JP6800053B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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本発明はカラオケ装置に関する。
カラオケ装置は、20万曲以上のカラオケ楽曲を記憶している。歌唱者は、カラオケ装置に付属するリモコン装置を操作して、曲名、アーティスト名、ジャンル、楽曲のリリース年等の条件を入力することで所望のカラオケ楽曲を選曲する。
ここで、歌唱者の中には、CM等でたまたま耳にして印象に残った楽曲をカラオケ歌唱したいと考える者もいる。しかし、このような楽曲は、曲名やアーティスト名が分からない場合も多く、所望のカラオケ楽曲を選曲することが困難である。
このような曲名等が分からないカラオケ楽曲を検索する技術として、たとえば特許文献1に記載された楽曲検索装置がある。
特許文献1には、マイクで入力された音声に対応するメロディから音高データと音長データを抽出し、記憶されている各楽曲のメロディに対応する音高データと音長データと比較し、その結果に基づいて楽曲の候補を検索して表示する楽曲検索装置が開示されている。このような楽曲検索装置によれば、曲名等が分からないカラオケ楽曲を検索することが可能となる。
特開平9−138691号公報
ところで、カラオケ装置で演奏できるカラオケ楽曲の中には、メドレー楽曲も含まれる。メドレー楽曲は、複数のカラオケ楽曲それぞれに設定された所定区間(たとえば、サビ部分)のメロディを繋ぎ合わせて構成される。メドレー楽曲は、特定のアーティストの楽曲のみで構成されていたり、楽曲の難易度や所定期間単位での売り上げランキングに含まれる楽曲で構成されていたりするため、メドレー楽曲の曲名(たとえば、「90年代ベスト」)から構成楽曲に何が含まれているのかはもちろんのこと、構成楽曲のうちどのメロディが含まれているかを判別することが難しい。
ここで、曲名が分からないカラオケ楽曲が含まれるメドレー楽曲を検索する場合に、特許文献1の技術を利用したとしても、入力した音声に対応するメロディが含まれるメドレー楽曲がない場合には、歌唱者に対してメドレー楽曲を提示することはできない。
或いは、楽曲名が分かっている楽曲について、その中で歌いたいメロディ(たとえば、サビ部分)が含まれるメドレー楽曲を検索する場合であっても、特許文献1の技術では、歌唱したいメロディが含まれるメドレー楽曲がない場合には、歌唱者に対してメドレー楽曲を提示することはできない。
本発明の目的は、歌唱したいメロディが含まれるメドレー楽曲が無い場合であっても、歌唱者に対して、所定のメドレー楽曲を提示することが可能なカラオケ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、ある楽曲の一部を構成するメロディであって、歌唱者の選択に応じた入力メロディと一致または類似するメロディを含む楽曲を特定する楽曲特定部と、複数のメドレー楽曲の中から、特定された楽曲を構成する所定区間のメロディと一致または類似するメロディを含むメドレー楽曲を検索する検索部と、前記検索部による検索結果を表示させる表示制御部と、を有するカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、歌唱したいメロディが含まれるメドレー楽曲が無い場合であっても、歌唱者に対して、所定のメドレー楽曲を提示できる。
第1実施形態に係るカラオケ装置のハードウェア構成例を示す図である。 第1実施形態に係るカラオケ本体のソフトウェア構成例を示す図である。 第1実施形態に係るカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るリモコン装置の表示画面を示す図である。 第1実施形態に係るリモコン装置の表示画面を示す図である。 第1実施形態に係るリモコン装置の表示画面を示す図である。 第1実施形態に係るリモコン装置の表示画面を示す図である。 第2実施形態に係るリモコン装置の表示画面を示す図である。 第2実施形態に係るリモコン装置の表示画面を示す図である。 第2実施形態に係るリモコン装置の表示画面を示す図である。
後述する明細書及び図面の記載から、上記の主たる発明の他、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
すなわち、前記表示制御部が、前記入力メロディを含むメドレー楽曲と、前記入力メロディ以外の前記所定区間のメロディを含むメドレー楽曲とを異なる表示態様で表示させるカラオケ装置が明らかとなる。このようにメドレー楽曲の表示態様を異ならせることにより、歌唱者は、歌唱したいメロディを含むメドレー楽曲と、それ以外のメドレー楽曲との区別が容易となる。
また、前記楽曲特定部が、マイクからの入力音声に対応する前記入力メロディと、各楽曲のメロディとを比較することにより、前記楽曲を特定するカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、マイクからの入力音声に対応するメロディ(或いは類似するメロディ)を含むカラオケ楽曲を特定することができる。
また、前記入力メロディは、表示部の表示画面で選択された、前記ある楽曲の所定区間のメロディに対応し、前記楽曲特定部が、選択された前記所定区間のメロディと、各楽曲のメロディとを比較することにより、前記楽曲を特定するカラオケ装置が明らかとなる。このようなカラオケ装置によれば、選択されたカラオケ楽曲の所定区間に対応するメロディ(或いは類似するメロディ)を含むカラオケ楽曲を特定することができる。
<第1実施形態>
図1〜図4Dを参照して、第1実施形態に係るカラオケ装置1について説明する。
==カラオケ装置==
カラオケ装置1は、カラオケ演奏及び歌唱者がカラオケ歌唱を行うための装置である。図1に示すように、カラオケ装置1は、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、及びリモコン装置50を備える。
スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40は歌唱者の歌唱音声(マイク40からの入力音声)をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。リモコン装置50は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。歌唱者はリモコン装置50を用いてカラオケ歌唱を希望する楽曲の選曲(予約)等を行うことができる。リモコン装置50の表示画面には各種操作の指示入力を行うためのアイコン等が表示される。なお、リモコン装置50にマイク40と同様の機能が設けられていてもよい。
カラオケ本体10は、選択されたカラオケ楽曲の演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。図1に示すように、カラオケ本体10は、制御部11、通信部12、記憶部13、音響処理部14、表示処理部15及び操作部16を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
制御部11は、CPU11aおよびメモリ11bを備える。CPU11aは、メモリ11bに記憶された動作プログラムを実行することにより各種の制御機能を実現する。メモリ11bは、CPU11aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶装置である。
通信部12は、ルーター(図示なし)を介してカラオケ本体10を通信回線に接続するためのインターフェースを提供する。
記憶部13は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。記憶部13は、カラオケ装置1によりカラオケ演奏を行うための複数の楽曲データを記憶する。本実施形態に係る楽曲データは、メドレー楽曲のカラオケ演奏を行うためのメドレー楽曲データを含む。
楽曲データは、個々の楽曲を特定するための楽曲IDが付与されている。楽曲データは、伴奏データ、リファレンスデータ、ガイドメロディデータ等を含む。伴奏データは、カラオケ演奏音の元となるデータである。リファレンスデータは、歌唱者によるカラオケ歌唱を採点する際の基準として用いられるデータである。ガイドメロディデータは、歌唱者のカラオケ歌唱を支援するガイドメロディを構成するデータである。
リファレンスデータ及びガイドメロディデータは、ある楽曲の歌唱旋律(メロディ)を示すデータであり、音高データ及び音長データを含んで構成される。以下、リファレンスデータ及び/またはガイドメロディデータを「メロディデータ」という場合がある。
また、記憶部13は、カラオケ楽曲に対応する歌詞テロップを表示装置30等に表示させるための歌詞テロップデータ、カラオケ演奏時に表示装置30等に表示される背景画像等の背景画像データ、及び楽曲の属性情報(歌手名、作詞・作曲者名、ジャンル等の当該楽曲に関する情報)を記憶する。
音響処理部14は、制御部11の制御に基づき、カラオケ楽曲に対する演奏の制御およびマイク40を通じて入力された歌唱音声信号の処理を行う。音響処理部14は、たとえばMIDI音源、ミキサ、アンプ(いずれも図示なし)を含む。MIDI音源は、楽曲データに基づいて楽音信号を生成する。ミキサは、当該音楽信号およびマイク40から出力される音声信号を適当な比率でミキシングしてアンプに出力する。アンプは、ミキサからのミキシング信号を増幅し、放音信号としてスピーカ20へ出力する。これにより、スピーカ20からは放音信号に基づくカラオケ演奏音およびマイク40からの歌唱音声が放音される。
表示処理部15は、制御部11の制御に基づき、表示装置30やリモコン装置50における各種表示に関する処理を行う。たとえば、表示処理部15は、カラオケ演奏時における背景映像に歌詞テロップや各種アイコンが重ねられた映像を表示装置30に表示させる制御を行う。或いは、表示処理部15は、リモコン装置50の表示画面に操作入力用の各種アイコンを表示させる。
操作部16は、パネルスイッチおよびリモコン受信回路などからなり、歌唱者によるカラオケ装置1のパネルスイッチあるいはリモコン装置50の操作に応じて選曲信号、演奏中止信号などの操作信号を制御部11に対して出力する。制御部11は、操作部16からの操作信号を検出し、対応する処理を実行する。
(ソフトウェア構成)
図2はカラオケ本体10のソフトウェア構成例を示す図である。カラオケ本体10は、楽曲特定部100、検索部200、及び表示制御部300を備える。楽曲特定部100、検索部200、表示制御部300は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
[楽曲特定部]
楽曲特定部100は、ある楽曲の一部を構成するメロディであって、歌唱者の選択に応じた入力メロディと一致または類似するメロディを含む楽曲を特定する。
各楽曲は、所定区間毎のメロディにより構成されている。所定区間は、たとえば予め設定されている「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」、「Cメロ」といった演奏区分である。なお、所定区間は、入力メロディに応じて都度設定されることでもよい。たとえば、歌唱者が入力メロディとして「Bメロ+サビ」を選択した場合、所定区間を「Aメロ」、「Bメロ+サビ」、「Cメロ」として設定してもよい。
入力メロディは、ある楽曲の一部を構成するメロディのうち、歌唱者が選択したメロディに相当する。本実施形態における入力メロディは、マイク40からの入力音声に対応するメロディ(たとえば、サビ部分のメロディ)である。
ここで、本実施形態に係る楽曲特定部100は、マイク40からの入力音声に対応する入力メロディと、記憶部13に記憶されている各楽曲のメロディとを比較することにより、楽曲を特定する。
具体的に、楽曲特定部100は、マイク40からの入力音声に対応するメロディを解析し、音高及び音長を示す楽譜データを編集する。そして、楽曲特定部100は、編集した楽譜データを、記憶部13に記憶されている複数の楽曲のメロディデータと比較し、音高及び音長が一致または類似する楽曲を特定する。楽曲特定部100は、特定した楽曲を示す情報(楽曲ID等)を検索部200に出力する。
なお、音高及び音長が一致するとは、メロディデータが楽譜データと完全に同じ音高及び音長のメロディを含むことである。また、音高及び音長が類似するとは、音高または音長のいずれか一方が一致することや、音高のズレが所定値以内(たとえば、半音)である等、メロディデータが楽譜データに近似するメロディを含むことである。
[検索部]
検索部200は、複数のメドレー楽曲の中から、特定された楽曲を構成する所定区間のメロディと一致または類似するメロディを含むメドレー楽曲を検索する。
たとえば、歌唱者により「サビ」のメロディが入力され、楽曲特定部100により楽曲Aが特定されたとする。また、楽曲Aは、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ」、「Cメロ」の4つの所定区間のメロディで構成されているとする。
この場合、検索部200は、記憶部13に記憶されている複数のメドレー楽曲の中から、特定された楽曲Aを構成する4つの所定区間のメロディと一致又は類似するメロディを含むメドレー楽曲を検索する。
検索結果としては、(1)入力メロディ(サビ)を含むメドレー楽曲のみが存在する場合、(2)入力メロディ(サビ)を含むメドレー楽曲、及び楽曲Aのサビ以外のメロディ(「Aメロ」、「Bメロ」、「Cメロ」)を含むメドレー楽曲が存在する場合、(3)楽曲Aのサビ以外のメロディ(「Aメロ」、「Bメロ」、「Cメロ」)を含むメドレー楽曲のみが存在する場合、(4)所定区間のメロディを含むメドレー楽曲が存在しない場合、の4つの可能性がありうる。
(1)〜(3)の検索結果が得られた場合、検索部200は、検索されたメドレー楽曲を示す情報(たとえば、楽曲ID)を表示制御部300に出力する。一方、(4)の検索結果が得られた場合、検索部200は、メドレー楽曲が存在しない旨の信号を表示制御部300に出力する。
[表示制御部]
表示制御部300は、カラオケ装置1における各種表示制御を行う。また、本実施形態に係る表示制御部300は、検索部200による検索結果を表示させる。
たとえば、上記例における検索結果として、入力メロディを含むメドレー楽曲X1、入力メロディ以外のメロディを含むメドレー楽曲X2〜X4が得られたとする。検索部200は、メドレー楽曲X1〜X4の楽曲IDを表示制御部300に対して出力する。
この場合、表示制御部300は、メドレー楽曲X1〜X4の楽曲IDに基づき、メドレー楽曲X1〜X4の楽曲名をリモコン装置50の表示画面に表示させる(後述の図4D参照)。
なお、表示制御部300は、入力メロディを含むメドレー楽曲と、入力メロディ以外の所定区間のメロディを含むメドレー楽曲とを異なる表示態様で表示させることも可能である。たとえば、表示制御部300は、メドレー楽曲X1のアイコンとメドレー楽曲X2〜X4のアイコンとを異なる色で表示させたり、メドレー楽曲X1のアイコンのみ外枠をデコレーションして表示させることが可能である。また、表示制御部300は、メドレー楽曲X1のアイコンをメドレー楽曲X2〜X4のアイコンよりも上位に表示させることが可能である。或いは、表示制御部300は、メドレー楽曲X1のアイコンの横に「あなたが入力したメロディを含むメドレー楽曲です」といったメッセージを表示させることも可能である。
また、メドレー楽曲が存在しない旨の信号の入力を受けた場合、表示制御部300は、その旨のメッセージ(例:「該当するメドレー楽曲は見つかりませんでした」)を表示させる。
==カラオケ装置1の動作について==
次に、図3〜図4Dを参照して本実施形態におけるカラオケ装置1の動作の具体例について述べる。図3は、カラオケ装置1の動作例を示すフローチャートである。図4A〜図4Dは、リモコン装置50の表示画面を示す。この例では、歌唱者がCMで耳にしたサビのメロディを含むメドレー楽曲を歌唱したいと考えたとする。
表示制御部300は、リモコン装置50の表示画面に検索画面(図4A参照)を表示させる(検索画面の表示。ステップ10)。歌唱者は、検索画面において「メドレー楽曲検索」のアイコンを選択する。
「メドレー楽曲検索」アイコンが選択された場合、表示制御部300は、検索用のアイコンとして、キーワード検索等の一般的な検索アイコンの他、「音声入力検索」アイコンを検索画面(図4B参照)に表示させる(音声入力アイコンの表示。ステップ11)。
「音声入力」アイコンが選択された場合、表示制御部300は、音声入力画面(図4C参照)を表示させる(音声入力画面の表示。ステップ12)。歌唱者は、マイク40を介して音声入力を行った後、音声入力画面の「完了」アイコンを選択する。
楽曲特定部100は、マイク40からの入力音声に対応するメロディを解析し、音高及び音長を示す楽譜データを編集する(楽譜データの編集。ステップ13)。
楽曲特定部100は、ステップ13で編集した楽譜データを、記憶部13に記憶されている複数の楽曲のメロディデータと比較し、音高及び音長が一致または類似する楽曲を特定する(楽曲の特定。ステップ14)。楽曲特定部100は、特定した楽曲を示す情報を検索部200に出力する。
検索部200は、複数のメドレー楽曲の中から、ステップ14で特定された楽曲を構成する所定区間のメロディと一致または類似するメロディを含むメドレー楽曲を検索する(メドレー楽曲の検索。ステップ15)。検索部200は、検索結果を表示制御部300に出力する。
表示制御部300は、ステップ15で得られた検索結果をリモコン装置50の検索結果画面(図4D参照)に表示させる(検索結果の表示。ステップ16)。
歌唱者は、検索結果画面に表示されたメドレー楽曲の中から任意の楽曲を選曲し、予約アイコンを選択することにより、メドレー楽曲の予約が可能となる。
このように、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、ある楽曲の一部を構成するメロディであって、歌唱者の選択に応じた入力メロディと一致または類似するメロディを含む楽曲を特定し、複数のメドレー楽曲の中から、特定した楽曲を構成する所定区間のメロディと一致または類似するメロディを含むメドレー楽曲を検索し、検索結果を表示させることができる。
より具体的には、本実施形態に係るカラオケ装置1は、マイク40からの入力音声に対応する入力メロディと、各楽曲のメロディとを比較することにより、楽曲を特定することができる。
従って、歌唱者は自己がカラオケ歌唱したい所望のメロディを入力するだけで、楽曲名を知らなくとも、当該メロディを含むメドレー楽曲を把握することができる。また、当該メロディを含むメドレー楽曲が無い場合であっても、当該メロディ以外の所定区間のメロディを含むメドレー楽曲を把握することができる。このような所定区間のメロディは、入力メロディとは異なるものの、入力メロディと同じ楽曲(或いは類似する楽曲)に含まれるメロディであるため、メロディの雰囲気が似ていたり、テンポが同じであったりして歌い易いものである。つまり、歌唱者は、所望のメロディが歌えなくとも、それに近いメロディの歌唱が可能となる。
すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、歌唱したいメロディが含まれるメドレー楽曲が存在する場合には、歌唱者の所望するメドレー楽曲を提示でき、且つ歌唱したいメロディが含まれるメドレー楽曲が無い場合であっても、歌唱者に対して、所定のメドレー楽曲を提示できる。
また、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、入力メロディを含むメドレー楽曲と、入力メロディ以外の所定区間のメロディを含むメドレー楽曲とを異なる表示態様で表示させることが可能である。この場合、歌唱者は、入力メロディを含むメドレー楽曲を容易に区別することができる。
<第2実施形態>
次に、図5A〜図5Cを参照して、第2実施形態に係るカラオケ装置1について説明する。本実施形態では、楽曲名が分かっているカラオケ楽曲の一部のメロディが含まれるメドレー楽曲を検索する場合の例について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
[楽曲特定部]
本実施形態に係る楽曲特定部100は、選択された所定区間のメロディと、各楽曲のメロディとを比較することにより、楽曲を特定する。
本実施形態において、入力メロディは、表示部の表示画面で選択された、ある楽曲の所定区間のメロディに対応する。
たとえば、表示制御部300は、リモコン装置50の表示画面に検索画面を表示させる。検索画面において歌唱者が所望の楽曲Bの楽曲名を入力した場合、表示制御部300は、その検索結果を表示させる(図5A参照)。ここで、歌唱者が図5Aの画面上に表示された「メドレー検索」のアイコンを選択したとする。
「メドレー検索」アイコンが選択された場合、表示制御部300は、検索画面において、検索用のアイコンとして、キーワード検索等の一般的な検索アイコンの他、「区間検索」アイコンを表示させる(図5B参照)。
「区間検索」アイコンが選択された場合、表示制御部300は、区間検索画面を表示させる(図5C参照)。区間検索画面には、選曲された楽曲Bに含まれる所定区間が表示される。図5Cの例では、「Aメロ」、「Bメロ」、「サビ1」、「サビ2」が表示されている。歌唱者は、任意の所定区間を選択した後、区間検索画面の「完了」アイコンを選択する。
楽曲特定部100は、選択された所定区間のメロディデータを記憶部13から読み出す。そして、楽曲特定部100は、読み出した所定区間のメロディデータと、記憶部13に記憶されている複数の楽曲のメロディデータと比較し、音高及び音長が一致または類似する楽曲を特定する。楽曲特定部100は、特定した楽曲を示す情報を検索部200に出力する。
このように、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、選択されたある楽曲の所定区間のメロディと、各楽曲のメロディとを比較することにより、楽曲を特定することができる。
従って、歌唱者は自己がカラオケ歌唱したいメロディに相当する所定区間を選択するだけで、当該メロディを含むメドレー楽曲を把握することができる。また、当該メロディを含むメドレー楽曲が無い場合であっても、第1実施形態と同様、当該メロディ以外の所定区間のメロディを含むメドレー楽曲を把握することができる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置1によれば、歌唱したいメロディが含まれるメドレー楽曲がある場合には、歌唱者の所望するメドレー楽曲を提示でき、且つ歌唱したいメロディが含まれるメドレー楽曲が無い場合であっても、歌唱者に対して、所定のメドレー楽曲を提示できる。
<その他>
上記例では、カラオケ本体10が楽曲特定部100、検索部200、及び表示制御部300を備える例について述べたが、たとえば、リモコン装置50が当該全ての構成(或いは一部の構成)を備えることでもよい。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 カラオケ装置
10 カラオケ本体
11 制御部
100 楽曲特定部
200 検索部
300 表示制御部

Claims (4)

  1. ある楽曲の一部を構成するメロディであって、歌唱者の選択に応じた入力メロディと一致または類似するメロディを含む楽曲を特定する楽曲特定部と、
    複数のメドレー楽曲の中から、特定された楽曲を構成する所定区間のメロディと一致または類似するメロディを含むメドレー楽曲を検索する検索部と、
    前記検索部による検索結果を表示させる表示制御部と、
    を有するカラオケ装置。
  2. 前記表示制御部は、前記入力メロディを含むメドレー楽曲と、前記入力メロディ以外の前記所定区間のメロディを含むメドレー楽曲とを異なる表示態様で表示させる請求項1記載のカラオケ装置。
  3. 前記楽曲特定部は、マイクからの入力音声に対応する前記入力メロディと、各楽曲のメロディとを比較することにより、前記楽曲を特定することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
  4. 前記入力メロディは、表示部の表示画面で選択された、前記ある楽曲の所定区間のメロディに対応し、
    前記楽曲特定部は、選択された前記所定区間のメロディと、各楽曲のメロディとを比較することにより、前記楽曲を特定することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
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