JP6772538B2 - 凹凸織編物 - Google Patents
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Description
単位構成の糸長変動差率は5%以上である。
織編物を経緯15cmにサンプリングを行い、複合紡績糸を任意の場所から順番に30本分離する。複合紡績糸を端から20mmでカットし、その複合紡績糸の断面をマイクロスコープによって20倍で写真を撮影し、それぞれの種類の短繊維の存在を確認した。カットした端からまた30mmでカットし、同様の方法で、それぞれの種類の短繊維の存在を確認し、これを繰り返し、複合紡績糸で5回、断面写真でそれぞれの種類の短繊維の存在を確認した。同様の方法で、30本の複合紡績糸を評価し、合計150回の評価を行い、それぞれの種類の短繊維の存在しない箇所を確認した。150回の中で1回でも存在しないことが確認される場合、本発明のそれぞれの種類の短繊維の存在しない部分を有する複合紡績糸とする。
JIS L 1015(化学繊維ステープル試験法)(2015年改訂)に準じ、180℃の温度の乾熱で測定した。
織編物を経緯15cmにサンプリングを行い、複合紡績糸を用いた方向に10cm間隔の印を付けて織編物長さLとし、複合紡績糸を任意の場所から順番に50本分離する。分離した複合紡績糸にそれぞれ繊度D(dtex)×0.1gの荷重を付与し、織物の状態で先に印をした糸の間隔の長さを50本分測定する。その長さ測定値の最大値と最小値を求め、下記式で糸長変動差を求める。
・糸長変動差(%)=(最大値−最小値)/最小値×100。
実施例で作成した織編物の凹凸感において、次のとおりの級判定を行い、無作為に選んだ10人の評価の平均に近いものを結果とした。◎と○は、凹凸感が合格と判定できるレベルにある。
・◎:凹部と凸部が細かくはっきり分かれており、凹凸感に特に優れている。
・○:凹部と凸部が細かく分かれており、凹凸感に優れている。
・△:凹部と凸部が不明瞭であり、凹凸感に不足している。
・×:凹部と凸部が存在せず、フラットな表面感である。
単繊維繊度が1.45dtexで、繊維長が38mmであり、乾熱収縮率が5.0%のPET短繊維Aからなる粗糸(A)を準備し、かつ単繊維繊度が2.2dtexで、繊維長が38mmであり、乾熱収縮率が12.0%の高収縮PETと低収縮PETをサイドバイサイド型に貼り合わせたPETバイメタル短繊維Bからなる粗糸(B)を準備した。それぞれの粗糸(A)と粗糸(B)を豊田自動織機(株)製のモザイクヤーンシステムを有する精紡機で、粗糸(A)をミドルローラーから、粗糸(B)をバックローラーからそれぞれ供給し、表1に示す条件(粗糸(A)の平均ピッチ長:70mm、粗糸(B)の平均ピッチ長:70mm)で綿方式の番手で40Sの複合紡績糸を得た。糸切れの発生も少なく、紡績性は良好であった。得られた複合紡績糸は、糸長手方向に断続的に短繊維Aからなる短繊維群と短繊維Bからなる短繊維群の混率が切替っている複合紡績糸であった。
単繊維繊度が1.45dtexで、繊維長が38mmであり、乾熱収縮率が6.5%のカチオンPET短繊維Aからなる粗糸(A)を準備し、粗糸(A)の平均ピッチ長を100mmとしたこと以外は、実施例1と同じ方法で複合紡績糸を得た。糸切れの発生も少なく、紡績性は良好であった。次にカチオン染料で染色したこと以外は、実施例1と同じ方法で織物を得た。得られた織物の糸長変動差は、経が13%で緯が17%であり、織物表面は細かい表面凹凸に特に優れており、さらに流れ杢調の意匠性に優れていた。結果を表1に示す。
繊維長が38mmで、乾熱収縮率が4.5%の綿短繊維からなる粗糸(A)を準備した。また、単繊維繊度が2.2dtexで、繊維長が38mmであり、乾熱収縮率が12.0%の高収縮PETと低収縮PETをサイドバイサイド型に貼り合わせたPETバイメタル短繊維Bと単繊維繊度が1.45dtexで、繊維長が38mmであり、乾熱収縮率が5.0%の低収縮ポリエステル原綿を混打綿工程で50:50の質量割合で混紡した粗糸(B)を準備したこと以外は、実施例1と同じ方法で複合紡績糸を得た。糸切れの発生も少なく、紡績性は良好であった。次に、実施例1と同じ方法で織物を得た。得られた織物の糸長変動差は、経が8%で緯が8%であり、織物表面は細かい表面凹凸に優れ、より自然な表面感を有していた。結果を表1に示す。
実施例1と同じ方法で得られた複合紡績糸を得て、その複合紡績糸を用いて、通常の28G丸編み機機を用いて、天竺組織で編物を得て、実施例1と同じ方法で加工を施した。得られた織物の糸長変動差は、糸長手方向に10%であり、編物表面は細かい表面凹凸に優れ、より自然な表面感を有していた。結果を表1に示す。
実施例1と同じ方法でPET短繊維AとPETバイメタル短繊維Bを準備し、混打綿工程において、混打綿工程で50:50の質量割合で混ぜて投入し、カード工程以降は通常の紡績工程を経て、粗糸(C)を作製した。作成した粗糸(C)を、豊田自動織機(株)製の精紡機のバックローラーから供給し、表1に示す条件によって、綿方式の番手で45の複合紡績糸を得た。糸切れの発生も少なく、紡績性は良好であった。
単繊維繊度が1.45dtexで、繊維長が38mm、乾熱収縮率が8%のナイロン6短繊維Bからなる粗糸(B)を準備した以外は、実施例1と同じ方法で複合紡績糸を得た。糸切れの発生も少なく、紡績性は良好であった。次に実施例1と同じ方法で織物を得た結果、得られた織物の糸長変動差は、経が3%で緯が4%であり、織物表面の凹部と凸部が不明瞭であり、凹凸感に不足している表面感であった。結果を表2に示す。
2:短繊維Bからなる短繊維群
3:短繊維Aと短繊維Bが混在してなる複合短繊維群(複合部)
4:複合紡績糸
Claims (2)
- 少なくとも2種類以上の異なる短繊維が混在する複合紡績糸を一部に用いてなる織編物であり、前記複合紡績糸を構成する異なる短繊維群の混率が糸長手方向に断続的に切替って、それぞれの種類の短繊維のみで形成される部分を有し、かつ、前記複合紡績糸で構成される織編物の糸長変動差が5%以上であることを特徴とする凹凸織編物。
- 複合紡績糸を構成する異なる短繊維群の混率切り替えピッチ長が40mm〜300mmであることを特徴とする請求項1記載の凹凸織編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016097783A JP6772538B2 (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | 凹凸織編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016097783A JP6772538B2 (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | 凹凸織編物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017206776A JP2017206776A (ja) | 2017-11-24 |
JP6772538B2 true JP6772538B2 (ja) | 2020-10-21 |
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ID=60416358
Family Applications (1)
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JP2016097783A Active JP6772538B2 (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | 凹凸織編物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6772538B2 (ja) |
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2016
- 2016-05-16 JP JP2016097783A patent/JP6772538B2/ja active Active
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JP2017206776A (ja) | 2017-11-24 |
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