JP6772423B2 - 防水シート - Google Patents

防水シート Download PDF

Info

Publication number
JP6772423B2
JP6772423B2 JP2015214876A JP2015214876A JP6772423B2 JP 6772423 B2 JP6772423 B2 JP 6772423B2 JP 2015214876 A JP2015214876 A JP 2015214876A JP 2015214876 A JP2015214876 A JP 2015214876A JP 6772423 B2 JP6772423 B2 JP 6772423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
sheet
resin layer
waterproof sheet
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015214876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017081112A (ja
Inventor
宏史 小柳
宏史 小柳
周一 塚本
周一 塚本
寿雄 神藤
寿雄 神藤
森本 純平
純平 森本
Original Assignee
住ベシート防水株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住ベシート防水株式会社 filed Critical 住ベシート防水株式会社
Priority to JP2015214876A priority Critical patent/JP6772423B2/ja
Publication of JP2017081112A publication Critical patent/JP2017081112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6772423B2 publication Critical patent/JP6772423B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

本発明は、防水シートに関するものである。
近年、建築物の高耐久化が求められるに伴って、多くの建築物の屋上やベランダ等において、防水シートを敷設施工したシート防水構造が採用されている。
防水シートとしては、塩化ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂で構成された2枚の樹脂シートと、これらに挟持された補強用繊維とで構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成の防水シートは、一般に、予め成形しておいた2枚の樹脂シートの間に、補強用繊維を挟んでラミネートすることで製造されている。
しかしながら、従来の防水シートは、樹脂シートと補強用繊維との間の密着力が十分に得られず、層間剥離が発生する問題があった。このため、十分な耐久性を有する防水シートが求められていた。
特開平6−031859号公報
本発明の目的は、樹脂層と繊維層との間の層間剥離が抑制され、耐久性に優れた防水シートを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(4)の本発明により達成される。
(1) 樹脂を含む材料で構成された第1樹脂層および第2樹脂層と、
前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とで挟持され、繊維の集合体で構成された繊維層と、を有する防水シートであって
前記繊維の集合体は、複数の縦糸と複数の横糸とで複数の格子を形成したネットで構成されており、
前記ネットは、前記縦糸2本で前記横糸を挟み込む構成であり、
短冊状の前記防水シートの長手方向の端部側から、前記第1樹脂層と前記繊維層との境界に切れ目を入れ、前記第2樹脂層を固定し、前記第1樹脂層の切れ目の長手方向の端部を把持し、温度20℃/湿度65%の条件で、前記第1樹脂層をJIS K6854−2に準拠して速度20mm/minで引っ張り、前記繊維層から前記第1樹脂層を剥離させた際の剥離強度が、50N/cm以上であることを特徴とする防水シート。
) 前記繊維層の前記縦糸および前記横糸の密度は、0.2本/cm以上10本/cm以下である上記(1)に記載の防水シート。
) 前記繊維層の前記縦糸および前記横糸の太さは、5dtex以上2500dtex以下である上記(1)または(2)に記載の防水シート。
) 前記繊維層を構成する前記繊維は、ガラス材料またはポリエステル樹脂で構成されている上記(1)ないし()のいずれかに記載の防水シート。
本発明によれば、樹脂層と繊維層との間の層間剥離が抑制され、耐久性に優れた防水シートを提供することができる。
本発明の防水シートの好適な実施形態を示す断面図である。 防水シート製造装置の第1実施形態を示す模式図である。 防水シート製造装置の第2実施形態を示す模式図である。 繰り返し疲労試験機の模式図である。
以下、本発明の防水シートを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
《防水シート》
まず、本発明の防水シートについて説明する。
図1は、本発明の防水シートの好適な実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、防水シート10は、樹脂を含む材料で構成された第1樹脂層1および第2樹脂層2と、第1樹脂層1と第2樹脂層2との間に挟持された繊維層(繊維シート)3と、を有している。
第1樹脂層1および第2樹脂層2は、樹脂を含む材料で構成されている。
樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニルのような塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ポリ塩化ビニルを用いるのが好ましい。これにより、防水シート10の溶剤溶着性や熱融着性を優れたものとすることができる。
第1樹脂層1および第2樹脂層2を構成する材料には、上記樹脂の他、各種可塑剤、各種安定化剤、各種酸化防止剤、各種紫外線吸収剤、加工助剤、滑剤、充填材、難燃剤、色材等を含んでいてもよい。
なお、第1樹脂層1と第2樹脂層2とで、添加する成分の種類や配合量等は異なっていてもよい。
繊維層3は、繊維の集合体で構成された層である。また、繊維層3は、防水シート10の強度(引き裂き強度や引っ張り強度等)を向上させる機能を有している。
繊維の集合体は、複数の縦糸と複数の横糸とで複数の格子を形成したネットで構成されている。このようにネットで構成されていることにより、繊維密度が高い織布や不織布等のクロスに比べて、繊維の隙間に第1樹脂層1および第2樹脂層2を構成する樹脂が入り込み易くなる。そして、隙間に入り込むことによって、第1樹脂層1と第2樹脂層2とが直接接合することとなる。その結果、第1樹脂層1および第2樹脂層2と繊維層3との間の層間剥離が抑制され、防水シートの耐久性が特に高いものとなる。
短冊状に加工した防水シート10の長手方向の端部側から、第1樹脂層1と繊維層3との境界に切れ目を入れ、第2樹脂層2を固定し、第1樹脂層1の切れ目の長手方向の端部を把持し、温度20℃/湿度65%の条件で、第1樹脂層1をJIS K6854−2に準拠して速度20mm/minで引っ張り、繊維層3から第1樹脂層1を剥離させた際の剥離強度が、40N/cm以上であることが好ましく、45N/cm以上であることがより好ましく、50N/cm以上であることがさらに好ましい。層間の剥離強度が、このような範囲の値であると、防水シート10の通常使用時において、第1樹脂層1および第2樹脂層2と繊維層3との間の層間剥離が特に生じにくくなり、防水シート10は特に優れた耐久性を示すものとなる。
ネットの縦糸および横糸の密度は、0.2本/cm以上10本/cm以下であるのが好ましく、0.5本/cm以上6本/cm以下であるのがより好ましく、1本/cm以上4本/cm以下であるのがさらに好ましい。これにより、防水シート10の強度(引き裂き強度や引っ張り強度等)を高いものとしつつ、第1樹脂層1および第2樹脂層2と、繊維層3との間での層間剥離をより効果的に抑制することができる。
ネットの縦糸および横糸の太さは、5dtex以上2500dtex以下であるのが好ましく、50dtex以上2000dtex以下であるのがより好ましく、100dtex以上1000dtex以下であるのがさら好ましい。これにより、防水シート10の強度(引き裂き強度や引っ張り強度等)を高いものとしつつ、第1樹脂層1および第2樹脂層2と、繊維層3との間での層間剥離をより効果的に抑制することができる。
繊維層3を構成する繊維を構成する材料としては、いかなる材料も用いることができるが、ガラス材料またはポリエステル樹脂を用いるのが好ましい。これにより、防水シート10の強度(引き裂き強度や引っ張り強度等)をより高いものとすることができる。
また、ネットは、縦糸2本で横糸を挟み込む構成となっているのが好ましい。これにより、防水シート10は引張強度に特に優れたものとなる。
また、ネットが縦糸2本で横糸を挟み込む構成となっている場合、縦糸は、横糸よりも径が細いのが好ましい。これにより、繊維の凹凸が防水シート10の表面に現れるのをより効果的に防止することができる。
このような防水シート10は、第1樹脂層1および第2樹脂層2と繊維層3との間の層間の密着性が高く、層間剥離が抑制されたものとなっている。その結果、高い耐久性を有するものとなっている。
《防水シートの製造方法の第1実施形態》
次に、防水シートの製造方法の第1実施形態について説明する。
図2は、防水シート製造装置の第1実施形態を示す模式図である。
本発明の防水シートは、いかなる方法で製造されたものであってもよいが、以下に示す方法で製造されるのが好ましい。これにより、第1樹脂層1および第2樹脂層2と、繊維層3との間での層間剥離をさらに効果的に抑制することができる。
本実施形態の防水シートの製造方法は、図2に示すように、樹脂を含む材料を押出成形することにより、溶融状態の第1樹脂シート1’を成形する成形工程と、溶融状態ではない第2樹脂シート2’を準備する工程と、溶融状態の第1樹脂シート1’と溶融していない第2樹脂シート2’とで、繊維の集合体で構成された繊維シート3’を挟持し、溶融状態の第1樹脂シート1’と溶融していない第2樹脂シート2’とを圧着する圧着工程と、を有している。
本実施形態の防水シートの製造方法では、図2に示すような防水シート製造装置100を用いて防水シート10を製造する。
防水シート製造装置100は、図2に示すように、樹脂を含む材料の押出成形を行う押出成形機11Aと、押出成形機11Aで成形された溶融状態の第1樹脂シート1’をガイドするガイドローラー12Aと、ロールから繰り出された溶融していない第2樹脂シート2’をガイドするガイドローラー12Bと、第1樹脂シート1’と第2樹脂シート2’とを圧着する圧着ローラー13Aおよび圧着ローラー13Bと、を有している。
まず、押出成形機11Aに樹脂を含む材料を投入し、溶融状態の第1樹脂シート1’を成形する(成形工程)。
一方で、ロール状に巻き取られた溶融していない第2樹脂シート2’を準備し、防水シート製造装置100に設置する。なお、溶融状態ではない第2樹脂シート2’は、樹脂を含む材料の押出成形を行い冷却後に巻き取ることにより作製することができる。
次に、溶融状態である第1樹脂シート1’と、溶融状態ではない第2樹脂シート2’を、それぞれ、ガイドローラー12Aとガイドローラー12Bとによって、圧着ローラー13Aと圧着ローラー13Bとの間にガイドする。
次に、圧着ローラー13Aと圧着ローラー13Bとの間にガイドした溶融状態である第1樹脂シート1’と、溶融していない第2樹脂シート2’との間にロールから繰り出された繊維の集合体で構成された繊維シート3’を挟みつつ、圧着ローラー13Aと圧着ローラー13Bとで、溶融状態である第1樹脂シート1’と溶融していない第2樹脂シート2’とを圧着する(圧着工程)。これにより、第1樹脂シート1’、第2樹脂シート2’および繊維シート3’が、それぞれ、第1樹脂層1、第2樹脂層2および繊維層3となり、図1に示すような防水シート10が得られる。
このような製造方法によれば、溶融状態である第1樹脂シート1’と溶融状態ではない第2樹脂シート2’との間に繊維シート3’を挟んで、第1樹脂シート1’と第2樹脂シート2’とを圧着するので、第1樹脂シート1’を構成する溶融した樹脂が繊維シート3’の隙間に入り込み、第1樹脂シート1’と繊維シート3’、第1樹脂シート1’と第2樹脂シート2’の密着性が非常に高いものとなる。その結果、第1樹脂シート1’および第2樹脂シート2’と、繊維シート3’との間での層間剥離が抑制され、耐久性(耐繰り返し疲労特性)の高い防水シート10を製造することができる。なお、第1樹脂シート1’が溶融状態ではない樹脂シートで、第2樹脂シート2’が溶融状態の樹脂シートであってもよい。
《防水シートの製造方法の第2実施形態》
次に、防水シートの製造方法の第2実施形態について説明する。
図3は、防水シート製造装置の第2実施形態を示す模式図である。
本実施形態の防水シートの製造方法は、図3に示すように、樹脂を含む材料を押出成形することにより、溶融状態の第1樹脂シート1’と溶融状態の第2樹脂シート2”とを成形する成形工程と、溶融状態の第1樹脂シート1’と溶融状態の第2樹脂シート2”とで、繊維の集合体で構成された繊維シート3’を挟持し、溶融状態である第1樹脂シート1’と溶融状態である第2樹脂シート2”を圧着する圧着工程と、を有している。
本実施形態の防水シートの製造方法では、図3に示すような防水シート製造装置100’を用いて防水シート10を製造する。
防水シート製造装置100’は、図3に示すように、樹脂を含む材料の押出成形を行う押出成形機11Aおよび押出成形機11Bと、各押出成形機から送られてくる溶融状態の樹脂シート(第1樹脂シート1’および第2樹脂シート2”)をガイドするガイドローラー12Aおよびガイドローラー12Bと、第1樹脂シート1’と第2樹脂シート2”とを圧着する圧着ローラー13Aおよび圧着ローラー13Bと、を有している。
まず、押出成形機11Aおよび押出成形機11Bに樹脂を含む材料を投入し、溶融状態の第1樹脂シート1’および溶融状態の第2樹脂シート2”を成形する(成形工程)。
次に、成形した溶融状態の第1樹脂シート1’および溶融状態の第2樹脂シート2”を、それぞれ、ガイドローラー12Aおよびガイドローラー12Bによって、圧着ローラー13Aと圧着ローラー13Bとの間にガイドする。
次に、圧着ローラー13Aと圧着ローラー13Bとの間にガイドした溶融状態の第1樹脂シート1’および第2樹脂シート2”の間にロールから繰り出された繊維の集合体で構成された繊維シート3’を挟みつつ、圧着ローラー13Aと圧着ローラー13Bとで、溶融状態の第1樹脂シート1’と溶融状態の第2樹脂シート2”とを圧着する(圧着工程)。これにより、第1樹脂シート1’、第2樹脂シート2”および繊維シート3’が、それぞれ、第1樹脂層1、第2樹脂層2および繊維層3となり、図1に示すような防水シート10が得られる。
このような製造方法によれば、溶融状態の第1樹脂シート1’と溶融状態の第2樹脂シート2”との間に繊維シート3’を挟んで、第1樹脂シート1’と第2樹脂シート2”とを圧着するので、第1樹脂シート1’および第2樹脂シート2”を構成する樹脂が繊維シート3’の繊維の隙間に入り込み、第1樹脂シート1’と繊維シート3’、第2樹脂シート2”と繊維シート3’、第1樹脂シート1’と第2樹脂シート2”の密着性が非常に高いものとなる。その結果、第1樹脂シート1’および第2樹脂シート2”と、繊維シート3’との間での層間剥離が抑制され、耐久性(耐繰り返し疲労特性)の高い防水シート10を製造することができる。
以上、本発明の防水シートを、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
また、本発明の防水シートは、前述した製造方法により製造されたものに限定されず、例えば、予め成形した2枚の樹脂シートで繊維シートを挟んだ状態で熱圧着することにより製造されたものであってもよい。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
《1》防水シートの製造
各実施例および各比較例の防水シートを以下のようにして製造した。
(実施例1〜10)
以下に示す原材料を配合比率に従って混合し、表1に示す防水シート製造装置(図2、図3に示す防水シート製造装置、図2の変形例(第1樹脂シートが溶融状態でない樹脂シートで、第2樹脂シートが溶融状態の樹脂シート)の防水シート製造装置)を用いて、防水シートを製造した。
なお、溶融状態の樹脂シートの成形においては、下記原材料を押出成形機11Aまたは11Bに投入し、180℃で押出形成し、平均厚さ0.7mmの溶融状態の第1樹脂シートまたは平均厚さ0.8mmの溶融状態の第2樹脂シートを得た。
また、溶融状態ではない第1樹脂シートまたは第2樹脂シートは、上記のようにして得た溶融状態の樹脂シートを冷却することで作製した。
次に、得られた第1樹脂シートと第2樹脂シートとの間に、表1に示すネットを挟みつつ、第1樹脂シートと第2樹脂シートとを表1に示す圧着方法で圧着し、平均厚さ1.5mmの防水シートを得た。なお、圧着方法は加熱圧着と圧着(加圧のみ)とした。
(1)塩化ビニル樹脂 100重量部
(2)ジイソノニルフタレート(DINP) 55重量部
(3)エポキシ系可塑剤 5重量部
(4)Ba−Zn系安定剤 6重量部
(5)紫外線吸収剤 1重量部
(6)軽質炭酸カルシウム 15重量部
(7)着色剤 10重量部
なお、表中、ネットの縦糸250×2(挟み込み)は、縦糸2本で横糸を挟み込む構成である。それ以外のネットは、縦糸と横糸が重ねられた構成である。
また、不織布は、繊維を接着剤で固めたり、水流などの圧力によって繊維同士を絡み合わせたり、または、繊維自身の熱に溶けて固まる性質を利用するなどして相互に結合させ、シート状に形成して作られたものを用いた。
(比較例1、2)
溶融状態ではない第1樹脂シートと第2樹脂シートとを用いて、表1に示す条件で防水シートを製造した。
《2》層間剥離試験
上記の様にして得られた各実施例および各比較例の防水シートを、幅25mm、MD方向200mmの長さの短冊状に切断し、試験片を得た。
得られた試験片の樹脂層とネット(繊維層)との境界にネットを切らないように切れ目を入れた。
切れ目を入れなかった側の樹脂層を固定し、切れ目を入れた樹脂層の長手方向の端部を把持し、温度20℃/湿度65%の条件で、切れ目を入れた樹脂層をJIS K6854−2に準拠して速度20mm/minで引っ張り、ネット(繊維層)から切れ目を入れた樹脂層を剥離させた。この剥離させる際の剥離強度を測定し、以下の基準で評価した。
◎: 50N/cm以上、合格。
○: 40N/cm以上、50N/cm未満、合格。
×: 40N/cm未満、不合格。
−: 防水シートの圧着ができず測定できなかった。
《3》耐繰り返し疲労試験
上記の様にして得られた各実施例および各比較例の防水シートを直径175mmの円状に切断し、中心部に鋼板ディスク50(塩ビ被覆、直径65mm)を溶剤溶着して試験片を得た。
得られた試験片を図4に示す繰り返し疲労試験機の支持台70に固定ビス60で固定し、また、防水シート10をシート固定冶具40に固定した。
次に、シート固定冶具40を上部に移動させ、防水シート10に繰返し荷重(111.3kgf、周波数:3Hz、波形:矩形)を与えて、シートが破断するまでの回数を測定し、以下の基準で評価した。
◎: 防水シートが破断するまでの回数が15000回以上で、合格。
○: 防水シートが破断するまでの回数が15000回未満、10000回
以上、合格。
×: 防水シートが破断するまでの回数が10000回未満、不合格。
−: 防水シートの圧着ができず測定できなかった。
これらの結果を表1に合わせて示した。
Figure 0006772423
表1の評価結果からわかるように、本発明の防水シートの製造方法により得られた防水シートは、層間剥離強度が高く、層間剥離しにくいもので、耐久性(耐繰り返し疲労特性)に優れていた。これに対して比較例では、満足行く結果が得られなかった。
1 第1樹脂層
1’ 第1樹脂シート
2 第2樹脂層
2’、2” 第2樹脂シート
3 繊維層
3’ 繊維シート
10 防水シート
11A、11B 押出成形機
12A、12B ガイドローラー
13A、13B 圧着ローラー
40 シート固定冶具
50 鋼板ディスク
60 固定ビス
70 支持台
100、100’ 防水シート製造装置

Claims (4)

  1. 樹脂を含む材料で構成された第1樹脂層および第2樹脂層と、
    前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とで挟持され、繊維の集合体で構成された繊維層と、を有する防水シートであって
    前記繊維の集合体は、複数の縦糸と複数の横糸とで複数の格子を形成したネットで構成されており、
    前記ネットは、前記縦糸2本で前記横糸を挟み込む構成であり、
    短冊状の前記防水シートの長手方向の端部側から、前記第1樹脂層と前記繊維層との境界に切れ目を入れ、前記第2樹脂層を固定し、前記第1樹脂層の切れ目の長手方向の端部を把持し、温度20℃/湿度65%の条件で、前記第1樹脂層をJIS K6854−2に準拠して速度20mm/minで引っ張り、前記繊維層から前記第1樹脂層を剥離させた際の剥離強度が、50N/cm以上であることを特徴とする防水シート。
  2. 前記繊維層の前記縦糸および前記横糸の密度は、0.2本/cm以上10本/cm以下である請求項1に記載の防水シート。
  3. 前記繊維層の前記縦糸および前記横糸の太さは、5dtex以上2500dtex以下である請求項1または2に記載の防水シート。
  4. 前記繊維層を構成する前記繊維は、ガラス材料またはポリエステル樹脂で構成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の防水シート。
JP2015214876A 2015-10-30 2015-10-30 防水シート Active JP6772423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214876A JP6772423B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 防水シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214876A JP6772423B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 防水シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017081112A JP2017081112A (ja) 2017-05-18
JP6772423B2 true JP6772423B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=58712339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015214876A Active JP6772423B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 防水シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6772423B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113781447B (zh) * 2021-09-13 2022-06-10 常州市宏发纵横新材料科技股份有限公司 一种基于碳纤维的纬纱间隙检测方法、设备及存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6164447A (ja) * 1984-09-07 1986-04-02 帝人株式会社 積層体
JPS62189153A (ja) * 1985-10-07 1987-08-18 株式会社クラレ 防水布およびその製造法
JP2577831Y2 (ja) * 1991-12-27 1998-08-06 筒中プラスチック工業株式会社 防水シート
JP2001294830A (ja) * 2000-04-12 2001-10-23 Diatex Co Ltd 建物の気密防水用粘着テープ
JP2014173329A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Nitto Boseki Co Ltd 防水下地用接合テープ及び防水下地用接合テープの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017081112A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6788891B2 (ja) 粘着テープ及び粘着テープの製造方法
US9611647B2 (en) Thermoplastic single ply membrane
CN107107394B (zh) 带状干燥纤维增强体
US20200061959A1 (en) Multilayer composite material having light-transmission and tensile properties
JP6772423B2 (ja) 防水シート
CN110621491B (zh) 密封网状物
EP2955013B1 (en) Dimensional stable flooring materials and its intermediates
US20200048503A1 (en) Functional fiber reinforced adhesive tape
KR102145027B1 (ko) 유연성, 접착력 및 표면 강도가 향상된 타포린 및 그 제조 방법
JP7011820B2 (ja) 粘着テープ及び,粘着テープの製造方法
JP2015036486A (ja) 重ね切り用下敷きテープ
JP2015221502A (ja) 防水シートの製造方法および防水シート
JP2000079654A (ja) 積層体及び接合方法
JP2016193121A (ja) クッションタイルカーペット及びその製造方法
JP6454920B2 (ja) シート防水構造およびシート防水構造の施工方法
JP6369874B2 (ja) ゴム部材に空気抜きのための溝を成形する方法
JP2018150633A (ja) 樹脂補強用織物およびその織物を用いた樹脂成形物
KR102589642B1 (ko) 동절기용 복합 수직보호망 및 이의 제조방법
JP6656885B2 (ja) 積層体
WO2023276391A1 (ja) 粘着テープの巻取体及びその製造方法
JP6825924B2 (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物およびポリ塩化ビニル系樹脂シート
KR20200076232A (ko) 시트
JPH1110765A (ja) 積層シート
JP6213732B2 (ja) インシュレーター表皮材
KR101148528B1 (ko) 비닐하우스의 비닐지 보수용 점착 테이프

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20180925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6772423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150