JP6766001B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関するもので、特に防火性を考慮した建具の改良に関する。
昨今の建具においては、枠体と障子の框材との間の空間に熱膨張性部材を配設し、防火性の向上を図るようにしたものが多く提供されている。熱膨張性部材は、熱により膨張する不燃性または難燃性の部材であり、火災発生時に膨張することで枠体と障子の框材との空間が火炎の貫通口となる事態を防止するように機能する。この種の熱膨張性部材は、枠体を構成する枠材の表面や障子を構成する框材の表面に沿って取り付けられている。熱膨張性部材の取付方法としては、両面テープによって接着する方法や、枠材や框材の表面にリブを設けて装着溝部を構成し、端部から装着溝部に挿入する方法が一般的である(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2013−72218号公報 特開2014−109107号公報
ところで、枠材や框材には、室内外の温度差が大きい場合、表面に結露水や雨水等の水が付着することがある。このため、枠材や框材に熱膨張性部材を保持させる場合には、枠材や框材に付着した水の影響を考慮することが好ましい。
本発明は、上記実情に鑑みて、枠材や框材に付着した水の影響を抑えつつ、防火性の向上を図ることのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、複数の枠材によって構成した枠体と、前記枠体に配設した障子の框材との間の空間に熱膨張性部材を配設した建具であって、前記熱膨張性部材は、板状に成形されており、一方の縁部と他方の縁部との間の中間部分が前記枠材及び前記框材の双方から離隔した状態で、少なくともいずれかの縁部を取付縁部として前記枠材に保持されていることを特徴とする。
この発明によれば、熱膨張性部材の縁部を取付縁部とし、中間部分を枠材及び框材の双方から離隔させているため、枠材や框材に結露水等の水が付着したとしても、その影響が熱膨張性部材に及ぶ事態を抑えることができる。
また、本発明に係る建具は、複数の枠材によって構成した枠体と、前記枠体に配設した障子の框材との間の空間に熱膨張性部材を配設した建具であって、前記熱膨張性部材は、板状に成形されており、一方の縁部が枠材の見付け面と框材の見付け面との間の隙間に介在し、かつ中間部分が前記枠材及び前記框材の双方から離隔した状態で、少なくともいずれかの縁部を取付縁部として前記枠材に保持されていることを特徴とする。
この発明によれば、熱膨張性部材の縁部を取付縁部とし、中間部分を枠材及び框材の双方から離隔させているため、枠材や框材に結露水等の水が付着したとしても、その影響が熱膨張性部材に及ぶ事態を抑えることができる。しかも、一方の縁部を枠材の見付け面と框材の見付け面との隙間に介在させるようにしているため、熱膨張した初期の段階でこれら枠材の見付け面と框材の見付け面との隙間を塞ぐことができ、防火性の向上を図ることが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記熱膨張性部材は、一方の縁部及び他方の縁部がそれぞれ前記枠材に接触していることを特徴とする。
この発明によれば、枠材と熱膨張性部材との間に空気層が構成されることになり、枠材の断熱性を向上させることができる。
また本発明は、上述した建具において、前記枠材は、金属によって成形した金属枠部分と、樹脂によって成形した樹脂枠部分とを有し、前記樹脂枠部分には前記框材の見付け面との間に前記熱膨張性部材が介在される前記見付け面が設けられており、前記熱膨張性部材は、前記金属枠部分と前記樹脂枠部分とにわたって配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、枠材として樹脂枠部分を有したものを適用しているため、断熱性の点で有利となる。しかも、枠材と熱膨張性部材との間に空気層が構成されることになり、枠材の断熱性を向上させることができる。さらに、樹脂枠部分に接触する熱膨張性部材の縁部については、結露水が付着することがないため、水の影響をより確実に抑えることが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記熱膨張性部材は、板状を成す基板部と、前記基板部において前記取付縁部となる部分から両側に突出した係合突部とを有しており、前記枠材に形成した装着溝部に前記係合突部を装着することによって前記枠材に保持されていることを特徴とする。
この発明によれば、熱膨張性部材に両側に突出する係合突部を設け、この係合突部を枠材の装着溝部に装着するようにしているため、熱膨張性部材を確実に枠材に取り付けることができる。
また本発明は、上述した建具において、前記熱膨張性部材は、単一の取付縁部を介して前記枠材に保持されており、前記枠材には、前記熱膨張性部材の非保持側となる縁部に係合する係合部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、熱膨張性部材の一方にのみ取付縁部を設けるようにしているため、枠材への取付作業を容易化することができる。しかも、もう一方の縁部が枠材の係合部に係合されるため、熱膨張性部材の姿勢を規定することができる。
本発明によれば、熱膨張性部材の縁部を取付縁部とし、中間部分を枠材及び框材の双方から離隔させているため、枠材や框材に水が付着したとしても、その影響が熱膨張性部材に及ぶ事態を抑えることができる。
図1は、本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。 図2は、図1に示した建具の横断面図である。 図3は、図1に示した建具の上枠材及び上框材を示したもので、(a)は熱膨張性部材が膨張する以前の要部縦断面図、(b)は熱膨張性部材が膨張した状態を模式的に示す要部縦断面図である。 図4は、図1に示した建具の下枠材及び下框材を示したもので、(a)は熱膨張性部材が膨張する以前の要部縦断面図、(b)は熱膨張性部材が膨張した状態を模式的に示す要部縦断面図である。 図5は、図1に示した建具の縦枠材及び縦框材を示したもので、(a)は熱膨張性部材が膨張する以前の要部縦断面図、(b)は熱膨張性部材が膨張した状態を模式的に示す要部縦断面図である。 図6は、本発明の変形例1である建具の上枠材及び上框材を示す要部縦断面図である。 図7は、本発明の変形例2である建具の縦枠材及び縦框材を示す要部横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10に対して障子20が室外側に向けて押し開らかれるように構成した縦すべり出し窓と称されるものである。枠体10は、上枠材11、下枠材12及び左右の縦枠材13を四周枠組みすることによって矩形状に構成してある。障子20は、矩形状を成す面材21の四周に上框材22、下框材23及び左右の縦框材24を装着することによって構成したものである。障子20を構成するそれぞれの框材22,23,24は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれが一様な断面形状を有するように構成してある。
一方、枠体10を構成するそれぞれの枠材11,12,13は、框材22,23,24と同様、押し出し形材ではあるが、アルミニウム合金等の金属によって成形した金属枠部分11A,12A,13Aと、樹脂によって成形した樹脂枠部分11B,12B,13Bとを備えて構成してある。金属枠部分11A,12A,13Aは、枠体10の外周となる部分に配設されるもので、見込み方向に沿った部分が、枠体10の室外側となる部分から室内側となる部分まで延在している。樹脂枠部分11B,12B,13Bは、金属枠部分11A,12A,13Aの内周において室内側となる部分に配置したものである。
ここで、上述した見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、上枠材11や下枠材12のように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、縦枠材13のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った面については見付け面と称する場合がある。
個々の枠材11,12,13には、障子受け部11C,12C,13Cが設けてある。障子受け部11C,12C,13Cは、障子20を閉じた場合に框材22,23,24の室内に臨む見付け面22a,23a,24aに対向する部分である。上枠材11については、樹脂枠部分11Bを内周側に向けて突出することにより障子受け部11Cが構成してある。下枠材12については、金属枠部分12Aにおいて室内側に位置する部分が内周側に向けて突出しており、その内周側となる部位に樹脂枠部分12Bを配置することによって障子受け部12Cが構成してある。縦枠材13の障子受け部13Cは、金属枠部分13Aにおいて見込み寸法をほぼ二等分する位置から内周側に向けて平板状のヒレ部13Aaが突出してあり、このヒレ部13Aaから室内側に位置する部分の間に樹脂枠部分13Bを配置することによって障子受け部13Cが構成してある。
図からも明らかなように、金属枠部分11A,12A,13Aには、それぞれ室外側に配置される部分の室外に臨む見付け面にタイト材装着溝部11a,12a,13aが設けてある。より具体的に説明すると、上枠材11の金属枠部分11A及び下枠材12の金属枠部分12Aにおいては、それぞれ室外側となる部分に中空の枠本体部11b,12bが設けてあり、各枠本体部11b,12bにおいて室外に臨む見付け面11c,12cにタイト材装着溝部11a,12aが形成してある。これに対して縦枠材13の金属枠部分13Aにおいては、枠本体部13bが平板状を成すように構成してあるとともに、枠本体部13bの内周側となる見付け面13cから内周側に向けて受けヒレ部13Abが突設してあり、受けヒレ部13Abの突出縁部において室外に臨む部分にタイト材装着溝部13aが形成してある。それぞれのタイト材装着溝部11a,12a,13aには、弾性材によって成形した一連のタイト材14が装着してある。このタイト材14は、障子20を閉じた場合に、個々の框材22,23,24の外周に設けた当接ヒレ部22b,23b,24bに当接することにより、障子20との間の気密を確保するものである。
一方、樹脂枠部分11B,12B,13Bの障子受け部11C,12C,13Cには、タイト材装着溝部11d,12d,13d及びタイト部11e,12e,13eが設けてある。タイト材装着溝部11d,12d,13dは、金属枠部分11A,12A,13Aに設けたタイト材装着溝部11a,12a,13aと同一の形状を有したもので、室外に向けて開口するように構成してある。タイト部11e,12e,13eは、樹脂枠部分11B,12B,13Bの内周側に位置する部位から室外側に向けて突出した後、外周側に延在したヒレ状部分である。これらのタイト部11e,12e,13eは、樹脂枠部分11B,12B,13Bにおいて構造材となる主要部分やタイト材装着溝部11d,12d,13dを構成する樹脂よりも柔軟な樹脂によって成形してある。すなわち、樹脂枠部分11B,12B,13Bの主要部分については、枠体10として十分な強度を有するように比較的硬質で高剛性の樹脂によって構成してある。これに対してタイト部11e,12e,13eについては、閉じた障子20の框材22,23,24に当接した場合に弾性的に変形し、個々の見付け面22a,23a,24aに圧接された状態となるように軟質の樹脂によって構成してある。本実施の形態では、二色成形により、樹脂枠部分11B,12B,13Bを成形する場合にタイト部11e,12e,13eを含めてすべての部分を同時に一体成形するようにしている。
樹脂枠部分11B,12B,13Bのタイト材装着溝部11d,12d,13dには、それぞれ熱膨張性部材30が装着してある。熱膨張性部材30は、熱により膨張する不燃性または難燃性の部材であり、例えば熱膨張性の黒鉛を含有した発泡材を適用することができる。本実施の形態では、板状に成形した熱膨張性部材30を適用している。すなわち、熱膨張性部材30は、板状を成し、一方の縁部が略直角に屈曲した基板部31と、基板部31の屈曲した縁部(取付縁部)から両側に向けて突出した2つの係合突部32とを有したものである。この熱膨張性部材30は、基板部31が外周に向けて延在する状態で係合突部32を樹脂枠部分11B,12B,13Bのタイト材装着溝部11d,12d,13dに装着することにより枠材11,12,13に保持してある。図からも明らかなように、基板部31のもう一方の縁部は、金属枠部分11A,12A,13Aに当接するとともに、金属枠部分11A,12A,13Aに設けた係合部11f,12f,13fに係合することにより、室外側への移動が制限された状態にある。熱膨張性部材30の中間部分30aは、枠材11,12,13と框材22,23,24との間の空間において枠材11,12,13及び框材22,23,24のいずれにも接触しておらず、しかも枠材11,12,13及び框材22,23,24から大きく離隔した状態にある。
上記のように構成した建具では、枠材11,12,13として樹脂枠部分11B,12B,13Bを有したものを適用しているため、また図3の(a)、図4の(a)及び図5の(a)に示すように、熱膨張性部材30と枠材11,12,13との間に断熱空気層40が構成されることになるため、見込み方向に対して断熱性の点で有利となる。しかも、熱膨張性部材30については、一方の縁部にのみ係合突部32を設け、かつ中間部分30aが枠材11,12,13及び框材22,23,24の双方から離隔するように配置してあるため、枠材11,12,13や框材22,23,24に結露水や雨水等の水が付着したとしても、その影響が熱膨張性部材30に及ぶ事態を抑えることができる。
さらに、熱膨張性部材30において係合突部32が設けられた縁部は、枠材11,12,13に設けた障子受け部11C,12C,13Cの室外に臨む見付け面11Ca,12Ca,13Caと框材22,23,24の室内に臨む見付け面22a,23a,24aとの隙間に介在した状態となる。このため、火災発生時において熱膨張性部材30は、図3の(b)、図4の(b)及び図5の(b)中のクロスハッチング部分30′で示すように、熱膨張した初期の段階においてこれら枠材11,12,13の見付け面11Ca,12Ca,13Caと框材22,23,24の見付け面22a,23a,24aとの隙間を確実に塞ぐことになる。これにより、この建具によれば、火災発生時に早い段階で火炎が室内外に貫通する事態を防止できるようになり、防火性の向上を図ることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、建具として縦すべり出し窓を例示しているが、枠体10に対して障子20が配設されているものであれば、その他の建具にももちろん適用することが可能である。さらに、枠材11,12,13として金属枠部分11A,12A,13Aと樹脂枠部分11B,12B,13Bとを有したものを例示しているが、本発明はこれに限定されず、金属枠部分のみから成る枠材を備えた建具にも適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、熱膨張性部材30の一方の縁部にのみ係合突部32を設けるようにしているため、枠材11,12,13への取付作業を容易化することができるが、両端部に係合突部を設けるようにしても良い。なお、熱膨張性部材30の一方の縁部にのみ係合突部32を設け、かつ枠材11,12,13が金属枠部分11A,12A,13Aと樹脂枠部分11B,12B,13Bとを有したものである場合に、上述した実施の形態ではタイト材装着溝部11d,12d,13dを樹脂枠部分11B,12B,13Bに設けるようにしているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図6に示す変形例1では、上枠材11の金属枠部分11Aにおいて枠体10の内周側となる見込み面11hにタイト材装着溝部11gを設け、このタイト材装着溝部11gに熱膨張性部材130の係合突部132を装着するようにしている。熱膨張性部材130のもう一方の縁部は、樹脂枠部分11Bに設けた係合部11jに係合させるようにしている。図からも明らかなように、変形例1の熱膨張性部材130の基板部131は、単純な平板状を成し、屈曲部を有していない。この変形例1においても、熱膨張性部材130の中間部分130aが上枠材11及び上框材22の双方から離隔するように配置するのはいうまでもない。また、樹脂枠部分11Bに形成されているタイト材装着溝部11dには、上框材22の室内に臨む見付け面22aに当接するように、上框材22とは別体に成形したタイト材114を装着すれば良い。なお、図6においては、上枠材11についてのみ説明しているが、下枠材12及び左右の縦枠材13についても同様に構成することができる。また、変形例1において実施の形態と同様の構成については、同一の符号が付してある。
この変形例1の建具においても、上枠材11として樹脂枠部分11Bを有したものを適用しているため、また熱膨張性部材130と上枠材11との間に断熱空気層40が構成されることになるため、見込み方向に対して断熱性の点で有利となる。しかも、熱膨張性部材130については、一方の縁部にのみ係合突部132を設け、かつ中間部分130aが上枠材11及び上框材22の双方から離隔するように配置してあるため、上枠材11や上框材22に結露水や雨水等の水が付着したとしても、その影響が熱膨張性部材130に及ぶ事態を抑えることができる。さらに、熱膨張性部材130の一方の縁部が、上枠材11に設けた障子受け部11Cの室外に臨む見付け面11Caと上框材22の室内に臨む見付け面22aとの隙間に介在した状態となる。このため、火災発生時において熱膨張性部材130は、熱膨張した初期の段階においてこれら上枠材11の見付け面11Caと上框材22の見付け面22aとの隙間を確実に塞ぐことになる。これにより、この建具によれば、火災発生時に早い段階で火炎が室内外に貫通する事態を防止できるようになり、防火性の向上を図ることが可能となる。
さらに、図7に示す変形例2では、縦枠材13の金属枠部分13Aにタイト材装着溝部13kを設け、このタイト材装着溝部13kに熱膨張性部材230の係合突部232を装着するようにしている。熱膨張性部材230のもう一方の縁部(以下、自由縁部という)は、金属枠部分13Aに設けた係合部13mに近接して配置されているものの、金属枠部分13Aとは非接触の状態にある。熱膨張性部材230の自由縁部は、金属枠部分13Aから離隔する方向に移動した場合に係合部13mに係合し、以降の移動が阻止されることになる。変形例2の熱膨張性部材230は、実施の形態1と同様、基板部231において係合突部232を設けた一方の縁部が屈曲している。この変形例2においても、熱膨張性部材230の中間部分230aが縦枠材13及び縦框材24の双方から離隔するように配置するのはいうまでもない。また、樹脂枠部分13Bに形成されているタイト材装着溝部13dには、縦框材24の室内に臨む見付け面24aに当接するように、縦框材24とは別体に成形したタイト材214を装着すれば良い。なお、図7においては、縦枠材13についてのみ説明しているが、上枠材11及び下枠材12についても同様に構成することができる。また、変形例2において実施の形態と同様の構成については、同一の符号が付してある。
この変形例2の建具においても、縦枠材13として樹脂枠部分13Bを有したものを適用しているため、見込み方向に対して断熱性の点で有利となる。しかも、熱膨張性部材230については、一方の縁部にのみ係合突部232を設け、かつ中間部分230a及びもう一方の自由縁部が縦枠材13及び縦框材24の双方から離隔するように配置してあるため、縦枠材13や縦框材24に結露水や雨水等の水が付着したとしても、その影響が熱膨張性部材230に及ぶ事態を抑えることができる。
なお、上述した実施の形態及び2つの変形例では、いずれも枠体に対して障子が開閉可能に配設されているが、必ずしも障子が開閉する必要はなく、框を介して障子を枠体に固定したはめ殺し窓にも適用することが可能である。
10 枠体、11,12,13 枠材、11A,12A,13A 金属枠部分、11B,12B,13B 樹脂枠部分、11Ca,12Ca,13Ca 見付け面、22a,23a,24a 見付け面、11d,11g,12d,13d,13k タイト材装着溝部、11f,11j,12f,13f,13m 係合部、20 障子、22,23,24 框材、30,130,230 熱膨張性部材、30a,130a,230a 中間部分、31,131,231 基板部、32,132,232 係合突部

Claims (6)

  1. 複数の枠材によって構成した枠体と、前記枠体に配設した障子の框材との間の空間に熱膨張性部材を配設した建具であって、
    前記熱膨張性部材は、板状に成形されており、一方の縁部と他方の縁部との間の中間部分が前記枠材及び前記框材の双方から離隔した状態で、少なくともいずれかの縁部を取付縁部として前記枠材に保持されていることを特徴とする建具。
  2. 複数の枠材によって構成した枠体と、前記枠体に配設した障子の框材との間の空間に熱膨張性部材を配設した建具であって、
    前記熱膨張性部材は、板状に成形されており、一方の縁部が枠材の見付け面と框材の見付け面との間の隙間に介在し、かつ中間部分が前記枠材及び前記框材の双方から離隔した状態で、少なくともいずれかの縁部を取付縁部として前記枠材に保持されていることを特徴とする建具。
  3. 前記熱膨張性部材は、一方の縁部及び他方の縁部がそれぞれ前記枠材に接触していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記枠材は、金属によって成形した金属枠部分と、樹脂によって成形した樹脂枠部分とを有し、前記樹脂枠部分には前記框材の見付け面との間に前記熱膨張性部材が介在される前記見付け面が設けられており、
    前記熱膨張性部材は、前記金属枠部分と前記樹脂枠部分とにわたって配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の建具。
  5. 前記熱膨張性部材は、板状を成す基板部と、前記基板部において前記取付縁部となる縁部から両側に突出した係合突部とを有しており、前記枠材に形成した装着溝部に前記係合突部を装着することによって前記枠材に保持されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の建具。
  6. 前記熱膨張性部材は、単一の取付縁部を介して前記枠材に保持されており、
    前記枠材には、前記熱膨張性部材の非保持側となる縁部に係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の建具。
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