JP6762087B2 - パッキン及び密閉部材 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート型枠板の間隔を保持する型枠保持部材に取り付けられるパッキン及び密閉部材に関する。
従来、コンクリート構造物は、コンクリート型枠板を建て込み、コンクリート打設、養生期間及び脱型等の工程を経て作られる。これらの一連の工程では、コンクリート型枠板の変形を防ぐために、コンクリート型枠板相互の間隔を保持するための型枠保持部材と、型枠保持部材に取り付けられた型枠締付部材としてのPコン(登録商標)と、が用いられる。かかるPコンは、脱型後に除去される。
従来、このような型枠保持部材及びPコンを用いたコンクリート構造物では、十分な養生期間を設けずにコンクリート型枠板を脱型した際に、脱型時の振動で型枠保持部材とコンクリートとの間に水の通る隙間を生じる。または、ブリーディングによるコンクリートの沈降又はコンクリートの収縮により、型枠保持部材とコンクリートとの間に水の通る隙間を生じる。このようにして型枠保持部材とコンクリートとの間に隙間を生じた場合には、この隙間からPコンを除去した後の抜き穴に漏水することが考えられる。
特許文献1は、セパレーターの端部に取り付けたコンを型枠の解体後に抜き取り、コンの頭部とほぼ同一のコン穴埋め部材を、コンの除去後のコン穴に接着剤で入れてコン穴を埋める構成を開示する。特許文献1によれば、コン穴に入れたコン穴埋め部材により、コンを除去した後の抜き穴への漏水を防ぐことができる。
特開平7−42363号公報
しかしながら、特許文献1においては、コン穴の内壁面に凹凸がある場合に、コン穴埋め部材とコン穴の内壁面との間に隙間を生じ、型枠保持部材とコンクリートとの間からこの隙間を介して、コン穴に漏水するという課題を有する。また、特許文献1においては、コン穴埋め部材をコン穴に接着剤で接着することにより、コン穴への漏水を防げるものの、コン穴又はコン穴埋め部材に接着剤を塗布する必要があるため、接着剤を塗布する作業が面倒であるという課題を有する。
本発明の目的は、簡単な作業で型枠保持部材とコンクリートとの境界面を外部から密閉することができ、コンを除去した後の抜き穴への漏水を防ぐことができるパッキン及び密閉部材を提供することである。
本発明に係るパッキンは、コンクリート型枠板の間隔を保持する型枠保持部材に取り付けられると共に、型枠締付部材を除去した後の抜き孔の内部に位置する弾性変形可能なパッキンであって、前記型枠保持部材が挿入される挿入孔と、左右方向に沿って平坦な前端面と、を備える本体部と、前記本体部の外周側面から突出すると共に前記本体部の前端に設けられる鍔部と、取付工具を取付可能な外形及び大きさと、前記型枠保持部材に取り付けられた型枠締付部材を除去した後の抜き穴を塞ぐキャップと嵌合可能な外形及び大きさと、を有し、前記本体部の後方に設けられる頭部と、を備え、前記挿入孔は、前記前端面に開口し、前記前端面から後方に延設されると共に前後方向に沿って同一径であり、前記本体部は、前記鍔部が前記抜き孔の内壁面に密着することにより、前記挿入孔に挿入される前記型枠保持部材を弾性力によって締め付ける。
本体部の挿入孔に型枠保持部材を挿入すると共に、型枠締付部材を除去した後の抜き穴の内壁面に鍔部が弾性変形して密着することにより、接着剤を塗布する等の面倒な作業を行うことなく、簡単な作業で型枠保持部材とコンクリートとの境界面を外部から密閉する。
本発明に係る密閉部材は、コンクリート型枠板の間隔を保持する型枠保持部材に取り付けられると共に、型枠締付部材を除去した後の抜き孔の内部に位置する密閉部材であって、前記型枠保持部材に取り付けられる弾性変形可能なパッキンと、前記パッキンに取り付けられると共に前記型枠保持部材に取り付けられた型枠締付部材を除去した後の抜き穴を塞ぐキャップと、を有し、前記パッキンは、前記型枠保持部材が挿入される挿入孔と、左右方向に沿って平坦な前端面と、を備える本体部と、前記本体部の外周側面から突出すると共に前記本体部の前端に設けられる第1の鍔部と、取付工具を取付可能な外形及び大きさと、前記型枠保持部材に取り付けられた型枠締付部材を除去した後の抜き穴を塞ぐキャップと嵌合可能な外形及び大きさと、を有し、前記本体部の後方に設けられる頭部と、を備え、前記挿入孔は、前記前端面に開口し、前記前端面から後方に延設されると共に前後方向に沿って同一径であり、前記本体部は、前記鍔部が前記抜き孔の内壁面に密着することにより、前記挿入孔に挿入される前記型枠保持部材を弾性力によって締め付ける。
本体部の挿入孔に型枠保持部材を挿入すると共に、型枠締付部材を除去した後の抜き穴の内壁面に鍔部が弾性変形して密着し、パッキンに取り付けられたキャップで抜き穴を塞ぐことにより、接着剤を塗布する等の面倒な作業を行うことなく、簡単な作業で型枠保持部材とコンクリートとの境界面を外部から密閉する。
本発明によれば、簡単な作業で型枠保持部材とコンクリートとの境界面を外部から密閉することができ、コンを除去した後の抜き穴への漏水を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係るパッキンの斜視図である。 本発明の実施形態に係るパッキンの側面図である。 本発明の実施形態に係るパッキンの正面図である。 本発明の実施形態に係るパッキンの背面図である。 本発明の実施形態におけるキャップの斜視図である。 本発明の実施形態に係る密閉部材の斜視図である。 本発明の実施形態に係るキャップ及び密閉部材の使用方法を示す作業工程図である。 本発明の実施形態に係るパッキンの使用方法の変形例を示す図である。 本発明の実施形態の変形例に係るパッキンの側面図である。 本発明の実施形態の変形例1に係るパッキンの正面図である。 本発明の実施形態の変形例2に係るパッキンを型枠保持部材に取り付けた状態の断面図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態に係るパッキン及び密閉部材につき、詳細に説明する。図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、y軸の正方向を前方向、y軸の負方向を後ろ方向、x軸方向を左右方向、z軸の正方向を上方向、及びz軸の負方向を下方向として説明する。
<パッキンの構成>
本発明の実施形態に係るパッキン1の構成につき、図1から図4を参照しながら、以下に詳細に説明する。
パッキン1は、本体部10及び頭部20を備えている。パッキン1は、エラストマー又はEVA樹脂により形成されている。エラストマーとしては、例えば熱可塑性エラストマー(軟質樹脂)又はゴムを用いる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー又はポリウレタン系エラストマーを用いる。ゴムとしては、例えば天然ゴム又は合成ゴムを用いる。なお、パッキン1は、上記材料を主成分とする材料を用いて形成されていて弾性変形可能であれば、上記材料以外の材料が含まれている混合材料等の類似の軟質系樹脂により形成されていてもよい。
本体部10は、円筒状であり、前後方向に同一径に形成されている。本体部10は、当接部9と、前端面11と、内螺子部12と、鍔部13と、リブ14と、を備えている。
当接部9は、本体部10の後端に設けられ、x−z平面に沿って平坦になっている。
前端面11は、本体部10の前端に設けられ、鍔部13の前端面132と面一であると共に、x−z平面に沿って平坦になっている。
内螺子部12は、前端面11の中心から後方に延設されると共に、型枠保持部材が挿入される挿入孔であり、型枠保持部材の外螺子部(図1から図4において記載を省略)と螺合する。内螺子部12の内径は、型枠保持部材の外螺子部の外径に応じて変更される。
鍔部13は、本体部10の前端において外周側面より鍔状に突出し、弾性変形可能である。鍔部13には、正面から見て内方側から外方端部に向けて徐々に薄肉となる薄肉部131が外周に沿って形成されている。鍔部13には、x−z平面に沿って平坦な前端面132が前端に設けられている。
リブ14は、本体部10の前後方向に沿って外周側面より突出し、本体部10の外周側面に沿って複数設けられている。
頭部20は、本体部10の後方に設けられ、前後方向に同一径であって本体部10よりも小径に形成されている。頭部20は、取付工具の形状及び大きさに対応する外形及び大きさ、又は、型枠保持部材に取り付けられたPコン(型枠締付部材)を除去した後の抜き穴を塞ぐキャップ2と嵌合可能な外形及び大きさに形成されている。頭部20は、典型的には、取付工具のソケット部に圧入可能な円柱状であると共に、取付工具のソケット部に圧入可能な径を有している。
<キャップの構成>
本発明の実施形態におけるキャップ2の構成につき、図5を参照しながら、以下に詳細に説明する。
キャップ2は、硬質樹脂により形成されていることが好ましく、典型的にはポリエチレンにより形成されている。キャップ2は、取付部31と、本体部32と、鍔部33と、リブ34と、を備えている。
取付部31は、頭部20に取り付けられる。取付部31には、パッキン1の頭部20の外形に対応する相補的形状及び大きさである正面から見て円形であると共に、頭部20に着脱自在に嵌合する嵌合穴311が設けられている。
本体部32は、取付部31に対して所定間隔を設けて対向して取付部31の後方側を覆っている。
鍔部33は、弾性変形可能であり、本体部32の後端において本体部32の外周側面より鍔状に突出している。
リブ34は、前後方向に沿って本体部32の外周側面より外方に突出している。リブ34は、本体部32の外周側面に沿って所定間隔で複数設けられている。
パッキン1とキャップ2とを一体に結合することにより、図6に示す密閉部材3が形成される。パッキン1とキャップ2とを一体に結合した際の前後方向の長さ(全長)は、Pコンの抜き穴の深さに応じて、本体部10、頭部20又は取付部31の前後方向の長さを変更することにより変更される。
<パッキン及びキャップの使用方法>
本発明の実施形態に係るパッキン1及びキャップ2の使用方法につき、図7を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図7において、図7(a)はPコンを除去した状態のコンクリート構造物の要部の断面図であり、図7(b)は型枠保持部材にパッキンを取り付けた状態のコンクリート構造物の要部の断面図であり、図7(c)は型枠保持部材にパッキンを取り付けた状態のコンクリート構造物の断面図であり、図7(d)は型枠保持部材に取り付けたパッキンにキャップを取り付けた状態のコンクリート構造物の要部の断面図である。
コンクリート構造物は、コンクリート型枠板を建て込み、コンクリート打設、養生期間及び脱型の工程を経て、図7(a)に示す状態になる。この状態では、コンクリート型枠板及びPコンは取り除かれ、型枠保持部材42の端部がPコンを除去した後の抜き穴41の内底壁面411から抜き穴41内に突出している。抜き穴41は、養生期間経過後にPコンを除去可能にするために、内底壁面411から外方に向けて徐々に大径となっている。
まず、パッキン1の前端面11を、抜き穴41に対するパッキン1の挿入方向に向けた状態でパッキン1を抜き穴41に挿入する。
次に、型枠保持部材42の端部の外螺子部421と内螺子部12との位置合わせを行う。
次に、取付工具60のソケット部に頭部20を圧入する。取付工具60のソケット部は円形であると共に円柱状の頭部20を圧入可能な大きさであるため、取付工具60のソケット部に頭部20を圧入することができる。この際、パッキン1は弾性変形可能なエラストマー又はEVA樹脂により形成されているため、取付工具60のソケット部に頭部20を容易に圧入することができると共に、取付工具60のソケット部から頭部20を容易に抜き取ることができる。ここで、取付工具60は、電動工具であることが好ましく、典型的には電動インパクトドライバーである。電動工具を用いることを可能にすることにより、型枠保持部材42に対するパッキン1の取り付け作業を容易にすることができる。
次に、取付工具60によりパッキン1を時計回りに回転させることにより、前端面11が内底壁面411に当接して圧接するまで、外螺子部421と内螺子部12とを螺合する。取付工具60を用いて内螺子部12と外螺子部421とを螺合することにより、抜き穴41の奥に挿入して型枠保持部材42に取り付けられるパッキン1の取り付け作業を容易にすることができる。この際、パッキン1の当接部9は取付工具60のソケット部に当接するので、パッキン1に対して取付工具60から前方(図7(b)の左方向)へ強い押圧力を加えることができ、パッキン1の外螺子部421に対する取り付け作業を更に容易にすることができる。
また、鍔部13は、抜き穴41の内側壁面412により後方に引っ張られて弾性変形することにより、内側壁面412に密着する。更に、前端面11及び前端面132が内底壁面411に密着する。これにより、図7(b)に示す状態になる。
図7(b)に示す状態では、鍔部13が内側壁面412に密着することにより、内側壁面412に凹凸がある場合であっても、内底壁面411の型枠保持部材42が突出する部分を密閉することができ、漏水等を防ぐことができる。特に、鍔部13に薄肉部131を設けたので、薄肉部131が内側壁面412の形状に沿って隙間なく密着して、型枠保持部材42とコンクリート43との境界面を確実に密閉することができる。
また、鍔部13を本体部10の前端に設けることにより、前端面132が内底壁面411に密着するので、内底壁面411に凹凸がある場合であっても、型枠保持部材42とコンクリート43との境界面を確実に密閉することができ、漏水等を防ぐことができる。前端面11を平坦にすることにより、前端面11が内底壁面411に密着するので、内底壁面411に凹凸がある場合であっても、型枠保持部材42とコンクリート43との境界面を確実に密閉することができ、漏水等を防ぐことができる。内螺子部12は平坦な前端面11に開口しているため、本体部10の弾性力で内螺子部12により外螺子部421を強固に締め付けることができるので、型枠保持部材42からのパッキン1の脱落を防ぐことができると共に、型枠保持部材42とコンクリートとの間の隙間から外螺子部421を伝って漏水することを防ぐことができる。
型枠保持部材42の両端の外螺子部421に対して、上記の作業を行ってパッキン1を取り付けることにより、図7(c)に示す状態になる。
パッキン1を型枠保持部材42から取り除く場合には、取り外し工具によりパッキン1を反時計回りに回転させることにより、外螺子部421と内螺子部12との螺合を解除して、型枠保持部材42よりパッキン1を取り除くことができる。このように、内螺子部12を外螺子部421に螺合可能にすると共に頭部20を所定の外形及び形状にすることにより、パッキン1の脱着を容易にすることができる。ここで、パッキン1は、取付工具と同一工具である取り外し工具により型枠保持部材42から取り除かれることが好ましい。取付工具と同一工具である取り外し工具により、型枠保持部材42からパッキン1を取り除くようにすることにより、型枠保持部材42からパッキン1を取り除く作業を容易にすることができる。
図7(c)に示す状態においてパッキン1にキャップ2を取り付ける場合には、パッキン1の頭部20と、キャップ2の嵌合穴311と、を位置合わせして、頭部20を嵌合穴311に嵌合させる。また、抜き穴41の内側壁面412によりキャップ2の鍔部33が後方に引っ張られることにより、弾性変形して内側壁面412に密着する。これにより、図7(d)に示す状態になる。なお、パッキン1にキャップ2を取り付けなくてもよい。
図7(d)に示す状態では、キャップ2をパッキン1に固定することができ、キャップ2の鍔部33により型枠保持部材42とコンクリート43との境界面を外部から密閉するので、型枠保持部材42とコンクリート43との境界面に対する外部からの雨水等の浸入を防ぐことができる。また、抜き穴41を塞ぐキャップ2と嵌合可能な所定の外形及び大きさを有する頭部20を設けることにより、パッキン1に対してキャップ2を容易に取り付けることができる。更に、パッキン1にキャップ2を取り付けた状態で、キャップ2の取付部31の前端がパッキン1の当接部9に当接することにより、キャップ2をがたつきなく安定してパッキン1に取り付けることができる。
このように、本実施形態によれば、コンクリート型枠板の間隔を保持する型枠保持部材42に取り付けられる弾性変形可能なパッキン1であって、型枠保持部材42が挿入される内螺子部12を備える本体部10と、本体部10の外周側面から突出する鍔部13と、を有することにより、簡単な作業で型枠保持部材とコンクリートとの境界面を外部から密閉することができ、コンを除去した後の抜き穴への漏水を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、内螺子部12と型枠保持部材42の外螺子部421とを螺合することにより、型枠保持部材42に対するパッキン1の取り付け箇所を介しての漏水を防ぐことができると共に、外部からこの取り付け箇所を介して型枠保持部材42とコンクリートとの境界面への水分の侵入を防ぐことができ、型枠保持部材42の錆の進行を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、パッキン1をアルカリ性に強い熱可塑性エラストマーで形成することにより、アルカリ性であるコンクリートによるパッキン1の腐食を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、パッキン1に対してキャップ2を着脱自在にするので、パッキン1のみを型枠保持部材42に取り付けること、又はパッキン1及びキャップ2を型枠保持部材42に取り付けることを可能にして、仕様に応じた形態で型枠保持部材42に取り付けることができる。
また、本実施形態によれば、取付工具60のソケット部の形状と、嵌合穴311の形状と、を同一形状にすることにより、型枠保持部材42に対するパッキン1の取り付けと、パッキン1に対するキャップ2の取り付けと、を頭部20を用いて行うことができる。
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施形態において、パッキン1にキャップ2を取り付けたが、パッキン1にキャップ2を取り付ずに、図8に示すように、型枠保持部材42に取り付けたパッキン1をPコンの抜き穴41に充填したモルタル50に埋設するようにしてもよい。
パッキン1をモルタル50に埋設する場合、本体部10を前後方向に同一径にすると共に頭部20を前後方向に同一径にすることにより、本体部10及び頭部20と内側壁面412との距離を、内底壁面411から離れるほど大きくすることができるため、抜き穴41に対してモルタル50を容易に充填することができる。また、頭部20の径を本体部10の径よりも小さくすることにより、頭部20と内側壁面412との距離を、本体部10と内側壁面412との距離よりも大きくすることができるため、抜き穴41に対してモルタル50を更に容易に充填することができる。また、パッキン1にリブ14を設けたことにより、パッキン1をモルタル50内に強固に固定することができる。更に、抜き穴41にモルタル50を充填する従来の工程でもパッキン1を使用することができる。
また、上記実施形態において、前端面11が内底壁面411に圧接するようにしたが、図9及び図10に示すように、前端面11から前方に突出する突出部111をパッキン4に設けて、突出部111が内底壁面411に圧接するようにしてもよい。この構成であっても、突出部111が内側壁面412に密着することにより、内底壁面411の型枠保持部材42が突出する部分を外部から密閉することができ、漏水等を防ぐことができる。なお、図9及び図10において、図1から図4と同一構成である部分については同一符号を付している。
また、上記実施形態において、図11に示すように、鍔部13の代わりに抜き穴41の内側壁面412の大部分に密着する鍔部73をパッキン5に設けてもよい。これにより、抜き穴41への漏水を確実に防ぐことができる。なお、図11において、図1から図4及び図7と同一構成である部分については同一符号を付している。
また、上記実施形態において、パッキン1にリブ14を設けたが、パッキン1をモルタル50に埋設しなければリブ14を設けなくてもよい。これにより、パッキン1の構成を簡単にしてパッキン1の製造を容易にすることができる。
また、上記実施形態において、電動工具を用いてパッキン1を型枠保持部材42に取り付けたが、手動工具を用いてパッキン1を型枠保持部材42に取り付けてもよい。
また、上記実施形態において、外螺子部421と内螺子部12とを螺合したが、内螺子部12に外螺子部421が遊嵌する程度の寸法上の余裕度を設けて外螺子部421と内螺子部12とを螺合するようにしてもよい。この場合、頭部20の後端を前方に向けて叩く叩き込み可能な電動又は手動の取付工具を用いて、外螺子部と内螺子部とを螺合させることができ、作業効率を更に向上させることができる。手動の取付工具は、典型的にはプラスチック製の打ち込み棒である。
また、上記実施形態において、頭部20の形状を後方から見て円形にすると共にキャップ2の嵌合穴311の形状を前方から見て円形にしたが、頭部20の後方から見た形状を取付工具のソケット部の形状に対して相補的形状である6角形等の円形以外の形状にすると共に、嵌合穴311の前方から見た形状を頭部20と嵌合可能な6角形等の円形以外の形状にしてもよい。これにより、取付工具のソケット部に対して頭部20を圧入しなくても、取付工具のソケット部に対して頭部20が回転しないようにすることができ、パッキン1を型枠保持部材42に取り付ける際の作業性を更に向上させることができる。
また、上記実施形態において、頭部20の外形を、取付工具60のソケット部の形状と、嵌合穴311の形状と、の両方に対応する形状にしたが、取付工具のソケット部の形状と、キャップ2の嵌合穴311の形状と、が異なる場合、取付工具のソケット部の形状及び嵌合穴311の形状の何れか一方の形状に対応する形状にしてもよい。
また、上記実施形態において、キャップ2を硬質樹脂により形成したが、キャップ2をモルタルにより形成してもよい。
また、上記実施形態において、鍔部13に薄肉部131を設けたが、鍔部13に薄肉部131を設けなくてもよい。
また、上記実施形態において、本体部10の型枠保持部材42が挿入される挿入孔を、外螺子部421と螺合する内螺子部12にしたが、本体部10の型枠保持部材42が挿入される挿入孔にネジ溝を設けなくてもよい。本体部の挿入孔にネジ溝を設けない場合には、型枠保持部材42が本体部の挿入孔に圧入されるようにして、本体部を型枠保持部材42に取り付ける。
また、上記実施形態において、パッキン1とキャップ2とを別部材として形成したが、パッキン1とキャップ2とを一体にした1つの部材として形成してもよい。パッキン1とキャップ2とを一体にした1つの部材として形成した場合には、パッキン1及びキャップ2をエラストマー又はEVA樹脂により形成する。
本発明は、コンクリート型枠板の間隔を保持する型枠保持部材に取り付けられるパッキン及び密閉部材に好適である。
1 パッキン
2 キャップ
3 密閉部材
4 パッキン
5 パッキン
10 本体部
11 前端面
12 内螺子部
13 鍔部
14 リブ
20 頭部
31 取付部
32 本体部
33 鍔部
34 リブ
41 抜き穴
42 型枠保持部材
43 コンクリート
50 モルタル
60 取付工具
73 鍔部
111 突出部
131 薄肉部
132 前端面
311 嵌合穴
411 内底壁面
412 内側面
421 外螺子部

Claims (7)

  1. コンクリート型枠板の間隔を保持する型枠保持部材に取り付けられると共に、型枠締付部材を除去した後の抜き孔の内部に位置する弾性変形可能なパッキンであって、
    前記型枠保持部材が挿入される挿入孔と、左右方向に沿って平坦な前端面と、を備える本体部と、
    前記本体部の外周側面から突出すると共に前記本体部の前端に設けられる鍔部と、
    取付工具を取付可能な外形及び大きさと、前記型枠保持部材に取り付けられた型枠締付部材を除去した後の抜き穴を塞ぐキャップと嵌合可能な外形及び大きさと、を有し、前記本体部の後方に設けられる頭部と、
    を備え、
    前記挿入孔は、
    前記前端面に開口し、前記前端面から後方に延設されると共に前後方向に沿って同一径であり、
    前記本体部は、
    前記鍔部が前記抜き孔の内壁面に密着することにより、前記挿入孔に挿入される前記型枠保持部材を弾性力によって締め付ける、
    ことを特徴とするパッキン。
  2. 前記鍔部は、
    後方に向かって外方に傾斜すると共に、後方に向かうほど薄肉となる薄肉部を備える、
    ことを特徴とする請求項1記載のパッキン。
  3. 前記挿入孔は、
    前記型枠保持部材の外螺子部と螺合可能である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパッキン。
  4. 熱可塑性エラストマーにより形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のパッキン。
  5. 前記本体部は、
    前後方向に沿って同一径の円柱状であり、
    前記頭部は、
    前後方向に沿って同一径であると共に、前記本体部よりも小径の円柱状である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のパッキン。
  6. コンクリート型枠板の間隔を保持する型枠保持部材に取り付けられると共に、型枠締付部材を除去した後の抜き孔の内部に位置する密閉部材であって、
    前記型枠保持部材に取り付けられる弾性変形可能なパッキンと、前記パッキンに取り付けられると共に前記型枠保持部材に取り付けられた型枠締付部材を除去した後の抜き穴を塞ぐキャップと、を有し、
    前記パッキンは、
    前記型枠保持部材が挿入される挿入孔と、左右方向に沿って平坦な前端面と、を備える本体部と、
    前記本体部の外周側面から突出すると共に前記本体部の前端に設けられる第1の鍔部と、
    取付工具を取付可能な外形及び大きさと、前記型枠保持部材に取り付けられた型枠締付部材を除去した後の抜き穴を塞ぐキャップと嵌合可能な外形及び大きさと、を有し、前記本体部の後方に設けられる頭部と、
    を備え、
    前記挿入孔は、
    前記前端面に開口し、前記前端面から後方に延設されると共に前後方向に沿って同一径であり、
    前記本体部は、
    前記鍔部が前記抜き孔の内壁面に密着することにより、前記挿入孔に挿入される前記型枠保持部材を弾性力によって締め付ける、
    ことを特徴とする密閉部材。
  7. 前記キャップは、
    前記頭部に取り付けられる取付部と、
    前記取付部に設けられ、前記頭部に着脱自在に嵌合する嵌合穴と、
    前記取付部の後端に設けられ、前記取付部の外周側面より鍔状に突出する第2の鍔部と、
    を更に有することを特徴とする請求項6記載の密閉部材。
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