JP6774888B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

本発明はカラオケ装置に関する。
カラオケ装置を用いたカラオケ歌唱の楽しみ方として、一の楽曲に対して複数の歌唱者で代わる代わる歌唱することがある。このような場合、それぞれの歌唱者に歌唱を行う区間を割り当て、順番に歌唱を行う。
この際、カラオケ演奏中に歌唱者が交代することになるため、そのタイミングを見極めることが難しい。
そこで、特許文献1には、歌唱者の人数に応じてカラオケ楽曲の歌唱時間を分配し、分配された各歌唱者の歌唱範囲に対応させて、歌詞テロップの表示色を設定する技術が開示されている。
或いは、特許文献2には、複数のブロックに分割された歌詞、及び各ブロックを曲の進行にしたがって順次切りかえながら画面に表示するためのタイミング情報が含まれた歌詞情報を用い、当該タイミング情報から隣接したブロックの間隔をそれぞれ導出し、隣接したブロックの間隔をもとに、再生すべき歌詞の部分を特定する技術が開示されている。
特開2010−128138号公報 特開2007−25002号公報
ところで、一の楽曲に対して複数の歌唱者でカラオケ歌唱を行う際、歌唱が割り当てられた区間内に自己の発声可能な音域外の音が含まれている場合がある。このような場合、当該歌唱者は当該区間の一部の歌唱が困難となり、カラオケ歌唱を楽しむことができない。
本発明の目的は、一の楽曲に対して複数の歌唱者でカラオケ歌唱を行う場合に、歌唱者それぞれがカラオケ歌唱を楽しむことを可能とするカラオケ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、複数の歌唱者の音高における最高音及び最低音で規定される第1の音域を特定する音域特定部と、前記第1の音域と、選曲された楽曲について予め設定されているキーに基づく歌唱旋律における第2の音域との比較結果に基づいて、前記選曲された楽曲のキーを決定するキー決定部と、前記選曲された楽曲の歌唱旋律における一音毎の音高と、複数の歌唱者それぞれの音域とを比較することにより、前記一音毎にカラオケ歌唱に適した歌唱者を特定する歌唱者特定部と、を有するカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、一の楽曲に対して複数の歌唱者でカラオケ歌唱を行う場合に、歌唱者それぞれがカラオケ歌唱を楽しむことができる。
実施形態に係るカラオケ装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態に係る記憶部に記憶されているデータの例を示す図である。 実施形態に係るカラオケ本体のソフトウェア構成例を示す図である。 歌唱者の音域と楽曲の音域を模式的に示した図である。 歌唱者の音域と楽曲の音域を模式的に示した図である。 歌唱者の音域と楽曲の音域を模式的に示した図である。 歌唱者の音域と楽曲の音域を模式的に示した図である。 歌唱者の音域と楽曲の音域を模式的に示した図である。 歌唱者の音域と楽曲の音域を模式的に示した図である。 ある楽曲の音高分布を示した図である。 実施形態に係るカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。
後述する明細書及び図面の記載から、上記の主たる発明の他、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
すなわち、前記キー決定部が、前記第1の音域のうち前記複数の歌唱者に共通する音域と、前記第2の音域との重複範囲が最大となるようにキーを変更することにより、前記楽曲のキーを決定するカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、各歌唱者が歌唱できる音を増やすことができる。
或いは、前記キー決定部が、前記第1の音域のうち前記複数の歌唱者に共通する音域に、前記選曲された楽曲の歌唱旋律において頻度の高い音高が含まれるようにキーを変更することにより、前記楽曲のキーを決定するカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、楽曲において出現頻度が高い音について各歌唱者が歌唱できる機会を増やすことができる。
また、特定された前記カラオケ歌唱に適した歌唱者を示す情報を提示する提示部を有するカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、歌唱者は自己が歌唱する音を把握し易くなる。
<実施形態>
図1〜図9を参照して、実施形態に係るカラオケ装置1について説明する。
==カラオケ装置==
カラオケ装置1は、カラオケ演奏及び歌唱者がカラオケ歌唱を行うための装置である。カラオケ装置1は、カラオケ店舗の各部屋に設置される。カラオケ装置1では、様々なカラオケ歌唱を楽しむことが可能である。たとえば、カラオケ装置1では、一の楽曲を複数の歌唱者で代わる代わるカラオケ歌唱を行うことができる。
図1に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、及びリモコン装置50を備える。
スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40は歌唱者の歌唱音声をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。図1では一のマイク40のみを示しているが、一台のカラオケ装置に対して複数のマイクが設けられていてもよい。リモコン装置50は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。歌唱者はリモコン装置50を用いてカラオケ歌唱を希望する楽曲の選曲(予約)等を行うことができる。リモコン装置50の表示画面には各種操作の指示入力を行うためのアイコン等が表示される。
カラオケ本体10は、選択されたカラオケ楽曲の演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。図1に示すように、カラオケ本体10は、制御部11、通信部12、記憶部13、音響処理部14、表示処理部15及び操作部16を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
制御部11は、CPU11aおよびメモリ11bを備える。CPU11aは、メモリ11bに記憶された動作プログラムを実行することにより各種の制御機能を実現する。メモリ11bは、CPU11aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶装置である。
通信部12は、ルーター(図示なし)を介してカラオケ本体10を通信回線に接続するためのインターフェースを提供する。
記憶部13は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。記憶部13は、カラオケ装置1によりカラオケ演奏を行うための複数の楽曲データを記憶する。
楽曲データは、個々の楽曲を特定するための楽曲IDが付与されている。楽曲データは、伴奏データ、リファレンスデータ等を含む。伴奏データは、カラオケ演奏音の元となるデータである。リファレンスデータは、楽曲の主旋律等を示す音高データである。リファレンスデータは、たとえば、歌唱者によるカラオケ歌唱を採点する際の基準として用いられる。伴奏データ及びリファレンスデータは、たとえばMIDI形式で構成される。また、記憶部13は、カラオケ楽曲に対応する歌詞テロップを表示装置30等に表示させるための歌詞テロップデータ、カラオケ演奏時に表示装置30等に表示される背景画像等の背景画像データ、及び楽曲の属性情報(歌手名、作詞・作曲者名、ジャンル等の当該楽曲に関する情報)を記憶する。
各楽曲には、予め所定のキーが設定されている。所定のキーは、たとえば、その楽曲を歌唱する歌手のキー(原曲キー)や、原曲キーを元にカラオケ歌唱用にアレンジしたキー(デフォルトキー)である。所定のキーに応じて、各楽曲の音域(デフォルトの音域)が決定される。楽曲の音域は、楽曲に含まれる一番低い音高(最低音)から一番高い音高(最高音)までの範囲である。このように各楽曲に決定された音域は「第2の音域」に相当する。
また、本実施形態における記憶部13は、歌唱者毎の音域を記憶している。歌唱者の音域は、公知の手法を用いて取得することができる。歌唱者の音域は、歌唱者が発声できる一番低い音高(最低音)から一番高い音高(最高音)までの範囲(声域)である。記憶部13は、たとえば、歌唱者を特定するための情報(歌唱者ID)に対し、当該歌唱者の音域(最高音及び最低音)を関連付けたテーブル形式で記憶する(図2参照)。図2の例において、歌唱者S1は「最高音D4、最低音C#3」の音域を有し、歌唱者S2は「最高音A4、最低音A3」の音域を有し、歌唱者S3は「最高音F4、最低音F3」の音域を有し、歌唱者S4は「最高音F#4、最低音D#3」の音域を有する。なお、歌唱者毎の音域は、サーバ(図示なし)に記憶されていてもよい。この場合、歌唱者がカラオケ装置1に自己の歌唱者IDでログインすると、カラオケ装置1は、サーバに当該歌唱者の音域のデータを要求する。カラオケ装置1は、サーバから受信した音域のデータを記憶部13に記憶させる。また、記憶部13は、歌唱者毎の歌唱履歴(楽曲名、楽曲ID、当該楽曲の音域等)を記憶していてもよい。
音響処理部14は、制御部11の制御に基づき、カラオケ楽曲に対する演奏の制御およびマイク40を通じて入力された歌唱音声信号の処理を行う。音響処理部14は、たとえばMIDI音源、ミキサ、アンプ(いずれも図示なし)を含む。MIDI音源は、楽曲データに基づいて楽音信号を生成する。ミキサは、当該音楽信号およびマイク40から出力される歌唱音声信号を適当な比率でミキシングしてアンプに出力する。アンプは、ミキサからのミキシング信号を増幅し、放音信号としてスピーカ20へ出力する。これにより、スピーカ20からは放音信号に基づくカラオケ演奏音およびマイク40からの歌唱音声が放音される。
表示処理部15は、制御部11の制御に基づき、表示装置30やリモコン装置50における各種表示に関する処理を行う。たとえば、表示処理部15は、カラオケ演奏時における背景映像に歌詞テロップや各種アイコンが重ねられた映像を表示装置30に表示させる制御を行う。
操作部16は、パネルスイッチおよびリモコン受信回路などからなり、歌唱者によるカラオケ装置1のパネルスイッチあるいはリモコン装置50の操作に応じて選曲信号、演奏中止信号などの操作信号を制御部11に対して出力する。制御部11は、操作部16からの操作信号を検出し、対応する処理を実行する。
(ソフトウェア構成)
図3はカラオケ本体10のソフトウェア構成例を示す図である。カラオケ本体10は、音域特定部100、キー決定部200、歌唱者特定部300、及び提示部400を備える。音域特定部100、キー決定部200、歌唱者特定部300、提示部400は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
[音域特定部]
音域特定部100は、複数の歌唱者の音高における最高音及び最低音で規定される第1の音域を特定する。
具体的には、音域特定部100は、カラオケ装置1に自己のIDでログインした複数の歌唱者の音域を記憶部13から読み出す。音域特定部100は、それぞれの音域に含まれる最高音と最低音の中から最も高い音高と最も低い音高を抽出する。そして、音域特定部100は、抽出した音高に基づいて、第1の音域を特定する。たとえば、図2に示した歌唱者S1〜歌唱者S4それぞれの音高において、最高音は歌唱者S2の「A4」であり、最低音は歌唱者S1の「C#3」である。この場合、音域特定部100は、「A4」〜「C#3」の音高の範囲を第1の音域として特定する。音域特定部100は、特定した第1の音域をキー決定部200に出力する。
[キー決定部]
キー決定部200は、第1の音域と、選曲された楽曲について予め設定されているキーに基づく歌唱旋律における第2の音域との比較結果に基づいて、選曲された楽曲のキーを決定する。
以下の例では、歌唱者S1〜歌唱者S4がある楽曲を歌唱する例について述べる。また、第1の音域E1は、上記例の通り、最高音「A4」〜最低音「C#3」で規定される音域であるとする。
(ケース1:キー変更しない)
図4は各歌唱者の音域と、楽曲Aについて予め設定されているキーに基づく歌唱旋律における音域(第2の音域)との関係を示した図である。楽曲Aは、最高音「G4」〜最低音「D3」の音域E2となるようにキーが設定されているとする。
キー決定部200は、第1の音域E1と第2の音域E2を比較する。
この例においては、楽曲Aの音域E2が第1の音域E1に含まれている(すなわち、第1の音域より第2の音域が狭い)。この場合、楽曲Aに含まれる全ての音について、歌唱者S1〜歌唱者S4の少なくとも一人が発声できることとなる。
そこで、キー決定部200は、楽曲Aに予め設定されているキーを楽曲Aのキーとして決定する(楽曲Aに予め設定されているキーをそのまま用いる)。この場合、第2の音域E2は、最高音「G4」〜最低音「D3」のままである。
(ケース2:共通する音域と第2の音域との重複範囲が最大となるようキー変更)
図5A及び図5Bは各歌唱者の音域と楽曲Bの音域(第2の音域)との関係を示した図である。楽曲Bは、最高音「A#3」〜最低音「C#3」の音域E3となるようにキーが予め設定されているとする。
キー決定部200は、第1の音域E1と第2の音域E3を比較する。
この例において、楽曲Bの音域E3は第1の音域E1に含まれている(すなわち、第1の音域より第2の音域が狭い)。一方、音域E1と音域E3との重複範囲について、音域E3は、歌唱者S1の音域との重複範囲が広い一方、歌唱者S2との重複範囲が狭くなっている(図5A参照)。このような場合にキー変更を行わないとすると、歌唱者S1の歌唱機会と比べ、歌唱者S2の歌唱機会が少なくなる可能性がある(歌唱機会の詳細については後述)。従って、歌唱機会が略均等となるようにキー変更を行うことが好ましい。
まず、キー決定部200は、第1の音域のうち歌唱者S1〜歌唱者S4に共通する音域を特定する。この例では、最高音「D4」〜最低音「A3」の音域E4が特定される。キー決定部200は、音域E3と音域E4の重複範囲が最大となるようにキー変更を行う。たとえば図5Bに示すように、キー決定部200は、楽曲Bの音域E3について、最高音「D#4」〜最低音「F#3」の音域E5となるようにキーの変更を行うことで楽曲Bのキーを決定する。
(ケース3:共通する音域に頻度の高い音高が含まれるようキー変更)
図6A及び図6Bは各歌唱者の音域と楽曲Cの音域(第2の音域)との関係を示した図である。楽曲Cは、最高音「B3」〜最低音「C#3」の音域E6となるようにキーが予め設定されているとする。
キー決定部200は、第1の音域E1と第2の音域E6を比較する。
この例において、楽曲Cの音域E6は第1の音域E1に含まれている(すなわち、第1の音域より第2の音域が狭い。図6A参照)。一方、音域E6に含まれる各音高に相当する音の中には、楽曲C中で複数回、発声されるべき音高の音がある一方、1回も発声されない音高の音もありうる。
図8は、楽曲Cにおける歌唱旋律の最高音から最低音までを半音階に区分して各音高の発音回数を所定区間毎(Aメロ、Bメロ、サビ)にカウントしたものを示す。図8から明らかなように、楽曲Cでは、音高「F#6」が最も出現頻度が高い。従って、出現頻度が高い音が歌唱者に共通する音域に含まれるよう、キー変更を行うことが好ましい。
このような場合、キー決定部200は、第1の音域のうち歌唱者S1〜歌唱者S4に共通する音域を特定する。この例では、最高音「D4」〜最低音「A3」の音域E4が特定される。キー決定部200は、音域E4に、音高「F#3」が含まれるようにキー変更を行う。たとえば図6Bに示すように、キー決定部200は、楽曲Cの音域E6について、音高「F#3」が「C4」となるようにキーの変更を行うことで楽曲Cのキーを決定する。この場合、楽曲Cの音域E7は、最高音「F4」〜最低音「G3」となる。
なお、頻度の高い音高が複数ある場合、それら全てが含まれるようにキーを変更することでもよい。たとえば、図8の例において、最も出現頻度の高い音高「F#3」だけでなく、出現頻度の高い音高「E3」、「G#3」も含まれるようにキーを変更することでもよい。
(ケース4:第2の音域が第1の音域に含まれていない場合)
図7は各歌唱者の音域と楽曲Dの音域(第2の音域)との関係を示した図である。楽曲Dは、最高音「A#4」〜最低音「C3」の音域E8となるようにキーが予め設定されているとする。
キー決定部200は、第1の音域E1と第2の音域E8を比較する。
この例において、楽曲Dの音域E8は第1の音域E1に含まれていない(すなわち、第1の音域より第2の音域が広い)。この場合、楽曲Dに含まれる一部の音については、歌唱者S1〜歌唱者S4のいずれも発声できない。また、第1の音域よりも第2の音域が広い場合、キーを変更しても楽曲Dの音域全てが第1の音域に含まれるようにすることはできない。
そこで、キー決定部200は、ケース2またはケース3と同様の方法により、キーを決定する。このようにキーを決定することにより、歌唱者S1〜S4の音域が楽曲の音域に極力含まれるよう、キーを設定することが可能となる。
[歌唱者特定部]
歌唱者特定部300は、選曲された楽曲の歌唱旋律における一音毎の音高と、複数の歌唱者それぞれの音域とを比較することにより、一音毎にカラオケ歌唱に適した歌唱者を特定する。このように一音毎にカラオケ歌唱に適した歌唱者を特定することにより、各歌唱者にカラオケ歌唱の機会(歌唱機会)を与えることができる。
以下の説明において、選曲された楽曲の歌唱旋律に含まれる音高を音高Pn(nは自然数)で示す。たとえば、音高P1は、選曲された楽曲の歌唱旋律に含まれる最初の音の音高である。
上記例と同様、歌唱者S1〜歌唱者S4がカラオケ装置1にログインしているとする。そして、いずれかの歌唱者が楽曲Xを選曲したとする。また、歌唱者S1〜歌唱者S4の音域は予め記憶部13から読み出されているとする。
まず、歌唱者特定部300は、選曲された楽曲Xの楽曲データにおける歌唱旋律から音高P1を得る。そして、歌唱者特定部300は、音高P1と、歌唱者S1〜歌唱者S4それぞれの音域とを比較する。
ここで、音高P1が「D3」であったとする。この場合、歌唱者特定部300は、音高P1を音域に含む歌唱者S1を「カラオケ歌唱に適した歌唱者」として特定する。
歌唱者特定部300は、楽曲Xの歌唱旋律に含まれる音高Pnについて順次、歌唱者の音域との比較を行い、一音毎に歌唱者を特定する。
なお、カラオケ歌唱に適した歌唱者の特定は、様々な手法が可能である。たとえば、音高毎に歌唱者を特定した場合、一音毎に歌唱者が変わる可能性もありうる。このような場合、カラオケ歌唱がやり難いと感じる可能性もある。そこで、一音毎の歌唱者が極力、連続で特定されるように調整してもよい。
ここで、音高P1が「A3」、音高P2が「B3」、音高P3が「C4」、音高P4が「A#3」の楽曲があるとする。この楽曲について歌唱者S1〜歌唱者S4でカラオケ歌唱を行うとすると、音高P1〜音高P4に相当する音はいずれも歌唱者S1〜歌唱者S4に共通する音域(たとえば、図4参照)に含まれている。このような場合、歌唱者特定部300は、音高P1〜音高P4に相当する連続する4つの音については、たとえば歌唱者S1を「カラオケ歌唱に適した歌唱者」として特定する。
逆に、上記例のような方法でカラオケ歌唱に適した歌唱者を特定する場合、ある特定の歌唱者のみに歌唱機会が偏ってしまう可能性もありうる。
たとえば、他の歌唱者よりも広い音域を有する歌唱者は「カラオケ歌唱に適した歌唱者」として特定される可能性が高くなる。そこで、歌唱者特定部300は、複数の歌唱者の歌唱機会が略均等となるように、カラオケ歌唱に適した歌唱者を特定することも可能である。
具体的には、歌唱者特定部300は、選曲された楽曲の歌唱旋律に含まれる音全てについて、カラオケ歌唱に適した歌唱者を特定した後、歌唱者毎の歌唱機会(歌唱する音の数)をカウントする。
歌唱者間における歌唱機会が不均等な場合、歌唱者特定部300は、略均等となるよう、歌唱する音の数を調整する。
ここで、ある楽曲における音高P5が「A3」、音高P6が「B3」でありいずれも歌唱者S1が歌唱すると特定されたとする。また、ある楽曲に含まれる音全てについて歌唱者を特定した結果、歌唱者S1の歌唱する音の総数が歌唱者S2の歌唱する音の総数より2つ多いとする。
この場合、歌唱者特定部300は、音高P5または音高P6に相当する音のいずれかを歌唱者S2が歌唱できるよう、歌唱者S2を「カラオケ歌唱に適した歌唱者」として変更する。
[提示部]
提示部400は、特定されたカラオケ歌唱に適した歌唱者を示す情報を提示する。
情報の提示は様々な方法が可能である。たとえばある楽曲のカラオケ演奏を行う前に、リモコン装置50の予約確認画面上で、最初のAメロに含まれる音毎の歌唱者名を表示させることが可能である。歌唱者は当該画面を確認することにより、自己が歌唱する音を把握することができる。或いは、カラオケ演奏中に次の音の歌唱者名を表示装置30の表示画面に表示させることでもよい。
また、提示部400は、スピーカ20を介し、カラオケ歌唱に適した歌唱者を示す情報を音声として歌唱者に提示することも可能である。このように当該情報をスピーカ20から放音させることも「特定されたカラオケ歌唱に適した歌唱者を示す情報を提示する」ことの一例である。
==カラオケ装置1の動作について==
次に、図9を参照して本実施形態におけるカラオケ装置1の動作の具体例について述べる。図9は、カラオケ装置1の動作例を示すフローチャートである。本実施形態においては、複数の歌唱者が一の楽曲を代わる代わるカラオケ歌唱を行う。
歌唱者S1〜歌唱者S4は、リモコン装置50を介してカラオケ装置1にログインする(ログイン。ステップ10)。
いずれかの歌唱者は、リモコン装置50を介して楽曲Yを選曲する(楽曲の選曲。ステップ11)。また、いずれかの歌唱者は、リモコン装置1を介して、ログインした歌唱者同士で楽曲Yを代わる代わるカラオケ歌唱を行うモードを選択する(モード選択。ステップ12)。
音域特定部100は、ステップ10でログインした歌唱者の音域を記憶部13から読み出し、それぞれの音高における最高音及び最低音で規定される第1の音域を特定する(第1の音域の特定。ステップ13)。
キー決定部200は、ステップ13で特定された第1の音域と、選曲された楽曲Yについて予め設定されているキーに基づく歌唱旋律における第2の音域とを比較する(音域の比較。ステップ14)。
ステップ14での比較結果により、キー変更を必要とする場合(ステップ15でYの場合)、キー決定部200は、たとえば、第1の音域のうち歌唱者S1〜歌唱者S4に共通する音域と、第2の音域との重複範囲が最大となるようにキーを変更する(キーの変更。ステップ16)。
一方、ステップ14での比較結果により、キー変更を必要としない場合(ステップ15でNの場合)、キー決定部200はキー変更を行わない。
キー決定部200は、予め設定されているキー、またはステップ16で変更されたキーを、楽曲Yのキーとして決定する(キーの決定。ステップ17)。
歌唱者特定部300は、楽曲Yの歌唱旋律における一音毎の音高と、ステップ13で読み出した複数の歌唱者それぞれの音域とを比較する(一音毎に音域の比較。ステップ18)。
そして、歌唱者特定部300は、一音毎に一の歌唱者をカラオケ歌唱に適した歌唱者として特定する(一音毎に歌唱者を特定。ステップ19)。
楽曲Yの歌唱旋律に含まれる全ての音に対してカラオケ歌唱に適した歌唱者が特定された場合(ステップ20でYの場合)、提示部400は、特定されたカラオケ歌唱に適した歌唱者を示す情報を提示する(特定された歌唱者の提示。ステップ21)。
このように、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、複数の歌唱者の音高における最高音及び最低音で規定される第1の音域と、選曲された楽曲について予め設定されているキーに基づく歌唱旋律における第2の音域との比較結果に基づいて、選曲された楽曲のキーを決定することができる。そして、選曲された楽曲における歌唱旋律の一音毎の音高と、複数の歌唱者それぞれの音域とを比較することにより、一音毎にカラオケ歌唱に適した歌唱者を特定することができる。つまり、複数の歌唱者の音域を考慮してキーを決定した後、一音毎に歌唱者を決定するため、歌えない音の歌唱が割り当てられるといった問題が生じ難い。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、一の楽曲に対して複数の歌唱者でカラオケ歌唱を行う場合に、歌唱者それぞれがカラオケ歌唱を楽しむことができる。
また、キー決定部200は、第1の音域のうち複数の歌唱者に共通する音域と、第2の音域との重複範囲が最大となるようにキーを変更することにより、楽曲のキーを決定する。この場合、全ての歌唱者に共通する音域が、変更されたキーによって決定される楽曲の音域に含まれる可能性が高くなる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、各歌唱者が歌唱できる音を増やすことができる。
或いは、キー決定部200は、第1の音域のうち複数の歌唱者に共通する音域に、選曲された楽曲の歌唱旋律において頻度の高い音高が含まれるようにキーを変更することにより、楽曲のキーを決定する。この場合、ある楽曲に含まれている頻度が高い音の音高が全ての歌唱者に共通する音域に含まれることとなる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、楽曲において出現頻度が高い音について、各歌唱者が歌唱できる機会を増やすことができる。
また、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、特定された歌唱者を示す情報を提示することにより、歌唱者は自己が歌唱する音を容易に把握することができる。
<その他>
上記例では、歌唱者が任意の楽曲を選曲する例について述べたが、各歌唱者の音域に基づいて、特定の楽曲を推奨することも可能である。たとえば、カラオケ装置1は、歌唱者S1の歌唱履歴の中から、歌唱者S2〜歌唱者S4の音域よりも狭い音域のみを含む楽曲を抽出し、その楽曲を予約推奨楽曲として提示することも可能である。また、歌唱者S1の歌唱履歴と他の歌唱者の歌唱履歴とで共通する楽曲が存在する場合、当該共通する楽曲を予約推奨楽曲として提示することも可能である。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 カラオケ装置
10 カラオケ本体
11 制御部
13 記憶部
100 音域特定部
200 キー決定部
300 歌唱者特定部

Claims (4)

  1. 複数の歌唱者の音高における最高音及び最低音で規定される第1の音域を特定する音域特定部と、
    前記第1の音域と、選曲された楽曲について予め設定されているキーに基づく歌唱旋律における第2の音域との比較結果に基づいて、前記選曲された楽曲のキーを決定するキー決定部と、
    前記選曲された楽曲の歌唱旋律における一音毎の音高と、複数の歌唱者それぞれの音域とを比較することにより、前記一音毎にカラオケ歌唱に適した歌唱者を特定する歌唱者特定部と、
    を有するカラオケ装置。
  2. 前記キー決定部は、前記第1の音域のうち前記複数の歌唱者に共通する音域と、前記第2の音域との重複範囲が最大となるようにキーを変更することにより、前記楽曲のキーを決定することを特徴とする請求項1記載のカラオケ装置。
  3. 前記キー決定部は、前記第1の音域のうち前記複数の歌唱者に共通する音域に、前記選曲された楽曲の歌唱旋律において頻度の高い音高が含まれるようにキーを変更することにより、前記楽曲のキーを決定することを特徴とする請求項1記載のカラオケ装置。
  4. 特定された前記カラオケ歌唱に適した歌唱者を示す情報を提示する提示部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のカラオケ装置。
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