JP6760854B2 - 自動車用ドアウエザーストリップ - Google Patents

自動車用ドアウエザーストリップ Download PDF

Info

Publication number
JP6760854B2
JP6760854B2 JP2017005544A JP2017005544A JP6760854B2 JP 6760854 B2 JP6760854 B2 JP 6760854B2 JP 2017005544 A JP2017005544 A JP 2017005544A JP 2017005544 A JP2017005544 A JP 2017005544A JP 6760854 B2 JP6760854 B2 JP 6760854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
partition
weather strip
glass
sash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017005544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018114793A (ja
Inventor
幹雄 竹林
幹雄 竹林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP2017005544A priority Critical patent/JP6760854B2/ja
Publication of JP2018114793A publication Critical patent/JP2018114793A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6760854B2 publication Critical patent/JP6760854B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

本発明は、自動車のドアサッシュ部に装着される自動車用ドアウエザーストリップに関し、特に昇降式のドアガラスを案内するガラスランと、ドアガラスに隣接する非昇降式のパーテイションガラスを囲繞するように装着されるパーテイションウエザーストリップとが、互いに連続するように予め一体に形成されている自動車用ドアウエザーストリップに関するものである。
この種の自動車用ドアウエザーストリップとして、例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。この特許文献1の図1〜3に記載されたドアウエザーストリップでは、例えばリアドアでの組付性を考慮して、昇降式のドアガラスを案内するガラスランのうち後側のコーナー部を含む後側の縦辺部と、ドアガラスの後側に隣接するクウォーターガラス(パーテイションガラス)を含み且つ当該クウォーターガラスを囲繞するガラスシール(パーテイションウエザーストリップ)と、上記ガラスランの後側の縦辺部とガラスシールの縦辺部との間に配置される上部ディビジョンバー(パーテイションサッシュ)と、が一体化部品として予め一体化されているものである。
この構造によれば、ガラスランとガラスシールとを一体成形することで、両者間に段差が発生することがなく、見栄えの向上を図ることができるとされている。
特開2003−200731号公報
しかしながら、特許文献1の図1〜3に記載された構造では、上記一体化部品をドアフレーム(ドアサッシュ)に組み付けた後に、いわゆるドアウエスト(ベルトライン)相当部において上部ディビジョンバーの下端部を下部ディビジョンバーの上端部に連結するようにしているが、上部ディビジョンバーの上端部はドアフレームに連結されていない。それ故に、上部ディビジョンバーの上端部の位置のみならず、ガラスランの後側コーナー部とガラスシールとの接続部の位置が不安定とならざるを得ない。
そのため、例えばドアガラスの昇降動作に応じて、上記接続部が前後方向に微妙に動いてしまい、ガラスランと上部ディビジョンバーの上端部との間に隙間が発生し、その部分での外観不良やシール性(水密性)の低下を招くおそれがあった。特に、ガラスランの後側コーナー部では、後述する製法上の制約からシール性の低下が発生しやすい部位であり、さらなる改善の余地が残されている。
本発明はこのような課題に着目してなされたたものであり、ガラスランとパーテイションウエザーストリップとが予め一体に形成されている構造を前提としつつ、両者の接続部での隙間の発生に基づくシール性の低下を防止し、併せて外観品質の向上を図った自動車用ドアウエザーストリップの構造を提供するものである。
本発明は、請求項1に記載のように、ドアサッシュに装着されて昇降式のドアガラスを案内しつつシール機能を発揮するガラスランと、ドアガラスに隣接する非昇降式のパーテイションガラスを囲繞するようにドアサッシュに装着されてシール機能を発揮するパーテイションウエザーストリップとが、互いに連続するように予め一体に形成されていて、上記ガラスランとパーテイションウエザーストリップとの間にパーテイションサッシュが組み付けられる自動車用ドアウエザーストリップであることを前提としている。
その上で、上記ガラスランのうちパーテイションガラス側のコーナー部と、パーテイションウエザーストリップのうちドアガラス側の上部コーナー部と、が少なくとも室外側において室外側ブリッジ部により相互に接続されていて、上記室外側ブリッジ部は、パーテイションサッシュの上端部を覆い隠すように袋状に形成されていることを特徴とするものである。
望ましい形態としては、請求項2に記載のように、上記ガラスランのうちパーテイションガラス側のコーナー部と、パーテイションウエザーストリップの上部コーナー部とが、室内側においても室内側ブリッジ部により相互に接続されているものとする。
また、シール性向上の観点からガラスランの詳細な構造に着目した場合には、請求項3に記載のように、上記ガラスランのコーナー部は、共に押出成形部である上辺部と縦辺部とを相互に接続するべく金型成形された型成形部を含んでいると共に、上記押出成形部および型成形部は、共に底壁部の両側の室内側および室外側の側壁部の先端から内方に向かってシールリップが突出形成された断面略コ字状のものとして形成されているものとする。
その上で、上記押出成形部では、ドアサッシュ装着時と比べて双方の側壁部が外側に開いた展開形状に形成されている一方、上記型成形部では、ドアサッシュ装着時と同じ非展開形状に形成されていると共に、押出成形部と比べて、それぞれのシールリップは当該シールリップが突出形成された側壁部に近接して形成されていて、上記型成形部のうち少なくとも室外側の側壁部と当該室外側の側壁部の先端から突出形成されたシールリップの裏面との対向部位にリブを形成してあることが望ましい。
また、上記請求項3に記載のような構造に代えて、請求項4に記載のように、上記型成形部のうち少なくとも室外側の側壁部の先端から突出形成されたシールリップの肉厚を押出成形部の同等部位の肉厚よりも大きく設定してても、同等の機能が発揮される。
請求項1に記載の発明によれば、室外側ブリッジ部が袋状に形成されていて、その室外側ブリッジ部によりパーテイションサッシュ部の上端部が覆われれているので、見栄えが良く外観品質が向上する。また、パーテイションサッシュの上端部とガラスランのコーナー部との間での隙間の発生を防止でき、隙間の発生に伴うシール性の低下を未然に防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、ガラスランとパーテイションウエザーストリップとが室内側においても室内側ブリッジ部により相互に接続されているので、ガラスランとパーテイションウエザーストリップとの接続部での剛性が高くなる。それによって、上記接続部での過剰な変形やちぎれ等による破損を未然に防止でき、ドアサッシュへの組み付け性が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、ガラスランのコーナー部における型成形部の製法上の制約から、その型成形部ではドアサッシュ装着時と同じ非展開形状に形成されていて、しかも、押出成形部と比べて、それぞれのシールリップが当該シールリップが突出形成された側壁部に近接して形成されている場合に、少なくとも室外側のシールリップまたはそれに対応する側壁部にリブを形成したものである。そのため、リブの存在によって、ドアガラスに対するシールリップの面圧を高めることができ、型成形部でのシール性が向上する。
また、型成形部における少なくとも室外側のシールリップの肉厚は押出成形部におけるシールリップの肉厚と同一にすることができるため、成形性が良く、シールリップ同士の接続部で接合段差が生じにくい利点がある。
請求項4に記載の発明によれば、上記リブを形成するのに代えて、型成形部における少なくとも室外側のシールリップの肉厚を押出成形部の同等部位の肉厚よりも大きく設定してあるために、リブを形成した場合と同様に、ドアガラスに対するシールリップの面圧を高めることができ、型成形部でのシール性が向上するほか、リブを形成しない故に脱型性が良いという利点がある。
4ドア型車の左側後部の斜視図。 本発明に係る第1の実施の形態として、図1のリアドアに適用されるドアウエザーストリップ単独での概略構造を示す側面図。 図のA部の拡大図。 ドアサッシュの前側縦辺部を含む図2のB−B線に沿った拡大断面図。 ドアサッシュ3上辺部を含む図2のC−C線に沿った拡大断面図。 パーテイションサッシュを含む図3のD−D線に沿った拡大断面図。 図2のE−E線に沿った拡大断面図。 図3に示した型成形部の斜視図。 図8に示した型成形部を裏側(室内側)から見た斜視図。 図3,8に示したドアウエザーストリップのドアサッシュおよびパーテイションサッシュへの装着状態を示す要部拡大図。 図10のF−F線に沿った拡大断面図。 図12は図10のG−G線に沿った断面図。 図13は図10のH−H線に沿った断面図。 図14は図11のJ−J線に沿った断面図。 図3に示した型成形部のK−K線に沿った拡大断面図。 図5に示したガラスランの押出成形時の形状を示す断面図。 本発明に係るドアウエザーストリップの第2の実施の形態を示す図で、図15と同等部位の拡大断面図。 本発明に係るドアウエザーストリップの第3の実施の形態を示す図で、図15と同等部位の拡大断面図。
図1〜16は本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップを実施するためのより具体的な第1の形態を示していて、特に図1は4ドア型車の左側後部の斜視図を示し、図2は図1に示したリアドアに適用されるドアウエザーストリップ単独での概略構造を示している。また、図3は図2のA部の拡大図を示している。
図1に示すように、リアドア1は、ドア本体2と、そのドア本体2のドアウエスト部2aの上方に設けられたアーチ状のドアサッシュ(ドアフレームとも言う。)3と、ドアウエスト部2aとドアサッシュ3の上辺部3bとの間に架橋的に設けられたパーテイションサッシュ(ディビジョンバーとも言う。)4と、を備えている。そして、ドア本体2とドアサッシュ3とで囲まれた空間のうち、パーテイションサッシュ4よりも前方側には昇降式のドアガラス5が収容配置され、同様にパーテイションサッシュ4よりも後方側にはドアガラス5に隣接するかたちで非昇降式(いわゆる嵌め殺しタイプ)のパーテイションガラス(クウォーターガラスとも言う。)6が収容配置されている。
図1に示したドアサッシュ3の前側の縦辺部3aと上辺部3bおよびパーテイションサッシュ4との内周側には、後述するように、図2,3に示したドアウエザーストリップ7のガラスラン(グラスランとも言う。)8が嵌合保持される。他方、パーテイションガラス6の周囲には、パーテイションサッシュ4のほかドアサッシュ3の上辺部3b、後側の縦辺部3cおよびドア本体2側のドアウエスト部2aとの間に介在するかたちで、図2,3に示したドアウエザーストリップ7のパーテイションウエザーストリップ9が装着される。
これにより、ドアガラス5はガラスラン8に案内されるかたちで昇降可能であって、且つドアガラス5の全閉時にはガラスラン8によって車室内外をシールするシール機能が発揮されることになる。他方、パーテイションガラス6はパーテイションウエザーストリップ9を介していわゆる嵌め殺しタイプとされた定位置固定式のものであるために、その取付状態をもって恒久的なシール機能が発揮される。
なお、ガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9とを有するドアウエザーストリップ7をドアサッシュ3に組み付ける際には、予めパーテイションウエザーストリップ9をパーテイションガラス6の周囲に装着しておくものとし、実質的にパーテイションガラス6とパーテイションウエザーストリップ9とを一体のものとしてドアサッシュ3への組付作業を行うことになる。
図2,3に示したドアウエザーストリップ7は、図1に示したパーテイションサッシュ4よりも前方側に位置することになるガラスラン8と、同じくパーテイションサッシュ4よりも後方側に位置することになる閉ループ状のパーテイションウエザーストリップ9と、を有している。そして、後述するように、ガラスラン8の上辺部8bと後側の縦辺部8cとのなす後側のコーナー部(角隅部)10bにおいて、パーテイションウエザーストリップ9の上部前側のコーナー部(角隅部)10cと連続するように、実質的にガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9とが一体的に成形されて両者が接続されている。
ガラスラン8は、図2,3に示すように、前側の縦辺部8aと上辺部8bおよび後側の縦辺部8cとが前後のコーナー部10a,10bにて相互に接続されることで略アーチ状に形成されている。
より詳しくは、ガラスラン8の前後の縦辺部8a,8cと上辺部8bは、それぞれに図4〜6に示すような断面形状をもって、長手方向で均一断面形状の長尺な押出成形部として予め押出成形法によりされている。また、パーテイションウエザーストリップ9は、図2に示すような閉ループ状のものとして、且つ図6,7に示すような断面形状に例えば金型成形法により一体成形されている。なお、図4は図1に示したドアサッシュ3の前側の縦辺部3aを含む図2のB−B線に沿った拡大断面図を、図5は図1に示したドアサッシュ3の上辺部3bを含む図2のC−C線に沿った拡大断面図を、図6は図1に示したパーテイションサッシュ4を含む図3のD−D線に沿った拡大断面図をそれぞれ示している。また、図7は図2のE−E線に沿った拡大断面図を示している。
そして、ガラスラン8については、前側の縦辺部8aと上辺部8bの端部同士がほぼ直角となるように図示外の金型に挿入して突き合わせ、同様に上辺部8bと後側の縦辺部8cの端部同士をほぼ直角となるように図示外の金型に挿入して突き合わせた上で、それぞれにEPDMその他の所定のゴム系弾性材料を注入して、図2に示した前後のコーナー部10a,10bの主体となる前側および後側の型成形部11,12をそれぞれ金型成形法により一体成形してある。その結果として、それらの前後の型成形部11,12を含むかたちで前後の縦辺部8a,8cと上辺部8bとが一体化されたガラスラン8が形成されている。なお、後側の型成形部12は、後述するように、パーテイションウエザーストリップ9を金型成形する際に一体成形されて、ガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9とを接続するための型成形部を兼ねている。
また、図2,3に示すパーテイションウエザーストリップ9は、先にも述べたように、金型成形法によりパーテイションガラス6の周縁部を囲繞する閉ループ状のものとして一体成形されている。
ここでは、図2,3に示したパーテイションウエザーストリップ9を金型成形する際に、ガラスラン8の上辺部8bと後側の縦辺部8cとを接続するための後側の型成形部12をも一体に成形し、このパーテイションウエザーストリップ9と型成形部12との一体成形をもって、同時にガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9とを一体に成形してある。具体的には、型成形部12を含むパーテイションウエザーストリップ9の形状に対応したキャビティ(製品形状部空間)を有するパーテイションウエザーストリップ9成形用の図示外の金型内に、ガラスラン8側の上辺部8bの端末部と後側の縦辺部8cの端末部とをそれぞれ挿入した上で、EPDMその他の所定のゴム系弾性材料を金型内に注入することで、パーテイションウエザーストリップ9と共に型成形部12を一体に成形してある。
この型成形部12の成形により、同時にガラスラン8側の上辺部8bと後側の縦辺部8cとが図3に示す接続線P1,P2をもって接続され、結果として、閉ループ状のパーテイションウエザーストリップ9の成形と同時に、型成形部12を介してパーテイションウエザーストリップ9とガラスラン8とが一体化されて相互に接続されていることになる。
ただし、図2,3に示すように、ガラスラン8の後側の縦辺部8cとパーテイションウエザーストリップ9の前側の縦辺部9aとが互いに平行で且つ図3に示す両者間の隙間Gを隔てて近接してはいても、両者が型成形部12において接続されているだけで、それ以外の部分では両者が接続されることなく互いに独立している。なお、図3では、ガラスラン8の後側の縦辺部8cとパーテイションウエザーストリップ9の前側の縦辺部9aとを意図的に離間させることで、隙間Gを誇張して描いている。
図8は図3に示した型成形部12の斜視図を示し、図9は図8に示した型成形部12を裏側(室内側)から見た斜視図を示している。これらの図8,9に示すように、ガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9とを接続している型成形部12は、その前後方向中央部の上面側を窪ませるようにして階段状の凹部13が形成されている。凹部13の室外側には室外側ブリッジ部14が、凹部13の室内側にはリップ15aを有する室内側ブリッジ部15がそれぞれ形成されている。さらに、凹部13の底壁部には、図3,8に示したガラスラン8の後側の縦辺部8cとパーテイションウエザーストリップ9の前側の縦辺部9aとのなす隙間Gがそのまま貫通形成されている。
したがって、先に述べたように、ガラスラン8の後側のコーナー部10bと、パーテイションウエザーストリップ9の上部前側のコーナー部10cとが、型成形部12を介して相互に接続されてはいても、図3,8に示したガラスラン8の後側の縦辺部8cとパーテイションウエザーストリップ9の前側の縦辺部9aとのなす隙間Gがそのまま型成形部12側の凹部13の底壁部にまで及んでいる。そのため、実質的にガラスラン8の後側のコーナー部10bと、パーテイションウエザーストリップ9の上部前側のコーナー部10cとは、室外側ブリッジ部14と室内側ブリッジ部15のみで相互に接続されていることになる。
図10は図3,8に示したドアウエザーストリップ7のドアサッシュ3およびパーテイションサッシュ4への装着状態を示す要部拡大図であって、図11は図10のF−F線に沿った拡大断面図を示している。また、図12は図10のG−G線に沿った断面図を、図13は図10のH−H線に沿った断面図をそれぞれ示している。さらに、図14は図11のJ−J線に沿った断面図を示している。
図10,11に示すように、ドアサッシュ3の上辺部3bでは、加飾フランジ部16aと三枚重ね構造の中脚部16bおよび中空状の膨出部16cとを有している。そして、室外側では、型成形部12を含むガラスラン8およびパーテイションウエザーストリップ9のうち、室外側ブリッジ部14よりも上方側の部分が加飾フランジ部16aの内側に嵌め込まれ、同様に、室内側では、室内側ブリッジ部15の一部を含みつつそれよりも上方側の部分が膨出部16cの内側に嵌め込まれることになる。
図1に示したように、ドア本体2側のドアウエスト部2aとドアサッシュ3の上辺部3bとにまたがって架橋的に配置されるパーテイションサッシュ4は、図6に示すように、一枚の金属板を折り曲げることにより、室外側の加飾フランジ部17aと室内側の加飾フランジ部17cのほか、それら両者を接続しているウェブ17bとにより、断面略H字状のほぼ真直状のものとして形成されている。そして、図6に示すように、パーテイションサッシュ4のウェブ17bをはさんでその両側に、ガラスラン8の後側の縦辺部8cとパーテイションウエザーストリップ9の前側の縦辺部9aとが、いわゆる背中合わせのかたちで嵌合保持されることになる。その結果、パーテイションサッシュ4は、後述する型成形部12に相当する上端部を除き、室外側の加飾フランジ部17aと室内側の加飾フランジ部17cとが室外側または室内側にそれぞれに露出するかたちとなる。
図11,14に示すように、パーテイションサッシュ4のウェブ17bの上端部には、脚部18aと取付フランジ部18bとからなる変形L字状のブラケット18が、脚部18aを固定部として予め溶接等により固定されている。このブラケット18は図3,8に示した隙間Gを型成形部12の凹部13にまで貫通し、その取付フランジ部18bが型成形部12の凹部13に受容されるようになっている。取付フランジ部18bは、ドアサッシュ3の上辺部3bにおける中脚部16bの下面に、上方からねじ込まれるビス19によりねじ締め固定されるようになっている。
図10〜14に示すように、型成形部12の室外側に形成された室外側ブリッジ部14は、パーテイションサッシュ4における室外側の加飾フランジ部17aの上端よりも下方側まで及ぶように折り返されて袋状に形成されている。これにより、パーテイションサッシュ4における室外側の加飾フランジ部17aの上端部は、室外側ブリッジ部14の内側に差し込まれて、その室外側ブリッジ部14に被覆されるかたちで隠蔽されている。
他方、図11〜13に示すように、型成形部12の室内側に形成された室内側ブリッジ部15も、パーテイションサッシュ4における室内側の加飾フランジ部17cの上端部を覆っていて、その室内側の加飾フランジ部17cとドアサッシュ3の上辺部3bにおける膨出部16cとが、金属同士で直接接触することがないように考慮されている。その際に、図11に示すように、室内側ブリッジ部15に付帯するリップ15aがドアサッシュ3の上辺部3bにおける膨出部16cに弾接して所定のシール機能が発揮されるようになっている。
以上のような構造のために、図10に示すドアサッシュ3の上辺部3bとパーテイションサッシュ4とのいわゆるT字状の交差部の室外側では、パーテイションサッシュ4をはさんでその両側のガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9との連続した一体感が得られ、しかもパーテイションサッシュ4の上端部が室外側ブリッジ部14で被覆・隠蔽されている。その結果として、見栄えが良くなって外観品質の向上が図られている。
図15は図3に示した型成形部12のK−K線に沿った拡大断面図を示している。図15に示す断面では、ガラスラン8の上辺部8bに連続することになるために、図2のC−C線断面である図5と基本的には同じ断面形状に形成される。
図5に示した断面形状を有するガラスラン8の上辺部8bは、押出成形部として押出成形法により押出成形されたものであり、室外側の側壁部20aと室内側の側壁部20cおよびそれら両者の間の底壁部20bとで断面略コ字状に形成されていて、それぞれの側壁部20a,20cの先端からコ字状空間の内方に向けてシールリップ21a,21bが突出形成されている。さらに、底壁部20bの内底面にはボトムシールリップ21cが突出形成されている。
このような押出成形部としての上辺部8bは、押出成形時の口金の構造上の制約から、双方のシールリップ21a,21b同士が近づきすぎたり、干渉したりすることがないように、図16に示すように、いわゆる口開きさせた状態の展開形状で押出成形し、ドアサッシュ3に嵌合させた時に、押出成形時に比べて窄めるように外側から拘束して非展開形状とすることで、初めて図5のような正規形状となるようにしている。
なお、図5の状態においては、仮に双方のシールリップ21a,21b同士が近づきすぎたり、干渉することがあったとしても、双方のシールリップ21a,21b同士の間に進入するドアガラス5がそれらのシールリップ21a,21bを押しのけつつ弾接または圧接するかたちとなって、本来のシール機能が発揮されることになる。
これに対して、図15に示した断面形状を有する型成形部12では、その名のとおり金型成形法により図15の断面形状に成形して、そのままの非展開形状を凍結または保持する必要がある。この場合において、押出成形部である図16の上辺部8bの断面形状と比較すると明らかなように、図15に示す型成形部12では、図16と異なり成形当初から非展開形状でありながらも、双方のシールリップ21a,21b同士が近づきすぎたり、干渉したりすることがないように、双方のシールリップ21a,21b同士を図5と比較して相互に離して成形する必要がある。これは、金型成形法で使用する金型構造上の制約から、中子の形状が成立しないためである。そして、型成形部12をドアサッシュ3の上辺部3bに嵌合したとしても、基本的に図15の断面形状は変化しない。
図5と図15とを比較すると明らかなように、図15の型成形部12において、双方のシールリップ21a,21b同士が干渉しないように両者をある程度離して成形することとは、各シールリップ21a,21bが突出形成された室外側および室内側の側壁部20a,20cに対して、それぞれのシールリップ21a,21bを図5に比べて近付けて成形することにほかならない。そのため、図15の型成形部12において、ドアガラス5を受容した場合に、図5の押出成形部である上辺部8bに比べて、ドアガラス5に対する各シールリップ21a,21bの面圧(弾接力または圧接力)が不足気味となり、シール性の低下が危惧される。
そこで、本実施の形態では、図15に示した型成形部12のうち、室外側の側壁部20aの内面と室外側のシールリップ21aの裏面とが対向する部位においていずれか一方、ここでは、室外側のシールリップ21aの裏面と対向する室外側の側壁部20aの内面に、突起部として小さなビード状のリブ22を形成してある。そのため、図5と同様に、図15に示した型成形部12にドアガラス5が進入して、双方のシールリップ21a,21b同士が撓み変形した場合に、室外側のシールリップ21aの裏面にリブ22が当接することで、少なくとも室外側のシールリップ21aの撓み反力に基づく面圧が急増するようになっている。これにより、図15の型成形部12において、図5の上辺部8bに比べて双方のシールリップ21a,21bを室外側および室内側の側壁部20a,20cに近付けて成形したことに伴う室外側のシールリップ21aの面圧の不足を補うことができるようになる。なお、リブ22は室外側のシールリップ21aの内面に形成しても良い。
したがって、本実施の形態よれば、図10〜13に基づいて先に説明したように、ガラスラン8の後側コーナー部10bとパーテイションウエザーストリップ9の上部前側のコーナー部10cとが、室外側においてパーテイションサッシュ4の上端部を覆っている袋状の室外側ブリッジ部14で接続されているため、パーテイションサッシュ4の上端部が外部に露出しないだけでなく、ガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9とが連続した一体感が得られて、見栄えが良くなって外観品質が向上する。
その上、図11,13からも明らかなように、ガラスラン8の後側コーナー部10bとパーテイションウエザーストリップ9の上部前側のコーナー部10cとが、室外側において袋状の室外側ブリッジ部14で接続されているだけでなく、室内側においても室内側ブリッジ部15で接続されているため、ガラスラン8とパーテイションウエザーストリップ9とを接続している型成形部12の剛性が高いものとなり、型成形部12での過剰な変形やちぎれ等による破損を未然に防止して、ドアサッシュ3への組み付け性向上に寄与することができる。
また、図10から明らかなように、室外側においてガラスラン8の後側コーナー部10bとパーテイションサッシュ4との間に隙間が発生する余地がないので、これによってもまた外観品質の向上に寄与することができると共に、シール性(水密性)も向上することになる。
さらに、図15に示したように、室外側のシールリップ21aが突出形成されている室外側の側壁部20aの内面にリブ22が形成されていて、室外側のシールリップ21aの撓み変形時にその室外側のシールリップ21aの裏面がリブ22が当接するようになっているので、その室外側のシールリップ21aの撓み反力に基づく面圧を高めることができ、シール性が向上することになる。
加えて、同等の機能を発揮するリブ22を室外側のシールリップ21aの裏面に形成した場合と比べて、シールリップ21aの厚み寸法は押出成形部である上辺部8b側と同じで済むため、金型成形時の成形性が良く、接合段差が発生しにくい利点もある。
図17は本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップを実施するための第2の形態を示し、図15と同等部位の断面図を示している。この図17に示す第2の実施の形態では、図15と比較すると明らかなように、ガラスラン8の上辺部8bに連続する型成形部12において、室外側の側壁部20aの内面に室外側のシールリップ21aの裏面に当接可能なリブ22を形成してあるのに加えて、室内側の側壁部20cの内面にも室内側のシールリップ21bの裏面に当接可能な突起部としてビード状のリブ23を形成したものである。
この第2の実施の形態よれば、双方のシールリップ21a,21b同士の間にドアガラス5が進入した際に、室外側のシールリップ21aの面圧増大効果に加えて、室内側のシールリップ21bの面圧増大効果も得られることになるため、リブ22,23を形成したことによる面圧増大効果が一段と顕著となって、型成形部12でのシール性の向上に大きく寄与することができる。
図18は本発明に係る自動車用ドアウエザーストリップを実施するための第3の形態を示し、図15と同等部位の断面図を示している。この図18に示す第3の実施の形態では、図15と比較すると明らかなように、図15のリブ22に代えて、型成形部12における室外側のシールリップ21aの肉厚寸法Qを、図5,16に示した上辺部8b側での室外側のシールリップ21aの肉厚寸法よりも大きく設定したものである。なお、わかりやすくするために、図18の厚肉化した部分にクロスハッチングWを付してある。
この第3の実施の形態によれば、図15のようなリブ22を形成した場合と同等の効果が得られることはもちろんのこと、リブ22のような突起感がないので、金型成形時の脱型性が良い利点がある。なお、室内側のシールリップ21bについても、室外側のシールリップ21aと同様に、図5,16に示した上辺部8b側での室内側のシールリップ21bの肉厚寸法よりも大きく設定することが可能である。
ここで、上記各実施の形態では、4ドア車におけるリアドアを例にとって説明したが、4ドア車であるか2ドア車であるかにかかわらず、フロントドアにおいても昇降式のドアガラスに隣接してクウォータガラスを有する場合には、本発明を適用することができる。
3…ドアサッシュ
4…パーテイションサッシュ
5…ドアガラス
6…パーテイションガラス
7…ドアウエザーストリップ
8…ガラスラン
8a…前側の縦辺部(押出成形部)
8b…上辺部(押出成形部)
8c…後側の縦辺部
9…パーテイションウエザーストリップ
10b…ガラスランの後側のコーナー部
10c…パーテイションウエザーストリップの上部前側のコーナー部
12…後側の型成形部
14…室外側ブリッジ部
15…室内側ブリッジ部
20a…室外側の底壁部
20b…底壁部
20c…室内側の底壁部
21a…室外側のシールリップ
21b…室内側のシールリップ
22…リブ(突起部)

Claims (4)

  1. ドアサッシュに装着されて昇降式のドアガラスを案内しつつシール機能を発揮するガラスランと、ドアガラスに隣接する非昇降式のパーテイションガラスを囲繞するようにドアサッシュに装着されてシール機能を発揮するパーテイションウエザーストリップとが、互いに連続するように予め一体に形成されていて、
    上記ガラスランとパーテイションウエザーストリップとの間にパーテイションサッシュが組み付けられる自動車用ドアウエザーストリップであって、
    上記ガラスランのうちパーテイションガラス側のコーナー部と、パーテイションウエザーストリップのうちドアガラス側の上部コーナー部と、が少なくとも室外側において室外側ブリッジ部により相互に接続されていて、
    上記室外側ブリッジ部は、パーテイションサッシュの上端部を覆い隠すように袋状に形成されていることを特徴とする自動車用ドアウエザーストリップ。
  2. 上記ガラスランのうちパーテイションガラス側のコーナー部と、パーテイションウエザーストリップの上部コーナー部とが、室内側においても室内側ブリッジ部により相互に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  3. 上記ガラスランのコーナー部は、共に押出成形部である上辺部と縦辺部とを相互に接続するべく金型成形された型成形部を含んでいると共に、
    上記押出成形部および型成形部は、共に底壁部の両側の室内側および室外側の側壁部の先端から内方に向かってシールリップが突出形成された断面略コ字状のものとして形成されていて、
    上記押出成形部では、ドアサッシュ装着時と比べて双方の側壁部が外側に開いた展開形状に形成されている一方、
    上記型成形部では、ドアサッシュ装着時と同じ非展開形状に形成されていると共に、押出成形部と比べて、それぞれのシールリップは当該シールリップが突出形成された側壁部に近接して形成されていて、
    上記型成形部のうち少なくとも室外側の側壁部と当該室外側の側壁部の先端から突出形成されたシールリップの裏面との対向部位にリブを形成してあることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
  4. 上記型成形部のうち少なくとも室外側の側壁部の先端から突出形成されたシールリップの肉厚を押出成形部の同等部位の肉厚よりも大きく設定してあることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用ドアウエザーストリップ。
JP2017005544A 2017-01-17 2017-01-17 自動車用ドアウエザーストリップ Active JP6760854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017005544A JP6760854B2 (ja) 2017-01-17 2017-01-17 自動車用ドアウエザーストリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017005544A JP6760854B2 (ja) 2017-01-17 2017-01-17 自動車用ドアウエザーストリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018114793A JP2018114793A (ja) 2018-07-26
JP6760854B2 true JP6760854B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=62984944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017005544A Active JP6760854B2 (ja) 2017-01-17 2017-01-17 自動車用ドアウエザーストリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6760854B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114475185B (zh) * 2021-12-30 2024-02-06 萨固密(中国)投资有限公司 三角窗用防漏密封条

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5821768Y2 (ja) * 1978-05-19 1983-05-09 マツダ株式会社 自動車の窓枠とセンタ−チヤンネルとの接合構造
JPS5553609U (ja) * 1978-10-05 1980-04-11
JPS58224810A (ja) * 1982-06-25 1983-12-27 Nissan Motor Co Ltd ドアサツシユのセンタ−サツシユ接続部のシ−ル構造
JPS6111418U (ja) * 1984-06-27 1986-01-23 日野自動車株式会社 自動車用ドア
FR2782957B1 (fr) * 1998-09-03 2000-10-20 Hutchinson Coulisse pour portiere automobile et son procede de mise en place, notamment par cintrage differentiel
KR100333877B1 (ko) * 1999-12-07 2002-04-25 류정열 자동차 도어용 센터 채널 고정 구조
US20060156632A1 (en) * 2005-01-18 2006-07-20 Ruppert Gerald Y Window surround
JP4874694B2 (ja) * 2006-04-10 2012-02-15 西川ゴム工業株式会社 リヤドアデジョンバーの接続成形方法
JP2010083298A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスランとクォーターウエザストリップの一体成形品とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018114793A (ja) 2018-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5656928B2 (ja) ドアウエザストリップ
CN103009974A (zh) 玻璃滑槽
JP5968750B2 (ja) グラスランとベルトラインのウェザストリップの接続構造
JP2013129402A (ja) 自動車ドアのシール装置
JP2008149739A (ja) ガラスラン
JP6760854B2 (ja) 自動車用ドアウエザーストリップ
JP2010120630A (ja) 車両用クォータウィンドウ
US9919590B2 (en) Opening trim weatherstrip
JP2006298323A (ja) 車両用ドアフレーム
JP5110382B2 (ja) ドアウエザストリップの製造方法
JP6595837B2 (ja) ドアウェザーストリップ
JP4924894B2 (ja) ドアウエザストリップ
JP2008080980A (ja) 車両用ドアのサッシュ部構造
JP2002103985A (ja) シールリップ付ドアウエザーストリップ
JP2019043484A (ja) グラスラン
JP6352582B2 (ja) ドアサッシュ
JP6777490B2 (ja) 車両用ドアのクウォーターウエザーストリップ
JP5693087B2 (ja) ウエザーストリップとその製造方法
JP5090150B2 (ja) ウィンドモール
CN218141355U (zh) 车辆的门框装饰结构
JP5770459B2 (ja) グラスラン
JP2018171974A (ja) ドアウエザストリップ
JP3778196B2 (ja) ガラスランの組付構造
JP4962859B2 (ja) ガラスラン
JP4778783B2 (ja) 自動車用ドアサッシュのシール構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6760854

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250