JP2546329Y2 - 電池の安全弁装置 - Google Patents

電池の安全弁装置

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JP2546329Y2
JP2546329Y2 JP758391U JP758391U JP2546329Y2 JP 2546329 Y2 JP2546329 Y2 JP 2546329Y2 JP 758391 U JP758391 U JP 758391U JP 758391 U JP758391 U JP 758391U JP 2546329 Y2 JP2546329 Y2 JP 2546329Y2
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JP
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safety valve
valve device
thin plate
plate
terminal plate
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訓 生川
悟 福岡
章 黒田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電池の安全弁装置に関
するものであり、特に子供のいたずらなどで、針等の異
物が安全弁装置のガス抜孔から差し込まれても、安全弁
装置を構成する薄板が破損することを防止できる安全弁
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電池が異常な状態に置かれた場合、ある
いは間違った取扱いがなされた場合に、電池の内部圧力
が異常に上昇することを防止する目的で、通常電池には
安全弁装置が取り付けられている。
【0003】一般に、電池に使用されている安全弁装置
としては、実公昭59−15398号公報に開示される
ものがある。この安全弁装置は、図4に示すように、キ
ャップ状の端子板19の底面を切り起こして切刃20を構成
すると共に、切刃20を切り起こすことによって形成した
透孔をガス抜孔21として利用している。また、弁孔22を
中央部に形成した蓋体23と前記端子板19との間には、薄
板24の周縁部が挟持されている。この構成において、電
池内のガス圧が上昇すると、前記薄板24が上方にたわん
で切刃20によって破損し、電池内からガスを外部に放出
するようになっている。ところが、前記安全弁装置で
は、製造時に薄板24が上方にそることがあり安全弁作動
圧が安定せず、また、ガス抜孔21と薄板24との間には遮
るものがなく、子供が誤って針等の異物をガス抜孔21か
ら挿入すると、この異物によって薄板24が破損し、電池
内の電解液がこの破損部分から漏洩して、リチウム電池
などの非水電解液電池では電池性能の低下が起こるとい
う問題がある。
【0004】これに対して、特開平1−163961号
公報では、図5に示すように、安全弁装置の端子板25の
底面からの異物の挿入を防止するため、切刃26を有する
キャップ27をキャップ状の端子板25の内底面に圧入する
ことが提案されている。
【0005】ところが、この構成では端子板25の内底面
からの異物の挿入の防止は図れるが、端子板25の側面に
穿設したガス抜孔28と薄板29 との間には、依然として
遮るものはなく、このガス抜孔28から針等の異物が挿入
されると、薄板29を破損するおそれがある。更に、キャ
ップ27を端子板25の内底面に圧入する場合には、キャッ
プ27の寸法精度を高くしておかなければ、キャップ27が
端子板25の内底面まで十分に圧入できずに、安全弁の作
動圧にバラツキが生じる。また、端子板25のガス抜孔28
とキャップ27に設けた透孔30が重ならなければ、ガスを
外部に放出することができず、その位置決めが難しいと
いう問題がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、安全弁装置
のガス抜孔から誤って針等の異物が挿入されても薄板を
破損することがなく、作動精度の良好な電池用の安全弁
装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の電池の安全弁装
置は、側面にガス抜孔を有するキャップ状の端子板と弁
孔を穿設した蓋板との間に薄板の周縁部を挟持し、前記
端子板と薄板との間に環状弾性体を挟み込むと共に、こ
の環状弾性体の上面と端子板の内底面との間に前記薄板
に対向する切刃を保持したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】上記手段により、安全弁装置のキャップ状の端
子板に設けられたガス抜孔から針等の異物を挿入した場
合においても、端子板のガス抜孔と薄板との間は環状弾
性体に遮られて、前記針等の異物は薄板に到達すること
ができず、誤って薄板を破損することを防止できる。
【0009】そして、環状弾性体の上面と端子板の内底
面との間に、前記薄板に対向する切刃を保持しているの
で、薄板と切刃の間隔を一定に保つことができ、また、
環状弾性体の存在により、安全弁を作成したときに薄板
が上方にそることを抑制でき、安全弁の作動精度を向上
させることが可能である。
【0010】更に、環状弾性体の上面に凹所を設けてお
くと、切刃の位置決めも容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例を図面を用いて以下に説明
する。
【0012】図1は本考案の安全弁装置を備えた電池の
要部断面図、図2(a)は切刃の上面図、図2(b)は切刃
の側面図、図3(a)は樹脂スペーサ(環状弾性体)の上面
図、図3(b)は図3(a)のX−X断面図、図3(c)は図
3(a)のY−Y断面図である。
【0013】図面において、1は樹脂スペーサであり、
環状突起部2と環状突起部の底部外周から外方に延出す
る鍔部3とから構成される。この環状突起部2は外周面
の下方に段部4が設けられ、この段部を境に下方に比べ
て上方の外径が小さくなっており、また、上面には円形
の凹所5が形成されると共に、環状突起部2の内面と外
面とを連通させる切欠6が形成されている。7は切刃で
あり、扇状の基台部8の中央部に基台部8から垂直方向
に伸びる刃9が形成されている。また、10はアルミニウ
ム箔とポリエリレンフィルムをラミネートした薄板であ
る。
【0014】安全弁装置は、まず、樹脂スペーサ1の上
面に設けた円形の凹所5に切刃7の基台部8を嵌合した
状態で、側面にガス抜孔11を有するキャップ状の端子板
12の凹部に樹脂スペーサ1の環状突起部2挿入し、次い
で、端子板12の周辺部と中央に弁孔13を穿設した蓋板14
の周辺部との間に、前記薄板10の周辺部及び樹脂スペー
サ1の鍔部3を挟み込み、前記蓋板14の周縁部を端子板
12の周縁部の上面にかしめ付けることにより構成されて
いる。そして、この安全弁装置は電池外装缶15の開口部
に絶縁パッキング16を介して装着され、電池が封口され
る。
【0015】上記安全弁装置において、樹脂スペーサ1
の環状突起部2は上方部分の外径が小さくなっており、
端子板12に設けられたガス抜孔11と環状突起部2との間
には空間が得られ、ガス抜孔11を環状突起部2で塞ぐこ
とはない。また、環状突起部2は端子板12の内底面17と
薄板10との間に圧縮された状態で挟持されているが、環
状突起部2の上面には切欠6が形成されているため、環
状突起部2の内部と外部はこの切欠6で連通した状態に
なっている。このため、電池内部圧力が上昇して薄板10
が切刃7によって切断した場合には、上記切欠6及び端
子板12のガス抜孔11を通って、電池内のガスが電池外に
放出することができる。また、前記環状突起部2の存在
により、端子板12のガス抜孔11から針等の異物を挿入し
ても、異物は環状突起部2に付き当り、薄板10に到達す
ることはできないため、誤って薄板10を破損することは
ない。
【0016】前記薄板10はポリエチレンフィルムが配さ
れた面が蓋板14に接触しており、金属製の蓋板14と薄板
10との間の密着性を良好に保っている。尚、蓋板14の中
央部が下方に突出しているのは、蓋板14に電極のリード
18を溶接するときの熱的影響を前記薄板10に及ぼさない
ためである。
【0017】次いで、上記安全弁装置及び従来の安全弁
装置の安全弁作動圧について、調査した結果を図6に示
す。図中、Aは上記本考案の安全弁装置、Bは従来の技
術で説明した図4に示す安全弁装置、Cは同様に図5に
示す安全弁装置である。
【0018】図6より明らかなように、本考案の安全弁
装置Aは、従来の安全弁装置B及びCに比べて、作動圧
のバラツキが小さく安定した性能が得られることがわか
る。
【0019】これは、本考案の安全弁装置においては、
樹脂スペーサ1の環状突起部2の上面と端子板12の内底
面の間に、切刃7を挟み込んでおり、刃9と薄板10の間
の間隔を一定に保つことができ、更に、樹脂スペーサ1
の環状突起部2が薄板10の反りを抑制するため、バラツ
キの少ない安定した安全弁の作動が得られるものと考え
られる。
【0020】また、従来の安全弁装置B及びCは、構造
上端子板のガス抜孔から針等の異物が挿入されると、薄
板を損傷するおそれがあるのに対し、本考案の安全弁装
置Aは薄板の損傷が生じることがなく、優れていること
がわかる。
【0021】
【考案の効果】本考案の安全弁装置は、側面にガス抜孔
を有するキャップ状の端子板と弁孔を穿設した蓋板との
間に薄板の周縁部を挟持し、前記端子板と薄板との間に
環状弾性体を挟み込むと共に、この環状弾性体の上面と
端子板の内底面との間に前記薄板に対向する切刃を保持
したものであるので、針等の異物がガス抜孔から挿入さ
れても、環状弾性体に遮られて薄板を損傷することはな
く、また、切刃と薄板の間隔を一定に保つことができる
ことから、安全弁作動圧を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の安全弁装置を備えた電池の要部断面図
である。
【図2】(a)は切刃の上面図、(b)は切刃の側面図であ
る。
【図3】(a)は樹脂スペーサ(環状弾性体)の上面図、
(b)は図3(a)のX−X断面図、(c)は図3(a)のY−
Y断面図である。
【図4】従来の安全弁装置の断面図である。
【図5】従来の安全弁装置の断面図である。
【図6】本考案の安全弁装置A及び従来の安全弁装置B
及びCの作動圧を示す図面である。
【符号の説明】
1 環状弾性体(樹脂スペーサ) 7 切刃 10 薄板 11 ガス抜孔 12 端子板 13 弁孔 14 蓋板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面にガス抜孔を有するキャップ状の端
    子板と、弁孔を穿設した蓋板との間に薄板の周縁部を挟
    持し、前記端子板と薄板との間に環状弾性体を挟み込む
    と共に、この環状弾性体の上面と端子板の内底面との間
    に前記薄板に対向する切刃を保持したことを特徴とする
    電池の安全弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108023033A (zh) * 2016-11-01 2018-05-11 福特全球技术公司 电池外罩排气组件和排气方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108023033A (zh) * 2016-11-01 2018-05-11 福特全球技术公司 电池外罩排气组件和排气方法
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