のうち、一方の長辺部の中央を挟むように、前記一方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する一対の第1突出部と、を少なくとも備えており、
    前記製造方法は、前記一対の第1突出部が、成形型に形成された一対の空孔に挿入されるように、前記フレーム材を前記成形型内に配置する配置工程と、
    前記成形型内において、前記フレーム材を埋設するように発泡樹脂成形体を成形する成形工程と、を含むものであり、
    前記製造方法は、前記配置工程の前に、前記一対の第1突出部同士の距離が、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離となるように、前記一対の第1突出部を押圧することにより、前記フレーム材を矯正する矯正工程を含み、
    前記配置工程において、前記フレーム材を矯正した状態を保持しつつ、前記一対の第1突出部を前記一対の空孔に挿入しながら、前記フレーム材を前記成形型内に配置することを特徴とする車両用シート部材の製造方法。
  2. 前記製造方法は、前記矯正工程と、前記配置工程との間において、前記フレーム材を矯正した状態を保持しつつ、前記フレーム材を、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離を満たす位置で、前記一対の第1突出部を把持するように、前記フレーム材を受け渡す受け渡し工程を含み、
    前記配置工程において、受け渡された状態の前記フレーム材を前記成形型内に配置することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート部材の製造方法。
  3. 前記一対の長辺部のうち、他方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向と交差する方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する第2突出部が形成されており、
    前記成形型には、前記第2突出部の形状に応じた凹部が形成されており、
    前記受け渡し工程において、前記一対の第1突出部を前記一対の空孔に挿入した状態で、前記第2突出部が前記凹部に配置されるように、前記第2突出部を押圧することにより、前記フレーム材をさらに矯正し、
    前記配置工程において、前記第2突出部の形状に応じて形成された前記成形型の凹部に前記第2突出部を配置することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート部材の製造方法。
  4. 前記配置工程において、前記一対の第1突出部またはその近傍と、前記第2突出部またはその近傍から、前記成形型に向かって前記フレーム材を押し込むことを特徴とする請求項3に記載の車両用シート部材の製造方法。
  5. フレーム材と、前記フレーム材を埋設する発泡樹脂成形体と、を備えた車両用シート部材の製造装置であって、
    前記フレーム材は、前記車両用シート部材の平面視において、前記車両用シート部材の短辺および長辺からなる矩形状の輪郭に沿って配置される、一対の長辺部と一対の短辺部とを有した骨組み部と、前記一対の長辺部のうち、一方の長辺部の中央を挟むように、前記一方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する一対の第1突出部とを少なくとも備えており、
    前記製造装置は、前記一対の第1突出部が挿入される一対の空孔と、前記発泡樹脂成形体が成形されるキャビティを有した成形型を含む成形装置と、
    前記成形型に形成された前記一対の空孔に挿入されるように、前記フレーム材を前記成形型内に配置する投入装置と、
    前記一対の第1突出部同士の距離が、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離となるように、前記一対の第1突出部を押圧することにより、前記フレーム材を矯正する矯正装置と、を備えており、
    前記投入装置は、前記矯正装置で矯正した状態でフレーム材を受け取るとともに、前記矯正した状態に前記フレーム材を保持する保持機構を有することを特徴とする車両用シート部材の製造装置。
  6. 前記保持機構は、前記フレーム材を、前記一対の空孔内に前記一対の第1突出部が挿入可能な距離を満たす位置で、前記一対の第1突出部を把持する把持機構であることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート部材の製造装置。
  7. 前記一対の長辺部のうち、他方の長辺部に連結され、前記車両用シート部材の厚さ方向と交差する方向に沿って、先端側が前記発泡樹脂成形体から外部に突出する第2突出部が形成されており、
    前記成形型には、前記第2突出部の形状に応じた凹部が形成されており、
    前記投入装置は、前記一対の第1突出部を前記一対の空孔に挿入した状態で、前記第2突出部が前記凹部に配置されるように、前記第2突出部を押圧することにより、前記フレーム材をさらに矯正する矯正機構をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の車両用シート部材の製造装置。
  8. 前記投入装置は、前記一対の第1突出部またはその近傍と、前記第2突出部またはその近傍から、前記成形型に向かって前記フレーム材を押し込む押し込み機構を有することを特徴とする請求項7に記載の車両用シート部材の製造装置。
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