JP6834919B2 - 静電容量式圧力センサ - Google Patents
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Description
の領域に第1の電極及び第2の電極が設けられるフレキシブル基板と、前記第1及び第2の電極と対向し、かつ離間して配置される第3の電極を備える硬質基板と、前記第1の電極と前記第3の電極とを絶縁された状態で接合するととともに、前記第1の電極と前記第3の電極との間に中空部を形成する壁部と、を有しており、前記中空部において、前記第1の電極が前記第3の電極に対して撓むことで生じる静電容量の変化を検出することにより、前記第1の電極と前記第3の電極との対向面に向けて印加される圧力を測定する、静電容量式圧力センサであって、前記第1の電極と前記第2の電極は、それぞれ平面視において略矩形状を有しており、前記フレキシブル基板の前記硬質基板と対向する面内で、前記第1の電極を構成する一辺と、前記第2の電極を構成する一辺が正対するように配置されており、該正対した互いの辺の長さが同じであることを特徴とする。
本発明は例えば、図1に示す次のような圧力センサ9として適用することができる。図1Aは本適用例に係る圧力センサ9の概略平面図、図1Bは図1AのX−X線における概略断面図である。圧力センサ9は、いわゆる静電容量方式による圧力センサであり、全体的な構造は、可撓性を有するシート状のフレキシブル基板910と、硬質の絶縁材料にて形成される硬質基板920とが接合された構成となっている。
極921との距離は当該印加圧力に応じて変化し、両電極の距離に反比例して静電容量の値が変化する。このため、印加された圧力を精度良く計測する事ができる。
(圧力センサ100の構成)
次に、図2〜図8を参照して、本発明のより詳細な実施形態について説明する。図2および図3は実施形態に係る静電容量式圧力センサの一例を示す図である。図2は圧力センサ100を平面視した図の一例であり、図3は図2のA−A線における断面図の一例である。図2では、平面視においては目視できない固定基板側メッキ部24、第1中空部18、第2中空部19、固定電極22および基板部21が点線で示されている。図2では、3つの圧力センサ100(100a、100b、100c)が例示されるとともに、コネクタ200および静電容量測定回路300も例示される。3つの圧力センサ100a、100b、100cは、シート基板11を共有する。
の長さは、例えば、2.0mmである。第2可動電極122の左右方向の長さは、例えば、0.5mmである。第1可動電極121および第2可動電極122の前後方向の長さは同一であり、例えば、1mmから2mmである。第1可動電極121と第2可動電極122との間の距離は、例えば、0.1mmである。可動電極12の下方向の面には、可動部側メッキ部14が設けられる。可動部側メッキ部14は、第1可動電極121の下方向の面に設けられる第1メッキ部141と第2可動電極122の下方向の面に設けられる第2メッキ部142を含む。可動部側メッキ部14は、例えば、金メッキによって形成される。
中空部19となる。なお、固定基板側メッキ部24は、例えば、金メッキによって形成される。
て算出される。
が略円形または略多角形に形成された第4メッキ部242は安定して第2可動電極122を支えることができる。
図6から図8は、圧力センサ100の製造工程の一例を示す図である。以下、図6から図8を参照して、圧力センサ100の製造工程の一例について説明する。
図6Aから図6Eは固定基板部20の製造工程の一例を示す。図6Aでは、基板部21の可動部10に対向する面上に固定電極22が形成される。続いて、図6Bでは、固定電極22を覆うように絶縁膜231が形成される。さらに、図6Bでは、絶縁膜231の可動部10に対向する面上にレジスト膜51が形成される。図6Cでは、レジスト膜51に対して所望のパターンが形成されたフォトマスクを用いてフォトレジストを行うことで、絶縁膜231上に所定パターンのレジスト膜51が形成される。図6Dでは、エッチング処理が行われ、さらにレジスト膜51が除去されることで、絶縁部23が形成される。図6Eでは、絶縁部23の可動部10に対向する面上に固定基板側メッキ部24が形成される。図6Eに例示される工程では、固定基板側メッキ部24を形成しない領域にメッキレジストが行われた上でメッキ処理を行うことで、所望の領域に固定基板側メッキ部24が形成される。なお、固定基板側メッキ部24の形成はスパッタリングにより形成してもよい。即ち、スパッタ装置にて絶縁部23の可動部10に対向する面上にメッキ層を成膜した後で、レジストを塗布してエッチングすることによって固定基板側メッキ部24のパターンを形成するのであってもよい。
図7Aおよび図7Bは可動部10の製造工程の一例を示す。図7Aでは、可撓性を有するシート基板11の固定基板部20に対向する面上に可動電極12が形成される。さらに、可動電極12の固定基板部20に対向する面に対してメッキ処理が行われることで、可動部側メッキ部14が形成される。図7Bでは、可動部側メッキ部14の固定基板部20に対向する面上において、第1可動電極121および第2可動電極122に相当する領域に対してエッチングレジストが行われた上でエッチングが行われることで、第1可動電極121および第2可動電極122が形成される。
図8Aおよび図8Bは、固定基板部20と可動部10とを接合する工程の一例を示す。図8Aでは、可動部10と固定基板部20とが接合される。接合方法には特に限定は無い。可動部10と固定基板部20とは、例えば、常温接合によって接合されてもよい。常温接合では、例えば、可動部10の可動部側メッキ部14の固定基板部20に対向する面と固定基板部20の固定基板側メッキ部24の可動部10に対向する面に対して、当該面を平滑にする処理と、当該面から不純物を除去して清浄にする処理が行われる。これらの処理が施された可動部側メッキ部14と固定基板側メッキ部24とが接触すると、可動部側メッキ部14と固定基板側メッキ部24との間で働く分子間力によって、可動部10と固定基板部20とが接合される。図8Bでは、図6Aから図8Aまでの工程によって製造された圧力センサ100をシート基板11を共有する形で3つ並べた様子を例示する。圧力センサ100は、図8Bに例示するように、シート基板11を共有して複数の圧力センサ100を並べることで、圧力検出の対象とする面積を広げることが可能である。
なお、上記の実施形態は、本発明を例示的に説明するものに過ぎず、本発明は上記の具体的な形態には限定されない。本発明はその技術的思想の範囲内で種々の変更および組み合わせが可能である。例えば、上記実施形態では、複数の圧力センサ100a、100b
、100cから得た信号をマルチプレクサ301によって選択した上でコンバータ302に入力し、これについての圧力値を出力するようにていたが、このような選択を行わず、複数の圧力センサ100a、100b、100cの圧力値それぞれを出力するようにしてもよい。
部側メッキ部14を成膜するのであってもよい。
10・・・可動部
11・・・シート基板
12・・・可動電極
121・・・第1可動電極
122・・・第2可動電極
14・・・可動部側メッキ部
141・・・第1メッキ部
142・・・第2メッキ部
15・・・信号線
16、16a、16b・・・GND線
18・・・第1中空部
19・・・第2中空部
20・・・固定基板部
21・・・基板部
22・・・固定電極
23・・・絶縁部
24・・・固定基板側メッキ部
241・・・第3メッキ部
242・・・第4メッキ部
51・・・レジスト膜
200・・・コネクタ
231・・・絶縁膜
300・・・静電容量測定回路
301・・・マルチプレクサ
302・・・コンバータ
Claims (3)
- 可撓性を有し、一方の面の一部の領域に第1の電極及び第2の電極が設けられるフレキシブル基板と、
前記第1の電極及び前記第2の電極と対向し、かつ離間して配置される第3の電極を備える硬質基板と、
前記第1の電極と前記第3の電極とを絶縁された状態で接合するととともに、前記第1の電極と前記第3の電極との間に中空部を形成する壁部と、
前記第2の電極と前記第3の電極とを電気的に接続する電極接続部と、
を有しており、
前記中空部において、前記第1の電極が前記第3の電極に対して撓むことで生じる静電容量の変化を検出することにより、前記第1の電極と前記第3の電極との対向面に向けて印加される圧力を測定する、静電容量式圧力センサであって、
前記第1の電極と前記第2の電極は、一組で一の可動側電極を構成するものであり、それぞれ平面視において略矩形状を有しており、前記フレキシブル基板の前記硬質基板と対向する面内で、前記第1の電極を構成する一辺と、前記第2の電極を構成する一辺が正対するように配置されており、正対した互いの前記辺の長さが同じである、静電容量式圧力センサ。 - 前記フレキシブル基板は前記第1の電極と前記第2の電極の組を複数備えており、該複数組の前記第1の電極と第2の電極に対応する複数の前記硬質基板を有する、ことを特徴とする、請求項1に記載の静電容量式圧力センサ。
- 前記複数組の前記第1の電極と前記第2の電極は前記フレキシブル基板上に所定間隔を置いて格子状に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の静電容量式圧力センサ。
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