JP6768422B2 - 基材付薄膜 - Google Patents

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Description

本発明は、基材付薄膜に関する。
粉砕技術が進歩し、サイズの小さな微粉の製造が可能になり、建築、車両、電気・電子、光学、保護・補強、表面改質、その他の分野において微粉が機能性材料として利用されている。また、ナノメートルサイズの微粉は、半導体分野、医療等のバイオテクノロジー分野においても利用されている。
例えば、屋根や車両や家電、電子機器等に用いられる塗料では、加飾性を目的として、アルミニウム、銅、ニッケル、チタンやその化合物の微粉を分散させている。建築分野では、金属微粉を分散させた塗料を用いて薄い層を形成することで、紫外線や熱線の反射・低減、可視光の採光調整などの用途に利用されている。
微粉の製造方法として、様々な製法が提案されており、物理的方法として、蒸着法、スパッタリング法、金属蒸気合成法等があり、化学的方法として、金属塩を還元する方法、ゾル‐ゲル法、アルコキシド法、逆ミセル法などがある。
微粉の製造方法の一つに、真空を利用して微粉を製造する方法がある。この方法では、まず、基材の表面に水溶性樹脂等の有機材料を用いて有機剥離層を形成する。次に、基材上に形成された有機剥離層の上に、真空条件下で、温度、ガスの種類、ターゲットの蒸発速度等のパラメータを制御して薄膜を形成する。このように基材表面上に付着形成させた薄膜を、水中で有機剥離層を溶解させることで回収して、超音波粉砕器等で所定の大きさに粉砕するものである(特許文献1)。
また、無機顔料を製造する方法として、無機物の剥離層を用いる方法がある。この方法は、まず、ガラス基板の上に、酸化亜鉛(ZnO)や塩化ナトリウム(NaCl)等の無機材料からなる無機剥離層を形成する。次に、基板上に形成された無機剥離層の上に、真空蒸着やゾルゲル法を用いて無機顔料膜を形成する。そして、硝酸や塩酸等の酸性水溶液又は水を溶剤として無機剥離層を溶解させ、基板から剥離した無機顔料膜を、超音波粉砕機で平均粒径10〜40μm程度に粉砕している(特許文献2)。
特開2012−140692号公報 特開2004−027085号公報
特許文献1では、基板表面に有機剥離層を形成しており、薄膜を回収する際に有機剥離層を溶解させるため、極所排気装置、排水処理装置、溶剤管理等が必要となり、コストが高くなると同時に、工程が煩雑である。また、剥離層として有機物を用いているため、成膜時の温度が制限されることや、有機剥離層から放出されるアウトガスの影響、剥離層と薄膜界面における組成変化等により、目的とする電気的、光学的、化学的、機械的特性を有する薄膜が得られないことがあった。
また、特許文献2では、無機剥離層としてZnO(水に対する溶解度1.6mg/L(28℃))を用いているが、通常の水には不溶性であり、硝酸、塩酸等の酸性水溶液を溶剤として用いる必要があるため、金属や合金など酸に弱い材料を無機剥離層上に積層した場合、金属や合金が酸の影響を受けてしまうことがあった。さらに、無機剥離層として塩化ナトリウム(NaCl)を用いた場合には、水を溶剤として用いることができるが、NaCl層を真空蒸着する必要があり、塩化物イオン(Cl)が蒸着装置に悪影響を与えてしまうことや、NaClの溶解時に生成する塩水が、回収対象の薄膜に影響を与えてしまうことがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、微粉の製造工程において、基材上に形成される薄膜を本来の特性・機能を損なわずに形成することができるとともに、薄膜の剥離を簡単な設備で、低コスト、かつ、容易に分離・回収することが可能な基材付薄膜を提供することにある。
前記課題は、本発明の基材付薄膜によれば、基材と、該基材上に設けられた水溶性の無機材料からなる剥離層と、該剥離層の上に設けられ、分離及び粉砕して粉末として用いるための原料薄膜と、を含み、前記水溶性の無機材料は、水に溶解する無機酸化物であり、前記剥離層の膜厚は、10nm以上1.0μm以下であり、前記剥離層は、10〜50℃、pH4.0〜10.0の水に溶解すること、により解決される。
上記構成により、水溶性の無機材料を剥離層として用いているため、有機剥離層のように溶剤を用いることなく、基材上に剥離層を成膜できる。よって、極所排気装置、排水処理装置、溶剤管理等が必要なくなるため、コストを下げることができる。
また、有機層からのアウトガスの放出や、成膜時の温度制限がなくなるため、剥離層の上に原料薄膜を本来の特性・機能を損なわずに形成することができる。
さらに、無機酸化物はNaClのようにハロゲンを含まないため、成膜装置に悪影響を与えることがない。また、NaClを用いた場合では、溶解後に生成する塩水が回収対象の薄膜に影響を与えるが、無機酸化物を用いた場合は、溶解後に生成する廃水が回収対象の原料薄膜に影響を与えてしまうこともない。
さらに、室温付近の温度で、強い酸性や強い塩基性の水溶液ではない水に溶解する無機酸化物を用いているので、溶剤として酸性水溶液や塩基性水溶液を用いることなく、水で剥離層を溶解することができ、酸や塩基に弱い原料薄膜を積層しても、原料薄膜に影響を与えることなく回収することができる。
さらに、このような水溶性の無機剥離層を用いることで、目的とする性質の原料薄膜の成膜及び回収を容易に行うことができる。
このとき、前記基材は、ポリマーフィルムであると好適である。
このように、ポリマーフィルムを用いる場合、コストが低く、取り扱い易く、耐熱性もあり、化学的にも安定であるという利点を有する。また、ポリマーフィルムの中には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムのように水透過性を有するものもあり、剥離工程において、薄膜積層体が形成されていない裏側から、水が浸透することで薄膜積層体が剥離し易くなるという利点がある。
また、前記課題は、本発明の基材付薄膜によれば、基材と、該基材上に設けられた水溶性の無機材料からなる剥離層と、該剥離層の上に設けられ、分離及び粉砕して粉末として用いるための原料薄膜と、を含み、前記水溶性の無機材料は、水に溶解する無機酸化物であり、前記剥離層を構成する水溶性の無機材料は、モリブデン酸化物(MoO )、ゲルマニウム酸化物(GeO )、及びタングステン酸化物(WO )を含む群より選択される一種以上の金属酸化物であること、により解決される。
このように、水溶性であり、原料薄膜の特性に影響を与えることがなく、十分な耐熱性を有し、化学的に安定である金属酸化物を用いることで、目的とする性質の原料薄膜の成膜及び回収を容易に達成することができる。
このとき、前記原料薄膜は、金属、合金、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、及びそれらの混合物を含む群から選択された少なくとも一種を含む単一層であると好適である。
このように、水溶性の無機酸化物を剥離層に用いているため、原料薄膜は、金属や金属酸化物等、制限されることなく、作成可能である。
このとき、前記原料薄膜は、金属、合金、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、及びそれらの混合物を含む群から選択された少なくとも一種を含む複数の層の積層体からなるものであると好適である。
このように、水溶性の無機酸化物を剥離層に用いているため、原料薄膜は、金属や金属酸化物等、制限されることなく、複数層積層して作成可能である。
このとき、前記基材上に、前記剥離層と前記原料薄膜とが、交互に複数層積層されており、かつ、前記原料薄膜の各層の膜厚が互いに異なると好適である。
このように、剥離層と原料薄膜を交互に複数層積層することで、一度に回収できる原料薄膜の量を増やすことができる。また、異なる膜厚で原料薄膜を作製した場合、後の粉砕工程で得られる微粉の粒度分布を制御することが可能となる。
このとき、前記基材上に、前記剥離層と前記原料薄膜とが、交互に複数層積層されており、かつ、前記原料薄膜の各層の膜厚が同一であると好適である。
このように、剥離層と原料薄膜を交互に複数層積層することで、一度に回収できる原料薄膜の量を増やすことができる。また、同一の膜厚で原料薄膜を作製することで、後の粉砕工程で、粒度分布が揃った微粉を得ることが可能となる。
前記原料薄膜は、前記剥離層を水で溶解することにより前記基材及び前記剥離層から分離し、粉砕して微粉末として用いるための膜であると好適である。
このように、原料薄膜は、剥離層を水で溶解して得ることができるので、目的とする性質の原料薄膜の回収を容易に行うことができ、目的とする性質の微粉を得ることができる。
本発明の基材付薄膜は、剥離層が水溶性無機材料で形成されているため、水に浸漬することで、剥離層の上に形成された原料薄膜を容易に剥離することができる。プロセスにおいて有機溶剤を使用しないため、極所排気装置や、排水処理装置等が不要となるので設備コストを低減できると同時に、作業の安全性が確保される。
また、剥離層が水溶性無機材料で構成されているので、真空蒸着法やスパッタリング法で原料薄膜を形成する際の温度、真空度、成膜速度、プラズマ条件、その他の条件を適正に制御することができるため、所望する原料薄膜を製造することができる。
本発明の一実施形態に係る基材付薄膜を示す模式断面図である。 本発明の一実施形態に係る基材付薄膜及び微粉の製造方法のフロー図である。 本発明の実施形態の変形例に係る原料薄膜と剥離層とが交互に複数層積層した基材付薄膜を示す模式断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る複数の原料薄膜を多層化した薄膜積層体を示す模式断面図である。 本発明の一実施形態に係る基材付薄膜を丸めたロール体を示す模式図である。 剥離工程前後における基材透過率測定の結果を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る基材付薄膜について説明する。
本実施形態の基材付薄膜100は、図1に示すように、基材1と、基材1の上に形成された剥離層2と、剥離層2の上に形成された原料薄膜3が積層されてなる。
本実施形態において、基材付薄膜100のうち、基材1上に形成された剥離層2と、剥離層2の上に形成された原料薄膜3を、薄膜積層体10と称する。
本実施形態における基材1は、薄膜積層体10を製造する際及び製造後の搬送、保管時等において取り扱う際の支持体として機能し、基材1の上に膜を積層する工程における加熱、真空、応力等に耐え得るものであればよい。
本実施形態における基材1として使用可能な材料としては、例えば、樹脂等のポリマー、シリコーン等の半導体、金属、セラミックス、ガラス、紙、不織布質等が挙げられる。基材1の形状はフィルム、シート、板、曲面を有する形状等任意の形状とすることができる。その中でも量産性や取扱性を考慮すると柔軟性を有する樹脂フィルム等のポリマーフィルムが好ましい。
ポリマーフィルムの樹脂としては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂のいずれでもよく、例えば、ポリエチレン(高密度、中密度又は低密度)、ポロプロピレン(アイソタクチック型又はシンジオタクチック型)、ポリブテン、エチレン−プレピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルベンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体、アクリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリオ共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプチレンテレフタレート(PBT)、エチレン−テレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリエチレンナフタレート、プリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、エボキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリウレタン、ナイロン、ニトロセルロース、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース系樹脂等、又はこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層体として)用いることができる。
これらのポリマーフィルムの中でも、コストの面、取り扱い易さ、耐熱性、化学的安定性、剥離層の接着性の観点から、PETフィルムが好ましい。また、水透過性を有しているPETフィルム等の一方の面のみに薄膜積層体10を形成した場合、剥離工程において、薄膜積層体10が形成されていない裏側から、水が浸透することで薄膜積層体10が剥離し易くなるという利点がある。
これらの基材1としてのポリマーフィルムの厚さは数μm以上数百μm以下であり、好ましくは5μm以上500μm以下、好ましくは10μm以上400μm以下、好ましくは15μm以上300μm以下、更に好ましくは20μm以上250μm以下、更に好ましくは25μm以上200μm以下であるとよい。20μmに満たないものは、成膜工程等で取り扱いにくくなり、200μmを超えると、柔軟性に乏しくなり、薄膜積層体10が基材1から剥離しにくくなる。
紙としては、例えば、薄葉紙、クラフト紙、上質紙、リンター紙、バライタ紙、硫酸紙、和紙等が挙げられる。
不織布としては、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ナイロン、ビニロン、硝子等の繊維からなる不織布が挙げられる。紙又は不織布は、その繊維間若しくは他層との層間強度を強化したものでもよい。また、ケバ立ち防止のため、又は浸透性抑制のために、更に、アクリル樹脂、スチレンブタジエンゴム、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂を添加(抄造後樹脂含浸、又は抄造時に内填)したものでもよい。
ガラスとしては、例えば、ケイ酸ガラス(石英ガラス)、ケイ酸アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリ石灰ガラス、鉛(アルカリ)ガラス、バリウムガラス、ホウケイ酸ガラス等が挙げられる。
金属としては、例えば、金、クロム、銀、銅、鉄、チタン、ニッケル、タングステン、タンタル、アルミニウム、白金等が挙げられる。また、これらの合金である、SUS316L等のステンレス鋼、Ti−Ni合金若しくはCu−Al−Mn合金等の形状記憶合金、Cu−Zn合金、Ni−Al合金、チタン合金、タンタル合金、プラチナ合金又はタングステン合金等の合金を用いることもできる。
セラミックとしては、例えば、酸化物(例えば、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ケイ素、ジルコニア、チタン酸バリウム)、窒化物(例えば、窒化ケイ素、窒化ホウ素)、炭化物(例えば、炭化ケイ素)等が挙げられる。また、これらの混合物を用いることもできる。
剥離層2を構成する水に溶解する無機酸化物としては、剥離工程で用いる水に溶解し、原料薄膜3の積層工程において、原料薄膜3の特性に影響を与えることがなく、十分な耐熱性があって、化学的に安定である水溶性の金属酸化物であればよい。水に溶解する金属酸化物としては、例えば、モリブデン酸化物(MoO、x=化学量論比、2≦x≦3)、ゲルマニウム酸化物(GeO、x=化学量論比、1≦x≦2)、タングステン酸化物(WO)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
剥離層2を構成する水溶性の無機材料は、バルクの状態で10〜50℃、pH4.0〜10.0の水に溶解する無機酸化物であればよいが、バルクの状態で水不溶性であっても、数十nm以上数μm以下の膜厚に成膜したした場合に、10〜50℃、pH4.0〜10.0の水に溶解する無機酸化物であればよい。
また、金属酸化物を一般式MO(M=金属、x=化学量論比)で表した際に、xの値は、金属イオンと酸化物イオンの電荷バランスがゼロになる値が通常であるが、金属イオンと酸化物イオンの電化バランスがゼロから多少乖離したxの値であってもよい。
これらの金属酸化物の水に対する溶解度は、モリブデン酸化物であるMoOでは、0.14g/100mL(20℃)であり、ゲルマニウム酸化物である六方晶系のGeOでは、0.447g/100mL(25℃)であり、タングステン酸化物であるWOでは、0.46g/100mL未満である。
剥離層2の厚さは、数nm以上数μm以下とすることが好ましく、より好ましくは数nm以上30μm以下、より好ましくは数nm以上10μm以下、更に好ましくは10nm以上5.0μm以下、更に好ましくは10nm以上1.0μm以下であるとよい。剥離層2の厚さが薄くなりすぎると、基材1と原料薄膜3との間の間隙が小さくなり、剥離工程で、剥離層2に水が浸透しにくくなって、剥離層2が溶解することによる原料薄膜3の剥離が不十分となってしまう。一方、剥離層2が厚すぎると、剥離工程において水に溶解するまでの時間が長くなってしまう。
基材1の上に剥離層2を形成する方法は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法を利用することができるが、これに限定されるものではなく、ゾル‐ゲル法などの化学的方法も利用できる。
原料薄膜3は、剥離層2の上に形成されるが、原料薄膜3を構成する物質は溶剤の水に溶解しないものであれば、特に限定されることなく、金属、合金、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、及びこれらの混合物であればよく、原料薄膜3は、単層又は複層であってもよい。
金属としては、アルミニウム、銅、金、銀、白金、インジウム、パラジウム、鉄、ニッケル、チタン、クロム、マンガン、亜鉛、錫、タングステンなどがあるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
合金とは、前記金属元素に1種以上の金属元素または非金属元素を加えたものである。合金の組織には、成分元素が別個の結晶となる共晶合金、成分元素が完全に溶け合っている固溶体、成分元素が金属間化合物または金属と非金属との化合物を形成しているものなどがあるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
金属酸化物としては、例えば上記金属、アルミニウム、銅、金、銀、白金、インジウム、パラジウム、鉄、ニッケル、チタン、クロム、マンガン、亜鉛、錫、タングステンなどを金属として含有する酸化物、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、酸化ケイ素(SiO)、酸化スズ(SnO、SnO)、酸化鉄(Fe、Fe)や、ぺロブスカイト構造、スピネル構造、イルメナイト構造を有する複合酸化物などがあるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
金属窒化物としては、窒化チタン(TiN)、窒化ジルコニウム(ZrN)、窒化バナジウム(VN)、窒化ニオブ(NbN)、窒化タンタル(TaN)、窒化クロム(CrN、CrN)、窒化ハフニウム(HfN)などがあるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
原料薄膜3の厚みは、粉砕工程で微粉とする際に所望する粒子径を考慮して、数十nm以上数十μm以下とすることが好ましく、20nm以上90μm以下とすることがより好ましく、50nm以上10μm以下とすることが更に好ましく、75nm以上1μm以下とすることが特に好ましい。
原料薄膜3を形成する方法は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法を利用することができるが、これに限定されるものではなく、ゾル‐ゲル法などの化学的方法も利用できる。
剥離層2の形成方法と、原料薄膜3の形成方法を、例えば、真空蒸着法やスパッタリング法として、同一の方法とすれば、ドライプロセスで一貫して基材1上に薄膜積層体10をすることができる。
本実施の形態の薄膜積層体10及び、基材付薄膜100は、図2に示すように、以下の製造方法によって製造される。
PETフィルム等の基材1を用意し(ステップS1)、基材1上に剥離層2を真空蒸着法やスパッタ法などで形成する(ステップS2)。引き続いて、形成された剥離層2の上に原料薄膜3を真空蒸着法やスパッタ法などで形成する(ステップS3)。以上のステップS1〜S3で、基材付薄膜100を完成する。
このようにして製造された、基材付薄膜100は、剥離工程(ステップS4)において、剥離層2が溶解される。
剥離工程(図2、ステップS4)では、原料薄膜3を溶解させないで、剥離層2のみを溶解させることが可能な溶剤として、水を用いることができる。ここで用いる水は、原料薄膜3の特性に影響を与えずに剥離層2を溶解できればよく、温度が0〜80℃の水、好ましくは5〜60℃の水、より好ましくは10〜50℃の水、更に好ましくは20〜50℃の水、特に好ましくは30〜50℃の水であるとよい。20℃以上、50℃以下の温度の水であれば、多くの水が必要な場合であっても、長時間の加熱処理が不要であり、剥離用の水を簡易に用意出来るため、好ましい。
水のpHは、原料薄膜3の特性に影響を与えずに剥離層を溶解できる範囲内であればよく、pH4〜10がよく、好ましくはpH5〜9、より好ましくはpH6〜8であるとよい。pHが6以上8以下であれば、剥離後の水を、pHの調整を行わずに排水として処理することが可能である。
20〜40℃、pH6〜8の室温付近の温度で中性の水を用いることがより好ましい。
また、蒸留水、純水、超純水など、種々の金属イオンや不純物が除去された水を用いることが望ましいが、これに限定されるものではなく、水道水、工業用水、井戸水等の水を用いることも可能である。
蒸留水は、水を加熱して水蒸気にしてから冷却により液体に戻した、電気伝導度が1〜10μS/cm程度の水である。
純水は、イオン、微粒子、微生物、有機物などの不純物を除去した電気伝導率が1μS/cm以下の高純度の水である。
超純水は、超純水製造装置により水中の懸濁物質、溶解物質及び高効率に取り除いた純水よりさらに純度の高い極めて高純度の水であり、電気伝導率が0.055μScmより小さい。
本実施の形態では、剥離層2を構成する水溶性の無機材料として、10〜50℃、pH4.0〜10.0の水に溶解する無機酸化物を選択しており、塩酸水溶液や硝酸水溶液等の酸性水溶液や、水酸化ナトリウム水溶液等の塩基性水溶液を用いることなく、剥離層2を溶解させることが可能であるという利点を有する。
剥離工程では、基材付薄膜100を水に浸漬することで、原料薄膜3が例えば60分以内に剥離することが好ましく、10分以内に剥離することがより好ましい。基材付薄膜100を水に浸漬した直後に、原料薄膜3が全て剥離することが特に好ましい。また、剥離層2の水への溶解、及び、原料薄膜3の剥離を促すために水に浸漬した状態の基材付薄膜100に対して、超音波照射や高速撹拌器による撹拌を行うことも可能である。
粉砕工程(図2、ステップS5)は、上記剥離工程に引き続いて、剥離した原料薄膜3に対して、超音波照射や高速撹拌器による撹拌を行うことで所定の粒子サイズまで粉砕する。粉砕された微粉を必要に応じて分級することで、最終的に顔料等の用途に用いることができる。
上記の行程を経て、原料薄膜3が所定の大きさに粉砕された微粉となる(ステップS6)。このステップS4〜S6は、基材付薄膜100を製造する者が行ってもよいし、この者から基材付薄膜100を購入したユーザ側で行ってもよい。
また、図3に示すように、ステップ3で形成した原料薄膜3の上に剥離層2を形成し、更に原料薄膜3を設け、原料薄膜3と剥離層2とが交互に複数層積層した薄膜積層体12を作成することも可能である。このとき、複数の原料薄膜3の各層の膜厚は、同一であっても、互いに異なっていてもよい。
このような薄膜積層体12では、剥離層2と原料薄膜3を交互に複数層積層することで、一度に回収できる原料薄膜3の量を増やすことができる。また、異なる膜厚で原料薄膜3を作製した場合、後の粉砕工程で得られる微粉の粒度分布を制御することが可能となる。
さらに、図4に示すように、ステップ3で形成した原料薄膜3の上に同一又は異なる成分の原料薄膜を積層して、複数の原料薄膜3を多層化した薄膜積層体11を作成することも可能である。
このような薄膜積層体12では、剥離層2と原料薄膜3を交互に複数層積層することで、一度に回収できる原料薄膜の量を増やすことができる。また、同一の膜厚で原料薄膜を作製することで、後の粉砕工程で、粒度分布が揃った微粉を得ることが可能となる。
基材1として、PETフィルム等の柔軟な素材を用いた場合、フレキシブル・フィルム成膜装置を用いて、基材1上に剥離層2及び原料薄膜3を成膜することが可能である。フレキシブル・フィルム成膜装置として、ロールtoロール(ロール・トゥ・ロール)成膜装置を用いた場合には、図5に示すように、基材付薄膜100が丸められたロール体101を得ることが可能である。基材付薄膜100をロール体101の状態で販売すれば、ロール体101を購入した者が、ロール体101をそのまま用いて剥離工程を行うか、又は、必要な分量の基材付薄膜100をロール体101から切り出して剥離工程を行い、剥離した原料薄膜3を粉砕する粉砕工程を行うことで、所望のサイズの微粉を得ることができる。
なお、基材1として、柔軟性の乏しい板状の基板を用いた場合には、複数の基材付薄膜100を積み上げた状態で、ユーザ側に提供することができる。
また、本実施形態の原料薄膜3は、取り扱いの容易な基材付薄膜100の状態で、ユーザ側に提供されるが、基材付薄膜100から基材1を分離した原料薄膜3の状態でユーザに提供されてもよい。基材付薄膜100を製造後に、剥離工程を行い、基材1から剥離した原料薄膜3を容器に入れて販売すれば、原料薄膜3を購入した者が、必要な分量の原料薄膜3を容器から取り出し、粉砕工程を行うだけで所望のサイズの微粉を得ることができる。
本実施形態では、主として本発明に係る薄膜積層体、基材付薄膜、及びそれらの製造方法について説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下、本発明の薄膜積層体及び基材付薄膜の具体的実施例について説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
(実施例及び比較例に係る薄膜積層体及び基材付薄膜の形成)
(剥離層形成工程)
以下の条件で、PET基材上に実施例1〜4及び比較例1〜4に係る剥離層を成膜した。
スパッタ装置:カルーセル型バッチ式スパッタ装置
ターゲット :φ150、厚さ6mm
実施例1、実施例2:モリブデン(Mo)100%
実施例3:酸化ゲルマニウム(GeO)100%
実施例4:タングステン(W)100%
比較例1:酸化亜鉛(ZnO)100%
比較例2:酸化鉄(Fe)100%
比較例3:酸化インジウム錫(ITO)、インジウム90%、錫10%
比較例4:酸化ケイ素(SiO)100%
スパッタ方式:
実施例1、2、4、比較例3:DCマグネトロンスパッタ
実施例3、比較例1、2,4:RFスパッタ
排気装置 :ターボ分子ポンプ
到達真空度 :5×10-4Pa
基材温度 :25℃(室温)
スパッタ電力:0.5KW/cm
使用基材 :PETフィルム基材(25μm厚)
剥離層の膜厚:
実施例1:500±10Å
実施例2〜4、比較例1〜4:1000±10Å
Ar流量 :120sccm
酸素流量 :
実施例1、実施例2:40sccm
実施例3:0sccm
実施例4:20sccm
比較例1、比較例2:10sccm
比較例3:5sccm
比較例4:0sccm
(原料薄膜形成工程)
以下の条件で、実施例1〜4及び比較例1〜4に係る剥離層の上に原料薄膜としてのアルミニウム膜(Al膜)を成膜し、薄膜積層体及び基材付薄膜を得た。
スパッタ装置 :カルーセル型バッチ式スパッタ装置
ターゲット :φ150、厚さ6mm、アルミニウム(Al)100%
スパッタ方式 :DCマグネトロンスパッタ
排気装置 :ターボ分子ポンプ
到達真空度 :5×10-4Pa
基材温度 :25℃(室温)
スパッタ電力 :5.52W/cm
Al膜の膜厚 :1000±10Å
Ar流量 :120sccm
(剥離層の剥離試験)
実施例1〜4、比較例1〜4のPET基材上に成膜された剥離層の水溶性を試験した。
剥離層付PET基材(50×100×0.025mm)を、室温(25℃)において、純水(栗田工業社のマクエースKN型で製造、pH7.0)に浸漬をし、剥離層が溶解するまでの時間を測定することで、剥離層の水に対する溶解速度を算出した。
結果を以下の表1に示す。
Figure 0006768422
以上より、剥離層として、水溶性の無機酸化物であるMoOやGeOを用いた場合(実施例1〜3)、浸漬直後に剥離層が全て溶解することがわかった。また、剥離層としてWOを用いた場合(実施例4)、溶解速度がやや遅いものの、ZnOやFe、ITO、SiO等の水不溶性無機酸化物(比較例1〜4)と比較すると溶解性は高いことがわかった。
(Al膜の剥離試験)
実施例1〜4、比較例1〜4のPET基材上の剥離層の上に成膜されたAl膜の剥離性を測定した。
剥離層及びAl膜を成膜したPET基材(50mm×100mm×0.025mm)を、25℃、又は40℃の純水(pH7.0)に浸漬をし、Al膜の剥離し易さを検討した。
剥離性を、以下の基準で評価した。
5:水に浸漬直後にAl膜が全て剥離
4:水に浸漬して10分以内にAl膜が全て剥離
3:水に浸漬して10分以上60分以内にAl膜が全て剥離
2:水に浸漬して10分以上60分以内にAl膜が部分的に剥離
1:水に浸漬して60分以上してもAl膜が全く剥離せず
結果を以下の表2に示す。
Figure 0006768422
以上のように、剥離層として、水溶性の無機酸化物であるMoO、GeO、WOを用いた場合(実施例1〜4)、25℃の水に浸漬することで60分以内にAl膜を全て又は部分的に剥離することができた。また、40℃の水に浸漬することで60分以内にAl膜を全て剥離することができた。特に、剥離層にMoO、GeOを用いた場合、40℃の水に浸漬することで、浸漬直後、又は10分以内の短時間でAl膜を全て剥離することができた。一方、ZnOやFe、ITO、SiO等の水不溶性の無機酸化物を用いた際(比較例1〜4)には、水に浸漬して60分以上してもAl膜が全く剥離しなかった。
図6に、剥離工程前後における基材透過率測定の結果を示す。透過率は、分光光度計((株)日立ハイテクノロジーズ製、U−4100)を用い、400nmから700nmの波長領域で測定した。
剥離層やAl膜を積層していないPET基材のみの場合、87%以上の高い透過率を示した(図6、実線)。実施例3の、PET基材(25μm)/GeO(100nm)/Al(100nm)基材付薄膜は、0.5%以下の低い透過率を示した(図6、破線)。また、実施例3の基材付薄膜を、40℃の純水(pH7.0)に60分間浸漬した後の透過率は、87%以上の高い透過率を示した(図6、点線)。
実施例3の基材付薄膜を純水に浸漬した後の透過率は、PET基材のみの場合とほぼ一致しており、剥離層及びAl膜が完全に剥離したことがわかった。
1 基材
2 剥離層
3 原料薄膜
10,11,12 薄膜積層体
100 基材付薄膜
101 ロール体

Claims (8)

  1. 基材と、
    該基材上に設けられた水溶性の無機材料からなる剥離層と、
    該剥離層の上に設けられ、分離及び粉砕して粉末として用いるための原料薄膜と、を含み、
    前記水溶性の無機材料は、水に溶解する無機酸化物であり、
    前記剥離層の膜厚は、10nm以上1.0μm以下であり、
    前記剥離層は、10〜50℃、pH4.0〜10.0の水に溶解することを特徴とする基材付薄膜。
  2. 基材と、
    該基材上に設けられた水溶性の無機材料からなる剥離層と、
    該剥離層の上に設けられ、分離及び粉砕して粉末として用いるための原料薄膜と、を含み、
    前記水溶性の無機材料は、水に溶解する無機酸化物であり、
    前記剥離層を構成する水溶性の無機材料は、モリブデン酸化物(MoO )、ゲルマニウム酸化物(GeO )、及びタングステン酸化物(WO )を含む群より選択される一種以上の金属酸化物であることを特徴とする基材付薄膜。
  3. 前記基材は、ポリマーフィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の基材付薄膜。
  4. 前記原料薄膜は、金属、合金、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、及びそれらの混合物を含む群から選択された少なくとも一種を含む単一層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基材付薄膜。
  5. 前記原料薄膜は、金属、合金、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、及びそれらの混合物を含む群から選択された少なくとも一種を含む複数の層の積層体からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基材付薄膜。
  6. 前記基材上に、前記剥離層と前記原料薄膜とが、交互に複数層積層されており、かつ、前記原料薄膜の各層の膜厚が互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基材付薄膜。
  7. 前記基材上に、前記剥離層と前記原料薄膜とが、交互に複数層積層されており、かつ、前記原料薄膜の各層の膜厚が同一であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基材付薄膜。
  8. 前記原料薄膜は、前記剥離層を水で溶解することにより前記基材及び前記剥離層から分離し、粉砕して微粉末として用いるための膜であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の基材付薄膜。
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