JP6773719B2 - 便器洗浄装置 - Google Patents

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本発明は、便器洗浄装置に関する。
従来、停電などの非常時において手動で洗浄操作を行うことができる便器洗浄装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の便器洗浄装置においては、ワイヤーで操作部を引っ張ると、操作部が回動して、洗浄操作を開始する。
特開2017−66677号公報
停電などの非常時において手動で洗浄操作を行う構成について、ワイヤーで操作部を引っ張って操作部を回動するように構成すると、操作部が大きい場合には、装置が大型化する可能性がある。そのため、非常時において手動で洗浄操作を行うことができる構成をコンパクトに形成できることが望まれる。
本発明は、停電などの非常時において手動で洗浄操作を行うことができる構成をコンパクトに形成できる便器洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、洗浄水を貯留するタンク(例えば、後述の便器洗浄タンク2)と、前記タンクの排水口(例えば、後述の排水口21)を開閉する開閉弁(例えば、後述の排水弁7)と、前記開閉弁の開閉動作に連動して回動する連動軸部材(例えば、後述の)と、前記連動軸部材の一端部に配置され線状部材(例えば、後述のワイヤー部材W)が取り付けられる線状部材取付部(例えば、後述のワイヤー取付筒状部923)を有し、前記線状部材取付部が前記連動軸部材の軸と同軸上に位置する同軸位置と、前記線状部材取付部が偏心機構(例えば、後述の偏心機構91)により前記連動軸部材の軸から偏心された偏心位置と、に移動可能に配置されるアーム部材(例えば、後述の偏心アーム部材92)と、前記線状部材取付部が前記同軸位置に戻るように前記アーム部材を付勢するバネ部材(例えば、後述の巻きバネ部材93)と、を備え、前記線状部材取付部は、前記線状部材取付部が前記同軸位置に配置される場合において、前記連動軸部材の回動時に前記線状部材の干渉を回避するためのスリット(例えば、後述の干渉回避スリット923c)を有する便器洗浄装置(例えば、後述の便器洗浄装置1)に関する。
また、前記線状部材取付部は、前記連動軸部材の軸方向に延びると共に前記線状部材の一端部が挿入される筒状に構成され、前記スリットは、前記線状部材取付部の筒状の周壁を周方向に沿って延びるスリット状に形成されることが好ましい。
また、前記偏心機構は、前記連動軸部材から軸方向に交差する方向に突出する突出部(例えば、後述の突出板911)と、前記連動軸部材の軸(例えば、後述の回動軸J1)に対して偏心した偏心軸(例えば、後述の偏心軸J2)を中心に回動可能に前記アーム部材を前記突出部に接続する偏心軸部材(例えば、後述の偏心軸部材912)と、を有することが好ましい。
本発明によれば、停電などの非常時において手動で洗浄操作を行うことができる構成をコンパクトに形成できる便器洗浄装置を提供することができる。
本実施形態の便器装置の斜視図である。 本実施形態の便器洗浄装置の部分平面図である。 本実施形態の便器洗浄装置の縦断面図である。 電動洗浄機構部を示す斜視図である。 停電などの非常時に洗浄動作を実行させるための手動操作部を示す斜視図である。 偏心機構及び偏心アーム部材に関連する構成を示す斜視図である。 ワイヤー取付筒状部からワイヤー部材を外した状態を示す斜視図である。 ワイヤー取付筒状部からワイヤー部材を外した状態を示す側面図である。 停電などの非常時に手動でワイヤー部材が引っ張られた場合の動作を説明する図であって、(a)はワイヤー部材を引っ張る前の状態を示す図であり、(b)はワイヤー部材を引っ張った状態を示す図である。 連動軸部材の回動時にワイヤー取付筒状部がワイヤー部材の干渉を回避することを説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、便器装置100の斜視図である。便器装置100は、図1に示すように、便器102が壁面f2から突出して配置される壁掛けタイプである。便器装置100は、床面f1と壁面f2とに跨って配置されたライニング110を有する。ライニング110は、壁パネルPを有する。壁パネルPは、前壁面P1と上壁面P2とを備える。便器102は、壁パネルPの前壁面P1の前面に取り付けられている。なお、以下の説明において、便器102の便座103に着座した使用者から見た場合の前後の向きを前後方向とする。また、便器102の便座103に着座した使用者から見た場合の左右の向きを幅方向とする。更に、床面f1に対する鉛直方向に沿う上下の向きを上下方向とする。
便器装置100は、図1に示すように、便器102と、便座103と、ライニング110と、便器102を洗浄するための便器洗浄装置1と、を備えている。便器洗浄装置1は、ライニング110の内部に配置されている。
便器102は、ライニング110の壁パネルPの前壁面P1の背面側に設けられた便器固定スタンド(図示せず)によって支持されている。便器102の上部には、便座103が回動可能に取り付けられている。
便器102の上方の前壁面P1には、図1に示すように、背凭れ板3aが取り付けられ、背凭れ板3aの一方側には、手摺部3bが前方に突出するように取り付けられている。手摺部3bの下方側であって、便器102の一方側の前壁面P1には、停電などの非常時に洗浄動作を実行させるための手動操作部120が設けられている。背凭れ板3aの他方側には、電動洗浄機構部8(後述)における自動の便器洗浄等を操作するための操作スイッチ3cが取り付けられている。
図2は、便器洗浄装置1の部分平面図である。図3は、便器洗浄装置1の縦断面図である。
図2及び図3に示すように、便器洗浄装置1は、便器洗浄タンク2(タンク)と、ボールタップ給水栓3と、フロート4と、吐水管5と、オーバーフロー管6と、を備える。
また、便器洗浄装置1は、便器洗浄タンク2の下部に形成される排水口21に設けられた排水弁7(開閉弁)と、排水弁7から上方へ延びる第1玉鎖71及び第2玉鎖72とを有する。
また、便器洗浄装置1は、排水弁7を操作して便器102に洗浄水を供給する電動洗浄機構部8を有する。本実施形態においては、電動洗浄機構部8により自動で洗浄を行う自動洗浄の便器洗浄装置1について説明する。
便器洗浄タンク2は、タンク本体2aと、タンク蓋部2bと、を有する。タンク本体2aは、上部が開口し、洗浄水を貯留可能な略直方体の容器である。便器洗浄タンク2は、上部において外部の給水管(図示せず)に接続される。また、便器洗浄タンク2は、下部における幅方向の中央に排水口21が形成され、排水口21は便器洗浄タンク2の下方に配置される便器102に連通している。
排水弁7は、排水口21を開閉可能に覆っている略円形の蓋体により構成されている。
第1玉鎖71及び第2玉鎖72は、排水弁7に接続され、第1玉鎖71又は第2玉鎖72が上方に引き上げられると、排水弁7が開き、排水口21から便器洗浄タンク2に貯留された洗浄水を流すように構成されている。
電動洗浄機構部8は、駆動部としての電動式のアクチュエータ811と、アクチュエータ811に接続される回動軸部材812と、引き上げアーム部材81(アーム部材)と、連動軸部材813と、を備える。
回動軸部材812は、便器洗浄タンク2の内部の一方側(右側)の上方において、アクチュエータ811から他方側(左側)に水平方向に延びるように配置される。回動軸部材812は、アクチュエータ811に接続され、アクチュエータ811の駆動力により回動する。
回動軸部材812の他方側(左側)の端部には、引き上げアーム部材81が接続される。引き上げアーム部材81は、第1玉鎖71及び第2玉鎖72の上端から便器洗浄タンク2の上部で略水平方向に延びている。引き上げアーム部材81は、回動軸部材812の回動に伴って、回動軸部材812と一体で回動可能に構成される。引き上げアーム部材81は、第1玉鎖71及び第2玉鎖72と接続されている。引き上げアーム部材81は、回動軸部材812と一体で回動することで、第1玉鎖71及び第2玉鎖72を引き上げる。
本実施形態においては、第1玉鎖71は、大洗浄用の玉鎖である。第1玉鎖71は、回動軸部材812と排水弁7とを接続する。第1玉鎖71の一端は、引き上げアーム部材81に取り付けられている。第1玉鎖71の他端は、排水弁7に接続される。第2玉鎖72は、小洗浄用の玉鎖である。第2玉鎖72は、引き上げアーム部材81と排水弁7とを接続する。第2玉鎖72の一端は、引き上げアーム部材81に接続される。第2玉鎖72の他端は、排水弁7に接続される。引き上げアーム部材81の詳細については後述する。
電動洗浄機構部8は、例えば、操作スイッチ3c(図1参照)を操作することで、大量の洗浄水で便器102の洗浄を行う大洗浄モードと、小量の洗浄水で便器102の洗浄を行う小洗浄モードと、を操作することができる。具体的には、操作スイッチ3cを操作することで、図2に示すように、電動式のアクチュエータ811を動作させて、回動軸部材812を回動させる。回動軸部材812の回動方向の違いにより引き上げられる玉鎖が異なる。例えば、大洗浄モードが実行された場合には、回動軸部材812が第1回動方向C1(図4参照)に回動されて、第1玉鎖71が吊り上げられて、排水弁7が引き上げられる。小洗浄モードが実行された場合には、回動軸部材812が第2回動方向C2(図4参照)に回動されて、第2玉鎖72が吊り上げられて、排水弁7が引き上げられる。
連動軸部材813は、便器洗浄タンク2の内部の一方側(右側)の上方において、アクチュエータ811から一方側(右側)に水平方向に延びるように配置される。連動軸部材813は、アクチュエータ811を挟んで、回動軸部材812と同軸上に配置される。連動軸部材813は、回動軸部材812と一体的に回動可能に構成される。つまり、連動軸部材813を回動させると、回動軸部材812も回動する。連動軸部材813にはワイヤー部材W(図3参照)が接続され、停電などの非常時において手動操作部120を手動で操作することで、ワイヤー部材W(図3参照)を引っ張って、連動軸部材813及び回動軸部材812を回動させる。これにより、停電などの非常時に、第1玉鎖71又は第2玉鎖72を引き上げて、排水弁7を引き上げることにより、手動で洗浄動作を行うことができる。なお、手動操作部120及び停電などの非常時において手動で排水弁7を引き上げるための機構の詳細については後述する。
オーバーフロー管6は、上部に開口部6aを有し、上下方向に延びる略円筒状の管である。オーバーフロー管6は、下端側が、排水口21に連通している。オーバーフロー管6は、便器洗浄タンク2に貯留された洗浄水の水位が所定位置を上回って溢れた際に、洗浄水が開口部6aから流入して排水の際に便器へ流出するようになっている。
フロート4は、便器洗浄タンク2内の洗浄水の水位に伴って上下に移動する。フロート4は、フロート本体41と、フロートアーム42と、アーム軸43と、を有する。
フロート本体41は、水に浮く浮きであり、略円筒状のプラスチック素材で形成される。
アーム軸43は、フロート本体41から上下に移動可能に配置される。アーム軸43の下端はフロート本体41に接続される。
フロートアーム42は、下端がアーム軸43に接続され、フロート本体41の上下移動に伴って縮んだり伸びたりするように屈曲している。フロートアーム42は、フロート本体41の上下移動に伴って、ボールタップ給水栓3の弁を開閉する。
吐水管5は、上下方向に延び、ボールタップ給水栓3から供給された洗浄水を便器洗浄タンク2へ供給する管である。吐水管5は、下端が開放され、便器洗浄タンク2内に貯留された水に浸漬されている。吐水管5は、上端側においてボールタップ給水栓3の側面に接続され、補給水供給口51を有する。
ボールタップ給水栓3は、便器洗浄タンク2の内部に配置され、便器洗浄タンク2に貯留された洗浄水の水位に応じて、給水管(図示せず)から洗浄水を便器洗浄タンク2に供給する。ボールタップ給水栓3は、便器洗浄タンク2の幅方向に沿って延びる略円筒形の形状を有し、一方が給水管(図示せず)に接続され、他方がフロート4に接続される。また、ボールタップ給水栓3は、フロート4近傍の側部が分岐して吐水管5に接続され、給水管(図示せず)から供給された洗浄水を、吐水管5を介して便器洗浄タンク2に供給する。
次に、停電などの非常時において、手動で排水弁7を引き上げるための機構について説明する。図4は、電動洗浄機構部8を示す斜視図である。図5は、停電などの非常時に洗浄動作を実行させるための手動操作部120を示す斜視図である。
本実施形態の便器洗浄装置1は、図4に示すように、排水弁7の開閉動作に連動して回動する連動軸部材813と、連動軸部材813の回動軸J1に対して偏心した偏心軸J2を中心に回動させるための偏心機構91と、偏心機構91を介して連動軸部材813に連結される偏心アーム部材92(アーム部材)と、巻きバネ部材93(バネ部材)と、手動操作部120と、を備える。
連動軸部材813は、前述の通り、便器洗浄タンク2の内部の一方側の上方において、アクチュエータ811を挟んで、回動軸部材812と同軸上に配置される。連動軸部材813を回動させると、回動軸部材812も回動する。連動軸部材813は、手動操作部120(図1参照)を手動で操作することで回動可能である。
手動操作部120は、停電などの非常時に手動で操作することで、連動軸部材813及び回動軸部材812を回動させることができる。これにより、停電などの非常時に、連動軸部材813及び回動軸部材812を回動させて、引き上げアーム部材81を回動させることで、第1玉鎖71又は第2玉鎖72を引き上げて、手動で洗浄動作を行うことができる。
手動操作部120は、ワイヤー部材W(線状部材)を介して、連動軸部材813に連結される偏心アーム部材92に接続される。図4及び図5に示すように、ワイヤー部材Wは、上端接続部Wa(一端部)と、ワイヤー線Wbと、下端接続部Wcと、を有する。ワイヤー線Wbは、金属製の長尺の線材により形成され、ワイヤー線Wbの途中の部分は、ワイヤーチューブWtに通されて配置される。上端接続部Waは、ワイヤー線Wbの上端に設けられる。下端接続部Wcは、ワイヤー線Wbの下端に設けられる。上端接続部Wa及び下端接続部Wcは、円柱状に形成される。ワイヤー線Wbは、上端接続部Wa及び下端接続部Wcの円柱状の部分の周面に接続されている。ワイヤー部材Wは、ライニング110の壁パネルPの前壁面P1に設けられた手動操作部120が操作されることで、引っ張られる。
手動操作部120は、図1に示すように、ライニング110の前壁面P1に設けられる。手動操作部120は、図5に示すように、手動ハンドル121と、手動ハンドル121の回動動作に連動して回動する操作軸部材122と、ワイヤー部材Wを取り付けるためのハンドル側ワイヤー取付部123と、を有する。
手動ハンドル121は、円板状に形成され、ライニング110の前壁面P1の前面側に配置される。手動ハンドル121は、人により手動で回動させることが可能である。
操作軸部材122は、手動ハンドル121の背面から後方側に延びる軸部材である。操作軸部材122の回動動作に連動して回動する。
ハンドル側ワイヤー取付部123は、操作軸部材122の後方側の端部に連結される。ハンドル側ワイヤー取付部123は、操作軸部材122の後方側の端部から、操作軸部材122の径方向の上方側に突出する。ハンドル側ワイヤー取付部123は、上端において、ワイヤー取付穴123aと、ワイヤー導入スリット123bと、移動範囲スリット123cと、を有する。
ワイヤー取付穴123aは、手動ハンドル121側の手前から後方側に水平に円柱状に窪む。ワイヤー取付穴123aには、ワイヤー部材Wの下端接続部Wcが挿入される。
ワイヤー導入スリット123bは、ワイヤー取付穴123aの上部に形成され、ワイヤー取付穴123aに連通して操作軸部材122の軸方向に延びる。ワイヤー導入スリット123bは、ワイヤー取付穴123aにワイヤー部材Wの下端接続部Wcを挿入する際のワイヤー線Wbを通すためのスリットである。
移動範囲スリット123cは、ワイヤー取付穴123aに連通し、ハンドル側ワイヤー取付部123の上部において、ワイヤー部材Wの移動範囲に亘って、操作軸部材122の回動方向に沿って延びるスリットである。移動範囲スリット123cは、ハンドル側ワイヤー取付部123を回動する場合に、ワイヤー線Wbがハンドル側ワイヤー取付部123の回動を妨げないように、ハンドル側ワイヤー取付部123との干渉を避ける範囲にスリット状に形成される。
ワイヤー部材Wの下端接続部Wcは、ワイヤー線Wbが延びる方向に直交する方向に延びる円柱状に形成される。ハンドル側ワイヤー取付部123にワイヤー部材Wを装着する場合には、ワイヤー線Wbをワイヤー導入スリット123bに挿入しながら、ワイヤー取付穴123aにワイヤー部材Wの下端接続部Wcを挿入する。
手動操作部120を手動で操作して洗浄動作を実行する場合には、手動操作部120の手動ハンドル121を回動させる。これにより、操作軸部材122及びハンドル側ワイヤー取付部123が回動することで、ハンドル側ワイヤー取付部123が傾くように回動され、ワイヤー取付穴123aに取り付けられたワイヤー部材Wが引っ張られることで、偏心アーム部材92(図4参照)を回動させることができる。ここで、ハンドル側ワイヤー取付部123には移動範囲スリット123cが設けられるため、ワイヤー部材Wがハンドル側ワイヤー取付部123との干渉を避けた状態で、ハンドル側ワイヤー取付部123を回動させることできる。
偏心機構91及び偏心アーム部材92に関連する構成について説明する。
図6は、偏心機構91及び偏心アーム部材92に関連する構成を示す斜視図である。図7は、ワイヤー取付筒状部923からワイヤー部材Wを外した状態を示す斜視図である。図8は、ワイヤー取付筒状部923からワイヤー部材Wを外した状態を示す側面図である。
図6〜図8に示すように、偏心機構91は、連動軸部材813の径方向(軸方向に交差する方向)に突出する突出板911(突出部)と、連動軸部材813の回動軸J1から偏心した位置において偏心アーム部材92を突出板911に接続する偏心軸部材912と、を備える。
突出板911は、連動軸部材813の軸方向に厚みを有し、連動軸部材813の一方側の端部から、連動軸部材813の径方向(連動軸部材813の回動軸J1方向に交差する方向)に突出する板状に形成される。
偏心軸部材912は、偏心アーム部材92を突出板911に接続する軸部材である。偏心軸部材912は、突出板911における連動軸部材813の径方向の外側において、偏心アーム部材92が連動軸部材813の回動軸J1から偏心した位置において、連動軸部材813の回動軸J1に平行な偏心軸J2方向に延びる。偏心軸部材912は、連動軸部材813の回動軸J1に対して偏心した偏心軸J2を中心に回動可能に、偏心アーム部材92を突出板911に接続する。
偏心アーム部材92は、連動軸部材813の回動軸J1方向の一方側の端部(一端部)に配置される。偏心アーム部材92は、偏心軸J2を中心に回動するように、偏心軸部材912により、突出板911に接続される。偏心アーム部材92は、コ字状の連結部921と、連結部921から連動軸部材813側に延びる支持板922と、支持板922から連動軸部材813とは反対側に突出するワイヤー取付筒状部923(線状部材取付部)と、を有する。
連結部921は、突出板911を偏心軸J2方向に挟んだコ字状に形成される。連結部921は、偏心軸部材912により突出板911に連結される。偏心軸部材912は、連動軸部材813から偏心した位置において、連動軸部材813の回動軸J1に平行に延びて形成される。偏心軸部材912は、連結部921及び突出板911を偏心軸J2方向に貫通して、連結部921及び突出板911を連結する。
偏心軸部材912の軸芯には、巻きバネ部材93が巻き付けられている。巻きバネ部材93は、ワイヤー取付筒状部923が連動軸部材813と同軸上となる同軸位置に戻るように、偏心アーム部材92を付勢する。
支持板922は、連結部921から、連動軸部材813の回動軸J1側に延びる板状に形成され、連動軸部材813の回動軸J1方向の一方側の端部の端面(連動軸部材813の回動軸J1に直交する端面)に対向して配置される。
ワイヤー取付筒状部923は、支持板922から連動軸部材813とは反対側に突出する円筒状に形成される。ワイヤー取付筒状部923は、連動軸部材813の回動軸J1方向に延びる。ワイヤー取付筒状部923には、ワイヤー部材Wの上端接続部Wa(一端部)が挿入されて取り付けられる。ワイヤー部材Wが引っ張られていない場合には、偏心アーム部材92が巻きバネ部材93により付勢されて、ワイヤー取付筒状部923は、連動軸部材813の回動軸J1と同軸上に配置される。偏心アーム部材92は、ワイヤー取付筒状部923が連動軸部材813の回動軸J1と同軸上に位置する同軸位置と、ワイヤー取付筒状部923が偏心機構91により連動軸部材813の回動軸J1から偏心された偏心位置と、に移動可能に配置される。
ワイヤー取付筒状部923には、ワイヤー取付穴923aと、導入スリット923bと、干渉回避スリット923c(スリット)と、が形成される。
ワイヤー取付穴923aは、ワイヤー取付筒状部923における連動軸部材813とは反対側の一端部から、連動軸部材813側に窪む円柱状に形成される。ワイヤー取付穴923aには、ワイヤー部材Wの上端接続部Wa(一端部)が挿入される。
導入スリット923bは、ワイヤー取付筒状部923の筒状の周壁において、先端から基端に向けて軸方向に延びるスリット状に形成される。
干渉回避スリット923cは、ワイヤー取付筒状部923が同軸位置に配置される場合において、連動軸部材813の回動時にワイヤー部材Wの干渉を回避するためのスリットである。干渉回避スリット923cは、ワイヤー取付筒状部923の筒状の周壁を周方向に沿って延びるスリット状に形成される。干渉回避スリット923cは、ワイヤー取付筒状部923の筒状の部分の基端側において、導入スリット923bから筒状の周壁の周方向に沿って、例えば180°の範囲でスリット状に形成される。本実施形態においては、干渉回避スリット923cは、ワイヤー部材Wのワイヤー線Wbが配置される部分を略中心として、例えば180°の範囲でスリット状に形成されている。なお、干渉回避スリット923cが形成される範囲は、180°の範囲に限定されない。
ワイヤー取付筒状部923にワイヤー部材Wを装着する場合には、ワイヤー線Wbを導入スリット923bに挿入しながら、ワイヤー取付筒状部923にワイヤー部材Wの円柱状の上端接続部Waを挿入する。ワイヤー取付筒状部923にワイヤー部材Wの上端接続部Waを挿入することで、ワイヤー線Wbは、干渉回避スリット923cに配置される。
ワイヤー線Wbを干渉回避スリット923cに配置した状態においては、洗浄時に、回動軸部材812及び連動軸部材813が回動して、ワイヤー取付筒状部923が回動した場合であっても、ワイヤー取付筒状部923の干渉回避スリット923cによりワイヤー部材Wの干渉を回避できる。そのため、ワイヤー部材Wが動かない状態で、連動軸部材813を回動させることができる。
次に、便器洗浄装置1の動作について説明する。図9は、停電などの非常時に手動でワイヤー部材Wが引っ張られた場合の動作を説明する図であって、(a)はワイヤー部材Wを引っ張る前の状態を示す図であり、(b)はワイヤー部材Wを引っ張った状態を示す図である。図10は、連動軸部材813の回動時にワイヤー取付筒状部923がワイヤー部材Wの干渉を回避することを説明する図である。
停電などの非常時においては、図9(a)に示す状態から、手動操作部120を操作してワイヤー部材Wを引っ張ることで、偏心アーム部材92のワイヤー取付筒状部923を下方側に移動させる。これにより、図9(b)に示すように、偏心アーム部材92を偏心軸J2を中心に回動させつつ、連動軸部材813を回動軸J1を中心に回動させることができる。これにより、停電などの非常時において、手動操作部120を操作することで、ワイヤー部材Wを引っ張って、偏心アーム部材92を偏心機構91により偏心させた状態で、連動軸部材813を回動させることができる。よって、手動で洗浄動作を実行できる。なお、手動操作部120による操作後には、巻きバネ部材93により、偏心アーム部材92は、ワイヤー取付筒状部923が連動軸部材813の回動軸J1と同軸上の同軸位置に戻される。
また、停電などの非常時でない場合には、偏心アーム部材92のワイヤー取付筒状部923が連動軸部材813の回動軸J1と同軸位置に配置された状態で、自動洗浄時において、回動軸部材812が回動することに連動して、連動軸部材813が回動する。ここで、本実施形態においては、ワイヤー取付筒状部923には、連動軸部材813の回動時にワイヤー部材Wの干渉を回避するための干渉回避スリット923cが形成されている。
そのため、連動軸部材813が、図10(a)に示す待機位置から図10(b)に示す大洗浄位置に回動することで、偏心アーム部材92のワイヤー取付筒状部923が回動(反時計回りにα1回動)した場合や、図10(a)に示す待機位置から図10(c)に示す小洗浄位置に回動することで、偏心アーム部材92のワイヤー取付筒状部923が回動(時計回りにα2)した場合において、ワイヤー取付筒状部923の干渉回避スリット923cにより、ワイヤー取付筒状部923は、ワイヤー部材Wの干渉を回避できる。
よって、連動軸部材813が回動した場合において、ワイヤー取付筒状部923の干渉回避スリット923cにより、ワイヤー取付筒状部923とワイヤー部材Wとの干渉を回避できるため、ワイヤー部材Wが動かない状態で、連動軸部材813を回動させることができる。
以上説明した本実施形態に係る便器洗浄装置1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
本実施形態の便器洗浄装置1は、洗浄水を貯留する便器洗浄タンク2と、便器洗浄タンク2の排水口21を開閉する排水弁7と、排水弁7の開閉動作に連動して回動する連動軸部材813と、連動軸部材813の一端部に配置されワイヤー部材Wが取り付けられるワイヤー取付筒状部923を有し、ワイヤー取付筒状部923が連動軸部材813の軸と同軸上に位置する同軸位置と、ワイヤー取付筒状部923が偏心機構91により連動軸部材813の軸から偏心された偏心位置と、に移動可能に配置される偏心アーム部材92と、ワイヤー取付筒状部923が同軸位置に戻るように偏心アーム部材92を付勢する巻きバネ部材93と、を備え、ワイヤー取付筒状部923は、ワイヤー取付筒状部923が同軸位置に配置される場合において、連動軸部材813の回動時にワイヤー部材Wの干渉を回避するための干渉回避スリット923cを有する。
そのため、ワイヤー部材Wを手動で操作して偏心アーム部材92を回動させることで、偏心機構91により連動軸部材813を回動させることができるため、簡易な構成で、自動洗浄を行う構成と手動操作で洗浄を行う構成を実現できる。具体的には、自動洗浄を行う回動軸と手動操作で洗浄を行う回動軸とを別々に設ける場合よりも、部品点数を削減して、便器洗浄装置1をコンパクトに形成できる。
また、ワイヤー取付筒状部923が同軸位置に配置される場合において、連動軸部材813を回動しても、ワイヤー取付筒状部923の干渉回避スリット923cにより、ワイヤー取付筒状部923とワイヤー部材Wとの干渉を回避できる。そのため、ワイヤー部材Wが動かない状態で、連動軸部材813を回動させることができる。ワイヤー取付筒状部923にワイヤー部材Wの干渉を回避できる干渉回避スリット923cを設けたため、ワイヤー部材Wの干渉を回避する構成をコンパクトに形成できる。
また、本実施形態においては、ワイヤー取付筒状部923は、連動軸部材813の回動軸J1方向に延びると共にワイヤー部材Wの上端接続部Waが挿入される筒状に構成され、干渉回避スリット923cは、ワイヤー取付筒状部923の筒状の周壁を周方向に沿って延びるスリット状に形成される。そのため、連動軸部材813を回動した場合にワイヤー部材Wの干渉を回避できる干渉回避スリット923cを簡易な構成で実現できる。
また、本実施形態においては、偏心機構91は、連動軸部材813から軸方向に交差する方向に突出する突出板911と、連動軸部材813の回動軸J1に対して偏心軸J2を中心に回動可能に偏心アーム部材92を突出板911に接続する偏心軸部材912と、を有する。そのため、偏心機構91により連動軸部材813を回動させる構成を簡易な構成で実現できる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、停電などの非常時に、ワイヤー部材Wを引っ張ることで、手動で洗浄動作を行うように構成したが、これに限定されない。例えば、紐などを引っ張ることで、手動で洗浄動作を行うように構成してもよい。ワイヤー部材及び紐などは、線状部材の一例である。
1 便器洗浄装置
2 便器洗浄タンク(タンク)
7 排水弁(開閉弁)
21 排水口
91 偏心機構
92 偏心アーム部材(アーム部材)
93 巻きバネ部材(バネ部材)
813 連動軸部材
911 突出板(突出部)
912 偏心軸部材
923 ワイヤー取付筒状部(線状部材取付部)
923c 干渉回避スリット(スリット)
W ワイヤー部材(線状部材)
Wa 上端接続部(一端部)
J1 回動軸(軸)
J2 偏心軸

Claims (3)

  1. 洗浄水を貯留するタンクと、
    前記タンクの排水口を開閉する開閉弁と、
    前記開閉弁の開閉動作に連動して回動する連動軸部材と、
    前記連動軸部材の一端部に配置され線状部材が取り付けられる線状部材取付部を有し、前記線状部材取付部が前記連動軸部材の軸と同軸上に位置する同軸位置と、前記線状部材取付部が偏心機構により前記連動軸部材の軸から偏心された偏心位置と、に移動可能に配置されるアーム部材と、
    前記線状部材取付部が前記同軸位置に戻るように前記アーム部材を付勢するバネ部材と、を備え、
    前記線状部材取付部は、前記線状部材取付部が前記同軸位置に配置される場合において、前記連動軸部材の回動時に前記線状部材の干渉を回避するためのスリットを有する便器洗浄装置。
  2. 前記線状部材取付部は、前記連動軸部材の軸方向に延びると共に前記線状部材の一端部が挿入される筒状に構成され、
    前記スリットは、前記線状部材取付部の筒状の周壁を周方向に沿って延びるスリット状に形成される請求項1に記載の便器洗浄装置。
  3. 前記偏心機構は、
    前記連動軸部材から軸方向に交差する方向に突出する突出部と、
    前記連動軸部材の軸に対して偏心した偏心軸を中心に回動可能に前記アーム部材を前記突出部に接続する偏心軸部材と、を有する請求項1又は2に記載の便器洗浄装置。
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