JP2000317980A - インサート成形方法及びそれに使用される切断具 - Google Patents

インサート成形方法及びそれに使用される切断具

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insert
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mold
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Hidehisa Nasu
英久 那須
Yoshitaka Kamiya
義孝 神谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形型内の定位置で複数個のインサートを成
形材料により鋳ぐるむインサート成形方法と、成形型内
でインサートを分断する好適な切断具の提供。 【解決手段】 多数の切歯が一体に形成された切断具2
4が、上型23と下型5の間に形成される成形空間6に
対して進退可能に、上型23内に摺動可能に支持され
る。成形が実行されるとき、空間6内に置かれるターミ
ナル板材料のようなインサート集合体の連結部が切断具
24によって同時に切断され、多数の部分12のような
個々のインサートとなる。切断が終わって切断具24が
各インサート12に接触している時に、溶融した合成樹
脂材料22のような成形材料の注入が開始される。そし
て、インサート12が押し流されない状態になってか
ら、切断具24を引き上げると共に、その跡へ追加的に
成形材料を注入するので各インサート12は位置ずれを
起こさず、問題のない成形品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形型内に複数個
のインサートを置いて合成樹脂や金属等の溶融した成形
材料を注入することによりそれらのインサートを鋳ぐる
むインサート成形方法と、その成形方法を実施する際に
一体のインサート材料を複数個の部分に分断するために
成形型に付設される切断具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に行われているインサート成形
方法(第1の従来技術)においては、固定の下型と、そ
れに対して組み付けられ得ると共に移動可能であって内
部にインサートを保持するためのピンを備えている上型
とからなる成形型を有する成形装置を使用している。こ
の成形装置によって複数個のインサートを鋳ぐるむイン
サート成形を行うときは、インサートを人手によって1
個ずつ下型の所定の位置に載置し、下型に上型を型締め
することによって成形型を形成し、上型のピンによって
各インサートを押さえて、インサートが成形空間内の所
定の位置を保持している状態で、成形空間内へ溶融した
成形材料を注入し、そのまま成形型を冷却して成形材料
を硬化させ、その後に成形型を開いて成形品を取り出す
という成形方法をとる。
【0003】このような従来のインサート成形方法によ
ると、成形型内の成形空間へ溶融した成形材料を注入す
る際にはピンによって各インサートを押さえているの
で、インサートが成形空間内で溶融した成形材料によっ
て浮き上がったり、押し流されて位置がずれる恐れがな
い。しかしながら、成形材料が硬化した後に成形型が開
き、インサートを保持していたピンが成形品から抜き取
られると、成形品にはピンの跡の穴が残るだけでなく、
その穴の底部にインサートの一部が露出することにな
る。例えば、成形品が電気部品であって、複数個のイン
サートが金属製のターミナル板であり、注入される成形
材料が合成樹脂のような電気的絶縁材料である場合に
は、電流の流れるターミナル板の一部が絶縁材料に形成
された穴の中に露出したままになる。また、穴の存在に
よって成形品の強度が低下するので、いずれにしてもこ
れは好ましいことではない。
【0004】また、1個の成形品の中に複数個のインサ
ートを鋳ぐるむ場合には、成形工程の初期の段階におい
て、予め最小単位まで細分されている個々のインサート
を下型のような成形型内の所定の位置へ整合させて置く
という非常に手数のかかる手作業が必要になる。更に、
成形型には複数個のインサートに対応してそれぞれの位
置を保持するための浮き上がり防止ピンを設ける必要が
あるので、それによって成形型の構造が複雑になるだけ
でなく、成形品にはピンの数と同じ複数個の、前述のよ
うな望ましくない穴が形成される。
【0005】このような問題に対処するために開発され
たものと考えられる第2の従来技術が特開平7−108
543号公報に「金属インサート樹脂成形法」として開
示されている。この成形法を実施する成形装置は、やは
り上型と下型からなる成形型を備えているが、その上型
は成形型の開閉位置の間で上下方向に移動可能であるば
かりでなく、上型の内部には上型それ自体に対しても上
下方向に移動可能な筒形のダイが設けられている。ま
た、下型には上型のダイに対応した位置に筒形のガイド
が設けられており、そのガイドの中には切断刃が挿入さ
れていて、ガイドに沿って上下方向に移動することがで
きる。
【0006】この成形装置が運転されるとき、まず、イ
ンサートの材料として、複数個のターミナル板が細い連
結部によって接続された形状の一体のターミナル板材料
が下型の上に置かれる。次に、上型によって下型を閉じ
ることにより上型のダイと下型のガイドとの間でターミ
ナル板材料が挟持される。その状態で切断刃をガイドに
沿って押し出してターミナル板材料の連結部を切断する
ことにより、一体のターミナル板材料を複数個のターミ
ナル板に切り離す。その後に溶融した樹脂を成形型内の
成形空間へ流し込みながらダイを上型内へ後退させ、タ
ーミナル板を樹脂によって封入するように一体化する。
【0007】第2の従来技術においては個々のターミナ
ル板を保持するためのピンを設ける必要がないので、成
形品にはピンの跡の穴が残らないが、その代わりに成形
型に可動のダイを設ける必要がある。この場合、可動の
上型に対して更に可動に設けられるダイと、それに協働
するように下型に設けられて可動の切断刃を収容してい
るガイドとの対は、切断すべきターミナル板材料の複数
個の連結部の全てに対応して個別に設ける必要がある。
従って、ターミナル板材料の連結部の数が多い場合に
は、ダイとガイドの対はそれと同じ数だけ設けなければ
ならない。また、それと共に切断刃の数も多く必要にな
る。
【0008】それによって、第2の従来技術の場合は、
成形型の構造が非常に複雑なものとなり、ターミナル板
材料に形成される複数個の連結部が近接している場合に
は、連結部の全てに対応して、成形型に可動のダイと切
断刃付きガイドとの対を設けることが不可能になる場合
が生じると考えられる。しかしながら、もしダイとガイ
ドの対の数を減らすとすれば、保持されない連結部がで
きるから、切断する際にターミナル板材料が変形した
り、第1の従来技術の場合と同様に、切断した後に流入
する溶融した成形材料によって個々のインサートである
ターミナル板が流されて位置がずれるというような問題
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第1の従来
技術における前述のような問題に対処して、成形型内で
インサートを保持するピンによって成形品に形成される
穴や、その穴によってインサートの一部が露出するとい
う問題を解決し、且つ複数個の部分に分断されるべきイ
ンサートの材料(インサート集合体)を一体として成形
型内の所定の位置に置くだけで、成形型に付設された切
断具によってインサートの材料が個々の部分に切断され
ると共に、個々のインサートが自動的に所定の位置に位
置決めされることにより、個々のインサートをそれぞれ
成形型内で位置決めする必要がないインサート成形方法
を提供することを目的としている。
【0010】本発明は、また、第2の従来技術に見られ
るようにインサートの材料の連結部に対応して可動のダ
イと切断刃のガイドのような特別の手段を成形型に設け
なくても、成形型内へ溶融した成形材料が注入される際
に、分断された個々のインサートが流されて浮き上がっ
たり、所定の位置からずれることがないように、複数個
のインサートをそれぞれ所定の位置に確実に保持するこ
とができるような、しかも構造の複雑化やコストの上
昇、或いはスペース上の問題等を招くことがない改良さ
れたインサート成形方法を提供することを目的としてい
る。
【0011】本発明は、更に、そのようなインサート成
形方法を実行するために、成形装置の成形型に付設する
のに適した切断手段として、成形型の内部においてイン
サート集合体を複数個の部分に切断することができるだ
けでなく、切断後に溶融した成形材料が成形型内の成形
空間へ注入される時に、個々のインサートをそれぞれ所
定の位置に確実に保持することができ、また、第2の従
来技術における成形装置のように、インサート集合体の
各連結部に対応して成形型に可動のダイと切断刃のガイ
ドとの対のような多数の手段を設ける必要がない、構成
が簡単で安価に製作することができる改良された切断具
を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載されたインサート成形方法と、その成形方法を実
行する成形装置の成形型に用いられる切断具を提供す
る。
【0013】本発明のインサート成形方法によれば、成
形空間に対して進入及び後退する方向に移動可能な切断
具を備えている成形型を用いて、その切断具を成形空間
内へ進入させることにより、インサート集合体に形成さ
れた連結部を切断して複数個のインサートに分断するの
で、個々のインサートを成形型内の所定の位置に並べる
必要がない。切断された複数個のインサートは、切断具
を切断直後の分断されたインサートに接触している状態
に置くことによって、所定の位置に確実に保持される。
この状態で成形空間内へ溶融した成形材料の注入を開始
するので、成形材料の流動によって各インサートの位置
がずれる恐れがない。
【0014】インサートの位置がずれる恐れがない程度
まで成形空間内へ溶融した成形材料を注入した後に、初
めて切断具をインサートとの接触位置から所定の位置ま
で後退させる作動を開始し、切断具の後退を続けながら
生じる空隙へ充填するように溶融した成形材料を追加的
に注入して行くので、この段階においてもインサートが
位置ずれを起こすことがなく、移動防止ピンのような手
段を用いる必要がなくなる。また、移動防止ピンによっ
て成形品に残る穴も生じないので、インサートが穴の底
に露出して生じる様々な問題も回避することができる。
【0015】具体的に、本発明の好適な利用形態の一つ
として、インサート集合体として、連結部によって連結
された複数個の電気的なターミナル板からなる金属製の
ターミナル板材料を用い、成形材料として電気絶縁性の
ある合成樹脂材料を用いて、本発明を電気部品のインサ
ート成形方法に適用することができる。
【0016】また、切断具に加熱手段を設けて、少なく
とも成形材料が注入される段階において切断具の温度を
上昇させると、溶融した成形材料が切断具に接触して硬
化することにより、後続の成形材料の流れを妨げる恐れ
がなくなる。この場合の加熱手段として好適なものは、
切断具の内部に装着された電気的なヒータである。
【0017】本発明のインサート成形方法において使用
される成形型に付設すべき切断具としては、複数個の突
出した切歯を一体的に備えていると共に、隣接する複数
個の切歯の間の谷間に平坦な平面部が形成されているも
のが望ましい。この平面部は、切歯がインサート集合体
の連結部を切断したときに、個々のインサートの一部を
押圧して保持すると共に、切断によってインサートの一
部に変形が生じたときは、平面部と成形型の面との間に
インサートを挟み込むことによって変形を矯正する作用
をする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の成形方法、或いはそれを
実行する成形装置において使用される図1に示すような
成形型(金型)1について説明をする前に、まず図2に
示す第1の従来技術による成形型(金型)2の構成と、
その問題点について詳細に説明する。なお、本発明の実
施形態や、従来技術によるインサート成形方法を実施す
る装置において、実質的に同様な構成部分については、
相互に同じ参照符号を付すことによって重複する説明を
省略することにする。
【0019】図2に示すように、前述の第1の従来技術
において使用される成形型2は、上下方向に移動し得る
上型3と、機枠4に固定された下型5とを備えている。
閉じた成形型2の上型3と下型5の間に形成される成形
空間(キャビティ)6内の所定の位置には、鋳込まれる
インサート7が予め保持されている。位置決めされたイ
ンサート7の位置を保持するために、第1の従来技術に
おける成形型2の上型3には複数個の浮き上がり防止ピ
ン8が上下方向に設けられている。図2に示すように型
締めが行われた状態で、ピン8の先端(下端)はインサ
ート7の上面を押圧している。なお、9は下型5に設け
られたノックアウトピンであって、成形が終わって成形
型2が開き(上型3が上方へ移動し)、成形空間6から
成形品10を取り出すときに、成形品10を上方へ突き
上げるように作動される。
【0020】第1の従来技術における成形型2はこのよ
うに構成されているから、インサート7は成形型2が開
いているときに人手によって下型5の上の所定の位置へ
載置される。インサート7が複数個ある場合に、それら
をそれぞれ所定の位置に位置決めすることは容易な作業
ではない。更に成形品10には、浮き上がり防止ピン8
の抜けた跡にピン8と同じ形の穴が残る。その穴の底部
にはインサート7の上面の一部が露出するので、成形品
10が電気部品であってインサート7がターミナル板で
ある場合には、電流の流れるターミナル板7の一部が露
出することになり、感電や回路の短絡等の問題を避ける
ことができない。また、インサート7が金属材料であれ
ば、露出した部分に腐食の可能性が生じる。更に、ピン
8の跡の穴が形成されることによって、成形品10の機
械的な強度も低下する。
【0021】そこで、まず、多数のインサート7を所定
の位置へ容易に位置決めすることができるように、これ
も従来技術に属するものであるが、図3に示すような集
合体としてのインサート材料が考案された。図3にはイ
ンサート材料の一例として、内燃機関の吸気流量を検出
するための熱式エアフローメータの一部に使用されるタ
ーミナル板材料11を例示している。ターミナル板材料
11は電気部品用のインサート材料であるから、電気回
路の導線部分となる多数のリード部分12と、それらの
端部であって外部に接続される多数のターミナル部分1
3と、隣接するリード部分12の間隔を保持してターミ
ナル板材料11全体を1枚の板状材料に形成する多数の
連結部14等からなっている。
【0022】そして、成形型の中でターミナル板材料1
1が位置決めされて、絶縁材料である溶融した合成樹脂
材料が注入されることによって鋳ぐるまれるのは、ター
ミナル板材料11のうちでもリード部分12だけであ
り、ターミナル部分13は絶縁材料から外に出ている必
要がある。そのために、全てのターミナル部分13は図
示しない成形型の上型と下型の間に密着するように挟ま
れて、溶融した合成樹脂材料が流れ込まないようにされ
る。その反面、溶融した合成樹脂材料がリード部分12
の全面に回り込んでそれを鋳ぐるむ必要があるので、リ
ード部分12は図示しない成形型に形成された成形空間
内において宙釣りになるように、上型及び下型の間に挟
まれたターミナル部分13等を介して間接的に支持され
る。
【0023】図3に示すターミナル板材料11のような
インサート材料を用いる場合、ターミナル板材料11の
連結部14は、それぞれが独立のインサートとなる多数
のリード部分12を1枚のインサート集合体としてのタ
ーミナル板材料11に纏めるために用いられているもの
であるから、隣接するリード部分12が連結部14によ
って導通することがないように、ターミナル板材料11
の位置決めが終わった段階で、溶融した合成樹脂材料が
成形空間内へ注入される前に、図示しない切断具を作動
させて図3に鎖線によって示したように連結部14を切
り離す必要がある。
【0024】しかしながら、切断具によって連結部14
を切断する際に、切り離されたリード部分12が移動し
たり、部分的に変形したりして、成形品の所定の位置に
突出すべきターミナル部分13のそれぞれの位置がずれ
たり、リード部分12同士が接触して短絡するというよ
うな問題が生じる。この場合も、第1の従来技術におけ
る成形型2(図2)のように浮き上がり防止ピン8を用
いて各リード部分12を拘束すればよいが、成形品にピ
ン8の跡の穴が残ってリード部分12の一部が露出する
ので、電気部品として望ましくない状態になるし、浮き
上がり防止ピン8を多数使用する必要があるために、上
型の構造が複雑で高価なものになるというような問題が
ある。
【0025】これらの問題を解決するために、前述の第
2の従来技術として、図4(a)〜(c)に示す成形型
15が考案された(特開平7−108543号公報参
照)。第2の従来技術における成形型15は上型16及
び下型17を有するが、この場合の下型17は、前述の
ターミナル板材料11のような集合体としてのインサー
ト材料に対応して、個々の連結部14を切断するための
切断刃18を、同時に切断される連結部14の数だけ備
えている。個々の切断刃18は、下型17に取り付けら
れた筒形のガイド19によって案内されて、図示しない
カム機構によって上下方向に摺動することができる。
【0026】下型17に設けられた筒形のガイド19と
対向するように上型16側には筒形のダイ20が設けら
れる。ダイ20は上型16によって上下方向に摺動可能
に支持されているので、上型16の移動とは別に、図示
しない駆動機構によって上下方向に移動することがで
き、最も下降した位置において切断刃18と協働してイ
ンサート材料の切断作業をする。
【0027】図4の(a)は、下型17のガイド19の
上に、図3に例示したようなインサートの集合体として
のターミナル板材料11が置かれた後に、上型16が下
降して成形型15が閉じることによって成形空間6が形
成され、更に筒形のダイ20も下降して、下型17のガ
イド19との間にターミナル板材料11の連結部14を
挟み込んだ状態を示している。この状態において、リー
ド部分12の端部のターミナル部分13は、上型16と
下型17との間に直接に挟み込まれて、成形空間6の外
に位置している。
【0028】次の段階においては、図4の(b)に示す
ように、多数の切断刃18を同時に上昇させて、ダイ2
0の位置にあるターミナル板材料11の連結部14を切
り離し、ターミナル板材料11を多数のリード部分12
に分断する。切り離された連結部14は切り起こし部2
1を形成するので、隣接するリード部分12間の連結部
14による電気的な導通は遮断される。
【0029】更に次の段階では、図4の(c)に示すよ
うに、溶融した合成樹脂材料22を成形空間6内へ注入
し、リード部分12の上下両面を含む全域に行き渡らせ
てそれを鋳ぐるむ。このとき、溶融した合成樹脂材料2
2を成形空間6内へ流し込みながら同時にダイ20を上
昇させて、そのときは未だ静止している上型16内へダ
イ20を後退させる点に、特殊な構造の成形型15を使
用する第2の従来技術としてのインサート成形方法の特
徴が見られる。それによって、ターミナル板材料11の
リード部分12が位置ずれを起こすことなく合成樹脂材
料内に封入されると共に、記載されてはいないが少なく
ともダイ20の痕跡が残らないという利点が得られるも
のと考えられる。
【0030】図4に示した第2の従来技術においては、
個々のリード部分12を保持するためのピン8(図2参
照)を設ける必要がないので、成形品にはピン8の痕跡
としての穴が残らないという利点があるが、成形型15
の上型16には可動のダイ20を設ける必要がある。こ
の場合、可動の上型16に対して更に可動に設けられる
ダイ20と、それに協働するように下型17に設けられ
て可動の切断刃18を収容しているガイド19との対
は、同時に切断されるターミナル板材料11の複数個の
連結部14の全てに対応して個別に設ける必要がある。
従って、図3に示すターミナル板材料11のように連結
部14の数が多い場合でも、ダイ20とガイド19の対
は切断される連結部14の数と同じ数だけ設けなければ
ならない。それと共に切断刃18の数も多く必要になる
ことは言うまでもない。
【0031】それによって、第2の従来技術の場合は、
成形型15の構造が非常に複雑なものとなるので、図3
に示すようにターミナル板材料11に形成される複数個
の連結部14が相互に近接している場合には、連結部1
4の全てに対応して、成形型15に可動のダイ20と切
断刃付きガイド19の対を設けることが不可能になる場
合が生じる。しかしながら、もしダイ20とガイド19
の対の数を減らすとすれば、それらによって保持されな
い連結部14ができることから、切断する際にターミナ
ル板材料11が変形したり、図2に示す第1の従来技術
の場合と同様に、切断した後に流入する溶融した合成樹
脂材料22によって個々のリード部分12が流されて位
置がずれる恐れがあるので、結局は第2の従来技術にお
ける成形型15を使用することができない場合が起こり
得る。
【0032】図1に示す成形型1を使用する本発明のイ
ンサート成形方法は、従来技術におけるこれらの問題を
解決しようとするものである。成形型1における細部の
構造は、本発明の成形方法を説明するために経時的に図
示した図5〜図10と、切断具のみの構造を示す図11
及び図12、及びそれらの説明から明らかになる。
【0033】本発明のインサート成形方法の図示実施形
態において使用する成形型1は、可動の上型23に対し
て上下方向に摺動し得る鋸のような形状の切断具24を
備えている。切断具24の具体的な形状は、図11及び
図12に拡大して例示されているように、取り扱うべき
インサートの集合体である図3に示したようなターミナ
ル板材料11の、連結部14の位置に対応して突出する
ように形成された多数の切歯25を有する。しかしなが
ら、切歯25のそれぞれは、必ずしも直線上に並んでい
なくてもよいし、また相互に等間隔に配置されていなく
てもよい。従って、多数の切歯25が不等間隔でジグザ
グに並んでいてもよい。切断具24の少なくとも一方の
側面には、駆動のための突条26が形成されている。
【0034】成形材料として使用される溶融した合成樹
脂材料の性質によっては、図1に示すように、切断具2
4を中空に形成して内部に電気的なヒータ27を設けて
もよい。ヒータ27に通電して温度を高めることによ
り、成形空間6へ流入する溶融した合成樹脂材料が切断
具24に接触したときに、切断具24の表面において硬
化して後続の流れを妨げることが防止される。
【0035】切断具24を上下方向に摺動させるために
油圧シリンダのような駆動装置28と、それによって図
1において左右の方向に摺動するスライダ29が、機枠
4によって支持されており、スライダ29には斜めのカ
ム溝30を形成された摺動カム31が取り付けられてい
る。カム溝30は前述の切断具24の突条26と摺動係
合している。このような切断具24は、切断すべきター
ミナル板材料11の連結部14の数と配列位置に応じ
て、1個の成形空間6に対して2個以上設けることがで
きる。
【0036】図3に例示したターミナル板材料11にお
いては、合計10個の連結部14が相互に平行な2本の
直線上に並んでいるから、上型23内には図11に示す
ような切断具24を2枚設けるのが適当である。その場
合に、駆動のための摺動カム31は2枚の切断具24の
間に1個だけ設けて、その両面に形成したカム溝30に
よって2枚の切断具24を同時に駆動するように構成す
れば、図4に示すガイド19とダイ20の対を10組
と、それらの駆動機構を設けるのに比べて機構が著しく
簡単なものになるので、本発明の成形型1が第2の従来
技術における成形型15に比べて、スペース的に、或い
はコスト面において有利になることが明らかである。
【0037】本発明の図示実施形態においては成形型1
が前述のような構造を有するので、次のように特色のあ
るインサート成形方法を実行することができる。まず予
備的な段階として、図5に示すように、機枠に固定され
た下型5の上にインサート集合体として、図3に示すよ
うな多数のリード部分(インサート)12と連結部14
を有するターミナル板材料11が、所定の位置に位置決
めして載置される。この作業は単に1個のターミナル板
材料11を置くだけであるから、このような作業は人手
によらないで機械の手によって行うことも容易である。
【0038】次の図6に示す段階では、通常の駆動機構
によって上型23が下降して来て、下型5の上面に接触
することにより型締めが行われる。それによって上型2
3と下型5の間に所定の形状の閉じた成形空間6が形成
される。このとき、切断具24は上型23と一体化した
状態でターミナル板材料11の直上まで下降するが、図
3に例示したような形状のターミナル板材料11では、
成形品において多数のターミナル部分13が合成樹脂の
成形材料から突出している必要があるから、これらのタ
ーミナル部分13が上型23と下型5との間に直接に挟
み込まれるように、成形空間6の形状と、インサート集
合体であるターミナル板材料11の形状が設定されてい
ることは言うまでもない。
【0039】次に、図7に示す段階では、駆動装置28
(図1)の作動によってスライダ29と摺動カム31が
右方向へ摺動し、カム溝30と突条26(図11,1
2)の係合によって切断具24が下方へ移動する。それ
によって切断具24の多数の切歯25がターミナル板材
料11の多数の連結部14を同時に切断して、インサー
ト集合体であるターミナル板材料11を個々のインサー
トである多数のリード部分12に分断すると共に、切断
された部分を切り起こして(図4の(b)のように)、
各リード部分12間の連結部14による電気的な導通状
態を遮断する。
【0040】このようにして、上型23と下型5の間の
成形空間6内において切断具24によるターミナル板材
料11の切断が行われた状態でも、多数のリード部分1
2が位置ずれを起こすことなく所定の位置に保持される
ようにするために、図11及び図12に拡大して示した
ように、切断具24には隣接する切歯25の間やその端
部に同じ高さの平坦な平面部32が形成されている。従
って、ターミナル板材料11の切断が終わったときに、
切断具24が直ちに後退しないでその位置に止まること
により、個々のリード部分12が、水平方向には隣接す
る切歯25の間に挟み込まれることにより、また垂直
(上下)方向には下型5の上面と切断具24の平面部3
2との間に挟み込まれることにより、確実に且つ自動的
に所定の位置を維持することができる。
【0041】また、このように切断された連結部14の
付近のリード部分12の一部が下型5の上面と切断具2
4の平面部32との間に挟み込まれるので、切断の際に
リード部分12の一部に捩じれ等の変形が生じた場合で
も、直ちに平面部32の面に沿った形に矯正されるとい
う利点もある。
【0042】なお、本発明の成形型1においては、切断
具24の多数の切歯25がターミナル板材料11を切断
するときに切歯25と協働するダイとして、硬質の金属
から製作される下型5の上面に各切歯25に対応する凹
部34を設けているので、図4に示す従来の成形型15
に見られるダイ20のような個別のダイを設ける必要は
ないし、ダイを成形型(下型5又は上型23)に対して
可動とするような複雑な構造をとる必要もない。
【0043】次に、切断具24によるターミナル板材料
11の切断が終わった後の、分断されたインサートであ
る個々のリード部分12が前述のように切断具24の接
触によって所定の位置に保持されている間に、成形空間
6内へ溶融した合成樹脂材料の注入が開始される。それ
によって成形空間6内のリード部分12及び切断具24
以外の空隙が溶融した合成樹脂材料によって充填されて
行く。
【0044】溶融した合成樹脂材料の成形空間6への充
填が所定の程度まで進んだとき、即ち、注入される溶融
した合成樹脂材料の流動によって、分断された個々のリ
ード部分12が押し流されたり、浮き上がって位置ずれ
を起こす恐れがなくなったときに、初めて切断具24の
上昇が開始される。そして、図8に示すように、切断具
24の移動に合わせて生じる空隙を埋めるように、溶融
した合成樹脂材料22を成形空間6内へ追加的に注入し
て行く。それによって、切断具24に接触していた部分
を含めて成形空間6内のリード部分12の全面に溶融し
た合成樹脂材料22が回り込むので、上型23と下型5
の間に挟み込まれているターミナル部分13以外のリー
ド部分12は溶融した合成樹脂材料22によって完全に
鋳ぐるまれる。言うまでもなく、この状態では上型23
は移動しないので、成形空間6は閉じられたままになっ
ている。
【0045】切断具24が所定の位置まで後退した後
に、成形空間6内への溶融した合成樹脂材料22の注入
を停止し、上型23及び下型5の内部に形成された図示
しない冷却水通路へ冷却水を注入することにより、成形
空間6内の溶融した合成樹脂材料22を冷却して硬化さ
せる。このようにして、成形品33が形成されたとき、
上型23を上方へ移動させて成形型1を開き、図9に示
すようにノックアウトピン9を作動させて、図10に示
すような成形品33を取り出す。
【0046】本発明のインサート成形方法によれば、イ
ンサート集合体であるターミナル板材料11の全ての連
結部14を、複数個の切歯25が一体化された切断具2
4によって一括して成形空間6内において切断した後
に、切断具24を切断の終わった状態に維持することに
よって、分断されたインサートである多数のリード部分
12の位置を切断具24によって保持すると共に、リー
ド部分12の変形を矯正する。そして、その保持状態で
溶融した合成樹脂材料22の注入を開始し、個々のリー
ド部分12が溶融した合成樹脂材料22によって押し流
されたり、浮き上がったりする恐れがなくなった後に切
断具24の移動を開始し、切断具24の跡へ溶融した合
成樹脂材料22を追加的に注入して行くので、浮き上が
り防止ピン等によって多数のリード部分12を押さえて
いなくても位置ずれを起こすことがない。また、成形品
33においてはリード部分12が完全に合成樹脂材料に
よって被覆されているため外部に露出しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインサート成形方法を実行するための
成形型の構造を例示する断面図である。
【図2】第1の従来技術における成形型を示す断面図で
ある。
【図3】インサート集合体の例として、分断されるべき
多数のリード部分とそれらを連結する連結部とを備えて
いるターミナル板材料を示す平面図である。
【図4】(a)〜(c)は第2の従来技術としてのイン
サート成形方法と、それに使用される成形型を経時的に
示す断面図である。
【図5】本発明のインサート成形方法の第1の段階を示
す断面図である。
【図6】本発明のインサート成形方法の第2の段階を示
す断面図である。
【図7】本発明のインサート成形方法の第3の段階を示
す断面図である。
【図8】本発明のインサート成形方法の第4の段階を示
す断面図である。
【図9】本発明のインサート成形方法の第5の段階を示
す断面図である。
【図10】本発明による成形品を例示する断面図であ
る。
【図11】本発明のインサート成形方法において使用さ
れる切断具の正面図である。
【図12】図11に示す切断具の下面図である。
【符号の説明】
1…本発明の成形型 2…第1の従来技術における成形型 3…上型 5…下型 6…成形空間 7…インサート 8…浮き上がり防止ピン 9…ノックアウトピン 11…ターミナル板材料(インサート集合体) 12…リード部分 13…ターミナル部分 14…連結部 15…第2の従来技術における成形型 16…上型 17…下型 18…切断刃 19…筒形のガイド 20…筒形のダイ 22…溶融した合成樹脂材料 23…上型 24…鋸のような形状の一体の切断具 25…切歯 27…ヒータ 28…駆動装置 31…摺動カム 32…平面部 33…成形品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠に固定された固定型の上に、インサ
    ート材料として、少なくとも1つの幅の狭い連結部によ
    って連結された2個以上の部分からなるインサート集合
    体を位置決めして載置する段階と、 前記固定型に対して移動可能な可動型を接近させて接触
    させると共に、型締めすることにより一体化された成形
    型を構成し、前記固定型と前記可動型との間に前記イン
    サート集合体を収容する閉じた成形空間を形成する段階
    と、 前記可動型及び前記固定型の少なくとも一方に摺動可能
    に支持されることによって、前記成形空間に対して進入
    及び後退する方向に移動可能な切断具を前記成形空間内
    へ進入させることにより、前記インサート集合体に形成
    された前記連結部を切断して複数個のインサートに分断
    する段階と、 前記切断具がそれによって切断された複数個の前記イン
    サートに未だ接触しているうちに前記成形空間内へ溶融
    した成形材料の注入を開始して、前記成形空間内の複数
    個の前記インサート及び前記切断具以外の空隙を溶融し
    た成形材料によって充填して行く段階と、 所定の程度まで充填が進んだ後に、前記切断具を前記イ
    ンサートとの接触位置から所定の位置まで後退させる作
    動を開始して、切断具の後退を続けながら、それによっ
    て生じる空隙を充填するように溶融した成形材料を前記
    成形空間内へ追加的に注入して行く段階と、 前記切断具が前記所定の位置まで後退し終えた後に、前
    記成形空間内への溶融した成形材料の注入を停止し、前
    記成形型の内部にある溶融した成形材料を冷却して硬化
    させる段階と、 前記可動型を前記固定型から離れる方向に移動させて前
    記成形型を開放し、前記成形型内から硬化した成形品を
    外部へ取り出す段階と、 からなることを特徴とするインサート成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記インサート集合
    体が前記連結部によって連結された複数個の電気的なタ
    ーミナル板からなる金属製のターミナル板材料であり、
    前記成形材料が電気絶縁性のある合成樹脂材料であるこ
    とを特徴とする電気部品のインサート成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記切断具
    が加熱手段を備えていて、少なくとも成形材料が注入さ
    れる段階において前記切断具の温度を上昇させることを
    特徴とするインサート成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記加熱手段が前記
    切断具の内部に装着された電気的なヒータからなること
    を特徴とするインサート成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかのインサー
    ト成形方法において使用される成形型に付設される切断
    具であって、複数個の突出した切歯を一体的に備えてい
    ると共に、隣接する複数個の前記切歯の間の谷間に平坦
    な平面部が形成されていて、前記切歯が前記インサート
    集合体の連結部を切断したときに、前記平面部が切断さ
    れた前記インサート集合体の一部を押圧して保持するよ
    うに設定されていることを特徴とするインサート成形用
    の成形型に用いられる切断具。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記切歯の内部に加
    熱手段が設けられていることを特徴とするインサート成
    形用の成形型に用いられる切断具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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