JP7200967B2 - センサユニット - Google Patents

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本発明は、外部から加えられる圧力を検出する感圧センサを複数備え、それらの感圧センサの検出結果を用いて処理を行なうセンサユニットに関する。
柔軟性を有する基板上に、柔軟性を有する感圧センサと、感圧センサの検出結果を用いて処理を行なう回路部とが配置されたセンサユニットが知られている。感圧センサは、基板上に第1電極層、誘電層及び第2電極層を順に積層することによって構成されている。第1電極層には第1センサ電極が接続され、第2電極層には第2センサ電極が接続されている。第1センサ電極及び第2センサ電極はともに基板上に形成されている。回路部に対しそれぞれ接続された第1回路部電極及び第2回路部電極もまた、基板上に形成されている。上記センサユニットでは、第1センサ電極が第1回路部電極に接続され、第2センサ電極が第2回路部電極に接続されることで、感圧センサの回路部に対する電気的な接続がなされている。
上記センサユニットにおいて、仮に、基板から厚み方向に離間した第2電極層の、基板上の第2センサ電極に対する接続が、感圧センサの外部に設けられた配線部によってなされると、誘電層の伸縮に伴い配線部が動き、断線が発生する等して接続信頼性が低下するおそれがある。また、配線構造が複雑になるおそれもある。そこで、上記センサユニットには、配線構造を簡素化しつつ接続信頼性を高めることが求められる。
なお、特許文献1及び特許文献2には、スルーホールを介して電気的接続を行なう技術が記載されている。そのため、上記技術から、誘電層にスルーホールを設け、第2電極層及び第2センサ電極の接続を、スルーホールを介して行なうことが考えられる。
特開平7-209070号公報 特開2009-77619号公報
上記特許文献1及び特許文献2は、感圧センサが単一であることを前提としているが、複数の感圧センサを備え、かつそれらの感圧センサの検出結果を用いて処理を行なうタイプのセンサユニットでも同様の課題があり、上記と同様の効果が求められている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の感圧センサを備えるセンサユニットにおいて、配線構造を簡素化しつつ接続信頼性を高めることにある。
上記課題を解決するセンサユニットは、それぞれ柔軟性を有する複数の感圧センサと、前記複数の感圧センサの検出結果を用いて処理を行なう回路部とが、柔軟性を有する基板上に配置され、各感圧センサは、互いに極性の異なる第1電極層及び第2電極層で誘電層を挟み込んでなる積層体を、前記基板の厚み方向に少なくとも1つ備え、前記積層体毎の前記第1電極層には第1センサ電極が接続され、前記第2電極層には第2センサ電極が接続され、前記回路部に対しそれぞれ接続された第1回路部電極及び第2回路部電極は、前記基板上に形成されており、前記積層体毎の前記第1センサ電極が前記第1回路部電極に接続され、かつ前記第2センサ電極が前記第2回路部電極に接続されることで、各感圧センサの前記回路部に対する電気的接続がなされているセンサユニットであって、前記複数の感圧センサは、空間部を介して互いに離間した状態で配置され、前記積層体毎の前記第1センサ電極及び前記第2センサ電極は前記基板上に形成され、前記基板に隣接する前記積層体の前記第2電極層は、前記誘電層のうち前記基板から遠い側の面上に形成され、前記第2電極層と前記第2センサ電極とにより挟まれる部材には、柔軟性を有し、かつ前記第1電極層に対し絶縁された状態で前記厚み方向に貫通する導通構造部が設けられ、前記第2電極層は前記導通構造部を介して前記第2センサ電極に接続されている。
上記の構成によれば、センサユニットでは、各感圧センサにおける積層体毎の第1センサ電極が第1回路部電極に接続され、かつ第2センサ電極が第2回路部電極に接続されることで、各感圧センサが回路部に対し電気的に接続される。
積層体毎の第1センサ電極の第1回路部電極に対する接続も、第2センサ電極の第2回路部電極に対する接続も、基板上でなされる。基板に隣接する積層体では、誘電層のうち同基板から遠い側の面上に形成された第2電極層の第2センサ電極に対する接続は、同第2電極層と第2センサ電極とにより挟まれる部材に設けられた導通構造部を介してなされる。導通構造部は、柔軟性を有し、かつ誘電層等を厚み方向に貫通しているため、誘電層の伸縮に追従して変形する。しかも、導通構造部は、第1電極層に対し絶縁されている。従って、第2電極層の第2センサ電極に対する接続が、感圧センサの外部に設けられた配線部によってなされる場合とは異なり、導通構造部に断線が生じにくい。また、第2電極層の第2センサ電極に対する接続が、基板の厚み方向へ延びる導通構造部によって実現されるため、配線構造が簡素化される。また、センサユニットに占める感圧センサの比率を増やし、感圧センサの実装密度を高めることが可能である。
上記センサユニットにおいて、各感圧センサは、前記厚み方向に積層された複数の前記積層体を備えており、前記基板に隣接する前記積層体における前記第1電極層は同基板上に形成され、かつ前記第1センサ電極を介して前記第1回路部電極に接続されており、前記導通構造部を第2導通構造部とした場合において、前記基板に隣接しない前記積層体における前記第1電極層は、同積層体における前記誘電層のうち前記基板から遠い側の面上に形成され、前記基板に隣接する前記積層体における前記第1電極層と、前記基板に隣接しない前記積層体における前記第1電極層とにより挟み込まれる部材には、柔軟性を有し、かつ前記第2電極層に対し絶縁された状態で前記厚み方向に貫通する第1導通構造部が設けられ、両第1電極層は、前記第1導通構造部を介して接続されていることが好ましい。
上記の構成によれば、基板に隣接する積層体では、第1電極層の第1回路部電極に対する接続が基板上において第1センサ電極を介してなされる。基板に隣接しない積層体では、第1センサ電極の第1回路部電極に対する接続が基板上においてなされる。
また、基板に隣接しない積層体では、同積層体における誘電層のうち基板から遠い側の面上に形成された第1電極層の第1回路部電極に対する接続は、同第1電極層が、基板に隣接する積層体の第1電極層に対し接続されることによりなされる。両第1電極層の接続は、両第1電極層により挟み込まれる部材に設けられた第1導通構造部を介してなされる。第1導通構造部は、柔軟性を有し、かつ誘電層等を厚み方向に貫通しているため、誘電層の伸縮に追従して変形する。しかも、第1導通構造部は、第2電極層に対し絶縁されている。従って、両第1電極層の接続が、感圧センサの外部に設けられた配線部によってなされる場合とは異なり、第1導通構造部に断線が生じにくい。また、両第1電極層同士の接続が、基板の厚み方向へ延びる第1導通構造部によって実現されるため、配線構造が簡素化される。このように、配線構造がより一層簡素化されつつ接続信頼性が一層高められる。
なお、前記第1導通構造部及び前記第2導通構造部の少なくとも一方は、前記厚み方向へ延びる貫通孔と、前記貫通孔内に配置された柔軟性を有する導電性ペーストとにより構成されてもよいし、前記厚み方向へ延びるスルーホールにより構成されてもよい。
貫通孔及び導電性ペーストの組合せもスルーホールも、誘電層の伸縮に追従して変形する。そのため、上記配線構造を簡素化しつつ接続信頼性を高める効果が得られる。
本発明によれば、複数の感圧センサを備えるセンサユニットにおいて、配線構造を簡素化しつつ接続信頼性を高めることができる。
一実施形態におけるセンサユニットの概略構成を示す斜視図。 図1のセンサユニットの平面図。 図1のセンサユニットの側面図。 図1のセンサユニットの底面図。 図3の5-5線に沿った部分断面図。 図3の6-6線に沿った部分断面図。 図2の7-7線に沿った部分断面図。 図2の8-8線に沿った部分断面図。 図2の9-9線に沿った部分断面図。
以下、センサユニットの一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。
図1~図3に示すように、センサユニット10は、柔軟性を有する基板11と、基板11上に配置された複数(本実施形態では2つ)の感圧センサ12A,12Bと、上記感圧センサ12A,12Bから離間した状態で基板11上に配置された回路部30とを備えている。これらの感圧センサ12A,12B及び回路部30は、本実施形態では列をなすように配置されている。
基板11は、フレキシブルプリント配線基板(FPC:Flexible Printed Circuits の略)によって構成されている。フレキシブルプリント配線基板は、プリント基板の一形態であり、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート等の樹脂材料によって形成された薄いフィルムに、銅箔等からなる配線パターン(配線部)を形成したものであり、薄くて軽く、折り曲げることができる特徴を有している。
回路部30は、両感圧センサ12A,12Bの物理的な変化を電気信号に変換する検出部と、検出部で得られた検出結果を用いて処理を行なう処理部と、処理部の処理結果を無線通信により外部へ伝送する伝送部と、各感圧センサ12A,12B、検出部、処理部及び伝送部に電力を供給する電池部とを備えている。電池部としては、一次電池が用いられてもよいし、二次電池や、キャパシタ等の蓄電装置が用いられてもよい。
各感圧センサ12A,12Bは、これに加えられる圧力を検出するセンサであって、軽量でありかつ柔軟性を有している。本実施形態では、感圧センサ12A,12Bとして、静電容量型の圧力センサが用いられている。また、両感圧センサ12A,12Bは、空間部S1を介して互いに離間した状態で基板11上に配置されている。
各感圧センサ12A,12Bは、厚み方向に伸縮動作する誘電エラストマーアクチュエータによって構成されており、互いに同様の構成を有している。各感圧センサ12A,12Bは、互いに極性の異なる第1電極層及び第2電極層で誘電層17を挟み込んでなる積層体を、基板11の厚み方向に少なくとも1つ、本実施形態では2つ備えている。ここでは、両積層体を区別するために、基板11に近い側(隣接する側)の積層体を積層体13といい、同基板11から遠い側(隣接しない側)の積層体を積層体14というものとする。各感圧センサ12A,12Bは、誘電層17の厚み方向が基板11の厚み方向に一致するように、同基板11上に配置されている。
また、本実施形態では第1電極層は正極電極層15によって構成され、第2電極層は負極電極層16によって構成されている。積層体13における負極電極層16は、積層体14における負極電極層16を兼ねている。表現を変えると、隣り合う積層体13,14における負極電極層は、共通の負極電極層16によって構成されている。
各積層体13,14において、両正極電極層15及び負極電極層16を形成する材料としては、例えば、導電エラストマー、カーボンナノチューブ、ケッチェンブラック(登録商標)、銅やアルミ等の金属箔、金属蒸着膜が挙げられる。上記導電エラストマーとしては、例えば、絶縁性高分子及び導電性フィラーを含有する導電エラストマーが挙げられる。
上記絶縁性高分子としては、例えば、架橋されたポリロタキサン、シリコーンエラストマー、アクリルエラストマー、ウレタンエラストマーが挙げられる。これら絶縁性高分子のうちの一種が用いられてもよいし、複数種が併用されてもよい。上記導電性フィラーとしては、例えば、ケッチェンブラック(登録商標)、カーボンブラック、銅や銀等の金属粒子が挙げられる。これら導電性フィラーのうちの一種が用いられてもよいし、複数種が併用されてもよい。
上記積層体13,14毎の誘電層17は、誘電エラストマーによって形成されており、シート状をなしている。この誘電エラストマーは特に限定されるものではなく、公知の誘電エラストマー、例えば、架橋されたポリロタキサン、シリコーンエラストマー、アクリルエラストマー、ウレタンエラストマーを用いることができる。これら誘電エラストマーのうちの一種が用いられてもよいし、複数種が併用されてもよい。
誘電エラストマーアクチュエータからなる上記感圧センサ12A,12Bの静電容量は、正極電極層15及び負極電極層16の電極間隔に反比例し、電極面積(対向面積)に比例し、感圧センサ12A,12Bの形状に応じて変化する。そのため、感圧センサ12A,12Bに対して外力が作用して、誘電層17の厚み方向に感圧センサ12A,12Bが圧縮されると、静電容量が増大する。外力が作用していない状態における感圧センサ12A,12Bの静電容量と、外力が作用している状態における感圧センサ12A,12Bの静電容量との間には違いが生じる。これらのことから、感圧センサ12A,12Bは、静電容量の変化に応じて、同感圧センサ12A,12Bに加えられた圧力を検出することが可能である。
また、上記のように2つの積層体13,14が誘電層17の厚み方向に積層されて構成された感圧センサ12A,12Bは、正極電極層15と負極電極層16を上下反転させた2つのコンデンサを積層したような構成になっており、両正極電極層15は電気的に接続されている。感圧センサ12A,12Bを上記のような2層構造とすることで、感圧センサ12A,12Bが外部電磁界に晒されたときに、一方のコンデンサと他方のコンデンサに逆相の電圧あるいは逆相の電流が発生し、これらが加算されるとゼロになるため、外部電磁界によるノイズの影響をなくすことができる。
図2~図4に示すように、いずれの感圧センサ12A,12Bにおいても、積層体13,14毎の両正極電極層15には共通の第1センサ電極21が接続されている。これに対し、回路部30に近い側の感圧センサ12Aにおいて、積層体13,14毎の負極電極層16には共通の第2センサ電極22が接続されている。回路部30から遠い側の感圧センサ12Bにおいて、積層体13,14毎の負極電極層16には共通の第2センサ電極23が接続されている。
積層体13,14毎の第1センサ電極21は、基板11のうち、回路部30が配置された面と同一側の面上に形成され、第2センサ電極22,23は、第1センサ電極21とは反対側の面上に形成されている。
積層体13における正極電極層15は基板11のうち、回路部30が配置された面と同一側の面上に形成され、第1センサ電極21に接続されている。積層体14における正極電極層15は、同積層体14における誘電層17のうち基板11から遠い側の面上に形成されている。
積層体13における負極電極層16は、同積層体13における誘電層17のうち基板11から遠い側の面上に形成されている。表現を変えると、積層体14毎の負極電極層16は、同積層体14における誘電層17に対し基板11に近い側の面上に形成されている。
回路部30には、上記配線部の一部として、1つの第1回路部電極31と、2つの第2回路部電極32,33とがそれぞれ電気的に接続されている。第1回路部電極31は、基板11のうち、両感圧センサ12A,12B及び回路部30が配置された面と同一側の面上に形成されている。両第2回路部電極32,33は、基板11のうち、上記第1回路部電極31とは反対側の面上に形成されている。両第2回路部電極32,33は、基板11を厚み方向に貫通して回路部30に接続されている。
感圧センサ12Aでは、第1センサ電極21が第1回路部電極31に対し直接接続されている。感圧センサ12Bでは、第1センサ電極21が、感圧センサ12Aの正極電極層15に接続されており、同正極電極層15及び第1センサ電極21を介して第1回路部電極31に間接的に接続されている。また、第2センサ電極22が第2回路部電極32に接続されるとともに、第2センサ電極23が第2回路部電極33に接続されている。
図5、図6及び図8に示すように、感圧センサ12Aにおいて、負極電極層16と第2センサ電極22とによって挟まれる部材には、柔軟性を有し、かつ正極電極層15に対し絶縁された状態で基板11の上記厚み方向に貫通する第2導通構造部37が、導通構造部の一部として設けられている。該当する部材は、基板11に近い側の誘電層17、基板11に近い側の正極電極層15及び基板11である。
図5、図6及び図9に示すように、感圧センサ12Bにおいて、負極電極層16と第2センサ電極23とによって挟まれる部材には、柔軟性を有し、かつ正極電極層15に対し絶縁された状態で基板11の上記厚み方向に貫通する第2導通構造部37が、導通構造部の一部として設けられている。該当する部材は、基板11に近い側の誘電層17、基板11に近い側の正極電極層15及び基板11である。
上記各第2導通構造部37は、基板11に近い側の誘電層17、基板11に近い側の正極電極層15及び基板11を上記厚み方向へ貫通する貫通孔38と、正極電極層15に対し絶縁された状態で貫通孔38内に形成され、かつ柔軟性を有する導電性ペースト39とによって構成されている。導電性ペースト39は、誘電層17及び基板11では貫通孔38に充填されている。貫通孔38は、正極電極層15では、誘電層17及び基板11におけるよりも大径状に形成されている。導電性ペースト39は、正極電極層15においては、貫通孔38の内壁面から離間した状態で、すなわち、絶縁された状態で貫通している。導電性ペースト39は、例えば、シリコーンゴムに銀、銅等の金属粉を添加して得ることができ、誘電層17の伸縮に追従して変形可能である。そして、図8及び図9に示すように、感圧センサ12Aでは、負極電極層16は第2導通構造部37を介して第2センサ電極22に接続されている。また、感圧センサ12Bでは、負極電極層16は第2導通構造部37を介して第2センサ電極23に接続されている。
図5~図7に示すように、各感圧センサ12A,12Bの積層体14において、誘電層17のうち基板11から遠い側の面上に形成された正極電極層15の第1回路部電極31に対する接続は、同正極電極層15が、積層体13の正極電極層15に対し接続されることによりなされている。各感圧センサ12A,12Bにおいて、両正極電極層15によって挟み込まれる部材、すなわち、両誘電層17及び負極電極層16には、柔軟性を有し、かつ同負極電極層16に対し絶縁された状態で基板11の上記厚み方向に貫通する第1導通構造部34が設けられている。
感圧センサ12A,12B毎の第1導通構造部34は、両誘電層17及び負極電極層16を基板11の上記厚み方向へ貫通する貫通孔35と、負極電極層16に対し絶縁された状態で貫通孔35内に形成され、かつ柔軟性を有する導電性ペースト36とによって構成されている。導電性ペースト36としては、上記導電性ペースト39と同様のものが用いられる。導電性ペースト36は、両誘電層17では貫通孔35に充填されている。貫通孔35は、負極電極層16では、両誘電層17におけるよりも大径状に形成されている。導電性ペースト36は、負極電極層16においては、貫通孔35の内壁面から離間した状態で、すなわち、絶縁された状態で貫通している。そして、感圧センサ12A,12B毎の両正極電極層15は、第1導通構造部34を介して相互に接続されている。
上記のようにして本実施形態のセンサユニット10が構成されている。次に、このセンサユニット10の作用について説明する。また、作用に伴い生ずる効果についても併せて説明する。
本実施形態のセンサユニット10では、各感圧センサ12A,12Bにおける積層体13,14毎の第1センサ電極21が第1回路部電極31に接続され、第2センサ電極22が第2回路部電極32に接続され、第2センサ電極23が第2回路部電極33に接続されることで、各感圧センサ12A,12Bが回路部30に対し電気的に接続される。
積層体13,14毎の第1センサ電極21の第1回路部電極31に対する接続は、基板11上でなされる。各積層体13,14において、第2センサ電極22の第2回路部電極32に対する接続と、第2センサ電極23の第2回路部電極33に対する接続とが、同基板11上でなされる。
図8に示すように、感圧センサ12Aの積層体13では、誘電層17のうち基板11から遠い側の面上に形成された負極電極層16の第2センサ電極22に対する接続は、同負極電極層16と第2センサ電極22とにより挟まれる部材に設けられた第2導通構造部37を介してなされる。同様に、図9に示すように、感圧センサ12Bの積層体13では、誘電層17のうち基板11から遠い側の面上に形成された負極電極層16の第2センサ電極23に対する接続は、同負極電極層16と第2センサ電極23とにより挟まれる部材に設けられた第2導通構造部37を介してなされる。
図8及び図9に示すように、各第2導通構造部37は、柔軟性を有し、かつ誘電層17等を厚み方向に貫通しているため、誘電層17の伸縮に追従して変形する。しかも、各第2導通構造部37は正極電極層15に対し絶縁されている。従って、負極電極層16の第2センサ電極22,23に対する接続が、感圧センサ12A,12Bの外部に設けられた配線部によってなされる場合とは異なり、各第2導通構造部37に断線が生じにくい。また、負極電極層16の第2センサ電極22,23に対する接続が、基板11の厚み方向へ延びる第2導通構造部37によって実現されるため、配線構造が簡素化される。
このように、本実施形態によれば、複数の感圧センサ12A,12Bを備えるセンサユニット10において、配線構造を簡素化しつつ接続信頼性を高めることができ、センサユニット10に占める感圧センサ12A,12Bの比率を増やして、感圧センサの実装密度を高めることができる。
また、本実施形態のセンサユニット10では、図7に示すように、感圧センサ12A,12B毎の積層体13では、正極電極層15の第1センサ電極21に対する接続も、第1センサ電極21の第1回路部電極31に対する接続も基板11上でなされる。
感圧センサ12A,12B毎の積層体14では、第1センサ電極21の第1回路部電極31に対する接続が基板11上においてなされる。また、感圧センサ12A,12B毎の積層体14において、誘電層17のうち基板11から遠い側の面上に形成された正極電極層15の第1回路部電極31に対する接続は、同正極電極層15が、積層体13の正極電極層15に対し接続されることによりなされる。各感圧センサ12A,12Bにおける両正極電極層15の接続は、同両正極電極層15により挟み込まれる部材に設けられた第1導通構造部34を介してなされる。各第1導通構造部34は、柔軟性を有し、かつ誘電層17等を厚み方向に貫通しているため、誘電層17の伸縮に追従して変形する。しかも、各第1導通構造部34は、負極電極層16に対し絶縁されている。従って、両正極電極層15の接続が、感圧センサ12A,12Bの外部に設けられた配線部によってなされる場合とは異なり、各第1導通構造部34に断線が生じにくい。また、両正極電極層15同士の接続が、基板11の厚み方向へ延びる第1導通構造部34によって実現されるため、配線構造が簡素化される。従って、配線構造のより一層の簡素化を図りつつ接続信頼性を一層高めることができ、センサユニット10に占める感圧センサ12A,12Bの比率を増やして、感圧センサの実装密度を高めることができる。
ところで、上記センサユニット10は、基板11における回路部30等の硬質の部品が配置されていない部分、例えば回路部30とその隣の感圧センサ12Aとの間の領域において、同基板11の厚み方向へ屈曲可能である。感圧センサ12A,12Bも柔軟性を有しているため、多少の湾曲は可能である。そのため、家具、棚、箱、工具、ロボットハンド等、種々の外形形状を有するものを取付けの対象(被取付部)とし、センサユニット10を屈曲させることで、被取付部の外形形状に合わせて変形させることができる。なお、配線部は基板11の一部を構成するものであって柔軟性を有しているため、屈曲されても支障はない。そして、センサユニット10は、両面接着テープ等によって被取付部に取付けられる。
上記のようにして被取付部に取付けられたセンサユニット10では、各感圧センサ12A,12Bに対し圧力が加えられると静電容量が圧力に応じて変化する。感圧センサ12A,12Bでは、上記静電容量の変化に基づき圧力が検出される。処理部では、複数(2つ)の感圧センサ12A,12Bの検出結果が用いられて処理が行なわれる。処理部の処理結果は、伝送部から無線で送信される。
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
・第1導通構造部34及び第2導通構造部37によりシンプルな配線構造となるため、センサユニット10の小型化を図ることができる。
・隣り合う感圧センサ12A,12B間の空間部S1では、感圧センサ12A,12Bによるような圧力の検出ができない又は検出が困難である。この点、本実施形態では、感圧センサ12A,12Bの内部で接続が行なわれる分、同感圧センサ12A,12Bの外部で行なわれる接続の部分が少なくなる。従って、隣り合う感圧センサ12A,12B間の空間部S1の寸法を小さくし、センサユニット10において、圧力の検出のできない又は検出が困難な領域を少なくすることができ、センサユニット10に占める感圧センサ12A,12Bの比率を増やして、感圧センサの実装密度を高めることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。上記実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組合わせて実施することができる。
・上記実施形態とは異なり、第1電極層が負極電極層16によって構成され、第2電極層が正極電極層15によって構成されてもよい。
・第1導通構造部34及び第2導通構造部37の少なくとも一方が、誘電層17の伸縮に追従して変形し得るスルーホールによって構成されてもよい。この場合、複数の第1導通構造部34のうちの一部のみがスルーホールによって構成されてもよいし、全部がスルーホールによって構成されてもよい。複数の第2導通構造部37についても同様である。
スルーホールは、誘電層17等を厚み方向へ貫通する貫通孔と、同貫通孔の内壁面に形成された導電性の金属めっき層とを備える。すなわち、上記実施形態における貫通孔35,38内に形成された導電性ペースト36,39が金属めっき層に代えられる。金属めっき層は、誘電層17の伸縮に追従して変形可能となるような厚みで施される。
このように変更された場合であっても、上記実施形態と同様に、配線構造を簡素化しつつ接続信頼性を高める効果が得られる。
・各感圧センサ12A,12Bにおける積層体13,14の数が、1又は3以上に変更されてもよい。
・上記実施形態において、第1回路部電極31が2つ設けられ、感圧センサ12Aにおける第1センサ電極21と、感圧センサ12Bにおける第1センサ電極21とが別々の第1回路部電極31に接続されてもよい。
・センサユニット10に使用される感圧センサ12A,12Bの数は3以上であってもよい。多数の感圧センサ12A,12Bを使用する場合、それらは縦横に格子状(碁盤目状)に規則正しく並んだ状態で配置されることが望ましい。この場合、隣り合う感圧センサ12A,12Bを接近させた状態で配置することができ、空間部S1を小さくすることができる。
また、多くの感圧センサ12A,12Bを用いた場合には、圧力分布を検出することが可能である。
・第2回路部電極32,33が共通化されるとともに、第2センサ電極22,23が共通化され、共通化された第2回路部電極に対し、共通化された第2センサ電極が接続されてもよい。
10…センサユニット
11…基板
12A,12B…感圧センサ
13,14…積層体
15…正極電極層(第1電極層)
16…負極電極層(第2電極層)
17…誘電層
21…第1センサ電極
22,23…第2センサ電極
30…回路部
31…第1回路部電極
32,33…第2回路部電極
34…第1導通構造部(導通構造部)
35,38…貫通孔
36,39…導電性ペースト
37…第2導通構造部(導通構造部)
S1…空間部

Claims (4)

  1. それぞれ柔軟性を有する複数の感圧センサと、前記複数の感圧センサの検出結果を用いて処理を行なう回路部とが、柔軟性を有する基板上に配置され、
    各感圧センサは、互いに極性の異なる第1電極層及び第2電極層で誘電層を挟み込んでなる積層体を、前記基板の厚み方向に少なくとも1つ備え、
    前記積層体毎の前記第1電極層には第1センサ電極が接続され、前記第2電極層には第2センサ電極が接続され、前記回路部に対しそれぞれ接続された第1回路部電極及び第2回路部電極は、前記基板上に形成されており、
    前記積層体毎の前記第1センサ電極が前記第1回路部電極に接続され、かつ前記第2センサ電極が前記第2回路部電極に接続されることで、各感圧センサの前記回路部に対する電気的接続がなされているセンサユニットであって、
    前記複数の感圧センサは、空間部を介して互いに離間した状態で配置され、
    前記積層体毎の前記第1センサ電極及び前記第2センサ電極は前記基板上に形成され、前記基板に隣接する前記積層体の前記第2電極層は、前記誘電層のうち前記基板から遠い側の面上に形成され、
    前記第2電極層と前記第2センサ電極とにより挟まれる部材には、柔軟性を有し、かつ前記第1電極層に対し絶縁された状態で前記厚み方向に貫通する導通構造部が設けられ、前記第2電極層は前記導通構造部を介して前記第2センサ電極に接続されているセンサユニット。
  2. 各感圧センサは、前記厚み方向に積層された複数の前記積層体を備えており、
    前記基板に隣接する前記積層体における前記第1電極層は同基板上に形成され、かつ前記第1センサ電極を介して前記第1回路部電極に接続されており、
    前記導通構造部を第2導通構造部とした場合において、前記基板に隣接しない前記積層体における前記第1電極層は、同積層体における前記誘電層のうち前記基板から遠い側の面上に形成され、
    前記基板に隣接する前記積層体における前記第1電極層と、前記基板に隣接しない前記積層体における前記第1電極層とにより挟み込まれる部材には、柔軟性を有し、かつ前記第2電極層に対し絶縁された状態で前記厚み方向に貫通する第1導通構造部が設けられ、両第1電極層は、前記第1導通構造部を介して接続されている請求項1に記載のセンサユニット。
  3. 前記第1導通構造部及び前記第2導通構造部の少なくとも一方は、前記厚み方向へ延びる貫通孔と、前記貫通孔内に配置された柔軟性を有する導電性ペーストとにより構成されている請求項2に記載のセンサユニット。
  4. 前記第1導通構造部及び前記第2導通構造部の少なくとも一方は、前記厚み方向へ延びるスルーホールにより構成されている請求項2に記載のセンサユニット。
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