JP3188816U - フレキシブル基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り曲げられた状態を維持できるフレキシブル基板を提供する。【解決手段】素体12は、可撓性を有するシートである。信号線は、素体12に設けられている導体である。素体12は、曲線からなる谷線L21及び山線L22において折り曲げられている。【選択図】図1

Description

本考案は、フレキシブル基板に関し、より特定的には、可撓性を有するフレキシブル基板に関する。
従来のフレキシブル基板に関する考案としては、例えば、特許文献1に記載の高周波信号線路が知られている。該高周波信号線路は、誘電体素体、信号線及び2つのグランド導体を備えている。誘電体素体は、可撓性材料からなる複数の誘電体シートが積層されて構成されおり、所定方向に直線状に延在している。信号線は、誘電体シート上に設けられている線状導体である。2つのグランド導体は、誘電体シート上に設けられており、積層方向において信号線を挟んでいる。これにより、信号線及び2つのグランド導体は、ストリップライン構造をなしている。該高周波信号線路は、例えば、電子機器内の2つの回路基板の接続に用いられ、電子機器内において折り曲げて用いられる。
しかしながら、特許文献1に記載の高周波信号線路は、誘電体素体に復元力が生じるので、誘電体素体が折り曲げられた状態を維持することが困難であるという問題を有する。
国際公開第2012/073591号パンフレット
そこで、本考案の目的は、折り曲げられた状態を維持できるフレキシブル基板を提供することである。
本考案の一形態に係るフレキシブル基板は、可撓性を有するシート状の誘電体素体と、前記誘電体素体に設けられている導体と、を備えており、前記誘電体素体は、曲線からなる折れ線又は互いに平行ではない2本の直線を含む2本以上の直線からなる折れ線において折り曲げられていること、を特徴とする。
本考案によれば、折り曲げられた状態を維持できる。
第1の実施形態に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 図1のフレキシブル基板をz軸方向から平面視した図である。 図1のフレキシブル基板の分解図である。 折り曲げ工程におけるフレキシブル基板及び加圧ツールの斜視図である。 比較例に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 第1の変形例に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 図6のフレキシブル基板をz軸方向から平面視した図である。 第2の変形例に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 図8のフレキシブル基板をz軸方向から平面視した図である。 第3の変形例に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 図10のフレキシブル基板をz軸方向から平面視した図である。 第4の変形例に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 図12のフレキシブル基板をz軸方向から平面視した図である。 第5の変形例に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 図14のフレキシブル基板をz軸方向から平面視した図である。 第6の変形例に係るフレキシブル基板の外観斜視図である。 図16のフレキシブル基板をz軸方向から平面視した図である。
以下に、本考案の実施形態に係るフレキシブル基板について説明する。
(フレキシブル基板の構成)
以下に、本考案の一実施形態に係るフレキシブル基板10について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係るフレキシブル基板10の外観斜視図である。図2は、図1のフレキシブル基板10をz軸方向から平面視した図である。図2では、フレキシブル基板10は折り曲げられていない。図3は、図1のフレキシブル基板10の分解図である。図3では、フレキシブル基板10の要部の構成のみを記載し、要部以外の構成については省略した。以下では、フレキシブル基板10の積層方向をz軸方向と定義する。また、z軸方向から平面視したときに、フレキシブル基板10の長辺が延在している方向をx軸方向と定義し、フレキシブル基板10の短辺が延在している方向をy軸方向と定義する。
フレキシブル基板10は、例えば、携帯電話等の電子機器内において、アンテナが設けられた送受信回路である。フレキシブル基板10は、図1ないし図3に示すように、誘電体素体12、アンテナ部70、接続部72及び信号線74を備えている。
誘電体素体12は、図1に示すように、可撓性を有する矩形状のシートであり、複数種類の材料からなる複数の絶縁体層が積層されて構成されている。本実施形態では、誘電体素体12は、図2に示すように、保護層14及び誘電体シート18a,18bがz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積層されて構成されている積層体である。以下では、誘電体素体12のz軸方向の正方向側の主面を表面と称し、誘電体素体12のz軸方向の負方向側の主面を裏面と称す。
誘電体素体12は、図1及び図2に示すように、2箇所の折れ線において折り曲げられることにより階段状をなしている。より詳細には、図1及び図2に示すように、誘電体素体12のx軸方向の中央近傍においてy軸方向に延在している谷線L21及び山線L22において折り曲げられる。谷線L21は、誘電体素体12の表面が谷折りされる線であり、誘電体素体12のy軸方向の正方向側の長辺とy軸方向の負方向側の長辺とを繋いでいる。また、谷線L21は、z軸方向から平面視したときに、図1及び図2に示すように、x軸方向の負方向側に向かって突出するように湾曲した曲線(円弧)からなる。山線L22は、誘電体素体12の表面が山折りされる線であり、誘電体素体12のy軸方向の正方向側の長辺とy軸方向の負方向側の長辺とを繋いでいる。また、山線L22は、z軸方向から平面視したときに、図1及び図2に示すように、x軸方向の負方向側に向かって突出するように湾曲した曲線(円弧)からなる。谷線L21は、山線L22よりもx軸方向の正方向側に位置している。
誘電体シート18a,18bは、図3に示すように、z軸方向から平面視したときに、誘電体素体12と同じ形状をなしている。誘電体シート18a,18bは、ポリイミドや液晶ポリマ等の可撓性を有する熱可塑性樹脂により作製されている。以下では、誘電体シート18a,18bのz軸方向の正方向側の主面を表面と称し、誘電体シート18a,18bのz軸方向の負方向側の主面を裏面と称す。
アンテナ部70は、誘電体シート18aの表面に形成されており、誘電体シート18aのx軸方向の正方向側の短辺近傍に設けられている。アンテナ部70は、例えば、渦巻状のコイルパターン等によって構成されるアンテナである。
接続部72は、誘電体シート18aの表面に形成されており、誘電体シート18aのx軸方向の負方向側の短辺近傍に設けられている。接続部72は、例えば、コネクタが実装されるランド電極である。
信号線74は、図3に示すように、高周波信号が伝送され、誘電体素体12内に設けられている線状の導体である。本実施形態では、信号線74は、誘電体シート18bの表面上に形成されており、図示しないビアホール導体を介して、アンテナ部70と接続部72とを接続している。また、信号線74は、谷線L21と山線L22と交差している。信号線74は、例えば、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。
保護層14は、誘電体素体12の表面上に設けられている絶縁体層であり、誘電体シート18aの表面の略全面を覆っている。保護層14には、開口Hiが設けられている。接続部72は、開口Hiを介して外部に露出している。保護層14は、レジスト材により作製されており、例えば、エポキシ樹脂により作製されている。
(フレキシブル基板の製造方法)
以下に、フレキシブル基板10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図4は、折り曲げ工程におけるフレキシブル基板10及び加圧ツールT1,T2の斜視図である。以下では、一つのフレキシブル基板10が作製される場合を例にとって説明するが、実際には、大判の誘電体シートが積層及びカットされることにより、同時に複数のフレキシブル基板10が作製される。
まず、一方の主面の全面に銅箔(金属膜)が形成された熱可塑性樹脂からなる誘電体シート18a,18bを準備する。具体的には、誘電体シート18a,18bの一方の主面に銅箔を張り付ける。更に、誘電体シート18a,18bの銅箔の表面に、例えば、防錆のための亜鉛鍍金を施して、平滑化する。誘電体シート18a,18bは、液晶ポリマである。また、銅箔の厚さは、10μm〜20μmである。
次に、誘電体シート18aの表面上に形成された銅箔をパターニングすることにより、図3に示すように、アンテナ部70及び接続部72を誘電体シート18aの表面上に形成する。具体的には、誘電体シート18aの表面の銅箔上に、図3に示すアンテナ部70及び接続部72と同じ形状のレジストを印刷する。そして、銅箔に対してエッチング処理を施すことにより、レジストにより覆われていない部分の銅箔を除去する。その後、洗浄液を吹き付けてレジストを除去する。これにより、図3に示すような、アンテナ部70及び接続部72が誘電体シート18aの表面上にフォトリソグラフィ工程により形成される。なお、本工程において、アンテナ部70及び接続部72以外の信号線やグランド導体等の導体を形成してもよい。
次に、図3に示すように、信号線74を誘電体シート18bの表面上に形成する。なお、信号線74の形成工程は、アンテナ部70及び接続部72の形成工程と同じであるので説明を省略する。なお、本工程において、信号線74以外の信号線やグランド導体等の導体を形成してもよい。
次に、誘電体シート18aのビアホール導体(図示せず)が形成される位置にレーザービームを照射することによって貫通孔を形成する。そして、貫通孔に導電性ペーストを充填し、ビアホール導体(図示せず)を形成する。
次に、誘電体シート18a,18bをz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積層及び圧着する。圧着時には、誘電体シート18a,18bに対して加熱処理及び加圧処理を施す。これにより、誘電体シート18aと誘電体シート18bとが融着される。
次に、図3に示すように、樹脂(レジスト)ペーストをスクリーン印刷により塗布することにより、誘電体シート18aの表面上に保護層14を形成する。
次に、図4に示すように、平板状のフレキシブル基板10を加圧ツールT1,T2によりz軸方向の両側から挟むことによって、フレキシブル基板10を折り曲げる。より詳細には、加圧ツールT1は、フレキシブル基板10の表面に接触する。加圧ツールT1がフレキシブル基板10に接触する接触面は、階段状をなしている。また、加圧ツールT2は、フレキシブル基板10の裏面に接触する。加圧ツールT2がフレキシブル基板10に接触する接触面は、階段状をなしている。加圧ツールT1,T2はフレキシブル基板10の山線L22と谷線L21の形状に対応するように、z軸方向から平面視したときに、x軸方向の負方向側に向かって突出するように湾曲した曲線(円弧)部分を有する。加圧ツールT1,T2には、ヒーターが内蔵されている。加圧ツールT1,T2は、フレキシブル基板10を挟んでいる間において加熱される。フレキシブル基板10の誘電体シート18a,18bは、熱可塑性樹脂により作製されているので、加熱によって軟化する。その結果、フレキシブル基板10は、加圧ツールT1,T2の接触面に倣った形状に加工される。以上の工程により、図1に示すフレキシブル基板10が得られる。
(効果)
以上のように構成されたフレキシブル基板10によれば、折り曲げられた状態を維持することができる。図5は、比較例に係るフレキシブル基板100の外観斜視図である。
比較例に係るフレキシブル基板100は、図5に示すように、谷線L101及び山線L102において折り曲げられている。谷線L101及び山線L102は、y軸方向に延在する直線である。そのため、フレキシブル基板100にx軸方向から押圧されるなどの理由によりx軸方向に復元力が発生すると、フレキシブル基板100は平板状に戻ろうとする。そのため、比較例に係るフレキシブル基板100においては、この復元力によって平板状に戻ってしまうおそれがある。
そこで、フレキシブル基板10では、誘電体素体12は、曲線からなる谷線L21及び山線L22において折り曲げられている。これにより、以下に説明するように、フレキシブル基板10に復元力が発生したとしても、フレキシブル基板10が平板状に戻ることが抑制される。
谷線L21が円弧をなしている場合に、フレキシブル基板10を平板状に変形させるためには、谷線L21と山線L22とに挟まれた領域をy軸方向に延ばす必要がある。すなわち、誘電体素体12において谷線L21と山線L22とに挟まれた領域をy軸方向の両側に引っ張る力が必要である。
ここで、谷線L21では、谷線L21の法線方向に向かって復元力F1,F2が発生する。復元力F1は、谷線L21のy軸方向の中心よりもy軸方向の正方向側の位置において発生する復元力である。復元力F2は、谷線L21のy軸方向の中心よりもy軸方向の負方向側の位置において発生する復元力である。復元力F1は、y軸成分であるF1sinθとx軸成分である−F1cosθとに分解することができる。同様に、復元力F2は、y軸成分である−F2sinθとx軸成分である−F2cosθとに分解することができる。θは、復元力F1,F2がx軸となす鈍角である。このように、復元力F1,F2によって、誘電体素体12において谷線L21と山線L22とに挟まれた領域は、y軸方向の両側に引っ張られる。ただし、復元力F1,F2によってy軸方向の両側に引っ張られる力は小さい。そのため、誘電体素体12において谷線L21と山線L22とに挟まれた領域を十分に伸ばすことができない。そのため、フレキシブル基板10は、復元力によっては平板状に戻りにくい。
また、山線L22が円弧をなしている場合に、フレキシブル基板10を平板状に変形させるためには、谷線L21と山線L22とに挟まれた領域をy軸方向に縮ませる必要がある。すなわち、誘電体素体12において谷線L21と山線L22とに挟まれた領域をy軸方向に圧縮する力が必要である。
ここで、山線L22では、山線L22の法線方向に向かって復元力F3,F4が発生する。復元力F3は、山線L22のy軸方向の中心よりもy軸方向の正方向側の位置において発生する復元力である。復元力F4は、山線L22のy軸方向の中心よりもy軸方向の負方向側の位置において発生する復元力である。復元力F3は、y軸成分である−F3sinθとx軸成分であるF3cosθとに分解することができる。同様に、復元力F4は、y軸成分である−F4sinθとx軸成分であるF4cosθとに分解することができる。θは、復元力F3,F4とx軸とがなす鈍角である。このように、復元力F3,F4によって、誘電体素体12において谷線L21と山線L22とに挟まれた領域は、y軸方向に圧縮される。ただし、復元力F3,F4によってy軸方向に圧縮される力は小さい。そのため、誘電体素体12において谷線L21と山線L22とに挟まれた領域を十分に縮むことができない。そのため、フレキシブル基板10は、復元力によっては平板状に戻りにくい。
以上のように、フレキシブル基板10が折り曲げられた状態が維持されることによって、フレキシブル基板10の谷線L21及び山線L22における信号線74の特性インピーダンスが変動することが抑制される。
また、フレキシブル基板10では、誘電体素体12は、熱可塑性樹脂により作製されている。これにより、図4に示す折り曲げ工程において、誘電体素体12を加熱によって軟化させることができる。よって、軟化した誘電体素体12を加圧ツールT1,T2によって加圧することで、誘電体素体12の谷線L21付近及び山線L22付近に伸びを発生させることができる。よって、図1に示すように、曲線からなる谷線L21及び山線L22においてフレキシブル基板10を折り曲げることが可能となる。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係るフレキシブル基板10aについて図面を参照しながら説明する。図6は、第1の変形例に係るフレキシブル基板10aの外観斜視図である。図7は、図6のフレキシブル基板10aをz軸方向から平面視した図である。なお、図7では、フレキシブル基板10aは折り曲げられていない。
フレキシブル基板10aは、谷線L21及び山線L22の形状においてフレキシブル基板10と相違する。よって、以下では、谷線L21及び山線L22について説明し、他の構成の説明については省略する。
谷線L21は、互いに平行ではない2本の直線a1,a2が接続されてなる。直線a1は、y軸方向の正方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。直線a2は、y軸方向の負方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。
山線L22は、互いに平行ではない2本の直線a11,a12が接続されてなる。直線a11は、y軸方向の正方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。直線a12は、y軸方向の負方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。
以上のように構成されたフレキシブル基板10aでは、誘電体素体12は、曲線からなる谷線L21及び山線L22において折り曲げられている。これにより、以下に説明するように、フレキシブル基板10aに復元力が発生したとしても、フレキシブル基板10aが平板状に戻ることが抑制される。
谷線L21が互いに平行ではない直線a1,a2からなる場合に、フレキシブル基板10を平板状に変形させるためには、直線a1と直線a2とにより形成される角と直線a11と直線a12とにより形成される角とを結んだ部分(以下、接合部分Pと称す)をy軸方向に延ばす必要がある。すなわち、誘電体素体12において接合部分Pをy軸方向の両側に引っ張る力が必要である。
ここで、谷線L21では、谷線L21の法線方向に向かって復元力F1,F2が発生する。復元力F1は、谷線L21のy軸方向の中心よりもy軸方向の正方向側の位置において発生する復元力である。復元力F2は、谷線L21のy軸方向の中心よりもy軸方向の負方向側の位置において発生する復元力である。復元力F1は、y軸成分であるF1sinθとx軸成分である−F1cosθとに分解することができる。同様に、復元力F2は、y軸成分である−F2sinθとx軸成分である−F2cosθとに分解することができる。このように、復元力F1,F2によって、接合部分Pは、y軸方向の両側に引っ張られる。ただし、復元力F1,F2によってy軸方向の両側に引っ張られる力は小さい。そのため、接合部分Pを十分に伸ばすことができない。そのため、フレキシブル基板10は、復元力によっては平板状に戻りにくい。
山線L22が互いに平行ではない直線a11,a12からなる場合に、フレキシブル基板10を平板状に変形させるためには、接合部分Pをy軸方向に縮ませる必要がある。すなわち、誘電体素体12において接合部分Pをy軸方向に圧縮する力が必要である。
ここで、山線L22では、山線L22の法線方向に向かって復元力F3,F4が発生する。復元力F3は、山線L22のy軸方向の中心よりもy軸方向の正方向側の位置において発生する復元力である。復元力F4は、山線L22のy軸方向の中心よりもy軸方向の負方向側の位置において発生する復元力である。復元力F3は、y軸成分であるF3sinθとx軸成分であるF3cosθとに分解することができる。同様に、復元力F4は、y軸成分である−F4sinθとx軸成分であるF4cosθとに分解することができる。このように、復元力F3,F4によって、接合部分Pは、y軸方向に圧縮される。ただし、復元力F3,F4によってy軸方向に圧縮される力は小さい。そのため、接合部分Pを十分に縮ませることができない。そのため、フレキシブル基板10は、復元力によっては平板状に戻りにくい。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係るフレキシブル基板10bについて図面を参照しながら説明する。図8は、第2の変形例に係るフレキシブル基板10bの外観斜視図である。図9は、図8のフレキシブル基板10bをz軸方向から平面視した図である。なお、図9では、フレキシブル基板10bは折り曲げられていない。
フレキシブル基板10bは、谷線L21及び山線L22の形状においてフレキシブル基板10aと相違する。よって、以下では、谷線L21及び山線L22について説明し、他の構成の説明については省略する。
谷線L21は、4本の直線a1〜a4がこの順に接続されてなる。直線a1,a3は、y軸方向の正方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。直線a2,a4は、y軸方向の負方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。すなわち、谷線L21は、ジグザグ状をなしている。
山線L22は、4本の直線a11〜a14がこの順に接続されてなる。直線a11,a13は、y軸方向の正方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。直線a12,a14は、y軸方向の負方向側に行くにしたがってx軸方向の正方向側に進むようにy軸方向に対して傾斜している。すなわち、山線L22は、ジグザグ状をなしている。
以上のようなフレキシブル基板10bにおいても、フレキシブル基板10aと同様に、折り曲げられた状態を維持することができる。
(第3の変形例)
以下に、第3の変形例に係るフレキシブル基板10cについて図面を参照しながら説明する。図10は、第3の変形例に係るフレキシブル基板10cの外観斜視図である。図11は、図10のフレキシブル基板10cをz軸方向から平面視した図である。なお、図11では、フレキシブル基板10cは折り曲げられていない。
フレキシブル基板10cは、谷線L21及び山線L22の形状においてフレキシブル基板10と相違する。よって、以下では、谷線L21及び山線L22について説明し、他の構成の説明については省略する。
谷線L21は、x軸方向の負方向側に向かって突出するように湾曲した2つの曲線(円弧)b1,b2がこの順に接続されてなる。また、山線L22は、x軸方向の負方向側に向かって突出するように湾曲した2つの曲線(円弧)b11,b12がこの順に接続されてなる。
以上のようなフレキシブル基板10cにおいても、フレキシブル基板10と同様に、折り曲げられた状態を維持することができる。
(第4の変形例)
以下に、第4の変形例に係るフレキシブル基板10dについて図面を参照しながら説明する。図12は、第4の変形例に係るフレキシブル基板10dの外観斜視図である。図13は、図12のフレキシブル基板10dをz軸方向から平面視した図である。なお、図12では、フレキシブル基板10dは折り曲げられていない。
フレキシブル基板10dは、谷線L21及び山線L22の形状においてフレキシブル基板10cと相違する。よって、以下では、谷線L21及び山線L22について説明し、他の構成の説明については省略する。
谷線L21は、x軸方向の負方向側に向かって突出するように湾曲した曲線b1とx軸方向の正方向側に向かって突出するように湾曲した曲線b3がこの順に接続されてなる。また、山線L22は、x軸方向の負方向側に向かって突出するように湾曲した曲線b11とx軸方向の正方向側に向かって突出するように湾曲した曲線b13がこの順に接続されてなる。
以上のようなフレキシブル基板10dにおいても、フレキシブル基板10cと同様に、折り曲げられた状態を維持することができる。
(第5の変形例)
以下に、第5の変形例に係るフレキシブル基板10eについて図面を参照しながら説明する。図14は、第5の変形例に係るフレキシブル基板10eの外観斜視図である。図15は、図14のフレキシブル基板10eをz軸方向から平面視した図である。なお、図15では、フレキシブル基板10eは折り曲げられていない。
フレキシブル基板10eは、誘電体素体12に孔Oが設けられている点において、フレキシブル基板10aと相違する。また、谷線L21及び山線L22は、孔Oによって分断されている。
以上のようなフレキシブル基板10eにおいても、フレキシブル基板10aと同様に、折り曲げられた状態を維持することができる。
(第6の変形例)
以下に、第6の変形例に係るフレキシブル基板10fについて図面を参照しながら説明する。図16は、第6の変形例に係るフレキシブル基板10fの外観斜視図である。図17は、図16のフレキシブル基板10fをz軸方向から平面視した図である。なお、図17では、フレキシブル基板10fは折り曲げられていない。
フレキシブル基板10fは、直線a1,a11の位置において、フレキシブル基板10eと相違する。フレキシブル基板10fでは、直線a1,a11が直線a2,a12よりもx軸方向の正方向側にずれている。
以上のようなフレキシブル基板10fにおいても、フレキシブル基板10eと同様に、折り曲げられた状態を維持することができる。
(その他の実施形態)
本考案に係るフレキシブル基板は、フレキシブル基板10,10a〜10fに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
保護層14は、スクリーン印刷によって形成されているが、フォトリソグラフィ工程によって形成されてもよい。
谷線L21は、2本の直線a1,a2、又は、4本の直線a1〜a4からなっているが、谷線L21の構成はこれに限らない。谷線L21は、互いに平行ではない2本の直線を含む2本以上の直線からなっていればよい。フレキシブル基板は、谷線L21が互いに平行ではない2本の直線を含んでさえいれば、折り曲げられた状態を維持することが可能である。
同様に、山線L22は、2本の直線a11,a12、又は、4本の直線a11〜a14からなっているが、山線L22の構成はこれに限らない。山線L22は、互いに平行ではない2本の直線を含む2本以上の直線からなっていればよい。フレキシブル基板は、山線L22が互いに平行ではない2本の直線を含んでさえいれば、折り曲げられた状態を維持することが可能である。
なお、フレキシブル基板10,10a〜10fは、送受信回路であるとしたが、線状の高周波信号線路であってもよい。
また、信号線74は、谷線L21及び山線L22と交差しているが、谷線L21及び山線L22と交差していなくてもよい。
また、フレキシブル基板10,10a〜10fにおいて、谷線L21又は山線L22のいずれか一方のみが設けられていてもよい。
また、誘電体素体12は、積層体ではなく1層のシートであってもよい。
また、誘電体素体12は、例えば、磁性体シートとからなる磁性体素体であってもよい。
以上のように、本考案は、フレキシブル基板に有用であり、特に、折り曲げられた状態を維持できる点において優れている。
L21 谷線
L22 山線
10,10a〜10f フレキシブル基板
12 誘電体素体
18a,18b 誘電体シート
70 アンテナ部
72 接続部
74 信号線
本考案の一形態に係るフレキシブル基板は、可撓性を有するシート状の素体と、前記素体に設けられている導体と、を備えており、前記素体は、曲線からなる折れ線又は互いに平行ではない2本の直線を含む2本以上の直線からなる折れ線において折り曲げられていること、を特徴とする。

Claims (3)

  1. 可撓性を有するシート状の素体と、
    前記誘電体素体に設けられている導体と、
    を備えており、
    前記素体は、曲線からなる折れ線又は互いに平行ではない2本の直線を含む2本以上の直線からなる折れ線において折り曲げられていること、
    を特徴とするフレキシブル基板。
  2. 前記素体は、熱可塑性樹脂により作製されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板。
  3. 前記素体には、孔が設けられており、
    前記折れ線は、前記孔により分断されていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のフレキシブル基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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