JP6770768B1 - 撚線導体 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮することなく、若しくは、低い圧縮率で、撚線導体の断面形状を真円状に近い形状に製造できる撚線導体を提供する。【解決手段】撚線導体1において、第1外層17と、第1外層17の外側に設けた第2外層18で外層12を構成し、外層12の内側に内層11を設け、第1外層17を、6本の第1細径線3と、第1細径線3より太い12本の第1太径線4で構成し、第2外層18を、第1太径線4より細く、かつ、第1細径線3より太い12本の第2細径線5と、第2細径線5より太い12本の第2太径線6で構成する。第1外層において、第1細径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配置された第1細径線間に、2本の第1太径線を周方向に配置し、第2外層における周方向において、2本の第2細径線と、2本の第2太径線を、交互に配設する。【選択図】図1

Description

本発明は、撚線導体に関するものである。
従来、電線等に使用される撚線導体を構成する各々の素線は、一般的に、全て断面円形の丸線で、かつ、同一径である。この素線として銅線が主として用いられ、その銅線に、錫、ニッケル、銀などをメッキしたもの、或いはアルミ、各種合金線が使用されている。
例えば、図3に示すように、中心部に1本の素線101からなる中心線102を配設し、この中心線102の周りに6本の素線101を配設して第1内層103を設け、この第1内層103の外側に、12本の素線101を周方向に配設して第2内層104を設け、この第2内層104の外側に、18本の素線101を周方向に配設して第3内層105を設け、この第3内層105の外側に、24本の素線101を周方向に配設して外層106を設け、総数61本の素線101を同心撚り配列に配列し、それを周方向に撚ることで形成された撚線導体100が知られている。この撚線導体100を従来技術1とする。
前記の各素線101は全て、断面円形で、かつ、同一径の線材から形成されていることから、素線101で構成される61心の同心撚り配列の撚線導体100における横断面の外形形状は、図3に示すように、六角形状に近似した形状となり、物理特性・電気特性の点で問題があり、その外形形状を真円形状に近い形状とすることが望ましい。
また、撚線導体100は、一般的に、図3に示すように、外周部に絶縁材110を被覆した被覆線として、電線等に使用される。この被覆線の外形形状は、略真円形状であることが望まれている。一方、絶縁材110は、耐圧特性の点から撚線導体100の外周部に略均一の厚みに被覆されることが望ましいため、撚線導体の外形形状は真円であることが望まれている。また、石油を主成分とする絶縁材110の減量化は、資源の有効利用の観点からも大変重要であり、撚線導体の細径化と丸形化が要求されている。
この問題を解決するため、特許文献1記載のように、断面円形で、かつ、全て同一径の素線を、一方向に撚りながら圧縮ダイスを通すことにより、図4に示すように、撚線導体201の外層素線202の外面203を加圧変形して、その撚線導体201の外形形状を略真円とする方法が提案されている。以下、該撚線導体201を従来技術2とする。
特開平11−25758号公報
また、上記従来技術2の撚線導体201において、その外形形状を真円形状に近い形状にするには、高い圧縮率を必要とし、この外側からの高い圧縮率での圧縮変形により、伸び特性、柔軟性、可撓性等の物理特性が損なわれるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点を解決した撚線導体を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層で外層を構成し、該外層の内側に内層を設け、
該内層を、内層線からなる中心線と、該中心線を取囲む6本の前記内層線を配設して形成した第1内層と、該第1内層の外側に、12本の前記内層線を配設して形成した第2内層で構成し、
前記第1外層を、6本の第1細径線と、該第1細径線より太い12本の第1太径線で構成し、
前記第2外層を、前記第1太径線より細く、かつ、第1細径線より太い12本の第2細径線と、該第2細径線より太く、かつ、前記第1太径線より細い12本の第2太径線で構成し、
前記第2内層を六角形状に形成し、
前記第2内層の六角形状の各頂部の外側で、かつ、前記中心線の中心と頂部を構成する内層線を結んだ線上に、前記第1細径線を配設し、
前記第2太径線を、前記内層線の径と同じに形成し、
前記第1外層において、前記第1細径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配置された第1細径線間に、2本の前記第1太径線を周方向に配置し、
前記第2外層における周方向において、2本の前記第2細径線と、2本の第2太径線を、交互に配設したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層で外層を構成し、該外層の内側に内層を設け、
該内層を、内層線からなる中心線と、該中心線を取囲む6本の前記内層線を配設して形成した第1内層と、該第1内層の外側に、12本の前記内層線を配設して形成した第2内層で構成し、
前記第1外層を、6本の第1細径線と、該第1細径線より太い12本の第1太径線で構成し、
前記第2外層を、前記第1太径線より細く、かつ、第1細径線より太い12本の第2細径線と、該第2細径線より太い12本の第2太径線で構成し、
前記第2内層を六角形状に形成し、
前記第2内層の六角形状の各頂部の外側で、かつ、前記中心線の中心と頂部を構成する内層線を結んだ線上に、前記第1細径線を配設し、
前記第2太径線と前記第1太径線と前記内層線の径を同じに形成し、
前記第1外層において、前記第1細径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配置された第1細径線間に、2本の前記第1太径線を周方向に配置し、
前記第2外層における周方向において、2本の前記第2細径線と、2本の第2太径線を、交互に配設したことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項記載の発明において、記第2外層の周方向において、隣り合う前記第2太径線で構成される谷間部の内側に、前記第1細径線を配設し、
前記第2外層の周方向において、隣り合う前記第2太径線と前記第2細径線で構成される谷間部の内側に、前記第1太径線を配設したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、記第2外層の周方向において、隣り合う前記第2細径線で構成される谷間部の内側に、前記第1細径線を配設したことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の発明において、径方向の最も外側に位置する層を構成する素線は、外側から圧縮変形されていることを特徴とするものである。
本発明の撚線導体は、第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層で外層を構成し、該外層の内側に内層を設け、該内層を、内層線からなる中心線と、該中心線を取囲む6本の前記内層線を配設して形成した第1内層と、該第1内層の外側に、12本の前記内層線を配設して形成した第2内層で構成し、前記第1外層を、6本の第1細径線と、該第1細径線より太い12本の第1太径線で構成し、前記第2外層を、前記第1太径線より細く、かつ、第1細径線より太い12本の第2細径線と、該第2細径線より太い12本の第2太径線で構成し、前記第1外層において、前記第1細径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配置された第1細径線間に、2本の前記第1太径線を周方向に配置し、前記第2外層における周方向において、2本の前記第2細径線と、2本の第2太径線を、交互に配設したことにより、圧縮することなく、若しくは、低い圧縮率で、撚線導体の断面形状を真円形状に近い形状とすることができるとともに、素線における物理特性の低下の少ない、撚線導体を提供できる。
また、撚線導体の外周を真円形状に近い形状とすることで、撚線導体の細径化、絶縁被覆の薄肉が可能となり、絶縁被覆の減量化によるコスト低減、並びに、端末加工の信頼性向上、電気特性及び物理特性に優れた高品質の絶縁電線を提供できる。
本発明の実施例1に係る撚線導体の横断面図。 本発明の実施例2に係る撚線導体の横断面図。 従来技術1に係る撚線導体の横断面図。 従来技術2を説明するための横断面図。
発明の実施するための形態
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1における撚線導体1の軸方向と直交する方向に切断した横断面図で、各素線の基となる線材の断面形状と素線の断面形状が同一とした場合の模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
撚線導体1は、図1に示すように、配設された総数61本の素線を、軸方向に撚ることにより構成されている。この素線は、内層線(素線)2、第1細径線(素線)3、第1太径線(素線)4、第2細径線(素線)5、第2太径線(素線)6の5種類により構成されている。各素線は、夫々直径の異なる断面円形の(丸形)の線材を基にして構成されている。
また、第1細径線3の直径dは、5種類の素線の中で最も細く形成され、第2細径線5の直径dは、第1細径線3の直径dより太く形成され、第2太径線6の直径dは、第2細径線5の直径dより太く形成され、第1太径線4の直径dは、第2太径線6の直径dより太く形成されているとともに、内層線2の直径dは、第2太径線6の直径dと同じに形成されるように、内層線2、第1細径線3、第1太径線4、第2細径線5、第2太径線6は、断面円形(丸形)で、径の異なる4種類の線材を基にして構成されている。
これらの線材としては、従来と同様に、銅線やこの銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたもの、或いはアルミ線、各種合金線が使用できる。
撚線導体1は、内層11と、内層11の外側に形成した外層12で構成されている。
内層11は、中心に位置する1本の内層線2により構成された中心線13と、この中心線13の外周を覆い囲むように配置された6本の内層線2により構成された第1内層14と、この第1内層14の外周を覆い囲むように配置された12本の内層線2により構成された第2内層15で構成されている。
外層12は、6本の第1細径線3と12本の第1太径線4からなる総計18本により構成された第1外層17と、この第1外層17の外周を覆い囲むように配置された12本の第2細径線5と、12本の第2太径線6からなる総計24本により形成された第2外層18で構成されている。
内層11を構成する中心線13、第1内層14、第2内層15は、全て同じ内層線2で構成され、内層11は、総数19本の内層線2を、同心撚り配列で配列して構成されており、内層11の外形状は、図1に示すように、略六角形状に形成されている。
第1外層17を形成する第1細径線3は、図1に示すように、第2内層15を構成する内層線2のうち、中心線13の中心Aから最も遠い位置に位置し、第2内層15の頂部15Aを構成する内層線2Aの外側で、かつ、中心線13の中心と、頂部15Aを構成する内層線2Aを結んだ線上に略位置するように配置されている。また、第1外層17を形成する各細径線3は、図1に示すように、周方向において、相互に離間して設けられている。
第1外層17を構成する第1太径線4は、図1に示すように、周方向において最も近い位置に配設された第1細径線3,3間に、周方向に2本隣接して配設されている。第1太径線4は、第2内層15の頂部15Aを構成する内層線2Aと、第2内層15の周方向において隣接する内層線2間で形成される谷間部22の外側に配設されている。
第1外層17において、周方向に隣り合う第1細径線3と第1太径線4間、又は、第1太径線4と第1太径線4間で形成される谷間部の内側には、第2内層15を構成する内層線2が1本配設されている。
第2外層18は、図1に示すように、その周方向において、2本の第2細径線5,5と、2本の第2太径線6,6が交互に配設されている。この最も近い位置に配設された第2太径線6,6間で形成される谷間部19の内側に、第1外層17を構成する第1細径線3が1本配設されている。
また、第2外層18の周方向において、隣り合う第2細径線5と第2太径線6間で形成される谷間部20の内側に、第1外層17を構成する第1太径線4が1本配設されている。
第2外層18の周方向において、最も近い位置に配設された2本の第2細径線5,5間の内側と、第1外層17の周方向において、最も近い位置に配設された2本の第1太径線4,4間の外側で空隙21が形成されている。
上記の構成により、撚線導体1の外形形状は、略真円形状に近い形状とすることができる。すなわち、中心線13の中心Aから第2外層18を構成する第2太径線6の最外縁端Bまでの距離L1と、中心線13の中心Aから第2外層18を構成する第2細径線5の最外縁端Cまでの距離L2が略同一となるように形成されている。つまり、第2外層18を形成する全ての第2太径線6と第2細径線5の最外縁端B、Cは、図1に示すように、中心線13の中心Aから第1太径線5の最外縁端Bまでの距離L1を半径とする真円線に近い位置に位置するように形成されている。
例えば、
=0.72d ・・・(1)
=0.88d ・・・(2)
=d ・・・(3)
=1.08d ・・・(4)
の関係式を満たすように設定することにより、撚線導体1を圧縮することなく形成しても、撚線導体1の中心Aから2太径線6の最外縁端Bまでの距離L1と、中心Aから第2細径線5の最外縁端Cまでの距離L2が略同一で、かつ、各素線が、隣接する略全ての素線と相互に接触させることができる。
本実施例1の撚線導体1は、上記の構造を有しているために、次のような作用、効果を奏する。
撚線導体1の外形形状を圧縮することなく、略真円形状とし、かつ、素線2〜6が、隣接する略全ての素線2〜6と接触することができる。
撚線導体1の外形が略真円形状で、絶縁材の被覆を外周全体にわたって、厚みを薄く、かつ、略均一化することができ、絶縁材の減量を図り、コストを低減することができる。
なお、前記実施例1の撚線導体1を構成する素線は、第1細径線3の直径dを、5種類の素線の中で最も細く形成し、第2細径線5の直径dを、第1細径線3の直径dより太く形成し、第2太径線6の直径dを、第2細径線5の直径dより太く形成し、第1太径線4の直径dを、第2太径線6の直径dより太く形成するとともに、内層線2の直径dを、第2太径線6の直径dと同じに形成すれば、上記に載の径を有する素線以外にも任意の径を有する素線を用いて撚線導体1を構成することができる。
また、その第2外層18の外周部から圧縮ダイス等により圧縮して、撚線導体1を形成するようにしてもよい。 この圧縮により、第2外層18を形成する素線5,6の外周部は、圧縮変形され、撚線導体の外形形状をより真円形状に近づけることができる。圧縮ダイス等による圧縮は、撚線導体1を製造する際に行っても良いし、撚線導体1を製造した後に行っても良い。なお、圧縮率に関しては、任意に設定する。
本実施例1の撚線導体1は、圧縮することなく、若しくは、上記従来技術2の撚線導体と比較して低い圧縮率で形成することができるため、のび特性、柔軟性、可とう性等の物理特性を、上記従来技術2の撚線導体よりも向上させることができる。
[実施例2]
図2は、本発明の実施例2における撚線導体31の軸方向と直交する方向に切断した横断面図で、各素線の基となる線材の断面形状と素線の断面形状が同一とした場合の模式図である。なお、各素線の断面を示す斜線は、図の煩雑を避けるために省略した。
撚線導体31は、図2に示すように、配設された総数61本の素線を、軸方向に撚ることにより構成されている。この素線は、内層線(素線)32、第1細径線(素線)33、第1太径線(素線)34、第2細径線(素線)35、第2太径線(素線)36の5種類により構成されている。各素線は、夫々直径の異なる断面円形の(丸形)の線材を基にして構成されている3
また、第1細径線33の直径d11は、5種類の素線の中で最も細く形成され、第2細径線35の直径d12は、第1細径線33の直径d11より太く形成され、第2太径線36の直径d13は、第2細径線35の直径d12より太く形成されているとともに、第2太径線36の直径d13と、第1太径線34の直径d14と、内層線32の直径d15は同じに形成されるように、内層線32、第1細径線33、第1太径線34、第2細径線35、第2太径線36は、断円形(丸形)で、径の異なる3種類の線材を基にして構成されている。
これらの線材としては、上記実施例1と同様に、銅線やこの銅線に、錫、ニッケル、銀をメッキしたもの、或いはアルミ線、各種合金線が使用できる。
撚線導体31は、内層41と、内層41の外側に形成した外層42で構成されている。
内層41は、中心に位置する1本の内層線32により構成された中心線43と、この中心線43の外周を覆い囲むように配置された6本の内層線32により構成された第1内層44と、この第1内層44の外周を覆い囲むように配置された12本の内層線32により構成された第2内層45で構成されている。
外層42は、6本の第1細径線33と12本の第1太径線34からなる総計18本により構成された第1外層47と、この第1外層47の外周を覆い囲むように配置された12本の第2細径線35と、12本の第2太径線36からなる総計24本により形成された第2外層48で構成されている。
内層41を構成する中心線43、第1内層44、第2内層45は、全て同じ内層線32で構成され、内層41は、総数19本の内層線32を、同心撚り配列で配列して構成されており、内層41の外形状は、図2に示すように、略六角形状に形成されている。
第1外層47を形成する第1細径線33は、図2に示すように、第2内層45を構成する内層線32のうち、中心線43の中心Aから最も遠い位置に位置し、第2内層45の頂部45Aを構成する内層線32Aの外側で、かつ、中心線43の中心と、頂部45Aを構成する内層線32Aを結んだ線上に略位置するように配置されている。また、第1外層47を形成する各第1細径線33は、図2に示すように、周方向において、相互に離間して設けられている。
第1外層47を構成する第1太径線34は、図2に示すように、周方向において最も近い位置に配設された第1細径線33,33間に、周方向に2本隣接して配設されている。第1太径線34は、第2内層45の頂部45Aを構成する内層線32Aと、第2内層45の周方向において隣接する内層線32間で形成される谷間部52の外側に配設されている。
第1外層47において、周方向に隣り合う第1細径線33と第1太径線34間、又は、第1太径線34と第1太径線34間で形成される谷間部の内側には、第2内層45を構成する内層線32が1本配設されている。
第2外層48は、図2に示すように、その周方向において、2本の第2細径線35,35と、2本の第2太径線36,36が交互に配設されている。この最も近い位置に配設された第2細径線35,35間で形成される谷間部49の内側に、第1外層47を構成する第1細径線33が1本配設されている。
また、第2外層48を構成する第2太径線36は、その内側に位置する第1外層47を構成する第1太径線34と当接するように配設されている。
第2外層48の周方向において、最も近い位置に配設された2本の第2太径線36,36間の内側と、第1外層17の周方向において、最も近い位置に配設された2本の第1太径線4,4間の外側で空隙51が形成されている。
上記の構成により、撚線導体31の外形形状は、略真円形状に近い形状とすることができる。すなわち、中心線43の中心Aから第2外層48を構成する第2太径線36の最外縁端Bまでの距離L1と、中心線43の中心Aから第2外層48を構成する第2細径線35の最外縁端Cまでの距離L2が略同一となるように形成されている。つまり、第2外層48を形成する全ての第2太径線36と第2細径線35の最外縁端B、Cは、図2に示すように、中心線43の中心Aから第1太径線35の最外縁端Bまでの距離L1を半径とする真円線に近い位置に位置するように形成されている。
例えば、
11=0.81d15 ・・・(5)
12=0.94d15 ・・・(6)
13=d15 ・・・(7)
14=d15 ・・・(8)
なお、前記実施例1の撚線導体31を構成する素線は、第1細径線33の直径d11を、5種類の素線の中で最も細く形成し、第2細径線35の直径d12を、第1細径線33の直径d11より太く形成し、第2太径線36の直径d13を、第2細径線35の直径d12より太く形成するとともに、第2太径線36の直径d13と、第1太径線34の直径d14と、内層線32の直径d15を、同じに形成すれば、上記に載の径を有する素線以外にも任意の径を有する素線を用いて撚線導体31を構成することができる。
本実施例2においても、上記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
符合の説明
1,31 撚線導体
2,32 内層線
3,33 第1細径線
4,34 第1太径線
5,35 第2細径線
6,36 第2太径線
11,41 内層
12,42 外層
13,43 中心線
14,44 第1内層
15,45 第2内層
17,47 第1外層
18,48 第2外層

Claims (5)

  1. 第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層で外層を構成し、該外層の内側に内層を設け、
    該内層を、内層線からなる中心線と、該中心線を取囲む6本の前記内層線を配設して形成した第1内層と、該第1内層の外側に、12本の前記内層線を配設して形成した第2内層で構成し、
    前記第1外層を、6本の第1細径線と、該第1細径線より太い12本の第1太径線で構成し、
    前記第2外層を、前記第1太径線より細く、かつ、第1細径線より太い12本の第2細径線と、該第2細径線より太く、かつ、前記第1太径線より細い12本の第2太径線で構成し、
    前記第2内層を六角形状に形成し、
    前記第2内層の六角形状の各頂部の外側で、かつ、前記中心線の中心と頂部を構成する内層線を結んだ線上に、前記第1細径線を配設し、
    前記第2太径線を、前記内層線の径と同じに形成し、
    前記第1外層において、前記第1細径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配置された第1細径線間に、2本の前記第1太径線を周方向に配置し、
    前記第2外層における周方向において、2本の前記第2細径線と、2本の第2太径線を、交互に配設したことを特徴とする撚線導体。
  2. 第1外層と、該第1外層の外側に設けた第2外層で外層を構成し、該外層の内側に内層を設け、
    該内層を、内層線からなる中心線と、該中心線を取囲む6本の前記内層線を配設して形成した第1内層と、該第1内層の外側に、12本の前記内層線を配設して形成した第2内層で構成し、
    前記第1外層を、6本の第1細径線と、該第1細径線より太い12本の第1太径線で構成し、
    前記第2外層を、前記第1太径線より細く、かつ、第1細径線より太い12本の第2細径線と、該第2細径線より太い12本の第2太径線で構成し、
    前記第2内層を六角形状に形成し、
    前記第2内層の六角形状の各頂部の外側で、かつ、前記中心線の中心と頂部を構成する内層線を結んだ線上に、前記第1細径線を配設し、
    前記第2太径線と前記第1太径線と前記内層線の径を同じに形成し、
    前記第1外層において、前記第1細径線を周方向に離間して配設し、周方向の最も近い位置に配置された第1細径線間に、2本の前記第1太径線を周方向に配置し、
    前記第2外層における周方向において、2本の前記第2細径線と、2本の第2太径線を、交互に配設したことを特徴とする撚線導体。
  3. 前記第2外層の周方向において、隣り合う前記第2太径線で構成される谷間部の内側に、前記第1細径線を配設し、
    前記第2外層の周方向において、隣り合う前記第2太径線と前記第2細径線で構成される谷間部の内側に、前記第1太径線を配設したことを特徴とする請求項記載の撚線導体。
  4. 前記第2外層の周方向において、隣り合う前記第2細径線で構成される谷間部の内側に、前記第1細径線を配設したことを特徴とする請求項2記載の撚線導体。
  5. 径方向の最も外側に位置する層を構成する素線は、外側から圧縮変形されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撚線導体。
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