JP6773007B2 - 静電容量式圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量式圧力センサに関する。
圧力センサは、主として気体や液体の圧力を検出するものであり、気圧センサや高度センサ、水圧センサとして各種の装置に適用されている。また、近年においては、これを高度センサとして利用する場合の一態様として、位置情報を得るためのナビゲーション装置への応用やユーザの運動量を精緻に計測する計測器への応用等、その適用範囲が広がりつつある。
MEMS(Micro Electro Mechanical System)センサチップとしての静電容量式圧力
センサが知られている。柔軟性を有する柔軟基板と、柔軟性を有し、柔軟基板上に取り付けられる能動素子と、を含む柔軟圧力センサが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−108657号公報
例えば、圧力センサを人体に装着する場合、圧力センサの装着の仕方によっては、圧力センサの測定精度が良くなかったり、圧力センサ自体が硬くて人体に装着しづらかったりするという課題がある。このような状況に鑑み、本発明は、装着性を向上した静電容量式圧力センサを提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、可撓性を有するシート基板およびシート基板に設けられた複数の第1の電極を含むフレキシブル基板と、第1の電極に対向して配置される第2の電極を含み、フレキシブル基板との間に中空部を介してフレキブル基板に対向配置された複数の硬質基板と、を備え、中空部において、第1の電極が第2の電極に対して撓むことで生じる静電容量の変化を検出することにより、第1の電極における第2の電極との対向面に向けて印加される圧力を測定する、静電容量式圧力センサであって、複数の硬質基板の長手方向が、シート基板の長手方向と一致又は直交するように、複数の硬質基板がシート基板に配置されている。
複数の硬質基板の長手方向が、シート基板の長手方向と一致又は直交するように、複数の硬質基板がシート基板に配置されることにより、静電容量式圧力センサの装着性が向上する。複数の固定基板部の長手方向が、例えば、人体の間接の軸方向と一致することで、人体の関節が曲げやすくなる。複数の硬質基板の長手方向が、シート基板の長手方向と直交する場合、硬質基板のピッチが小さくなるため、静電容量式圧力センサの測定精度が向上する。
上記静電容量式圧力センサにおいて、複数の硬質基板が、短辺と長辺とを有する長方形であり、複数の硬質基板の長辺が伸びる方向と、シート基板の長手方向とが一致するように、複数の硬質基板がシート基板に配置され、複数の硬質基板のうち隣り合う2つの硬質基板の短辺同士が向かい合っていてもよい。
上記静電容量式圧力センサにおいて、複数の硬質基板が、短辺と長辺とを有する長方形であり、複数の硬質基板の短辺が伸びる方向と、シート基板の長手方向とが一致するように、複数の硬質基板がシート基板に配置され、複数の硬質基板のうち隣り合う2つの硬質基板の長辺同士が向かい合っていてもよい。
本発明によれば、装着性を向上した静電容量式圧力センサを提供することができる。
図1は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図6は、静電容量測定回路の構成の一例を示す図である。 図7は、圧力センサに圧力が印加される前の状態の一例を示す図である。 図8は、圧力センサに圧力が印加されたときの状態の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図12は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図13は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図14は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図15は、実施形態に係る圧力センサの一例を示す図である。 図16Aは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第1の図である。 図16Bは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第2の図である。 図16Cは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第3の図である。 図16Dは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第4の図である。 図16Eは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第5の図である。 図16Fは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第6の図である。 図16Gは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第7の図である。 図16Hは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第8の図である。 図16Iは、実施形態に係る圧力センサの製造工程の一例を示す第9の図である。
以下、実施形態について図を参照しながら説明する。以下に示す実施形態は、本願の一態様であり、本願の技術的範囲を限定するものではない。
<適用例>
図1は実施形態に係る圧力センサ100の一例を示す図である。図1は圧力センサ100の断面図の一例である。圧力センサ100は、静電容量式圧力センサの一例である。圧
力センサ100は、シート基板11およびシート基板11に設けられた複数の可動電極12を含み、可撓性を有する可動部10を備える。圧力センサ100は、基板部21、固定電極22および固定基板側メッキ部24を含み、可動部10との間に中空部13を介して可動部10に対向配置された固定基板部20を備える。固定電極22は、可動電極12に対向して配置されている。可動部10は、フレキシブル基板の一例である。可動電極12は、第1の電極の一例である。固定基板部20は、硬質基板の一例である。固定電極22は、第2の電極の一例である。また、圧力センサ100は、可動部10と固定基板部20との間であって、中空部13を囲むように設けられた固定基板側メッキ部24を備える。固定基板側メッキ部24は、可動部10と固定基板部20とを接合する。圧力センサ100は、中空部13において、可動電極12が固定電極22に対して撓むことで生じる静電容量の変化を検出することにより、可動電極12における固定電極22との対向面に向けて印加される圧力を測定する。図1に示すように、圧力センサ100は、複数のセンサ素子101を備え、複数のセンサ素子101がシート基板11を共有している。各センサ素子101は、可動電極12および固定基板部20を有する。
図2および図3は実施形態に係る圧力センサ100の一例を示す図である。図2および図3は圧力センサ100の平面図の一例である。図2では、複数の固定基板部20の長手方向が、シート基板11の長手方向と一致するように、複数の固定基板部20がシート基板11に配置されている。図3では、複数の固定基板部20の長手方向が、シート基板11の長手方向と直交するように、複数の固定基板部20がシート基板11に配置されている。固定基板部20の短手方向が、可動電極12の長手方向と直交している。固定基板部20は、長手および短手を有する形状であり、例えば、長方形、楕円形である。
<実施例>
図4および図5は実施形態に係る圧力センサ100の一例を示す図である。図4は圧力センサ100を平面視した図の一例であり、図5は図4のA−A線における断面図の一例である。図4では、平面視においては目視できない固定基板側メッキ部24、第1中空部18、第2中空部19、固定電極22および基板部21が点線で示されている。図4では、3つの圧力センサ100(100a、100b、100c)が例示されるとともに、コネクタ200および静電容量測定回路300も例示される。3つの圧力センサ100a、100b、100cは、シート基板11を共有する。図5を参照すると理解できるように、圧力センサ100は、可動電極12を含み可撓性を有する可動部10と固定電極22を含む固定基板部20とを備える。圧力センサ100は、可動部10の可動電極12と固定基板部20の固定電極22とが対向するように、可動部10と固定基板部20とを接合して形成される。可動電極12は、第1可動電極121および第1可動電極121と離間して設けられる第2可動電極122を含む。第1可動電極121と固定電極22との間には、第1中空部18が形成される。第1中空部18が形成されることで、シート基板11上の第1可動電極121に相当する領域に圧力が印加されたときに、可動部10は固定基板部20に向けて変形可能となる。また、第2可動電極122と固定電極22との間には、第2中空部19が形成される。図4では、第1中空部18および第2中空部19の断面形状は略円形に形成されているが、第1中空部18および第2中空部19の断面形状が略円形に限定されるわけではない。第1中空部18および第2中空部19の断面形状は、略多角形に形成されていてもよく、例えば、略四角形、略六角形、略八角形等であってもよい。以下、本明細書において、図4における第2中空部19から第1中空部18に向かう方向を右、その逆方向を左とする。また、図4において、圧力センサ100aから圧力センサ100cに向かう方向を後ろ、その逆方向を前とする。さらに、図5における可動部10から固定基板部20に向かう方向を下、その逆方向を上とする。
可動部10は、シート基板11、可動電極12、可動部側メッキ部14を含む。シート基板11は、可撓性を有する部材(例えば、ポリイミド)で形成される。シート基板11
の厚さは、例えば、25μmである。ここで、シート基板11の厚さは、シート基板11の上下方向の長さである。シート基板11の下方向の面には導電性を有する部材(例えば銅)によって形成される可動電極12が設けられる。可動電極12は、上述のように、第1可動電極121および第1可動電極121と離間して設けられる第2可動電極122を含む。可動電極12の厚さは、例えば、10μmである。第1可動電極121の左右方向の長さは、例えば、2.0mmである。第2可動電極122の左右方向の長さは、例えば、0.5mmである。第1可動電極121および第2可動電極122の前後方向の長さは、例えば、1mmから2mmである。第1可動電極121と第2可動電極122との間の距離は、例えば、0.1mmである。可動電極12の下方向の面には、可動部側メッキ部14が設けられる。可動部側メッキ部14は、第1可動電極121の下方向の面に設けられる第1メッキ部141と第2可動電極122の下方向の面に設けられる第2メッキ部142を含む。可動部側メッキ部14は、例えば、金メッキによって形成される。
固定基板部20は、基板部21、固定電極22、絶縁部23および固定基板側メッキ部24を含む。基板部21は、容易には変形しない部材(例えば、ガラス)で形成される。基板部21の厚さは、例えば、300μmから600μmである。基板部21は容易には変形しない部材で形成されるため、シート基板11への圧力の印加により可動部10が撓んでも、固定基板部20の変形は抑制される。基板部21の上側の面上には導電性を有する部材(例えばクロム)によって形成された固定電極22が配置される。さらに、固定電極の22の周囲を囲むとともに、固定電極22の上方の一部を覆う絶縁部23が設けられる。絶縁部23は絶縁体(例えば、テトラエトキシシラン(TEOS)や二酸化ケイ素)によって形成される。絶縁部23の厚さは、例えば、0.5μmである。絶縁部23には、平面視において第1可動電極121と固定電極22とが重なる領域の一部には上述した第1中空部18の一部を形成する箇所が設けられる。また、平面視において第2可動電極122と固定電極22とが重なる領域の一部には上述した第2中空部19を形成するための箇所が設けられる。絶縁部23において、第1中空部18の一部および第2中空部19を形成するための箇所は、絶縁部23の可動部10側の面から固定電極22側の面まで達する貫通孔として形成される。第1中空部18を平面視したときの直径は、例えば、0.6mmから1.2mmである。圧力センサ100を平面視した場合において、第2中空部19の面積は、第1中空部18の面積よりも小さい。すなわち、第2中空部19を平面視したときの直径は、第1中空部18を平面視したときの直径よりも小さい。圧力が印加されていないときにおける第1中空部18の第1可動電極121と固定電極22との間の距離dは、例えば、1μmである。絶縁部23の上側の面の一部の他、第2中空部19の内側面および底部には、固定基板側メッキ部24が設けられる。固定基板側メッキ部24は、第3メッキ部241と第4メッキ部242を含む。第3メッキ部241は、絶縁部23の上側の面において、第1中空部18の一部を形成する貫通孔の縁近傍の領域に当該領域を囲むようにして設けられる。このようにして第3メッキ部241に囲まれた部分と絶縁部23に設けられた貫通孔によって形成される空間が第1中空部である。第4メッキ部242は、絶縁部23の上側の面において、第2中空部19を形成するための貫通孔の縁近傍の領域に、当該領域を囲むようにして設けられるとともに、該貫通孔の内側面、及び該貫通孔の底部に該当する固定電極22の上面にも設けられる。即ち、第4メッキ部242は、絶縁部23の上側の面から第2可動電極122に向けて突出して形成される部分と、貫通孔の内部を覆う部分とから形成され、これらに囲まれた空間が第2中空部19となる。なお、固定基板側メッキ部24は、例えば、金メッキによって形成される。可動部側メッキ部14と固定基板側メッキ部24とが接合されることで可動部10と固定基板部20とが一体となり、圧力センサ100が形成される。また、第2メッキ部142と第4メッキ部242とが接合されることで、第2可動電極122と固定電極22とが電気的に接続される。
第2可動電極122とコネクタ200とは第2可動電極122から延びる信号線15に
よって接続される。また、圧力センサ100a、100bの第1可動電極121の間および圧力センサ100b、100cの第1可動電極121の間は、第1可動電極121から延びるグランド(GND)線16aによって接続される。図4において、隣り合った圧力センサ100の間の距離は、例えば、0.1mmから0.3mmである。すなわち、GND線16aの長さは、0.1mmから0.3mmである。さらに、圧力センサ100cの第1可動電極121は、第1可動電極121から延びるGND線16bによってコネクタ200と接続される。すなわち、圧力センサ100a、100b、100cでは、GNDが共有される。図4および図5を参照すると理解できるように、圧力センサ100では、信号線15とGND線16のいずれもがシート基板11の下側の面に形成される。すなわち、圧力センサ100では、第1可動電極121から延びる配線と固定電極22から延びる配線とが同一の層に形成される。圧力センサ100は、このような構成を採用することで、簡易な配線構造が実現される。
上述した構成を有する圧力センサ100は、距離d(図5参照)離れて配置された第1可動電極121の固定電極22と重なり合う領域と固定電極22の第1可動電極121と重なり合う領域とを電極板とするコンデンサとして動作する。コンデンサの静電容量Cは、例えば、上述した距離dおよび第1可動電極121と固定電極22とが重なり合う領域の面積S(図5参照)を用いて、以下の(式1)によって算出される。
Figure 0006773007
上記(式1)において、ε0は真空の誘電率であり、εrは大気の比誘電率である。すなわち、(式1)によれば、可動部10に力が加えられることによって生じる第1可動電極121と固定電極22との間の距離dの変動に応じて、静電容量Cが変動することがわかる。
また、圧力Pは、例えば、上述した面積Sを用いて以下の(式2)によって算出される。
Figure 0006773007
上記(式2)において、Fは圧力センサ100に印加される力の大きさである。上述の通り、基板部21は容易には変形しない部材によって形成されるため、圧力センサ100に力が印加されても圧力算出の基準となる面積Sの変動が抑制される。そのため、圧力センサ100は、基板部21が容易に変形する部材で形成された圧力センサよりも高い精度で圧力を検出できる。
図6は、静電容量測定回路300の構成の一例を示す図である。図6では、圧力センサ100a、100b、100cも例示されている。また、図6では、コネクタ200の図示は省略している。静電容量測定回路300は、2つのマルチプレクサ301、301(図中では、MUXと記載)とコンバータ302を備える。マルチプレクサ301、301の
各々には、圧力センサ100a、100b、100cの静電容量の変動に伴う信号が信号線15を介して入力される。マルチプレクサ301、301の各々は、圧力センサ100a、100b、100cから入力された信号のうち選択されたひとつを出力する。図6において、マルチプレクサ301、301が出力する信号の選択に用いられる選択信号の図示は省略されている。コンバータ302は、マルチプレクサ301、301の各々から出
力された信号はコンバータ302に入力される。コンバータ302は、例えば、マルチプレクサ301、301から入力される信号値と圧力との対応関係を記憶している。コンバータ302が管理する対応関係は、例えば、入力される信号値と圧力との対応を示すテーブルであってもよいし、入力される信号値から圧力を算出する数式であってもよい。コンバータ302は、例えば、当該対応関係にしたがって、マルチプレクサ301、301から入力された信号値を圧力を示す信号値に変換し、圧力を示す信号値を出力する。
図7は、圧力センサ100に圧力が印加される前の状態の一例を示し、図8は、圧力センサ100に圧力が印加されたときの状態の一例を示す。圧力センサ100では、第1中空部18の上方から圧力が印加されると、図8に例示されるように、シート基板11および第1可動電極121を含む可動部10が印加された力に応じて固定基板部20の方向に向けて撓む。また、圧力センサ100に力が印加されなくなると、圧力センサ100は図8の状態から図7の状態に戻る。すなわち、圧力センサ100では、印加された力に応じて、第1可動電極121と固定電極22との間の距離dが変動する。距離dが変動すると、(式1)により、圧力センサ100の静電容量が変動する。例えば、図4に例示される静電容量測定回路300によって圧力センサ100の静電容量の変動が測定されることで、圧力センサ100に印加された圧力が検出される。
ところで、圧力センサ100は、第1中空部18の他に第2中空部19を有する。第2中空部19の内側面には、上述の通り、固定電極22から第2可動電極122に達する円筒形状の第4メッキ部242が形成される。固定電極22と第2可動電極122とを電気的に接続するだけであれば、第4メッキ部242を円筒形状に形成せずに、一本の配線で接続するだけでも足りる。しかしながら、実施形態に係る圧力センサ100は、離間して設けられる第1可動電極121と第2可動電極122とのいずれもがシート基板11に設けられている。そのため、第1可動電極121の上方から力が印加されると、第1可動電極121が固定電極22側に撓むとともに、第2可動電極122も固定電極22側に歪む。圧力の高精度な検出のためには、第1可動電極121は、前後方向および左右方向において偏りなく固定電極22に対して撓むことが好ましい。しかしながら、第2可動電極122が固定電極22側に歪んでしまうと、第1可動電極121は当該撓みの影響を受け、固定電極22に対して偏りなく撓むことが困難となる。そこで、実施形態に係る圧力センサ100では、第4メッキ部242を平面視したときの断面形状を略円形または略多角形に形成している。このことにより、固定電極22と第2可動電極122とを一本の配線で接続する構成に比べて、圧力が印加された際の第2可動電極122部分における歪みが抑制される。これによって、第1可動電極121が固定電極22に対して撓む際に、前後方向および左右方向に偏りが生じることが抑制される。さらに、一本の配線で第2可動電極122を支える場合よりも、断面形状が略円形または略多角形に形成された第4メッキ部242は安定して第2可動電極122を支えることができる。
図9〜図13は、実施形態に係る圧力センサ100の一例を示す図である。図9〜図13は、圧力センサ100を腕31に装着した状態の一例を示す。図10は図9のB−B線に沿った断面の一部を示す。図12〜図13は図11のC−C線に沿った断面を示す。シート基板11は可撓性を有するため、圧力センサ100を腕31や手首に巻き易く、圧力センサ100を腕31や手首に巻いた際の違和感が低減される。シート基板11をバンド状にすることにより、圧力センサ100を腕31や手首に巻き付けてもよい。シート基板11に両面粘着シートを貼付することにより、圧力センサ100を腕31や手首に貼付してもよい。圧力センサ100は、腕31や手首に限らず、人体の他の部位に巻き付けたり、貼付したりしてもよい。
図9では、複数の固定基板部20の長手方向が、シート基板11の長手方向と一致した状態で、複数の固定基板部20がシート基板11に配置されている。図9では、シート基
板11の長手方向が、腕31の長手方向と直交した状態で、圧力センサ100が腕31に装着されている。したがって、各固定基板部20の短手方向が、腕31の長手方向と一致している。固定基板部20の短手方向は、固定基板部20の長手方向と直交している。図9に示す固定基板部20の配置例では、固定基板部20のピッチが大きくなる。図9に示す固定基板部20の配置例における固定基板部20のピッチは、隣接する2つの固定基板部20の間の距離と固定基板部20の長手方向の幅との合計値である。図9に示す固定基板部20の配置例によれば、各固定基板部20の長手方向が腕31の短手方向と一致するため、手首を曲げやすい。図10は、手首を内側に曲げた状態を示しており、図11は、手首を外側に曲げた状態を示している。
図12では、複数の固定基板部20の長手方向が、シート基板11の長手方向と直交した状態で、複数の固定基板部20がシート基板11に配置されている。図12では、シート基板11の長手方向が、腕31の長手方向と直交した状態で、圧力センサ100が腕31に装着されている。したがって、各固定基板部20の長手方向が、腕31の長手方向と一致している。図12に示す固定基板部20の配置例では、固定基板部20のピッチが小さくなる。図12に示す固定基板部20の配置例における固定基板部20のピッチは、隣接する2つの固定基板部20の間の距離と固定基板部20の短手方向の幅との合計値である。図12に示す固定基板部20の配置例によれば、固定基板部20のピッチが小さくなるため、圧力センサ100に対して狭い範囲で印加された圧力を測定することができる。例えば、図13に示すように、腕31の腱32と腱32との間における血管33は数mmである。固定基板部20のピッチが小さい場合、血管33の近傍に可動電極12を配置することが容易であり、圧力センサ100の装着性が向上する。また、血管33の近傍に可動電極12を配置することで、脈拍を測定する際の圧力センサ100の測定精度が向上する。なお、腱32及び血管33の下部には橈骨34が存在している。
図14および図15は実施形態に係る圧力センサ100の一例を示す図である。図14および図15は固定基板部20の平面図の一例である。固定基板部20は、長辺41および短辺42を有する長方形である。図14では、複数の固定基板部20の長辺41が伸びる方向と、シート基板11の長手方向とが一致するように、複数の固定基板部20がシート基板11に配置されている。複数の固定基板部20のうち隣り合う2つの固定基板部20の短辺42同士が向かい合っている。図14に示す固定基板部20の配置例によれば、シート基板11の短手方向の幅が細くなるため、幅が細い部位に対して圧力センサ100を巻き付けたり、貼付したりすることができる。シート基板11の短手方向は、シート基板11の長手方向と直交している。図14に示す例では、複数の固定基板部20を一列に並べているが、複数の固定基板部20を二列以上に並べてもよい。すなわち、複数の固定基板部20をアレイ状(格子状)に並べてもよい。
図15では、複数の固定基板部20の短辺42が伸びる方向と、シート基板11の長手方向とが一致するように、複数の固定基板部20がシート基板11に配置されている。複数の固定基板部20のうち隣り合う2つの固定基板部20の長辺41同士が向かい合っている。図15に示す固定基板部20の配置例によれば、固定基板部20のピッチが小さくなるため、圧力センサ100に対して狭い範囲で印加された圧力を測定することができ、圧力センサ100の測定精度が向上する。図15に示す例では、複数の固定基板部20を一列に並べているが、複数の固定基板部20を二列以上に並べてもよい。すなわち、複数の固定基板部20をアレイ状(格子状)に並べてもよい。
シート基板11を共有して複数のセンサ素子101を並べることが可能である。すなわち、単一のシート基板11に複数の可動電極12を設けることにより、単一のシート基板11に複数の可動電極12および複数の固定基板部20を列状またはアレイ状(格子状)に配置することが可能である。この場合、複数の可動電極12同士が離間し、複数の固定
基板部20同士が離間している。そのため、圧力センサ100に圧力が印加された際、隣接する複数の可動部10の一方が、隣接する複数の可動部10の他方の変形を阻害しない。したがって、圧力センサ100に圧力が印加された際における可動部10の変形が阻害されず、圧力センサ100に印加された圧力を高い精度で測定することができる。
<圧力センサ100の製造工程>
図16Aから図16Iは、圧力センサ100の製造工程の一例を示す図である。以下、図16Aから図16Iを参照して、圧力センサ100の製造工程の一例について説明する。
(固定基板部20の製造工程)
図16Aから図16Eは固定基板部20の製造工程の一例を示す。図16Aでは、基板部21の可動部10に対向する面上に固定電極22が形成される。続いて、図16Bでは、固定電極22を覆うように絶縁膜231が形成される。さらに、図16Bでは、絶縁膜231の可動部10に対向する面上にレジスト膜51が形成される。図16Cでは、レジスト膜51に対して所望のパターンが形成されたフォトマスクを用いてフォトレジストを行うことで、絶縁膜231上に所定パターンのレジスト膜51が形成される。図16Dでは、エッチング処理が行われ、さらにレジスト膜51が除去されることで、絶縁部23が形成される。図16Eでは、絶縁部23の可動部10に対向する面上に固定基板側メッキ部24が形成される。図16Eに例示される工程では、固定基板側メッキ部24を形成しない領域にメッキレジストが行われた上でメッキ処理を行うことで、所望の領域に固定基板側メッキ部24が形成される。なお、固定基板側メッキ部24の形成はスパッタリングにより形成してもよい。即ち、スパッタ装置にて絶縁部23の可動部10に対向する面上にメッキ層を成膜した後で、レジストを塗布してエッチングすることによって固定基板側メッキ部24のパターンを形成するのであってもよい。
(可動部10の製造工程)
図16Fおよび図16Gは可動部10の製造工程の一例を示す。図16Fでは、可撓性を有するシート基板11の固定基板部20に対向する面上に可動電極12が形成される。さらに、可動電極12の固定基板部20に対向する面に対してメッキ処理が行われることで、可動部側メッキ部14が形成される。図16Gでは、可動部側メッキ部14の固定基板部20に対向する面上において、第1可動電極121および第2可動電極122に相当する領域に対してエッチングレジストが行われた上でエッチングが行われることで、第1可動電極121および第2可動電極122が形成される。
(可動部10と固定基板部20の接合工程)
図16Hおよび図16Iは、固定基板部20と可動部10とを接合する工程の一例を示す。図16Hでは、可動部10と固定基板部20とが接合される。接合方法には特に限定は無い。可動部10と固定基板部20とは、例えば、常温接合によって接合されてもよい。常温接合では、例えば、可動部10の可動部側メッキ部14の固定基板部20に対向する面と固定基板部20の固定基板側メッキ部24の可動部10に対向する面に対して、当該面を平滑にする処理と、当該面から不純物を除去して清浄にする処理が行われる。これらの処理が施された可動部側メッキ部14と固定基板側メッキ部24とが接触すると、可動部側メッキ部14と固定基板側メッキ部24との間で働く分子間力によって、可動部10と固定基板部20とが接合される。図16Iでは、図16Aから図16Hまでの工程によって製造された圧力センサ100をシート基板11を共有する形で3つ並べた様子を例示する。圧力センサ100は、図16Iに例示するように、シート基板11を共有して複数のセンサ素子101を並べることで、圧力検出の対象とする面積を広げることが可能である。
また、可動部10と固定基板部20の接合工程において可動部側メッキ部14及び固定基板側メッキ部24の表面を平坦化する処理を行わずに、可動部10、固定基板部20それぞれの製造工程で、表面の平坦性を担保するようにしてもよい。例えば、可動部10の製造工程において、シート基板11に対して可動電極12となる金属(例えば銅)をCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理して平坦にし、その上にスパッタ装置で可動
部側メッキ部14を成膜するのであってもよい。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
100、100a、100b、100c・・・圧力センサ
10・・・可動部
11・・・シート基板
12・・・可動電極
13・・・中空部
121・・・第1可動電極
122・・・第2可動電極
14・・・可動部側メッキ部
141・・・第1メッキ部
142・・・第2メッキ部
15・・・信号線
16、16a、16b・・・GND線
18・・・第1中空部
19・・・第2中空部
20・・・固定基板部
21・・・基板部
22・・・固定電極
23・・・絶縁部
24・・・固定基板側メッキ部
241・・・第3メッキ部
242・・・第4メッキ部
51・・・レジスト膜
200・・・コネクタ
231・・・絶縁膜
300・・・静電容量測定回路
301・・・マルチプレクサ
302・・・コンバータ

Claims (3)

  1. 可撓性を有するシート基板およびシート基板に設けられた複数の第1の電極を含むフレキシブル基板と、
    前記第1の電極に対向して配置される第2の電極を含み、前記フレキシブル基板との間に中空部を介して前記フレキブル基板に対向配置された複数の硬質基板と、
    を備え、
    前記中空部において、前記第1の電極が前記第2の電極に対して撓むことで生じる静電容量の変化を検出することにより、前記第1の電極における前記第2の電極との対向面に向けて印加される圧力を測定する、静電容量式圧力センサであって、
    複数の前記硬質基板の長手方向が、前記シート基板の長手方向と一致又は直交するように、複数の前記硬質基板が前記シート基板に配置されている、
    静電容量式圧力センサ。
  2. 複数の前記硬質基板が、短辺と長辺とを有する長方形であり、
    複数の前記硬質基板の前記長辺が伸びる方向と、前記シート基板の長手方向とが一致するように、複数の前記硬質基板が前記シート基板に配置され、
    複数の前記硬質基板のうち隣り合う2つの前記硬質基板の前記短辺同士が向かい合っている、
    請求項1に記載の静電容量式圧力センサ。
  3. 複数の前記硬質基板が、短辺と長辺とを有する長方形であり、
    複数の前記硬質基板の前記短辺が伸びる方向と、前記シート基板の長手方向とが一致するように、複数の前記硬質基板が前記シート基板に配置され、
    複数の前記硬質基板のうち隣り合う2つの前記硬質基板の前記長辺同士が向かい合っている、
    請求項1に記載の静電容量式圧力センサ。
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