JP6770406B2 - 弁装置 - Google Patents

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ここに開示された技術は、弁装置に関する。
従来より、弁装置の一例として、蒸気の排出を抑制する一方、ドレンを排出するドレントラップが知られている。
例えば、特許文献1に係るドレントラップは、ドレンが流通する流路中に、弁孔を有する弁座と、弁孔を開閉する弁体とを設けている。このようなドレントラップにおいては、ドレンが流入してきた際には、弁体が弁孔を開き、ドレンを流通させる。一方、蒸気が流入してきた際には、弁体が弁孔を閉じ、蒸気の流通を阻止する。
特開2002−89785号公報
ところで、前述のような弁装置においては、使用を継続していくと、やがて、弁体又は弁座にスケールやゴミ等の異物が堆積する虞がある。このような異物が堆積すると、開口を密閉することが難しくなり、蒸気の漏れにつながる。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、弁体又は弁座に付着する異物に起因する蒸気の漏洩を解消することにある。
ここに開示された弁装置は、流体が流通する流路が形成されたケーシングと、弁座と前記弁座に離着座する弁体とを有し、前記流路の開通及び遮断を切り替える弁と、前記弁を清掃する清掃機構とを備え、前記清掃機構は、前記ケーシング内に収容され、前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との間に挿入されることによって前記弁体のシート面及び前記弁座のシート面を清掃する清掃部を有している。
前記弁装置によれば、弁体又は弁座に付着する異物に起因する蒸気の漏洩を解消することができる。
図1は、ドレントラップの平面図である。 図2は、図1におけるII−II線におけるドレントラップの断面図である。 図3は、第2弁の拡大断面図である。 図4は、図1におけるIV−IV線におけるドレントラップの部分断面図である。 図5は、清掃機構により清掃中の第2弁の模式図である。 図6は、第2弁体のシート面を通過するブラシを示す模式図である。 図7は、変形例に係る清掃機構を示す模式図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、ドレントラップ100の平面図である。図2は、図1におけるII−II線におけるドレントラップ100の断面図である。
ドレントラップ100は、ドレンが流入してきた場合にはドレンを通過させて流出させる一方、蒸気が流入してきた場合には蒸気の流出を阻止する。ドレントラップ100は、弁装置の一例であり、ドレンは、流体の一例である。ドレントラップ100は、流体の流路が形成されたケーシング1と、流路中に設けられ、流路の開通及び遮断を切り替える第1弁3及び第2弁4と、第2弁4を清掃するための清掃機構5とを備えている。ケーシング1内に流入したドレンは、基本的には第1弁3を通ってケーシング1から流出する。第2弁4は、基本的には、ケーシング1内に流入した空気を排出する。ただし、第2弁4は、ケーシング1内に流入したドレンを排出する場合もある。
ケーシング1は、下部11と、下部11に取り付けられる中間部12と、中間部12に取り付けられる上部13とを有している。
ケーシング1には、流体がケーシング1に流入する流入口21と、流体を貯留する貯留室22と、流体がケーシング1から流出する流出口23と、貯留室22と流出口23とを連通させる第1排出通路24と、第2弁4が設置される弁室25と、貯留室22と弁室25とを連通させる連通路26と、弁室25と第1排出通路24とを連通させる第2排出通路27とを有している。
流入口21、貯留室22、流出口23、第1排出通路24、弁室25、連通路26及び第2排出通路27によって流路が形成される。より詳しくは、流路は、ドレンを排出するための第1流路2Aと、空気及びドレンを排出するための第2流路2Bを含んでいる。第1流路2Aは、流入口21、貯留室22、第1排出通路24及び流出口23によって形成される。第2流路2Bは、流入口21、貯留室22、連通路26、弁室25、第2排出通路27、第1排出通路24及び流出口23によって形成される。
貯留室22は、下部11と中間部12とによって区画される。流入口21は、下部11に形成され、貯留室22の比較的上部に連通している。流出口23は、下部11に形成されている。流入口21と流出口23とは、水平に延びる同一の軸上に形成されている。第1排出通路24は、下部11に形成されている。第1排出通路24の上流端は、貯留室22の比較的下部に連通している。第1排出通路24の下流端は、流出口23に連通している。
弁室25は、中間部12と上部13とによって区画される。連通路26は、中間部12に形成されている。連通路26は、貯留室22の比較的上部(詳しくは、流入口23よりも高い部分)に連通している。第2排出通路27は、中間部12から下部11に亘って形成されている。
第1弁3は、第1弁体31と、第1弁座32とを有している。第1弁体31は、中空球形のフロートであり、貯留室22に自由状態で収容されている。第1弁座32は、第1排出通路24の上流端に設けられている。第1弁座32の一部(上流端部)は、貯留室22内に位置している。第1弁座32には、弁孔33が形成されている。弁孔33の上流端は、オリフィスを構成している。貯留室22に貯留されるドレンが増加すると、第1弁体31が浮上し、第1弁座32から離座する。一方、貯留室22のドレンが減少すると、第1弁体31が下降し、第1弁座32に着座する。こうして、第1排出通路24、ひいては第1流路2Aが開閉される。
図3は、第2弁4の拡大断面図である。第2弁4は、所定の温度未満の流体(例えば、空気又はドレン)を排出する一方、所定の温度以上の流体(例えば、蒸気)の排出を停止する熱応動式の弁である。第2弁4は、第2弁体41を含む弁ユニット40と、第2弁座42とを有している。弁ユニット40は、第2弁体41と、第2弁体41が取り付けられた温度応動部43とを有している。第2弁4は、弁の一例である。第2弁体41が弁体の一例であり、第2弁座42が弁座の一例である。
温度応動部43は、内部に膨張媒体が密閉された略円盤状に形成されている。温度応動部43の少なくとも一部は、ダイヤフラム44で形成されている。ダイヤフラム44は、複数枚の金属製の薄膜で形成されている。第2弁体41は、ダイヤフラム44に取り付けられている。膨張媒体は、温度によって膨張する媒体である。例えば、膨張媒体は、水、水より沸点が低い液体、又はそれらの混合物である。膨張媒体が膨張収縮することによって、ダイヤフラム44が変形し、それに伴い、第2弁体41が変位する。温度応動部43は、駆動部の一例である。
第2弁体41の下端面は、第2弁座42に着座するシート面41aとなっている。シート面41aは、略円形の平面状に形成されている。
弁ユニット40は、図2に示すように、弁室25に収容される。弁室25の底には、保持部25aが設けられている。弁ユニット40は、保持部25a上に載置される。弁ユニット40は、コイルバネ47によって保持部25aに押し付けられている。コイルバネ47の一端部は、上部13に固定されている。コイルバネ47の他端は、弁ユニット40に当接している。コイルバネ47は、上部13を中間部12に取り付けることによって圧縮され、弁ユニット40を押圧する付勢力を発生する。コイルバネ47は、弾性部材の一例である。
第2弁座42は、図3に示すように、弁孔45が貫通形成され、略円筒状にされている。第2弁座42の上端部には、鍔部46が形成されている。第2弁座42は、弁室25の底に設置されている(図2参照)。弁孔45によって弁室25と第2排出通路27とが連通している。
鍔部46は、弁ユニット40と対向している。鍔部46の中央部は、その周囲に比べて隆起しており、この中央部に、第2弁体41が着座するシート面42aが形成されている。シート面42aは、平面状に形成されている。シート面42aには、弁孔45の上流端が開口しており、略円環状に形成されている。
温度応動部43の温度が高くなると、膨張媒体が膨張して、ダイヤフラム44が変形し、第2弁体41が第2弁座42に着座する。温度応動部43の温度が低くなると、膨張媒体が収縮して、ダイヤフラム44が変形し、第2弁体41が第2弁座42から離座する。こうして、第2排出通路27、ひいては第2流路2Bが開閉される。この例では、ドレンと同程度の温度では第2弁体41が第2弁座42から離座し、蒸気と同程度の温度では第2弁体41が第2弁座42に着座するような膨張媒体が採用されている。
図4は、図1におけるIV−IV線におけるドレントラップ100の部分断面図である。清掃機構5は、ブラシ51と、ブラシ51が螺合される第1プラグ55と、第1プラグ55に取り付けられる第2プラグ56と、シール部材としてのガスケット57とを有している。ブラシ51は、清掃部の一例である。
ブラシ51は、軸心Aに沿って延びるシャフト52と、シャフト52の一端部に取り付けられた複数の毛53とを有している。毛53は、シャフト52の一端部に放射状に設けられている。シャフト52の中間部には、雄ネジが形成されている。シャフト52の他端には、シャフト52を回転させる工具が係合する係合部54が形成されている。
ケーシング1には、清掃を行わない際にブラシ51を収容しておく、収容室29が形成されている。収容室29は、弁室25に隣接して設けられており、弁室25と連通している。ブラシ51のうち毛53が設けられた端部は、収容室29に収容されている。一方、ブラシ51のうち係合部54が形成された端部は、ケーシング1外に露出している。
第1プラグ55は、略円筒状に形成されている。第1プラグ55には、軸心方向に延びる第1ネジ孔55aが形成されている。第1ネジ孔55aに、シャフト52の雄ネジが螺合されている。この状態において、シャフト52の軸心Aは、開弁状態の第2弁体41と第2弁座42との隙間を通り且つ、弁孔45の軸心Xと直交している。
第1プラグ55のうち、ケーシング1から遠い方の端部には、第1ネジ孔55aに連続して、第2ネジ孔55bが第1ネジ孔55aと同軸上に形成されている。第2ネジ孔55bは、第1ネジ孔55aよりも大径に形成されている。第2ネジ孔55bに、第2プラグ56が螺合される。
第2プラグ56は、略円筒状に形成されている。第2プラグ56には、軸心方向に延びるガイド孔56aが形成されている。ガイド孔56aは、第1プラグ55の第1ネジ孔55aと同軸上に形成されている。ガイド孔56aには、シャフト52が挿通されている。第2プラグ56は、シャフト52を回転自在に支持する。
ガスケット57は、第2ネジ孔55bの底部と第2プラグ56との間に配置されている。ガスケット57は、円環状に形成されている。シャフト52は、ガスケット57に挿通されている。シャフト52の外周面とガスケット57の内周面とは、密着している。ガスケット57によって、ガイド孔56aとシャフト52との間がシールされる。
このように構成されたドレントラップ100の動作について説明する。
ドレントラップ100が設置された蒸気システムの始動時には、温度応動部43の温度は低く、第2弁体41は第2弁座42から離座している。また、ケーシング1内のドレンが無い場合又は少ない場合には、第1弁体31が第1弁座32に着座している。つまり、第1弁3は、閉鎖され、第2弁4は、開放されている。
この状態から蒸気システムが始動すると、流入口21からケーシング1内にドレンが流入し始める。このとき、流入口21に接続された配管内に存在していた空気もドレンと共にケーシング1内に流入する。貯留部22に流入したドレンは、貯留部22の下部に溜まっていく。貯留部22のドレンの貯留量が増加すると、第1弁体31が浮上して、第1弁座32から離座する。これにより、第1弁3が開放される。ドレンは、第1排出通路24を通って、流出口23から流出していく。
貯留部22に流入した空気は、貯留部22の上部に滞留し、空気の一部は、連通路26を通って弁室25へ流入する。空気の温度がかなりの高温でない限り、温度応動部43の膨張媒体の体積(即ち、膨張の度合い)は小さく、第2弁体41が第2弁座42から離座し、弁孔45が開放されたままである。そのため、空気は、第2弁4を介して第2排出通路27へ流入し、第1排出通路24を通って流出口23から流出していく。
尚、第1弁3からのドレンの排出量に対して流入口21からのドレンの流入量が多い場合には、貯留部22に貯留されたドレンの量は増加する。やがて、ドレンの一部は、連通路26を通って弁室25へ流入する。すると、温度応動部43の温度は、ドレンの温度に近づく。この例では、温度応動部43の膨張媒体の温度がドレンと同程度の場合には、膨張媒体の体積(即ち、膨張の度合い)は小さく、第2弁体41が第2弁座42から離座し、弁孔45が開放されたままである。そのため、ドレンは、第2弁4を介して第2排出通路27へ流入し、第1排出通路24を通って流出口23から流出していく。
一方、流入口21からケーシング1内に蒸気が流入すると、貯留部22のドレンは、第1弁3から排出されて減少していき、やがて第1弁体31が第1弁座32に着座する。こうして、第1弁3が閉鎖され、第1弁3からの蒸気の排出が阻止される。
また、蒸気の一部は、連通路26を通って弁室25へ流入し得る。すると、弁室25の温度が上昇し、ひいては温度応動部43の膨張媒体が膨張する。膨張媒体の膨張によりダイヤフラム44が変形し、第2弁体41が下方へ変位し、第2弁体41が第2弁座42に着座する。こうして、第2弁4が閉鎖され、第2弁4からの蒸気の排出が阻止される。
その結果、流出口23からの蒸気の流出が阻止される。
このように、ドレントラップ100は、流入してきたドレン及び空気を、通過させて流出させる一方、流入してきた蒸気の流出を阻止する。
続いて、清掃機構5による第2弁4の清掃について説明する。図5は、清掃機構5により清掃中の第2弁4の模式図である。図6は、第2弁体41のシート面41aを通過するブラシ51を示す模式図である。
第2弁4においては、第2弁体41及び第2弁座42にスケール等の異物が堆積し得る。詳しくは、スケール等の異物は、減圧される部分に堆積しやすい。第2弁体41と第2弁座42との間は、開弁時であってもドレン等の流路の他の部分に比べて流路断面積が小さくなっている。そのため、第2弁体41及び第2弁座42はそれぞれ、絞りとして機能し、通過するドレンを減圧させる。ドレンが減圧されて蒸発する際にスケールが発生しやすい。その結果、第2弁体41及び第2弁座42にスケール等の異物が堆積し得る。第2弁体41のシート面41a及び/又は第2弁座42のシート面42aに異物が堆積すると、第2弁4から蒸気が漏洩し得る。
そこで、第2弁4は、定期的、又は、第2弁4に堆積した異物が多くなったときに清掃機構5によって清掃される。清掃は、第2弁体41の開弁時に、ドレントラップ100を分解することなく行われる。尚、清掃は、第2弁体41の開弁時に限られず、第2弁体41の閉弁時に行われてもよい。
清掃時以外の場合には、ブラシ51は、毛53が弁室25内における流体の流れを阻害しない位置である退避位置に位置している。詳しくは、毛53は、収容室29内に位置している。
清掃を行う際には、作業者は、係合部54に係合する工具によってシャフト52を回転させる。これにより、シャフト52は、回転しながら、その軸心Aの方向に進退する。シャフト52が軸心Aの方向に進んでいくと、毛53は、収容室29から弁室25へ進入する。シャフト52の軸心Aは、開弁状態の第2弁体41と第2弁座42との隙間を通り且つ、弁孔45の軸心Xと直交している。そのため、毛53は、やがて第2弁体41と第2弁座42との隙間(詳しくは、シート面41aとシート面42aとの隙間)に進入する。毛53は、第2弁体41と第2弁座42との隙間を回転しながら進む。このとき、毛53は、シート面41a及びシート面42aに堆積した異物を除去する。
ブラシ51における毛53の部分の直径は第2弁体41と第2弁座42との隙間よりも大きいので、図5に示すように、毛53は、撓んだ状態で第2弁体41と第2弁座42との隙間に進入する。このとき、ブラシ51は、弁ユニット50をコイルバネ47(図2参照)の付勢力に抗して上方へ押し上げる。これにより、第2弁体41と第2弁座42との隙間が拡がる。その結果、毛53が第2弁体41と第2弁座42との隙間を通過することが容易になると共に、毛53がシート面41a及びシート面42aに適切な力で押し付けられることになる。つまり、ブラシ51による異物の除去能力が向上する。
シャフト52は、弁孔45の軸心Xと垂直に交差して進んでいくので、図6に示すように、毛53は、シート面41a及びシート面42aを、それらの直径方向に横切っていく(図6では、シート面42aは図示していない)。ブラシ51における毛53の部分の直径は、シート面41aの直径よりも大きく、且つ、シート面42aの直径よりも大きい。そのため、毛53は、シート面41a及びシート面42aを直径方向に通過することによって、シート面41a及びシート面42aの全面を掃くことができる。
ブラシ51は、清掃の終了時には退避位置に戻る必要があるので、毛53が第2弁体41と第2弁座42との隙間を一旦通過した後、シャフト52が反対方向に回転させられる。こうして、毛53は、第2弁体41と第2弁座42との隙間を少なくとも一往復、即ち、少なくとも2回は通過する。毛53は、後退する際にも、シート面41a及びシート面42aを掃く。
こうして、シート面41a及びシート面42aに堆積した異物がブラシ51によって除去される。その結果、第2弁4における蒸気の漏洩が解消される。
以上のように、ドレントラップ100(弁装置)は、ドレン(流体)が流通する流路が形成されたケーシング1と、第2弁座42(弁座)と第2弁座42に離着座する第2弁体41(弁体)とを有し、流路の開通及び遮断を切り替える第2弁4(弁)と、第2弁4を清掃する清掃機構5とを備え、清掃機構5は、ケーシング1内に収容され、第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの間に挿入されることによって第2弁体41のシート面41a及び第2弁座42のシート面42aを清掃するブラシ51(清掃部)を有している。
この構成によれば、第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの間に挿入されるブラシ51によって、シート面41a及びシート面42aが清掃される。これにより、シート面41a及びシート面42aに付着する異物が除去され、蒸気の漏洩が解消される。
また、ブラシ51は、所定の軸心Aに沿って延びるシャフト52を有し、軸心Aの方向に進退するように支持されており、シャフト52の軸心Aは、第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの間を通るように延びている。
この構成によれば、ブラシ51は、軸心Aの方向に進退することによって、第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの間に挿入される。
さらに、ブラシ51は、シャフト52の軸心Aを中心として回転しながら、第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの隙間に挿入される。
この構成によれば、ブラシ51は、軸心Aを中心に回転しながらシート面41aとシート面42aとの隙間を通過する。これにより、ブラシ51による異物の除去能力が向上する。
また、第2弁体41は、第2弁体41を第2弁座42の方向へ移動させる温度応動部43(駆動部)と共に弁ユニット40を構成し、弁ユニット40は、コイルバネ47(弾性部材)によって弾性的に保持されており、清掃機構5は、ブラシ51を第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの間に挿入する際に、コイルバネ47の付勢力に抗して弁ユニット40をブラシ51によって押圧して第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの隙間を拡げる。
この構成によれば、ブラシ51が通過する際には、シート面41aとシート面42aとの隙間が拡げられるので、ブラシ51の通過が容易となる。このとき、ブラシ51には、弁ユニット40を押圧する際の反力が作用するので、ブラシ51とシート面41a及びシート面42aとの間に適度な押し付け力が発生する。これにより、ブラシ51による異物の除去能力が向上する。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、ドレントラップ100は、蒸気の排出を阻止するスチームトラップに限らず、空気の排出を阻止するエアトラップ、又はガスの排出を阻止するガストラップ等であってもよい。
また、ここに開示された技術は、ドレントラップ100に限らず、流体として気体又は液体の流通を制御する任意の弁装置に適用することができる。
ドレントラップ100では、清掃機構5は、第2弁4を清掃しているが、第1弁3を清掃してもよい。その場合、清掃機構5は、第1弁体31と第1弁座32との間にブラシ51が挿入されるように、ケーシング1に設置される。
第2弁体41のシート面41a及び第2弁座42のシート面42aは、平面であるが、これに限られるものではない。第2弁体41のシート面41aが略球面で、第2弁座42のシート面42aが略円錐状であってもよい。このような構成であっても、ブラシ51がシート面41aとシート面42aとの隙間に挿入されることによってシート面41a及びシート面42aを清掃することができる。このように一方のシート面が凸状で、他方のシート面が凹状であっても、ブラシ51によって凸状のシート面を清掃できることはもちろんのこと、毛53は可撓性を有するので凹状のシート面も清掃することができる。
また、ドレントラップ100では、清掃機構5は、1つのブラシ51を有しているが、複数のブラシ51を有していてもよい。図7には、清掃機構5の変形例を示す。変形例に係る清掃機構205は、第1ブラシ51Aと第2ブラシ51Bとを有している。第1ブラシ51Aのシャフト52aの軸心Aa、及び、第2ブラシ51Bのシャフト52bの軸心Abは、第2弁体41のシート面41aと第2弁座42のシート面42aとの隙間を通るように延びている。ただし、軸心Aaと軸心Abとは、一直線上には並んでいない。軸心Aaと軸心Abとは、互いに平行であって、弁孔45の軸心Xに対してオフセットしている。第1ブラシ51Aと第2ブラシ51Bとは、軸心Xに対して点対称な位置に配置されている。
毛53aの部分の直径及び毛53bの部分の直径は、前記ブラシ51の毛53の部分の直径に比べて小さい。毛53aと毛53bとによって、シート面41a及びシート面42aの全面を掃くようになっている。
このように、清掃機構5は、2以上のブラシ51を有していてもよい。
また、清掃機構5の清掃部は、ブラシ51で形成されているが、これに限られるものではない。例えば、毛53の代わりに、スポンジのような可撓性を有する部材を設けてもよい。
清掃機構5による清掃は、第2弁体41の閉弁時に行われてもよい。その場合、ブラシ51は、弁ユニット50をコイルバネ47(図2参照)の付勢力に抗して上方へ押し上げる。これにより、第2弁体41と第2弁座42との間に隙間が形成され、その隙間にブラシ51が進入する。こうして、毛53が、シート面41a及びシート面42aに堆積した異物を除去する。
以上説明したように、ここに開示された技術は、弁装置について有用である。
100 ドレントラップ(弁装置)
1 ケーシング
4 第2弁(弁)
40 弁ユニット
41 第2弁体(弁体)
41a シート面
42 第2弁座(弁座)
42a シート面
43 温度応動部(駆動部)
47 コイルバネ(弾性部材)
5 清掃機構
51 ブラシ(清掃部)
52 シャフト
A 軸心
X 軸心

Claims (4)

  1. 流体が流通する流路が形成されたケーシングと、
    弁座と前記弁座に離着座する弁体とを有し、前記流路の開通及び遮断を切り替える弁と、
    前記弁を清掃する清掃機構とを備え、
    前記清掃機構は、前記ケーシング内に収容され、前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との間に挿入されることによって前記弁体のシート面及び前記弁座のシート面を清掃する清掃部を有し
    前記清掃部は、所定の軸心に沿って延びるシャフトを有し、前記軸心の方向に進退するように支持されており、
    前記シャフトの軸心は、前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との間を通るように延びていることを特徴とする弁装置。
  2. 流体が流通する流路が形成されたケーシングと、
    弁座と前記弁座に離着座する弁体とを有し、前記流路の開通及び遮断を切り替える弁と、
    前記弁を清掃する清掃機構とを備え、
    前記弁体は、前記弁体を前記弁座の方向へ移動させる駆動部と共に弁ユニットを構成し、
    前記弁ユニットは、弾性部材によって弾性的に保持されており、
    前記清掃機構は、
    前記ケーシング内に収容され、前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との間に挿入されることによって前記弁体のシート面及び前記弁座のシート面を清掃する清掃部を有し、
    前記清掃部を前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との間に挿入する際に、前記弾性部材の付勢力に抗して前記弁ユニットを前記清掃部によって押圧して前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との隙間を拡げることを特徴とする弁装置。
  3. 請求項に記載の弁装置において、
    前記清掃部は、所定の軸心に沿って延びるシャフトを有し、前記軸心の方向に進退するように支持されており、
    前記シャフトの軸心は、前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との間を通るように延びていることを特徴とする弁装置。
  4. 請求項1又は3に記載の弁装置において、
    前記清掃部は、前記シャフトの軸心を中心として回転しながら、前記弁体のシート面と前記弁座のシート面との間に挿入されることを特徴とする弁装置。
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