JP6769156B2 - 高炉設備の補強構造 - Google Patents

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本発明は、高炉本体と炉体櫓と環状管とを備えた高炉設備の補強構造に関する。
従来、高炉設備は、高炉本体と、高炉本体に連結された種々の設備とを備えている。例えば高炉本体を囲んで立設された炉体櫓や、高炉本体の所定高さの周囲に配置されて、熱風を高炉本体へ供給する環状管等を備えている。そして、環状管には、熱風炉からの熱風が供給されるように熱風本管が接続されている。
従来の高炉設備10Aは、図9に示すように、環状管15が炉体櫓13の高さ方向の中間部分に設けられる梁13Bに対して上下ロッド33により上下方向に固定され、また櫓柱13Aと第1つなぎロッド31により横方向に固定され、さらに高炉本体11と第2つなぎロッド32により高炉本体11の放射方向に固定されていた。
また、近年では、高炉設備における巨大地震対策として、例えば特許文献1に示すように高炉本体と炉体櫓との間を連結制震装置により連結することで、耐震性能を向上させる技術が提案されている。
特許第4746718号公報
しかしながら、従来の高炉設備の巨大地震対策では、例えば特許文献1に示されるように、高炉本体に対して施されるものであった。ところが高炉設備では、高炉本体と高炉本体の周りに立設されている炉体櫓とで、揺れ(振動モード)が大幅に異なる場合が存在し、炉体櫓の揺れが高炉本体の揺れに比べて大きくなる可能性があることが解析により明らかになっている。
この場合、高炉本体に熱風を供給する環状管は、高炉本体と炉体櫓との両方に固定されているため、両者からの異なる大きな振動が入力され、顕著な場合には例えば環状管から高炉本体に熱風を供給する熱風支管が高炉本体から外れてガス漏れやコークスが流出したり、熱風本管が破断してガス漏れが生じるおそれがあり、巨大地震対策の新たな課題が見いだされ、その点で改善の余地があった。
また、特許文献1のように連結制震装置を用いて高炉本体と炉体櫓との間を連結する補強方法では、取付け位置の制限を受け、設置作業が大掛かりとなるため、施工にかかる手間が大きいという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、高炉設備における環状管の揺れを抑制することができ、しかも補強にかかる手間を低減することができる高炉設備の補強構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る高炉設備の補強構造は、高炉本体と、前記高炉本体を囲む炉体櫓と、前記高炉本体の周囲を所定高さで囲み、高炉軸と同軸に設けられ、熱風本管からの熱風を前記高炉本体へ供給する環状管と、を備えた高炉設備の補強構造であって、前記環状管を高炉軸に直交する径方向、及び高炉軸回りに周回する周方向に非拘束状態で前記炉体櫓に吊り下げる可動吊下げ部と、前記環状管を前記周方向及び前記径方向に拘束して前記高炉本体の側壁に固定する固定部と、を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、可動吊下げ部により環状管が炉体櫓に対して径方向及び周方向に拘束せずに吊り下げられているので、炉体櫓と環状管とが横方向に相対変位可能となる。そのため、地震の際に、炉体櫓から環状管に伝わる横揺れを減衰したり、炉体櫓の揺れとは異なる環状管の横揺れを許容することができる。
しかも、本発明の補強構造では、環状管が固定部によって高炉本体の側壁に対して周方向及び径方向に拘束して固定されるので、環状管と高炉本体との相対変位や周方向への相対的な回動を抑制できる。そのため、地震の際に、環状管を高炉本体に追従させることができる。
従って、高炉本体と炉体櫓との間で横揺れの違いが大きな場合であっても、高炉本体に熱風を供給する環状管と高炉本体との連結部分が破損することを防止できる。
また、炉体櫓の横揺れが環状管に伝わり難い構造となるため、環状管と熱風炉を接続する熱風本管から環状管に伝わる横揺れと炉体櫓の横揺れとが複合されることも防止できる。そのため、環状管と熱風本管との連結部分における破損も抑制することができる。
一方、既存の高炉設備において、炉体櫓と環状管との間の径方向及び周方向の拘束を解除して環状管を炉体櫓に吊り下げるとともに、環状管と高炉本体の側壁との間の固定力を増加すればよく、設備構成の大規模な変更を伴わないため、補強の手間を大幅に低減することができる。
その結果、高炉設備における環状管の揺れを抑制することができ、しかも補強の手間を低減できる高炉設備の補強構造を提供することが可能である。
本発明に係る高炉設備の補強構造では、前記可動吊下げ部は、前記炉体櫓及び前記環状管の少なくとも一方に、横方向に移動自在に装着された可動部と、前記可動吊下げ部を介して前記炉体櫓と前記環状管とを連結する吊下げロッドと、を有することを特徴としていてもよい。
この高炉設備の補強構造によれば、炉体櫓と環状管とを吊り下げる吊下げロッドを、横方向に移動自在な可動部を介して炉体櫓や環状管に連結して吊り下げるので、吊下げる構造と横方向に移動自在にする構造とを合わせた簡単な構造で実現できる。そのため、高炉設備の補強の手間を大幅に低減することが可能である。
本発明に係る高炉設備の補強構造では、前記可動部は、長孔を有する支持板を複数積層して構成され、複数の前記支持板は、前記長孔を交差させて、隣接する前記支持板が対向面に沿って相対移動自在となるように積層されていてもよい。
この高炉設備の補強構造によれば、可動部が長孔を有する複数の支持板の積層体であるため、環状管の重量が大きくても強度を確保し易く、環状管を径方向及び周方向に拘束せずに吊り下げる構造を簡素化することができる。そのため、高炉設備の補強の手間を大幅に低減することが可能である。
本発明に係る高炉設備の補強構造では、前記固定部は、前記環状管と前記高炉本体とを上方から見た平面視で前記径方向に連結する径方向ロッドと、平面視で前記周方向に連結する周方向ロッドと、を複数有し、前記径方向ロッドと前記周方向ロッドとが互いに連結していることを特徴としていてもよい。
この場合には、環状管と高炉本体とを径方向ロッド及び周方向ロッドにより連結するので、環状管と高炉本体との相対変位及び周方向の相対的な回動を抑制することができる。
そして、径方向ロッド及び周方向ロッドを複数有し、互いに連結しているため、環状管と高炉本体との間をトラス構造のように重量を抑えて強固に連結することができる。また、強固に連結していても、径方向ロッド及び周方向ロッドの撓みなどにより柔軟性を付与することができるため、環状管の揺れを抑制することが可能である。
本発明の高炉設備の補強構造によれば、高炉設備における環状管の揺れを抑制することができ、しかも補強にかかる手間を低減することができる。
本発明の実施形態による高炉設備における構成の一部を示す側面図であり、高炉本体、炉体櫓及び熱風炉を示した図である。 図1に示す高炉設備における環状管と高炉本体及び炉体櫓との連結状態を説明する側面図である。 図1に示すA−A線断面図であって、高炉設備の構成を示す図である。 環状管の吊り下げ状態を示す側面図である。 環状管の可動吊下げ部を示す部分断面図である。 環状管の可動部を示す図5のB部拡大側面図である。 環状管の可動部を示す図6のC−C線矢視図である。 環状管の可動部を示し、(a)は図6のD−D線矢視図、(b)は図6のE−E線矢視図である。 従来の高炉設備における環状管の連結状態を説明する図であって、図1に示すA−A線断面図に相当する図である。
以下、本発明の実施形態による高炉設備の補強構造について、図面に基づいて説明する。
図1に示す高炉設備10は、本実施形態の補強構造が施工された状態となっている。
高炉設備10は、図1に示すように、高炉本体11と、高炉本体11を囲む炉体櫓13と、炉体櫓13の頂部側に支持された図示しない原料投入設備と、高炉本体11の周囲を所定高さで囲んで熱風を高炉本体11へ供給する環状管15と、を備えている。環状管15には、炉体櫓13とは別に設けられた熱風炉17からの熱風が供給されるように熱風本管19が接続されている。
ここで本実施形態では、高炉本体11の横断面の中央を通る中心軸線を高炉軸Oといい、高炉軸O方向から見た平面視において、高炉軸Oに直交する方向を径方向といい、高炉軸O回りに周回する方向を周方向という。
図2に示すように、環状管15は、上面視でリング状に形成され高炉本体11と同軸に配置されており、周方向の複数位置には、環状管15内の熱風を高炉本体11に供給するための熱風支管15aが設けられている。各熱風支管15aの先端には高炉本体11内に連通するノズルが設けられ、高炉本体11の内部に熱風を供給可能に高炉本体11の側壁11aに連結されている。
そして、高炉設備10の補強構造は、環状管15を径方向及び周方向に非拘束状態で炉体櫓13に吊り下げる可動吊下げ部21と、環状管15を周方向及び径方向に拘束して高炉本体11の側壁11aに固定する固定部25と、を備えて構成されている。つまり、環状管15は、可動吊下げ部21により炉体櫓13の梁13Bに吊り下げられ、また図3に示すように、固定部25により高炉本体11の側壁11aに固定されている。
可動吊下げ部21は、図4及び図5に示すように、環状管15を径方向及び周方向に拘束せずに炉体櫓13に吊り下げて上下方向を拘束するものである。可動吊下げ部21は、環状管15の周方向の複数位置に設けられており、炉体櫓13に対して横方向に移動自在に装着された可動部22と、可動部22を介して炉体櫓13と環状管15とを連結する吊下げロッド23と、を有している。
吊下げロッド23は、図5に示すように、上端部23bに雄ねじが形成され、下端部23cが環状管15のリブ15bに対して仮想線で示すように回動自在に連結されている。吊下げロッド23の上端側は梁13Bの下フランジ13aを貫通し、さらに下フランジ13a上に配置された可動部22に連結して配置されている。
可動部22は、図6、図7、及び図8(a)、(b)に示すように、梁13Bの下フランジ13a上に配置されている。この可動部22は長孔24aを有する支持板24A、24Bが複数(ここでは2枚)積層されて構成されている。ここで、積層される一対の支持板のうち下側を符号24Aとし、上側を24Bとする。一対の支持板24A、24Bは、長孔24aが互いに直交する向きに配置されるように積層されている。
各支持板24A、24Bの互いに対向して当接する面と、支持板24A、24Bが他の部材(図6に示す下座金24b及び上座金24c)に対向して当接する面と、が摺動面(図8(a)、(b)に示す符号24C)となっており、各長孔24aに沿う方向に相対変位可能となっている。
この可動部22では、梁13Bの下フランジ13a及び可動部22を貫通した吊下げロッド23の上端部23bに係止ナット23a(図6では2つの係止ナット23aが設けられている。)が螺合され上下方向に拘束している。この状態で支持板24A、24Bが摺動面24Cで摺動すると、各吊下げロッド23の上端部23b側をそれぞれ二次元方向に移動させることができる。そのため各吊下げロッド23により吊り下げられて支持された環状管15は、径方向及び周方向に拘束されない状態で吊り下げられた構成となる。
固定部25は、図3及び図5に示すように、環状管15を周方向及び径方向に拘束して高炉本体11の側壁11aに固定するものである。この固定部25は、環状管15と高炉本体11とを径方向に連結する複数の径方向ロッド26と、径方向に対して交差する方向で周方向に連結する複数の周方向ロッド27と、が環状管15の全周にわたって設けられている。
径方向ロッド26は、環状管15の周方向に沿って等間隔で設けられており、ロッド軸を径方向に向けて配置され、かつ高炉本体11の側壁11a側が下側となるように傾斜させて配置されている。径方向ロッド26の一端は、高炉本体11の側壁11aに固定され、他端は環状管15の側壁に固定されている。
周方向ロッド27は、径方向ロッド26よりも周方向成分が大きくなるように、上方から見た平面視で径方向に対して傾斜して配置されている。
そして、本実施形態では、周方向ロッド27の一端と他端とが互いに隣り合う径方向ロッド26の一端と他端とに交互に連結されている。また、互いに隣り合う径方向ロッド26間には、2本の周方向ロッド27が上方から見た平面視で互いに交差するように配置されている。これらの周方向ロッド27及び径方向ロッド26により環状にトラス構造が構成されている。
次に、図9に示す一般的な既存の高炉設備10Aを補強することで、本実施形態の高炉設備10の補強構造を実現する施工方法について説明する。
まず、図9に示す既存の高炉設備10Aにおいて、炉体櫓13の櫓柱13Aと環状管15との間を水平方向に固定している第1つなぎロッド31を全て取り外す。なお、第1つなぎロッド31は、既設の高炉設備10Aに新設時から取り付けられている補強材である。
また、既存の高炉設備10Aで環状管15を炉体櫓13の梁13Bと固定している上下ロッド33において、上端側の梁13Bと固定する部位に代えて、図5に示す一対の支持板24A、24Bを互いに摺動可能に積層した可動部22を設置する。つまり、上下ロッド33の下端側の環状管15との固定部分を回動可能に連結する。これにより上下ロッド33に代えて吊下げロッド23を使用した可動吊下げ部21を設ける。
さらに、既存の高炉設備10Aの高炉本体11と環状管15との間を放射方向に連結した第2つなぎロッド32に代えて、図3に示すように、径方向ロッド26として使用し、周方向に隣り合う径方向ロッド26、26同士の間に周方向ロッド27を2本ずつ架け渡すようにして設置することで固定部25を設ける。これにより本実施形態の高炉設備10の補強構造を実現することができる。
以上、説明した高炉設備10の補強構造によれば、図1及び図2に示すように、可動吊下げ部21により環状管15が炉体櫓13に対して径方向及び周方向に拘束せずに吊り下げられているので、炉体櫓13と環状管15とが横方向に相対変位可能となる。そのため、地震の際に、炉体櫓13から環状管15に伝わる横揺れを減衰したり、炉体櫓13の揺れとは異なる環状管15の横揺れを許容することができる。
しかも、本実施形態では、環状管15が固定部25によって高炉本体11の側壁11aに対して周方向及び径方向に拘束して固定されるので、環状管15と高炉本体11との相対変位や周方向への相対的な回動を抑制できる。そのため、地震の際に、環状管15が高炉本体11に追従させることができる。
従って、高炉本体11と炉体櫓13との間で横揺れの違いが大きな場合であっても、高炉本体11に熱風を供給する環状管15と高炉本体11との間の連結部分が破損することを防止できる。
また、本実施形態では、炉体櫓13の横揺れが環状管15に伝わり難い構造となるため、例えば炉体櫓13とは別に設けられた熱風炉17等からの横揺れが熱風本管19を介して環状管15に伝わった際、炉体櫓13の横揺れと複合して揺れが増大するようなことを防止できる。そのため、環状管15と熱風本管19との連結部分における破損も抑制することが可能である。
一方、既存の高炉設備10において、炉体櫓13と環状管15との間の径方向及び周方向の拘束を解除して環状管15を炉体櫓13に吊り下げるとともに、環状管15と高炉本体11の側壁11aとの間の固定力を増加すればよく、設備構成の大規模な変更を伴わないため、補強の手間を大幅に低減することができる。
その結果、高炉設備10における環状管15の揺れを抑制することができ、しかも補強の手間を低減できる。
また、本実施形態の高炉設備10の補強構造によれば、炉体櫓13と環状管15とを吊り下げる吊下げロッド23を、横方向に移動自在な可動部22を介して炉体櫓13や環状管15に連結して吊り下げるので、吊下げる構造と横方向に移動自在にする構造とを合わせた簡単な構造で実現できる。そのため、高炉設備10の補強の手間を大幅に低減することが可能である。
また、本実施形態の高炉設備10の補強構造では、可動部22が長孔24aを有する複数の支持板24の積層体であるため、環状管15の重量が大きくても強度を確保し易く、環状管15を径方向及び周方向に拘束せずに吊り下げる構造を簡素化することができる。そのため、高炉設備10の補強の手間を大幅に低減することが可能である。
さらに、本実施の構造では、環状管15と高炉本体11とを径方向ロッド26及び周方向ロッド27により連結するので、環状管15と高炉本体11との相対変位及び周方向の相対的な回動を抑制することができる。
そして、径方向ロッド26及び周方向ロッド27を複数有し、互いに連結しているため、環状管15と高炉本体11との間をトラス構造のように重量を抑えて強固に連結することができる。また強固に連結していても、径方向ロッド26及び周方向ロッド27の撓みなどにより柔軟性を付与することができるため、環状管15の揺れを抑制することが可能である。
以上、本発明による高炉設備の補強構造の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、既存の高炉設備10Aの上下ロッド33を新たな補強構造の吊下げロッド23として使用し、既存の高炉設備10Aの第2つなぎロッド32を新たな補強構造の径方向ロッド26と使用した例について説明したが、それぞれ別のロッドを使用することも当然に可能である。
また、本実施形態では、可動吊下げ部21の可動部22を炉体櫓13の梁13Bに設ける構成としているが、環状管15側に設けることも可能である。或いは、梁13Bと環状管15の両方に可動部22を設けるようにしてもよい。
さらに、吊下げロッド23、径方向ロッド26、周方向ロッド27等の本数、設置間隔、傾斜角度、ロッド径。ロッド長などの構成は、例えば当該高炉設備における振動解析の結果に基づいて適宜設定することができる。
さらにまた、可動吊下げ部21の可動部22の構成として、本実施形態では、2枚の支持板24A,24Bのそれぞれに互いに直交する方向の長孔24aを形成することで、それら支持板24A、24Bを通過する吊下げロッド23を回動自在な非拘束状態とした構成であるが、可動部の構成はこれに限定されることはない。要は、可動吊下げ部は、環状管を径方向及び周方向に非拘束状態で炉体櫓に吊り下げる構成であれば良いのであって、例えばローラー形状の継手や、ボールベアリング等を使用した継手を採用することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
10 高炉設備
10A 既設の高炉設備
11 高炉本体
11a 側壁
13 炉体櫓
13A 櫓柱
13B 梁
15 環状管
15a 熱風支管
17 熱風炉
19 熱風本管
21 可動吊下げ部
22 可動部
23 吊下げロッド
23a 係止ナット
24A、24B 支持板
24a 長孔
25 固定部
26 径方向ロッド
27 周方向ロッド

Claims (4)

  1. 高炉本体と、前記高炉本体を囲む炉体櫓と、前記高炉本体の周囲を所定高さで囲み、高炉軸と同軸に設けられ、熱風本管からの熱風を前記高炉本体へ供給する環状管と、を備えた高炉設備の補強構造であって、
    前記環状管を高炉軸に直交する径方向、及び高炉軸回りに周回する周方向に非拘束状態で前記炉体櫓に吊り下げる可動吊下げ部と、
    前記環状管を前記周方向及び前記径方向に拘束して前記高炉本体の側壁に固定する固定部と、
    を設けたことを特徴とする高炉設備の補強構造。
  2. 前記可動吊下げ部は、前記炉体櫓及び前記環状管の少なくとも一方に、横方向に移動自在に装着された可動部と、前記可動吊下げ部を介して前記炉体櫓と前記環状管とを連結する吊下げロッドと、を有することを特徴とする請求項1に記載の高炉設備の補強構造。
  3. 前記可動部は、長孔を有する支持板を複数積層して構成され、
    複数の前記支持板は、前記長孔を交差させて、隣接する前記支持板が対向面に沿って相対移動自在となるように積層されていることを特徴とする請求項2に記載の高炉設備の補強構造。
  4. 前記固定部は、前記環状管と前記高炉本体とを上方から見た平面視で前記径方向に連結する径方向ロッドと、平面視で前記周方向に連結する周方向ロッドと、を複数有し、前記径方向ロッドと前記周方向ロッドとが互いに連結していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高炉設備の補強構造。
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