JP2023033753A - カラオケ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歌唱者のカラオケ歌唱の代わりに、聴衆に違和感を与えない歌唱音声を放音することが可能なカラオケ装置を提供する。【解決手段】歌唱者が選曲した楽曲のリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する特定部、特定された録音歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する録音部、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声を、楽曲の歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる放音処理部を有するカラオケ装置。【選択図】図2
Description
本発明はカラオケ装置に関する。
カラオケ歌唱を補助する機能としてガイドボーカルがある。ガイドボーカルは、楽曲毎に登録されたガイドボーカル(たとえば、プロの歌手や音声合成による歌唱)の歌唱音声を楽曲のカラオケ演奏に合わせて放音する。
ここで、特許文献1には、歌唱者の音声が途絶えると、自動的にカラオケからボーカル付き演奏に切り替わり、歌唱者が再び歌い始めると自動的にボーカル付き演奏からカラオケに切り替わる自動演奏切替え機能付き音楽再生装置が開示されている。
ところで、ガイドボーカルによる歌唱音声は、カラオケ歌唱を行っている歌唱者自身の歌唱音声とは異なる音声である。よって、歌唱者の歌唱力が低下した場合(たとえば、歌唱者が楽曲の歌い出しから張り切り過ぎた結果、最後のサビで高音が出なくなった場合)に、ガイドボーカルを利用して疑似的な歌唱音声を放音したとしても、聴衆は違和感を持つこととなる。
本発明の目的は、歌唱者のカラオケ歌唱の代わりに、聴衆に違和感を与えない歌唱音声を放音することが可能なカラオケ装置を提供することにある。
上記目的を達成するための一の発明は、歌唱者が選曲した楽曲のリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する特定部と、特定された前記録音歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて前記歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する録音部と、前記再生歌唱区間において、録音された前記録音歌唱区間の歌唱音声を、前記楽曲の歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる放音処理部と、を有するカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、歌唱者のカラオケ歌唱の代わりに、聴衆に違和感を与えない歌唱音声を放音することができる。
<第1実施形態>
図1~図4を参照して、第1実施形態に係るカラオケ装置について説明する。本実施形態において、カラオケ装置の利用者のうち、カラオケ歌唱を行う者を「歌唱者」といい、歌唱者のカラオケ歌唱を聴く者を「聴衆」という。
図1~図4を参照して、第1実施形態に係るカラオケ装置について説明する。本実施形態において、カラオケ装置の利用者のうち、カラオケ歌唱を行う者を「歌唱者」といい、歌唱者のカラオケ歌唱を聴く者を「聴衆」という。
==カラオケ装置==
カラオケ装置は、楽曲のカラオケ演奏、及び歌唱者がカラオケ歌唱を行うための装置である。図1に示すように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、及びリモコン装置50を備える。
カラオケ装置は、楽曲のカラオケ演奏、及び歌唱者がカラオケ歌唱を行うための装置である。図1に示すように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、及びリモコン装置50を備える。
カラオケ本体10は、選曲された楽曲のカラオケ演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ演奏やカラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40は歌唱者が行うカラオケ歌唱の歌唱音声を、アナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。リモコン装置50は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。
図2に示すように、本実施形態に係るカラオケ本体10は、記憶手段10a、通信手段10b、入力手段10c、演奏手段10d、及び制御手段10eを備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
[記憶手段]
記憶手段10aは、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置である。記憶手段10aは、楽曲データを記憶する。
記憶手段10aは、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置である。記憶手段10aは、楽曲データを記憶する。
楽曲データは、個々の楽曲を特定するための楽曲識別情報が付与されている。楽曲識別情報は、楽曲を識別するための楽曲ID等、各楽曲に固有の情報である。楽曲データは、伴奏データ、リファレンスデータ等を含む。伴奏データは、カラオケ演奏音の元となるデータである。リファレンスデータは、楽曲の音高を示すデータである。
楽曲データは、演奏区間に関する情報を含む。演奏区間は、カラオケ演奏が行われる区間である。演奏区間は、歌唱区間及び非歌唱区間を含む。歌唱区間は、たとえば、1番のAメロ、2番のBメロ、3番のサビのような、ある楽曲において歌唱すべき歌詞が設定されている演奏区間に含まれる区間である。たとえば、1番のAメロの演奏区間は、2つの歌唱区間から構成される。非歌唱区間は、たとえば前奏、間奏、後奏のような、ある楽曲において歌唱すべき歌詞が設定されていない演奏区間に含まれる区間である。。歌唱区間及び非歌唱区間は、少なくとも1の小節から構成されている。
記憶手段10aは、各楽曲に対応する歌詞テロップをカラオケ演奏に合わせて表示装置30等に表示させるための歌詞テロップデータ、カラオケ演奏時に表示装置30等に表示される背景映像のデータ、及び楽曲の属性情報を記憶する。歌詞テロップデータは、歌唱区間毎に、歌詞を構成する文字列の情報を含む。楽曲の属性情報は、たとえば、歌手名、楽曲の音楽ジャンル等を含む。
[通信手段・入力手段・演奏手段]
通信手段10bは、リモコン装置50との通信を行うためのインターフェースを提供する。入力手段10cは、利用者が各種の指示入力を行うための構成である。入力手段10cは、カラオケ本体10に設けられたボタン等である。或いは、リモコン装置50が入力手段10cとして機能してもよい。演奏手段10dは、制御手段10eの制御に基づき、楽曲のカラオケ演奏、及びマイク40を通じて入力された歌唱音声に基づく音声信号の処理を行う。
通信手段10bは、リモコン装置50との通信を行うためのインターフェースを提供する。入力手段10cは、利用者が各種の指示入力を行うための構成である。入力手段10cは、カラオケ本体10に設けられたボタン等である。或いは、リモコン装置50が入力手段10cとして機能してもよい。演奏手段10dは、制御手段10eの制御に基づき、楽曲のカラオケ演奏、及びマイク40を通じて入力された歌唱音声に基づく音声信号の処理を行う。
[制御手段]
制御手段10eは、カラオケ装置Kにおける各種の制御を行う。制御手段10eは、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
制御手段10eは、カラオケ装置Kにおける各種の制御を行う。制御手段10eは、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段10eは、特定部100、録音部200、及び放音処理部300として機能する。
(特定部)
特定部100は、歌唱者が選曲した楽曲のリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する。
特定部100は、歌唱者が選曲した楽曲のリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する。
所定の演奏区間は、録音した歌唱音声を放音するための歌唱区間を含む区間である。再生歌唱区間は、録音した歌唱音声を放音するための歌唱区間である。録音歌唱区間は、歌唱音声を録音するための歌唱区間である。歌唱音声の録音及び放音については後述する。
特定部100は、一の歌唱区間における歌詞と、他の歌唱区間における歌詞とが同一である場合に、「歌詞が一致する」と判断する。更に、特定部100は、「歌詞が一致する」と判断した歌唱区間の組合わせについて、一の歌唱区間におけるある歌詞に対応するノート毎の音高と、他の歌唱区間における当該ある歌詞に対応するノート毎の音高とが同一である場合、または歌唱区間の全てのノートに対する、音高が同一であるノートの割合が予め設定された値以上である場合に、「所定割合以上の音高が一致する」と判断する。所定割合は、たとえば、90%のように、予め一の値が設定されている。
歌唱者は、リモコン装置50を介して、カラオケ歌唱を希望する楽曲を選曲する。特定部100は、歌唱者が選曲した楽曲の楽曲データ、リファレンスデータ、及び歌詞テロップデータを記憶手段10aから読み出す。
特定部100は、楽曲データに含まれる演奏区間に関する情報を参照し、選曲された楽曲を構成する2つの歌唱区間の組合わせを決定する。特定部100は、歌唱区間の組合わせ毎に、リファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づく対比を行う。たとえば、歌唱区間が10ある場合、特定部100は、45通りの組合わせについて、歌詞テロップデータに基づく対比を行い、歌詞が一致した組合わせについてリファレンスデータに基づく対比を行う。
具体的に、特定部100は、歌詞テロップデータから抽出した、一の歌唱区間における歌詞の文字列と、他の歌唱区間における歌詞の文字列とを対比することにより、歌詞が同一であるかどうかを確認する。歌詞が同一である場合、特定部100は、一の歌唱区間と他の歌唱区間において歌詞が一致すると判断する。
更に、特定部100は、歌詞が一致した組合わせについて、リファレンスデータから抽出した、一の歌唱区間におけるある歌詞に対応するノート毎の音高と、他の歌唱区間における当該ある歌詞に対応するノート毎の音高とを対比することにより、全ての音高が同一であるかどうか(異なる音高がある場合、同じ音高の割合が予め設定された値以上であるかどうか)を確認する。全ての音高が同一である場合(或いは、同じ音高の割合が予め設定された値以上である場合)、特定部100は、一の歌唱区間と他の歌唱区間の組合わせにおいて、所定割合以上の音高が一致すると判断する。
特定部100は、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致すると判断した少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する。
なお、一の楽曲中で、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する歌唱区間が3つ以上ある場合もありうる。この場合、特定部100は、3つ以上の歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する。
(録音部)
録音部200は、特定された録音歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する。
録音部200は、特定された録音歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する。
上述の通り、録音歌唱区間は、歌唱音声を録音するための歌唱区間である。より具体的に、録音歌唱区間は、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれない歌唱区間である。たとえば、所定の演奏区間が3番のサビであり、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する歌唱区間が1番のサビと3番のサビに含まれていた場合、1番のサビに含まれる歌唱区間が「録音歌唱区間」に相当する。
歌唱者は、選曲した楽曲のカラオケ演奏に合わせてカラオケ歌唱を行う。マイク40は、歌唱者が行うカラオケ歌唱の歌唱音声をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力する。
録音部200は、楽曲データに含まれる演奏区間に関する情報を参照し、特定部100で特定された録音歌唱区間において、マイク40から出力された音声信号を、音声データの形式で記憶手段10aに記憶させることにより、歌唱音声の録音を行う。なお、録音部200は、録音歌唱区間以外の歌唱区間においては、歌唱音声の録音を行わない。
(放音処理部)
放音処理部300は、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声を、楽曲の歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる。
放音処理部300は、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声を、楽曲の歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる。
上述の通り、再生歌唱区間は、録音した歌唱音声を放音するための歌唱区間である。より具体的に、再生歌唱区間は、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間である。たとえば、所定の演奏区間が3番のサビであり、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する歌唱区間が1番のサビと3番のサビに含まれていた場合、3番のサビに含まれる歌唱区間が「再生歌唱区間」に相当する。
放音処理部300は、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の音声データを記憶手段10aから読み出す。放音処理部300は、演奏手段10dを制御し、楽曲のカラオケ演奏に合わせて、録音された録音歌唱区間の歌唱音声をスピーカ20から放音させる。
なお、放音処理部300は、録音された録音歌唱区間の歌唱音声を、再生歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる場合、歌唱者や聴衆に対して予めその旨を報知することができる。報知は、たとえば、表示装置30に録音した歌唱音声が放音される旨のメッセージを表示させることにより行うことができる。
また、放音処理部300は、録音歌唱区間のリファレンスデータの音高が、再生歌唱区間のリファレンスデータの音高と異なる場合、当該再生歌唱区間のリファレンスデータの音高に基づいて、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の音高を変更して、放音させることができる。
たとえば、特定部100は、歌詞が一致し且つ90%以上の音高が一致すると判断した、2つの歌唱区間を、再生歌唱区間及び録音歌唱区間として特定したとする。
録音部200は、録音歌唱区間において、歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する。
その後、放音処理部300は、録音歌唱区間及び再生歌唱区間に対応するリファレンスデータを比較し、差がある音高については、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の音高を再生歌唱区間のリファレンスデータの音高に合わせることにより、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の音高を変更する。そして、放音処理部300は、再生歌唱区間において、音高を変更した歌唱音声を、楽曲のカラオケ演奏に合わせて放音させる。なお、歌唱音声の音高の変更は、公知の技術を用いることができる。
==カラオケ装置Kの動作について==
次に、図3及び図4を参照して本実施形態におけるカラオケ装置Kの動作の具体例について述べる。図3は、カラオケ装置Kの動作例を示すフローチャートである。図4は、楽曲Xの演奏区間を示したものである。楽曲Xは、前奏、1番のAメロ、1番のBメロ、・・・・3番のBメロ、3番のサビ、後奏の12の演奏区間(20の歌唱区間SS1-1~歌唱区間SS9-4)で構成されている。また、歌唱者が楽曲Xの歌い出しから張り切り過ぎた結果、最後のサビで高音が出なくなった場合を想定し、所定の演奏区間として3番のサビが設定されている。
次に、図3及び図4を参照して本実施形態におけるカラオケ装置Kの動作の具体例について述べる。図3は、カラオケ装置Kの動作例を示すフローチャートである。図4は、楽曲Xの演奏区間を示したものである。楽曲Xは、前奏、1番のAメロ、1番のBメロ、・・・・3番のBメロ、3番のサビ、後奏の12の演奏区間(20の歌唱区間SS1-1~歌唱区間SS9-4)で構成されている。また、歌唱者が楽曲Xの歌い出しから張り切り過ぎた結果、最後のサビで高音が出なくなった場合を想定し、所定の演奏区間として3番のサビが設定されている。
歌唱者は、リモコン装置50を介して、カラオケ歌唱を希望する楽曲Xを選曲する。カラオケ装置Kは、選曲された楽曲Xのカラオケ演奏の予約を行う(楽曲Xのカラオケ演奏を予約。ステップ10)。
特定部100は、楽曲Xの楽曲データ、リファレンスデータ、及び歌詞テロップデータを記憶手段10aから読み出す。そして、特定部100は、歌唱者が選曲した楽曲Xのリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞及び音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する(再生歌唱区間及び録音歌唱区間を特定。ステップ11)。
具体的に、特定部100は、楽曲データに含まれる演奏区間に関する情報を参照し、選曲された楽曲Xを構成する2つの歌唱区間の組合わせとして190通りを決定する。特定部100は、190通りの組合わせ毎に、リファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づく対比を行う。
たとえば、特定部100は、歌唱区間SS1-1における歌詞と、歌唱区間SS1-2における歌詞とを対比することにより、歌詞が同一であるかどうかを確認する。歌詞が同一である場合、特定部100は、歌唱区間SS1-1と歌唱区間SS1-2において歌詞が一致すると判断する。
更に、特定部100は、歌唱区間SS1-1と歌唱区間SS1-2において歌詞が一致すると判断した場合、歌唱区間SS1-1におけるある歌詞に対応する音高と、歌唱区間SS1-2における当該ある歌詞に対応する音高とを対比することにより、たとえば、全ての音高が同一であるかどうかを確認する。全ての音高が同一である場合、特定部100は、歌唱区間SS1-1と歌唱区間SS1-2において、所定割合以上の音高が一致すると判断する。
特定部100は、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致すると判断した少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する。この例において、特定部100は、1番のサビに含まれる歌唱区間SS3-1を録音歌唱区間に特定し、所定の演奏区間である3番のサビに含まれる歌唱区間SS9-1を、再生歌唱区間に特定したとする(図4参照)。
楽曲Xのカラオケ演奏の順番が到来した場合、カラオケ装置Kは、記憶手段10aから楽曲Xの伴奏データを読み出し、演奏手段10dを制御して楽曲Xのカラオケ演奏を行う(カラオケ演奏開始。ステップ12)。歌唱者は、楽曲Xのカラオケ歌唱を行う。
録音部200は、ステップ11で特定された録音歌唱区間において、歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する(録音歌唱区間における歌唱音声を録音。ステップ13)。
上記例において、録音部200は、楽曲Xの楽曲データに含まれる演奏区間に関する情報を参照し、録音歌唱区間に相当する歌唱区間SS3-1において、歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声の録音を行う。
放音処理部300は、ステップ13で録音された録音歌唱区間の歌唱音声を、再生歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる(録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、再生歌唱区間で放音。ステップ14)。
上記例において、放音処理部300は、録音された歌唱区間SS3-1の歌唱音声を、歌唱区間SS9-1のカラオケ演奏に合わせて放音させる。
カラオケ装置Kは、楽曲Xのカラオケ演奏が終了するまで(ステップ15でYの場合)、ステップ13及びステップ14の処理を繰り返し行う。
なお、再生歌唱区間が複数存在する場合もありうる。たとえば、図4の例において、特定部100が、1番のサビに含まれる歌唱区間SS3-1を録音歌唱区間に特定し、3番のサビに含まれる歌唱区間SS9-1及び歌唱区間SS9-3を再生歌唱区間に特定したとする。
この場合、放音処理部300は、録音された歌唱区間SS3-1の歌唱音声を、歌唱区間SS9-1及び歌唱区間SS9-3のカラオケ演奏に合わせて放音させることができる。この例において、歌唱区間SS3-1は「録音歌唱区間」に相当し、歌唱区間SS9-1及び歌唱区間SS9-3は「再生歌唱区間」に相当する。
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、歌唱者が選曲した楽曲のリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する特定部100と、特定された録音歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する録音部200と、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声を、楽曲の歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる放音処理部300と、を有する。
このようなカラオケ装置Kによれば、録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、再生歌唱区間において放音させることができる。よって、歌唱者は、最後のサビなど楽曲の終盤で高音が出なくなるなど歌唱力が低下した場合であっても、録音された歌唱音声の放音に合わせて、所謂、口パクを行うことができる。一方、聴衆は、歌唱者の歌唱音声を聴取することができる。また、録音歌唱区間と再生歌唱区間は、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致している。このため、録音歌唱区間において録音された歌唱音声を再生歌唱区間において放音させたとしても、歌詞が違ったり、音高が大きく乖離することはない。よって、聴衆は、あたかも歌唱者が実際にカラオケ歌唱を行っているかのような歌唱音声を聴取できる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置Kによれば、歌唱者のカラオケ歌唱の代わりに、聴衆に違和感を与えない歌唱音声を放音することができる。
また、本実施形態に係るカラオケ装置Kにおける放音処理部300は、録音歌唱区間のリファレンスデータの音高が、再生歌唱区間のリファレンスデータの音高と異なる場合、当該再生歌唱区間のリファレンスデータの音高に基づいて、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の音高を変更して、放音させることができる。このようなカラオケ装置Kによれば、再生歌唱区間の音高に合わせた歌唱音声を放音することができる。よって、聴衆に与える違和感をより低減することができる。なお、放音処理部300は、再生歌唱区間が特定された場合であっても、歌唱音声が録音されていない場合には処理を実行しない。
<第2実施形態>
次に、図5から図7を参照して、第2実施形態に係るカラオケ装置について説明する。本実施形態では、録音歌唱区間が複数ある場合に、評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を放音させる例について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
次に、図5から図7を参照して、第2実施形態に係るカラオケ装置について説明する。本実施形態では、録音歌唱区間が複数ある場合に、評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を放音させる例について述べる。第1実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
[制御手段]
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段10eは、特定部100、録音部200、放音処理部300、及び評価処理部400として機能する(図5参照)。
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段10eは、特定部100、録音部200、放音処理部300、及び評価処理部400として機能する(図5参照)。
(評価処理部)
評価処理部400は、歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う。
評価処理部400は、歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う。
カラオケ歌唱の評価については、公知の手法を用いることができる。たとえば、評価処理部400は、歌唱者がカラオケ歌唱する楽曲のリファレンスデータ、及び当該歌唱者の歌唱音声に基づく音声データを用い、各歌唱区間を構成するノート毎の音高の一致度合いに基づいて、評価を行う。評価の結果は、たとえば0~100点の数値(採点値)で示すことができる。
(放音処理部)
本実施形態に係る放音処理部300は、録音歌唱区間が複数ある場合、再生歌唱区間において、複数の録音歌唱区間において録音された歌唱音声のうち、評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、楽曲のカラオケ演奏に合わせて放音させる。
本実施形態に係る放音処理部300は、録音歌唱区間が複数ある場合、再生歌唱区間において、複数の録音歌唱区間において録音された歌唱音声のうち、評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、楽曲のカラオケ演奏に合わせて放音させる。
歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する歌唱区間が3つ以上存在する場合、1つの再生歌唱区間に対して、2つ以上の録音歌唱区間が存在することがある。たとえば、所定の演奏区間が3番のサビであり、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する歌唱区間が、1番のサビ、2番のサビ、及び3番のサビに含まれていた場合、3番のサビに含まれる歌唱区間が「再生歌唱区間」に相当し、1番のサビに含まれる歌唱区間及び2番のサビに含まれる歌唱区間が「録音歌唱区間」に相当する。
録音歌唱区間が複数存在する場合、録音部200は、複数の録音歌唱区間それぞれにおいて、歌唱音声の録音を行う。
ここで、録音歌唱区間が複数ある場合、放音処理部300は、再生歌唱区間のカラオケ演奏を開始する時点において、録音歌唱区間それぞれの採点の結果を評価処理部400から取得する。放音処理部300は、取得した採点の結果を比較し、複数の録音歌唱区間の中から、評価の結果が最も高い録音歌唱区間を特定する。放音処理部300は、特定した録音歌唱区間において録音された歌唱音声の音声データを記憶手段10aから読み出す。放音処理部300は、演奏手段10dを制御し、再生歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて、特定した録音歌唱区間の歌唱音声をスピーカ20から放音させる。
==カラオケ装置Kの動作について==
次に、図6及び図7を参照して本実施形態におけるカラオケ装置Kの動作の具体例について述べる。図6は、カラオケ装置Kの動作例を示すフローチャートである。図7は、楽曲Yの演奏区間を示したものである。楽曲Yは、前奏、1番のAメロ、1番のBメロ、・・・・3番のBメロ、3番のサビ、後奏の12の演奏区間(20の歌唱区間SS11-1~歌唱区間SS19-4)で構成されている。また、歌唱者が楽曲Yの歌い出しから張り切り過ぎた結果、最後のサビで高音が出なくなった場合を想定し、所定の演奏区間として3番のサビが設定されている。
次に、図6及び図7を参照して本実施形態におけるカラオケ装置Kの動作の具体例について述べる。図6は、カラオケ装置Kの動作例を示すフローチャートである。図7は、楽曲Yの演奏区間を示したものである。楽曲Yは、前奏、1番のAメロ、1番のBメロ、・・・・3番のBメロ、3番のサビ、後奏の12の演奏区間(20の歌唱区間SS11-1~歌唱区間SS19-4)で構成されている。また、歌唱者が楽曲Yの歌い出しから張り切り過ぎた結果、最後のサビで高音が出なくなった場合を想定し、所定の演奏区間として3番のサビが設定されている。
歌唱者は、リモコン装置50を介して、カラオケ歌唱を希望する楽曲Yを選曲する。カラオケ装置Kは、選曲された楽曲Yのカラオケ演奏の予約を行う(楽曲Yのカラオケ演奏を予約。ステップ20)。
特定部100は、楽曲Yの楽曲データ、リファレンスデータ、及び歌詞テロップデータを記憶手段10aから読み出す。そして、特定部100は、歌唱者が選曲した楽曲Yのリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞及び音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する(再生歌唱区間及び録音歌唱区間を特定。ステップ21)。
具体的に、特定部100は、楽曲データに含まれる演奏区間に関する情報を参照し、選曲された楽曲Yを構成する2つの歌唱区間の組合わせとして190通りを決定する。特定部100は、190通りの組合わせ毎に、リファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づく対比を行う。
特定部100は、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致すると判断した少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する。この例において、特定部100は、1番のサビに含まれる歌唱区間SS13-1、2番のサビに含まれる歌唱区間SS16-1を録音歌唱区間に特定し、所定の演奏区間である3番のサビに含まれる歌唱区間SS19-1を、再生歌唱区間に特定したとする(図7参照)。
楽曲Yのカラオケ演奏の順番が到来した場合、カラオケ装置Kは、記憶手段10aから楽曲Yの伴奏データを読み出し、演奏手段10dを制御して楽曲Yのカラオケ演奏を行う(カラオケ演奏開始。ステップ22)。歌唱者は、楽曲Yのカラオケ歌唱を行う。
評価処理部400は、歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う(歌唱区間毎にカラオケ歌唱を評価。ステップ23)。この例では、歌唱区間SS13-1の評価の結果が「90点」であり、歌唱区間SS16-1の評価の結果が「80点」であったとする。
また、録音部200は、ステップ21で特定された録音歌唱区間において、歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する(録音歌唱区間における歌唱音声を録音。ステップ24)。
上記例において、録音部200は、楽曲Yの楽曲データに含まれる演奏区間に関する情報を参照し、録音歌唱区間に相当する歌唱区間SS13-1、歌唱区間SS16-1の順に、歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声の録音を行う。
放音処理部300は、再生歌唱区間において、複数の録音歌唱区間のうち、評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、再生歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる(評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、再生歌唱区間で放音。ステップ25)。
上記例において、放音処理部300は、歌唱区間SS19-1のカラオケ演奏を開始する時点において、歌唱区間SS13-1及び歌唱区間SS16-1それぞれの採点の結果を評価処理部400から取得する。放音処理部300は、取得した採点の結果を比較し、歌唱区間SS13-1及び歌唱区間SS16-1のうち、評価の結果が高い方(90点)の歌唱区間SS13-1を特定する。放音処理部300は、特定した歌唱区間SS13-1において録音された歌唱音声の音声データを記憶手段10aから読み出す。放音処理部300は、演奏手段10dを制御し、歌唱区間SS19-1のカラオケ演奏に合わせて、歌唱区間SS13-1の歌唱音声をスピーカ20から放音させる。
カラオケ装置Kは、楽曲Yのカラオケ演奏が終了するまで(ステップ26でYの場合)、ステップ23~ステップ25の処理を繰り返し行う。
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う評価処理部400を有する。本実施形態に係る放音処理部300は、録音歌唱区間が複数ある場合、再生歌唱区間において、複数の録音歌唱区間において録音された歌唱音声のうち、評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、楽曲のカラオケ演奏に合わせて放音させる。
このようなカラオケ装置Kによれば、評価の結果が最も高い歌唱区間、すなわち歌唱者が最も上手くカラオケ歌唱ができた歌唱区間において録音された歌唱音声を、カラオケ演奏に合わせて放音させることができる。
<変形例1>
たとえば、ある楽曲のカラオケ歌唱を行う歌唱者が、予想に反して歌唱力が低下しなかった場合、再生歌唱区間において録音した歌唱音声を放音させる必要はない。そこで、本変形例に係るカラオケ装置Kは、録音した歌唱音声の放音を中止する処理を行う。
たとえば、ある楽曲のカラオケ歌唱を行う歌唱者が、予想に反して歌唱力が低下しなかった場合、再生歌唱区間において録音した歌唱音声を放音させる必要はない。そこで、本変形例に係るカラオケ装置Kは、録音した歌唱音声の放音を中止する処理を行う。
本変形例に係るカラオケ装置Kは、歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う評価処理部400を有する。評価処理部400が行う処理は、第2実施形態と同様である。
本変形例に係る放音処理部300は、再生歌唱区間の直前の歌唱区間における評価の結果が所定条件を満たす場合、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の放音を中止する。
所定条件は、録音した歌唱音声の放音を行うか否かを判断するための条件である。所定条件は、たとえば、80点以上のように予め一の条件が設定されている。
具体的に、放音処理部300は、再生歌唱区間のカラオケ演奏を開始する時点において、再生歌唱区間の直前の歌唱区間における評価の結果を評価処理部400から取得する。放音処理部300は、取得した評価の結果が所定条件を満たすかどうかを判断する。所定条件を満たす場合、放音処理部300は、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の放音を中止する。一方、所定条件を満たさない場合、放音処理部300は、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声を放音させる。
たとえば、第1実施形態で述べたように、歌唱者が楽曲Xのカラオケ歌唱を行うとする。
放音処理部300は、歌唱区間SS9-1のカラオケ演奏を開始する時点において、歌唱区間SS9-1の直前の歌唱区間SS8-2における評価の結果を評価処理部400から取得する。放音処理部300は、取得した評価の結果が所定条件を満たすかどうかを判断する。所定条件を満たす場合、放音処理部300は、歌唱区間SS9-1において、録音された歌唱区間SS3-1の歌唱音声の放音を中止する。一方、所定条件を満たさない場合、放音処理部300は、歌唱区間SS9-1において、録音された歌唱区間SS3-1の歌唱音声を放音させる。
このように、本変形例に係るカラオケ装置Kは、歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う評価処理部400を有する。本変形例に係る放音処理部300は、再生歌唱区間の直前の歌唱区間における評価の結果が所定条件を満たす場合、再生歌唱区間において、録音された録音歌唱区間の歌唱音声の放音を中止することができる。このようなカラオケ装置によれば、歌唱者が問題なくカラオケ歌唱を行える場合には、録音された歌唱音声を放音することがない。
<変形例2>
上記実施形態では、一の楽曲に含まれる、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間の組合わせ(以下「組合わせ」とする)が一つの例について述べた。一方、一の楽曲において、複数の組合わせが含まれる場合もありうる。
上記実施形態では、一の楽曲に含まれる、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間の組合わせ(以下「組合わせ」とする)が一つの例について述べた。一方、一の楽曲において、複数の組合わせが含まれる場合もありうる。
この場合、カラオケ装置Kは、各組合わせそれぞれにおいて、上記実施形態と同様の処理を行うことにより、録音された録音歌唱区間の歌唱音声を、対応する再生歌唱区間において、楽曲のカラオケ演奏に合わせて放音させることができる。
たとえば、図8は、楽曲Zの演奏区間を示したものである。楽曲Zは、前奏、1番のAメロ、1番のBメロ、・・・・3番のBメロ、3番のサビ、後奏の12の演奏区間(20の歌唱区間SS21-1~歌唱区間SS29-4)で構成されている。
ここで、特定部100は、1番のサビに含まれる歌唱区間SS23-1と3番のサビに含まれる歌唱区間SS29-1の組合わせにおいて、歌唱区間SS29-1を再生歌唱区間P1に特定し、歌唱区間SS23-1を録音歌唱区間R1に特定したとする。また、特定部100は、2番のサビに含まれる歌唱区間SS26-1と3番のサビに含まれる歌唱区間SS29-3の組合わせにおいて、歌唱区間SS29-3を再生歌唱区間P2に特定し、歌唱区間SS26-1を録音歌唱区間R2に特定したとする(図8参照)。
この場合、録音部200は、楽曲Zの楽曲データに含まれる演奏区間に関する情報を参照し、特定部100で特定された歌唱区間SS23-1、及び歌唱区間SS26-1において、歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声の録音を行う。
放音処理部300は、録音された歌唱区間SS23-1の歌唱音声を、歌唱区間SS29-1のカラオケ演奏に合わせて放音させる。また、放音処理部300は、録音された歌唱区間SS26-1の歌唱音声を、歌唱区間SS29-3のカラオケ演奏に合わせて放音させる。
<その他>
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 特定部
200 録音部
300 放音処理部
400 評価処理部
K カラオケ装置
200 録音部
300 放音処理部
400 評価処理部
K カラオケ装置
Claims (4)
- 歌唱者が選曲した楽曲のリファレンスデータ及び歌詞テロップデータに基づいて、歌詞が一致し且つ所定割合以上の音高が一致する少なくとも2つの歌唱区間のうち、所定の演奏区間に含まれる歌唱区間を再生歌唱区間に特定し、それ以外の歌唱区間を録音歌唱区間に特定する特定部と、
特定された前記録音歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて前記歌唱者が行ったカラオケ歌唱の歌唱音声を録音する録音部と、
前記再生歌唱区間において、録音された前記録音歌唱区間の歌唱音声を、前記楽曲の歌唱区間のカラオケ演奏に合わせて放音させる放音処理部と、
を有するカラオケ装置。 - 歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う評価処理部を有し、
前記録音歌唱区間が複数ある場合、前記放音処理部は、前記再生歌唱区間において、複数の前記録音歌唱区間において録音された歌唱音声のうち、前記評価の結果が最も高い録音歌唱区間において録音された歌唱音声を、前記楽曲のカラオケ演奏に合わせて放音させることを特徴とする請求項1記載のカラオケ装置。 - 歌唱区間毎にカラオケ歌唱の評価を行う評価処理部を有し、
前記放音処理部は、前記再生歌唱区間の直前の歌唱区間における評価の結果が所定条件を満たす場合、前記再生歌唱区間において、録音された前記録音歌唱区間の歌唱音声の放音を中止することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。 - 前記放音処理部は、前記録音歌唱区間のリファレンスデータの音高が、前記再生歌唱区間のリファレンスデータの音高と異なる場合、当該再生歌唱区間のリファレンスデータの音高に基づいて、録音された前記録音歌唱区間の歌唱音声の音高を変更して、放音させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のカラオケ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021139632A JP2023033753A (ja) | 2021-08-30 | 2021-08-30 | カラオケ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021139632A Pending JP2023033753A (ja) | 2021-08-30 | 2021-08-30 | カラオケ装置 |
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-
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- 2021-08-30 JP JP2021139632A patent/JP2023033753A/ja active Pending
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