JP6771850B1 - 多層階建物の床下構造 - Google Patents

多層階建物の床下構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6771850B1
JP6771850B1 JP2020019317A JP2020019317A JP6771850B1 JP 6771850 B1 JP6771850 B1 JP 6771850B1 JP 2020019317 A JP2020019317 A JP 2020019317A JP 2020019317 A JP2020019317 A JP 2020019317A JP 6771850 B1 JP6771850 B1 JP 6771850B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe shaft
underfloor
floor slab
floor
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020019317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021123975A (ja
Inventor
正通 亀井
正通 亀井
Original Assignee
正通 亀井
正通 亀井
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 正通 亀井, 正通 亀井 filed Critical 正通 亀井
Priority to JP2020019317A priority Critical patent/JP6771850B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6771850B1 publication Critical patent/JP6771850B1/ja
Publication of JP2021123975A publication Critical patent/JP2021123975A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

【課題】万が一の漏水が発生した場合でも、漏水による被害や建物の劣化を防止することができる多層階建物の床下構造を提供する。【解決手段】床スラブ11と床材12との間に配管スペースとしての床下空間13を有する多層階建物において、居住空間単位ごとにパイプシャフト4を設け、床スラブ11の上面全体にパイプシャフト4に向かう下り勾配を設ける。床下空間13に万が一の漏水が生じた場合でも、漏水が床スラブ11上面の勾配に沿ってパイプシャフト4に向かって流下することで、漏水による下階への被害を防止することができる。また、漏水などが床スラブ11上面に溜まることがないため、建物躯体の劣化を防止することができる。また、床スラブ11上面の水を検出することで、比較的簡易に漏水位置や漏水原因を特定することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、集合住宅、オフィスビルなどの多層階建物の床下構造に関するものであり、特に床下空間における漏水などに効果的に対処できるようにしたものである。
多層階建物においては、上階からの漏水が大きな問題となっているが、原因の特定が難しい場合も多く、原因が特定できないと根本的な解決が困難となり、建物の劣化にもつながる。
特許文献1には、バルコニー、外廊下等に適用される防水床として、板状からなる床構造材の上部に、一方向に傾斜する傾斜面を上面にした床下地材を敷き詰め、その上に床板、防水シートを重ねてなる排水勾配が形成された防水床が開示されている。
特許文献2には、出隅部または入隅部において、厚みがほぼ均一な床下地材を水平に敷き込んで、その床下地材上に、厚みを異ならしめて勾配を持たせた勾配断熱材を敷設して水勾配を施すようにした住宅の廊下が開示されている。
特許文献3には、住宅の床下、壁裏、天井裏の状態、例えば水道管の破裂による漏水を監視するために、網目を形成するように複数本の信号線を敷設し、その信号線に等間隔に複数のセンサを取付け、各センサが測定結果を識別情報と共に表示手段へ送信するようにした状態監視装置が開示されている。
特開2000−120160号公報 特開2003−013586号公報 特開2011−106215号公報
特許文献1、2に記載の発明は、床下ではなく、バルコニーや外廊下等における排水性の向上を図ったものであり、位置や原因の特定が難しい床下構造にそのまま適用できるものではない。
特許文献3記載の発明は、床下などのおける漏水位置をできるだけ正確に特定しようとするものであるが、漏水自体を防止できるものではない。
本発明は、漏水自体は生じ得ることを前提に、漏水が生じた場合でも床下構造における排水性を改善することで、漏水による被害や建物の劣化を防止することができる多層階建物の床下構造を提供することを目的としたものである。
本発明の多層階建物の床下構造は、床スラブと床材との間に配管スペースとしての床下空間を有する多層階建物において、居住空間単位ごとに各住居空間単位の隅角部にパイプシャフトが設けられており、居住空間単位に対応する床スラブの上面全体にパイプシャフトに向かう下り勾配が形成されており、床下空間に漏水が生じた場合に、漏水が前記床スラブの上面を前記勾配に沿ってパイプシャフトに向かって流下し、パイプシャフト内の竪管に流れ込むことなくそのままパイプシャフトに排水される構造としたことを特徴とする。
従来、床スラブの上面は通常は水平であり、床下空間に給水管や排水管が設置されている場合、通常は排水管などに勾配を設け、共用部の竪管に連結している。そのため、給水管や排水管自体あるいは継手部分などから漏水が生じると、スラブの上面に漏水が溜まり下階に被害を及ぼすことになる。また、上階の床で水などをこぼした場合にもスラブの上面に水が流れ込み、下階に被害を及ぼすことになる。
また、従来、排水管などによる特定の排水経路については、床スラブの上面に溝を設ける場合もあるが、溝が設けられていない位置では漏水を解決することができず、漏水があった場合の漏水の位置の特定も困難である。
これに対し、本発明の床下構造では、居住空間単位に対応する床スラブの上面全体にパイプシャフトに向かう下り勾配が形成されているため、漏水の位置にかかわらず、漏水がパイプシャフトに向かって流れることで下階への被害を防止することができる。
また、漏水の原因との関係でも、給水管や排水管からの漏水だけでなく、床に水をこぼした場合や、台風や豪雨の際などに建物の外壁部分あるいはサッシ部分などから侵入した雨水なども床スラブ上面の傾斜に沿って流下させることができる。
なお、漏水などの水の量が少ない場合はパイプシャフトへの流下途中で蒸発したり、一部がスラブのコンクリートに浸透することも考えられる。ただし、スラブへの漏水などの浸透は好ましくないため、スラブ上面にスラブ内への浸透を防止するための防水処理を施すことは有効である。
パイプシャフトは、本来のパイプシャフトの用途として、給水管や排水管、ガス管などを通すダクトスペースとしての機能があるが、本発明では床スラブの上面を傾斜に沿って流下する漏水などをそのまま排水する機能を兼用させている。ただし、常時、水が流下するということではなく、本来はあってはならない漏水などが生じてしまった場合のリスク対策として機能させることができる。
また、本発明において、パイプシャフトは、2以上の前記居住空間単位の境界位置に共用のパイプシャフトとして設ければ、建物全体のパイプシャフトの数を抑えることができるとともに、居住空間単位ごとパイプシャフトに向かう下り勾配を形成する必要があるため、パイプシャフトを境界位置に設けることで設計の基準が明確になるという利点がある。
本発明の床下構造においては、床下空間に漏水位置を検知するための漏水センサを設置することができる。漏水センサの形態や設置位置は特に限定されないが、本発明の床下構造においては居住空間単位ごとパイプシャフトに向かう下り勾配が形成されているため、漏水などの流れを特定しやすいという利点がある。この場合、漏水センサを配管に設置しなくても、床スラブ上面の水を検出することで比較的簡易に漏水位置や漏水原因を特定することができる。
また、本発明において、床下空間の高さは通常の大人が侵入可能な高さ、具体的には45cm以上、好ましくは60〜70cm程度の高さとし、作業員が床下内部に入り込めるようにすることもできる。
建物の階高を抑えて建物の建設コストを抑制するという観点からは、床下空間をできるだけ低く抑える設計が一般的であるが、本発明の床構造の場合、漏水位置の特定などが比較的容易であるため、作業員が床下内部に入り込めるようにすれば、迅速な修理補修が可能となる。
本発明の床下構造では、居住空間単位に対応する床スラブの上面全体にパイプシャフトに向かう下り勾配が形成されているため、漏水の位置にかかわらず、漏水がパイプシャフトに向かって流れることで下階への被害を防止することができる。
また、給水管や排水管からの漏水だけでなく、床に水をこぼした場合や、台風や豪雨の際などに建物の外壁部分あるいはサッシ部分などから侵入した雨水なども床スラブ上面の傾斜に沿って流下させることができる。
本発明の床下構造においては居住空間単位ごとパイプシャフトに向かう下り勾配が形成されているため、床スラブ上面の水を検出することで比較的簡易に漏水位置や漏水原因を特定することができる。
床下空間の高さを通常の大人が侵入可能な高さとした場合には、作業員が床下内部に入り込んで、迅速な修理補修を行うことができる。また、パイプシャフトを通じて、作業員が住戸の居住空間に入らずに作業を行うようにすることもできる。
本発明の床下構造の一実施形態を概念的に示した平断面図である。 本発明の床下構造を概念的に示した立断面図である。
以下、本発明を添付した図面に基づいて説明する。
図1は本発明の床下構造の一実施形態を概念的に示した平断面図、図2は居住空間単位としての特定の住戸における立断面図である。
この例では、図1に示すように多層階建物の中央部にエレベータや階段を備えたコア部1が形成され、コア部1の周囲に廊下2があり、その外周に複数の住戸3が配置されている。
隣り合う2つの住戸3の境界位置の廊下2寄りには多層階建物を縦に貫くパイプシャフト4が形成されている。
住戸3ごと、すなわち居住空間単位ごと、床スラブ11と床材12との間に形成される配管スペースとしての床下空間13における床スラブ11上面には、パイプシャフト4に向かう勾配が形成されている。図1、図2の各住戸3内の矢線は床スラブ11上面における下り勾配の方向を示している。
すなわち、本実施形態では、全体的には各住戸3の外壁側からコア部1を取り巻く廊下2側に向けて床スラブ11の上面が下り勾配となり、廊下2側に設けられたパイプシャフト4に漏水などが流れ落ちる形態となっている。
このような床下構造において、万が一床下空間13に漏水が発生した場合、例えば給水管21あるいは排水管22からの漏水が発生した場合、住戸3内で水をこぼした場合、住戸3内の水回りからの溢水があった場合、台風や豪雨時の水の侵入があった場合などにおいて、床スラブ11上面を伝って流れる水は下り勾配に沿って、パイプシャフト4内に流れ落ちるため、漏水などにより下階への被害を防止することができる。
また、漏水などが床スラブ11上面に溜まることがないため、建物躯体の劣化を防止することができる。
パイプシャフト4は、隣り合う2つの住戸3の境界位置に共用のパイプシャフトとして設けているため、建物全体のパイプシャフト4の数を抑えることができる。また、床スラブ11上面の傾斜を、居住空間単位ごとパイプシャフト4に向かう下り勾配とするにあたり、隣り合う2つ住戸3をそれぞれ独立させた形で勾配をつけることができるため、設計が容易である。
本実施形態においては、この床下構造における床下空間13の高さは、図2に示すように、通常の大人が侵入可能な高さとしている。通常の大人が侵入可能な高さとしては、例えば45cm以上、できれば60〜70cmとすることが望ましい。
通常の大人が侵入可能な高さ以上とすることで、給水管や排水管などから万が一の漏水があった場合にも、パイプシャフト4位置などから作業員31が床下空間に入って、修理補修を行うことができる。また、パイプシャフト4への入口を例えば各階の廊下2側に設ければ、作業員31が住戸3の居住空間に入らずに作業を行うことができる。
1…コア部、2…廊下、3…住戸、4…パイプシャフト、
11…床スラブ、12…床材、13…床下空間、
21…給水管、22…排水管、
31…作業員

Claims (5)

  1. 床スラブと床材との間に配管スペースとしての床下空間を有する多層階建物において、居住空間単位ごとに各住居空間単位の隅角部にパイプシャフトが設けられており、前記居住空間単位に対応する床スラブの上面全体に前記パイプシャフトに向かう下り勾配が形成されており、前記床下空間に漏水が生じた場合に、漏水が前記床スラブの上面を前記勾配に沿って前記パイプシャフトに向かって流下し、前記パイプシャフト内の竪管に流れ込むことなくそのまま前記パイプシャフトに排水される構造としたことを特徴とする多層階建物の床下構造。
  2. 請求項1記載の床下構造において、前記床スラブの上面に床スラブ内への漏水の浸透を防止するための防水処理が施されていることを特徴とする多層階建物の床下構造。
  3. 請求項1または2記載の床下構造において、前記パイプシャフトは2以上の前記居住空間単位の境界位置に共用のパイプシャフトとして設けられていることを特徴とする多層階建物の床下構造。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の床下構造において、前記床下空間に漏水位置を検知するための漏水センサが設置されていることを特徴とする多層階建物の床下構造。
  5. 請求項1〜4に何れかに記載の床下構造において、前記床下空間の高さを通常の大人が侵入可能な高さとしてあることを特徴とする多層階建物の床下構造。
JP2020019317A 2020-02-07 2020-02-07 多層階建物の床下構造 Active JP6771850B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020019317A JP6771850B1 (ja) 2020-02-07 2020-02-07 多層階建物の床下構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020019317A JP6771850B1 (ja) 2020-02-07 2020-02-07 多層階建物の床下構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6771850B1 true JP6771850B1 (ja) 2020-10-21
JP2021123975A JP2021123975A (ja) 2021-08-30

Family

ID=72829227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020019317A Active JP6771850B1 (ja) 2020-02-07 2020-02-07 多層階建物の床下構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6771850B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018191834A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08128144A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Mitsui Constr Co Ltd 床構造
JP4632275B2 (ja) * 2000-07-06 2011-02-16 株式会社長谷工コーポレーション Si集合住宅
JP2002364028A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Tashiro Shokai:Kk 漏水検知遮断装置
JP3584979B2 (ja) * 2001-09-12 2004-11-04 三井住友建設株式会社 集合住宅
JP2004044206A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Shimizu Corp 集合住宅建物
JP2009127214A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 多層建物の床スラブ
JP2011106215A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 状態監視装置および状態監視方法
JP6210799B2 (ja) * 2013-08-28 2017-10-11 株式会社竹中工務店 二重床構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021123975A (ja) 2021-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6771850B1 (ja) 多層階建物の床下構造
JP2018514488A (ja) 建物アクセス・システムおよびそのような建物アクセス・システムを建物に提供するための方法
JP4961770B2 (ja) 屋外床の二重防水構造
KR200437343Y1 (ko) 공동주택의 욕실 배관구조
KR101036162B1 (ko) 옥상 개선 구조물 및 그 구조물의 시공방법
Schmid Building inspection manual: A guide for building professionals for maintenance, safety, and assessment
Scivyer Surveying dwellings with high indoor radon levels: a BRE guide to radon remedial measures in existing dwellings.
JP6177830B2 (ja) 建築物の防水構造
JPS6149582B2 (ja)
Knapp et al. Mitigating radon levels at home
JP6956991B1 (ja) 多層階建物の床下構造
KR20060106504A (ko) 방수 방진용 경량구조의 이중천장
CN209703718U (zh) 一种塔吊穿楼板的防雨水结构
JP2018071160A (ja) 床スラブ構造
JP5806869B2 (ja) 建物
JP6662816B2 (ja) 2階建て以上の建物
JP5303193B2 (ja) 排水システム
CN211621889U (zh) 一种人防地下室防爆地漏
CN210049412U (zh) 一种卫生间防水结构
CN218204817U (zh) 用于多层建筑的地漏防水安装结构
JP5627069B2 (ja) 多層建物
KR100999749B1 (ko) 필로티 내의 배관 동파방지용 열선 작동램프 시공방법
CN108301504B (zh) 一种防积水的阳台建筑结构
Morelli et al. A performance assessment of prefabricated bathrooms installed in the 1990s
JP6073641B2 (ja) 水切部材及び防鼠部材の設置構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200207

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200207

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6771850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150