JP6769421B2 - 衝突検知装置 - Google Patents

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    • G01L5/0052Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes measuring forces due to impact

Description

本発明は、車両に搭載される衝突検知装置に関するものである。
近年、車両のバンパカバーに人などの物体が衝突したことを検知する衝突検知装置の開発が進められている。衝突検知装置が検知した情報は、例えば、バンパカバーに衝突した人に加わる衝撃を緩和するために車両のフードを瞬時に持ち上げる装置、または、車外のエアバックを作動させる装置に用いることが可能である。
特許文献1に記載の衝突検知装置は、バンパカバーの裏面にバンパカバーの変形を検出する複数の圧電センサが取り付けられている。複数の圧電センサは、バンパカバーの長手方向に所定間隔で並べて配置されている。複数の圧電センサから出力された信号はそれぞれ、信号処理部に入力される。信号処理部は、それぞれの圧電センサから入力された信号に基づき、バンパカバーに物体が衝突した位置を検出している。
特許第4482510号公報
しかしながら、特許文献1に記載の衝突検知装置は、バンパカバーの長さ応じて圧電センサの数が増加し、さらに、その複数の圧電センサと信号処理部とを電気的に接続する配線の数が増加する。そのため、この衝突検知装置は、部品点数が多くなり、回路構成も複雑になるので、製造上のコストが高くなるといった問題がある。また、信号処理部に入力される信号数も多くなり、信号処理部による信号処理の負荷が増大する。このような問題に対し、発明者は、バンパカバーに対する物体の衝突の検知に関し、1枚当たりの圧電センサで広い面積の衝突を検知することが、圧電センサ等の部品点数を少なくし、構成を簡素にするために有効である、という課題を見出した。なお、バンパカバーに対する物体の衝突の検知に用いるセンサは、上述した圧電センサに限らず、バンパカバーの変形を検知することの可能な種々の変形検知部を採用することが可能である。その変形検知部として、圧電センサの他に、例えば、ひずみゲージ、光ファイバー、感圧ゴム、静電容量センサなどを採用することが可能である。
本発明は上記点に鑑みて、1枚当たりの変形検知部で広い面積の衝突を検知することにより、部品点数を少なくし、構成を簡素にすることの可能な衝突検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車体(100)または車体に接続される車体部品(101)に対しボルト(14)により固定されるバンパカバー(2)を備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
ボルトに挿通された状態で取り付けられ、バンパカバーの変形を検知可能な変形検知部としての圧電センサ(20)と、
圧電センサから入力される信号に基づきバンパカバーに物体(50)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
圧電センサ、バンパカバーと車体または車体部品との間に挟まれた状態で、ボルトに挿通されており、一方の面がバンパカバーに当接し、他方の面が車体または車体部品に当接している。
発明者らは、実験およびシミュレーションを行うことで、バンパカバーに物体が衝突したときに、バンパカバーに生じるひずみの分布を明らかにした。バンパカバーに対する複数の衝突位置でバンパカバーにひずみが集中する箇所に変形検知部を取り付けることで、バンパカバーに取り付ける変形検知部の数を少なくできることが分かった。詳細には、バンパカバーの任意の場所に物体が衝突した場合、車体または車体に接続される車体部品(以下、車体部品等という)に対してバンパカバーがボルトによって固定される部位とその近傍にひずみが集中する。そのため、その車体部品等とバンパカバーとを固定するボルトに挿通された状態で変形検知部を取り付けることで、バンパカバーの様々な場所に物体が衝突した場合に、変形検知部はその衝突に応じた信号を出力することが可能である。これにより、この衝突検知装置は、変形検知部の数、およびその変形検知部と信号処理部とを接続する配線の数を少なくすることで、部品点数を少なくし、構成を簡素にすることができる。
請求項11に記載の発明は、バンパカバー(2)の周囲の車体部品に対しバンパカバーを固定する固定部(8)を有するバンパカバーを備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
バンパカバーの裏面のうち固定部の付近(N)を含む位置に取り付けられる変形検知部(20)と、
変形検知部から入力される信号に基づきバンパカバーに物体(50)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
変形検知部は、バンパカバーの長手方向の端部に配置される前記固定部の付近に取り付けられている
発明者による実験およびシミュレーションにより、バンパカバーの正面部、側面部または屈曲部に物体が衝突した場合、固定部を支点としてバンパカバー全体が変位する全体変形が生じることが分かった。そのため、固定部の付近を含む位置に変形検知部を取り付けることで、正面部、側面部または屈曲部のいずれの位置に物体が衝突した場合でも、変形検知部はその衝突に応じた信号を出力することが可能であることが分かった。したがって、この衝突検知装置は、変形検知部の数、およびその変形検知部と信号処理部とを接続する配線の数を少なくすることで、部品点数を少なくし、構成を簡素にすることができる。
なお、本明細書において、「固定部の付近」とは、バンパカバーに全体変形が生じたときに固定部を支点として固定部の周囲に変形が生じる箇所をいうものである。具体的には、バンパカバー本体の外縁にフランジ部が設けられ、そのフランジ部に固定部が設定されている場合、「固定部の付近」とは、フランジ部とバンパカバー本体との接続位置から例えば50mm以内の範囲をいう。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の衝突検知装置が搭載される車両の模式図である。 衝突検知装置が備える圧電センサを取り付けたバンパカバーの斜視図である。 図2のIII方向の平面図である。 図3のIV方向から見たバンパカバーの裏面の拡大図である。 バンパカバーの正面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 バンパカバーの側面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 第2実施形態の圧電センサを取り付けたバンパカバーの斜視図である。 図7のVIII方向の平面図である。 バンパカバーの正面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 バンパカバーの側面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 第3実施形態の圧電センサを取り付けたバンパカバーの斜視図である。 図11のXII方向の平面図である。 第4実施形態の圧電センサを取り付けたバンパカバーの斜視図である。 図13のXIV方向の平面図である。 第5実施形態の圧電センサを取り付けたバンパカバーの斜視図である。 図15のXVI方向の平面図である。 図15のXVII部分のバンパカバーの裏面の拡大図である。 バンパカバーの正面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 バンパカバーの側面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 第6実施形態の圧電センサを取り付けたバンパカバーの部分拡大図である。 第7実施形態の圧電センサを取り付けたバンパカバーの斜視図である。 図21のXXII方向の平面図である。 比較例の圧電センサを取り付けたバンパカバーの正面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 比較例の圧電センサを取り付けたバンパカバーの側面部に物体が衝突したときの状態を説明する説明図である。 第8実施形態の圧電センサを取り付けた車両の左前部分を示す斜視図である。 図25のXXVI−XXVI線の断面図である。 第9実施形態の圧電センサを取り付けた車両の左前部分を示す斜視図である。 第10実施形態の圧電センサを取り付けた車両の左前部分を示す斜視図である。 第11実施形態の圧電センサを取り付けた車両の左前部分を示す斜視図である。 第12実施形態の圧電センサを取り付けた車両の右前部分を示す斜視図である。 第13実施形態の衝突検知装置が搭載される車両の模式図である。 第13実施形態の衝突検知装置が搭載される車両の前方部分の分解図である。 変形検知部の一例を示す平面図である。 図33のXXXIV―XXXIV線の断面図である。 変形検知部の別の例を示す平面図である。 図35のXXXVI―XXXVI線の断面図である。 変形検知部の第1の取付例を示す断面図である。 変形検知部の第2の取付例を示す断面図である。 変形検知部の第3の取付例を示す断面図である。 変形検知部の第4の取付例を示す断面図である。 第14実施形態の衝突検知装置が搭載される車両の模式図である。 第14実施形態の衝突検知装置が搭載される車両の前方部分の分解図である。 衝突検知装置の試験装置を示した模式図である。 バンパカバーの所定の位置にインパクタを衝突させた場合にバンパカバーに発生する応力分布の解析図である。 図44のXXXXV方向視において、バンパカバーに発生する応力分布の解析図である。 バンパカバーの別の位置にインパクタを衝突させた場合にバンパカバーに発生する応力分布の解析図である。 図46のXXXXVII方向視において、バンパカバーに発生する応力分布の解析図である。 第15実施形態の衝突検知装置が搭載される車両の模式図である。 第15実施形態のリヤバンパーの裏面の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。第1実施形態の衝突検知装置は、車両が備えるバンパカバーに対して歩行者などの物体が衝突したことを検知するものである。
まず、衝突検知装置が搭載される車両1が備えるバンパカバー2について説明する。
図1から図3に示すように、バンパカバー2は、車両前方に位置する正面部3と、車両側方に位置する側面部4と、正面部3および側面部4よりも曲率半径が小さい屈曲部5とを有するものである。各図では、正面部3と屈曲部5との境界を破線6で示し、側面部4と屈曲部5との境界を破線7で示しているが、正面部3と側面部4と屈曲部5とは、連続して形成されている。
バンパカバー2は、バンパカバー2の周囲の車体部品に対して固定されている。図1では、バンパカバー2の周囲の車体部品に対してバンパカバー2を固定する固定部8を破線で示している。バンパカバー2の周囲の車体部品とバンパカバー2の固定部8とは、締結部材としてのボルトなどにより固定されている。
バンパカバー2が設置される車両1は、車両前方かつ車幅方向左右にヘッドライト10を備えている。ヘッドライト10は、バンパカバー2の上方に設けられている。バンパカバー2には、ヘッドライト10の下に位置する箇所に、フォグランプ11および通気ダクト12の少なくとも一方が取り付けられる取付穴13が設けられている。
次に、衝突検知装置について説明する。衝突検知装置は、圧電センサ20および信号処理部30などを備えている。
図1から図4に示すように、バンパカバー2の裏面には、バンパカバー2に対する物体の衝突を検出するための圧電センサ20が取り付けられている。圧電センサ20は、バンパカバー2の変形を検知することの可能な変形検知部の一例である。圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち屈曲部5を含む位置に取り付けられている。詳細には、圧電センサ20は、バンパカバー2の屈曲部5のうち、フォグランプ11および通気ダクト12とヘッドライト10との間の部位を含む位置に取り付けられている。その部位の面積は、正面部3または側面部4の面積より小さいものとなっている。すなわち、図2に示すように、その部位の高さ方向の距離αは、正面部3または側面部4の高さ方向の距離β、γより短いものとなっている。
圧電センサ20は、圧電素子、および、その圧電素子を保護するフィルム部を有するフィルム状のセンサである。圧電センサ20は、所定方向に延伸したときに、その延伸した長さに応じた電圧信号を圧電素子から出力するものである。以下の説明では、その所定方向を圧電センサ20の感度方向Dという。図4等では、圧電センサ20の感度方向Dを、符号Dを付した両矢印で示している。圧電センサ20は、感度方向Dがバンパカバー2の長手方向に沿うように取り付けられている。
図1に示すように、圧電センサ20が出力する信号は、信号処理部30に伝送される。信号処理部30は、圧電センサ20から入力される信号に基づき、バンパカバー2に物体が衝突したか否かを判定する。詳細には、信号処理部30は、車両1の車速に応じた所定の閾値を記憶している。信号処理部30は、圧電センサ20の出力がその所定の閾値より大きいとき、バンパカバー2に人が衝突したことを判定することが可能である。その際、車両1に搭載される電子制御装置は、車両1のフード後方を瞬時に持ち上げ、フードに乗り上げた人への衝撃を緩和する技術を実行することができる。また、電子制御装置は、Aピラーおよびカウルの外側に設置したエアバックを膨らませ、人への衝撃を緩和する技術を実行することもできる。
続いて、第1実施形態の衝突検知装置の作用について説明する。
バンパカバー2に物体が衝突したとき、バンパカバー2には局所変形と全体変形が生じる。局所変形とは、衝突箇所を中心としたバンパカバー2の変形である。全体変形とは、固定部8を支点としてバンパカバー2の全体が変位することによって生じる固定部8の付近の変形である。その局所変形と全体変形のうち、第1実施形態の圧電センサ20は、バンパカバー2の局所変形を検出することが可能である。
図5は、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突した場合、矢印S1、S2で示したように、その衝突箇所の周囲の部位に伸びが発生し、局所変形が生じる。上述したように、バンパカバー2の屈曲部5の曲率半径は、正面部3の曲率半径および側面部4の曲率半径より小さい。そのため、屈曲部5の剛性は、正面部3の剛性および側面部4の剛性より大きい。そのため、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したときに生じる局所変形は、屈曲部5まで伝わり、屈曲部5を超えて側面部4までは伝わりにくい。したがって、屈曲部5に取り付けられた圧電センサ20は、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したときに、その衝突力に応じた信号を出力することが可能である。
図6は、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突した場合、矢印S3、S4で示したように、その衝突箇所の周囲の部位に伸びが発生し、局所変形が生じる。この局所変形は、屈曲部5まで伝わり、屈曲部5を超えて正面部3までは伝わりにくい。したがって、屈曲部5に取り付けられた圧電センサ20は、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突したときに、その衝突力に応じた信号を出力することが可能である。
このように、第1実施形態の衝突検知装置は、バンパカバー2の正面部3または側面部4のどちらに物体50が衝突したときであっても、バンパカバー2の局所変形を検出することが可能である。
ここで、第1実施形態の衝突検知装置と対比するため、比較例の衝突検知装置について、図23および図24を参照して説明する。
比較例の衝突検知装置が備える圧電センサ40は、バンパカバー2の裏面のうち正面部3と側面部4とにそれぞれ取り付けられている。
図23は、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突した場合、矢印S1、S2で示したように、その衝突箇所の周囲の部位に伸びが発生し、局所変形が生じる。上述したように、この局所変形は、屈曲部5まで伝わり、屈曲部5を超えて側面部4までは伝わりにくい。したがって、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したとき、正面部3に取り付けられた圧電センサ40は、その衝突力に応じた信号を出力する。一方、側面部4に取り付けられた圧電センサ40は、その衝突力に応じた信号を出力しない。
図24は、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突した場合、矢印S3、S4で示したように、その衝突箇所の周囲の部位に伸びが発生し、局所変形が生じる。上述したように、この局所変形は、屈曲部5まで伝わり、屈曲部5を超えて正面部3までは伝わりにくい。したがって、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突したとき、側面部4に取り付けられた圧電センサ40は、その衝突力に応じた信号を出力する。一方、正面部3に取り付けられた圧電センサ40は、その衝突力に応じた信号を出力しない。
このように、比較例の衝突検知装置は、バンパカバー2の正面部3と側面部4とにそれぞれ圧電センサ40を取り付けることで、バンパカバー2の局所変形を検出するものである。
上述した比較例に対し、第1実施形態の衝突検知装置は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、衝突検知装置が備える圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち屈曲部5を含む位置に取り付けられている。
これによれば、バンパカバー2のうち正面部3、側面部4または屈曲部5のいずれの位置に物体50が衝突した場合でも、圧電センサ20はその衝突に応じた信号を出力することが可能である。そのため、この衝突検知装置は、屈曲部5に圧電センサ20を取り付けることで、正面部3および側面部4に圧電センサ20を取り付け無いか、または、正面部3および側面部4に取り付ける圧電センサ20の数を減らすことが可能である。したがって、この衝突検知装置は、圧電センサ20の数、およびその圧電センサ20と信号処理部30とを接続する配線の数を少なくすることで、部品点数を少なくし、構成を簡素にすることができる。
(2)第1実施形態では、圧電センサ20は、屈曲部5のうち、フォグランプ11および通気ダクト12と、ヘッドライト10との間の部位を含む位置に取り付けられている。
これによれば、圧電センサ20が取り付けられる部位の面積は、正面部3または側面部4の面積より小さい。そのため、バンパカバー2の正面部3または側面部4に物体50が衝突した場合、その衝突箇所を中心とした局所変形の応力は、屈曲部5に集中して伝わる。これにより、屈曲部5の伸びが大きいものとなる。したがって、その屈曲部5に圧電センサ20を取り付けることで、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。
(3)第1実施形態では、圧電センサ20は、感度方向Dが、バンパカバー2の長手方向に沿うように取り付けられている。
これによれば、一般に、パンパカバーは、長手方向の剛性が短手方向の剛性より小さい。そのため、パンパカバーに物体50が衝突した場合、パンパカバーの長手方向の変形量は、短手方向の変形量より大きいものとなる。したがって、圧電センサ20の感度方向Dをバンパカバー2の長手方向に沿わすことで、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態の衝突検知装置について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して圧電センサ20の取付位置および形状を変更したものであり、その他については第1実施形態と実質的に同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7および図8に示すように、第2実施形態では、衝突検知装置が備える圧電センサ20は、正面部3と屈曲部5と側面部4とに亘って取り付けられている。そのため、第2実施形態の圧電センサ20も、バンパカバー2の正面部3、側面部4または屈曲部5のいずれの位置に物体50が衝突した場合でも、その衝突に応じた信号を確実に出力することが可能である。
図9は、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。この場合、矢印S1、S2で示したように、その衝突箇所の周囲の部位に伸びが発生し、局所変形が生じる。ここで、上述したように、正面部3の剛性は屈曲部5の剛性より小さいので、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突した場合、正面部3の変形量は、屈曲部5の変形量より大きいものとなる。そのため、正面部3と屈曲部5との変形量の差により、圧電センサ20の伸びが大きくなる。したがって、第2実施形態では、圧電センサ20の出力を大きくすることができる。
図10は、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。この場合、矢印S3、S4で示したように、その衝突箇所の周囲の部位に伸びが発生し、変形が生じる。ここで、上述したように、側面部4の剛性は屈曲部5の剛性より小さいので、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突した場合、側面部4の変形量は、屈曲部5の変形量より大きいものとなる。そのため、側面部4と屈曲部5との変形量の差により、圧電センサ20の伸びが大きくなる。したがって、第2実施形態では、圧電センサ20の出力を大きくすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態の衝突検知装置について説明する。第3実施形態は、第1および第2実施形態に対して圧電センサ20の取付位置および形状を変更したものであり、その他については第1および第2実施形態と実質的に同様であるため、第1および第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図11および図12に示すように、第3実施形態の衝突検知装置は、正面部3と屈曲部5とに亘って取り付けられた圧電センサ20と、側面部4と屈曲部5とに亘って取り付けられた圧電センサ20とを備えている。そのため、第3実施形態の圧電センサ20も、第1および第2実施形態と同様に、バンパカバー2の正面部3、側面部4または屈曲部5のいずれの位置に物体50が衝突した場合でも、その衝突に応じた信号を確実に出力することが可能である。
また、第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突した場合、正面部3と屈曲部5との変形量の差により、正面部3と屈曲部5とに亘って取り付けられた圧電センサ20が大きく変形する。また、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突した場合、側面部4と屈曲部5との変形量の差により、側面部4と屈曲部5とに亘って取り付けられた圧電センサ20が大きく変形する。したがって、第3実施形態も、圧電センサ20の出力を大きくすることができる。
さらに、第3実施形態では、第2実施形態よりも、面積が小さい圧電センサ20を使用することができるため、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態の衝突検知装置について説明する。第4実施形態は、第1から第3実施形態に対してバンパカバー2の形状を変更したものであり、その他については第1から第3実施形態と実質的に同様であるため、第1から第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図13および図14に示すように、第4実施形態のバンパカバー2は、第1から第3実施形態で説明したバンパカバー2に対して、屈曲部5の曲率半径が小さく、かつ、屈曲部5の面積が小さい形状になっている。
バンパカバー2の屈曲部5がこのような形状のものであっても、衝突検知装置が備える圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち屈曲部5を含む位置に取り付けられている。また、圧電センサ20は、正面部3と屈曲部5と側面部4とに亘って取り付けられている。そのため、第4実施形態の圧電センサ20も、第1から第3実施形態と同様に、バンパカバー2の正面部3、側面部4または屈曲部5のいずれの位置に物体50が衝突した場合でも、その衝突に応じた信号を確実に出力することが可能である。
また、第4実施形態においても、第2および第3実施形態と同様に、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突した場合、正面部3と屈曲部5との変形量の差により圧電センサ20が大きく変形する。また、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突した場合、側面部4と屈曲部5との変形量の差により圧電センサ20が大きく変形する。したがって、第4実施形態も、圧電センサ20の出力を大きくすることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態の衝突検知装置について説明する。第5実施形態は、第1から第4実施形態に対して圧電センサ20の取付位置などを変更したものであり、その他については第1から第4実施形態と実質的に同様であるため、第1から第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図15から図17に示すように、バンパカバー2の外縁部には、バンパカバー2の周囲の車体部品に対してバンパカバー2を固定するための固定部8が設けられている。図17に示すように、固定部8は、バンパカバー本体の外縁に設けられたフランジの一部にボルト14を挿通するための穴があけられた箇所である。バンパカバー2の周囲の車体部品とバンパカバー2の固定部8とは、締結部材としてのボルト14などにより固定される。
第5実施形態の衝突検知装置が備える圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち固定部8の付近を含む位置に取り付けられている。詳細には、圧電センサ20は、バンパカバー2に設けられた複数の固定部8のうち、長手方向の両端部に配置される固定部8の付近を含む位置に取り付けられている。ここで、固定部8の付近とは、バンパカバー2に全体変形が生じたときに固定部8を支点として固定部8の周囲に変形が生じる箇所をいう。具体的には、「固定部8の付近」とは、フランジとバンパカバー本体との接続位置から例えば50mm以内の範囲をいう。図17では、「固定部8の付近」の範囲を破線Nで示している。
また、圧電センサ20は、感度方向Dが、固定部8から側面部4の中央領域側に向かうように取り付けられている。このように圧電センサ20を取り付けることで、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。
なお、固定部8の付近に取り付ける圧電センサ20は、上述した第1から第4実施形態で説明した屈曲部5に取り付ける圧電センサ20より、感度の高いものとすることが好ましい。これにより、局所変形によるバンパカバー2の伸びに比べて全体変形によるバンパカバー2の伸びが小さい場合でも、信号処理部30は圧電センサ20の出力を確実に検出することが可能である。
続いて、第5実施形態の衝突検知装置の作用について説明する。
第1実施形態で説明したように、バンパカバー2に物体50が衝突したとき、バンパカバー2には局所変形と全体変形が生じる。そのうち、全体変形とは、固定部8を支点としてバンパカバー2の全体が変位することによって生じる固定部8の付近の変形である。第5実施形態の圧電センサ20は、バンパカバー2の全体変形を検出することが可能である。
図18は、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突した場合、矢印S5で示したように、バンパカバー2の全体が、バンパカバー2の長手方向の両端部に配置される固定部8を支点として変位する。その際、その固定部8の位置は殆ど変位することがない。そのため、矢印S6で示したように、バンパカバー2のうち固定部8の付近の部位に応力が集中して伸びが発生し、全体変形が生じる。したがって、固定部8の付近を含む位置に取り付けられた圧電センサ20は、バンパカバー2の正面部3に物体50が衝突したときに、その衝突力に応じた信号を出力する。
図19は、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突したときの状態を模式的に示したものである。バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突した場合も、矢印S7で示したように、バンパカバー2の全体が、バンパカバー2の長手方向の両端部に配置される固定部8を支点として変位する。その際、その固定部8の位置は殆ど変位することがない。そのため、矢印S8で示したように、バンパカバー2のうち固定部8の付近の部位に伸びが発生し、全体変形が生じる。したがって、固定部8の付近を含む位置に取り付けられた圧電センサ20は、バンパカバー2の側面部4に物体50が衝突したときに、その衝突力に応じた信号を出力する。
このように、第5実施形態の衝突検知装置は、バンパカバー2の正面部3または側面部4のどちらに物体50が衝突したときであっても、バンパカバー2の全体変形を検出することが可能である。
第5実施形態の衝突検知装置は、次の作用効果を奏する。
(1)第5実施形態では、衝突検知装置が備える圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち固定部8の付近を含む位置に取り付けられている。
これによれば、バンパカバー2の正面部3、側面部4または屈曲部5のいずれの位置に物体50が衝突した場合でも、圧電センサ20はその衝突に応じた信号を出力することが可能である。そのため、この衝突検知装置は、固定部8の付近を含む位置に圧電センサ20を取り付けることで、正面部3および屈曲部5に圧電センサ20を取り付け無いか、または、圧電センサ20の数を減らすことが可能である。したがって、この衝突検知装置は、圧電センサ20の数、およびその圧電センサ20と信号処理部30とを接続する配線の数を少なくすることで、部品点数を少なくし、構成を簡素にすることができる。
(2)第5実施形態では、圧電センサ20は、バンパカバー2のうち長手方向の端部に配置される固定部8の付近に取り付けられている。
これによれば、一般に、バンパカバー2のうち長手方向の端部に配置される固定部8は、車両1のタイヤハウスまたはその近傍の車体部品に固定され、剛性が高いものとなっている。そのため、バンパカバー2に物体50が衝突したとき、その固定部8は殆ど変位することがないので、固定部8の付近に応力が集中し、その固定部8の付近の変形量が大きいものとなる。したがって、その固定部8の付近を含む位置に圧電センサ20を取り付けることで、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。
(3)第5実施形態では、圧電センサ20は、感度方向Dが、固定部8から側面部4の中央領域側に向かうように取り付けられている。バンパカバー2に物体50が衝突して全体変形が生じたとき、固定部8から側面部4の中央領域側に向かう部位の変形量が大きいものとなる。したがって、その部位にあわせて圧電センサ20を取り付けることで、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態の衝突検知装置について説明する。第6実施形態は、第5実施形態に対して圧電センサ20の形状および取付位置などを変更したものであり、その他については第5実施形態と実質的に同様であるため、第5実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図20に示すように、第6実施形態の衝突検知装置が備える圧電センサ20は、圧電素子を保護するフィルム部21が、圧電素子22よりも大きく形成されている。このフィルム部21のうち圧電素子22から離れた位置に、孔23が設けられている。このフィルム部21に設けられた孔23に締結部材としてのボルト14が挿通される。これにより、圧電センサ20は、バンパカバー2の周囲の車体部品とバンパカバー2の固定部8と一緒に共締めされる。また、この圧電センサ20は、固定部8からその固定部8の付近に亘って取り付けられる。
第6実施形態では、バンパカバー2に物体50が衝突した場合、固定部8の変形量と固定部8の付近の変形量との差により、圧電センサ20が大きく変形する。したがって、圧電センサ20の出力を大きくすることができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態の衝突検知装置について説明する。第7実施形態は、第1から第6実施形態に対して圧電センサ20の取付位置を変更したものであり、その他については第1から第6実施形態と実質的に同様であるため、第1から第6実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図21および図22に示すように、第7実施形態の衝突検知装置が備える圧電センサ20は、バンパカバー2の正面部3の上方に設けられた固定部8または固定部8の付近に取り付けられている。なお、圧電センサ20は、第1圧電センサとして屈曲部5を含む位置にも取り付けられている。また、圧電センサ20は、第2圧電センサとして長手方向の両端部に配置される固定部8または固定部8の付近を含む位置にも取り付けられている。
第7実施形態の衝突検知装置も、第1から第6実施形態と同様に、バンパカバー2の正面部3または側面部4のどちらに物体50が衝突したときであっても、バンパカバー2の全体変形を検出することが可能である。
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態の衝突検知装置について説明する。第8実施形態は、第1から第4実施形態に対して圧電センサ20の取付位置を変更したものであり、その他については第1から第4実施形態と実質的に同様であるため、第1から第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図25および図26に示すように、一般に、バンパカバー2に対しフォグランプ11および通気ダクト12の少なくとも一方が取り付けられる取付穴13の周りには、車両前方側に凸となるように屈曲した稜線9が形成される。本明細書等では、その稜線9のうち、車幅方向外側に位置する稜線9の一部を、バンパカバー2の裏面に沿って延長した線を延長線ELとして定義することとする。
発明者による実験およびシミュレーションにより、バンパカバー2の正面部3のうちの種々の部位に物体が衝突した場合、延長線ELにひずみが集中することが分かった。その場合に生じるひずみは、延長線ELを起点として、その延長線ELからその正面部3の衝突位置に向けて伸びるように発生する。一方、バンパカバー2の側面部4うちの種々の部位に物体が衝突した場合にも、延長線ELにひずみが集中する。その場合に生じるひずみは、延長線ELを起点として、その延長線ELからその側面部4の衝突位置に向けて伸びるように発生する。したがって、バンパカバー2の裏面のうち、延長線ELを含むように圧電センサ20を取り付けることで、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。特に、バンパカバー2は、延長線ELに対して直交する方向によく変形するので、延長線ELを含み、且つ、延長線ELと圧電センサ20の感度方向Dとが実質的に直交するように圧電センサ20を取り付けることが好ましい。なお、図25等では、圧電センサ20の感度方向Dを一点鎖線で示している。
発明者が行った実験では、圧電センサ20の感度方向Dと延長線ELとのなす角を90°とした場合、圧電センサ20の感度方向Dとバンパカバー2の長手方向とを平行にした場合に比べて、圧電センサ20の出力が約10%大きくなった。圧電センサ20の感度方向Dと延長線ELとのなす角が90°からずれると、圧電センサ20の出力はその分小さくなる。言い換えれば、圧電センサ20の感度方向Dと延長線ELとのなす角が90°から多少ずれても、圧電センサ20の出力は大きい状態にあるといえる。そこで、本明細書等では、「圧電センサ20の感度方向Dと延長線ELとが実質的に直交する」とは、延長線ELと圧電センサ20の感度方向Dとのなす角が90°であることに加え、±15°の誤差を含むものとする。すなわち、本明細書等において、延長線ELと圧電センサ20の感度方向Dとが直交するとは、延長線ELと圧電センサ20の感度方向Dとのなす角が75°から105°の範囲を含むものである。
以上説明した第8実施形態では、バンパカバー2の正面部3および側面部4のうち複数の衝突位置でバンパカバー2にひずみが集中する延長線EL上に圧電センサ20を取り付けることで、1枚当たりの圧電センサ20で広い面積の衝突を検知することが可能である。さらに、圧電センサ20の感度方向Dと延長線ELとが実質的に直交するように圧電センサ20をバンパカバー2に取り付けることで、圧電センサ20の出力を大きくし、より広い面積の衝突を検知することが可能である。そのため、この衝突検知装置は、延長線EL上から外れた位置に圧電センサ20を取り付け無いか、または、延長線EL上から外れた位置に取り付ける圧電センサ20の数を減らすことが可能である。したがって、この衝突検知装置は、圧電センサ20の数、およびその圧電センサ20と信号処理部30とを接続する配線の数を少なくすることで、部品点数を少なくし、構成を簡素にすることができる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態の衝突検知装置について説明する。第9実施形態は、第1から第4実施形態に対して圧電センサ20の取付位置を変更したものであり、その他については第1から第4実施形態と実質的に同様であるため、第1から第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図27に示すように、第9実施形態では、圧電センサ20は、圧電センサ20の中心部が延長線EL上に位置するように取り付けられている。これにより、バンパカバー2の正面部3または側面部4の一方に物体が衝突したとき、延長線ELを挟んで圧電センサ20の感度方向Dの一方の部位と他方の部位とが異なる変形状態となる。そのため、圧電センサ20の出力を大きくすることができる。なお、圧電センサ20の中心部とは、圧電センサ20の感度方向Dの中心位置DSに加え、圧電センサ20の感度方向Dの全長に対する10%の範囲部分を含むものである。
第9実施形態では、バンパカバー2に対し、圧電センサ20の中心部が延長線EL上に位置するように圧電センサ20を取り付けることで、圧電センサ20の出力を大きくすることが可能である。したがって、1枚当たりの圧電センサ20でより広い面積の衝突を検知することができる。
(第10実施形態)
本発明の第10実施形態の衝突検知装置について説明する。第10実施形態は、上述した第8実施形態と第9実施形態とを組み合わせたものである。
図28に示すように、第10実施形態では、圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち、圧電センサ20の感度方向Dと延長線ELとが実質的に直交し、且つ、圧電センサ20の中心部が延長線EL上に位置するように取り付けられている。第10実施形態では、第8および第9実施形態に対し、圧電センサ20の出力をさらに大きくし、1枚当たりの圧電センサ20でより広い面積の衝突を検知することができる。
(第11実施形態)
本発明の第11実施形態の衝突検知装置について説明する。第10実施形態は、上述した第8〜第10実施形態に対して圧電センサ20の取付位置を変更したものであり、その他については第8〜第10実施形態と実質的に同様であるため、第8〜第10実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図29に示すように、第11実施形態では、圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち、バンパカバー2の取付穴13の上部とヘッドライト10の下部との中央位置を含む位置に取り付けられている。具体的には、図29では、バンパカバー2の取付穴13の上部と圧電センサ20の中心との距離L1と、ヘッドライト10の下部と圧電センサ20の中心との距離L2とが同一である。
一般に、バンパカバー2のうちヘッドライト10の下に位置する箇所には、車両前方側または側方側に凸となるように屈曲し、ヘッドライト10に沿って延びる稜線91が形成されている。バンパカバー2のうち、ヘッドライト10の下に形成される稜線91の部位は、他の部位に比べて剛性が高い。また、上述したように、バンパカバー2の取付穴13の周りにも、車両前方側に凸となるように屈曲した稜線9が形成されている。バンパカバー2のうち、取付穴13の周りの稜線9の部位は、他の部位に比べて剛性が高い。したがって、バンパカバー2は、ヘッドライト10の下部の稜線91とバンパカバー2の取付穴13の周囲の稜線9の剛性に比べて、それらの稜線91、9の間の部位の剛性が低いものとなっている。その中でも、バンパカバー2の取付穴13の上部とヘッドライト10の下部との中央位置は、物体の衝突に応じてよく変形する部位であるといえる。
そこで、第11実施形態では、バンパカバー2の裏面のうち、バンパカバー2の取付穴13の上部とヘッドライト10の下部との中央位置を含む位置に圧電センサ20を取り付けている。これにより、圧電センサ20の出力を大きくし、より広い面積の衝突を検知することが可能である。さらに、圧電センサ20は、その感度方向Dと延長線ELとが実質的に直交し、且つ、圧電センサ20の中心部が延長線EL上に位置するように取り付けることが好ましい。第11実施形態においても、第8〜第10実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
(第12実施形態)
本発明の第12実施形態の衝突検知装置について説明する。第12実施形態は、上述した第8〜第11実施形態の変形例である。
図30に示すように、第12実施形態では、バンパカバー2の取付穴13の周り形成される稜線9うち、車幅方向外側に位置する稜線9の一部を、バンパカバー2の裏面に沿って延長した延長線ELが、下から上に向かって車両進行方向前側に傾斜している。この形状のバンパカバー2であっても、圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち、圧電センサ20の感度方向Dと延長線ELとが実質的に直交し、且つ、圧電センサ20の中心部が延長線EL上に位置するように取り付けることが好ましい。また、圧電センサ20は、バンパカバー2の裏面のうち、バンパカバー2の取付穴13の上部とヘッドライト10の下部との中央位置を含む位置に取り付けることが好ましい。これにより、第12実施形態においても、第8〜第11実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
(第13実施形態)
第13実施形態について説明する。第13実施形態は、上述した第1〜第12実施形態に対して、圧電センサ20の取付位置を変更したものである。
図31および図32に示すように、バンパカバー2は、車体100または車体100に接続される車体部品101に対し、締結部材としてのボルト14、14aにより固定される。第13実施形態では、車体100に接続される車体部品101とバンパカバー2とが、複数のボルト14、14aにより固定されている。なお、車体100と車体部品101とが一体に構成されている場合、バンパカバー2は、車体100に取り付けられていることもある。
なお、車体100の前方には、バンパカバー2の内側に設けられるバンパーリインフォースメント102が設置されている。バンパーリインフォースメント102とバンパカバー2との間には、図示していないアブソーバが設置される。
第13実施形態の衝突検知装置も、変形検知部としての圧電センサ20と、信号処理部30などを備えている。第13実施形態の圧電センサ20は、車体部品101とバンパカバー2とを固定するためのボルト14に挿通された状態で取り付けられている。圧電センサ20は、車体部品101とバンパカバー2とを固定する複数のボルト14、14aのうち、車幅方向中央部に設けられるボルト14aから離間した位置に設けられるボルト14に挿通された状態で取り付けられている。発明者らの実験およびシミュレーションによれば、それらのボルト14に挿通された状態で圧電センサ20を取り付けることで、バンパカバー2の様々な場所に物体が衝突した場合に、圧電センサ20はその衝突に応じた電圧信号を出力することが可能である。
圧電センサ20が出力する信号は、信号処理部30に伝送される。信号処理部30は、圧電センサ20から入力される信号に基づき、バンパカバー2に物体が衝突したか否かを判定する。詳細には、信号処理部30は、車両1の車速に応じた所定の閾値を記憶している。信号処理部30は、圧電センサ20の出力がその所定の閾値より大きいとき、バンパカバー2に人が衝突したことを判定することが可能である。
図33および図34に変形検知部としての圧電センサ20の一例を示す。圧電センサ20は、圧電効果を利用した圧電素子22と、その圧電素子22を保護するフィルム部21と、そのフィルム部21の厚み方向の一方と他方にそれぞれ設けられる第1保護部材24および第2保護部材25とを有している。なお、圧電素子22からフィルム部21の外側に2本の配線29が延びている。
圧電素子22は環状に形成されている。圧電素子22は、その感度方向Dが、フィルム部21の面方向となるように形成されている。なお、圧電素子22は、その感度方向Dが、フィルム部21の厚み方向となるように形成されていてもよい。
フィルム部21は圧電素子22の外側を覆うように設けられている。第1保護部材24は、圧電素子22とフィルム部21の厚み方向の一方の側を保護している。第2保護部材25は、圧電素子22とフィルム部21の厚み方向の他方の側を保護している。圧電素子22、フィルム部21、第1保護部材24および第2保護部材25には、ボルト14を挿通させるための穴26が設けられている。
第1保護部材24と第2保護部材25は、樹脂、金属、またはセラミックなどにより形成される。なお、第1保護部材24と第2保護部材25を樹脂により形成すれば、バンパカバー2のひずみを圧電素子22に効率よく伝えることが可能となり、圧電センサ20の出力を大きくできる。なお、圧電センサ20は、圧電素子22を保護するフィルム部21を廃止し、第1保護部材24および第2保護部材25により圧電素子22を直接保護する構成としてもよい。
なお、変形検知部は、圧電センサ20に限らず、例えば、ひずみゲージなどを採用することも可能である。その場合、変形検知部は、フィルム部21の内側に、圧電素子22に代えて、ひずみゲージが有する抵抗体が設置される構成となる。
図34および図35に変形検知部としての圧電センサ20の別の例を示す。この別の例では、圧電素子22は、ボルト14を挿通させるための穴26の周りの一部に設けられている。このように、圧電素子22の大きさや形状等は、図33〜図35に示したものに限らず、種々の構成を採用することが可能である。また、変形検知部の全体の形状も、図33〜図35に示したものに限らず、例えば平面視においてU形状にするなど、周方向の一部が切り欠かれた形状としてもよい。
次に、圧電センサ20の取付方法の例(以下、取付例という)について説明する。図37に、圧電センサ20の第1の取付例を示す。第1の取付例では、圧電センサ20は、バンパカバー2と車体部品101との間に挟まれ、且つ、ボルト14に挿通された状態で設けられている。具体的に、この第1の取付例では、各構成部材は、ボルト14の頭部141、バンパカバー2、圧電センサ20、車体部品101、ナット103の順に配置されている。なお、車体部品101とナット103は溶接により一体に構成されていてもよい。または、車体部品101の穴に雌ねじを形成することで、ナット103を廃止してもよい。
バンパカバー2の任意の場所に物体が衝突した場合、バンパカバー2は、車体部品101に固定されるボルト14を起点として、物体が衝突した側に全体的に引っ張られる。一方、車体部品101とボルト14は車体100に固定された状態にある。したがって、車体部品101およびボルト14とバンパカバー2との間に相対的な位置ずれが生じる。そのため、バンパカバー2は、ボルト14が挿通する穴2eの周囲の部位にひずみが生じる。このひずみは、バンパカバー2の面方向、または、バンパカバー2の板厚方向など、様々な方向に生じることがある。圧電センサ20の感度方向Dがボルト14の軸に対して交差する方向に構成されている場合、その圧電センサ20は、バンパカバー2の面方向に生ずるひずみを検知し、そのひずみの大きさに応じた電圧信号を出力することが可能である。また、圧電センサ20の感度方向Dがボルト14の軸に沿う方向に構成されている場合、その圧電センサ20は、バンパカバー2の変形によりボルト14の軸方向に生ずるひずみを検知し、そのひずみの大きさに応じた電圧信号を出力することが可能である。
続いて、圧電センサ20の第2の取付例について、図38を参照しつつ説明する。第2の取付例では、圧電センサ20は、ボルト14の頭部141とバンパカバー2との間に挟まれ、且つ、ボルト14に挿通された状態で設けられている。具体的に、この第2の取付例では、各構成部材は、ボルト14の頭部141、圧電センサ20、バンパカバー2、車体部品101、ナット103の順に配置されている。この第2の取付例によっても、圧電センサ20は、バンパカバー2の面方向に生ずるひずみ、または、バンパカバー2の変形によりボルト14の軸方向に生ずるひずみを検知し、そのひずみの大きさに応じた電圧信号を出力することが可能である。
次に、圧電センサ20の第3の取付例について、図39を参照しつつ説明する。第3の取付例では、圧電センサ20は、車体部品101とナット103との間に挟まれ、且つ、ボルト14に挿通された状態で設けられている。具体的に、この第3の取付例では、各構成部材は、ボルト14の頭部141、バンパカバー2、車体部品101、圧電センサ20、ナット103の順に配置されている。なお、第3の取付例では、圧電センサ20は、その感度方向Dがボルト14の軸に沿う方向に構成されている。この第3の取付例によっても、圧電センサ20は、バンパカバー2の変形によりボルト14の軸方向に生ずるひずみを検知し、そのひずみの大きさに応じた電圧信号を出力することが可能である。
続いて、圧電センサ20の第4の取付例について、図40を参照しつつ説明する。第4の取付例では、圧電センサ20は、第1検知部27と第2検知部28を含んで構成されている。第1検知部27は、その感度方向Dがボルト14の軸に交差する方向に構成されたものである。第2検知部28は、その感度方向Dがボルト14の軸に沿う方向に構成されたものである。第1検知部27と第2検知部28は、厚み方向に重ねて設けられている。なお、第1検知部27と第2検知部28は、1枚の圧電センサ20の中に、感度方向Dの異なる複数の圧電素子22を配置したものであってもよい。
第4の取付例では、第1検知部27と第2検知部28は、バンパカバー2と車体部品101との間に挟まれ、且つ、ボルト14に挿通された状態で設けられている。なお、第1検知部27と第2検知部28を配置する位置は、図40に示した位置に限らない。すなわち、第1検知部27と第2検知部28は、上述した第2の取付例または第3の取付例で説明した位置に配置してもよい。また、第1検知部27と第2検知部28を上下に重ねる順序を入れ替えてもよい。
この第4の取付例では、第1検知部27は、バンパカバー2の面方向に生ずるひずみを検知し、そのひずみの大きさに応じた電圧信号を出力することが可能である。また、第2検知部28は、バンパカバー2の変形によりボルト14の軸方向に生ずるひずみを検知し、そのひずみの大きさに応じた電圧信号を出力することが可能である。したがって、衝突検知装置は、バンパカバー2に対する物体の衝突検知の精度を高めることができる。
(第14実施形態)
第14実施形態について説明する。第14実施形態は、上述した第13実施形態に対して、バンパカバー2の形状を変更したものである。
図41に示すように、第14実施形態の衝突検知装置が搭載される車両1が備えるバンパカバー2は、車両側面を含む位置に設けられる第1バンパ部品2aと、車両正面に設けられる第2バンパ部品2bとを備えている。なお、車幅方向右側の第1バンパ部品2aと車幅方向左側の第1バンパ部品2aとは、第2バンパ部品2bの下側などを通じて一体に形成された部品であってもよく、または、別部品であってもよい。第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとは、図示していない接合部材により接合されている。接合部材として、係止穴と係止爪、ねじ、クリップなどが例示される。
第1バンパ部品2aは、車両前方に位置する正面部3の一部と、車両側方に位置する側面部4と、正面部3および側面部4よりも曲率半径が小さい屈曲部5とを有している。図では、正面部3と屈曲部5との境界を破線6で示し、側面部4と屈曲部5との境界を破線7で示しているが、正面部3と側面部4と屈曲部5とは、連続して形成されている。また、第1バンパ部品2aには、ヘッドライト10の下に位置する箇所に、フォグランプおよび通気ダクトの少なくとも一方が取り付けられる取付穴13が設けられている。
一方、第2バンパ部品2bは、車両前方に位置する正面部3の一部を有している。すなわち、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bは、正面部3の途中で接合されている。また、第2バンパ部品2bは、エンジンルーム内に空気を取り入れるためのバンパグリル15を含んで構成されている。すなわち、本明細書において、バンパカバー2とは、バンパグリル15を含むものである。
図41および図42に示すように、第14実施形態の圧電センサ20も、車体部品101とバンパカバー2とを固定するボルト14に挿通された状態で取り付けられている。なお、圧電センサ20は、車体部品101とバンパカバー2とを固定する複数のボルト14、14aのうち、車幅方向中央部に設けられるボルト14aから離間した位置に設けられるボルト14に挿通された状態で取り付けられている。
圧電センサ20が出力する信号は、信号処理部30に伝送される。信号処理部30は、圧電センサ20から入力される信号に基づき、バンパカバー2に物体が衝突したか否かを判定する。詳細には、信号処理部30は、車両1の車速に応じた所定の閾値を記憶している。信号処理部30は、圧電センサ20の出力がその所定の閾値より大きいとき、バンパカバー2に人が衝突したことを判定することが可能である。
続いて、第14実施形態の圧電センサ20の取り付け位置に関する効果確認試験の結果について説明する。
この効果確認試験は、図43に示したような試験装置により行った。すなわち、この試験装置は、試験台60の上にフロントバンパを含む車両1の一部(以下、カットボデー61という)を固定し、そのカットボデー61の前方からインパクタ62を所定の速度でフロントバンパに衝突させるものである。なお、フロントバンパは、バンパカバー2と、そのバンパカバー2の内側に設けられたバンパーリインフォースメント102などを備えている。バンパカバー2の裏面には、複数の圧電センサ20を貼り付けた。そして、効果確認試験では、バンパカバー2にインパクタ62を衝突させたときに複数の圧電センサ20から出力される信号強度、すなわち電圧の大きさを検出した。
図44および図45は、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界の所定の位置にインパクタ62を衝突させた場合にバンパカバー2に発生する応力分布を解析した図である。図44の解析図は、バンパカバー2の裏面のうち、車幅方向の右半分を示したものである。図44では、バンパカバー2に対するインパクタ62の衝突位置を符号I1で示している。
一方、図45の解析図は、図44を矢印XXXXV方向から見た第2バンパ部品2bの一部を示したものである。図45の矢印S20で示したように、この解析図では、バンパカバー2のうち、車体部品101と第2バンパ部品2bとを固定するためのボルト14が挿通する穴2eの周囲に応力集中が生じていることが見て取れる。したがって、圧電センサ20をそのボルト14に挿通された状態で取り付けることで、バンパカバー2のうちボルト14が挿通する穴2eの周囲に発生するひずみを、圧電センサ20により検出することができる。
図46および図47は、第2バンパ部品2bの所定の位置にインパクタ62を衝突させた場合にバンパカバー2に発生する応力分布を解析した図である。図46の解析図は、バンパカバー2の裏面のうち、車幅方向の右半分を示したものである。図46では、バンパカバー2に対するインパクタ62の衝突位置を符号I2で示している。
一方、図47の解析図は、図46を矢印XXXXVII方向から見た第2バンパ部品2bの一部を示したものである。図47の矢印S21で示したように、この解析図でも、バンパカバー2のうち、車体部品101と第2バンパ部品2bとを固定するためのボルト14が挿通する穴2eの周囲に応力集中が生じていることが見て取れる。したがって、圧電センサ20をそのボルト14に挿通された状態で取り付けることで、バンパカバー2のうちボルト14が挿通する穴2eの周囲に発生するひずみを、圧電センサ20により検出することができる。
以上説明した第13実施形態および第14実施形態では、圧電センサ20は、車体部品101とバンパカバー2とを固定するためのボルト14に挿通された状態で取り付けられている。すなわち、発明者らは、実験およびシミュレーションにより、バンパカバー2のうち、そのボルト14が挿通する穴2eの周囲の部位が、バンパカバー2の様々な場所に物体が衝突した場合にバンパカバー2にひずみが集中する部位であることを見出した。そのため、圧電センサ20をそのボルト14に挿通された状態で取り付けることで、バンパカバー2の様々な場所に物体が衝突した場合に、圧電センサ20はその衝突に応じた信号を出力することが可能である。これにより、この衝突検知装置は、バンパカバー2に取り付ける圧電センサ20の数を減らすことが可能である。したがって、この衝突検知装置は、圧電センサ20の数、およびその圧電センサ20と信号処理部30とを接続する配線の数を少なくすることで、部品点数を少なくし、構成を簡素にすることができる。
(第15実施形態)
第15実施形態について、図48および図49を参照しつつ説明する。第15実施形態は、上述した第14実施形態に対して、圧電センサ20の取付位置を追加したものである。第15実施形態では、上述した第13実施形態および第14実施形態で説明した圧電センサ20のことを、第1の変形検知部としての圧電センサ20aと呼ぶこととする。すなわち、第1の変形検知部としての圧電センサ20aは、車体部品101とバンパカバー2とを固定するボルト14に挿通された状態で取り付けられているものである。
図48に示すように、第15実施形態の衝突検知装置は、さらに、第2の変形検知部としての圧電センサ20bと、第3の変形検知部としての圧電センサ20cとを備えている。第2の変形検知部としての圧電センサ20bは、バンパカバー2の裏面のうち屈曲部5を含む位置に取り付けられている。この圧電センサ20bの構成は、上述した第1実施形態で説明した圧電センサ20の構成と同一である。なお、第2の変形検知部としての圧電センサ20bの構成は、上述した第2〜第4実施形態で説明した圧電センサ20の構成と同一にしてもよい。
図49は、バンパカバー2の裏面のうち、車幅方向の右半分を示したものである。図49に示すように、第3の変形検知部としての圧電センサ20cは、バンパカバー2の裏面のうち、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界線2dの近傍部分に取り付けられている。具体的には、圧電センサ20cは、バンパカバー2の裏面のうち、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界線2dから法線方向に±100mm以内の範囲に取り付けられている。本明細書では、その範囲を、「第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界近傍部18」ということとする。図49では、その境界近傍部18の範囲を、符号18a、18bを付した一点鎖線で示している。発明者らの実験およびシミュレーションによれば、その境界近傍部18に圧電センサ20cを取り付けることで、バンパカバー2の様々な場所に物体が衝突した場合に、圧電センサ20cはその衝突に応じた電圧信号を出力することが可能である。
図49に示すように、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとは、その端部同士が所定の幅で重ねられ、複数の接合部材16、17により接合されている。接合部材16、17として、係止穴と係止爪16、ねじ17、クリップなどが例示される。なお、図49では、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとが重なっている部位の端部を破線2cで示している。
ここで、発明者らの実験およびシミュレーションによれば、バンパカバー2の任意の場所に物体が衝突した場合、バンパカバー2は、その面方向のうち、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界線2dに対して法線方向に変形する。そのため、圧電センサ20cは、その感度方向Dの向きが、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界線2dに対して交差するように取り付けることが好ましい。これにより、圧電センサ20cの出力を大きくすることが可能である。
また、発明者らの実験およびシミュレーションによれば、バンパカバー2の任意の場所に物体が衝突した場合、バンパカバー2は、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとを接合する接合部材16、17を起点として変形する。すなわち、バンパカバー2のうち、形状が急激に変化している箇所に、応力集中が発生する。そのため、圧電センサ20cは、感度方向Dの向きが、その接合部材16、17に向くように取り付けることが好ましい。これにより、圧電センサ20cの出力を大きくすることが可能である。
さらに、発明者らの実験およびシミュレーションによれば、バンパカバー2の任意の場所に物体が衝突した場合、バンパカバー2は、第2バンパ部品2bの変形量に比べて第1バンパ部品2aの変形量が大きくなる傾向にある。そのため、圧電センサ20cは、第1バンパ部品2aに取り付けることが好ましい。これにより、圧電センサ20cの出力を大きくすることが可能である。
なお、圧電センサ20cの取付方法は、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界近傍部18に取り付けられていればよく、上述した取付方法に限定するものではない。例えば、圧電センサ20cは、境界近傍部18のうち、第2バンパ部品2bに取り付けられていてもよい。また、例えば、圧電センサ20cは、感度方向Dの向きが、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界線2dに沿うように取り付けられていてもよい。
続いて、第15実施形態における、第3の変形検知部としての圧電センサ20cの取り付け位置に関する効果確認試験の結果について、第14実施形態で参照した図44の解析図を再び参照しつつ説明する。
図44の矢印S10で示したように、この解析図では、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界近傍部18に応力集中が生じていることが見て取れる。したがって、その境界近傍部18に圧電センサ20cを取り付けることで、圧電センサ20cの出力を大きくすることができる。
また、図44の矢印S10で示したように、この解析図では、バンパカバー2は、第2バンパ部品2bに発生する応力に比べて、第1バンパ部品2aに発生する応力の方が大きいことが見て取れる。したがって、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界近傍部18、且つ、第1バンパ部品2aに圧電センサ20cを取り付けることで、圧電センサ20cの出力を大きくすることができる。
以上説明した第15実施形態の衝突検知装置は、第1の変形検知部としての圧電センサ20aと、第2の変形検知部としての圧電センサ20bと、第3の変形検知部としての圧電センサ20cを備えている。これにより、衝突検知装置は、バンパカバー2の様々な場所に物体が衝突した場合に、それぞれの圧電センサ20a、20b、20cから信号処理部30に出力される信号により、物体の衝突を検知することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
上述した第1から第4実施形態では、バンパカバーのうち屈曲部を含む位置に圧電センサを取り付けた。第5から第6実施形態では、バンパカバーのうち固定部の付近を含む位置に圧電センサを取り付けた。第8から第12実施形態では、バンパカバーのうち延長線を含む位置に圧電センサを取り付けた。第13および第14実施形態では、バンパカバーを車体部品に取り付けるためのボルトに圧電センサを挿通させて取り付けた。第15実施形態では、第1〜第4、第13、第14実施形態で説明した圧電センサの取付方法に加えて、第1バンパ部品2aと第2バンパ部品2bとの境界近傍部18に圧電センサを取り付けた。これに対し、他の実施形態では、圧電センサは、第1から第15実施形態で説明した位置に加えて、それ以外の位置に取り付けてもよい。その場合、上記実施形態で説明した位置に取り付ける圧電センサの検出領域を、それ以外の位置に取り付ける圧電センサの検出領域よりも大きくすることで、圧電センサ及び配線の数を少なくし、構成を簡素にすることができる。
また、バンパカバーは、上述した実施形態で例示した形状に限らず、種々の形状、材質、厚みのものを採用することが可能である。例えば、バンパカバーは、フォグランプまたは通気ダクトの一方または両方を備えていないものであってもよい。
上述した各実施形態では、変形検知部として圧電センサを例示した。これに対し、他の実施形態では、変形検知部として、例えば、ひずみゲージ、光ファイバー、感圧ゴム、静電容量センサなど、バンパカバーの変形を検知することの可能な種々のセンサを採用することが可能である。
1 車両
2 バンパカバー
14 ボルト
20 圧電センサ
30 信号処理部
50 物体
62 インパクタ
100 車体
101 車体部品

Claims (14)

  1. 車体(100)または前記車体に接続される車体部品(101)に対しボルト(14)により固定されるバンパカバー(2)を備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
    前記ボルトに挿通された状態で取り付けられ、前記バンパカバーの変形を検知可能な変形検知部としての圧電センサ(20)と、
    前記圧電センサから入力される信号に基づき前記バンパカバーに物体(50、62)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
    前記圧電センサ、前記バンパカバーと前記車体または前記車体部品との間に挟まれた状態で、前記ボルトに挿通されており、一方の面が前記バンパカバーに当接し、他方の面が前記車体または前記車体部品に当接している、衝突検知装置。
  2. 車体(100)または前記車体に接続される車体部品(101)に対しボルト(14)により固定されるバンパカバー(2)を備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
    前記ボルトに挿通された状態で取り付けられ、前記バンパカバーの変形を検知可能な変形検知部(20)と、
    前記変形検知部から入力される信号に基づき前記バンパカバーに物体(50、62)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
    前記変形検知部は、前記ボルトの頭部(141)と前記バンパカバーとの間に挟まれた状態で、前記ボルトに挿通されている、衝突検知装置。
  3. 車体(100)または前記車体に接続される車体部品(101)に対しボルト(14)により固定されるバンパカバー(2)を備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
    前記ボルトに挿通された状態で取り付けられ、前記バンパカバーの変形を検知可能な変形検知部(20)と、
    前記変形検知部から入力される信号に基づき前記バンパカバーに物体(50、62)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
    前記変形検知部は、前記ボルトに螺合するナット(103)と前記車体または前記車体部品との間に挟まれた状態で、前記ボルトに挿通されている、衝突検知装置。
  4. 車体(100)または前記車体に接続される車体部品(101)に対しボルト(14)により固定されるバンパカバー(2)を備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
    前記ボルトに挿通された状態で取り付けられ、前記バンパカバーの変形を検知可能な変形検知部(20)と、
    前記変形検知部から入力される信号に基づき前記バンパカバーに物体(50、62)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
    前記変形検知部は、感度方向(D)が前記ボルトの軸に対して交差する方向に構成されている、衝突検知装置。
  5. 前記変形検知部は、感度方向(D)が前記ボルトの軸に沿う方向に構成されている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の衝突検知装置。
  6. 車体(100)または前記車体に接続される車体部品(101)に対しボルト(14)により固定されるバンパカバー(2)を備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
    前記ボルトに挿通された状態で取り付けられ、前記バンパカバーの変形を検知可能な変形検知部(20)と、
    前記変形検知部から入力される信号に基づき前記バンパカバーに物体(50、62)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
    前記変形検知部は、
    感度方向が前記ボルトの軸に交差する方向に構成されている第1検知部(27)と、
    感度方向が前記ボルトの軸に沿う方向に構成されている第2検知部(28)と、を含んで構成されている、衝突検知装置。
  7. 前記変形検知部は、
    印加される力に応じた出力をする圧電素子(22)と、
    前記圧電素子の厚み方向の一方と他方にそれぞれ設けられる第1保護部材(24)および第2保護部材(25)とを有する、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の衝突検知装置。
  8. 前記第1保護部材および前記第2保護部材は樹脂製である、請求項7に記載の衝突検知装置。
  9. 前記変形検知部は、前記車体または前記車体に接続される前記車体部品と前記バンパカバーとを固定する複数の前記ボルト(14、14a)のうち、車幅方向中央部に設けられ
    る前記ボルト(14a)から離間した位置に設けられる前記ボルト(14)に挿通された状態で取り付けられる、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の衝突検知装置。
  10. 車体(100)または前記車体に接続される車体部品(101)に対しボルト(14)により固定されるバンパカバー(2)を備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
    前記ボルトに挿通された状態で取り付けられ、前記バンパカバーの変形を検知可能な変形検知部(20)と、
    前記変形検知部から入力される信号に基づき前記バンパカバーに物体(50、62)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
    前記バンパカバーは、車両側面を含む位置に設けられる第1バンパ部品(2a)と、車両正面に設けられる第2バンパ部品(2b)とが接合部材(16、17)により接合されて構成されたものであり、
    前記第1バンパ部品は、車両前方に位置する正面部(3)と、車両側方に位置する側面部(4)と、前記正面部および前記側面部よりも曲率半径が小さい屈曲部(5)とを有しており、
    前記ボルトに挿通された状態で取り付けられる前記変形検知部を第1の変形検知部(20a)とすると、
    前記衝突検知装置は、
    前記バンパカバーのうち前記屈曲部に取り付けられる第2の変形検知部(20b)と、
    前記第1バンパ部品と前記第2バンパ部品との境界の近傍部位としての境界近傍部(18)に取り付けられる第3の変形検知部(20c)と、をさらに備える衝突検知装置。
  11. バンパカバー(2)の周囲の車体部品に対し前記バンパカバーを固定する固定部(8)を有する前記バンパカバーを備えた車両(1)に搭載される衝突検知装置であって、
    前記バンパカバーのうち前記固定部の付近(N)を含む位置に取り付けられる変形検知部(20)と、
    前記変形検知部から入力される信号に基づき前記バンパカバーに物体(50)が衝突したことを判定する信号処理部(30)と、を備え、
    前記変形検知部は、前記バンパカバーの長手方向の端部に配置される前記固定部の付近に取り付けられている、衝突検知装置。
  12. 前記変形検知部は、前記固定部から前記固定部の付近に亘って取り付けられている請求項11に記載の衝突検知装置。
  13. 前記バンパカバーは、前記バンパカバーの周囲の前記車体部品と前記固定部とを締結する締結部材(14)を有しており、
    前記変形検知部は、圧電素子(22)、および、前記圧電素子を保護するフィルム部(21)を有する圧電センサであり、前記フィルム部に設けられた孔(23)に前記締結部材が挿通され、前記バンパカバーの周囲の前記車体部品と前記固定部と一緒に共締めされている請求項11または12に記載の衝突検知装置。
  14. 前記変形検知部は、圧電センサまたは歪ゲージである、請求項ないし13のいずれか1つに記載の衝突検知装置。
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