JP6663633B2 - アルカリ電池用封口ガスケットおよびアルカリ電池 - Google Patents

アルカリ電池用封口ガスケットおよびアルカリ電池 Download PDF

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この発明はアルカリ電池を構成する封口ガスケットの改良技術に関する。
図1は、一般的なLR6型の円筒形アルカリ電池1の構造を示しており、この図1では、円筒軸100の延長方向を上下(縦)方向としたときの縦断面図を示している。図示したように、アルカリ電池1は、有底筒状の金属製電池缶2、環状に成形された正極合剤3、この正極合剤3の内側に配設された有底円筒状のセパレーター4、亜鉛合金を含んでセパレーター4の内側に充填される負極ゲル5、この負極ゲル5中に挿入された棒状の金属からなる負極集電子6、皿状の金属製負極端子板7、樹脂からなる封口ガスケット20などにより構成される。この構造において、正極合剤3、セパレーター4、負極ゲル5が、電解液の存在下でアルカリ電池1の発電要素を形成する。なお、以下では、電池缶2の底部側を下方として上下方向を規定することとする。
電池缶2は、電池ケースを兼ねるとともに、正極合剤3に直接接触することにより、正極集電体を兼ねており、この電池缶2の底面には正極端子8が形成されている。皿状の負極端子板7は、フランジ状の縁がある皿状で、正極端子8を下方としたとき、その皿を伏せた状態で電池缶2の開口に封口ガスケット20を介してかしめられている。
負極ゲル5中に挿入された棒状の負極集電子6は、その上端が皿状の負極端子板7の下面に溶接されて立設固定されている。なお、負極端子板7、負極集電子6およびガスケット20は封口体としてあらかじめ一体に組み合わせられており、この封口体を電池缶2内に挿入するとともに電池缶2の開口を内方に縮径加工することでガスケット20が電池缶2の開口縁部と負極端子板7におけるフランジ状の縁との間に挟持され、電池缶2が密閉状態で封口される。
図2は、ガスケット20の構造を示す図であり、ここでは、電池缶2の開口にかしめられる前の形状を縦断面図として示している。ガスケット20は、円盤の周囲に上方に立設する壁面(以下、外周部)24が巡るカップ状で、円盤の中心は、負極集電子6が圧入される中空部(ボス孔)22を備えた円筒状のボス部21となっている。ボス部21の外周から円盤の周縁に至る膜状の部分(以下、隔壁部)23によって電池缶2における発電要素の収納空間が密閉されて、電池缶2の内部が上下に仕切られる。アルカリ電池1を組み立てる際には、負極端子板7、負極集電子6およびガスケット20が封口体としてあらかじめ一体に組み合わせられており、その封口体を発電要素と電解液が充填された電池缶2ないに挿入する。そして電池缶2の開口をかしめると、ガスケット20の外周部24が当該電池缶2の開口端側の内面と負極端子板7の周縁との間に挟持され、電池缶2内が気密シールされる。
ところで、封口ガスケット20の隔壁部23には同心円状の凹凸があり、例えば、隔壁部23表面の一部には、溝状の薄肉部25が形成されている。この薄肉部25は、電池缶2内の圧力が異常に上昇した際に先行破断し、最終的に、その内圧の原因となったガスを負極端子板7に設けられた排気孔10(図1参照)を介して大気開放させる防爆安全機構として機能する。
さらに隔壁部23には、封口時に電池缶2の開口部かしめられる際に封口ガスケット20に加わる径方向の応力を吸収する応力緩衝部30が設けられている。応力緩衝部30は、径方向に応力が加わると隔壁部23の円盤形状を均一に変形させたり、縮径に伴う応力によって薄肉部25が不用意に破断したりしないようにする緩衝機能を担っている。そして、この応力緩衝部30による緩衝機能は、封口ガスケット20の隔壁部23の縦断面形状によってもたらされ、図2に示した封口ガスケット20では、隔壁部23において、内周から外周に向けて斜め上方に向かって延長した後に斜め下方に屈曲して外周部24側へ至る「へ」の字状に形成されている部位が応力緩衝部30となる。この応力緩衝部30は、封口時に「へ」の字の屈曲点の角度θが可変することで隔壁部23に加わる応力を吸収する。またこの応力緩衝部30は、上方に凸状となる空間26を形成し、この空間26内に円筒形のセパレーター4の上端が配置されるようになっている。なお応力緩衝部を備えた封口ガスケットの構造については以下の特許文献1に詳しく記載されている。またアルカリ電池の製造方法については以下の非特許文献に記載されている。
特開2013−69459号公報
FDK株式会社、"アルカリ電池のできるまで"、[online]、[平成26年4月28日検索]、インターネット<URL:http://www.fdk.co.jp/denchi_club/denchi_story/arukari.htm>
図2に示した封口ガスケット20では応力緩衝部30の形状が最適化されており、電池缶2の開口部がかしめられて当該電池缶2が封口される際には変形して封口ガスケット20の変形や薄肉部25の破断を確実に防止することができるようになっていた。そして電池缶2に組み込まれた際には、電池内容積を確保しつつ優れた耐衝撃性能を備えていた。
しかし応力緩衝部30は、かしめに際して変形するため、発電要素が収納された状態の電池缶2に封口ガスケット20を挿入する際には、封口ガスケットと発電要素とを高い精度で位置合わせする必要がある。特に、応力緩衝部30とセパレーター4との位置関係がずれると、図3に示したように、応力緩衝部30が変形した際にセパレーター4がその応力緩衝部30の領域から逸脱し、セパレーター4の上端部11が折れ曲がる可能性がある。このような場合、折れ曲がったセパレーター4の上端部11から図中矢印12で示したように負極ゲル5が正極合剤3側に漏れ出して内部短絡が発生する可能性がある。そして組み立て時に内部短絡を起こしたアルカリ電池1は当然のことながら不良品として処理されることになる。
そこで本発明は、アルカリ電池の組み立て時に応力緩衝部とセパレーターとの位置関係を厳密に調整しなくてもセパレーターの屈曲を確実に防止し、アルカリ電池の製造歩留まりを向上させることができるアルカリ電池用の封口ガスケット、およびその封口ガスケットを備えたアルカリ電池を提供することを主な目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、下方を底部として上方が開口する有底円筒状の電池缶内に、環状の正極合剤と、当該正極合剤の内側に配置される有底円筒状のセパレーターと、当該セパレーターの内側に配置される負極ゲルとが発電要素として収納されているとともに、前記電池缶の開口に負極端子板が嵌着されてなるアルカリ電池に組み込まれて前記電池缶の開口と前記負極端子板との間を絶縁するための封口ガスケットであって、当該封口ガスケットは、
一体成形された樹脂材料からなり、円盤状の隔壁部と、当該隔壁部の周縁から上方に立設する外周部と、前記円盤状の隔壁部の中心にて棒状の負極集電子を立設させるために上下方向に中空円筒状に突設されたボス部とを備え、
前記隔壁部には、内周側から外周側に向かって斜め上方に傾斜した後に下方に屈曲する応力緩衝部が形成されているともに、前記隔壁部の下面において当該応力緩衝部の外周に沿って下方に突出する周回壁面部が形成され、
前記応力緩衝部の下面は、前記アルカリ電池に組み込まれた際に、前記セパレーターの上端に対向する位置となるように形成され、
前記隔壁部において、前記ボス部の外周から前記外周部までの領域では、前記周回壁面部の下端が最も下方の位置にあり、
前記周回壁面部の下端は、前記アルカリ電池に組み込まれた際に、前記正極合剤の上端面に対向するとともに、前記セパレーターの上端よりも下方の位置となるように形成されている、
ことを特徴とするアルカリ電池用封口ガスケットとしている。
前記アルカリ電池に組み込まれた際に、前記正極合剤の前記上端面と前記周回壁面部の上端までの距離Aと、当該周回壁面部の下端から上端までの高さBとの比B/Aが20%以上80%以下となるよう形成されているアルカリ電池用封口ガスケットとしたり、前記周回壁面部は、円周の長さを100%としたときに、当該円周の方向に0%よりも大きく、15%以下の長さの切欠が形成されているアルカリ電池用封口ガスケットとしたりすればより好ましい。
また、有底円筒状の電池缶内に、環状の正極合剤と、当該正極合剤の内側に配置される有底円筒状のセパレーターと、当該セパレーターの内側に配置される負極ゲルとが収納されているとともに、前記電池缶の開口に負極端子板が、上記いずれかに記載の前記アルカリ電池用封口ガスケットを介して嵌着されてなることを特徴とするアルカリ電池も本発明の範囲である。
本発明のアルカリ電池用ガスケットによれば、応力緩衝部とセパレーターとの位置関係を厳密に調整しなくても電池の組み立て時にセパレーターの屈曲を確実に防止することができる。そしてこの封口ガスケットを備えたアルカリ電池はより高い安全性を備えているとともに、製造歩留まりが高く、より安価に提供するこができる。
一般的なアルカリ電池の構造を示す図である。 上記一般的なアルカリ電池に組み込まれる従来のガスケットの構造を示す図である。 上記一般的なアルカリ電池においてセパレーターが屈曲した状態を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る封口ガスケットの構造を示す図である。 上記第1の実施例に係る封口ガスケットを組み込んだアルカリ電池を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る封口ガスケットと電池缶内の正極合剤との配置関係を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る封口ガスケットの構造を示す図である。 上記第3の実施例に係る封口ガスケットが備える切欠部の適正サイズを説明するための図である。 上記第3の実施例に係る封口ガスケットの各部サイズを説明するための図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一または類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
===第1の実施例==
本発明の第1の実施例に係るアルカリ電池用封口ガスケット(以下、ガスケットとも言う)は、以下の各実施例に共通する基本構造を備えている。図4に第1の実施例に係るガスケット20aの構造を示した。図4(A)は当該ガスケット20aの縦断面図である。(B)はガスケット20aを下方から見たときの斜視図であり、(C)は上方から見たときの斜視図である。この図4に示したように、本実施例のガスケット20aは、先に図2に示したガスケット(以下、比較例)20に対し、隔壁部23の下面に応力緩衝部30の外周に沿って下方に突出する壁面(以下、周回壁面部40とも言う)が形成されている。図4に示した例では、周回壁面部40は下端が開口する円筒状に形成されている。
図5は本実施例のガスケット20aを組み込んだアルカリ電池1aの縦断面図である。アルカリ電池1aに組み込まれた状態では周回壁面部40の下端が正極合剤3の上端面13に対向している。すなわち周回壁面部40の内方にセパレーター4が配置されることになる。周回壁面部40の内周は応力緩衝部30の外周でもあるため、アルカリ電池1aの組み立て時にガスケット20aを電池缶2内に挿入する際には、周回壁面部40の内側にセパレーター4が配置されるようにするだけでよい。そして、電池缶2の封口時に応力緩衝部30が隔壁部23を縮径させる方向に変形するとセパレーター4の上端側の外周面が周回壁面部40の内周面に当接し、セパレーター4は必ず応力緩衝部30の領域内に止まる。すなわち、ガスケット20aと電池缶2内の発電要素との位置合わせ精度が低くてもセパレーター4が応力緩衝部30から逸脱することがない。
===第2の実施例===
上記第1の実施例に係るガスケット20aは、電池缶2内に組み込まれた状態で周回壁面部40の下端が正極合剤3の上端面13と対向する基本構造を備えていた。この基本構造により、アルカリ電池1aの組み立て時に精密に位置合わせを行わなくてもセパレーター4を応力緩衝部30の領域内に確実に配置することができるようになっていた。しかしその一方で、アルカリ電池1aの組み立て時にガスケット20aを電池缶2に挿入した際、あるいはアルカリ電池1aが落下した際に正極合剤3の上端面13に周回壁面部40の下端に当接し、正極合剤3の上端面13が欠けたり削れたりして正極合剤3の一部が欠損する可能性がある。正極合剤3の一部が欠損することは発電物質が減少することであり、放電容量の低下を招く。また、正極合剤3の欠損を防止するために周回壁面部40の下端と正極合剤3の上端面13との距離を大きくすることも考えられるが、その距離が大きすぎると、例えば、放電容量を増大させるために負極ゲル5の充填量を増やした場合などでは負極ゲル5の液面が高くなるので、組み立て時に負極集電子6を挿入する際、あるいはアルカリ電池1aが落下した時に負極ゲル5がセパレーター4の上端から正極側にあふれ出る可能性がある。そこで本発明の第2の実施例として、正極合剤3の欠損や負極ゲル5の流出を防止するための構造を備えたガスケットを挙げる。
図6に第2の実施例に係るガスケット20bの概略図を示した。この図では、ガスケット20bを電池缶2に挿入した状態を示している。第2の実施例に係るガスケット20aでは、第1の実施例と同様にセパレーター4の屈曲を防止しつつ、さらに正極合剤3の欠損や負極ゲル5の流出を防止するために周回壁面部40の下端42と正極合剤3の上端面13までの高さAと周回壁面部40の上端41から下端42までの高さBとの比B/Aの値が最適化されている。この例では、外周部24の下端を周回壁面部40の上端41としている。そして、そのB/Aの最適値を求めるためにB/Aの値が異なる各種ガスケット20aをサンプルとして作製した。そして負極ゲル5をボス部21の下端位置まで充填するとともに、各サンプルを負極端子側を下方にして1mの高さからコンクリート面に10回落下させる落下試験を行った。そして落下試験後のサンプルを分解して正極合剤3の欠損状態を目視により確認した。また負極ゲル5の流出状態についても確認した。
以下の表1に作製したサンプルの上記B/Aの値と落下試験の結果とを示した。
Figure 0006663633
表1では落下試験において、負極ゲル5の流出および正極合剤3の欠損の有無を×と○で示している。そして表1に示した結果よりB/Aの値が20%以上80%以下であれば負極ゲル5の流出と正極合剤3の欠損をともに防止することができる。負極ゲル5の流出については周回壁面部40の高さBが低いとき(B/A≦10%)のときに発生し、正極合剤3の欠損については周回壁面部40の下端42と正極合剤3の上端面13とが近接しているとき(B/A≧90%)に発生した。ここで上記のB/Aの最適値をさらに詳しく調べるために、B/Aの値をより細かく調整したサンプルを作製して同様の落下試験を行った。
以下の表2により詳細な落下試験の結果を示した。
Figure 0006663633
表2に示した結果から、B/Aの最適値が20%≦B/A≦80%であることが確認できた。そして、周回壁面部40をこの適正値の範囲内で形成すれば、正極合剤3の欠損を確実に防止でき負極ゲルを増量することができ、アルカリ電池の放電性能をより向上させることが可能となる。
===第3の実施例===
周知のごとくガスケットは樹脂の一体成形品であり、金型さえ用意すれば周回壁面部40の有無に拘わらず一回の射出成形工程で製造することができ、形状の差異による製造コストの差がほとんど無い。したがって、ガスケットの製造コストを低減させるためには使用する樹脂の量を削減することが最も効果的である。そこで本発明の第3の実施例として、使用する樹脂量を削減して製造コストを低減させることができるガスケットを挙げる。
図7は第3の実施例に係るガスケット40cを下方から見たときの斜視図である。図7に示したように、周回壁面部40bは側面が連続する円筒状ではなく、一部に切欠部43種類が形成されている。しかしながら、樹脂量を削減するために切欠部43の開口幅Cを大きくし過ぎると、負極ゲル5の充填量が多い状態でアルカリ電池が落下するなどして衝撃が加わった場合、図8に示したようにセパレーター4の上端部11が外方に屈曲して切欠部43から逸脱し、負極ゲル5がこの逸脱した箇所から外方に流出してしまう可能性がある。したがって樹脂の量を節約しつつセパレーター4の逸脱を防止するためには、切欠部43の開口幅Cを適切に設定する必要がある。
図9は切欠部43の開口幅Cを適切に設定するための概念を説明するための図である。この図9に示したように、周回壁面部40の円周の長さ(Lとする)を100%としたときに、その円周の長さLに対する切欠部43の円周方向の長さ(開口幅)Cの割合C/Lが異なるガスケット20cを用いて各種アルカリ電池作製した。そしてその各種アルカリ電池をサンプルとして第2の実施例と同様の落下試験を行った。なお円周Lは、円盤状のガスケットの中心oから周回壁面部の厚さtの中心までの半径rとしてL=2πrの計算式によって求め、切欠部の長さCは切欠部の中心角をα(deg)としてC=2πr・α/360の式に基づいて計算している。
表3に円周Lに対する切欠部の長さCの割合と落下試験の結果との関係を示した。
Figure 0006663633
表3に示した結果よりC/Lの値が20%以上のときにセパレーターの変形が認められなかった。ここで上記のC/Lの最適値をさらに詳しく調べるために、C/Lの値をより細かく調整したサンプルを作製して同様の落下試験を行った。
以下の表4により詳細な落下試験の結果を示した。
Figure 0006663633
表4に示した結果から、C/Lの最適値がC/L≦15%であることが確認できた。なお、切欠部43の数については一つの切欠部43が上記条件C/L≦15%を満たす限り、いくつ設けてもよい。そして切欠部43がC/L≦15%の条件を満たせば、周回壁面部40を備えたガスケット1cをより安価に製造することができるとともに、セパレーター4を周回壁面部40の内方に確実に保持することができる。
1、1a アルカリ電池、2 電池缶(電池缶)、3 正極合剤、4 セパレーター、
5 負極ゲル、6 負極集電子、7 負極端子板、8 正極端子、
20,20a〜20c 封口ガスケット、21 ボス部、22 ボス孔、
23 隔壁部、24 外周部、25 薄肉部、30 応力緩衝部、40 周回壁面部、
43 切欠部

Claims (4)

  1. 下方を底部として上方が開口する有底円筒状の電池缶内に、環状の正極合剤と、当該正極合剤の内側に配置される有底円筒状のセパレーターと、当該セパレーターの内側に配置される負極ゲルとが発電要素として収納されているとともに、前記電池缶の開口に負極端子板が嵌着されてなるアルカリ電池に組み込まれて前記電池缶の開口と前記負極端子板との間を絶縁するための封口ガスケットであって、当該封口ガスケットは、
    一体成形された樹脂材料からなり、円盤状の隔壁部と、当該隔壁部の周縁から上方に立設する外周部と、前記円盤状の隔壁部の中心にて棒状の負極集電子を立設させるために上下方向に中空円筒状に突設されたボス部とを備え、
    前記隔壁部には、内周側から外周側に向かって斜め上方に傾斜した後に下方に屈曲する応力緩衝部が形成されているともに、前記隔壁部の下面において当該応力緩衝部の外周に沿って下方に突出する周回壁面部が形成され、
    前記応力緩衝部の下面は、前記アルカリ電池に組み込まれた際に、前記セパレーターの上端に対向する位置となるように形成され、
    前記隔壁部において、前記ボス部の外周から前記外周部までの領域では、前記周回壁面部の下端が最も下方の位置にあり、
    前記周回壁面部の下端は、前記アルカリ電池に組み込まれた際に、前記正極合剤の上端面に対向するとともに、前記セパレーターの上端よりも下方の位置となるように形成されている、
    ことを特徴とするアルカリ電池用封口ガスケット。
  2. 請求項1において、前記アルカリ電池に組み込まれた際に、前記正極合剤の前記上端面と前記周回壁面部の上端までの距離Aと、当該周回壁面部の下端から上端までの高さBとの比B/Aが20%以上80%以下となるよう形成されていることを特徴とするアルカリ電池用封口ガスケット。
  3. 請求項1または2において、前記周回壁面部は、円周の長さを100%としたときに、当該円周の方向に0%よりも大きく、15%以下の長さの切欠が形成されていることを特徴とするアルカリ電池用封口ガスケット。
  4. 有底円筒状の電池缶内に、環状の正極合剤と、当該正極合剤の内側に配置される有底円筒状のセパレーターと、当該セパレーターの内側に配置される負極ゲルとが収納されているとともに、前記電池缶の開口に負極端子板が、請求項1〜3のいずれかに記載の前記アルカリ電池用封口ガスケットを介して嵌着されてなることを特徴とするアルカリ電池。
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