JP2531935Y2 - 円筒形電池 - Google Patents

円筒形電池

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JP2531935Y2
JP2531935Y2 JP1990083430U JP8343090U JP2531935Y2 JP 2531935 Y2 JP2531935 Y2 JP 2531935Y2 JP 1990083430 U JP1990083430 U JP 1990083430U JP 8343090 U JP8343090 U JP 8343090U JP 2531935 Y2 JP2531935 Y2 JP 2531935Y2
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浩平 山本
義久 日野
吉郎 原田
稔 稲垣
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富士電気化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、電池ケース内に封入された電極群の上部
に移動防止用の絶縁部材を設けた形式の、円筒形電池に
関するものである。
〈従来の技術〉 円筒形スパイラル形リチウム電池や円筒形ニカド蓄電
池などの円筒形電池では、電極群を収納した電池ケース
の開口部に封口ガスケット,並びに封口蓋を載置し、前
記開口部を内方にかしめて、封口ガスケットと封口蓋と
で電池缶開口部を閉塞する構成が採られる。
この円筒形電池では、電池落下などの際の衝撃などに
よって電極群が電池ケース内で移動あるいは振動する虞
があり、またこの移動や振動の際などに電極群の一方の
電極から電極群上部に導出されたリード端子の折曲部が
電池缶や電極群上面と接触するなどして内部短絡をおこ
す危険性がある。
このため、電極群上部に絶縁部材を設けて電池ケース
内での電極群の移動や振動を阻止し、また電極群上部で
の内部短絡を防止することが一般的に行われる。
このような絶縁部材としては、例えば第3図(A)〜
(C)のように、注液並びにリード端子導出用の大径の
中央孔、15aを備えた薄肉円盤状の絶縁部材15、注液用
の中央孔16aの外周にリード端子導出用の孔、16bを設け
た薄肉円盤状の絶縁部材16、中央に突出部17aを設け、
この突出部17aに注液並びにリード端子導出用の大径の
中央孔17bを形成した絶縁部材17などが用いられてい
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来の絶縁部材の場合、例えば第
3図(A)のものは円板状であるので電極群や内部短絡
の移動を防ぐことについて充分な効果が得られず、また
第3図の(B)のものではリード端子と電極群との接触
に因る内部短絡防止には効果が得られるが、電極群の移
動が生じる可能性がある。更に第3図(C)のような形
状とした場合でも、リード端子と電極群との接触に起因
する内部短絡が生じる懸念がある。
この考案は、以上の問題のない円筒形電池を提供する
ことを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 この考案の円筒形電池は、電極群を収納した電池ケー
スの開口部に封口ガスケット並びに封口蓋を載置し、前
記開口部を内方にかしめて前記封口ガスケットと前記封
口蓋とで前記開口部を閉塞し、また前記電極群の上部に
絶縁部材を配置する円筒形電池において、前記絶縁部材
は、柱状の中央部と、外周環状部と、前記外周環状部の
少なくとも上側部分と前記中央部の下側部分との間に形
成された連結部とを有し、前記連結部は、前記外周環状
部から前記中央部の方向に漸次厚さが薄く形成され、且
つリード挿通孔を有することを要旨とする。
上記絶縁部材の材質は、耐電解液性で且つ絶縁性のも
のであれば良く、具体的には例えばポリプロピレンやポ
リエチレンなどのオレフィン系樹脂が使用される。
〈作用〉 絶縁部材を上記構成とすることで、連結部に設けたリ
ード挿通孔を介して導出されたリード端子が絶縁部材の
中央部上部に係止ないし支持された状態となり、この結
果、リード端子と電極群上面との接触に起因する内部短
絡が確実に防止される。
また、連結部を外周環状部の少なくとも上側部分と中
央部の下側部分との間に形成し、且つ外周環状部から中
央部の方向に漸次厚さを薄く形成したので、電池ケース
開口部を内方にかしめる際などにおいて外周環状部に径
方向内側の力が加わった際には、中央部が下方に弾性移
動し、このため電極群の移動を一層確実に防止できる。
〈実施例〉 以下に実施例を説明する。
第1図は円筒形スパイラル形リチウム電池の例で、図
において有底円筒状の電池ケース1の内部には、それぞ
れシート状の正極2,リチウム負極3をセパレータ4を介
して積重し且つこれらを一緒に渦巻状に巻回して得た電
極群5が挿入されている。
電池ケース1の開口部には、この開口部外周に形成さ
れたビーディング部により開口部内側に形成された環状
突起上に載置された環状の封口ガスケット6、並びに弁
孔7aを設けた正極板7と、この弁孔7aを封口する可撓性
薄板8、金属リング8a、可撓性薄板8に対向した切欠9a
とガス抜き孔9bを備えた正極端子板9とを順次設けてな
る封口蓋が載置されており、また電池ケース1の開口部
を内側にかしめて封口蓋と開口部の間で封口ガスケット
6を挟圧して電池ケース開口部が閉塞される。そして、
電池群5の一方の電極,例えば正極2から導出されたリ
ード端子10の導出側端部が正極板7に接続されている。
上記の封口蓋により防爆機構が構成され、即ち電池の
内圧異常上昇時において膨出した可撓性薄板8の中央部
が上記切刃9aにより破断され、この破断個所から上記ガ
ス抜き孔9bを介して異常内圧が外部に放出されて電池の
防爆が行われる。
電極群5上部と封口蓋の間には、ポリプロピレン製で
環状の絶縁部材11が設けられている。絶縁部材11は第2
図(A),(B)の通り、電解液注液の際に注液ノズル
が挿入される注液孔12aを備えた円柱状の中央部12と、
電極群とビーティング部の上記環状突起の間で挟持され
る外周環状部13と、外周環状部13の上側部分(内周面の
上側部分)と中央部12の下側部分(外周面の下側部分)
との間にこれらと一体に形成された連結部14とから構成
されている。尚、中央部12は内径が2mmで外径が4mmで高
さが2mmであり、また外周環状部13は内径が10.5mmで外
径が13.5mmで高さが2mmとした。
連結部14は、外周環状部13から中央部12の方向に漸次
厚さが薄く形成されている。連結部14には、正極2から
導出されたリード端子10が挿通されるリード挿通孔14a
並びに3つの孔14bがそれぞれ形成されている。これら
リード挿通孔14aや孔14bは、注液時において電解液の注
液孔,あるいは電極群および電池ケース内部からの空気
抜き孔として機能する。
尚、中央部12は図示した円柱状の他、例えば角柱状と
しても良い。また連結部14は上記の他、外周環状部13の
内周全面と中央部12の下側部分との間に外周環状部13か
ら中央部12の方向に漸次厚さが薄く形成されたものでも
良い。
以上の構成の電池(本考案品)と、絶縁部材11に代え
て第3図(A)〜(C)に示した絶縁部材15〜17をそれ
ぞれ用いた他は同じ電池(従来品1〜3)をそれぞれ10
0個づつ作製し、これらの電池の内部短絡の発生の個数
をそれぞれ調べた。結果は下表の通りである。
〈考案の効果〉 以上の通り、この考案によれば、電池ケース内におけ
る電極群の振動やリード端子と電極群との接触に起因す
る内部短絡を確実に阻止することが可能な、円筒形電池
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の電池の一部断面図、第2図(A)はこ
の電池で用いる絶縁部材の平面図、第2図(B)は第2
図(A)におけるI−I線断面図、第3図(A)〜
(C)はそれぞれ従来電池で用いる絶縁部材の説明図で
ある。 1……電池ケース、5……電極群、6……封口ガスケッ
ト、9……正極端子板、10……リード端子、11,15〜17
……絶縁部材、12……中央部、13……外周環状部、14…
…連結部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 稲垣 稔 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−176269(JP,U) 実開 平1−126057(JP,U) 実公 平4−55414(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極群を収納した電池ケースの開口部に封
    口ガスケット並びに封口蓋を載置し、前記開口部を内方
    にかしめて前記封口ガスケットと前記封口蓋とで前記開
    口部を閉塞し、また前記電極群の上部に絶縁部材を配置
    する円筒形電池において、 前記絶縁部材は、柱状の中央部と、外周環状部と、前記
    外周環状部の少なくとも上側部分と前記中央部の下側部
    分との間に形成された連結部とを有し、 前記連結部は、前記外周環状部から前記中央部の方向に
    漸次厚さが薄く形成され、且つリード挿通孔を有するこ
    とを特徴とする円筒形電池。
JP1990083430U 1990-08-06 1990-08-06 円筒形電池 Expired - Lifetime JP2531935Y2 (ja)

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JP5322511B2 (ja) * 2008-06-25 2013-10-23 パナソニック株式会社 円筒形密閉電池

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