JP6770851B2 - 円筒形電池 - Google Patents

円筒形電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6770851B2
JP6770851B2 JP2016162509A JP2016162509A JP6770851B2 JP 6770851 B2 JP6770851 B2 JP 6770851B2 JP 2016162509 A JP2016162509 A JP 2016162509A JP 2016162509 A JP2016162509 A JP 2016162509A JP 6770851 B2 JP6770851 B2 JP 6770851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
washer
terminal plate
negative electrode
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016162509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018032485A (ja
Inventor
聡希 後藤
聡希 後藤
山崎 龍也
龍也 山崎
鈴木 拓也
拓也 鈴木
國谷 繁之
繁之 國谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FDK Corp filed Critical FDK Corp
Priority to JP2016162509A priority Critical patent/JP6770851B2/ja
Priority to PCT/JP2017/030069 priority patent/WO2018038143A1/ja
Publication of JP2018032485A publication Critical patent/JP2018032485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6770851B2 publication Critical patent/JP6770851B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/50Current conducting connections for cells or batteries
    • H01M50/543Terminals
    • H01M50/552Terminals characterised by their shape
    • H01M50/559Terminals adapted for cells having curved cross-section, e.g. round, elliptic or button cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/147Lids or covers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/183Sealing members
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/30Arrangements for facilitating escape of gases
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/50Current conducting connections for cells or batteries
    • H01M50/543Terminals
    • H01M50/547Terminals characterised by the disposition of the terminals on the cells
    • H01M50/548Terminals characterised by the disposition of the terminals on the cells on opposite sides of the cell
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

この発明は円筒形電池に関する。
本発明の対象である円筒形電池の一例として、円筒形アルカリ乾電池を挙げる。図1は、一般的な円筒形アルカリ乾電池1の構造を示しており、図1(A)は、円筒軸100の延長方向を上下(縦)方向としたときの縦断面図である。そして図1(B)は、図1(A)における円101内の拡大図である。以下に図1(A)、(B)を参照しつつアルカリ乾電池の基本的な構成や構造について説明する。
アルカリ乾電池1は、有底筒状の金属製電池缶2、環状に成形された正極合剤3、この正極合剤3の内側に配設された有底円筒状のセパレーター4、亜鉛合金を含んでセパレーター4の内側に充填される負極ゲル5、この負極ゲル5中に挿入された金属製の負極集電子6、金属製負極端子板10、絶縁性の樹脂からなる封口ガスケット7などにより構成される。この構造において、正極合剤3、セパレーター4、負極ゲル5が、電解液の存在下でアルカリ乾電池1の発電要素を形成する。
電池ケースである電池缶2は、正極合剤3に接触することで正極集電体として機能し、底面には外方に突出する凸状の正極端子8が形成されている。ここで電池缶2の底部側を下方として上下方向を規定すると、負極端子板10は、円板状の底部11の周縁に下方に短く垂設される扁平円筒状の側面部14が形成され、その側面部14の下端周囲には円形鍔状の周縁部13が形成されて、総じてフランジを有する扁平なカップを伏せたような形状となっている。
封口ガスケット7は、同心円状に凹凸が形成された円盤の周囲に上方に立設する壁面からなる外周部が巡るカップ状で、隔壁の中心には当該円盤の上下両面側に突出する中空円筒状のボス部が形成されている。負極ゲル5中に挿入された棒状の負極集電子6は、この封口ガスケット7のボス部に圧入状態で挿通されつつ上端が負極端子板10の底部11下面に溶接されて立設固定されている。また負極端子板10と封口ガスケット7は電池缶2の開口を封口するための構成である。電池缶2は、封口ガスケット7の上記外周部が電池缶2の開口端部の内面と負極端子板10の周縁部13の縁端との間に挟持された状態で電池缶2の外方からかしめられることで密閉される。なお図1に示したアルカリ乾電池1では、電池缶2の当初は中空円板状だった負極端子板10の周縁部13が軸100方向から外側に向かって斜め下方に屈曲しつつ、縁端では上方に鋭角的に屈曲するように変形している。また電池缶2の開口端が内方にカール加工されて内方に屈曲し、封口ガスケット7の外周部の上端も電池缶2の内面形状に沿って内方に屈曲している。
アルカリ乾電池は、以上の構成と構造によって蓄電素子として機能する。しかし製品として提供されているアルカリ乾電池では、以下の非特許文献1にも記載されているように、電池缶2の周囲に熱収縮フィルムからなる外装体9が被装されている。また単3型や単4型などの比較的小さなサイズのアルカリ乾電池では、電池缶2のカール加工された開口縁端と負極端子板10の側面部14との間が近接しているため、正極と負極間の短絡を防止するためにリング状の絶縁体からなるワッシャー20が負極端子板10の側面部14の外周に環装されている。図2にワッシャー20の構造を具体的に示した。図2(A)は、当該ワッシャー20を上方から見たときの平面図であり、図2(B)は図2(A)におけるa−a矢視断面図である。ワッシャー20は、両端が開口する扁平円筒状の胴部21の上端に円形鍔状のフランジ部22が一体的に設けられた形状である。そして中空の胴部21と円環状のフランジ部22の共通の内面とした中空部23が形成されている。そして図1(B)を参照すれば、ワッシャー20は、フランジ部22を上方に向けつつ、中空部23を負極端子板10の側面部14の外周に嵌め込むことで、ワッシャー20が電池缶2に対して固定される。また、アルカリ乾電池1の外装体9を電池缶2の周囲に熱収縮させて被装する際、ワッシャー20におけるフランジ部22の上面25の周縁が当該外装体9によって下方に押さえつけられるため、ワッシャー20は、負極端子板10の側面部14との嵌め合いに加え、この外装体9によっても固定されている。
ところで、封口ガスケット7における円盤領域には、部分的に肉薄となっている薄肉部が形成されており、電池1内部におけるガスの発生などにより内圧が上昇すると、その薄肉部が先行破断するようになっている。そして負極端子板10の側面部14には、電池缶2の内外を連絡するガス抜き孔12が形成されている。それによって、封口ガスケット7の薄肉部が破断した際、電池1内部のガスがこのガス抜き孔12から排気され、内圧が開放されるようになっている。すなわち、封口ガスケット7の薄肉部と負極端子板10のガス抜き孔12とによって、電池1の破裂を防止する防爆安全機構が構成されている。
また、単3型や単4型などの比較的小さなサイズのアルカリ乾電池1では、容積が小さいことから少量のガスでも内圧が大きく上昇し、そのガス抜き孔12から漏出した電解液が電池1の周囲に飛散する可能性がある。そのため上記のワッシャー20は、排気に伴って電解液が飛散することを防止するための機能も担っている。具体的には、ワッシャー20の胴部21が負極端子板10の側面部14を覆うことで、防爆安全機構が作動したときに、ガス抜き孔12からのガスや電解液が噴出する速度を減速させて、アルカリ乾電池1が組み込まれた機器が汚染されにくいようにしている。そして防爆安全機構が作動したときのガスの通常の排気経路は、図1(B)に太い実線矢印110で示したように、ガス抜き孔12から負極端子板10の側面部14を覆うワッシャー20の胴部21の内面を経由して負極端子板10のアルカリ乾電池1の上方に至る。
なお以下の特許文献1には、ワッシャーの装着不良を防止するとともに、防爆安全機構が作動した際には、ワッシャーと負極端子板との間を通って電池内部の圧力が開放される際に電解液がスプレー状に一気に噴出しないようにしたアルカリ乾電池について記載されている。
特開2008−282601号公報
FDK株式会社、"アルカリ乾電池のできるまで"、[online]、[平成24年12月11日検索]、インターネット<URL:http://www.fdk.co.jp/denchi_club/denchi_story/arukari.htm>
アルカリ乾電池などの円筒形電池が備えるワッシャーは、防爆安全機構が動作した際に、負極端子板に設けられたガス抜き孔から電解液が飛散するのを防止する。しかし、従来の円筒形電池では、図1(A)、(B)に示したように、ワッシャー20におけるフランジ部22の上面周縁が熱収縮フィルムによる外装体9に覆われていることから、図1(B)にて縦縞のハッチングで示した空間30からガスの逃げ場がない状態となっている。
そして何らかの原因で電池缶2内部にてガスが爆発的に発生すると、ガスが図1(B)に太い点線矢印111で示した経路で上記空間30に逃げ、このガスが一瞬にして当該空間30に充満して当該空間30内の圧力が一気に上昇する。そしてその圧力がワッシャー20のフランジ部22の下面に加わり、ワッシャー20を上方に押し上げようとする。外装体9は、金属製の電池缶2とは異なり、柔らかく変形しやすいため、ワッシャー20を押し上げようとする力を抑えきれず、結果として、ワッシャー20が脱落する。場合によってはワッシャー20が勢いよく飛散する。確かに、上記特許文献1に記載のアルカリ乾電池ではワッシャーの中空部の上端側の内面が多角形状になっており、その多角形の辺の位置をガス抜き孔の形成位置に合わせることで、上述した通常の排気経路からの排気についてはより円滑に排気できるようになっている。しかしながらアルカリ乾電池の組み立て工程において、ワッシャーを負極端子板の側面部に環装した後に外装体を被装するまでの間にワッシャーの位置がずれる可能性もある。
そこで本発明は、電池缶の内圧が急激に上昇してもワッシャーの飛散を確実に防止できる円筒形電池を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、一方の電極の集電体を兼ねる有底円筒状の電池缶内に発電要素が収納されるとともに、当該電池缶の開口に他方の電極の端子を兼ねる端子板が絶縁性の封口ガスケットを介して嵌着されることで当該電池缶が密閉されてなる円筒形電池であって、
前記電池缶の開口を上方として、
前記端子板は、円板状の底部の周縁に下方に垂設される筒状の側面部と、当該側面部の下端周縁に円形鍔状に形成された周縁部と、前記側面部の内外を連絡するガス抜き孔とを備え、
前記封口ガスケットは、前記端子板の前記周縁部と前記電池缶の開口端部の内面とに狭持され、
上下両端が開口する扁平円筒状の胴部の上端周縁に円形鍔状に形成されたフランジ部が一体的に形成されたワッシャーを備え、前記胴部が前記側面部の外周面に装着され、前記フランジ部が前記電池缶の開口端部の上方を覆い、
前記フランジ部には上下両面を連絡する排気孔が複数箇所に形成され、
前記電池缶の内方から前記ガス抜き孔を経て前記フランジ部の下面に至る通気経路が形成されている、
ことを特徴とする円筒形電池としている。
また前記端子板が負極端子板で、前記ワッシャーが当該負極端子板に装着されているとともに、前記排気孔が直径0.5mmの円を包含しない平面形状に形成されていることとすればより好ましい。そして本発明の範囲には、前記電池缶が正極集電体を兼ねる電池ケースで、前記端子板が負極端子板となるアルカリ乾電池も含まれている。
本発明の円筒形電池によれば、電池缶の内圧が急激に上昇してもワッシャーの飛散を確実に防止することができる。なおその他の効果については以下の記載で明らかにする。
円筒形電池の一例である従来のアルカリ乾電池の構造を示す図である。 上記従来のアルカリ乾電池の負極端子板に装着されているワッシャーの概略図である。 本発明の一実施形態に係る円筒形電池が備えるワッシャーの概略図である。 上記実施形態に係る円筒形電池における排気経路を示す図である。 上記実施形態に係る円筒形電池が備えるワッシャーに形成されている排気孔の好適例を示す図である。 本発明の一実施形態の円筒形電池が備えるワッシャーのその他の例を示す図である。
本発明は、一方の電極を兼ねた電池缶の開口に、他方の電極を兼ねる皿状の端子板が封口ガスケットを介して嵌着された構造を有するとともに、端子板の外周にガス抜き孔が形成された円筒形電池に適用することができる。以下では、本発明の一実施形態に係る円筒形電池として円筒形のアルカリ乾電池を挙げる。本実施形態に係る円筒形電池の基本的な構造は、図1に示した一般的なアルカリ乾電池1と同様である。しかし本実施形態に係る円筒形電池は、ワッシャーの構造、および内圧上昇時の排気経路が従来の円筒形電池とは異なっており、それによって電池缶の内圧が爆発的に上昇したとしても、ワッシャーの飛散を確実に防止できる高い安全性を備えている。
===ワッシャーの構造と作用===
図3に、本発明の一実施形態に係る円筒形電池(以下、アルカリ乾電池)に装着されているワッシャー20の概略構造を示した。図3(A)は、当該ワッシャー20aを上方から見たときの平面図であり、図3(B)は図3(A)におけるb−b矢視断面図である。ワッシャー20aは、ポリプロピレンなどの絶縁性樹脂からなる成型品であり、環状の胴部21の上端に円形鍔状のフランジ部22が当該胴部21と同軸となるように一体的に形成されており、中空部23が胴部21とフランジ部22を上下方向に貫通している。そして、ここまでのワッシャー20aの構造は、図2に示した従来のワッシャー20と同様である。しかし実施形態に係るアルカリ乾電池が備えるワッシャー20aには、フランジ部22に上下両面(25−26)を連絡する孔24が当該フランジ部22の円周方向に沿って複数箇所に形成されている。この例では放射状に矩形の孔24が等角度間隔で12カ所に形成されている。また矩形の孔24は放射方向を長辺としている。なお、これらの孔24はワッシャー20aと同時に一体成形されたものであってもよいし、フランジ部22に孔24がないワッシャーを作製した後、フランジ部22に孔24を抜き型などによって形成してもよい。
つぎに実施形態に係るアルカリ乾電池におけるワッシャー20aの装着状態とワッシャーの機能について説明する。図4に実施形態に係るアルカリ乾電池1aにおけるワッシャー20aの装着状態を示した。なお図4は、図1(A)に示した円101内に対応する領域を拡大した図である。アルカリ乾電池1aの防爆安全機構が作動すると、図中にて太線の矢印112で示したように、電池缶2内で発生したガスは、ガス抜き孔12から胴部21の外方に案内されつつフランジ部22の下面26に至る経路を辿る。フランジ部22には上下両面(25−26)を連絡する孔24が形成されているため、ガスはこの孔24からアルカリ乾電池1aの外方に排気される。そしてフランジ部22の孔(以下、排気孔24とも言う)は、当該フランジ部22の円周方向に沿って複数箇所に形成されているため、確実に複数系統の排気経路が確保される。それによって一つの排気孔24がアルカリ乾電池1aの内容物によって閉塞されたとしても、他の排気孔24を介してガスがアルカリ乾電池1aの外方に排気される。また外装体9が排気孔24の上面を塞いでいたとしても、フランジ部22の下面26にまで案内されたガスは優先的に排気孔24を介して外方に向かう。そのため、外装体9における排気孔24の直上にある領域が上方にめくれ、排気経路が形成される。しかも排気孔24から排気されたガスは、その直上の外装体9の内面に当たってフランジ部22を下方に押さえつける方向に流れるため、フランジ部22が飛散する可能性をさらに低いものとする。
===排気性能====
上述したように、本実施形態に係るアルカリ乾電池1aでは、ワッシャー20aのフランジ部22に上下両面(25−26)を連絡する排気孔24が形成されて、アルカリ乾電池1aの防爆安全機構が作動した際には負極端子板10に形成されたガス抜き孔12と当該排気孔24を介して確実にアルカリ乾電池1a内の圧力を開放することができる。そこで実施形態に係るアルカリ乾電池1aの排気性能を確認するために、排気孔24の形成条件が異なる各種ワッシャー20aを作製した。ここでは、市販のLR6型のアルカリ乾電池(例えば、上記非特許文献1に記載のアルカリ乾電池)に用いられているワッシャーを作製した後、そのワッシャーのフランジ部に図3(A)に示したような放射方向を長さ方向、放射方向と直交する方向を幅方向とした矩形の排気孔を形成した。そして市販のアルカリ乾電池に対してワッシャーのみが異なるアルカリ乾電池をサンプルとして作製した。ここではサンプルの種類に応じて矩形の排気孔の長辺と短辺の長さ、および排気孔の数を変えた。また同じ条件で作製したワッシャーが装着されたサンプルを20個ずつ用意した。そして各サンプルの全個体に対して充電試験を行い、強制的に電池缶内にガスを発生させて防爆安全機構を作動させ、サンプルごとにワッシャーが脱落した個体数を数えた。充電試験は、1個のサンプルと3個の市販のLR6型アルカリ乾電池からなる合計4個のアルカリ乾電池を用い、サンプルのアルカリ乾電池のみ、正負の端子の向きを逆にした状態でその4本のアルカリ乾電池を直列に接続する、所謂「4直1逆」の方式でサンプルを充電状態にすることで行った。
以下の表1に各サンプルに対する充電試験の結果を示した。
Figure 0006770851
表1において、幅Aは矩形の上述した排気孔の幅方向(放射方向と直交する方向)の辺の長さであり、長さBは上述した長さ方向(放射方向)の辺の長さである。そして開口数nは排気孔の数であり、各サンプルでは、各排気孔が等角度間隔でフランジ部の円周に沿って形成されている。総面積Sは一つの個体に形成されている排気孔の開口面積の合計でありS=A×B×nの式から求められる。不良発生数mは、各サンプルについて用意した20個の個体のうち、ワッシャーが脱落あるいは飛散した個数である。そしてここでは、ワッシャーにおける排気孔の開口寸法(A、B)と数nが異なる20種類のサンプルを用意した。なおサンプル1は製品として提供されている従来のLR6型のアルカリ乾電池であり、フランジ部に排気孔がないワッシャーを用いたものである。
表1に示したように、サンプル2は幅A=0.1mm、長さB=1.0mmのきわめて細くて開口面積が小さな排気孔が形成されたワッシャーが装着されており、総面積Sもわずか1.0mmである。それでも従来のアルカリ乾電池であるサンプル1に対してワッシャーが脱落しなかった個体が存在することから、ガス抜き孔からフランジ部の下面にいたる上記の通気経路と複数の排気孔をフランジ部に備えたワッシャーとによって、ワッシャーの飛散防止効果が得られることが確認できた。しかも作製したサンプルのワッシャーは、排気孔が形成されている以外は、従来のアルカリ乾電池と同じワッシャーであり、上記の通気口を意識して設けているわけではない。それにもかかわらず、ワッシャーの飛散防止効果を確認することができた。そして総面積Sが4.0mm以上になると不良発生数mは全個体数の半数以下となり、6.0mm以上であれば完全にワッシャーの飛散を防止することができた。
なおワッシャーは小さな部品であり、排気孔が形成されるフランジ部の面積は限られている。そのため一つの排気孔についての開口面積の最大値は自ずと決定する。また排気孔の最大数も限られる。排気孔を過多に形成すればフランジ部の強度が低下する可能性がある。あるいは一体成形や抜き型で排気孔を形成する際にフランジが変形したり破損したりする可能性もある。したがって排気孔の数や一つの排気孔についての開口面積については、ワッシャーに求められる強度、あるいは製造コストやワッシャーの製造容易性などを考慮して適宜に設定すればよい。本発明の実施形態に係るアルカリ乾電池は、ワッシャーのフランジ部に複数の排気孔が形成されていることに特徴を有している。
===排気孔の開口領域について===
ところでアルカリ乾電池などの円筒形電池は、各種電子機器の電池ボックスなどに装填される際、凸状の正極端子部と接触する平坦な金属板からなる電極端子と、平坦な負極端子板と接触するコイル状の電極端子(以下、電極端子バネとも言う)との間に狭持されることが多い。そして実施形態に係るアルカリ乾電池では、フランジ部に排気孔が形成されたワッシャーが負極端子側に装着されている。そのためアルカリ乾電池を電池ボックスに装填した際、電極端子バネを構成する線材の先端が排気孔に入り込む可能性がある。線材の先端が排気孔に入り込めば電子機器からアルカリ乾電池が取り出せなくなったり、ワッシャーが外れたりする。あるいは線材が排気孔に引っ掛かった状態でアルカリ乾電池を無理に取り出そうとして電子機器側の電極端子バネを破損させる可能性もある。そこで、排気孔の開口領域をこの線材が入り込まないような形状に設定すればより好ましい。具体的には、電極端子バネの多くは、周知のごとく、直径が0.5mmの線材で構成されていることから、排気孔が直径0.5mmの円を包含しない平面形状となるように形成されていれば、電極端子バネの線材が排気孔に入り込む可能性が低くなる。図5に電極端子バネの線材と排気孔の平面形状の関係の一例を示した。この図5に示したように、排気孔24の形状が矩形である場合、直径Φ=0.5mmの円40を包含しない矩形は短辺24sの幅Aが0.5mm未満であればよい。
===その他の実施例===
上記実施形態に係るアルカリ乾電池では、ワッシャーのフランジ部に矩形平面形状を有する排気孔が形成されていたが、個々の排気孔の平面形状は矩形に限定されない。図6に平面形状が矩形以外の排気孔を備えたワッシャーの例を示した。図6はワッシャー(20b、20c、20d)を上方から見たときの平面図であり、図6(A)に示したワッシャー20bでは、円筒軸100側を底辺として放射外方向に頂点を有する三角形の排気孔24bが形成されている。図6(B)に示したワッシャー20cでは、放射方向に長軸を有する楕円形の排気孔24cが形成されている。図6(C)に示したワッシャー20dでは、フランジ部22の円周に沿う所定幅の円弧状の排気孔24dが形成されている。なお図6に示した各ワッシャーの排気孔を含め、平面形状が矩形以外の排気孔を備えたワッシャーでは、その排気孔の平面形状が直径Φ=0.5mmの円40を包含しない形状であればより好ましい。
1,1a 円筒形電池(アルカリ乾電池)、2 電池缶、3 正極合剤、
4 セパレーター、5 負極ゲル、6 負極集電子、7 封口ガスケット、
8 正極端子、9 外装体、10 負極端子板、11 負極端子板の底、
12 ガス抜き孔、13 負極端子板の周縁部、14 負極端子板の側面部、
20,20a,20b,20c,20d ワッシャー、21 胴部、22 フランジ部、23 中空部、24a24b,24c,24d 排気孔、110〜112 排気経路

Claims (3)

  1. 一方の電極の集電体を兼ねる有底円筒状の電池缶内に発電要素が収納されるとともに、当該電池缶の開口に他方の電極の端子を兼ねる端子板が絶縁性の封口ガスケットを介して嵌着されることで当該電池缶が密閉されてなる円筒形電池であって、
    前記電池缶の開口を上方として、
    前記端子板は、円板状の底部の周縁に下方に垂設される筒状の側面部と、当該側面部の下端周縁に円形鍔状に形成された周縁部と、前記側面部の内外を連絡するガス抜き孔とを備え、
    前記封口ガスケットは、前記端子板の前記周縁部と前記電池缶の開口端部の内面とに狭持され、
    上下両端が開口する扁平円筒状の胴部の上端周縁に円形鍔状に形成されたフランジが一体的に形成されたワッシャーを備え、前記胴部が前記側面部の外周面に装着され、前記フランジが前記電池缶の開口端部の上方を覆い、
    前記フランジには上下両面を連絡する排気孔が複数箇所に形成され、
    前記電池缶の内方から前記ガス抜き孔を経て前記フランジ部の下面に至る通気経路が形成されている、
    ことを特徴とする円筒形電池。
  2. 請求項1において、前記端子板は負極端子板であり、前記ワッシャーは当該負極端子板に装着され、前記排気孔は、直径0.5mmの円を包含しない平面形状に形成されていることを特徴とする円筒形電池。
  3. 請求項1または2において、前記電池缶が正極集電体を兼ねる電池ケースで、前記端子板が負極端子板となるアルカリ乾電池であることを特徴とする円筒形電池。
JP2016162509A 2016-08-23 2016-08-23 円筒形電池 Active JP6770851B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016162509A JP6770851B2 (ja) 2016-08-23 2016-08-23 円筒形電池
PCT/JP2017/030069 WO2018038143A1 (ja) 2016-08-23 2017-08-23 円筒形電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016162509A JP6770851B2 (ja) 2016-08-23 2016-08-23 円筒形電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018032485A JP2018032485A (ja) 2018-03-01
JP6770851B2 true JP6770851B2 (ja) 2020-10-21

Family

ID=61244853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016162509A Active JP6770851B2 (ja) 2016-08-23 2016-08-23 円筒形電池

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6770851B2 (ja)
WO (1) WO2018038143A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4142011A1 (en) * 2020-04-23 2023-03-01 Murata Manufacturing Co., Ltd. Secondary battery
CN112310553B (zh) * 2020-11-02 2022-09-06 深圳市合壹新能技术有限公司 电池壳体安装结构及纽扣电池
CN114725586B (zh) * 2022-04-07 2023-04-07 东莞市朗泰通科技股份有限公司 一种新型结构的钠离子圆柱型电池

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07254397A (ja) * 1994-03-16 1995-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 筒形アルカリ電池
JP4853935B2 (ja) * 2000-09-01 2012-01-11 日立マクセルエナジー株式会社 アルカリ乾電池
JP2005019118A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Toshiba Battery Co Ltd 筒型アルカリ電池
JP5588806B2 (ja) * 2010-09-10 2014-09-10 Fdkエナジー株式会社 アルカリ電池
JP6078334B2 (ja) * 2012-12-26 2017-02-08 Fdkエナジー株式会社 円筒形電池
JP6698279B2 (ja) * 2015-03-31 2020-05-27 Fdk株式会社 筒型電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018032485A (ja) 2018-03-01
WO2018038143A1 (ja) 2018-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6770851B2 (ja) 円筒形電池
JP5679181B2 (ja) 筒型電池用ガスケット、筒型電池
JP6698279B2 (ja) 筒型電池
JPH10505457A (ja) 電気化学電池用シール
US7960053B2 (en) Sealed battery and manufacturing method therefor
WO2008084421A1 (en) End cap seal assembly for an electrochemical cell
JP6078334B2 (ja) 円筒形電池
JP6663633B2 (ja) アルカリ電池用封口ガスケットおよびアルカリ電池
JP2006066269A (ja) 密閉形蓄電池
JP2010505229A (ja) 電気化学電池用エンドキャップ封止組立体
JP7085434B2 (ja) 円筒形電池、および円筒形電池用ワッシャー
JP5588806B2 (ja) アルカリ電池
JP7117139B2 (ja) アルカリ電池
JP2005285637A (ja) 電池及びその封口体製造方法
JP6890028B2 (ja) 筒型電池
JP6726471B2 (ja) 円筒形電池
JP7049865B2 (ja) アルカリ電池およびアルカリ電池の製造方法
JP7286429B2 (ja) 封口ガスケット、及び電池
JP7187205B2 (ja) 円筒型電池
JP2531935Y2 (ja) 円筒形電池
JP2008084739A (ja) 円筒形密閉電池
JPH0535561Y2 (ja)
US20080102365A1 (en) End cap seal assembly for an electrochemical cell
JPH055643Y2 (ja)
JPH0644014U (ja) 筒形アルカリ電池用ガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170831

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6770851

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250