JP6774224B2 - 固体撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置及び撮像システムに関する。
非特許文献1には、フォトダイオードを含む画素を複数有する固体撮像装置において、フォトダイオードのそれぞれに対しAD(Analog-to-Digital)変換回路が設けられている構成が開示されている。AD変換回路は、インバータ、リセットトランジスタ、カウンタを含む。フォトダイオードの電圧がインバータの閾値電圧を超えると出力電圧が反転するとともにフォトダイオードの電圧がリセットされる。出力信号のパルスをカウンタでカウントすることにより、入射光量に応じたデジタル信号が得られる。
後藤正英、外8名、「画素並列信号処理3次元構造CMOSイメージセンサ」、映像情報メディア学会技術報告、2015年3月、Vol.39、No.16、pp.5−8
しかしながら、例えば、被写体が低輝度である場合、フォトダイオードの電圧が所定のAD変換期間内にインバータの閾値電圧に達せず、パルスがカウントされない可能性がある。そのため、非特許文献1の固体撮像装置は、低輝度の被写体に対する階調性が不十分となる可能性がある。
本発明の目的は、低輝度の被写体に対する階調性が向上された固体撮像装置を提供することにある。
本発明の一観点によれば、光電変換により入射光に応じた信号を生成する第1光電変換部と、前記第1光電変換部から前記信号を転送する第1転送部と、前記信号が転送される入力ノードを有し、前記入力ノードの電位に応じた傾きにより電圧が時間とともに変化するランプ波を生成するランプ波生成部と、前記ランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化を検出する検出部と、前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を、前記検出部が検出した場合に、前記ランプ波の電圧をリセットするランプ波リセット部と、前記第1光電変換部から前記入力ノードに前記信号の転送を終了した後の所定期間に、前記ランプ波生成部による前記ランプ波の生成と、前記ランプ波リセット部による前記リセットとを繰り返すことにより、前記検出部に前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を繰り返し検出させる制御部と、前記所定期間に、前記検出部による前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数に対応するデジタル値を取得するデジタル値取得部と、を有する固体撮像装置が提供される。
また、本発明の他の一観点によれば、光電変換により入射光に応じた信号を生成する第1光電変換部と、前記第1光電変換部から前記信号を転送する第1転送部と、前記信号が転送される入力ノードを有し、前記入力ノードの電位に応じた傾きにより電圧が時間とともに変化するランプ波を生成するランプ波生成部と、前記ランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化を検出する検出部と、前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を、前記検出部が検出した場合に、前記ランプ波の電圧をリセットするランプ波リセット部と、所定期間に、前記ランプ波生成部による前記ランプ波の生成と、前記ランプ波リセット部による前記リセットとを繰り返すことにより、前記検出部に前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を繰り返し検出させる制御部と、前記所定期間に、前記検出部による前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数に対応するデジタル値を取得するデジタル値取得部と、を有し、前記ランプ波生成部は、前記入力ノードの電位に応じた電流を供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタから供給される電流により信号を蓄積し、電圧に変換する第1容量素子と、前記第1トランジスタと前記ランプ波生成部の出力ノードとの間にカスコード接続された第2トランジスタと、を有する固体撮像装置が提供される。
低輝度の被写体に対する階調性が向上された固体撮像装置が提供される。
第1実施形態に係る固体撮像装置のブロック図である。 第1実施形態に係る画素の回路図である。 第1実施形態に係るタイミングチャートである。 第1実施形態及び第2実施形態に係るランプ波生成部の回路図である。 第3実施形態に係る画素の回路図である。 第3実施形態に係るタイミングチャートである。 第3実施形態の変形例に係る画素の回路図である。 第3実施形態の変形例に係るタイミングチャートである。 第4実施形態に係る画素の回路図である。 第4実施形態及びその変形例に係るタイミングチャートである。 第5実施形態に係る固体撮像装置の積層構造の概略図である。 第5実施形態に係る画素の回路図である。 第5実施形態に係る画素の回路図である。 第5実施形態に係る画素の回路図である。 第5実施形態の変形例に係る固体撮像装置の積層構造の概略図である。 第6実施形態に係る撮像システムのブロック図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。各図において同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化することがある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る固体撮像装置のブロック図である。本実施形態に係る固体撮像装置は、複数の行及び複数の列をなす2次元状に配置された複数の画素を含む画素アレイ100と、垂直走査回路101と、デジタルフロントエンド回路(以下、DFEと呼ぶ)102と、インターフェース回路103を含む。画素アレイ100は、複数の行及び複数の列をなすように配列された複数の画素を含む。垂直走査回路101は、画素アレイ100の各画素に対し行ごとに制御信号を出力する。画素アレイ100から列ごとに出力される信号はDFE102に入力される。DFE102は、入力信号に対し、補正、並べ替え等の所定の信号処理を行って出力するデジタル信号処理回路である。インターフェース回路103は、固体撮像装置と外部との信号のやり取りを行うインターフェースである。図1に示されるように、インターフェース回路103は、例えば、差動出力を行うための複数の駆動回路を含み得る。DFE102で処理が行われた信号は、インターフェース回路103を介して固体撮像装置が搭載される撮像システムに出力される。
図2は、画素アレイ100内に2次元行列状に配置された画素200の構成を示す回路図である。画素200は、フォトダイオード(以下、PDと呼ぶ)201、転送スイッチ202、フローティングディフュージョン(以下、FDと呼ぶ)203及びFDリセットスイッチ204を有する。更に、画素200は、ランプ波生成部205、ランプ波リセットスイッチ208、検出部209、カウンタ210、メモリ211及びランプ波リセット制御部212をAD変換回路として有する。すなわち、本実施形態に係る固体撮像装置は、各画素200にAD変換回路を有することにより、各画素200からデジタル信号を出力可能である。
転送スイッチ202、FDリセットスイッチ204及びランプ波リセットスイッチ208は、例えば、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタにより構成され得る。転送スイッチ202は、垂直走査回路101から出力される制御信号PTX(m)により導通状態又は非導通状態に制御される。FDリセットスイッチ204は、垂直走査回路101から出力される制御信号PRES1(m)により導通状態又は非導通状態に制御される。ランプ波リセットスイッチ208は、ランプ波リセット制御部212の出力信号により導通状態又は非導通状態に制御される。なお、各制御信号に付された引数は、画素の行番号を意味する。
PD201(第1光電変換部)は、光電変換により入射光に応じた電荷(信号)を生成して蓄積する光電変換素子である。PD201のアノードは接地されており、カソードは転送スイッチ202の一端に接続される。転送スイッチ202の他端はFD203に接続される。制御信号PTX(m)により転送スイッチ202が導通状態になると、転送スイッチ202(第1転送部)は、PD201に蓄積された電荷をFD203に転送する。また、FD203には、FDリセットスイッチ204の一端が接続される。FDリセットスイッチ204の他端には画素リセット電圧SVDDが印加される。制御信号PRES1(m)によりFDリセットスイッチ204が導通状態になると、FD203の電位がリセットされる。本実施形態ではPD201で生成され、FD203に転送される電荷は電子であるものとする。電子がFD203に転送されると、FD203の電位は低下する。しかしながら、PD201で生成され、FD203に転送される電荷は正孔であってもよい。この場合、正孔がFD203に転送されると、FD203の電位は上昇する。この違いを考慮して各回路図、タイミングチャート等を適宜読み替えることで、本発明は上述の電荷が正孔である場合にも適用可能である。
FD203は、ランプ波生成部205の入力ノードとしても機能する。ランプ波生成部205は、トランジスタ206及び積分容量207を有する。トランジスタ206(第1トランジスタ)は、P型のMOSトランジスタであり、ゲート端子の電圧に基づきソース−ドレイン間の電流が制御される電圧制御電流源として機能する。積分容量207(第1容量素子)は、トランジスタ206により供給される電流により電荷を蓄積し、電圧に変換する容量素子である。FD203は、トランジスタ206のゲートに接続される。トランジスタ206のソースには所定の電圧が印加される。図2では、画素リセット電圧SVDDが印加されるものとしているがこれに限定されない。トランジスタ206のドレインは、積分容量207の一端に接続され、積分容量207の他端は接地される。トランジスタ206のドレイン及び積分容量207の一端が接続されるノードは、ランプ波生成部205の出力ノードとして機能する。
トランジスタ206は、ランプ波生成部205の入力ノードの電圧に応じた電流を積分容量207の一端に供給する。この電流によって積分容量207に生じる電圧は、充電の初期においては電流が供給された時間に対しほぼ線形となる。そのため、ランプ波生成部205の出力ノードから出力される信号は、入力ノードの電位に応じた傾きにより電圧が時間に応じて変化するランプ波となる。このランプ波は、検出部209に入力される。
検出部209は、ランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化を検出する。検出部209には、例えば、比較器、シュミットトリガ回路等の回路が用いられ得る。検出部209の出力信号は、ランプ波の電圧が所定の閾値電圧を超えていない場合にローレベルであり、超えている場合にハイレベルであるものとする。すなわち、検出部209の出力信号は、ランプ波の電圧が時間に応じて上昇して閾値電圧を超え、ランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係が変化したタイミングでローレベルからハイレベルになる。検出部209の出力信号は、ランプ波リセット制御部212及びカウンタ210に入力される。
ランプ波生成部205の出力ノードには、更にランプ波リセットスイッチ208(ランプ波リセット部)の一端が接続される。ランプ波リセットスイッチ208は、ランプ波リセット制御部212の出力信号に基づき、導通状態又は非導通状態に制御される。ランプ波リセットスイッチ208の他端は接地される。
ランプ波リセット制御部212は、例えば、OR回路により構成され得る。検出部209の出力信号は、ランプ波リセット制御部212の一方の入力端子に入力される。ランプ波リセット制御部212の他方の入力端子には、垂直走査回路101から制御信号PRES2(m)が入力される。すなわち、ランプ波リセット制御部212の出力は、検出部209の出力信号と制御信号PRES2(m)の少なくとも一方がハイレベルの場合にハイレベルとなり、ランプ波リセットスイッチ208が導通状態となる。そうでない場合、ランプ波リセットスイッチ208は非導通状態となる。
ランプ波の電圧が閾値電圧を超えて検出部209の出力信号がハイレベルになると、ランプ波リセット制御部212は、ハイレベルの信号をランプ波リセットスイッチ208に出力する。これにより、ランプ波リセットスイッチ208は非導通状態から導通状態に切り替わり、ランプ波生成部205の出力ノードの電位はグラウンド電位にリセットされる。言い換えると、ランプ波リセットスイッチ208は、ランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係が変化したと検出部209が検出した場合に、ランプ波の電圧をリセットする。この動作により、ランプ波の電圧はリセットされ、閾値電圧よりも低くなる。したがって、検出部209の出力信号はハイレベルからローレベルになり、ランプ波リセット制御部212は、ローレベルの信号をランプ波リセットスイッチ208に出力する。これにより、ランプ波リセットスイッチ208は再び非導通状態になり、ランプ波生成部205の出力ノードのリセットが解除される。その後、ランプ波の電圧は再び時間に応じて上昇し、以降同様の動作が繰り返される。すなわち、ランプ波の電圧は、閾値電圧を超えるごとにリセットされるため、ランプ波はのこぎり波状のパルス波形となる。ランプ波の所定期間内のパルスの個数は、ランプ波の電圧の傾きに比例する。
検出部209の出力信号は、ランプ波の電圧が閾値を超えるごとに一時的にハイレベルになるパルス波となる。すなわち、検出部209の出力信号のパルスの個数はランプ波のパルスの個数と同数になる。カウンタ210は、所定期間に検出部209が生成したパルスの個数をカウントする。これにより、実質的に所定期間のランプ波のパルスの個数、すなわち、所定期間に検出部209によるランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数をカウントすることができる。カウンタ210は、そのカウント結果であるデジタル値(カウント値)をメモリ211に転送する。メモリ211はカウンタ210から転送されたデジタル値を記憶する。このようにしてメモリ211に記憶されるデジタル値は、所定期間に検出部209によるランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数に対応する値である。これはPD201で発生した電荷量をAD変換したものに相当する。このように、カウンタ210及びメモリ211は、所定期間に検出部209によるランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数に対応するデジタル値を取得するデジタル値取得部として機能する。メモリ211に保持されたカウント値は画素アレイ100の列ごとに配されたデータ転送線213を介してDFE102に転送される。
なお、カウンタ210は、検出部209の出力ではなく、ランプ波のパルスの個数を直接カウントしてもよい。また、デジタル値の取得は、ランプ波のパルスの個数を直接又は間接的に取得することができる構成であればよく、本実施形態は、カウンタ210及びメモリ211を用いた構成に限定されるものではない。
図3は、本実施形態の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。図3には、制御信号PRES1、PRES2、PTX、FD203のFD電圧VFD、ランプ波の電圧VRAMP、カウント値COUNT、メモリ211内のNデータ記憶領域NMEM及びSデータ記憶領域SMEMに記憶されるデジタル値が図示されている。なお、図3のタイミングチャートは画素アレイ100のある行の動作タイミングを示すものであり、各制御信号の行番号の記載は省略している。以下の説明では画素アレイ100のある1行の動作のみに着目して説明するが、図3の動作が全ての行で同時に行われてもよく、行ごとに順次、図3の動作が行われてもよい。全ての行で同時に行われる構成とする場合、行ごとの露光の時間差がないため、ローリングシャッタ歪みのない撮像が可能となる。
時刻T11から時刻T12の期間において、制御信号PRES1、PRES2、PTXがハイレベルになり、FDリセットスイッチ204、ランプ波リセットスイッチ208、転送スイッチ202が導通状態になる。この動作により、PD201及びFD203が画素リセット電圧SVDDにリセットされ、ランプ波生成部205の出力がグラウンド電位にリセットされる。
その後、時刻T12において制御信号PTXがローレベルに、時刻T13において制御信号PRES1がローレベルになり、転送スイッチ202、FDリセットスイッチ204が非導通状態になる。この動作により、FD203がフローティング状態になる。このとき、FDリセットスイッチ204において生じるチャネルチャージインジェクション、クロックフィードスルーなどを要因とするノイズの影響により、FD電圧VFDが画素リセット電圧SVDDよりも低下する。この時のFD電圧VFDをN信号とする。
その後、時刻T14において、制御信号PRES2がローレベルになり、ランプ波リセット制御部212は、ランプ波リセットスイッチ208にローレベルの信号を出力する。ランプ波リセットスイッチ208は非導通状態になり、ランプ波生成部205が出力するランプ波の電圧VRAMPが上昇し始め、N信号のAD変換が開始される。上述のとおり、電圧VRAMPの傾きは、N信号のレベルに応じたものとなる。電圧VRAMPが所定の閾値電圧を超えると、カウンタ210はカウント値を1だけ増加させる。更に、電圧VRAMPがグラウンド電位にリセットされ、その後電圧VRAMPは再び上昇する。以後、この動作がN信号のAD変換が終了する時刻T15まで繰り返される。
このように、垂直走査回路101から出力される制御信号PRES2がローレベルになる動作は、ランプ波の生成と、リセットとを繰り返す動作を開始させるトリガとなる。言い換えると、垂直走査回路101は、所定期間に、ランプ波生成部205によるランプ波の生成と、ランプ波リセットスイッチ208によるリセットとを繰り返す動作を開始させる制御部として機能する。この結果、垂直走査回路101は、検出部209に前述のランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化を繰り返し検出する動作を開始させることができる。
時刻T15において、制御信号PRES2がハイレベルになると、カウンタ210は、その時点のカウント値(図3では4)をメモリ211に転送し、メモリ211のNデータ記憶領域NMEMに記憶させる。これとともにカウンタ210は、カウント値を0にリセットする。Nデータ記憶領域NMEMに記憶される値は、N信号に相当するデジタル値となる。制御信号PRES2がローレベルになる時刻T14から、再びハイレベルになる時刻T15までの期間、すなわちN信号のAD変換期間をN−AD期間とする。
その後、時刻T16において、制御信号PTXがハイレベルになり、転送スイッチ202が導通状態となる。この動作により、PD201に蓄積されている電荷がFD203に転送され、FD電圧VFDが低下する。この時のFD電圧VFDをS信号とする。時刻T17において、制御信号PTXがローレベルになり、転送スイッチ202が非導通状態となる。これにより、電荷の転送が終了する。
時刻T18から時刻T19までの期間において、制御信号PRES2がローレベルになり、N−AD期間と同様の処理によりS信号のAD変換が行われる。これにより、メモリ211のSデータ記憶領域SMEMにS信号に相当するデジタル値(図3では8)が記憶される。制御信号PRES2がローレベルになる時刻T18から、再びハイレベルになる時刻T19までの期間、すなわちS信号のAD変換期間をS−AD期間とする。時刻T19において、N信号、S信号をAD変換してメモリ211に記憶させる処理が終了する。
S信号はN信号よりも低い電圧を有するため、S信号のレベルに応じたランプ波の電圧VRAMPの傾きはN信号のレベルに応じたランプ波の電圧VRAMPの傾きよりも大きくなる。したがって、S−AD期間において検出部209からカウンタ210に出力されるパルスの所定期間内の個数は、N−AD期間におけるそれよりも大きくなる。そのため、S信号のAD変換結果は、N信号のAD変換結果よりも大きくなる。
S信号のAD変換結果には、光電変換によりPD201に発生した電荷の信号成分である光信号と、FDリセットスイッチ204等から生じるノイズ成分であるN信号とが含まれている。そこで、ノイズの影響を低減するため、メモリ211又はDFE102においてS信号からN信号を減算する処理(S−N処理)を行ってもよい。S−N処理により、ノイズの影響が低減された光信号を取得することができる。例えば図3に示す例の場合、N信号のAD変換値は4であるのに対し、S信号のAD変換値は8であるため、S−N処理により得られる光信号のAD変換値は8−4=4となる。
ここで、ランプ波の電圧VRAMPの傾きは、FD電圧だけでなく、トランジスタ206のトランスコンダクタンスgmと積分容量207の容量値にも依存する。より具体的には、トランジスタ206のトランスコンダクタンスgmを大きくすると、積分容量207に供給される電流が多くなるため、ランプ波の電圧VRAMPの傾きが大きくなる。また、積分容量207の容量値を小さくすると、ある一定の供給電流に対する積分容量207の端子間電圧の変動量が大きくなるため、ランプ波の電圧VRAMPの傾きが大きくなる。
このように、トランジスタ206のトランスコンダクタンスgmを大きくすること、あるいは積分容量207の容量値を小さくすることによりランプ波の電圧VRAMPの傾きを大きくすることができ、低輝度の被写体に対する階調性を向上させることができる。また、トランジスタ206のトランスコンダクタンスgmを大きくすること及び積分容量207の容量値を小さくすることを併用してランプ波の電圧VRAMPの傾きを大きくしてもよい。なお、トランジスタ206のゲート電極のアスペクト比(ゲート幅÷ゲート長)を大きくする設計、あるいは閾値電圧Vthを小さくする設計により、トランジスタ206のトランスコンダクタンスgmを大きくすることができる。積分容量207が、例えば、2つの電極が誘電膜を挟んだ構造の平行平板型の容量素子である場合、電極の面積を小さくするか、あるいは誘電膜の厚さを厚くすることにより、容量値を小さくすることができる。
なお、図2では、FDリセットスイッチ204のFD203と反対側の端子と、トランジスタ206のソースには、いずれも画素リセット電圧SVDDが印加されているが、両者の電圧が同一であることは必須ではない。例えば、N−AD期間においてトランジスタ206のゲート−ソース間電圧Vgsがトランジスタ206の閾値電圧Vthをより確実に超えられるように、トランジスタ206のソースに印加される電圧を画素リセット電圧SVDDよりも高くしてもよい。
本実施形態において、カウンタ210とメモリ211が別々に設けられていることは必須ではなく、デジタル値取得の機能が1つの装置により実現されていてもよい。例えば、カウンタ210をアップダウンカウンタとして、メモリ211を省略してもよい。この場合、例えば、N−AD期間はダウンカウントをし、S−AD期間はアップカウントをすることで光信号のAD変換値を得ることができる。
図3に記載されたタイミングチャートは実施形態の一例であり、AD変換動作が成り立つものであれば適宜動作タイミングを変形してもよい。
本実施形態の変形例として、転送スイッチ202を設けずに、PD201のカソードが直接FD203に接続される構成とすることも可能である。しかしながら、この構成では、AD変換を行う期間中もPD201で生成された電荷がFD203に流入し、これによりFD203の電位が変動する。そのため、FD203に転送された電荷とAD変換により得られるデジタル値との間のリニアリティが低下することがある。図2に示されるように、PD201とFD203の間に転送スイッチ202を設け、AD変換期間中に電荷がFDに流入しない構成とすることで、AD変換期間中のFD203の電位が安定化し、リニアリティの良いAD変換が可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態に係る固体撮像装置は、ランプ波生成部の構成を除いて上述した第1実施形態に係る固体撮像装置と同様である。以下では、主として第1実施形態と異なる部分であるランプ波生成部について第1実施形態と対比して説明する。同様の構成を有する部分については説明を省略又は簡略化する。
図4(a)は、第1実施形態に係るランプ波生成部205の等価回路図である。図4(a)には、図2に図示したランプ波生成部205に、トランジスタ206のゲート−ドレイン間に生じる寄生容量Cgdを等価的に示したものが図示されている。
通常、FD203が有する容量値は、数fF程度と微小である。そのため、FD203の容量値に対して寄生容量Cgdの容量値が無視できず、ランプ波の電圧VRAMPの変化が寄生容量Cgdを介してFD電圧VFDに影響を与える場合がある。このため、本実施形態に係る固体撮像装置は、ランプ波の電圧VRAMPの変化がFD電圧VFDに与える影響を低減する構成を有する。以下、図4(b)、図4(c)を参照して、その構成例について説明する。
図4(b)は、第2実施形態に係るランプ波生成部401の構成を示す回路図である。ランプ波生成部401は、第1実施形態に係るランプ波生成部205の構成に加え、トランジスタ206とランプ波生成部205の出力ノードとの間に更にトランジスタ402(第2トランジスタ)を有する。トランジスタ402は、P型のMOSトランジスタであるものとする。トランジスタ402のソースは、トランジスタ206のドレインに接続され、トランジスタ402のドレインはランプ波生成部401の出力ノードに接続される。トランジスタ402のゲートには、不図示のバイアス電圧源からバイアス電圧Vbiasが印加される。すなわち、トランジスタ402は、トランジスタ206とランプ波生成部401の出力ノードとの間にカスコード接続されている。トランジスタ402がこれらの間に配置されていることにより、ランプ波の電圧VRAMPの変化によるトランジスタ206のドレイン端子の電圧変化が低減される。そのため、寄生容量Cgdを介したFD電圧VFDへの影響も低減される。
図4(c)は、第2実施形態の他の構成例として、ランプ波生成部403の構成を示す回路図である。ランプ波生成部403は、第1実施形態に係るランプ波生成部205の構成に加え、スイッチ404と、バッファ405とを有する。バッファ405は、トランジスタ406と、スイッチ407と、電流源408とを有する。トランジスタ406はN型のMOSトランジスタであるものとする。スイッチ404及びスイッチ407は制御信号PRES1により制御される。制御信号PRES1がハイレベルのとき、スイッチ404は導通状態になり、スイッチ407は非導通状態になる。制御信号PRES1がローレベルのとき、スイッチ404は非導通状態になり、スイッチ407は導通状態になる。
スイッチ404の一端はトランジスタ206のゲートに接続され、スイッチ404の他端には画素リセット電圧SVDDが印加される。トランジスタ406のドレインには画素リセット電圧SVDDが印加される。トランジスタ406のゲートは、バッファ405の入力端子であり、かつ、ランプ波生成部205の入力ノードでもある。すなわち、トランジスタ406のゲートは、FD203に接続されており、FD電圧VFDが印加される。トランジスタ406のソースは、バッファ405の出力端子であり、トランジスタ206のゲート及びスイッチ407の一端に接続される。スイッチ407の他端は電流源408に接続される。
N−AD期間及びS−AD期間において、制御信号PRES1はローレベルであるため、スイッチ404は非導通状態、スイッチ407は導通状態となり、バッファ405はソースフォロワ回路となる。すなわち、バッファ405は、ランプ波生成部403の入力ノードの電位をバッファし、その出力電位をトランジスタ206のゲートに入力させる機能を有する。バッファ405がFD203とトランジスタ206のゲートの間に設けられていることにより、ランプ波の電圧VRAMPが寄生容量Cgdを介してFD電圧VFDに与える影響を軽減できる。
なお、本実施形態のランプ波生成部において、第1実施形態から変更した部分については、他の実施形態の構成のランプ波生成部においても同様に適用することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態に係る固体撮像装置は、画素の構成を除いて上述した第1実施形態に係る固体撮像装置と同様である。以下では、主として第1実施形態と異なる部分である画素の構成について説明するものとし、同様の構成を有する部分については説明を省略又は簡略化する。
図5は、本実施形態に係る画素500の構成を示す回路図である。本実施形態に係る画素500は、第1実施形態の画素200の構成要素に加え、更に、比較器501と、リセット信号切替部502とを有する。リセット信号切替部502はスイッチ503、504を有する。比較器501の非反転入力端子には、輝度判定電圧Vjdgが入力される。比較器501の反転入力端子は、FD203に接続される。輝度判定電圧Vjdgは、N信号に対応するFD電圧VFDよりも低い電圧に設定する。比較器501から出力される信号は、メモリ211及びリセット信号切替部502に入力される。
すなわち、比較器501は、FD電圧VFDと、輝度判定電圧Vjdgとを比較し、比較結果に応じてメモリ211とリセット信号切替部502を制御する。
リセット信号切替部502に入力された比較器501からの信号は、スイッチ503、504の制御信号となる。比較器501から出力される信号がローレベルのとき、スイッチ503は導通状態になり、スイッチ504は非導通状態になる。これにより、カウンタ210には低輝度用の制御信号PRES2aが入力される。比較器501から出力される信号がハイレベルのとき、スイッチ503は非導通状態になり、スイッチ504は導通状態になる。これにより、カウンタ210には高輝度用の制御信号PRES2bが入力される。制御信号PRES2bは、S−AD期間に対応するローレベルの期間の長さが制御信号PRES2aのそれよりも短縮されている。
リセット信号切替部502は、比較器501での比較結果に基づき、VFD≧Vjdgの場合には低輝度用の制御信号PRES2aを選択し、VFD<Vjdgの場合には高輝度用の制御信号PRES2bを選択するように構成されている。したがって、比較器501及びリセット信号切替部502は、FD電圧VFD、すなわちランプ波生成部205の入力ノードの電位に基づいて、カウンタ210がカウント値を取得する期間を変化させるカウント期間切替部として機能する。
比較器501から出力され、メモリ211に入力される比較結果は、メモリ211内に格納され、S信号のAD変換値に対する重み付けの可否の判定に用いられる。
図6に、本実施形態の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。本実施形態のタイミングチャートは、第1実施形態の図3のタイミングチャートとS−AD期間の動作が異なる。S−AD期間において、PD201に入射する光が低輝度の場合、すなわちFD電圧VFDが輝度判定電圧Vjdg以上である場合(破線)と、高輝度の場合、すなわちFD電圧VFDが輝度判定電圧Vjdgよりも低い場合(実線)とで、異なる動作が行われる。FD電圧VFDが輝度判定電圧Vjdg以上である場合、カウンタ210には制御信号PRES2aが入力され、時刻T18から時刻T19の期間がS−AD期間となる。すなわち、第1実施形態の図3と同様の動作が行われる。FD電圧VFDが輝度判定電圧Vjdgよりも低い場合、カウンタ210には制御信号PRES2bが入力され、時刻T18から時刻T20の期間がS−AD期間となる。このようにして、高輝度の場合には、低輝度の場合よりもS−AD期間が短縮される。これにより、パルスの個数を少なくすることができ、消費電力が低減される。このように、本実施形態では、高輝度の場合にのみS−AD期間を短縮することで、低輝度の被写体に対する階調性を向上させる効果を維持しつつ、高輝度の場合には、消費電力を低減することができる。
ここで、S−AD期間の長さが変化することにより必要となる重み付けについて説明する。例えば、低輝度時のS−AD期間に対し、高輝度時のS−AD期間が1/2の長さになるように制御信号PRES2a、PRES2bを設定した場合を考える。この場合、高輝度時のAD変換値を2倍にする重み付けをすることで、実際の輝度に対応したAD変換値を得ることができる。図6に示される例の場合、低輝度時においてはN信号のAD変換値が4であるのに対し、S信号のAD変換値が5であるため、S−N処理により得られる光信号のAD変換値は5−4=1である。一方、高輝度時においては、N信号のAD変換値は4であるのに対し、S信号のAD変換値も4である。ここで、S信号のAD変換値を2倍にする重み付けがなされるため、S−N処理により得られる光信号のAD変換値は4×2−4=4となる。より一般化すると、高輝度時のS−AD期間の長さが低輝度時のS−AD期間の長さの1/p倍である場合、高輝度時のAD変換値をp倍にする重み付けをすることで、実際の輝度に対応したAD変換値を得ることができる。
本実施形態の変形例を図7及び図8を参照して説明する。本変形例では、S−AD期間の長さを短縮することではなくランプ波の電圧VRAMPの傾きを小さくすることにより上述と同様の効果を得ることができる。図7は、本実施形態の変形例に係る画素700の構成を示す回路図である。本変形例では、図5の画素500のリセット信号切替部502に代えて、ランプ波生成部701内にスイッチ702と、積分容量703(第2容量素子)が設けられている。スイッチ702の一端はトランジスタ206のドレインに接続され、スイッチ702の他端は積分容量703の一端に接続される。積分容量703の他端は接地される。
スイッチ702は、比較器501の出力信号により制御される。比較器501から出力される信号がローレベルのとき、スイッチ702は非導通状態になり、比較器501から出力される信号がハイレベルのとき、スイッチ702は導通状態になる。スイッチ702が導通状態になると、積分容量703がトランジスタ206のドレインと導通状態となり、積分容量207と積分容量703が並列接続された状態となるので、容量値が大きくなり、ランプ波の電圧VRAMPの傾きが小さくなる。よって、比較器501及びスイッチ702は、FD電圧VFD、すなわちランプ波生成部205の入力ノードの電位に基づいて、トランジスタ206に接続される容量を変化させることでランプ波の電圧VRAMPの傾きを変化させる容量切替部として機能する。
図8は、本変形例に係る固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。FD電圧VFDが輝度判定電圧Vjdg以上である場合、比較器501から出力される信号はローレベルでありスイッチ702は非導通状態となるため、第1実施形態の図3と同様の動作が行われる。FD電圧VFDが輝度判定電圧Vjdgよりも低い場合、比較器501から出力される信号はハイレベルでありスイッチ702は導通状態となるため、ランプ波の電圧VRAMPの傾きが小さくなる。ランプ波の電圧VRAMPの傾きを小さくすると、パルスの個数が少なくなるため、消費電力が低減される。このように、本変形例においては、高輝度の場合にのみランプ波の電圧VRAMPの傾きを小さくすることで、低輝度の被写体に対する階調性を向上させる効果を維持しつつ、高輝度の場合には、消費電力を低減することができる。
ここで、本変形例における重み付けについて説明する。本実施形態では、高輝度時にはランプ波の電圧VRAMPの傾きが小さくなる。この傾きは、積分容量207の容量値と積分容量703との容量値に依存するので、これらに対応する係数でAD変換値を重み付けする。例えば、積分容量207と積分容量703との容量値の比が1:1の場合、高輝度時のS信号のAD変換値を2倍に重み付けをすることで、実際の輝度に対応したAD変換値を得ることができる。具体的には、図8に示される例の場合、低輝度時においてはN信号のAD変換値が4に対し、S信号のAD変換値が8であるため、S−N処理により得られる光信号のAD変換値は8−4=4である。一方、高輝度時においては、N信号のAD変換値は4であるのに対し、S信号のAD変換値は5である。ここで、S信号のAD変換値を2倍にする重み付けがなされるため、S−N処理により得られる光信号のAD変換値は5×2−4=6となる。より一般化すると、積分容量207と積分容量703との容量値の比が1:qの場合、高輝度時のAD変換値を(q+1)倍にする重み付けをすることで、実際の輝度に対応したAD変換値を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態に係る固体撮像装置は、ランプ波生成部205よりも前段部分の構成と動作タイミングを除いて上述した第1実施形態に係る固体撮像装置と同様である。そのため、以下では第1実施形態と異なる部分について説明するものとし、同様の構成を有する部分については説明を省略又は簡略化する。
図9は、本実施形態に係る画素900の構成を示す回路図である。本実施形態の画素900は、1画素内に2つのPDを有し、かつ、全画素で蓄積開始時刻と蓄積終了時刻を揃えるグローバルシャッタ動作を可能とする画素構成となっている。そのため、画素900は、PD201a、201bと、保持容量902a、902bと、転送スイッチ901a、901b、202a、202bとを有する。転送スイッチ901a、901bは、垂直走査回路101から出力される制御信号PGS(m)により導通状態又は非導通状態に制御される。転送スイッチ202aは、垂直走査回路101から出力される制御信号PTXa(m)により導通状態又は非導通状態に制御される。転送スイッチ202bは、垂直走査回路101から出力される制御信号PTXb(m)により導通状態又は非導通状態に制御される。なお、グローバルシャッタ動作が可能であることは、必須ではなく、その場合、例えば、転送スイッチ901a、901bと、保持容量902a、902bとを省略してもよい。
PD201a(第1光電変換部)のアノードは接地されており、カソードは転送スイッチ901a(第1転送部)の一端に接続される。転送スイッチ901aの他端は保持容量902a(第3容量素子)の一端及び転送スイッチ202a(第2転送部)の一端に接続される。保持容量902aの他端は接地される。制御信号PGS(m)により転送スイッチ901aが導通状態になると、PD201aに蓄積された電荷が保持容量902aに転送される。転送スイッチ202aの他端はFD203に接続される。制御信号PTXa(m)により転送スイッチ202aが導通状態になると、保持容量902aに蓄積された電荷がFD203に転送される。
PD201b(第2光電変換部)のアノードは接地されており、カソードは転送スイッチ901b(第3転送部)の一端に接続される。転送スイッチ901bの他端は保持容量902b(第4容量素子)の一端及び転送スイッチ202b(第4転送部)の一端に接続される。保持容量902bの他端は接地される。制御信号PGS(m)により転送スイッチ901bが導通状態になると、PD201bに蓄積された電荷が保持容量902bに転送される。転送スイッチ202bの他端はFD203に接続される。制御信号PTXb(m)により転送スイッチ202bが導通状態になると、保持容量902bに蓄積された電荷がFD203に転送される。
図10(a)は、本実施形態の固体撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。図10(a)には、制御信号PRES1、PRES2、PGS、PTXa、PTXb、FD電圧VFD、ランプ波の電圧VRAMP、カウント値COUNTが図示されている。更に、図10(a)には、Nデータ記憶領域NMEM、Saデータ記憶領域SaMEM、Sbデータ記憶領域SbMEMのそれぞれに記憶されるデジタル値が図示されている。なお、図10(a)のタイミングチャートは画素アレイ100のある行の動作タイミングを示すものであり、各制御信号の行番号の記載は省略している。また、以下の説明では画素アレイ100のある1行の動作にのみ着目して説明するが、図10(a)の動作が全ての行で同時に行われるものとする。行ごとの露光の時間差がないため、ローリングシャッタ歪みのない撮像が可能となる。
時刻T21から時刻T22の期間において、制御信号PRES1、PRES2、PGS、PTXa、PTXbがいずれもハイレベルになる。これにより、FDリセットスイッチ204、ランプ波リセットスイッチ208、転送スイッチ901a、901b、202a、202bが導通状態になる。この動作により、PD201a、201b、保持容量902a、902b、FD203が画素リセット電圧SVDDにリセットされ、ランプ波生成部205の出力がグラウンド電位にリセットされる。
時刻T22において、制御信号PGS、PTXa、PTXbがローレベルになり、転送スイッチ901a、901b、202a、202bが非導通状態になる。この時刻T22より、PD201a、201bは、入射光により発生した電荷の蓄積を開始する。
その後、時刻T23において、制御信号PGSがハイレベルになり、時刻T24において、制御信号PGSが再びローレベルになる。すなわち、時刻T23から時刻T24の期間、転送スイッチ901a、901bが導通状態となることにより、PD201a、201bに蓄積されていた電荷がそれぞれ保持容量902a、902bに転送される。PD201a、201bが電荷の蓄積を開始する時刻T22から、保持容量902a、902bへの転送を終了する時刻T24までの期間を蓄積期間とする。
その後、時刻T25において、制御信号PRES1がローレベルになり、FDリセットスイッチ204が非導通状態になる。このとき、FD電圧VFDがN信号のレベルになる。次に、時刻T26において、制御信号PRES2がローレベルになり、ランプ波リセットスイッチ208が非導通状態になる。これにより、ランプ波の電圧VRAMPが上昇し始め、N信号のAD変換が開始される。時刻T26以降、制御信号PRES2がハイレベルになり、ランプ波リセットスイッチ208が非導通状態になる時刻T27までのN−AD期間において、第1実施形態と同様にしてN信号のAD変換が行われる。
その後、時刻T28において、制御信号PTXaがハイレベルになり、転送スイッチ202aが導通状態となる。この動作により、保持容量902aに保持されていた電荷がFD203に転送され、FD電圧VFDが低下する。この時のFD電圧VFDをSa信号とする。時刻T29において、制御信号PTXaがローレベルになり、転送スイッチ202aが非導通状態となる。これにより、電荷の転送が終了する。
時刻T30から時刻T31の期間において、制御信号PRES2がローレベルになり、N−AD期間と同様の処理によりSa信号のAD変換が行われる。制御信号PRES2がローレベルになる時刻T30から、再びハイレベルになる時刻T31までの期間、すなわちSa信号のAD変換期間をSa−AD期間とする。
その後、時刻T32において、制御信号PTXbがハイレベルになり、転送スイッチ202bが導通状態となる。この動作により、保持容量902bに保持されていた電荷がFD203に転送され、FD電圧VFDが低下する。この時のFD電圧VFDをSb信号とする。時刻T33において、制御信号PTXbがローレベルになり、転送スイッチ202bが非導通状態となる。これにより、電荷の転送が終了する。
時刻T34から時刻T35の期間において、制御信号PRES2がローレベルになり、N−AD期間、Sa−AD期間と同様の処理によりSb信号のAD変換が行われる。制御信号PRES2がローレベルになる時刻T34から、再びハイレベルになる時刻T35までの期間、すなわちSb信号のAD変換期間をSb−AD期間とする。
Sa信号のAD変換値には、N信号と、光電変換によりPD201aに発生した電荷の信号成分である第1光信号とが含まれる。Sb信号のAD変換値には、Sa信号と、光電変換によりPD201bに発生した電荷の信号成分である第2光信号とが含まれる。このため、第1光信号のAD変換値は、Sa信号のAD変換値とN信号のAD変換値との差分を取得することにより得られる。また、第2光信号のAD変換値は、Sb信号のAD変換値とSa信号のAD変換値との差分を取得することにより得られる。この差分の演算は、例えば、メモリ211又はDFE102において行われ得る。
本実施形態によれば、1画素内に2つのPDを有する画素構成においても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、1画素内に2つのPDを有する画素構成においてグローバルシャッタ動作が可能となる。
本実施形態の変形例を、図10(b)を参照して説明する。本実施形態において、図10(b)に示されるように、Sa−AD期間とSb−AD期間との間に、更にNb−AD期間を追加してもよい。図10(b)に示すタイミングチャートにおいて、Sa−AD期間が終了する時刻T36において、制御信号PRES2だけでなく制御信号PRES1もハイレベルになる。すなわち、FDリセットスイッチ204及びランプ波リセットスイッチ208が導通状態になり、ランプ波の電圧VRAMPだけでなく、FD電圧VFDもリセットされる。次に時刻T37において、制御信号PRES1がローレベルになり、FDリセットスイッチ204が非導通状態となることにより、FD203がフローティング状態になる。この時のFD電圧VFDをNb信号とする。また、これと区別するため、図10(a)のN信号に相当する蓄積期間終了後のFD203のリセット直後のFD電圧VFDを本変形例ではNa信号と呼ぶ。また、図10(a)のN−AD期間に相当する期間を本変形例ではNa−AD期間と呼ぶ。
その後、時刻T38において、制御信号PRES2がローレベルになり、ランプ波リセットスイッチ208が非導通状態となる。ランプ波生成部205が出力するランプ波の電圧VRAMPが上昇し始め、Nb信号のAD変換が開始される。時刻T39において、制御信号PRES2がハイレベルになりランプ波リセットスイッチ208が導通状態となる。これによりNb信号のAD変換が終了する。時刻T38から時刻T39までの期間、すなわちNb信号のAD変換期間をNb−AD期間とする。Nb−AD期間の終了後、図10(a)の動作と同様にSb信号のAD変換が行われる。
Sa信号のAD変換値には、Na信号と、光電変換によりPD201aに発生した電荷の信号成分である第1光信号とが含まれる。Sb信号には、Nb信号と、光電変換によりPD201bに発生した電荷の信号成分である第2光信号とが含まれる。このため、第1光信号のAD変換値は、Sa信号のAD変換値とNa信号のAD変換値との差分を取得することにより得られる。また、第2光信号のAD変換値は、Sb信号のAD変換値とNb信号のAD変換値との差分を取得することにより得られる。この差分の演算は、例えば、メモリ211又はDFE102において行われ得る。
このように、Sa−AD期間とSb−AD期間との間に、Nb−AD期間を追加することが可能である。図10(a)の動作は、図10(b)の動作と比べて、蓄積期間終了からAD変換終了までの時間を短縮できる利点がある。これに対し、図10(b)の動作では、PD201aで生成された電荷と、PD201bで生成された電荷との両方をFD203に一時に保持する必要がない。したがって、図10(b)の動作は、図10(a)の動作と比べて、FD203に保持すべき電荷量の最大値が小さくなり、設計自由度が向上する利点がある。
なお、本実施形態では、1画素内のPDの個数が2個の場合を例示したが、1画素内のPDの個数は3個以上であってもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態に係る固体撮像装置は、積層された複数の基板に形成されている。以下では、特記した場合を除き、固体撮像装置の回路構成は第1実施形態を前提として説明する。しかしながら、これに限定されるものではなく、本実施形態の構成は第1乃至第4実施形態のいずれにも適用可能である。
図11は、本実施形態に係る固体撮像装置の積層構造の概略図である。図11は、固体撮像装置が構成される基板面に対して垂直な方向の断面図を示している。本実施形態に係る固体撮像装置は、少なくともPD201を含む第1基板1101と、少なくともカウンタ210及びメモリ211を含む第2基板1102と、基板接続部1103と、を有する。
第1基板1101及び第2基板1102は、例えば、シリコンを材料とする半導体基板であり得る。基板接続部1103は、第1基板1101と第2基板1102とを機械的及び電気的に接続する。
基板接続部1103は、複数の画素200のそれぞれに対応して接続箇所が設けられていてもよく、例えば、第4実施形態のように画素内に複数のPDが含まれている場合は、複数のPDのそれぞれに対応して接続箇所が設けられていてもよい。
基板接続部1103は、例えば、TSV(Through Silicon Via:シリコン貫通電極)、マイクロバンプ、第1基板1101と第2基板1102の各々に形成された電極同士を直接貼り合わせるダイレクトボンディング等であり得る。しかしながらこれらに限定されるものではなく、基板接続部1103としてはあらゆる接続構造が適用され得る。ただし、TSVは第1基板1101を貫通させる構造を要することから、PD201を形成する領域を十分に大きくできない場合がある。そのため、第1基板1101を貫通させることを要しないマイクロバンプ又はダイレクトボンディングを適用することがより好適である。
図12乃至図14は、本実施形態における画素200の回路構成と、第1基板1101、第2基板1102との対応関係を示す回路図である。図12において、PD201は第1基板1101に配置されており、転送スイッチ202等のその他の素子は第2基板1102に配置されている。また、PD201と転送スイッチ202との間に基板接続部1103が配置されている。図12の構成例によれば、第1基板1101の面積の多くをPD201の形成に用いることができるため、PD201の面積を大きくすることができ、PD201の感度を向上させることができる。
図13は、図12の構成に対して、転送スイッチ202が第2基板1102ではなく、第1基板1101に配置されている点が異なる構成例である。すなわち、PD201及び転送スイッチ202は第1基板1101に配置されており、その他の素子は第2基板1102に配置されている。また、転送スイッチ202とFD203との間に基板接続部1103が配置されている。図13の構成例では、図12の例に対し、FD203に生じる寄生容量が大きくなり得る。しかしながら、PD201上に基板接続部1103とのコンタクトを形成する必要がないため、PD201で発生する暗電流ノイズを低減できる利点があり、図13の構成例の方がより好ましい場合がある。
図14は、図13の構成に対して、FDリセットスイッチ204及びランプ波生成部205が第2基板1102ではなく、第1基板1101に配置されている点が異なる構成例である。すなわち、PD201、転送スイッチ202、FD203、FDリセットスイッチ204及びランプ波生成部205は第1基板1101に配置されており、その他の素子は第2基板1102に配置されている。また、ランプ波生成部205の出力ノードと、ランプ波リセットスイッチ208及び検出部209との間に基板接続部1103が配置されている。
図14の構成例では、高耐圧素子(例えば、5V系や3.3V系など)を全て第1基板1101に形成し、低耐圧素子(例えば、1.2V系など)を全て第2基板1102に形成することができる。更に、積分容量207は、図14のように第1基板1101に形成してもよいが、第2基板1102に形成してもよい。このとき、積分容量207の電極間の絶縁膜形成プロセスを層間絶縁膜の形成プロセスと共用化できるように電極間の膜厚を設計することで積分容量207の形成のためのプロセスを追加する必要がなく、工程数を削減できる。より具体的には、積分容量207を第2基板1102に形成する場合には、第1基板1101に形成する場合に比べ、電極間の絶縁膜厚を薄く設計する。耐圧の違い等に起因して、第2基板1102に形成される層間絶縁膜は、第1基板1101に形成される層間絶縁膜よりも薄いためである。このように積分容量207を設計することで、積分容量207の電極間の膜厚を層間絶縁膜の形成プロセスに適合させることができ、工程数を削減できる。
第1実施形態では、制御信号PTX、PRES1、PRES2は、垂直走査回路101で生成されているが、本実施形態ではこの機能は、第1基板1101と第2基板1102のどちらにあってもよい。例えば、制御信号PTX、PRES1、PRES2は、各信号が入力されるスイッチが配置された基板に形成された素子においてそれぞれ生成及び供給されてもよい。あるいは、制御信号PTX、PRES1、PRES2は、第1基板1101と第2基板1102のうちの一方に形成された素子で生成され、必要に応じて他方の基板に供給されてもよい。例えば、制御信号PTX、PRES1、PRES2は、第2基板1102上で生成され、基板接続部1103に含まれる制御線を経由して第1基板1101に供給されてもよい。この場合において、制御信号PTX、PRES1、PRES2を伝送する制御線は、画素アレイ100内を経由して各画素200に接続されるものであってもよく、画素アレイ100外を経由して各画素200に接続されるものであってもよい。
また、図11には2枚の基板が積層されている構成例が示されているが、積層される基板の枚数は3枚以上であってもよい。図15は、本実施形態の変形例として、第1基板1101、第2基板1102及び第3基板1500が積層されている固体撮像装置の積層構造を示す概略図である。基板接続部1103は、第1基板1101と第2基板1102とを機械的及び電気的に接続し、基板接続部1501は、第2基板1102と第3基板1500とを機械的及び電気的に接続する。例えば、PD201からランプ波生成部205までの回路が第1基板1101に配置され、ランプ波リセットスイッチ208からメモリ211までの回路が第2基板1102に配置され、DFE102以降の回路が第3基板1500に配置される構成とし得る。この場合において、第2基板1102に配置されたメモリ211に保持されたデジタル値は、基板接続部1501を介して第3基板1500に配置されたDFE102に伝送される。DFE102は、このデジタル値に対し、補正、並べ替え等の所定の信号処理を行うデジタル信号処理回路として機能する。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による撮像システム1600について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態による撮像システム1600の構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る撮像システム1600は、特に限定されるものではないが、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、カメラヘッド、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星等に適用可能である。
撮像システム1600は、バリア1601、レンズ1602、絞り1603、固体撮像装置1604、画像処理部1607、タイミング発生部1608、全体制御・演算部1609、メモリ部1610を有する。また、撮像システム1600は、撮像システム1600の外部とのインターフェース(I/F)として、記録媒体制御I/F部1611、外部I/F部1613を有する。固体撮像装置1604は、第1乃至第5実施形態に係る固体撮像装置を適用することかできる。
レンズ1602は、被写体の光学像を固体撮像装置1604に結像させるためのものである。絞り1603は、レンズ1602を通った光量を可変するためのものである。バリア1601は、レンズ1602の保護のためのものである。固体撮像装置1604は、先の実施形態で説明した固体撮像装置であって、レンズ1602により結像された光学像を画像データに変換するものである。
画像処理部1607は、固体撮像装置1604より出力された画像信号に対し、各種の補正及びデータ圧縮等の処理を行う画像処理装置である。画像処理部1607は、固体撮像装置1604を構成する1つ以上の基板のうちの少なくとも1つに搭載されていてもよいし、別の基板に搭載されていてもよい。タイミング発生部1608は、固体撮像装置1604及び画像処理部1607に、各種タイミング信号を出力するためのものである。全体制御・演算部1609は、撮像システム1600の全体を制御する全体制御部である。ここで、タイミング信号などは撮像システム1600の外部から入力されてもよく、撮像システム1600は少なくとも固体撮像装置1604と、固体撮像装置1604から出力された撮像信号を処理する画像処理部1607とを有していればよい。
メモリ部1610は、画像データを一時的に記憶するためのフレームメモリ部である。記録媒体制御I/F部1611は、記録媒体1612への記録、あるいは記録媒体1612からの読み出しを行うためのインターフェース部である。記録媒体1612は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体又は撮像システムに内蔵された記録媒体である。外部I/F部1613は、外部コンピュータ等と通信するためのインターフェース部である。
このようにして、第1乃至第5実施形態による固体撮像装置を適用した撮像システムを構成することにより、低輝度の被写体に対する階調性が良好な画像を撮影可能な撮像システムを実現することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態に限らず種々の変形が可能である。図2に示した画素200の構成は一例を示したものであり、本発明の固体撮像装置に適用可能な画素200の構成はこれに限定されるものではない。また、第6実施形態に示した撮像システム1600は、本発明の固体撮像装置を適用しうる撮像システムの一例を示したものであり、本発明の固体撮像装置を適用可能な撮像システムは図16に示した構成に限定されるものではない。
上述の実施形態は、本発明を適用しうるいくつかの態様を例示したものに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜修正や変形を行うことを妨げるものではない。
201 フォトダイオード(PD)
202 転送スイッチ
203 フローティングディフュージョン(FD)
205 ランプ波生成部
208 ランプ波リセットスイッチ
209 検出部
210 カウンタ
211 メモリ

Claims (16)

  1. 光電変換により入射光に応じた信号を生成する第1光電変換部と、
    前記第1光電変換部から前記信号を転送する第1転送部と、
    前記信号が転送される入力ノードを有し、前記入力ノードの電位に応じた傾きにより電圧が時間とともに変化するランプ波を生成するランプ波生成部と、
    前記ランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化を検出する検出部と、
    前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を、前記検出部が検出した場合に、前記ランプ波の電圧をリセットするランプ波リセット部と、
    前記第1光電変換部から前記入力ノードに前記信号の転送を終了した後の所定期間に、前記ランプ波生成部による前記ランプ波の生成と、前記ランプ波リセット部による前記リセットとを繰り返すことにより、前記検出部に前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を繰り返し検出させる制御部と、
    前記所定期間に、前記検出部による前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数に対応するデジタル値を取得するデジタル値取得部と、
    を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記ランプ波生成部は、
    前記入力ノードの電位に応じた電流を供給する第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタから供給される電流により信号を蓄積し、電圧に変換する第1容量素子と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記ランプ波生成部は、前記第1トランジスタと、前記ランプ波生成部の出力ノードとの間にカスコード接続された第2トランジスタを更に有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 光電変換により入射光に応じた信号を生成する第1光電変換部と、
    前記第1光電変換部から前記信号を転送する第1転送部と、
    前記信号が転送される入力ノードを有し、前記入力ノードの電位に応じた傾きにより電圧が時間とともに変化するランプ波を生成するランプ波生成部と、
    前記ランプ波の電圧と閾値電圧との大小関係の変化を検出する検出部と、
    前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を、前記検出部が検出した場合に、前記ランプ波の電圧をリセットするランプ波リセット部と、
    所定期間に、前記ランプ波生成部による前記ランプ波の生成と、前記ランプ波リセット部による前記リセットとを繰り返すことにより、前記検出部に前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化を繰り返し検出させる制御部と、
    前記所定期間に、前記検出部による前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数に対応するデジタル値を取得するデジタル値取得部と、を有し、
    前記ランプ波生成部は、
    前記入力ノードの電位に応じた電流を供給する第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタから供給される電流により信号を蓄積し、電圧に変換する第1容量素子と、
    前記第1トランジスタと前記ランプ波生成部の出力ノードとの間にカスコード接続された第2トランジスタと、を有する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 前記ランプ波生成部は、前記入力ノードの電位が入力されるバッファを更に有し、
    前記バッファからの出力電位が前記第1トランジスタのゲートに入力される
    ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1トランジスタから供給される電流により信号を蓄積し、電圧に変換する第2容量素子と、
    前記入力ノードの電位に基づき、前記第1トランジスタと前記第2容量素子とを導通状態又は非導通状態とする容量切替部と、
    を更に有することを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記デジタル値取得部は、
    前記所定期間に、前記検出部による前記ランプ波の電圧と前記閾値電圧との大小関係の変化の検出が繰り返された回数に基づくカウント値を取得するカウンタと、
    前記カウンタが取得したカウント値を前記デジタル値として記憶するメモリと、
    を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記入力ノードの電位に基づき、前記カウンタが前記カウント値を取得する前記所定期間を変化させるカウント期間切替部を更に有する
    ことを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第1転送部により前記信号が転送される第3容量素子と、
    前記第3容量素子から前記入力ノードに前記信号を転送する第2転送部と、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 光電変換により入射光に応じた信号を生成する第2光電変換部と、
    前記第2光電変換部から前記信号を転送する第3転送部と、
    前記第3転送部により前記信号が転送される第4容量素子と、
    前記第4容量素子から前記入力ノードに前記信号を転送する第4転送部と、
    を更に有することを特徴とする請求項に記載の固体撮像装置。
  11. 第1基板と、
    前記第1基板と電気的に接続された第2基板と、
    を更に有し、
    前記第1光電変換部は前記第1基板に形成され、
    前記デジタル値取得部は前記第2基板に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  12. 前記第1転送部は前記第2基板に形成されることを特徴とする請求項11に記載の固体撮像装置。
  13. 前記第1転送部は前記第1基板に形成されることを特徴とする請求項11に記載の固体撮像装置。
  14. 前記ランプ波生成部は前記第1基板に形成されることを特徴とする請求項13に記載の固体撮像装置。
  15. 前記第2基板と電気的に接続された第3基板を更に有し、
    前記第3基板は、前記デジタル値取得部で取得された前記デジタル値を処理するデジタル信号処理回路を有する
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から出力された画像信号を処理する画像処理部と
    を有することを特徴とする撮像システム。
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