JP6759916B2 - 錠剤カセット - Google Patents

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Description

本発明は錠剤収納払出装置に備えられる錠剤カセットであって、多数の錠剤を収納し、処方に従って必要数だけ錠剤を取り出す錠剤カセット、特にロータの着脱構造に関する。
錠剤カセットは、カセット本体と、該カセット本体に回転可能に設けられたロータとを備えている。モータによりロータを回転駆動すると、カセット本体に収容された錠剤がロータに設けられた複数の錠剤案内路に案内されて錠剤排出孔から排出される。
従来、錠剤が詰まってロータの回転が妨げられたときに錠剤の損傷やモータの焼損を防止するために、特許文献1に示すように、ギアとロータの間に摩擦形成部材としてOリングが設けられた錠剤カセットが提案され、実用化されている。この錠剤カセットでは、錠剤が詰まってモータに過負荷がかかると、Oリング上でギアが滑ってモータからロータへの動力の伝達が遮断される。また、Oリングの締め付け力を変えることで、摩擦力を調整し、動力の遮断トルクを変更できるようになっている。
しかし、Oリングの締め付け力のばらつきにより動力の遮断トルクが変化するので、錠剤カセット毎に遮断トルクが異なり、遮断トルクを一定にすることは困難であった。
また、メンテナンスや調整のためにロータを着脱する際に、ギアとOリングを固定しているネジを外したり締めたりする作業が必要であるうえ、ロータを装着する毎にネジの締め具合を調整して遮断トルクを設定し直す必要があった。
特許第4621428号明細書
本発明は、ロータの着脱が容易に行え、モータの遮断トルクが安定した錠剤カセットを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、
カセット本体と、該カセット本体に回転可能に設けられたロータとを備え、前記ロータに前記カセット本体に収容された錠剤を前記カセット本体に設けられた錠剤排出孔に案内する複数の錠剤案内路が形成された錠剤カセットにおいて、
前記カセット本体に前記ロータを駆動する回転軸が設けられ、
前記回転軸に第1部材が設けられ、前記ロータに第2部材が設けられ、前記第1部材と前記第2部材は互いに吸着するように少なくともいずれか一方が磁石で構成され、
前記ロータは前記第1部材と前記第2部材の間の磁力で前記回転軸に保持され、
前記磁石は、円板形で、周方向にS極とN極に交互に着磁されて複数に分極され、
前記磁石の分極の数は、前記ロータの錠剤案内路の数と一致しているものである。
錠剤カセットのモータが回転すると、第1部材と記第2部材の間の磁力で回転軸に保持されているロータに動力が伝達され、ロータが回転して錠剤が排出される。錠剤排出動作中に錠剤が詰まる等の不具合によりモータに通常以上の負荷(トルク)がかかると、第1部材と第2部材の間の磁力よりもモータのトルクが勝って、モータの回転軸からロータへの動力が遮断される。
(2)前記ロータ又は前記カセット本体のいずれかに、前記ロータを前記回転軸に装着した時に前記ロータと前記カセット本体が互いに接触する平滑な接触面を有することが好ましい。
(3)前記ロータ又は前記カセット本体のいずれかに、前記ロータと前記カセット本体が互いに嵌合する凹部が形成されていることが好ましい。
前記第1部材と前記第2部材は、所定の隙間を介して対向していることが好ましい。
この場合、前記隙間は前記第1部材と前記第2部材の間に介在する一定厚さの非磁性部材により形成されていることが好ましい。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、
カセット本体と、該カセット本体に回転可能に設けられたロータとを備え、前記ロータに前記カセット本体に収容された錠剤を前記カセット本体に設けられた錠剤排出孔に案内する複数の錠剤案内路が形成され、前記錠剤案内路の寸法を錠剤の大きさ及び形状に応じて変更可能に構成された錠剤カセットにおいて、
前記カセット本体に前記ロータを駆動する回転軸が設けられ、
前記回転軸に第1部材が設けられ、前記ロータに第2部材が設けられ、前記第1部材と前記第2部材は互いに吸着するように少なくともいずれか一方が磁石で構成され、
前記ロータは前記第1部材と前記第2部材の間の磁力で前記回転軸に保持され、
前記磁石は、円板形で、周方向にS極とN極に交互に着磁されて複数に分極され、
前記磁石の分極の数は、前記ロータの錠剤案内路の数と一致しているものである。
本発明によれば、ロータは第1部材と第2部材の間の磁力で回転軸に保持されているので、ロータを引き上げるだけでカセット本体から取り外すことができるとともに、ロータを収容するだけで、カセット本体に装着することができ、ロータの調整やメンテナンス時に、カセット本体に対してロータを迅速に簡単に着脱することができる。
また、第1部材と第2部材の間の磁力で回転軸に保持されているロータに回転力が伝達されるので、第1部材と第2部材を所定の磁力で着磁し、両者の間隔を一定に維持することにより、確実に動力を伝達し、遮断トルクを一定に維持することができ、長寿命で安定した動力の伝達・遮断機構を実現できる。
さらに、錠剤排出動作中に錠剤が詰まる等の不具合によりモータに通常以上の負荷(トルク)がかかると、第1部材と第2部材の間の磁力よりもモータのトルクが勝って、モータの回転軸からロータへの回転力が遮断されるので、錠剤の損傷やモータの破損を防止できる。
本発明に係るロータを備えた錠剤カセットの側方斜め上からから見た一部断面斜視図。 図1の錠剤カセットの一部断面側面図。 ロータの全体斜視図。 図3のロータの分解斜視図。 ロータ昇降機構の分解斜視図。 ロータカバーの斜め上から見た斜視図(a)、及び斜め下から見た斜視図(b)。 ロータ本体の斜め上から見た斜視図(a)、及び斜め下から見た斜視図(b)。 ロータベースの斜め上から見た斜視図(a)、及び斜め下から見た斜視図(b)。 ロータを小さい錠剤用に調整した錠剤カセットの一部断面側面図(a)、ロータを大きい錠剤用に調整した錠剤カセットの一部断面側面図(b)。 錠剤支持台昇降機構の分解斜視図。 ロータを小さい錠剤用に調整した錠剤カセットの一部断面側面図(a)、ロータを大きい錠剤用に調整した錠剤カセットの一部断面側面図(b)。 可動部材移動機構の分解斜視図。 第1可動部材の斜め上から見た斜視図(a)、及び斜め下から見た斜視図(b)。 第2可動部材の斜め上から見た斜視図(a)、及び斜め下から見た斜視図(b)。 第1可動部材(a)と第2可動部材(b)の平面図。 カム部材の斜視図(a)、平面図(b)。 第1支持部材の斜め上から見た斜視図(a)、及び斜め下から見た斜視図(b)。 第2支持部材の斜め上から見た斜視図(a)、及び斜め下から見た斜視図(b)。 小さい錠剤用に調整したロータの平面図(a)、大きい錠剤用に調整したロータの平面図(b)。 小さい錠剤用に調整したロータの斜視図(a)、大きい錠剤用に調整したロータの斜視図(b)。 自動調整装置の概略図。 ロータのマグネットによる着脱機構を示す分解断面図。 マグネットの着磁状態を示す斜視図。 マグネットの着磁状態の他の例を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、錠剤収納払出装置に装着される錠剤カセット1を示す。錠剤カセット1は、ベース2上に設けられたカセット本体3と、該カセット本体3に収容された本発明に係るロータ4とからなっている。
カセット本体3は、図2に示すように、多数の錠剤Tを収容可能な錠剤収容部5と、この錠剤収容部5より下方に設けられ、ロータ4を収容するロータ収容部6とから構成されている。錠剤収容部5の上端は開口し、図示しない蓋で開閉可能になっている。ロータ収容部6は逆円錐形の上部傾斜内面6aと、円筒形の下部垂直内面6bと、底面6cとを有している。上部傾斜内面6aの下部から底面6cにかけて錠剤排出孔7が形成されている。錠剤排出孔7は、図1に示すように、ベース2に形成された錠剤排出路2aに連通している。カセット本体3の外側には、仕切部材8が取り付けられ、該仕切部材8の先端はロータ収容部6の外側から内側に差し込まれている。底面6cの中央にはロータ軸孔9が形成されている。
ロータ4は、図3に示すように、上面が円錐形、側面が逆円錐形、底面が平坦な形状を有している。ロータの側面上部には、周方向に錠剤ポケット4aが設けられ、該錠剤ポケット4aから下方に延びる複数の錠剤案内路4bが周方向に等間隔に設けられている。
錠剤ポケット4aは、後述するロータ本体20の外周面と、後述する第1可動部材50の第1水平突片54と第2可動部材60の第2水平突片64とで形成され、カセット本体3の上部傾斜内面6aに囲まれて、カセット本体3の錠剤収容部5の錠剤Tを受け入れて周方向に整列させる。
錠剤案内路4bは、後述するロータ本体20の下向き突部22の下部傾斜外面22cと、後述する第1可動部材50の第1垂直突片53、後述する第2可動部材60の第2垂直突片63と、後述する環状昇降部材45の錠剤支持台47とで形成され、カセット本体3の上部傾斜内面6aに覆われて、錠剤ポケット4bに整列している錠剤Tを受け入れて下方に案内する。
図4は、分解状態のロータ4を示す。ロータ4は、主に、ロータカバー10、ロータ本体20、ロータベース30、筒状回転部材40、環状昇降部材45、第1可動部材50、第2可動部材60、カム部材70、第1支持部材80、第2支持部材90、厚さ調整ねじ101と、高さ調整ねじ102と、幅調整ねじ103とを有し、これらにより以下に説明するロータ昇降機構、錠剤支持台昇降機構、可動部材移動機構が構成されている。
<ロータ昇降機構>
図5は、ロータ昇降機構を構成する部材を示す。ロータ昇降機構は、ロータカバー10と、ロータ本体20と、ロータベース30と、厚さ調整ねじ101とから構成されている。
ロータカバー10は、図6に示すように、全体的に傘形状を有している。ロータカバー10の外周面は逆円錐形に形成されている。図6(a)に示すように、ロータカバー10の外周面の下端は、鋸歯状に形成され、周囲6か所に係合段差14が形成されている。ロータカバー10の内面には、図6(b)に示すように、環状リブ15が形成されている。環状リブ15の内側には、後述するロータ本体20の永久磁石27が吸着する磁性体の金属板16が取り付けられている。
ロータ本体20は、図7に示すように、円形の基部21と、下向き突部22と、環状部23と、ガイド部24とを有している。
基部21にはその下面中央から下方に突出する軸部25が設けられ、該軸部25にねじ孔25aが形成されている。基部21の上面には、ロータカバー10の環状リブ15の内側に嵌合する環状リブ26と、後述する高さ調整ねじ102と幅調整ねじ103が露出する2つの孔21a,21bとが形成されている。基部21の上面の2箇所には、ロータカバー10の金属板16に吸着する永久磁石27が装着されている。
下向き突部22は、基部21の外周縁の6等配位置から下方に延びている。下向き突部22は、垂直な内面22aと、基部21の外周縁から外方に下向きに傾斜する上部傾斜外面22bと、該上部傾斜外面22bの下端から内方に下向きに傾斜する下部傾斜外面22cとからなり、側面から見て三角形に形成されている。下部傾斜外面22cは錠剤案内路4bの底面を形成している。下向き突部22の下端には、スリット22dが形成されている。
環状部23は、基部21の外側に同心に形成され、下向き突部22を介して基部21と接続されている。環状部23の外面は、ロータカバー10の外周面と連続する逆円錐形に形成されている。環状部23の上端は、鋸歯状に形成され、ロータカバー10の係合段差14と係合してロータカバー10を周方向に位置決めする段部28が形成されている。
ガイド部24は、下向き突部22の間で、かつ、環状部23の内周縁の周6等配位置から、下方に延びている。ガイド部24の内面には、後述するロータベース30のガイド片32がスライド可能に係合するガイド溝24aが形成されている。ガイド片32とガイド溝24aが係合することによって、ロータベース30とロータ本体20は一体的に回転する。
ロータベース30は、図8に示すように、円形の基部31と、ガイド片32と、駆動軸33とを有している。
基部31の上面には、中央に円形突部34と、その外側に環状壁35とが形成されている。円形突部34の中心に後述する厚さ調整ねじ101を支持する凹部34aが形成されている。凹部34aの横には、厚さ調整ねじ101の自由な回転を防止するストッパ36を収容する穴34bと、後述する第2支持部材90の2つのねじ挿通孔100に挿通された図示しないねじが螺合する2つのねじ孔34cが形成されている。円形突部34と環状壁35との間には後述する錠剤支持台昇降機構を収容する環状凹部37が形成されている。環状壁35には、周6等配位置に軸方向に延びる垂直スリット35aが形成され、この垂直スリット35aは基部31の環状凹部37から外周縁まで放射状に形成した水平スリット31aと連続している。環状壁35の外周面には複数の補強リブ35bが要所に設けられている。基部31の下面には、図9(b)に示すように、中央に凹部31bが形成されている。
ガイド片32は、基部31の外周縁の周6等配位置であって、かつ、隣接する水平スリット31aの間に、上方に突出している。ガイド片32はロータ本体20のガイド部24のガイド溝24aにスライド可能に係合するように形成されている。
駆動軸33は、基部31の下面の凹部31bの底中央から軸方向に延びている。この駆動軸33には図1に示す駆動ギア33aが取り付けられ、ベース2に設けた図示しないモータにより回転駆動するようになっている。
厚さ調整ねじ101は、図5に示すように、雄ねじ部101aと下端のギア部101bとを有している。雄ねじ部101aはロータ本体20のねじ孔25aに螺合し、下端のギア部101bはロータベース30の基部31の凹部34aに収容支持され、雄ねじ部101aの上端はロータ本体20のねじ孔25aから突出して露出し、外部から回転調整可能になっている。ギア部101bの歯間には弾性片からなるストッパ36の先端が係止している。厚さ調整ねじ101の下端のギア部101bは、後述する可動部材移動機構の第2支持部材90の孔96よりも大きく形成され、厚さ調整ねじ101が第2支持部材90から上方に抜けないようになっている。
<錠剤支持台昇降機構>
図10は、錠剤支持台昇降機構を構成する部材を示す。錠剤支持台昇降機構は、筒状回転部材40と、環状昇降部材45と、高さ調整ねじ102とから構成されている。
筒状回転部材40は、外周下部に雄ねじ部41が形成され、内周上部に従動ギア42が形成されている。従動ギア42には筒状回転部材40の自由な回転を防止するストッパ43が係合している。
環状昇降部材45は、外周の6等配位置に放射状にアーム46が突設され、各アーム46の先端に錠剤支持台47が形成されている。錠剤支持台47は、錠剤案内路4b内の最下位の錠剤Tを支持できるように、錠剤案内路4bに直交する傾斜面47aを有している。環状昇降部材45の内面には筒状回転部材40の雄ねじ部41と螺合する雌ねじ部48が形成されている。
高さ調整ねじ102は、下端に筒状回転部材40の従動ギア42に噛み合う駆動ギア102aを有している。高さ調整ねじ102の上端は、ロータ本体20の基部21の上面の孔21aから突出して露出し、外部から回転調整可能になっている。
筒状回転部材40と環状昇降部材45は互いに螺合した状態で、ロータベース30の環状凹部37に収容され、環状昇降部材45のアーム46がロータベース30の垂直スリット35aにスライド可能に嵌入し、錠剤支持台47がロータベース30の環状壁35の外側に突出し、錠剤案内路4b内の最下位の錠剤Tを支持するようになっている。
<可動部材移動機構>
図12は、可動部材移動機構を構成する部材を示す。可動部材移動機構は、第1可動部材50と、第2可動部材60と、カム部材70と、第1支持部材80と、第2支持部材90と、幅調整ねじ103とから構成されている。
図13に示すように、第1可動部材50は、円環状の基部51と、6つの壁部52と、第1垂直突片53と、第1水平突片54とを有している。基部51には、180度離れた位置に2つの第1調整孔55が形成されている。第1調整孔55は、図15(a)に示すように、長孔で、その中心線は第1可動部材50の中心を通る半径方向の線に対して60度傾斜している。図13に戻ると、基部51の外周縁の周6等配位置に、ロータ本体20の下向き突部22が係合する切欠き51aが形成されている。基部51の下面には、弓形のガイド部56が環状に配設されている。6つの壁部52は、基部51の外周縁の周6等配位置で、かつ、正面から見て左側の切欠き51a側に偏った位置から下向きに突出している。第1垂直突片53は、壁部52の正面から見て左側端から外方に突出し、前述した錠剤案内路4bの右側面を形成するものである。第1垂直突片53には仕切部材8が嵌入する切欠き53aが形成されている。第1水平突片54は、第1垂直突片53の上端から周方向に水平に正面から見て右側に向かって延び、前述した錠剤ポケット4aの底面を形成するものである。第1水平突片54の先端部上面は先端に向かって下向きのテーパ54aが形成されている。
図14に示すように、第2可動部材60は、円環状の基部61と、6つの壁部62と、第2垂直突片63と、第2水平突片64とを有している。基部61には、180度離れた位置に2つの第2調整孔65が形成されている。第2調整孔65は、図15(b)に示すように、長孔で、その中心線は、第1可動部材150の第1調整孔55と交差する方向で、第2可動部材60の中心を通る半径方向の線に対して60度傾斜している。図14に戻ると、基部61の外周縁の周6等配位置に、ロータ本体20の下向き突部が係合する切欠き61aが形成されている。基部61の上面には、弓形のガイド部66が環状に配設されている。6つの壁部62は、基部61の外周縁の周6等配位置で、かつ、正面から見て右側の切欠き61a側に偏った位置から下向きに突出している。第2垂直突片63は、壁部の正面から見て右側端から外方に突出し、前述した錠剤案内路4bの左側面を形成するものである。第2垂直突片63には仕切部材8が嵌入する切欠き63aが形成されている。第2水平突片64は、第2垂直突片63の上端から周方向に水平に正面から見て左側に向かって延び、第1可動部材50の第1水平突片54ととともに、前述した錠剤ポケット4aの底面を形成するものである。第2可動部材60の第2水平突片64の先端部は、第1可動部材50の第1水平突片54の先端部の下に重なるように形成されている。
図16に示すように、カム部材70は、円環形状を有し、第1可動部材50と第2可動部材60の間に配設され、第1可動部材50の下面のガイド部56と第2可動部60材の上面のガイド部66にガイドされて回転可能になっている。カム部材70の内周には従動ギア71が形成され、内周と外周の間には2つの円弧状のカム溝72が形成されている。従動ギア71には、カム部材70の自由な回転を防止するストッパ73が係合している。カム溝72の一端から他端までの角度は約140°であるが、これに限るものではない。カム溝72は、図16(b)に示すように、平面を見て時計周り方向に進むにしたがって外周縁に接近するように形成されている。各カム溝72には駆動ピン74が挿通されている。
図17に示すように、第1支持部材80は、円形の基部81の下面に円形の突部82を有している。基部81には180°離れた位置に2つの第1ガイド孔83が形成されている。第1ガイド孔83は、長孔で、第1支持部材80の中心を通る半径方向に延びている。第1ガイド83には駆動ピン74の上端が嵌合している。基部81の外周縁の周6等配位置に、ロータ本体20の下向き突部22が係合する切欠き81aが形成されている。基部81の中央には、ロータ昇降機構の厚さ調整ねじ101が貫通する孔84と、錠剤支持台昇降機構の高さ調整ねじ102が貫通する孔85と、後述する幅調整ねじ103が貫通する孔86と、2つのねじ挿通孔87とが形成されている。
図18に示すように、第2支持部材90は、円形の基部91の上面に、第1支持部材80の円形の突部82が嵌合する環状突部92が形成されている。基部91の下面に円形の大突部93と小突部94を有している。大突部93と小突部94は、前述の錠剤支持台昇降機構の筒状回転部材40に嵌入する大きさを有している。上面の環状突部92の外側には、180°離れた位置で、第1支持部材80の第1ガイド孔83と対応する位置に、第2ガイド孔95が形成されている。第2ガイド孔95は、長孔で、第1支持部材80の中心を通る半径方向に延びている。第2ガイド孔95には駆動ピン74の下端が嵌合している。基部91の中央には、ロータ昇降機構の厚さ調整ねじ101が貫通する孔96と、錠剤支持台昇降機構の高さ調整ねじ102が貫通する孔97及び切欠き97aと、後述する幅調整ねじ103の支軸103bが貫通する孔98と、第1支持部材80の2つのねじ挿通孔87に挿通される図示しないねじが螺合する2つのねじ孔99と、2つのねじ挿通孔100が形成されている。さらに、基部91には、錠剤台昇降機構のストッパ43が嵌合する貫通孔91aが形成されている。
第1支持部材80のねじ挿通孔87から第2支持部材のねじ孔99に図示しないねじを挿入して締め付けることで、第1支持部材80と第2支持部材90は第1可動部材50、第2可動部材60及びカム部材70を挟持した状態で一体とになっている。
また、第2支持部材90のねじ挿通孔100からロータベース30のねじ孔34cに図示しないねじを挿入して締め付けることで、第2支持部材90がロータベース30に固定されるとともに、第2支持部材90とロータベース30の間に錠剤支持台昇降機構の筒状回転部材40が保持され、軸方向の移動が拘束される。
幅調整ねじ103は、図16に示すように、中間にカム部材70の従動ギア71に噛み合う駆動ギア103aを有し、下端は支軸103bが突設されている。幅調整ねじ103の上端は、ロータ本体20の基部21の上面の孔21bから突出して露出し、外部から回転調整可能になっている。
次に、以上の構成からなる錠剤カセット1におけるロータ4の動作を説明する。
図3を参照して既に述べたように、カセット本体3とロータ4の間には、ロータ4の側面上部に周方向に延びる錠剤ポケット4aと、ロータ4の側面上部から下方に延びる複数の錠剤案内路4bを有している。
錠剤ポケット4aは、ロータ本体20の外周面によって形成される外周側面と、第1可動部材50の第1水平突片54及び第2可動部材60の第2水平突片64によって形成される周方向に等間隔で配置された底面とで構成されている。
錠剤案内路4bは、ロータ本体20の下向き突部22の下部傾斜外面22cによって形成される底面と、第1可動部材50の第1垂直突片53によって形成される右側面と、第2可動部材60の第2垂直突片63によって形成される左側面と、錠剤支持台47によって形成される下端面とで構成されている。錠剤案内路4bは、隣接する錠剤ポケット4aからロータ4の底面に向かって延びている。
図2を参照すると、カセット本体3の錠剤収容部5に収容された錠剤Tは、ロータ4の回転により、ロータカバー10の段差13によって撹拌されながら錠剤ポケット4aに進入し、錠剤ポケット4aから錠剤案内路4bに進入し、錠剤案内路4bが錠剤排出孔7に近づくと、錠剤案内路4aの最下位の錠剤Tとそれより上の錠剤Tとの間にカセット本体3に固定された仕切部材8が進入する。仕切部材8より上方の錠剤Tは仕切部材8によって下方に落下するのを阻止される。仕切部材8より下方の最下位の錠剤Tは、錠剤支持台47にあるが、錠剤支持台47は傾斜面47aとなっているので、当該傾斜面47a上で錠剤排出口7に向かって倒れ、錠剤排出孔7から排出される。錠剤排出孔7から排出された錠剤Tは、ベース2の錠剤排出路2aを通って払い出される。これにより、錠剤案内路4aが錠剤排出孔7に回ってくる毎に、錠剤Tが1個ずつ排出される。ロータ4の回転角度を調整することで、処方に応じた数の錠剤Tを払い出すことができる。
錠剤案内路4bは、前述したロータ昇降機構、錠剤支持台昇降機構、可動部材移動機構を用いて、錠剤Tの厚さに相当する深さD、錠剤の高さに相当する仕切位置H、錠剤Tの幅に相当する幅Wを調整することができる。このため、カセット本体3に収容する錠剤Tの形状と大きさに応じて、適切な大きさの錠剤案内路4bにすることができる。錠剤Tが異なるごとに、錠剤カセット1全体又はロータ4を交換することなく、同じ錠剤カセット1又はロータ4を用いて、種々の錠剤Tに合わせた錠剤案内路4bに調整することで、排出することができる。
<錠剤案内路の深さ(厚さ)調整>
図9に示すように、錠剤Tの厚さに相当する錠剤案内路4bの深さDを調整するには、ロータ4に磁力で吸着しているロータカバー10を外し、ロータ本体20の上面に露出しているロータ昇降機構の厚さ調整ねじ101を左又は右に回転させる。
図5を参照すると、厚さ調整ねじ101は、ギア部101bが第2支持部材90とロータベース30によって軸方向の移動が拘束され、またロータ本体20のガイド溝24aがロータベース30のガイド片32と係合することによってロータ本体20がロータベース30に対して回転することが拘束されているので、厚さ調整ねじ101を回転させると、厚さ調整ねじ101の雄ねじ部101aと螺合するねじ孔25aを有するロータ本体20がロータ4の回転軸方向に上昇又は下降する。これに伴い、錠剤案内路4bの底面を形成するロータ本体20の下向き突部22の下部傾斜外面22cも上昇又は下降する。
図9を参照すると、下向き突部22の下部傾斜外面22cは、上から下に向かうにつれて径方向に外方から内方に向かって傾斜し、カセット本体3のロータ収容部6の逆円錐状の上部傾斜内面6aと平行になっている。このため、図9(a)に示すように、ロータ本体3の下向き突部22の下部傾斜外面22cが下降すると、下向き突部22の下部傾斜外面22cとカセット本体3の円錐状の上部傾斜内面6aとの間の距離が縮小し、錠剤案内路4bの深さを浅く(D1)することができる。逆に、図9(b)に示すように、ロータ本体3の下向き突部22の下部傾斜外面22cが上昇すると、下向き突部22の下部傾斜外面22cとカセット本体3の逆円錐状の上部傾斜内面6aとの間の距離が拡大し、錠剤案内路4bの深さを深く(D2)することができる。このように、厚さ調整ねじ101を左又は右に回転することで、錠剤案内路4bを通る錠剤Tの厚さに応じて、錠剤案内路4bの深さを調整することができる。なお、図5に示す厚さ調整ねじ101のギア部101bが回転する毎に、ストッパ36の先端がギア部101bの歯を乗り越えて歯間に係合するので、厚さ調整ねじ101を適当な位置で止めて、ロータ本体20を所望の高さ位置に固定することができる。
<錠剤案内路の仕切位置(高さ)調整>
図11に示すように、錠剤Tの高さに相当する錠剤案内路4bの仕切位置Hを調整するには、図10において、ロータ本体20の上面に露出している錠剤支持台昇降機構の高さ調整ねじ102を左又は右に回転させる。本発明では、仕切部材8はカセット本体3に固定されているので、錠剤案内路4bの仕切位置Hを調整するのに、仕切部材8自体を移動させるのではなく、仕切部材8の下方にある錠剤支持台47を昇降させ、仕切部材8と錠剤支持台47との間の距離を調整することで、相対的に錠剤Tの仕切位置Hを調整するのである。
図10を参照すると、高さ調整ねじ102の駆動ギア102aが筒状回転部材40の従動ギア42に噛み合っているので、高さ調整ねじ102を回転させると、筒状回転部材40が回転する。筒状回転部材40は、第2支持部材90とロータベース30により上下の移動が拘束されている。筒状回転部材40の雄ねじ部41に螺合する雌ねじ部48を有する環状昇降部材45はアーム46がロータベース30の環状壁35の垂直スリット35aを貫通していて回転が拘束されている。このため、筒状回転部材40の回転により、環状昇降部材45が昇降し、環状昇降部材45の錠剤支持台47が昇降する。
すなわち、図11(a)に示すように、筒状回転部材40が一方に回転すると、環状昇降部材45の錠剤支持台47が上昇し、錠剤支持台47に対する仕切部材8の位置、すなわち、仕切位置が低く(H1)なる。逆に、図11(b)に示すように、筒状回転部材40が他方に回転すると、環状昇降部材45の錠剤支持台47が下降し、錠剤支持台47に対する仕切部材8の位置、すなわち、仕切位置が高く(H2)なる。なお、図10に示す高さ調整ねじ102の回転により筒状回転部材40が回転する毎に、ストッパ43の先端が筒状回転部材40の従動ギア42の歯を乗り越えて歯間に係合するので、高さ調整ねじ102を適当な位置で止めて、錠剤支持台47を所望の高さ位置に固定することができる。
<錠剤案内路の幅調整>
図19,20に示すように、錠剤Tの幅に相当する錠剤案内路4bの幅Wを調整するには、ロータ本体20の上面に露出している可動部材移動機構の幅調整ねじ103を左又は右に回転させる。
図12を参照すると、幅調整ねじ103の駆動ギア103aがカム部材70の従動ギア71に噛み合っているので、幅調整ねじ103を回転させると、カム部材70が回転する。カム部材70の回転により、カム部材70のカム溝72が移動するので、カム溝72の縁が駆動ピン74を押圧する。駆動ピン74は、第1支持材80の第1ガイド孔83と第2支持部材90の第2ガイド孔95に沿って移動し、第1可動部材50の第1調整孔55と第2可動部材60の第2調整孔65の縁を押圧する。この結果、第1可動部材50と第2可動部材60は互いに反対方向に回転する。
すなわち、図19(a),20(a)に示すように、幅調整ねじ103の反時計周りの回転により、カム部材70が反時計周りに回転すると、駆動ピン74が外方に移動し、第1可動部材50が左に回転し、第2可動部材60が右に回転して、第1可動部材50の第1垂直突片53と第2可動部材60の第2垂直突片63の間隔が狭まり、錠剤案内路4bの幅が縮小(W1)する。逆に、図19(b),20(b)に示すように、幅調整ねじ103の時計周りの回転により、カム部材70が時計周りに回転すると、駆動ピン74が内方に移動し、第1可動部材50が右に回転し、第2可動部材60が左に回転して、第1可動部材50の第1垂直突片53と第2可動部材60の第2垂直突片63の間隔が広がり、錠剤案内路4bの幅が拡大(W2)する。なお、図12において、幅調整ねじ103の回転によりカム部材70が回転する毎に、ストッパ73の先端がカム部材70の従動ギア71の歯を乗り越えて歯間に係合するので、幅調整ねじ103を適当な位置で止めて、第1可動部材50の第1垂直突片53と第2可動部材60の第2垂直突片63の間の錠剤案内路4bを所望の幅に固定することができる。
<自動調整>
以上のように、前記実施形態の錠剤カセットに収容する錠剤の種類を変更する際には、厚さ調整ねじ、高さ調整ねじ、幅調整ねじを回転することで、当該錠剤の形状や大きさに適した錠剤案内路の深さ、高さ(仕切位置)及び幅に調整し、当該錠剤Tを円滑に排出できる。厚さ調整ねじ、高さ調整ねじ、幅調整ねじの回転量と錠剤案内路の深さ、高さ(仕切位置)及び幅は比例するので、これらの調整作業を自動的に行うことができる。
すなわち、図25に示すように、各種錠剤毎に、ロータ4の錠剤案内路4bの深さ、高さ(仕切位置)及び幅の適正値と、該適正値に対応する厚さ調整ねじ101、高さ調整ねじ102、幅調整ねじ103の回転量とを記憶する記憶装置201と、錠剤の種類を入力する入力装置202と、厚さ調整ねじ101、高さ調整ねじ102、幅調整ねじ103を回転駆動する駆動装置203とを備える自動調整装置200を設ける。自動調整装置200に、ロータカバーを外したロータ4をセットし、錠剤の種類を入力すると、入力装置202に入力された錠剤の種類に応じて、記憶装置201から厚さ調整ねじ101、高さ調整ねじ102、幅調整ねじ103の回転量を読み出し、当該回転量だけロータ4の厚さ調整ねじ101、高さ調整ねじ102、幅調整ねじ103を駆動装置203により回転することで、当該錠剤に適した錠剤案内路4bを有するロータ4に調整することができる。この自動調整装置200は、錠剤の種類を変更するときだけでなく、ロータ4の使用中に錠剤案内路4bの深さ、高さ(仕切位置)及び幅にずれが生じたロータ4を適正値に戻すのにも使用することができる。
<ロータ着脱機構>
前記実施形態の錠剤カセット1には、ロータ4をマグネットで着脱する機構が採用されている。以下この機構を詳述する。
図22に示すように、カセット本体3のロータ収容部6の底面6cには、軸孔111が形成され、該軸孔111に軸受け112が装着されている。軸受け112には、回転軸113が回転可能に挿入されている。回転軸113は、筒状の軸本体114と、スリーブ115と、ギヤ116と、第1磁石117と、固定ねじ118とから構成されている。軸本体114は、上端にフランジ114aを有する。スリーブ115は、軸本体114内に挿入され、下端にフランジ115aを有し、内面には雌ねじ115bが形成されている。ギア116は、軸本体114の下端とスリーブ115のフランジ115aとの間に挟持されている。第1磁石117は、円形で、軸本体114のフランジ114aに載置され、中央に取付孔117aが形成されている。固定ねじ118は、第1磁石117の取付孔117aから軸本体114とスリーブ115に挿入され、スリーブ115の雌ねじ115bと螺合して、ギア116と第1磁石117を固定している。回転軸113の第1磁石117及び軸本体114のフランジ114aは、カセット本体3のロータ収容部6の内部に突出している。
ロータ4のロータベース30には、カセット本体3のロータ収容部6の内部に突出している回転軸113を受け入れる筒状部121が形成されている。筒状部121の内側は、カセット本体3の回転軸113が嵌合する凹部121´を構成している。筒状部121の内周には内フランジ121aが設けられている。内フランジ121aは、一定の厚さを有し、筒状部121とともに非磁性材料で形成されている。内フランジ121aの上面には第2磁石122が接着により固定されている。第2磁石の固定構造は、接着に限らず、ねじ止めや、ロータベース30へのインサート成形によってもよい。内フランジ121aの下面には、ロータ4をカセット本体3に収容したときに、第1磁石117が接触する平滑な接触面121a´となっている。このため、第1磁石117と第2磁石122は、内フランジ121aの厚みが形成する隙間を介してロータ4の回転軸方向に対向している。
第1磁石117と第2磁石122は、図23に示すように、周方向にN極とS極が交互に着磁され、6つの部分に分極されている。これにより、第1磁石117と第2磁石122が対向するときには、異極同士が対向して互いに吸着する。分極の数は、2つ以上の複数であればよい。ロータ4の錠剤案内路4bの数に対応して6つにすることにより、ロータ4をどの回転位置で装着しても、ロータ4の錠剤案内路4bからカセット本体3の錠剤排出孔7より錠剤が排出される位相がずれることがない。
第1磁石117を有する回転軸113を備えるカセット本体3に第2磁石122を有するロータ4を収容すると、回転軸113の第1磁石117とロータ4の第2磁石122が一定厚さの非磁性体である内フランジ121aが形成する隙間を介して対向し、互いに吸着することで、ロータ4は回転軸113に保持される。筒状部121の内側の凹部121´にカセット本体3の回転軸113が嵌合しているので、ロータ4の水平方向の位置決めが可能である。ロータ4の水平方向の位置決めのためには、ロータ4に図8に符号示す33で示すような凸部を設け、この凸部が嵌合する凹部をカセット本体3に設けてもよい。また、カセット本体3の図2に符号6bで示すような凹部を設け、この凹部にロータ4の下端部が嵌合するようにすることもできる。図示しないモータが回転すると、第1磁石117と第2磁石122の間の磁力でモータの動力が回転軸113からロータ4に伝達される。これにより、ロータ4が回転し、錠剤が排出される。
回転軸113の第1磁石117とロータ4の第2磁石122との間には内フランジ121aが介在しているので、ロータ4を装着したときに、第2磁石122が第1磁石117に当たらないので、ロータ4を装着するときの衝撃により、両磁石が破損することがない。また、動力伝達時にスリップがあったとしても、回転軸113の第1磁石117はロータ4の第2磁石122でなく内フランジ121aと摺接するので、両磁石が摩耗することもない。
錠剤排出動作中に錠剤が詰まる等の不具合によりモータに通常以上の負荷(トルク)がかかると、第1磁石117と第2磁石122の間の磁力に第1磁石117と内フランジ121aの摩擦力を加えた力よりもモータのトルクが勝って、モータからロータ4への動力が遮断される。これにより、錠剤の損傷やモータの破損を防止できる。
従来の錠剤カセットでは、Oリングの摩擦力によりモータの動力を伝達し、Oリングに対する回転軸の滑りにより動力を遮断していたため、Oリングの締付力次第で遮断トルクが変化し、ばらつきがあった。しかし、本実施例では、第1磁石117と第2磁石122の間の磁力で回転軸113に保持されているロータ4に回転力が伝達されるので、第1部磁石117と第2磁石122を所定の磁力で着磁し、両者の間隔を一定に維持することにより、確実に動力を伝達し、遮断トルクを一定に維持することができ、高価なトルクリミッタを使用することなく、長寿命で安定した動力の伝達・遮断機構を実現できる。
従来の錠剤カセットは、ロータを着脱する際に回転軸にOリングとギアを取り付けているねじを取り外したり、取り付けたりする手間がかかっていたが、上に説明したマグネットの着脱機構を採用することで、ロータ4を引き上げるだけで簡単にカセット本体3から取り外すことができ、またロータ4を収容するだけでカセット本体3に装着することができる。このため、使用する錠剤の大きさに合わせてロータ4の錠剤案内路4aの深さ、高さ(仕切位置)及び幅に自動調整(キャリブレーション)する際に、ロータ4が簡単に着脱できることは、自動調整を行う作業者にとって作業時間を短縮することができる。また、ロータ4を自動調整装置に設置する時に、ロータの第2磁石と吸着する部材を自動調整装置側に設けておくことにより、ロータを簡単に固定することができる。
第1磁石117と第2磁石122の分極は、図23に示すものに限られない。例えば、図24(a)に示すように、第1磁石117と第2磁石122を軸方向(厚さ方向)にS極とN極に分極してもよい。すなわち、第1磁石117と第2磁石122の軸方向上部はN極、下部はS極に着磁する。これにより、第1磁石117と第2磁石122が対向するときには、異極同士が対向して互いに吸着する。
また、図24(b)に示すように、第1磁石117と第2磁石122を半径方向にS極とN極に分極してもよい。すなわち、第1磁石117の半径方向の内側部はN極、外側部はS極に着磁する。一方、第2磁石122の半径方向の内側部はS極、外側部はN極に着磁する。これにより、第1磁石117と第2磁石122が対向するときには、異極同士が対向して互いに吸着する。
図24(a)と図24(b)のような第1磁石117と第2磁石122の着磁形態であれば、モータからロータ4への動力が遮断されて、モータの回転軸がロータ4に対して空回りしたとしても、滑らかに回転し、騒音が発生することがない。ロータが振動して錠剤案内路4aに残っていた錠剤が排出されることがない。
なお、図23と図24のいずれの例においても、第1磁石117と第2磁石122のいずれかが着磁していない金属製の磁性体とすることもできる。
また、カセット本体3側の第1磁石117を電磁石とし、該電磁石にカセット本体3側から給電することも可能である。電磁石を用いることにより、ロータ4を装着したときに給電して電磁石を励磁し、ロータ4を取り外すときには、給電を遮断して電磁石を消磁することにより、容易に取り外すことができる。
前記実施形態は、特許請求の範囲に記載の発明の範囲内で種々変更することができる。特に、第1磁石117と第2磁石122の取付構造や取付位置は前記実施形態に限るものではない。
T 錠剤
1 錠剤カセット
2 ベース
3 カセット本体
4 ロータ
4a 錠剤ポケット
4b 錠剤案内路
5 錠剤収容部
6 ロータ収容部
6b 上部傾斜内面
7 錠剤排出孔
8 仕切部材
10 ロータカバー
13 段差
14 係合段差
20 ロータ本体
22 下向き突部
22c 下部傾斜外面
25a ねじ孔
28 段部
30 ロータベース
40 筒状回転部材
41 雄ネジ部
42 従動ギア
45 環状昇降部材
47 錠剤支持台
50 第1可動部材
53 第1垂直突片
54 第1水平突片
55 第1調整孔
59 第1セグメントウォームギア
60 第2可動部材
63 第2垂直突片
64 第2水平突片
65 第2調整孔
69 第2セグメントウォームギア
70 カム部材
72 カム溝
74 駆動ピン
80 第1支持部材
83 第1ガイド孔
90 第2支持部材
95 第2ガイド孔
101 厚さ調整ねじ(厚さ調整部材)
102 高さ調整ねじ(高さ調整部材)
103 幅調整ねじ(幅調整部材)
111 軸孔
112 軸受
113 回転軸
114 軸本体
115 スリーブ
116 ギア
117 第1磁石(第1部材)
118 固定ねじ
121 筒状部
121´ 凹部
121a 内フランジ
121a´ 接触面
122 第2磁石(第2部材)

Claims (6)

  1. カセット本体と、該カセット本体に回転可能に設けられたロータとを備え、前記ロータに前記カセット本体に収容された錠剤を前記カセット本体に設けられた錠剤排出孔に案内する複数の錠剤案内路が形成された錠剤カセットにおいて、
    前記カセット本体に前記ロータを駆動する回転軸が設けられ、
    前記回転軸に第1部材が設けられ、前記ロータに第2部材が設けられ、前記第1部材と前記第2部材は互いに吸着するように少なくともいずれか一方が磁石で構成され、
    前記ロータは前記第1部材と前記第2部材の間の磁力で前記回転軸に保持され、
    前記磁石は、円板形で、周方向にS極とN極に交互に着磁されて複数に分極され、
    前記磁石の分極の数は、前記ロータの錠剤案内路の数と一致していることを特徴とする錠剤カセット。
  2. 前記ロータ又は前記カセット本体のいずれかに、前記ロータを前記回転軸に装着した時に前記ロータと前記カセット本体が互いに接触する平滑な接触面を有することを特徴とする請求項1に記載の錠剤カセット。
  3. 前記ロータ又は前記カセット本体のいずれかに、前記ロータと前記カセット本体が互いに嵌合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の錠剤カセット。
  4. 前記第1部材と前記第2部材は、所定の隙間を介して対向していることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の錠剤カセット。
  5. 前記隙間は前記第1部材と前記第2部材の間に介在する一定厚さの非磁性部材により形成されていることを特徴とする請求項に記載の錠剤カセット。
  6. カセット本体と、該カセット本体に回転可能に設けられたロータとを備え、前記ロータに前記カセット本体に収容された錠剤を前記カセット本体に設けられた錠剤排出孔に案内する複数の錠剤案内路が形成され、前記錠剤案内路の寸法を錠剤の大きさ及び形状に応じて変更可能に構成された錠剤カセットにおいて、
    前記カセット本体に前記ロータを駆動する回転軸が設けられ、
    前記回転軸に第1部材が設けられ、前記ロータに第2部材が設けられ、前記第1部材と前記第2部材は互いに吸着するように少なくともいずれか一方が磁石で構成され、
    前記ロータは前記第1部材と前記第2部材の間の磁力で前記回転軸に保持され、
    前記磁石は、円板形で、周方向にS極とN極に交互に着磁されて複数に分極され、
    前記磁石の分極の数は、前記ロータの錠剤案内路の数と一致していることを特徴とする錠剤カセット。
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