JP6768420B2 - 塗布容器 - Google Patents
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Description
特に本発明は、揮発性の高い内容物を塗布する場合であって、しかも少量の内容物を塗布する場合に好適である。
以上により、キャップ体を取り外す際の動作を、可動筒体を操作位置にスライド移動させた上でキャップ体を容器本体若しくは塗布栓に対して移動させる2段階の動作とし、CR(Child Resistance)機構を容易に実現することができる。
以下、第1実施形態に係る塗布容器の構成を、図1、図2を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる塗布容器1は、図1に示すように、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2内に連通する吐出孔3aが形成されるとともに、吐出孔3aに出没可能に挿通された塗布体4を備える塗布栓3と、容器本体2若しくは塗布栓3に着脱可能に装着され、吐出孔3aおよび塗布体4を開放可能に覆う有頂筒状のキャップ体5と、を備える。
塗布栓3は、有頂円筒状の先端筒部11、円筒状の中間筒部12、および円筒状の基端筒部13が、上方から下方に向けてこの順に連設されて構成されており、これら先端筒部11、中間筒部12、および基端筒部13はそれぞれ、容器軸Oと同軸に配設されている。
先端筒部11の頂壁部11aの径方向中央部には、先述の吐出孔3aが形成されている。吐出孔3aは頂壁部11aを容器軸O方向に貫通している。先端筒部11の内周面における上端部には、頂壁部11aから下方に向けて延びる複数の縦リブ11cが周方向に間隔を空けて複数形成されている。
複数の縦リブ11cの下端部には、径方向内側から外側に向かうに従って漸次下方に向けて延在する第1筒傾斜面11bが形成されている。先端筒部11のうち第1筒傾斜面11bより下方の部分の内径は、容器軸O方向の全域にわたってほぼ同一となっている。
基端筒部13は、容器本体2の口部2c内に嵌合されている。これにより、基端筒部13は、容器本体2に固定されている。
本体部21の上端には、上方に向かうに従い漸次縮径する塗布傾斜面21aが形成されている。塗布傾斜面21aは、塗布栓3の先端筒部11から上方に向けて突出している。
本体部21の外周面には、容器軸O方向に延びる複数の縦リブ21bが周方向に間隔を空けて複数形成されている。複数の縦リブ21bは、本体部21の容器軸O方向における中央部から下端にかけて形成されている。複数の縦リブ21bは、先端筒部11と径方向で対向している。本体部21のうち塗布栓3から上方に突出する部分の長さは、吐出孔3aの容器軸O方向の長さおよび縦リブ21bと先端筒部11とが径方向で対向する部分の容器軸O方向の長さよりも短い。複数の縦リブ21bの外周面と先端筒部11との間には、内容物が流通可能な隙間が形成されている。なお、縦リブ21bの本数や大きさを調整することで、内容物が流通する縦リブ21bと先端筒部11との間の隙間の大きさを調整してもよい。例えば、気化しやすい内容物を吐出させる場合には、この隙間を狭めることで、内容物が大量に吐出されるのを抑制することができる。
複数の縦リブ21bの上端部には、下方に向かうに従って漸次拡径する第1栓傾斜面21cが形成されている。この第1栓傾斜面21cは、第1筒傾斜面11bと容器軸O方向で対向している。第1栓傾斜面21cは、第1筒傾斜面11bに接していてもよく、第1筒傾斜面11bとの間に隙間が設けられていてもよい。
なお、付勢部22は、金属製のコイルスプリングなどであってもよい。
容器本体2内には、例えば揮発性の高い薬液などの内容物が収容されている。容器本体2は、上から下に向けて順に、上方に向けて開口する口部2cと、口部2cよりも外径および内径が大きい胴部2aと、下面の径方向中央部が上方に向けて凹む底部2gと、が連設された2段の有底筒状に形成されている。
口部2cの上端部には、径方向外側に向けて突出する環状のフランジ部2fが形成されている。口部2cの外周面には、雄ネジ部2eと、雄ネジ部2eより下方に配設された環状の突出部2dと、が形成されている。
胴部2aは、部分的にキャップ体5に覆われている。胴部2aのうち、キャップ体5に覆われていない部分(以下、操作部2bという)は、操作部2bの上側の部分より内径および外径が大きい。
なお、底部2gの下面は平坦であってもよい。
キャップ体5は、頂壁5aと、頂壁5aの外周縁から下方に向けて延びる把持筒部5bと、把持筒部5bの下端部から径方向外側に向けて突出する環状の段部5eと、段部5eから下方に向けて延びる装着筒部5fと、を備えている。容器軸O方向において、把持筒部5bの長さは、装着筒部5fの長さよりも長い。
把持筒部5bの下端開口縁(以下、当接部Pという)は、後述するようにキャップ体5を上下反転させて容器本体2の底部2gに装着した際、底部2gの下面の外周縁部に当接可能に形成されている。当接部Pは、キャップ体5の内面に形成されている。把持筒部5bは、容器軸O方向の全長にわたって内径が同等に形成された上筒部5jと、上筒部5jの下方に形成され、上筒部5jよりも内径が大きい下筒部5kとを有する。
装着筒部5fの内周面には、容器軸O方向に延びる複数の断熱リブ(リブ)5gが周方向に間隔をあけて形成されている。各断熱リブ5gの下端部には、下方に向かうに従い漸次径方向外側に向かって延び、かつ径方向内側に向けて凸の曲面が形成されている。各断熱リブ5gは、後述するようにキャップ体5を上下反転させて容器本体2の底部2gに装着した際、容器本体2の操作部2bの外周面に当接可能に形成されている。なお、複数の断熱リブ5gの径方向内側の端面により定義される内径は、容器本体2の操作部2bの外径よりも小さい。
次に、図2に示すように、キャップ体5を上下反転させ、容器本体2を底部2g側からキャップ体5の装着筒部5f内に進入させる。これにより、キャップ体5の当接部Pが容器本体2の底部2gの下面の外周縁部に当接し、キャップ体5の容器本体2に対する容器軸O方向の位置が定まり、底部2gの下面とキャップ体5の内面とが空間Sを形成する。このとき、キャップ体5の内周面に形成された断熱リブ5gが容器本体2の操作部2bの外周面に当接する。なお、複数の断熱リブ5gの径方向内側の端面により定義される内径は、容器本体2の操作部2bの外径よりも小さいため、複数の断熱リブ5gは操作部2bに押し付けられて、キャップ体5と容器本体2との間に摩擦力が発生する。
なお、先述の通りキャップ体5と容器本体2との間に摩擦力が発生しているため、キャップ体5を把持して塗布容器1を倒立姿勢としたときに、容器本体2がキャップ体5から不意に脱落するのが防止される。
なお、本実施形態の塗布容器1は、例えば指先の爪を被塗布部とし、爪水虫用の水虫薬を内容物として塗布する場合に利用できる。水虫薬は揮発性を有する場合があるが、本実施形態の塗布容器1は、揮発性を有する内容物の場合であっても不意に大量の内容物が吐出されるのを効果的に抑制できるため、水虫薬を塗布する塗布容器として好適に利用できる。また、これに限らず内容物には、被塗布部に塗布する育毛剤やマニキュアやマスカラなどの化粧料、薬剤や洗浄剤などを用いてもよい。
特に本実施形態の塗布容器1は、揮発性の高い内容物を塗布する場合であって、しかも少量の内容物を塗布する場合に好適である。
次に、本発明に係る第2実施形態について図3〜図5を用いて説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、キャップ体7が、容器本体2に着脱可能に装着され、吐出孔3aおよび塗布体4を開放可能に覆う有頂筒状のキャップ本体8と、キャップ本体8に容器軸O方向にスライド移動可能に装着された可動筒体9と、を備えている点が第1実施形態と異なる。
外筒部8iは内筒部8hの径方向外側に形成されている。内筒部8hおよび外筒部8iは、塗布体4のうち塗布栓3から上方に突出している部分を囲繞している。周壁8bの内周面には、縦リブ8pが周方向に間隔を空けて複数形成されている。縦リブ8pの下端面は、上方に向けて凸に湾曲している。このため、縦リブ8pの径方向内側の下端部8cは下方に向けて突出している。この下端部8cは、塗布栓3のフランジ部12cに当接若しくは近接している。
周壁8bの外周面には、容器軸O方向に延びる内側ガイドリブ(ローレット)8qが周方向に間隔を空けて複数形成されている。内側ガイドリブ8qは、キャップ本体8の頂壁8aから周壁8bの容器軸O方向中央部にかけて形成されている。
周壁8bの外周面における内側ガイドリブ8qの下方の部分には、径方向外側に向けて突出する係止部8rが形成されている。周壁8bの外周面のうち、係止部8rより下方に位置する部分には、径方向外側に向けて突出する2つの被嵌合部8m、8nが容器軸O方向に間隔を空けて配設されている。
可動筒体9の内周面における外側ガイドリブ9aの下方の部分には、径方向内側に向けて突出する嵌合部9bが形成されている。嵌合部9bが被嵌合部8m、8nの間にアンダーカット嵌合されることにより、可動筒体9のキャップ本体8に対する容器軸O方向の位置が定まる。なお、嵌合部9bはキャップ本体8の被嵌合部8mおよび係止部8rを容器軸O方向に乗り越え可能に形成されている。
キャップ体7を取り外す場合には、まず可動筒体9をキャップ本体8に対して上方に移動させる。このとき、可動筒体9の嵌合部9bが被嵌合部8mを上方に乗り越えて、アンダーカット嵌合が解除される。さらに可動筒体9をキャップ本体8に対して上方に移動させると、嵌合部9bが係止部8rを上方に乗り越えることで、嵌合部9bが係止部8rに係止されて、可動筒体9のキャップ本体8に対する下方への移動が規制される。このとき、図4に示すように、可動筒体9は容器本体2の操作部2bを把持可能に外側に露呈させる操作位置に位置する。
あるいは、キャップ体5、7が容器本体2若しくは塗布栓3に螺着ではなくスナップフィットなどにより着脱可能に装着されていてもよい。この場合には、例えば容器本体2の操作部2bおよびキャップ体5、7を把持し、両者を容器軸O方向に相対的に移動させることでスナップフィットによる係止が解除される構成を採用してもよい。
Claims (3)
- 内容物が収容される有底筒状の容器本体と、
前記容器本体内に連通する吐出孔が形成されるとともに、前記吐出孔に出没可能に挿通された塗布体を備える塗布栓と、
前記容器本体若しくは前記塗布栓に着脱可能に装着され、前記吐出孔および前記塗布体を開放可能に覆う有頂筒状のキャップ体と、を備える塗布容器であって、
前記キャップ体は、前記容器本体の底部に着脱可能に形成されるとともに、前記キャップ体の内面に、前記容器本体の底部の下面に当接可能な当接部が形成され、
前記キャップ体は、前記内容物を被塗布部に塗布する際に、前記底部に装着された状態で使用者に把持されるように構成されていることを特徴とする塗布容器。 - 前記キャップ体の内周面には、前記容器本体の外周面に当接可能なリブが、容器軸周りに沿う周方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の塗布容器。
- 前記キャップ体は、
前記容器本体若しくは前記塗布栓に着脱可能に装着され、前記吐出孔および前記塗布体を開放可能に覆う有頂筒状のキャップ本体と、
前記キャップ本体に容器軸方向にスライド移動可能に装着された可動筒体と、を備え、
前記可動筒体は、前記容器本体を径方向の外側から把持不能に囲う待機位置と、前記容器本体を把持可能に外側に露呈させる操作位置と、の間を容器軸方向にスライド移動可能に配設されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の塗布容器。
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JP2018034847A JP2018034847A (ja) | 2018-03-08 |
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