JP6772360B2 - イソクエン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤としての化合物、及びその応用 - Google Patents

イソクエン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤としての化合物、及びその応用 Download PDF

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Description

本発明は、医薬・化学分野に属し、具体的には、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2阻害剤である化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、プロドラッグ、それらの調製方法、及びそれらの化合物を含有する医薬組成物、並びにそれらの化合物又は組成物の、変異型イソクエン酸デヒドロゲナーゼ2の存在を特徴とする癌を治療するための用途に関する。
イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(isocitrate dehydrogenase、IDH)は、トリカルボン酸回路における律速酵素であり、そのファミリーには、IDH1、IDH2、及びIDH3の3つのメンバーが含まれ、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド、補酵素I)又はNADP+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、補酵素II)を補因子とし、イソクエン酸の酸化的脱炭酸反応を触媒してα-ケトグルタル酸(α-KG)を生成するとともに、NADH(還元型補酵素I)又はNADPH(還元型補酵素II)をそれぞれ生成する。IDHアイソザイムは、NADP依存性の細胞質型IDH1及びミトコンドリア型IDH2、NAD依存性のミトコンドリア型IDH3の3種類がある。IDH1遺伝子は、染色体2q33.3に位置し、細胞質及びペルオキシソームに局在し、IDH2遺伝子は、染色体15q26.1に位置し、ミトコンドリアに局在する。
IDH2変異は、例えば、神経膠腫、多形性膠芽腫(glioblastomamultiforme)、急性骨髄性白血病(AML)などの様々な癌において同定されている。IDH2の突然変異は、R140とR172などを含み、それらの突然変異は、活性部位のキー残基又はのその周りに起こる(L.Dangら者,Nature,2009,462,739〜44参照)。研究により、癌細胞に存在するIDH2の突然変異は、かかる酵素がα-ケトグルタル酸のR(−)−2−ヒドロキシグルタル酸(2−HG)へのNAPH−依存性の還元を触媒する新たな能力をもたらすことが示されている。突然変異を含む腫瘍において高レベルの2−HGが検出されている。例えば、変異IDHを含むAML患者の血漿中に高レベルの2−HGが検出されている(S.Grossら,J.Exp.Med.,2010,207(2),339参照)。IDH2変異による高レベルの2−HGの発生は癌の形成及び進行を促進すると考えられている(L.Dangら,Nature,2009,462,739〜44参照)。従って、変異型IDH2及びそのネオ活性(neoactivity)への阻害は、変異型IDH2の存在を特徴とする癌治療法として医薬研究者で注目されている。安全で効果的なIDH阻害剤の研究開発は、癌治療の重要な手段になる。
現在、がんを治療するための変異型IDH2を阻害する医薬研究は、いくつかの成功を収めました。しかしながら、IDH2によって媒介される事象に関連する疾患を治療するように、依然としてより優れたIDH2阻害剤を開発する必要がある。
本発明の目的の1つは、一般式(I)で表されるIDH2阻害活性を有する化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを提供することにある。
式中、R及びRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
Xは、N(R)、O、S、及びC(R)から選ばれ、ここで、Rは、水素、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、及びアミノメルカプトアルキル基から選ばれ、或いは、R及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されている複素環基を形成し、Rは、水素、アルキル基、アルケニル基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲン、オキソ基、アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基及びアミノアルキル基から選ばれ、或いは、R及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共に任意に置換されている炭素環基又は複素環基を形成し、ここで、前記のアルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、アミノメルカプトアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、オキソ基、アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
Yは、任意に置換されているアルキル基、O(R)、N(R)、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基及びアルキルアミノアシル基から選ばれ、ここで、R、R、及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されているアルキル基、シクロアルキル基、及び複素環基から選ばれ、或いは、R及びRは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に複素環基を形成し、且つ
XがN(R)であり、且つRが水素である場合には、Yは、任意に置換されているO(R)とN(R)から選ばれ、且つXとY間の点線は、単結合を表し、
XがN(R)であり、且つRはアルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、メルカプトアルキル基、及びアミノメルカプトアルキル基から選ばれる場合には、Yは、任意に置換されているアルキル基、O(R)、及びN(R)から選ばれ、且つXとY間の点線は、単結合を表し、或いはR及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されている複素環基を形成し、
XがOとSから選ばれる場合には、Yは、任意に置換されているアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、及びアルキルアミノアシル基から選ばれるとともに、XとY間の点線は、単結合を表し、
XがC(R)である場合には、Yは、任意に置換されているアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、及びアルキルアミノアシル基から選ばれ、且つXとY間の点線は、単結合、二重結合、又は三重結合を表し、或いはR及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共に任意に置換されている炭素環基又は複素環基を形成する。
本発明の他の目的は、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを調製する方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグ及び薬学的に許容される担体を含む組成物、及び本発明の一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグ及び他の1つ又は複数のIDH2阻害剤を含む組成物を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、本発明の一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグによる変異型IDH2の存在を特徴とする癌を治療する方法、及び本発明の一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグの変異型IDH2の存在を特徴とする癌を治療するための薬物の調製における応用を提供する。
本発明は、上記の目的に対して、以下の技術案を提供し、
第一の側面、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを提供する。
(R及びRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
Xは、N(R)、O、S、及びC(R)から選ばれ、ここで、Rは、水素、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、及びアミノメルカプトアルキル基から選ばれ、或いは、R及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されている複素環基を形成し、Rは、水素、アルキル基、アルケニル基、ハロアルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲン、オキソ基、アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、及びアミノアルキル基から選ばれ、或いは、R及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共に任意に置換されている炭素環基又は複素環基を形成し、ここで、前記のアルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、アミノメルカプトアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、オキソ基、アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
Yは、任意に置換されているアルキル基、O(R)、N(R)、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基及びアルキルアミノアシル基から選ばれ、ここで、R、R、及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されているアルキル基、シクロアルキル基、及び複素環基から選ばれ、或いはR及びRは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に複素環基を形成し、且つ
XがN(R)であり、且つRが水素である場合には、Yは、任意に置換されているO(R)及びN(R)から選ばれ、且つXとY間の点線は、単結合を表し、
XがN(R)であり、且つRがアルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、及びアミノメルカプトアルキル基から選ばれる場合には、Yは、任意に置換されているアルキル基、O(R)、及びN(R)から選ばれ、且つXとY間の点線は、単結合を表し、或いはR及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されている複素環基を形成し、
XがO及びSから選ばれる場合には、Yは、任意に置換されているアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、及びアルキルアミノアシル基から選ばれ、且つXとY間の点線は、単結合を表し、
XがC(R)である場合には、Yは、任意に置換されているアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、及びアルキルアミノアシル基から選ばれ、且つXとY間の点線は、単結合、二重結合、又は三重結合を表し、或いはR及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共に任意に置換されている炭素環基又は複素環基を形成する。)
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6複素環基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ハロゲン化C1−3アルコキシ基、ヒドロキシC1−3アルコキシ基、アミノ基、C1−3アルキルアミノ基、C1−3アルキルアシルアミノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C6−10アリール基、及びC3−10ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、R、Rは、それぞれ独立に、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロエトキシ基、ヒドロキシメトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、2−ヒドロキシプロポキシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルアシルアミノ基、エチルアシルアミノ基、ビニルアシルアミノ基、メチルアシル基、エチルアシル基、ビニルアシル基、アミノアシル基、メチルアミノアシル基、エチルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれる。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはO(R)であり、Rは、C1−12アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基から選ばれ、前記のC1−12アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基は、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはO(R)であり、Rは、C1−12アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基から選ばれ、前記のC1−12アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはO(R)であり、Rは、C1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC3−6複素環基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC3−6複素環基は、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、Xは、N(R)であり、Rは水素であり、YはN(R)であり、R及びRは、それぞれ独立に、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基は、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはN(R)であり、R及びRは、それぞれ独立に、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはN(R)であり、R及びRは、それぞれ独立に、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC3−6複素環基から選ばれ、前記のC1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、及びC3−6複素環基は、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはN(R)であり、R及びRは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共にC3−8複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は、さらに、N、O、又はSの1つ又は複数のヘテロ原子を含み、且つ前記複素環基は、オキソ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはN(R)であり、R及びRは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共にC3−8複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は、さらに、N、O、又はSの1つ又は複数のヘテロ原子を含み、且つ前記複素環基は、オキソ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは水素であり、YはN(R)であり、R及びRは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に、アザシクロプロピル基、アザシクロブチル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ジヒドロピロリル基、テトラヒドロピリジル基、ピラゾリジニル基、ジヒドロピラゾリル基、イミダゾリジニル基、ジヒドロイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、オキサゾリジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、チアゾリジニル基、ジヒドロチアゾリル基、イソキサゾリジニル基、ジヒドロイソキサゾリル基、イソチアゾリジニル基、ジヒドロイソチアゾリル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロピリミジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ジヒドロピリダジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラジニル基、ジヒドロピラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、及びタウルルタム(英名:Taurultam、CAS R :38668−01−8)基から選ばれる基を形成し、ここで、前記基は、オキソ基、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、XはN(R)であり、Rは、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、アミノC1−6アルキル基、メルカプトC1−6アルキル基及びアミノメルカプトC1−6アルキル基から選ばれ、Yは、任意に置換されているC1−6アルキル基、O(R)和N(R)、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、及びアルキルアミノアシル基から選ばれ、R、R、及びRは、それぞれ独立に、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基は、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、アミノC1−6アルキル基、メルカプトC1−6アルキル基、及びアミノメルカプトC1−6アルキル基から選ばれ、Yは、C1−6アルキル基、O(R)、N(R)、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基及びC1−6アルキルアミノアシル基から選ばれ、R、R、及びRは、それぞれ独立に、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはN(R)であり、Rは、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、アミノC1−6アルキル基、メルカプトC1−6アルキル基、及びアミノメルカプトC1−6アルキル基から選ばれ、Yは、C1−6アルキル基、O(R)、N(R)、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基から選ばれ、R、R、及びRは、それぞれ独立に、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、及びC3−8複素環基は、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される取代。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共にC3−8複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は、さらに、N、O、又はSの1つ又は複数のヘテロ原子を含み、且つ前記複素環基は、オキソ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、R及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共にC3−8複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は、さらに、N、O、又はSの1つ又は複数のヘテロ原子を含み、且つ前記複素環基は、オキソ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、R及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共にアザシクロプロピル基、アザシクロブチル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ジヒドロピロリル基、テトラヒドロピリジル基、ピラゾリジニル基、ジヒドロピラゾリル基、イミダゾリジニル基、ジヒドロイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、オキサゾリジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、チアゾリジニル基、ジヒドロチアゾリル基、イソキサゾリジニル基、ジヒドロイソキサゾリル基、イソチアゾリジニル基、ジヒドロイソチアゾリル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロピリミジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ジヒドロピリダジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラジニル基、ジヒドロピラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、及びタウルルタム基という基を形成し、ここで、前記基は、オキソ基、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、前記一般式(I)で表される化合物は、下式(Ia)で表される構造を持つ。
(式中、R及びRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
環Aは、複素環基であり、好ましくは、含窒素複素環基、含窒素酸素複素環基、含窒素硫黄複素環基、及びジアザ複素環基から選ばれ、
は、水素、オキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。)
幾つかの実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Ia)で表される化合物又は、その異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、単C1−6アルキルアミノ基、双C1−6アルキルアミノ基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C6−10アリール基及びC3−10ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
環Aは、C3−8含窒素複素環基、C3−8含窒素酸素複素環基、C3−8含窒素硫黄複素環基、およびC3−8ジアザ複素環基から選ばれ、
は、水素、オキソ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C6−10アリール基、及びC3−10ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Ia)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、環Aは、アザシクロプロピル基、アザシクロブチル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ジヒドロピロリル基、テトラヒドロピリジル基、ピラゾリジニル基、ジヒドロピラゾリル基、イミダゾリジニル基、ジヒドロイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、オキサゾリジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、チアゾリジニル基、ジヒドロチアゾリル基、イソキサゾリジニル基、ジヒドロイソキサゾリル基、イソチアゾリジニル基、ジヒドロイソチアゾリル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロピリミジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ジヒドロピリダジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラジニル基、ジヒドロピラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、及びタウルルタム基から選ばれる基であり、ここで、前記の基は、オキソ基、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、ここで、前記一般式(I)で表される化合物は、下式(Iaa)で表される構造を持つ。
(R及びRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
は、水素、オキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
mは、1、2、3、4、5、又は6である。)
幾つかの実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Iaa)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、又はシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C6−10アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
は、水素、オキソ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基或ヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
mは、1、2、3、4、5、又は6である。
幾つかの実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Iaa)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6複素環基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ハロゲン化C1−3アルコキシ基、ヒドロキシC1−3アルコキシ基、アミノ基、C1−3アルキルアミノ基、C1−3アルキルアシルアミノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C6−10アリール基及びC3−10ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
は、水素、オキソ基、C1−3アルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6複素環基、C1−3アルコキシ基、ハロゲン化C1−3アルコキシ基、ヒドロキシC1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基或ヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C6−10アリール基、及びC3−10ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
mは、1、2、3、4、5、又は6である。
幾つかの実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Iaa)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、基
は、アザシクロプロピル基、アザシクロブチル基、テトラヒドロピロリル基、及びピペリジル基から選ばれ、
は、水素、オキソ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、ヒドロキシC1−6アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、C6−10アリール基、及びC3−10ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの具体的な実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Iaa)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、ここで、Rは、水素、オキソ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシ基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロエトキシ基、ヒドロキシメトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、2−ヒドロキシプロポキシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルアシルアミノ基、エチルアシルアミノ基、ビニルアシルアミノ基、メチルアシル基、エチルアシル基、ビニルアシル基、アミノアシル基、メチルアミノアシル基、エチルアミノアシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基から選ばれる1つ又は複数の基である。幾つかの具体的な実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Iaa)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、ここで、基
は、
から選ばれる。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、Xは、O及びSから選ばれ、Yは、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基は、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又は或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、Xは、O及びSから選ばれ、Yは、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又は或ヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、Xは、O及びSから選ばれ、Yは、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6複素環基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ハロゲン化C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、C1−3アルキルアシルアミノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−3アルキルアミノアシル基から選ばれ、前記のC1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6複素環基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ハロゲン化C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、C1−3アルキルアシルアミノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−3アルキルアミノアシル基は、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
本発明の発明者は、既存の理論に縛られることを望まずに、本発明に係る一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグに基づき、XはOである場合、即ち、以下の一般式(Ib)で表される化合物である場合には、本発明に係る化合物は、非常に優れた変異型IDH2酵素活性の阻害及び変異型IDH2腫瘍細胞の阻害機能を有することを意外に見出した。
幾つかの実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Ib)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、R、Rは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、
Yは、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6ハロアルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基から選ばれる。幾つかの具体的な実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(Ib)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、ここで、Yは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基、トリフルオロプロピル基、トリフルオロイソプロピル基、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル基から選ばれる。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、XはC(R)であり、Rは、水素、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1−6アルキル基、ハロゲン、オキソ基、C1−6アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、及びアミノ基から選ばれ、Yは、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基は、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはC(R)であり、Rは、水素、C1−6アルキル基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1−6アルキル基、ハロゲン、オキソ基、C1−6アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、及びアミノ基から選ばれ、Yは、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−6アルキルアミノアシル基から選ばれ、前記のC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8複素環基、ハロゲン化C1−6アルキル基、ヒドロキシC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン化C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルアシルアミノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基及びC1−6アルキルアミノアシル基は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、XはC(R)であり、Rは、水素、C1−3アルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシC1−3アルキル基、ハロゲン、オキソ基、C1−3アルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、及びアミノ基から選ばれ、Yは、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6複素環基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ハロゲン化C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、C1−3アルキルアシルアミノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−3アルキルアミノアシル基から選ばれ、前記のC1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6複素環基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ハロゲン化C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、C1−3アルキルアシルアミノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、及びC1−3アルキルアミノアシル基は、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
幾つかの好ましい実施態様において、本発明に係る化合物は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグであって、
ここで、R及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共にC3−8炭素環基又はC3−8複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は、さらに、N、O、又はSの1つ又は複数のヘテロ原子を含み、且つ前記の炭素環基及び複素環基は、オキソ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、R及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共にC3−8炭素環基又はC3−8複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は、さらに、N、O、又はSの1つ又は複数のヘテロ原子を含み、且つ、前記の炭素環基及び複素環基は、オキソ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8ヘテロシクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−6アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−6アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
さらに好ましくは、R及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共にシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、アジリジニル基、アゼチジニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ジヒドロピロリル基、テトラヒドロピリジル基、エポキシプロピル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジヒドロフラニル基、ジヒドロピラニル基、チイラニル基、チエタニル基、テトラヒドロチオフェニル基、チアシクロヘキサニル基、ジヒドロチエニル基、ピラゾリジニル基、ジヒドロピラゾリル基、イミダゾリジニル基、ジヒドロイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、オキサゾリジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、チアゾリジニル基、ジヒドロチアゾリル基、イソキサゾリジニル基、ジヒドロイソキサゾリル基、イソチアゾリジニル基、ジヒドロイソチアゾリル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロピリミジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ジヒドロピリダジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラジニル基、ジヒドロピラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、ジオキサニル基、ジチアニル基(dithianyl)、タウルルタム基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、及びオキソビシクロ[3.1.0]ヘキシル基から選ばれる基を形成し、ここで、前記基は、オキソ基、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。
本発明は、以下の具体的な化合物を提供し、
一つの側面、本発明は、本発明に係る一般式で表される化合物の調製方法を提供し、その方法は、
a)式(1)で表される化合物はジクロロスルホキシドの存在下でMOHとエステル化反応を行い、式(2)で表される化合物を調製するステップと、
b)式(2)で表される化合物と式(3)で表される化合物とを強塩基の存在下で反応させ、式(4)で表される化合物を調製するステップと、
c)式(4)で表される化合物と五塩化リンとを反応させ、式(5)で表される化合物を調製するステップと、
d)式(5)で表される化合物と式(6)で表される化合物とを反応させ、式(7)で表される化合物を調製するステップと、
e)式(7)で表される化合物と式(8)で表される化合物又はその塩とを通常の反応により式(I)で表される化合物を調製するステップと、を含む。
ここで、R、R、X、及びYは、一般式(I)での意味があり、Mは、アルキル基を表し、好ましくは、C1−6アルキル基であり、さらに好ましくは、C1−3アルキル基である。
第三の側面、本発明は、本発明に係る化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを含む医薬組成物を提供する。
幾つかの実施態様において、本発明は、医薬組成物を提供し、それは、本発明に係る化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを含み、さらに、IDH1阻害剤、IDH2阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、EGFR阻害剤、VEGFR阻害剤、Bcr−Abl阻害剤、c−kit阻害剤、c−Met阻害剤、Raf阻害剤、MEK阻害剤、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、VEGF抗体、EGF抗体、HIVプロテインキナーゼ阻害剤、HMG−CoA還元酵素阻害剤などの成分から選ばれる1種又は複数種を含む。
幾つかの実施態様において、本発明は、本発明に係る化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグ、並びに本発明に係る化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを含む医薬組成物を提供し、前記化合物又は医薬組成物は、変異型IDH2の存在を特徴とする癌を治療するために用いられる。
経口または非経口投与に適するように、本発明に係る化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤と混合して医薬製剤を調製してもよい。投与方法は、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、鼻腔内、及び経口の経路を含むが、これらに限定されない。前記製剤は、任意の経路により投与されてもよく、例えば、輸注又はボーラス投与により、上皮又は皮膚粘膜(例えば、口腔粘膜や直腸など)吸收の経路を介して投与される。投与は、全身的または局所的であってもよい。経口投与の製剤の例は、固体又は液体剤形を含み、具体的には、錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などを含む。前記製剤は、本分野で公知の方法によって調製でき、また、医薬製剤の分野で一般的に使用される担体、希釈剤、又は賦形剤を含む。
第四の側面、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグの治療における用途、例えば、2−HGの新たな変異体の活性を有する変異型IDH2の阻害剤として使用する用途を提供する。本発明は、さらに、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグを、残基140又は172の箇所に例えば、R140Q、R140G、R172K、R172M、R172S、R172G、及びR172Wの突然変異を持つIDH2の阻害剤として使用する用途を提供する。幾つかの実施態様において、前記治療は、2−HGの新たな変異体の活性を有する変異型IDH2に関連する癌に対するものであり。他の幾つかの実施態様において、癌は、残基R140又は172の箇所に、例えば、R140Q、R140G、R172K、R172M、R172S、R172G、及びR172Wの突然変異を持つという2−HGの新たな変異体の活性を有する変異型IDH2に関連する。本発明は、本発明に係る一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物、又はプロドラッグ、或いはそれを含む医薬組成物の変異型IDH2の存在を特徴とする癌を治療する薬物の調製における用途を提供し、ここで、前記癌は、黒色腫、乳頭状甲状腺腫瘍、胆管癌、結腸癌、卵巣癌、肺癌、悪性リンパ腫、肝臓、腎臓、膀胱、前列腺、乳腺及び膵臓の癌及び肉腫、並びに、皮膚、結腸、甲状腺、肺及び卵巣の原発性または再発性の固形腫瘍、白血病などから選ばれる。具体的な実施態様において、治療する癌は、膠芽細胞腫(神経膠腫)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性新生物(MPN)、急性骨髄性白血病(AML)、肉腫、黒色素腫瘍、非小細胞肺癌、軟骨肉腫、胆管癌又は血管免疫芽球性リンパ腫である。より具体的な実施態様において、治療する癌は、膠芽細胞腫(神経膠腫)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性新生物(MPN)、急性骨髄性白血病(AML)、黒色素腫瘍、軟骨肉腫、又は血管性免疫芽球性非ホジキンリンパ腫(NHL)である。幾つかの実施態様において、本発明は、変異型IDH2の存在を特徴とする癌を治療する方法に関し、その方法は、一般式(I)で表される化合物又はその異性体、薬学的に許容される塩、結晶、溶媒和物やプロドラッグ、又はそれを含む医薬組成物をニーズがある患者に治療有効量で投与し、ここで、前記癌は、黒色腫、乳頭状甲状腺腫瘍、胆管癌、結腸癌、卵巣癌、肺癌、悪性リンパ腫、肝臓、腎臓、膀胱、前列腺、乳腺及び膵臓の癌及び肉腫、並びに皮膚、結腸、甲状腺、肺及び卵巣の原発性または再発性の固形腫瘍、白血病などから選ばれる。
用語の説明
本明細書及び特許請求の範囲に用いられる用語は、断りがない限り、次の意味を有する。
本発明にかかる「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を意味する。
本発明にかかる「アルキル基」とは、直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基を意味し、1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖基が好ましく、1〜3個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖基がさらに好ましく、具体例として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、n−ヘキシル基などが挙げられるが、これらに限定されない。アルキル基は、置換または非置換であってもよく、置換されている場合には、置換基は任意の結合可能な結合点にあってもよい。本発明にかかる「ハロアルキル基」とは、少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキル基を意味する。本発明にかかる「ヒドロキシアルキル基」とは、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換されたアルキル基を意味する。本発明にかかる「炭素環基」とは、非芳香族の単環式、二環式または三環式炭化水素系を意味する。炭素環基は、完全飽和環系(例えば、シクロアルキル基)と部分飽和環系を含む。
本発明にかかる「シクロアルキル基」は、3〜12個の炭素原子を含む飽和した単環式、二環式、三環式又は多環式炭化水素基を含む。いずれかの環原子は、置換されてもよい(例えば、1つ又は複数の置換基で置換されてもよい)。シクロアルキル基部分の具体例は、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基、アダマンチル基及びノルボルニル基を含むが、これらに限定されない。
本発明にかかる「アルコキシ基」とは、−O−アルキル基を意味する。
本発明にかかる「アルキルアミノ基」とは、−NH−アルキル基又は−N−(アルキル基)(アルキル基)を意味する。
本発明にかかる「アルキルアシル基」とは、−C(O)−アルキル基を意味する。
本発明にかかる「アミノアシル基」とは、−C(O)−NHを意味し、用語「アルキルアミノアシル基」とは、−C(O)−NH−アルキル基又は−C(O)−N−(アルキル基)(アルキル基)を意味する。
本発明にかかる「複素環基」とは、単環であると1〜3個のヘテロ原子があり、二環であると1〜6個のヘテロ原子があり、或いは、三環であると1〜9個のヘテロ原子がある非芳香族の3〜10員の単環、8〜12員の二環又は11〜14員の三環系を意味し、前記ヘテロ原子は、O、N及びS(又は酸化型、例えば、N+−O、S(O)及びS(O))から選ばれる。ヘテロ原子は、任意に複素環基の置換基の結合点として選択される。複素環基の具体例は、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、ピロリニル基、ピリミジニル基及びピロリジニル基を含むが、これらに限定されない。複素環基は、完全飽和環系と部分飽和環系を含む。
本発明にかかる「アルコキシ基」とは、−O−アルキル基を意味する。アルコキシ基の具体例は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基などを含むが、これらに限定されない。アルコキシ基は、任意に置換されていても非置換であってもよく、置換されている場合には、置換基は、任意の結合可能な結合点にあってもよい。
本発明にかかる「アリール基」とは、単環又は縮合多環を含んでいてもよい芳香族系を意味し、6〜18個の炭素原子、好ましくは、約6〜14個の炭素原子を含む単環又は縮合二環を含む芳香族系であることが好ましい。好適なアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アンスリル基、テトラヒドロナフチル基、フルオレニル基、インダニル基を含むが、これらに限定されない。
本発明にかかる「ヘテロアリール基」とは、少なくとも1つの炭素原子がヘテロ原子で置き換えられているアリール基を意味し、前記ヘテロ原子は、O、S、Nである。好適なヘテロアリール基は、イミダゾリル基、ベンズイミダゾリル基、イミダゾピリジニル基、キナゾリノニル基(quinazolinonyl)、ピロリル基、イミダゾリジノニル基(imidazolidinonyl)、フラニル基、チエニル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、オキサジアゾール基、トリアゾリル基などを含むが、これらに限定されない。
本発明にかかる「C−C複素環基」とは、少なくとも1つのヘテロ原子を含む置換又は非置換の飽和、部分飽和及び完全不飽和の環形成原子数が3、4、5、6、7又は8の複素環基を意味し、例えば、C3−8含窒素複素環基、C3−8含窒素酸素複素環基、C3−8含窒素硫黄複素環基及びC3−8ジアザ複素環基とは、置換又は非置換の飽和、部分飽和及び完全不飽和の環形成原子数が3、4、5、6、7又は8の含窒素複素環基、含窒素酸素複素環基、含窒素硫黄複素環基、及びジアザ複素環基を意味する。
本発明にかかる「C3−10ヘテロアリール基」とは、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する環形成原子数が3、4、5、6、7、8、9又は10のヘテロアリール基を意味する。同様に、C3−6ヘテロアリール基とは、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する環形成原子数が3、4、5又は6のヘテロアリール基を意味する。
本発明に係る化合物は、複数の不斉中心を含むため、単一の鏡像異性体、鏡像異性体、単一の鏡像異性体の混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマーの混合物、及び単一のジアステレオマーとして存在してもよい。本発明にかかる「異性体」は、例えば、互変異性体、シス−トランス異性体、鏡像異性体、配座異性体の形態を含む。従って、本発明に係る化合物の単一の立体異性体及び鏡像異性体、ジアステレオマーの混合物はいずれも本発明の範囲に含まれる。他に断らない限り、本発明に係る化合物の全ての互変異性体は、本発明の範囲内にある。「任意に置換され」とは、例えば、アルキル基、O(R)、N(R)、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、炭素環基、アミノアルキル基、メルカプトアルキル基、アミノメルカプトアルキル基のような基は、非置換であってもよく、又は前記基は、一般式(I)で定義される置換基の1つ又は複数により置換されてもよく、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基又はヘテロアリール基の1つ又は複数により置換されてもよい。
本発明にかかる「溶媒和物」とは、一般的な意味で、溶質(例えば、活性化合物、活性化合物の塩)と溶媒(例えば、水)の組み合わせによって形成された複合体を指す。溶媒とは、当業者によって既知または容易に決定可能な溶媒を指す。水の場合には、溶媒和物は、一般的に、例えば、一水和物、二水和物、三水和物などの水和物と呼ばれる。
本発明にかかる「プロドラッグ」とは、生体中の生理学的条件で、酵素、胃酸などと反応して式(I)で表される化合物へ変換する化合物を指し、即ち、酵素の酸化、還元、加水分解などにより式(I)で表される化合物へ変換する化合物及び/又は胃酸などの加水分解反応などにより式(I)で表される化合物へ変換する化合物などである。
本発明にかかる「医薬組成物」とは、いずれかの本明細書に記載の化合物を指し、対応する異性体、プロドラッグ、溶媒和物、薬学的に許容される塩又はその化学的保護形態、及び1種又は複数種の薬学的に許容される担体を含む混合物である。医薬用組成物は、生体への化合物の投与を促進することを目的とする。前記組成物は、一般的に、1つ又は複数のキナーゼが媒介した疾患の治療及び/又は予防の薬物を調製することに用いられる。
本発明にかかる「薬学的に許容される担体」とは、生体に対して有意な刺激を引き起こさず、且つ該活性化合物の生物学的活性や性能を損なうことがない担体を意味し、全ての溶媒、希釈剤又は他の賦形剤、分散剤、界面活性剤、等張化剤、増粘剤又は乳化剤、防腐剤、固体結合剤、湿潤剤などを含む。いずれかの本発明に係る化合物と相溶しない一般的な担体媒体を除く。薬学的に許容される担体とすることができる幾つかの具体例は、例えば、ラクトース、グルコース、及びスクロースのような糖類、トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンのような澱粉、カルボキシメチルセルロースナトリウム、セルロース及びセルロースアセテートのようなセルロース及びその誘導体、麦芽、ゼラチンなどを含むが、これらに限定されない。
本発明にかかる「賦形剤」とは、医薬用組成物に加えて化合物の投与を促進する不活性物質である。賦形剤は、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、複数種の糖類、及び複数種類のタイプの澱粉、セルロースの誘導体、ゼラチン、植物油、ポリエチレングリコールを含むことができる。
本発明にかかる「新たな変異体の活性」とは、野生型タンパク質には有意な程度で持たない又は現れない新たなタンパク質活性を意味する。例えば、IDH2の突然変異形態に関連する新たな変異体の活性は、α−ケトグルタル酸を2−ヒドロキシグルタル酸(即ち、2−HG、特に、R−2−HG)に還元する能力である。野生型IDH2は、α−ケトグルタル酸を2−ヒドロキシグルタル酸(即ち、2−HG、特に、R−2−HG)に還元する能力を持たなく、又は、それは確かに当該能力を持つと、有意な量(即ち、有害または病気を引き起こす)の2−HGを産生しない生じない。
本発明にかかる「変異型IDH2の存在を特徴とする癌を治療する」とは、IDH2突然変異、例えば、残基R140又は172の箇所において突然変異を持つ癌を改善させ、癌の増殖、進行及び/又は転移を阻害し、又は、癌のリスクを減らし、主に、ニーズがあるヒト又は動物に治療及び/又は予防のための有效量の本発明に係る化合物を投与することにより、治療された生体内の癌の増殖、進行又は広がりを阻害、減速、または逆転し、癌を改善させ、又は、病気のリスクを減らす。前記腫瘍は、例えば、膀胱癌、乳腺癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(小細胞肺癌を含み)、食道癌、胆のう癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頸癌、甲状腺癌、前列腺癌、及び皮膚癌(扁平上皮細胞癌を含み)を含む癌;例えば、白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、有毛細胞リンパ腫、及びバーキットリンパ腫を含むリンパ系造血腫瘍;例えば、線維肉腫、横紋筋肉腫を含む間葉系細胞由来腫瘍;例えば、急性・慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、及び前骨髄球性白血病を含む骨髄系造血腫瘍;例えば、星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、及び神経鞘腫を含む中枢・末梢神経系腫瘍;並びに、例えば、黒色腫、精上皮腫、胎児性奇形腫、骨肉腫、色素性乾皮症、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞癌、及びカポジ肉腫を含む他の腫瘍、を含む。
本発明にかかる「薬学的に許容される塩」とは、本発明に係る化合物の塩を意味し、その塩は、哺乳動物類の体内に使用する際に安全性及び有効性があり、且つふさわしい生物学的活性を持つ。
本発明に係る化合物中の「水素」、「炭素」は、それらの全ての同位体を含む。同位体は同一原子番号を持つものの質量数が異なる原子を含むと理解すべきであり、例えば、水素の同位体には、三重水素及び重水素を含み、炭素の同位体には、13C及び14Cを含み、酸素の同位体には、16O及び18Oを含むなど。
ヒト急性骨髄性白血病NOD/SCID動物モデルにおけるAM7577細胞の播種後の経時的な各群マウスの生存率であり、ここで、横座標は、細胞播種後の時間(日)であり、縦座標は、生存率(%)であり、対照群( )、実施例22Bにおける15mg/kg及び45mg/kg群(
)並びにAG−221における15mg/kg及び45mg/kg群(
)を含む。
以下、代表的な実施例は、本発明をさらによく説明するためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。以下、実施例で用いられる材料は、特に断らない限り、いずれも市販として購入されているものである。
実施例1 4−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 メチル6−(トリフルオロメチル)ピコリネートの調製
6−トリフルオロメチルピリジン−2−カルボン酸(25g,130.8mmol)を300mLのメタノールに溶解させ、塩化チオニル(23.3g,196.2mmol)を滴下した後、加熱還流して12h反応させた。反応溶液を濃縮乾固させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpHを調整し、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して表題化合物を得た。
ステップ2 6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−(1H,3H)−ジオンの調製
ビウレット(13g,126.3mmol)を300mLのエチレングリコールジメチルエーテルに溶解させ、水素化ナトリウム(42g,1053mmol)を少しずつ加え、50℃に加熱して1h撹拌した。メチル6−(トリフルオロメチル)ピコリネート(21.6g,105.3mmol)を加え、85℃に加熱して16h反応させた。反応液を水に注ぎ、濃塩酸でpHを調整し、ろ過し、ケーキを加熱乾燥し、表題化合物を得た。
ステップ32,4−ジクロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1,3,5−トリアジンの調製
6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1,3,5−トリアジン−2,4−(1H,3H)−ジオン(35g,135.6mmol)を200mLの塩化ホスホリルに溶解させ、五塩化リン(100g,542.3mmol)を加え、105℃に加熱して12h反応させた。反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して表題化合物を得た。
ステップ44−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
2,4−ジクロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−1,3,5−トリアジン(7g,23.72mmol)を50mLのテトラヒドロフランに溶解させ、2−(トリフルオロメチル)−ピリジン−4−アミン(4.2g,26.1mmol)、炭酸ナトリウム(3.8g,35.6mmol)を加え、72h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。
ステップ54−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、4,4−ジフルオロピペリジン(15mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.80(s,1H),8.59−8.70(m,3H),8.32(s,1H),8.11−8.13(m,1H),7.93(s,1H),4.01−4.11(m,4H),2.15(s,4H). ES: m/z506.1[M+H]+
実施例2 4−(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3,3−ジフルオロピペリジン(15mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.69−10.71(m,1H),8.58−8.68(m,3H),8.30−8.35(m,1H),8.11−8.13(m,1H),7.89−7.98(m,1H),4.19−4.33(m,1.5H),3.63(s,1H),3.31−3.49(m,1.5H),1.86−1.95(m,2H),1.54−1.56(m,2H). ES: m/z506.1[M+H]+
実施例3 4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3−ヒドロキシピペリジン(12mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.84(s,1H),8.59−8.71(m,3H),8.31−8.34(m,1H),8.11−8.13(m,1H),7.83−7.90(m,1H),4.22−4.36(m,2H),3.95−4.06(m,2H),2.18−2.22(m,2H),1.83(s,2H). ES: m/z486.1[M+H]+
実施例4 4−モルホリニル−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、モルホリン(10mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.74(s,1H),8.56−8.67(m,3H),8.27−8.30(m,1H),8.08−8.10(m,1H),7.94(s,1H),3.74−3.96(m,8H). ES: m/z472.2[M+H]+
実施例5 4−(ピペラジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 4−(ピペラジン−4−カルボン酸tert−ブチル−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(22mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ2 4−(ピペラジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
tert−ブチル−4−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−(6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピペラジン(45mg,0.08mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、3mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で12h撹拌した。反応液を水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを調整し、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相を濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.72(br,1H),8.54−8.66(m,3H),8.25−8.30(m,1H),8.07−8.10(m,1H),7.88−7.89(m,1H),3.78−3.89(m,4H),2.80(s,4H). ES: m/z471.1[M+H]+
実施例6 4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、N−メチルピペラジン(12mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.75(s,1H),8.59−8.70(m,3H),8.30−8.33(m,1H),8.12−8.13(m,1H),7.92−7.93(m,1H),3.90−4.00(m,4H),2.48(s,4H),2.28(s,3H). ES: m/z485.2[M+H]+
実施例7 4−(3−(トリフルオロメチル)ピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3−トリフルオロメチルピペリジン(18mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.76(s,1H),8.52−8.64(m,3H),8.26−8.30(m,1H),8.08−8.09(m,1H),7.86−7.87(m,1H),4.48−4.92(m,2H),3.11−3.24(m,2H),2.61(s,1H),2.01−2.02(m,1H),1.83−1.85(m,1H),1.57−1.65(m,2H). ES: m/z538.2[M+H]+
実施例8 4−(1,2,4−ジチアン−1,1−ジオキソ−4−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、タウルルタム(16mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.94(s,1H),8.59−8.74(m,3H),8.31−8.34(m,1H),8.12−8.14(m,1H),7.93(s,1H),7.60−7.68(m,1H),5.20−5.31(m,2H),4.37−4.47(m,2H),3.29(s,2H). ES: m/z521.1[M+H]+
実施例9 4−((R)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(R)−3−ヒドロキシピペリジン(12mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.70(br,1H),8.55−8.66(m,3H),8.26−8.33(m,1H),8.08−8.11(m,1H),7.85−7.96(m,1H),4.97−4.98(m,1H),4.16−4.49(m,2H),3.26−3.60(m,3H),1.83−1.92(m,2H),1.51−1.54(m,2H). ES: m/z486.1[M+H]+
実施例10 4−((S)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(S)−3−ヒドロキシピペリジン(12mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.70(br,1H),8.55−8.66(m,3H),8.26−8.33(m,1H),8.08−8.11(m,1H),7.85−7.96(m,1H),4.97−4.98(m,1H),4.16−4.49(m,2H),3.26−3.60(m,3H),1.83−1.92(m,2H),1.51−1.54(m,2H). ES: m/z486.1[M+H]+
実施例11 4−(3−フルオロピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3−フルオロピペリジン(12mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.76(s,1H),8.57−8.68(m,3H),8.28−8.33(m,1H),8.10−8.12(m,1H),7.87−7.89(m,1H),4.23−4.99(m,3H),3.54−3.89(m,2H),1.67−1.98(m,4H). ES: m/z488.1[M+H]+
実施例12 4−(3−シアノピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3−シアノピペリジン(13mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.81(s,1H),8.57−8.68(m,3H),8.28−8.39(m,1H),8.09−8.12(m,1H),7.87(s,1H),3.77−4.37(m,4H),3.23(s,1H),2.00(s,2H),1.72(s,2H). ES: m/z495.2[M+H]+
実施例13 4−(ピペリジン−2−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのジオキサンに溶解させ、ピペリジン−2−ボロン酸ピナコールエステル(21mg,0.10mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(7mg,0.01mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、100℃に加熱して12h反応させた。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.70(s,1H),8.55−8.68(m,3H),8.27−8.32(m,1H),8.09−8.11(m,1H),7.86−7.87(m,1H),3.87−3.96(m,3H),1.63−1.69(m,6H). ES: m/z470.2[M+H]+
実施例14 4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 tert−ブチル−(1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−(6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−ピペリジル)カルバメートの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、ピペリジン−3−カルバミン酸tert−ブチル(24mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液を濃縮乾固させ表題化合物を得た。
ステップ2 4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
tert−ブチル−(1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−(6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−ピペリジル)カルバメート(45mg,0.08mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、3mLのトリフルオロ酢酸を加え、12h室温で撹拌した。反応液を水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを調整し、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相を濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.75−10.81(m,1H),8.56−8.76(m,2H),7.86−8.33(m,4H),4.11−4.62(m,2H),3.57−3.76(m,2H),3.35(s,1H),2.06(s,1H),1.64−1.85(m,3H). ES: m/z485.1[M+H]+
実施例15 4−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3,3−ジフルオロピロリジン(13mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.90(s,1H),8.58−8.74(m,3H),8.30−8.35(m,1H),8.13−8.15(m,1H),8.00−8.01(m,1H),4.05−4.18(m,2H),3.89−3.98(m,2H),2.61−2.67(m,2H). ES: m/z492.2[M+H]+
実施例16 4−(3,4−ジヒドロキシピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 3,4−ジヒドロキシピペリジンの調製
7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボン酸tert−ブチル(100mg,0.50mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、3mLのトリフルオロ酢酸を加え、12h室温で撹拌した。反応溶液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ21−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−(6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピペリジン−3,4−ジオールの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3,4−ジヒドロキシピペリジン(14mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.70(br,1H),8.55−8.66(m,3H),8.27−8.32(m,1H),8.09−8.11(m,1H),7.86−7.92(m,1H),4.93−5.03(m,2H),4.20−4.37(m,2H),3.45−3.55(m,2H),1.94−1.98(m,1H),1.44−1.48(m,1H). ES: m/z502.2[M+H]+
実施例17 4−((R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(R)−3−ヒドロキシピロリジン(10mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.70(s,1H),8.53−8.71(m,3H),8.25−8.30(m,1H),8.06−8.09(m,1H),7.95(s,1H),5.10(br,1H),4.42−4.43(m,1H),3.55−3.84(m,4H),1.94−2.10(m,2H). ES: m/z472.2[M+H]+
実施例18 4−((S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(S)−3−ヒドロキシピロリジン(10mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.70(s,1H),8.53−8.71(m,3H),8.25−8.30(m,1H),8.06−8.09(m,1H),7.95(s,1H),5.10(br,1H),4.42−4.43(m,1H),3.55−3.84(m,4H),1.94−2.10(m,2H). ES: m/z472.2[M+H]+
実施例19 4−(4−フルオロピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg、0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、4−フルオロピペリジン(12mg、0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg、0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.71(s,1H),8.54−8.66(m,3H),8.25−8.30(m,1H),8.07−8.09(m,1H),7.87−7.89(m,1H),4.90−5.06(m,1H),3.93−4.03(m,4H),1.83−2.07(m,4H). ES: m/z488.2[M+H]+
実施例20 4−(3−フルオロ−4,4−ジヒドロキシピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 3−フルオロ−4,4−ジヒドロキシピペリジンの調製
3−フルオロ−4,4−ジヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg,0.85mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、5mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で12h撹拌した。反応溶液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ2 4−(3−フルオロ−4,4−ジヒドロキシピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg、0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、実施例20のステップ1で調製された3−フルオロ−4,4−ジヒドロキシピペリジン(16mg、0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg、0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ8.64−8.67(m,2H),8.54−8.56(m,1H),8.27−8.30(m,1H),8.07−8.09(m,1H),7.78−7.80(m,1H),4.37−5.11(m,3H),3.28−3.59(m,2H),1.75−1.90(m,2H). ES: m/z520.1[M+H]+
実施例21 4−(4−トリフルオロメチル−4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg、0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−4−オール(20mg、0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg、0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.74(s,1H),8.54−8.67(m,3H),8.25−8.30(m,1H),8.07−8.09(m,1H),7.85−7.88(m,1H),6.21(s,1H),4.87−4.91(m,1H),4.62−4.66(m,1H),3.25−3.32(m,2H),1.73−1.86(m,4H). ES: m/z554.2[M+H]+
実施例22 4−(3−トリフルオロメチル−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg、0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3−トリフルオロメチルピロリジン−3−オール(19mg、0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg、0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.81(s,1H),8.55−8.81(m,3H),8.27−8.32(m,1H),8.08−8.11(m,1H),7.81−8.00(m,1H),6.67(s,1H),3.73−4.11(m,4H),2.18−2.38(m,2H). ES: m/z540.2[M+H]+
実施例22A (R)−4−(3−トリフルオロメチル−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例22で調製された生成物である4−(3−トリフルオロメチル基−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(260mg)を30mLのメタノールに溶解させて分取による分離を行い、分取による分離方法は、装置:MGIIpreparativeSFC(SFC−1)、分取カラム:ChiralCelOD,250×30mmI.D.,5μm.、移動相:A:CO、B:イソプロパノール(0.1%NHO)、勾配:B30%、流速:60mL/min,、圧力:100bar、カラム温度:38℃、検出波長:220nm。分取により分離された後、最初の流出画分を40℃の水浴中でロータリーエバポレータにより減圧濃縮乾固させ、表題化合物(115.4mg、保持時間が4.76min)を得、ee=99.6%である。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ10.81(s,1H),8.55−8.81(m,3H),8.27−8.32(m,1H),8.08−8.11(m,1H),7.81−8.00(m,1H),6.67(s,1H),3.73−4.11(m,4H),2.18−2.38(m,2H),ES: m/z540.2[M+H]+.
実施例22B (S)−4−(3−トリフルオロメチル−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例22で調製された生成物4−(3−トリフルオロメチル−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(260mg)を30mLのメタノールに溶解させて分取による分離を行い、分取による分離方法は、装置:MGIIpreparativeSFC(SFC−1)、分取カラム:ChiralCelOD,250×30mmI.D.,5μm.、移動相:A:CO、B:イソプロパノール(0.1%NHO)、勾配:B30%、流速:60mL/min,、圧力:100bar、カラム温度:38℃、検出波長:220nm。分取により分離された後、最後の流出画分を40℃の水浴中でロータリーエバポレータにより減圧濃縮乾固させ、表題化合物(135.0mg、保持時間が5.09min)を得、ee=99.7%である。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ10.81(s,1H),8.55−8.81(m,3H),8.27−8.32(m,1H),8.08−8.11(m,1H),7.81−8.00(m,1H),6.67(s,1H),3.73−4.11(m,4H),2.18−2.38(m,2H),ES: m/z540.2[M+H]+
実施例23 4−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−フルオロピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg、0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−オール(13mg、0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg、0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.79(s,1H),8.56−8.70(m,3H),8.28−8.33(m,1H),8.09−8.11(m,1H),7.97−8.02(m,1H),5.68−5.72(m,1H),5.06−5.27(m,1H),4.43(s,1H),3.77−4.07(m,4H). ES: m/z490.2[M+H]+
実施例24 4−(テトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 tert−ブチル3−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−(6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)テトラヒドロピリミジン−1(2H)−カルボキシレートの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg、0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、テトラヒドロピリミジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル(22mg、0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg、0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ2 4−(テトラヒドロピリミジン−1(2H)−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
tert−ブチル−3−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−(6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)テトラヒドロピリミジン−1(2H)−カルボキシレート(45mg,0.08mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、加入3mLのトリフルオロ酢酸、12h室温で撹拌した。反応液を水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpHを調整し、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、有機相を濃縮して粗生成物を得、カラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ10.98(s,1H),9.14(br,1H),8.54−9.12(m,3H),8.28−8.36(m,1H),8.08−8.15(m,1H),7.92(s,1H),5.16−5.31(m,2H),4.04−4.15(m,2H),3.33−3.51(m,2H),1.89(s,2H). ES: m/z471.1[M+H]+
実施例25 4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル−1−エン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg、0.10mmol)を5mLのジオキサンに溶解させ、2−(4,4−ジフルオロシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(24.4mg、0.01mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(7mg、0.01mmol)、炭酸ナトリウム(16mg、0.15mmol)を加え、100℃に加熱して12h反応させた。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ10.68(s,1H),8.54−8.71(m,3H),8.15−8.28(m,1H),7.82−8.10(m,1H),7.85−7.87(m,1H),5.93−6.05(m,1H),1.85−2.34(m,6H). ES: m/z503.1[M+H]+
実施例26 4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例25で調製された4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル−1−エン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(15mg,0.03mmol)を5mLのメタノールに溶解させ、10%のパラジウム炭素10mgを加え、常温常圧で2h水素添加した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ10.68(s,1H),8.54−8.71(m,3H),8.15−8.28(m,1H),7.82−8.10(m,1H),7.85−7.87(m,1H),2.65−2.73(m,1H),1.61−2.30(m,8H). ES: m/z505.2[M+H]+
実施例27 6−(6−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−4−イル)−N−(イソプロポキシ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(430mg、1.02mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、2−(アミノオキシ)プロパン塩酸塩(2−(ammoniooxy)propanechloride、136mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg,2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.28(s,1H),10.81(s,1H),8.65(s,1H),8.58(d,2H),8.33(t,1H),8.12(d,1H),8.05(d,1H),4.23−4.15(d,1H),1.27(d,6H). ES: m/z460.1[M+H]+
実施例28 4−(tert−ブトキシアミノ)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、O−(tert−ブチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩(153mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.95(s,1H),10.81(s,1H),8.72(s,1H),8.59(d,2H),8.33(t,1H),8.12(d,1H),8.05(d,1H),1.31(s,9H). ES: m/z474.1[M+H]+
実施例29 4−(2,2−ジメチルヒドラジノ)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、1,1−ジメチルヒドラジン塩酸塩(117.8mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.84(s,1H),9.35(s,1H),8.90(s,1H),8.56(d,2H),8.32(t,1H),8.11(d,1H),7.94(d,1H),2.62(s,6H). ES: m/z445.1[M+H]+
実施例30 N−モルホリニル−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、4−アミノモルホリン(124.4mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.79(s,1H),9.50(s,1H),8.87(s,1H),8.56(d,2H),8.35−8.30(t,1H),8.12(d,1H),7.98(d,1H),3.72(m,4H),2.89(s,4H). ES: m/z487.1[M+H]+
実施例31 1−(エチル(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、1−エチルアミノ−2−メチルイソプロパノール(142.7mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.78(s,1H),8.75(s,1H),8.56(d,2H),8.32(t,1H),8.11(d,1H),7.95(d,1H),4.59(s,1H),3.80−3.74(m,4H),1.17−1.15(m,9H). ES: m/z502.1[M+H]+
実施例32 1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル))アゼチジン−3−オール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、アゼチジン−3−オール塩酸塩(133.6mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.79(s,1H),8.77(d,1H),8.61(d,1H),8.56(d,1H),8.31(t,1H),8.12(d,1H),7.92(d,1H),5.88−5.87(m,1H),4.67−4.64(m,1H),4.48−4.41(m,2H),3.98−3.95(m,2H). ES: m/z458.1[M+H]+
実施例33 3−メチル−1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル))アゼチジン−3−オール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、3−メチル-−3−アゼチジノール塩酸塩(150.7mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.77(s,1H),8.74(s,1H),8.61(d,1H),8.56(d,1H),8.31(t,1H),8.11(d,1H),7.94(d,1H),5.80(s,1H)4.15−4.05(m,4H),1.49(s,3H). ES: m/z472.1[M+H]+
実施例34 3−トリフルオロメチル−1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル))アゼチジン−3−オール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、3−トリフルオロメチル基−3−アゼチジノール塩酸塩(143mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.89(s,1H),8.66(d,2H),8.58(d,1H),8.33(t,1H),8.12(d,1H),7.99(d,1H),7.60(s,1H),4.50(d,2H),4.27(d,2H). ES: m/z526.1[M+H]+
実施例35 4−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、3,3−ジフルオロアゼチジン塩酸塩(158mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.89(s,1H),8.65(d,2H),8.58(d,1H),8.34(t,1H),8.13(d,1H),7.80(d,1H),4.26(d,2H),4.12(d,2H). ES: m/z478.1[M+H]+
実施例36 (3R,4R)−1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピロリジン−3,4−ジオール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、(3R,4R)−ピロリジン−3,4−ジオール(126mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.89(s,1H),8.64(d,2H),8.57(d,1H),8.31(t,1H),8.11(d,1H),7.99(d,1H),5.11(s,2H),3.55−3.38(m,6H). ES: m/z488.1[M+H]+
実施例37 (R)−2−(1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピロリジン−2−イル)イソプロピル−2−オール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、D−プロリンメチル塩酸塩(201.2mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより中間体(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−D−プロリンメチルを得た。
中間体(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−D−プロリンメチル(257mg、0.5mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、0℃まで降温し、次いで、濃度が1Mの臭化メチルマグネシウム溶液3mLを加え、1h撹拌し、室温まで昇温した後、1h撹拌し、反応液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.89(s,1H),8.65(d,2H),8.58(d,1H),8.32(t,1H),8.12(d,1H),7.98(d,1H),4.69(s,1H),3.31−3.32(m,2H),3.11(t,1H),1.64−1.58(m,4H),1.33(s,6H). ES: m/z514.2[M+H]+
実施例38 4−(トリフルオロメチル)−1−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)ピペリジン−4−オール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、4−(トリフルオロメチル)ピペリジン−4−オール塩酸塩(250mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.89(s,1H),8.65(d,2H),8.58(d,1H),8.32(t,1H),8.12(d,1H),7.98(d,1H),7.59(s,1H),3.31−3.26(m,4H),1.86−1.70(m,4H). ES: m/z554.1[M+H]+
実施例39 2−メチル−4−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−ブチン−2−オール
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(1.0g、2.37mmol)を30mLのテトラヒドロフランに加えた後、2−メチル−3−ブチン−2−オール(240mg、2.85mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(275mg、0.237mmol)、ヨウ化第一銅(45mg、0.237mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(768mg、2.5mmol)を順次に加え、アルゴン雰囲気下で40℃に昇温して5h反応させ、室温まで冷却し、反応液に30mLの水を注ぎて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮させて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.44(s,1H),8.71(d,1H),8.65(d,1H),8.37(t,1H),8.19(d,1H),7.94(d,1H),7.50(d,1H),5.86(s,1H),1.54(s,6H). ES: m/z469.0[M+H]+
実施例40 2−メチル−4−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−ブテン−2−オール
実施例39で得られた化合物2−メチル−4−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−ブチン−2−オール(468mg、1mmol)を15mLのメタノールに溶解させ、Pd/CaCO100mgを加え、水素ガスで3回置換し、室温で2hさせた。反応液を砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.35(s,1H),8.83(d,1H),8.68(d,1H),8.35(t,1H),8.18(d,1H),7.94(d,1H),7.50(d,1H),6.81(d,1H),6.66(d,1H),4.35(s,1H),1.48(s,6H). ES: m/z471.1[M+H]+
実施例41 2−メチル−4−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−ブタン−2−オール
実施例39で得られた化合物2−メチル−4−(4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−6−((2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)アミン)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−3−ブチン−2−オール(410mg、0.88mmol)を15mLのメタノールに加えた後、10%Pd/C(94mg、0.088mmol)を加え、水素雰囲気下、室温で一晩反応させ、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.24(s,1H),8.80(s,1H),8.73(d,1H),8.62(d,1H),8.36(t,1H),8.17(d,1H),7.96(d,1H),4.35(s,1H),2.96(t,2H),1.96(t,2H),1.19(s,6H). ES: m/z473.1[M+H]+
実施例42 4−イソプロポキシ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加え、撹拌して溶解させ、溶液1を調製した。他の反応容器にイソプロパノール(91mg、1.5mmol)と5mLのテトラヒドロフランを加え、0℃まで降温し、60%のNaH(200mg、5mmol)を少しずつ加えた後、10min撹拌し、次いで、調製された溶液1を徐々に滴下し、0℃で1h反応させ、室温で1h反応させ、反応終了後、1gの砕氷を徐々に加えて反応をクエンチし、反応液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.21(s,1H),8.65(t,3H),8.35(t,1H),8.15(d,1H),7.97(d,1H),5.46−5.38(m,1H),1.14(s,6H). ES: m/z445.1[M+H]+
実施例43 4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加え、撹拌して溶解させ、溶液1を調製した。他の反応容器にトリフルオロエタノール(150mg、1.5mmol)と5mLのテトラヒドロフランを加え、0℃まで降温し、60%のNaH(200mg、5mmol)を少しずつ加えた後、10min撹拌し、次いで、調製された溶液1を徐々に滴下し、0℃で1h反応させ、室温で1h反応させ、反応終了後、1gの砕氷を徐々に加えて反応をクエンチし、反応液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.41(s,1H),8.78(d,2H),8.66(d,1H),8.37(t,1H),8.18(d,1H),7.99(s,1H),5.28−5.23(m,2H). ES: m/z485.1[M+H]+
実施例44 4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−6−((1,1,1−トリフルオロイソプロピル−2−イル)オキシ)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg,1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加え,撹拌して溶解させ、溶液1を調製した。他の反応容器にトリフルオロイソプロパノール(171mg、1.5mmol)と5mLのテトラヒドロフランを加え,0℃まで降温し、60%のNaH(200mg、5mmol)少しずつ加えた後,10min撹拌し、その後、調製された溶液1を徐々に滴下し、0℃で1h反応させ、室温で1h反応させ、反応終了後、1gの砕氷を徐々に加えて反応をクエンチし、反応液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.41(s,1H),8.78(d,2H),8.66(d,1H),8.37(t,1H),8.18(d,1H),7.99(s,1H),5.77−5.81(m,1H),1.48(d,3H). ES: m/z499.1[M+H]+
実施例45 4−(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加え、撹拌して溶解させ、溶液1を調製した。他の反応容器にペンタフルオロプロパノール(225mg、1.5mmol)と5mLのテトラヒドロフランを加え、0℃まで降温し、60%のNaH(200mg、5mmol)を少しずつ加えた後,10min撹拌し、その後、調製された溶液1を徐々に滴下し、0℃で1h反応させ、室温で1h反応させ、反応終了後、1gの砕氷を徐々に加えて反応をクエンチし、反応液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 11.41(s,1H),8.78(d,2H),8.65(d,1H),8.36(t,1H),8.18(d,1H),7.99(s,1H),5.22−5.16(m,2H). ES: m/z535.1[M+H]+
実施例46 4−(ピロリジン−2−オン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
将実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのジオキサンに溶解させ、2−ピロリドン(8.5mg,0.10mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(7mg,0.01mmol)、酢酸カリウム(15mg,0.15mmol)を加え、100℃に加熱して12h反応させた。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.82(s,1H),8.51−8.65(m,3H),8.27−8.32(m,1H),8.08−8.11(m,1H),7.95−8.00(m,1H),3.70−3.85(m,2H),2.25−2.41(m,2H),1.86−2.01(m,2H). ES: m/z470.1[M+H]+
実施例47 4−(2−(2−プロピル−2−オール)アジリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 2−(1−トリフェニルメチルアジリジン−2−イル)プロパン−2−オールの調製
1−トリフェニルメチルアジリジン−2−カルボン酸メチル(500mg,1.45mmol)を10mLのテトラヒドロフランに溶解させ、メチルリチウム(2.91mL,2.91mmol,1mol/LinTHF)を加え、室温で12h撹拌した。反応溶液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ2 2−(アジリジン−2−イル)プロパン−2−オールの調製
2−(1−トリフェニルメチルアジリジン−2−イル)プロパン−2−オール(100mg,0.29mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、5mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で12h撹拌した。反応溶液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ3 4−(2−(2−プロピル−2−オール)アジリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、2−(アジリジン−2−イル)プロパン−2−オール(12mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.71(br,1H),8.53−8.75(m,3H),8.23−8.30(m,1H),8.07−8.11(m,1H),7.92−7.95(m,1H),4.58(s,1H),4.07−4.23(m,3H),1.18(s,6H). ES: m/z486.2[M+H]+
実施例48 4−(3−(2−プロピル−2−オール)アゼチジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、2−(アゼチジン−3−イル)プロパン−2−オール(14mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。
HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.63(br,1H),8.53−8.73(m,3H),8.25−8.30(m,1H),8.06−8.09(m,1H),7.93−7.94(m,1H),4.62(s,1H),4.09−4.15(m,4H),2.69−2.79(m,1H),1.09(s,6H). ES: m/z500.2[M+H]+
実施例49 4−(2−(2−プロピル−2−オール)アゼチジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルの調製
1−tert−ブトキシカルボニルアゼチジン−2−カルボン酸メチル(500mg,2.33mmol)を10mLのテトラヒドロフランに溶解させ、メチルリチウム(4.66mL,4.66mmol,1mol/L in THF)を加え、室温で12h撹拌した。反応溶液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ2 2−(アゼチジン−2−イル)プロパン−2−オールの調製
2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100mg,0.46mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、5mLのトリフルオロ酢酸を加え、室温で12h撹拌した。反応溶液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ3 4−(2−(2−プロピル−2−オール)アゼチジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、2−(アゼチジン−2−イル)プロパン−2−オール(14mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。
HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.62(br,1H),8.53−8.74(m,3H),8.25−8.30(m,1H),8.07−8.09(m,1H),7.92−7.95(m,1H),4.60(s,1H),4.05−4.25(m,3H),2.01−2.30(m,2H),1.10(s,6H). ES: m/z500.2[M+H]+
実施例50 4−(ピペリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、ピペリジン(10mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.58(br,1H),8.54−8.72(m,3H),8.26−8.30(m,1H),8.07−8.09(m,1H),7.92−7.94(m,1H),3.69−3.93(m,4H),1.50−1.70(m,6H). ES: m/z470.1[M+H]+
実施例51 4−((S)−3−シアノピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(S)−3−シアノピロリジン(11.5mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.71(s,1H),8.52−8.69(m,3H),8.25−8.31(m,1H),8.07−8.11(m,1H),7.92−7.96(m,1H),4.12−4.15(m,1H),3.58−3.89(m,4H),1.91−2.09(m,2H). ES: m/z481.1[M+H]+
実施例52 4−((R)−3−シアノピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(R)−3−シアノピロリジン(11.5mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.71(s,1H),8.52−8.69(m,3H),8.25−8.31(m,1H),8.07−8.11(m,1H),7.92−7.96(m,1H),4.12−4.15(m,1H),3.58−3.89(m,4H),1.91−2.09(m,2H). ES: m/z481.1[M+H]+
実施例53 4−((3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−シアノピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、(3S,4S)−3−ヒドロキシ−4−シアノピロリジン(13.4mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.75(s,1H),8.55−8.75(m,3H),8.23−8.35(m,1H),8.10−8.11(m,1H),7.97−8.00(m,1H),5.40−5.53(m,1H),5.07−5.30(m,1H),4.32(s,1H),3.65−3.97(m,4H). ES: m/z497.1[M+H]+
実施例54 4−(3−ヒドロキシ−3−シアノピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
ステップ1 3−ヒドロキシ−3−シアノピロリジンの調製
3−ヒドロキシ−3−シアノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg,0.94mmol)を5mLのジクロロメタンに溶解させ、加入5mLのトリフルオロ酢酸、12h室温で撹拌した。反応溶液を濃縮乾固させ、表題化合物を得た。
ステップ2 4−(3−ヒドロキシ基−3−シアノピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンの調製
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(43mg,0.10mmol)を5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、3−ヒドロキシ−3−シアノピロリジン(13.4mg,0.12mmol)、炭酸ナトリウム(16mg,0.15mmol)を加え、16h加熱還流した。反応液をろ過し、濾液をカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た。HNMR(500MHz,DMSO−d): δ 10.60(s,1H),8.53−8.83(m,3H),8.21−8.30(m,1H),8.07−8.13(m,1H),7.76−8.01(m,1H),6.55(s,1H),3.77−4.21(m,4H),2.12−2.39(m,2H). ES: m/z497.1[M+H]+
実施例55 4−(3,3,4,4−テトラフルオロピロリジン−1−イル)−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン
実施例1のステップ4で調製された4−クロロ−6−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−N−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−1,3,5−トリアジン−2−アミン(420mg、1.00mmol)を10mLのテトラヒドロフランに加えた後、3,3,4,4−テトラフルオロピロリジン塩酸塩(219mg、1.22mmol)と炭酸ナトリウム(212mg、2.02mmol)を加え、加熱して還流させ、16h反応させ、降温し、反応液を吸引ろ過し、濾液にシリカゲルを加えて砂状とし、カラムクロマトグラフィーにより表題化合物を得た。HNMR(300MHz,DMSO−d): δ 10.88(s,1H),8.65(d,2H),8.57(d,1H),8.31(t,1H),8.10(d,1H),7.99(d,1H),3.85−3.61(m,4H). ES: m/z528.1[M+H]+
実験例1 化合物のinvitroにおける酵素阻害活性の評価
1. 実験材料
対照化合物は、WO2013/102431に開示された化合物409(明細書の第134頁を参照)、化学名称が2−methyl−l−(4−(6−(trifluoromethyl)pyridin−2−yl)−6−(2−(trifluoromethyl)pyridin−4−ylamino)−1,3,5−triazin−2ylamino)propan−2−ol(AG−221)、WO2013/102431に記載の方法を参照して調製し、核磁気共鳴スペクトル及び質量分析による同定を行った。
化合物:以上の一部の実施例で調製された本発明に係る化合物は、各化合物をDMSOで20mMに調製した後、順次に10μM、3.33μM、1.11μM、370.37nM、123.46nM、41.15nM、13.72nM、4.57nM、1.52nM、0.51nMに希釈した。
試薬:1×反応緩衝液(50mMKHPO,10%glycerol,150mMNaCl,0.05%BSA,2mM 2−メルカプトエタノール)、使用直前に調製され;IDH2野生型酵素(IDH2−WT)、BPS社から購入、Cat. No. 71074−1;IDH2−R140Q変異型酵素(IDH2−R140Q)、BPS社から購入、Cat. No. 71100−1;NADPH、Sigma社から購入,Cat. No. N5130;NADP、Sigma社から購入、Cat. No. N5755;ジメチルスルホキシド(DMSO)、米Sigma社から購入;α−ケトグルタル酸(α−ketoglutarate)、米Sigma社から購入、Cat. No.K1875;イソクエン酸塩(Isocitrate)、米Sigma社から購入、Cat. No. I1252;ジアホラーゼ(Diaphorase)、WorthingtonBiochemical社から購入、Cat. No. LS004327。
装置:SpectraMaxM3Multi−ModeMicroplateReader、MolecularDevices社から購入された。
2. 実験方法
2.1. 酵素反応系
IDH2−WT反応系において、IDH2−WT酵素の最終濃度は、0.06ng/mlであり、基質としてのイソクエン酸塩(Isocitrate)の最終濃度は、150μMであり、補因子としてのNADPの最終濃度は、25μMである。IDH2−R140Q反応系において、IDH2−R140Q酵素の最終濃度は0.3ng/ml、基質としてのα−ケトグルタル酸(α−ketoglutarate)の最終濃度は、4mMであり、補因子としてのNADPHの最終濃度は、15μMである。
2.2. 酵素反応の操作手順
96ウェルプレートでは、化合物群及びDMSO対照群は、各ウェルにそれぞれ2×酵素(IDH2−WT又はIDH2−R140Q)と補因子(NADP又はNADPH)とを含む反応緩衝液を40μLずつ加え、酵素なしの対照群は、各ウェルに2×補因子(NADP又はNADPH)を含む反応緩衝液を40μLずつ加え;
化合物群は、各ウェルに4×被験化合物を含む反応緩衝液を20μLずつ加え、その化合物を100%のDMSOで予め200×原液として調製し、最終反応系において、DMSOの濃度は、0.5%であり、DMSO対照群は、各ウェルにDMSOを含む反応緩衝液を20μLずつ加え、最終反応系において、DMSOの濃度は、0.5%であり;
化合物、酵素及びその補因子を均一に混合した後、室温で16hプレインキュベートし;
各ウェルにそれぞれ4×反応基質を含む反応緩衝液を20μLずつ加え、均一に混合した後、室温で1h反応させた。
2.3. 反応停止の操作手順
3×反応停止液(反応緩衝液で調製し、ジアホラーゼ(Diaphorase)の最終濃度が0.015mg/mL、レサズリン(Resazurin)の最終濃度が0.03mM)を調製し、各ウェルの酵素反応系に3×反応停止液を40μLずつ加え、均一に混合した後、室温で10minインキュベーションし;
各ウェルから混合物を40μLずつ吸い取って384ウェルプレートに分注し、2回吸い取り、MicroplateReaderにセットして蛍光強度を読み取った(Ex/Em= 544/590nm)。
2.4. データ処理の手順
2対のウェルの蛍光強度を読み取って平均値を算出し、活性率(Activity%)を算出し、計算式は、Activity% = (Measureddata−Subtractbackground) / (DMSOControl−Subtractbackground)×100であり、ここで、Measureddataは、化合物のプレインキュベーションホールの蛍光強度であり、Subtractbackgroundは、酵素なしの対照ウェルの蛍光強度であり、DMSOControlは、DMSOプレインキュベーションホールの蛍光強度である。データは、GraphPadPrismv5.0softwareにより処理され、カーブフィッティングを行ってIC50を得た。実験データは表1に示された。
実験結果により、本発明に係る化合物のIC50は、ナノメートル(nM)レベルであり、一部の化合物のIC50値は、対照薬AG−221よりも優れ、特に、一部の化合物は、R140Q変異体酵素に対する酵素活性が3倍以上向上できることが明らかになる。
実験例2 化合物のinvitroにおける細胞内活性評価
1. 実験材料
1.1被験化合物:以上の一部の実施例で調製された本発明に係る化合物は、各化合物をDMSOで20mMとして調製し、その後、順次に10μM、3.33μM、1.11μM、370.37nM、123.46nM、41.15nM、13.72nM、4.57nM、1.52nMに3倍希釈した。
1.2細胞:ヒト膠芽腫細胞株U87−MG、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)から購入され;
変異型IDH2(R140Q)を過剰発現したU87−MG細胞株は、南京金斯瑞生物科技有限公司が通常の分子生物学技術を用いて構築したものであり、かかる方法は、概略的には、
(1)野生型IDH2をLenti−Puroベクター(GenScript’s MGC library、Slot:IRAU−112−d−10; IRAT−17−b−7から購入)にサブクローニングし、点突然変異によりIDH2(R140Q)突然変異体を取得し、トランスフェクショングレードのIDH2(R140Q)を保有した組換えレンチウイルスベクターを調製するステップと、
(2)ウイルス力価を検出するステップと、
(3)構築された組換えレンチウイルスベクターを用いてU87−MG宿主細胞を形質導入し、ピューロマイシンを用いて安定細胞をスクリーニングし、qPCR及びウエスタンブロットによりIDH2(R140Q)の発現を確認するステップと、
(4)限界希釈法でモノクローナル抗体を取得し、qPCR、ウエスタンブロット、及びLC−MSによる2−ヒドロキシグルタル酸(2−HG)含有量により確認するステップと、を含む。
1.3試薬:MEM培地、American Invitrogen社から購入、
ウシ胎児血清(FBS)、American Invitrogen社から購入、
トリプシン、American Invitrogen社から購入、
2−ヒドロキシグルタル酸(D−α−Hydroxyglutaric acid disodium salt,2−HG)標準品、Sigma社から購入、Cat. No. SLBD8946V、純度≧95%、
フェナセチン標準品(内部標準/IS):Sigma社から購入、純度≧98%、
アセトニトリル/メタノール(クロマトグラフィー用試薬純度)Merck社から購入、
残りの試薬はいずれも市販される分析用試薬純度である。
1.4装置:ABSCIEX API4500液体クロマトグラフ質量分析計(LC−MS/MS)、島津製作所製超高速液体クロマトグラフィーシステム(LC−30A)、米国AB質量分析計システム(API4500)、エレクトロスプレーイオン源、及びAnalyst1.6.2ワークステーションを配合しており、
Milli−Q 超純水装置(Millipore Inc)、
TARGIN VX−II 振盪器、
HITACHI CF16RXII 卓上型高速冷却遠心分離機、
Thermo電動ピペット。
2. 実験方法
2.1細胞培養:
変異なしの対照群は、IDH2(R140Q)をトランスフェクションしなかったU87−MG細胞株を使用し、化合物群及びDMSO対照群は、変異型IDH2(R140Q)を過剰発現したU87−MG細胞株[U87−MG(IDH2−R140Q)]を使用した。
細胞復帰:細胞株U87−MG(IDH2−R140Q)とU87−MG細胞とを37℃の水浴に溶解させ、その後、15mLの予熱された培地に移し、1000rpmで5分間遠心し、培地を捨て、15mLの新鮮培地で細胞を再懸濁させ、培養用フラスコT75に移し、37℃、5%COインキュベータに置いて培養し、24時間後、細胞を新しい培地と交換した。
細胞継代:上記復帰させた細胞をそれぞれ50mLの滅菌遠心チューブに移し、1000rpmで5分間遠心し、培地を捨て、均一に分散させた細胞をカワントし、15mL の新鮮培地に適切な細胞濃度を調整し、培養用フラスコT75に加え、37℃、5%COインキュベータに置いて培養した。
2.2実験手順:
細胞は、培養皿内で高密度に増殖した後、トリプシン消化し、培地(MEM+10%FBS)で再懸濁させ、カワントした。再懸濁させた細胞を、濃度を調整した後、96ウェルプレートに播種し、1ウェル当たり5×10個の細胞である。播種後、細胞が培養容器壁に接着するまでに24h細胞培養し、培地を吸い出し、勾配濃度化合物が含まれる培地を加え、各ウェルに100μLずつ、72h培養し続け、細胞培養上清20μLを吸い取り、2mL 96ウェルプレートに置き、さらに、希釈液480μLを加え、振とうして均一に混合し、4500rpmで5分間遠心し、上清200μLを移し、LC−MS/MSに注入して分析した。
2.3LC−MS/MSの分析条件
2.3.1 HPLC条件
カラム:Shim−packXR−ODS30L*2.0;移動相:アセトニトリル−0.2% アンモニア水、5mM 酢酸アンモニウム水溶液;カラム温度:30℃;流速:0.4mL/min;勾配溶出の条件は、下表2に示した。
2.3.2質量分析(MS)条件
大気圧化学イオン化(APCI)イオン源を使用し、イオン源のパラメータは、スプレー電圧(IonSprayVoltage / IS)−4500V、補助ガス1(IonSourceGas1 / GS1、N2)55Arb、補助ガス2(IonSourceGas2 / GS2、N2)55Arb、補助ガスの加熱温度(Temperature / TEM)500℃、カーテンガス(CurtainGas / CUR)25Arb、衝突ガス(CollisionGas / CAD、N2)8Paにそれぞれ設定した。
負イオンモード(Negative)における多重反応モニタリング(MRM)を選択した。2−HGのMRMパラメータは、親イオン(Q1Mass)が146.9Daであり、娘イオン(Q3Mass)が129.0Daであり、デクラスタリング電圧(DeclusteringPotential / DP)が−15.3Vであり、衝突電圧(CollisionEnergy / CE)が−14.5eVである。内部標準(IS)のMRMパラメータは、親イオン(Q1Mass)が178.0Daであり、娘イオン(Q3Mass)が149.0Daであり、デクラスタリング電圧(DeclusteringPotential / DP)が−51Vであり、衝突電圧(CollisionEnergy / CE)が−17eVである。
2.4データ処理
LC−MS/MSにより各ウェルの細胞培養上清中の2−HG含有量を検出し、細胞変異酵素の酵素活性率(2−HGremainingcomparedtountreated%)を算出し、計算式は、2−HGremainingcomparedtountreated% = (Measured2−HGlevel − U87−MGcontrol2−HGlevel) / (Untreated2−HGlevel− U87−MGcontrol2−HGlevel)×100であり、ここで、Measured2−HGlevelは、化合物でインキュベートしたU87−MG(IDH2−R140Q)ウェルの培地上清中の2−HG含有量であり、U87−MGcontrol2−HGlevelは、U87−MGウェルの培地上清中の2−HG含有量であり、Untreated2−HGlevelは、等濃度のDMSOでプレインキュベートしたU87−MG(IDH2−R140Q)ウェルの培地上清中の2−HG含有量である。データは、GraphPadPrismv5.0softwareにより処理され、カーブフィッティングを行ってIC50を得る。IC50は、50%の細胞中の変異酵素の酵素活性を阻害できる化合物濃度である。一部の化合物のIC50値は、表3に示した。
実験結果により、本発明に係る化合物のIC50は、ナノメートル(nM)レベルであり、一部の化合物のIC50値は、対照薬AG−221よりもはるかに優れ、非常に良好なIDH2阻害能力を持つことが明らかになる。
実験例3 U87−MG(IDH2−R140Q)変異細胞の皮下移植による腫瘍のinvivo薬効評価
1. 実験材料
1.1被験化合物:以上の一部の実施例で調製された本発明に係る化合物は、各化合物を溶媒(2%無水エタノール:10%Solutol(登録商標):88%生理食塩水(v/v/v))で対応する濃度の溶液として調製した。
1.2細胞及び試薬:実施例2の実験材料部分を参照した。
1.2動物:
BALB/cnudemice、6−7週齡、雌性、18−22g、南京金莱暢公司から購入された。
1.3細胞、試薬、及び装置:実施例2の実験材料部分を参照した。
2. 実験方法
2.1動物播種:
U87−MG(IDH2−R140Q)細胞及びU87−MG細胞(野生型)を増幅させ、対数増殖期にある腫瘍細胞をinvivoにおける腫瘍の播種に用いた。2×10個細胞/マウス(Matrigel体積に対する細胞懸濁液体積の比は1:0.8)で、16匹のマウスの右背部皮下にそれぞれ播種した。
2.2群分け及び投与
変異なしの対照群は、U87−MG細胞株で播種されたヌードマウスを使用し、化合物群及び溶媒対照群は、U87−MG(IDH2−R140Q)で播種されたヌードマウスを使用した。
各群はそれぞれ対応する濃度の化合物溶液を胃内投与し、投与容量が100μL/10g体重であり、対照群は、いずれも同じ容量のブランク溶媒を投与した。
投与10日後、マウスを犠牲にし、腫瘍を摘出し、ホモジナイズし、腫瘍中の2−HG含有量を検出した。
2.3LC−MS/MSの分析条件
HPLC及び質量分析(MS)の条件は、実施例2の実験方法を参照した。
2.4データ処理
LC−MS/MSにより各群の各匹動物の腫瘍ホモジネートにおける2−HG濃度を測定し、パーセント(2−HG%)を算出し、計算式は、以下の通りである。
2−HG% = (投与群腫瘍内2−HG濃度−U87−MG対照群腫瘍内2−HG濃度)/(U87−MG(IDH2−R140Q)対照群腫瘍内2−HG濃度−U87−MG対照群腫瘍内2−HG濃度)×100%
一部の化合物の投与後のマウス腫瘍内の2−HGのパーセントで表される相対含有量(平均値)は、表5に示した。
実験結果により、U87−MG(IDH2−R140Q)変異型細胞皮下移植による腫瘍モデルにおいて、本発明に係る化合物は、非常に良好な、腫瘍内のIDH2変異による高レベルの2−HGを阻害する能力を持ち、一部の化合物は、例えば、実施例22A、22B、45、51、55に係る化合物は、陽性化合物AG−221よりも有意に優れた、2−HGのレベルを阻害する能力があることが明らかになる。本発明に係る化合物は、IDH2変異による腫瘍の形成・進展への促進を阻害するという良い作用があることを予想できる。
実験例4 ヒト急性骨髄性白血病NOD/SCID動物モデル
1. 実験材料
1.1被験化合物:以上の一部の実施例で調製された本発明に係る化合物は、各化合物を溶媒(2%無水エタノール:10%Solutol(登録商標):88%生理食塩水(v/v/v))で対応する濃度の溶液として調製した。
1.2細胞:ヒト急性骨髄性白血病細胞AM7577、中美冠科生物技術(北京)有限公司から提供され、
1.3試薬:FITCanti−humanCD45、Biolegendから購入され、
1.4動物:
NOD/SCIDマウス、3−4週齡、雌性、北京華阜康生物科技股フン有限公司から購入され、
1.5装置:フローサイトメーターFACSCalibur、BD;
2. 実験方法
2.1動物播種:
各匹のマウスは、100uL PBSに2×10個の細胞を再懸濁させた用量で尾静脈より播種した。
2.2群分け及び投与
動物の眼窩から血液を毎週採取し、ヒトCD45を標識し、陽性のパーセンテージを検出し、末梢血中のCD45+細胞の割合が5%に達した後、群分けした。播種後40日目の末梢血中のCD45+細胞の割合は5%に達した。群分けし後、毎日1回、胃内投与し、投与時間は、14日である。群分け及び投与の詳細は表6に示した。
2.3生存率及び生存期間の観察
投与後の動物の死亡率及び生き残った動物の生存期間を観察した。投与14日後、各群の動物の生き残った匹数は、表7に示した。投与後各群動物の生存期間は、図1に示した。
実験結果により、投与14日後、対照群動物は1匹だけが生き残り、陽性化合物AG−221高用量(45mg/kg)群は、4匹の動物において3匹生き残り、陽性化合物AG−221低用量(15mg/kg)群は、8匹の動物において6匹生き残ったが、本発明に係る化合物の低・高用量群はいずれも7匹の動物が生き残ったことが明らかになる。図1により、溶媒対照群よりも、本発明に係る化合物で治療されたマウスの生存期間は、有意に延長し、用量の増加に従って本発明に係る化合物の治療効果は、顕著に陽性化合物AG−221よりも有意に優れ、動物存活期は、有意に延長したことが示された。本発明に係る化合物は、担癌マウスの生存率及び生存期間を有意に改善することができる。
以上、本発明を詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に様々な修正および変更を加えることができることが理解される本発明の権利範囲は、上記の詳細な説明に限定されず、特許請求の範囲に帰属すべきである。

Claims (10)

  1. 一般式(I)で表される化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
    (式中、R及びRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、及びカルボキシル基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
    Xは、N(R)、O、S、及びC(R)から選ばれ、ここで、XがN(R)である場合にはR及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共に任意に置換されている複素環基を形成し、XがC(R)である場合にはR及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共に任意に置換されている炭素環基又は複素環基を形成し、
    Xは、O及びSから選ばれる場合には、Yは、任意に置換されているアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基及びアルキルアミノアシル基から選ばれ、且つ、XとY間の点線は、単結合を表す。)
  2. 前記一般式(I)は、下記一般式(Ia)で表される構造を有する、請求項1に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
    (ここで、R及びRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、及びカルボキシル基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
    環Aは、含窒素複素環基、含窒素酸素複素環基、含窒素硫黄複素環基、及びジアザ複素環基から選ばれ、
    は、水素、オキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基又はヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、アミノ基、カルボキシル基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される。)
  3. 及びYは一緒になってそれらが結合する窒素原子と共にアザシクロプロピル基、アザシクロブチル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ジヒドロピロリル基、テトラヒドロピリジル基、ピラゾリジニル基、ジヒドロピラゾリル基、イミダゾリジニル基、ジヒドロイミダゾリル基、ピラゾリル基、ジヒドロピラゾリル基、オキサゾリジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、チアゾリジニル基、ジヒドロチアゾリル基、イソキサゾリジニル基、ジヒドロイソキサゾリル基、イソチアゾリジニル基、ジヒドロイソチアゾリル基、ヘキサヒドロピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロピリミジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、テトラヒドロピリダジニル基、ジヒドロピリダジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラジニル基、ジヒドロピラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、及びタウルルタム基という基を形成し、ここで、前記基は、オキソ基、C1−3アルキル基、C3−6シクロアルキル基、C3−6ヘテロシクロアルキル基、ハロゲン化C1−3アルキル基、ヒドロキシC1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、C1−3アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、C1−3アルキルアシル基、アミノアシル基、C1−3アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、フェニル基、又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される、請求項1に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
  4. 前記一般式(I)は、下記一般式(Iaa)で表される構造を有する、請求項2に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
    (ここで、R及びRは、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、カルボキシル基、ニトロ基、及びシアノ基から選ばれ、ここで、前記のアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、及びカルボキシル基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、
    は、水素、オキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基及びヘテロアリール基から選ばれる1つ又は複数の基であり、ここで、前記のオキソ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、シクロアルキル基、複素環基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルキルアミノ基、アミノ基、カルボキシル基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基及びヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシ基、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、及びヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換され、並びに
    mは、1、2、3、4、5又は6である。)
  5. 前記一般式(I)は、下記一般式(Ib)で表される構造を有する、請求項1に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
    (ここで、Yは、アルキル基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、ハロアルコキシ基、アルキルアミノ基、アルキルアシルアミノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、及びアルキルアミノアシル基から選ばれる。)
  6. Xは、C(R)であり、R及びYは一緒になってそれらが結合する炭素原子と共にC3−8炭素環基又はC3−8複素環基を形成し、ここで、前記複素環基は、さらに、N、O、又はSの1つ又は複数のヘテロ原子を含み、且つ、前記炭素環基及び複素環基は、オキソ基、アルキル基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、アルキルアシル基、アミノアシル基、アルキルアミノアシル基、スルホニル基、スルフィニル基、メルカプト基、アリール基又はヘテロアリール基の1つ又は複数で任意に置換される、請求項1に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
  7. 以下の化合物から選ばれる、化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物、及び薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物、及び薬学的に許容される担体を含む、変異型IDH2の存在を特徴とする癌の治療用医薬組成物。
  10. 前記環Aは、C3−8含窒素複素環基、C3−8含窒素酸素複素環基、C3−8含窒素硫黄複素環基、及びC3−8ジアザ複素環基から選ばれる、請求項3に記載の化合物、薬学的に許容される塩、又は溶媒和物。
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