JP6769095B2 - 印刷装置、布地保持部材 - Google Patents

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本発明は印刷装置、布地保持部材に関する。
従来、媒体を支持するための支持部と、支持部上に搬送された媒体に液体を吐出するためのヘッドと、媒体に着弾した液体を乾燥するための乾燥部と、を備え、加熱エリアと非加熱エリアとを有し、乾燥部は加熱エリア内に配置され、支持部及びヘッドが非加熱エリアに配置されるものが知られている(特許文献1)。
一方で、捺染装置などの布地(Tシャツ等の加工品を含む。)に画像を付与する装置においては、例えば液体吐出ヘッドを使用して印刷を行った場合、液体が付着し画像が印刷された布地を乾燥させるだけではなく、より高温で一定時間加熱して布地へ定着させることが必要となる。
特開2014−162171号公報
しかしながら、布地(Tシャツ等の加工品を含む。)に画像を付与する装置に対して、特許文献1に開示されているような1つの装置内に加熱エリアと非加熱エリアを設ける構成を用いると、必要な温度や加熱時間の上昇にともない、より厳重な冷却、断熱などの構成が必要になるなどして、装置が大型化するという課題がある。
そのために、布地に印刷する装置(以下「印刷装置」という。)と、画像を定着させる装置(以下「定着装置」という。)とは別の装置として設置されることが多く、布地を印刷装置にセットして印刷を行い、印刷された布地を取り外して、別の定着装置に、印刷された布地をセットし直さなければならず、作業性が悪いという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、布地に画像を付与するときの作業性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る印刷装置は、
布地を平坦な状態で保持する布地保持部材を搭載して進退移動可能な受け部材と、
前記受け部材によって移動される前記布地保持部材に保持された布地に印刷を行う印刷手段と、を備える印刷装置であって、
前記受け部材に対して着脱可能な中間部材を有し、
前記布地保持部材は、
前記中間部材を介して前記受け部材に搭載され、
前記中間部材に対して取り付け及び取り外し可能であり、
前記布地を保持したまま、布地を加熱する装置にも使用可能である
構成とした。
上記の課題を解決するため、本発明に係る印刷装置は、
布地を平坦な状態で保持する布地保持部材を搭載して進退移動可能な受け部材と、
前記受け部材によって移動される前記布地保持部材に保持された布地に印刷を行う印刷手段と、を備える印刷装置であって、
前記受け部材に対して着脱可能な中間部材を有し、
前記布地保持部材は、
前記中間部材を介して前記受け部材に搭載され、
前記中間部材に対して取り付け及び取り外し可能であり、
前記布地を保持したまま、布地を加熱する装置にも使用可能であり、
前記中間部材は、
ベース部材と、
前記布地保持部材の周縁部との間で前記布地を挟む外周カバー部材と、を備え、
前記布地保持部材と前記ベース部材との間には、前記布地の余剰部分を収容する収容空間が形成され、
前記中間部材は、前記布地保持部材が取り付けられた状態で、前記布地保持部材上に前記布地を保持したまま、前記受け部材に対して着脱可能である
構成とした。
本発明に係る印刷装置の一例の外観斜視説明図である。 同印刷装置の全体構成を説明する斜視説明図である。 同じく図2と異なる方向から見た斜視説明図である。 本発明に係るトレイであるカセットの一例の斜視説明図である。 同カセットの外周カバーを開いた状態の斜視説明図である。 同カセットの短手方向に沿う断面説明図である。 同カセットとステージの構成を説明する斜視説明図である。 同カセットをステージに装着するときの斜視説明図である。 同カセットをステージに装着するときの模式的説明図である。 同カセットを印刷装置の装置本体に装着して装置電源をオフ状態にしたときの形態の説明に供する外観斜視説明図である。 加熱による定着装置の一例の外観斜視説明図である。 同定着装置の内部構成を説明する説明図である。 同じく定着を行っているときのカセット周りの短手方向に沿う断面説明図である。 本発明の第2実施形態におけるカセットの短手方向に沿う断面説明図である。 本発明の第3実施形態におけるカセットの短手方向に沿う断面説明図である。 本発明の第4実施形態におけるカセットの短手方向に沿う断面説明図である。 本発明の第5実施形態におけるカセットの斜視説明図である。 同カセットに布地を保持するときに分解した状態を示す斜視説明図である。 同カセットへの布地の取り付け方法の説明に供する斜視説明図である。 本発明の第6実施形態におけるカセットの長手方向に沿う断面説明図である。 本発明の第7実施形態におけるカセットの長手方向に沿う断面説明図である。 本発明の第8実施形態におけるカセットの長手方向に沿う断面説明図である。 本発明の第9実施形態におけるカセットの長手方向に沿う断面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る印刷装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。図1は同印刷装置の外観斜視説明図、図2は同印刷装置の全体構成を説明する斜視説明図、図3は同じく図2と異なる方向から見た斜視説明図である。
印刷装置1は、装置本体100内に、布地400(図6参照)を保持するトレイであるカセット200を着脱可能に保持して進退移動する受け部材であるステージ111と、ステージ111で保持されたカセット200に保持されている布地400に印刷する印刷手段112とを備えている。
なお、布地400としては、ハンカチ、タオルなどの一枚の布地で形成されるものだけではなく、Tシャツ、トレーナーなどの衣服として加工された布地、トートバック等の製品の一部となっている布地にも用いることができる。
ステージ111は、装置本体100に対して矢印A方向(送り方向)に移動可能に保持された搬送構造体113上に設けられている。ここでは、装置本体100の底部筐体部114に矢印A方向に沿って搬送ガイド部材115が配置され、搬送構造体113のスライダ部116が搬送ガイド部材115によって移動可能に保持されている。
印刷手段112は、ステージ111に対して矢印B方向(主走査方向)に移動するキャリッジ121と、キャリッジ121に搭載されたヘッド122とを備えている。キャリッジ121は、矢印B方向に沿って配置されたガイド部材123で移動可能に保持され、駆動モータ124によってタイミングベルト125などの走査機構部を介して矢印B方向に往復移動される。ヘッド122は液体吐出ヘッドを用いて、インクを布地表面に吐出して画像の形成を行っているが、これに限るものではない。
この印刷装置1においては、カセット200に布地400をセットした状態で、装置本体100内のステージ111にカセット200を装着して保持する。そして、ステージ111の矢印A方向への移動とヘッド122の矢印B方向への往復移動を繰り返すことで、布地400に所要の画像を印刷する。
次に、本発明に係るトレイであるカセットの一例について図4ないし図6も参照して説明する。図4は同カセットの斜視説明図、図5は同じくカセットの外周カバーを開いた状態の斜視説明図、図6は同じくカセットの短手方向に沿う断面説明図である。
カセット200は、トレイベース部材であるカセットベース201と、布地400の印刷が施される部分を平坦な状態で保持する布地保持部材であるプラテン部材300とを有している。
プラテン部材300は、プラテン構造体302と、布地400を平坦な状態で保持する面を構成する断熱部材301とで構成されている。断熱部材301は、後述する定着装置5による加熱に対して耐熱性を有する。
そして、カセットベース201には、外周カバー部材であるプラテン外周カバー202がヒンジ203で矢印方向に開閉可能に設けられている。プラテン外周カバー202は、プラテン部材300に対応する部分に開口部202aを有し、プラテン部材300の外周部分のフランジ部300aとの間で布地400を押さえる。
プラテン部材300はカセットベース201に対して支持部311で支持して、プラテン部材300とカセットベース201との間には布地400の余剰部分400aを収容できる収容空間312を形成している。余剰部分400aは、例えばTシャツの前面に記録を行う場合においては、両袖や襟口、すそ等が該当する。
ここで、プラテン部材300はカセットベース201から着脱可能であり交換可能に形成されている。これによりプラテン部材300を複数用意し、印刷動作中に別のプラテン部材300に衣類を巻き付けておくことができ、印刷、定着終了後にプラテン部材300を交換するだけで速やかに次の布地の印刷を開始することができる。
このカセット200に布地400をセットするときには、図5に示すように、プラテン外周カバー202を開いて、プラテン部材300上に布地400をセット(保持)する。このとき、布地400の余分な部分(余剰部分)400aを図6に示すように、収容空間312内に収容した状態で、図4に示すように、プラテン外周カバー202を閉じる。
そして、布地400に画像を印刷するときには、図1に示すように、カセット200を印刷装置1の装置本体100のステージ111上に装着する(セットする)。
このように、カセット200は装置本体100から全体を取り出した状態にして印刷対象である布地400をプラテン部材300上にセットすることができるので、プラテン部材300への布地400のセット作業が容易になる。
次に、カセットを印刷装置に対して装着する構成について図7ないし図9を参照して説明する。図7はカセットとステージの構成を説明する斜視説明図、図8はカセットをステージに装着するときの模式的説明図、図9はカセットをステージに装着するときの斜視説明図である。
装置本体100のステージ111には、ステージ111の移動方向である矢印A方向と直交する方向の両側部に、ガイドレール部131、131が設けられている。一方、カセット200の両側部には、ガイドレール部131が移動可能(スライド可能)に嵌まり合う溝部211が設けられている。
また、ステージ111には、ステージ111の移動方向である矢印A方向と直交する方向の両側部に、凹形状部132、132が設けられている。凹形状部132の矢印A方向における位置は、ガイドレール部131と溝部211の移動終端位置(スライド終端位置)である。一方、カセット200には、ステージ111の凹形状部132に嵌まり合う凸形状部212が設けられている。これらの凸形状部212と凸形状部212とで、カセット200をスライドさせてステージ111上にセットした後にカセット200とステージ111とを互いに固定する手段を構成している。
このように構成したので、布地400をプラテン部材300に保持したカセット200を装置本体100のステージ111に装着するときには、図8に示すように、ステージ111の移動方向(矢印A方向)に沿う方向である矢印C方向から、カセット200をステージ111にスライドして装着する。
このときのカセット200の装着手順は、図9に示すように、次のとおりである。
まず、二点鎖線のカセット200Aで示すように、カセット200の前端部をステージ111上に乗せる。そして、破線のカセット200Bで示すように、カセット200を矢印C方向にスライドさせながらステージ111のガイドレール部131にカセット200の溝部211を嵌め合わせながら押し込む。
そして、実線のカセット200Cで示すように、カセット200を終端位置まで押し込むことで、カセット200の凸形状部212がステージ111の凹形状部132に嵌め合わさり、カセット200のステージ111への装着が完了する。
このとき、カセット200をステージ111の移動方向からステージ111に装着することができるので、カセット200をステージ111の直上からステージ111に装着する構成に比べて、ステージ111全体を装置本体100から外に露出させる必要がなく、装置の小型化を図れる。
次に、カセットを印刷装置の装置本体に装着して装置電源をオフ状態にしたときの形態について図10を参照して説明する。図10は同説明に供する外観斜視説明図である。
印刷装置1の装置本体100の電源をオフ状態にする指令を受けたときには、カセット200を図10に示すように、カセット200の手前側(装着方向前側)と装置本体100の前面側とが平面視でほぼ同じ位置なるまでステージ111を移動させた後、電源をオフ状態にする。
これにより、待機時の設置スペースを小さくすることができる。
次に、加熱による定着装置の一例について図11ないし図13を参照して説明する。図11は同定着装置の外観斜視説明図、図12は同定着装置の内部構成を説明する説明図、図13は同じく定着を行っているときのカセット周りの短手方向に沿う断面説明図である。
定着装置5は、布地を加熱する装置であり、装置本体500内に、前述した印刷装置1にセットするカセット200を着脱自在に装着する受け部材501と、カセット200のプラテン部材300に保持されている布地400を加熱しながら加圧する接触型加熱手段であるヒートプレス部521とを備えている。定着のためにヒートプレス部521の温度は130度以上、好ましくは150度以上の高温が必要となる。
この場合、プラテン部材300の断熱部材301は、定着装置5のヒートプレス部521による加熱温度(定着温度)に対して耐熱性を有している。
このようにプラテン部材300の布地と接する面を断熱材料で形成することで、布地を加熱する熱がプラテン構造体302やカセット200内に逃げることがなく、効率のよい加熱が可能となる。
断熱部材301の材質としてはシリコンゴムやフッ素ゴム等の材質からなる耐熱性スポンジゴムや各種耐熱樹脂、フェルト、珪酸カルシウム板、カルホン、カルライト、石膏ボード、メラミンスポンジ、グラスウール、ガラス等が利用できる。また、プラテン構造体302はプラテン平坦に保つための硬度とある程度の耐熱性が求められるため、金属板やガラス板等が適している。なお、断熱部材301とプラテン構造体302は別体ではなく一つの部品としてもよい。
また、ヒートプレス部521は、プラテン部材300の布地400を保持する領域内(耐熱部材302の領域内)でのみ布地400に接触する大きさとしている。
また、定着装置5の装置本体500の前面側に、開閉可能なカバー502と、操作部504が設けられている。操作部504は、カバー502が閉じられないと操作を行うことができない位置に設けられている。ここでは、カバー502は前倒し形態として、操作部504を装置本体500の前面下部に配置している。
これにより、カセット装着作業時に作業者が誤って操作部504に接触し、ヒートプレス部521が駆動して作業者に接触するような事態の発生を防止することができる。
受け部材501とカセット200との着脱構造は、前記印刷装置1の受け部材であるステージ111とカセット200との着脱構造と同じ構成である。
この定着装置5内に布地400をセットするときには、前述した印刷装置1から画像が印刷された布地400を保持するカセット200を取り出し、図12に示すように矢印E方向にカバー502を開き、定着装置5の受け部材501に、図11に示す矢印D方向からカセット200を挿入して保持させる。ここでは、カセット200を受け部材501に対してスライドさせてセットする。
そして、図13に示すように、ヒートプレス部521を矢印F方向に下降させて、ヒートプレス部521をプラテン部材300に保持されている画像が印刷された布地400に押し付けて加熱する。
このように、布地400を保持するカセット200は、印刷装置1と定着装置5で共用可能である。
これにより、印刷した布地400を印刷したときの状態のまま保持して定着装置5にセットすることができ、布地400を持ち運んでも皺が寄ったり、一部が重なったりして印刷面が乱れることはなく、布地400のセット作業の作業性が向上する。
このとき、カセット200の布地400を保持するプラテン部材300は、定着装置5による加熱に対して耐熱性を有しているので、プラテン部材300が熱によって変形等することがない。
またこの定着装置5ではヒートプレス部521を用いた構成で記載しているが、これに限らず、例えば布地に対して非接触で加熱を行う構成であってもよい。具体的には、布地の表面から2〜3mm程度の近接した位置に板状のヒーターを設け、布地表面を放射加熱で加熱して定着を行ってもよい。
なお、本実施例では印刷装置1のカセット200を定着装置5と共用する場合を記載しているが、これに限るものではない。例えば布地の毛羽立ちを抑える目的で印刷前に布地の表面を熱プレスする前処理を行う場合があるが、このような場合であればカセット200を前処理装置と印刷装置で共用としてもよい。また前処理装置、印刷装置、定着装置のそれぞれの処理を一貫して同じカセット200を用いて処理してもよい。
また、印刷装置1と乾燥装置5等を並べて配置し、カセット200を共用して連続処理を行ってもよい。カセット200を共用することで装置間のつなぎを自動化することも可能となる。またカセット200を用いて小型化を図ることにより、印刷装置1や乾燥装置5といった複数の装置を一つの筐体の中に一体に設けることも可能である。
次に、本発明の第2実施形態におけるカセットについて図14を参照して説明する。図14は同カセットの短手方向に沿う断面説明図である。
カセット200のカセットベース201には、周縁部から立ち上がって収容空間312の側壁を形成する側壁部221を設けている。
一方、プラテン外周カバー202は、プラテン部材300の部分が開口した平板状枠部材としている。
このように構成すれば、プラテン外周カバー202を開けた状態でも側壁部221が存在することにより、布地400の余分な部分(余剰部分)400aを確実にカセット内部に収容することができ、布地400の余剰部分400aがはみ出してプラテン外周カバー202とカセットベース201との間に挟まれることを防止できる。
次に、本発明の第3実施形態におけるカセットについて図15を参照して説明する。図15は同カセットの短手方向に沿う断面説明図である。
カセット200のカセットベース201には、周縁部から立ち上がって収容空間312の側壁の一部を形成する側壁部221を設けている。一方、プラテン外周カバー202には、周縁部から立ち下がって収容空間312の側壁の一部を形成する側壁部222を設けている。
これにより、布地400の余剰部分400aのはみ出しを防止できるとともに、布地400の余剰部分400aを収容空間312に収容するときの開口(プラテン部材300と側壁部221との間隔)を前記第2実施形態よりも大きくでき、余剰部分を収容する作業をしやすくなる。
次に、本発明の第4実施形態におけるカセットについて図16を参照して説明する。図16は同カセットの短手方向に沿う断面説明図である。
カセット200のカセットベース201の周縁部には、収容空間312の側壁の一部を形成する側壁部221を軸223で開閉可能に設けている
これにより、前記第2実施形態と同様に布地400の余剰部分400aのはみ出しを防止できるとともに、布地400の余剰部分400aを収容空間312に収容するときの開口を前記第1実施形態と同様に確保することができて、余剰部分を収容する作業をしやすくなる。
具体的には、側壁部221を倒した状態で布地400をセットすることで、余剰部分400aを収容空間312への収容を容易にするとともに、プラテン外周カバー202を閉じる前に側壁部202を起こすことで余剰部分400aを確実にカセットの収容空間312内に収め、はみ出しを確実に防止することができる。
次に、本発明の第5実施形態におけるカセットについて図17及び図18を参照して説明する。図17は同カセットの斜視説明図、図18は同カセットに布地を保持するときに分解した状態を示す斜視説明図である。
プラテン部材300は、カセット200のカセットベース201に対して取り付け及び取り外し可能に装着可能である。また、プラテン外周カバー202は、カセットベース201と分離して取り外し可能として、プラテン部材300の外周縁部に嵌め込む構成としている。
このカセット200への布地400の取り付け方法について図19も参照して説明する。図19は同説明に供する斜視説明図である。
前述した図18に示すように、カセットベース201からプラテン部材300を取り外した状態にする。
そして、図19(a)に示すように、印刷する布地400の裏面(印刷する面と反対の面)を上にして広げて、プラテン部材300を布地400の裏面側に載せ置く。その後、図19(b)に示すように、布地400のプラテン部材300からはみ出ている余剰部分400aをプラテン部材300の裏側に折り畳む。
このとき、カセットベース201からプラテン部材300を取り外しているので、布地400のプラテン部材300からはみ出た部分の周囲には布地400を折り畳むのに充分な空間を確保することができる。したがって、布地400のプラテン部材300からはみ出た余剰部分400aを綺麗に折り畳むことができる。
その後、図19(c)に示すように、プラテン部材300の支持部(脚部)311をカセットベース201の凹み部206を嵌め合わせた後、プラテン外周カバー202をプラテン部材300の外周側に嵌め込む。
このとき、布地400のプラテン部材300の平面部分からはみ出た余剰部分400aを綺麗に折り畳むことができているので、プラテン外周カバー202で布地400の外周部分を押さえ付けたとき、布地400の印刷部分の平坦度を高くすることができる。これにより、高い品質で印刷することができる。
次に、本発明の第6実施形態におけるカセットについて図20を参照して説明する。図20は同カセットの長手方向に沿う断面説明図である。
プラテン部材300を支持する支持部311は、カセットベース201側の中空支柱部231と、中空支柱部231に移動可能に嵌め合わされたプラテン部材330側の中空支柱部331と、中空支柱部231と中空支柱部331との間に配置した圧縮スプリング3313とを備えている。
これにより、布地保持部材であるプラテン部材300はトレイベース部材であるカセットベース201に対して変位可能に支持される。
また、プラテン部材300の周縁部を覆うカバー部材であるプラテン外周カバー202のカセットベース201に対する高さを規制するロック部材204を備えている。ロック部材204は、プラテン外周カバー202のヒンジ203でカセットベース201に対して開閉可能に保持された側と反対側に配置されている。
このように構成したので、布地400の厚みが変化したときにプラテン部材300がスプリング313の復元力に抗して下降してカセットベース201との間隔が変化し、異なる厚みの布地400にも対応することができる。
そして、プラテン部材300は常にプラテン外周カバー202に一定の力で押し付けられることになるので、カセット200を持ち運びしたときでも布地400のずれが起き難い。
また、布地400の厚みが変わった場合でも、プラテン部材300が下がることで、プラテン部材300とプラテン外周カバー202の隙間を確保するため、布地400の厚みを変えてもプラテン外周カバー202のカセットベース201に対する高さは変わらない。
つまり、プラテン部材300に保持される布地400の表面高さはプラテン外周カバー202のカセットベース201に対する高さが基準となる。
これにより、ロック部材204によるプラテン外周カバー202のカセットベース201に対するロック位置を固定化することができ、カセット200自体の構成を簡易にすることができる。また、ロック位置が変わらないことで、使用者の操作が容易になる。
また、ヘッド122として液体吐出ヘッドを使用する場合、ヘッド122と液体を付与する対象表面との距離が狭いほど精度のよい画質が得られる。
この場合、プラテン部材300を変位可能として、プラテン部材300の周縁部をプラテン外周カバー202に押し当てることで、布地400の厚みが変化してもプラテン外周カバー202によって布地400の表面高さを規定するので、画質を向上できる。
また、プラテン部材300を変位可能とする場合、ヘッド122の移動面に対してプラテン部材300の表面の平行度を確保するためには、支持部311をプラテン部材300の周縁部側で保持することが好ましい。しかしながら、このようにすると、支持部311が布地400の余剰部分400aの収容の妨げになる。
これに対して、プラテン外周カバー202の高さでプラテン部材300に保持される布地400の表面高さを規定することで、支持部311をプラテン部材300の内側に配置することができ、支持部311の数も減らすことができる。これにより、布地400の余剰部分400aを容易に収容できるようにすることができる。
次に、本発明の第7実施形態におけるカセットについて図21を参照して説明する。図21は同カセットの長手方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、前記第6実施形態の構成において、カセットベース201側の中空支柱部231とプラテン部材330側の中空支柱部331とを遊びを持たせて嵌め合わせ、プラテン部材300が傾斜した状態でも変位可能としている。
これにより、厚みに偏差のある布地400、例えばポケットなどで一部が二重構造になっているような布地400に印刷する場合、プラテン部材300が斜めに下がり、布地400の厚みの薄い部分と厚い部分との高さを揃えることができる。
これにより、布地400の表面のヘッド122に対する平面度を確保することができ、部分的に厚みの異なる布地400に対しても高い品質で画像を印刷することができる。
したがってまた、印刷する布地400の状態(マチ部の重なりやポケット、縫い目部の重なり等)などで細かい高さ調整が不要になり、布地400をセットするときの作業性が向上する。
次に、本発明の第8実施形態におけるカセットについて図22を参照して説明する。図22は同カセットの長手方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、前記第6実施形態の構成において、支持部311、311の間で、プラテン部材300にガイドロッド315を、カセットがベース201側にガイドロッド315を案内するガイド部205を備えている。これらのガイドロッド315及びガイド部205でガイド手段を構成している、
これにより、プラテン部材300が変位するときに精度良く移動することができる。また、プラテン部材300が変位するとき、プラテン部材300の端に力を加えたときに支持部311に伝わる力を吸収することができて、支持部311の破損を防ぐことができる。したがってまた、支持部311の本数を減らすことができ、布地400の余剰部分400aを収納空間312に収納するときの作業性が向上する。
次に、本発明の第9実施形態におけるカセットについて図23を参照して説明する。図23は同カセットの長手方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、上記第8実施形態の構成において、プラテン部材300が最も下まで下降して、変位方向で中空支柱部231が中空支柱部331に当たって接触した状態で、プラテン外周カバー202よりもプラテン部材300がΔHだけ突出した位置になるように構成している。
これにより、定着装置5のヒートプレス部521を布地400に押し当てて定着するとき、所要の圧力を付与して、確実に定着を行うことができるようになる。
つまり、ヒートプレス部521を押し当てるとき、プラテン部材300の表面がプラテン外周カバー202の表面よりも下側に落ち込んでしまうと、プラテン部材300の表面に保持されている布地400に対して所要の圧力を付与できなくなる。
そこで、プラテン部材300の変位下限を規制してプラテン部材300の表面がプラテン外周カバー202の表面よりも下側に落ち込まないようにすることで、布地400に所要の圧力をかけることができるようになる。
なお、本発明における「トレイ」とは、印刷装置と定着装置とに着脱できる構成を備えていれば形状等は上記実施形態のカセットのような箱状の形態に限られるものではない。具体的には、印刷装置と定着装置とに挿入可能に形成された一枚の板状のプラテン部材であってもよい。
また、より作業性を向上するために、このようなトレイに対し、印刷時に作業者が毎回布地(Tシャツ等)をトレイにセットする工程をなくすために、布地(Tシャツ等)をセット済みのトレイを利用することもできる。この場合、使用後のトレイは回収され、再び布地がセットされた状態で供給される。
さらに、同様の効果を奏するために、トレイに着脱可能に形成されたプラテン部材に布地(Tシャツ等)をセットした布地セット済みのプラテン部材を利用することもできる。使用する場合は、この布地セット済みのプラテン部材をそのままトレイに装着し、印刷、定着が完了したあとに、トレイからプラテン部材を取り外し、次の布地セット済みのプラテン部材をトレイに装着し、印刷、定着が行われる。この場合、使用後のプラテン部材は回収され、再び布地がセットされた状態で供給される。
このようにすることで、作業者が毎回布地(Tシャツ等)をセットする必要がなく、複数枚の連続処理が容易になり、複数枚の連続処理を自動化することも可能となる。
1 印刷装置
5 定着装置
100 印刷装置の装置本体
111 ステージ(受け部材)
122 ヘッド
200 カセット(トレイ)
201 カセットベース(トレイベース部材)
202 プラテン外周カバー(外周カバー部材)
300 プラテン部材(布地保持部材)
311 支持部
400 布地
500 定着装置の装置本体
511 受け部材
521 ヒートプレス部(接触型加熱手段)

Claims (8)

  1. 布地を平坦な状態で保持する布地保持部材を搭載して進退移動可能な受け部材と、
    前記受け部材によって移動される前記布地保持部材に保持された布地に印刷を行う印刷手段と、を備える印刷装置であって、
    前記受け部材に対して着脱可能な中間部材を有し、
    前記布地保持部材は、
    前記中間部材を介して前記受け部材に搭載され、
    前記中間部材に対して取り付け及び取り外し可能であり、
    前記布地を保持したまま、布地を加熱する装置にも使用可能であり、
    前記中間部材は、
    ベース部材と、
    前記布地保持部材の周縁部との間で前記布地を挟む外周カバー部材と、を備え、
    前記布地保持部材と前記ベース部材との間には、前記布地の余剰部分を収容する収容空間が形成され、
    前記中間部材は、前記布地保持部材が取り付けられた状態で、前記布地保持部材上に前記布地を保持したまま、前記受け部材に対して着脱可能である
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記布地保持部材は、前記加熱する装置による加熱温度に対して耐熱性を有し、前記布地と接する面は断熱材料からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記加熱する装置は、画像が付与された布地を加熱する装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記布地保持部材は、前記中間部材とともに、前記加熱する装置に対して装着される
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置
  5. 前記収容空間を取り囲む側壁部を有し、
    前記側壁部の少なくとも一部は、前記ベース部材と一体である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. ベース部材と、
    画像が付与される布地を保持する布地保持部材の周縁部との間で前記布地を挟む外周カバー部材と、を備え、
    前記布地保持部材と前記ベース部材との間には、前記布地の余剰部分を収容する収容空間が形成され、
    前記布地保持部材が取り付けられた状態で、前記布地保持部材上に前記布地を保持したまま、布地に印刷する装置に対して着脱可能な中間部材に対して取り付け及び取り外し可能な布地保持部材であって、
    前記中間部材に取り付けられた状態で、前記布地に印刷する装置と前記布地を加熱する装置とで共用可能である
    ことを特徴とする布地を保持する布地保持部材。
  7. 前記加熱する装置は、前記画像が付与された布地を加熱する装置である
    ことを特徴とする請求項に記載の布地保持部材。
  8. 前記布地を備えている
    ことを特徴とする請求項又はに記載の布地保持部材。
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