まず、実施例1に係る遊技客の獲得した遊技媒体と賞品との交換処理の概要を、図1を用いて説明する。図1は、遊技客が獲得した遊技玉の関連付けられたカードを用いて、遊技玉と賞品との交換処理の概要を説明するための図である。
遊技客は、遊技で獲得した遊技玉の関連付けられたカードをもって、賞品交換カウンタで遊技玉と賞品の交換を行う。賞品交換カウンタの賞品管理装置60は、遊技客のカードからカードID(0001)を読み込むと、読み込んだカードIDを含むカード挿入通知を、カード管理装置40に送信する。また、読み込んだカードIDが会員に対するカードIDの場合には、会員管理装置50にもカード挿入通知が送信される。
カード管理装置40は、カード挿入通知を受け付けると、カード管理データ45aから抽出したカード挿入通知に含まれるカードIDに関連付けられて記憶されている遊技種ごとの持遊技媒体の情報を賞品管理装置60に返信する。また、会員管理装置50は、カード挿入通知を受け付けると、会員管理データ55aから抽出したカード挿入通知に含まれるカードIDに関連付けられて記憶されている遊技種ごとの貯遊技媒体の情報を賞品管理装置60に返信する。
賞品管理装置60は、カード管理装置40及び会員管理装置50から、それぞれ持遊技媒体情報及び貯遊技媒体情報を取得したならば、賞品交換を行う遊技種の入力を受け付けて、所定業者で買い取ってもらうことが可能な特殊賞品の交換可能数を算出する。図1に示した例では、カード管理装置40及び会員管理装置50から受け付けた持遊技媒体情報及び貯遊技媒体情報から、遊技種が玉4円の合計遊技玉数は「2,200玉」で、遊技種が玉2円の合計遊技玉数は「900玉」で、遊技種が玉1円の合計遊技玉数は「400玉」であることを示している。また、特殊賞品の種類が3種類あって、大賞品が5,000円相当で、中賞品が1,000円相当で、小賞品が200円相当であり、賞品交換を行う遊技種が「玉4円」の指定を受け付けた場合に、算出した特殊賞品の種類別の個数を表示した例が図1(a)に示す初期表示画面である。
図1(a)に示す初期表示画面は、交換対象の口座が玉4円の口座の2,200玉で、大賞品1個と、中賞品3個と、小賞品4個と交換することができることを示している。また、図1(a)に示す初期表示画面は、選択ボタンが反転している玉4円の遊技種の遊技玉が賞品交換の対象となっていて、選択ボタンが反転していない玉2円及び玉1円の遊技種の遊技玉は賞品交換の対象となっていないことを示している。
図1(a)に示す初期表示画面は、遊技客の操作可能な画面であって、遊技客は表示されている内容を参照して、賞品交換に使用する口座の追加及び変更を、画面上の「選択」ボタンを操作することによって指定することができる。図1(a)に示す初期表示画面で、玉2円及び玉1円の口座に対応する「選択」ボタンの操作が行われたならば、玉4円の口座の遊技玉に、玉2円及び玉1円の口座の遊技玉を加えて、交換可能な特殊賞品の種類別の個数の再計算が行われて、図1(b)に示す口座追加指定後の表示画面に遷移する。
図1(b)は、賞品交換対象が玉4円の口座の2,200玉と、玉2円の口座の900玉と、玉1円の口座の400玉で有ることを示している。また、この3つの口座の遊技玉で、大賞品2個と、中賞品1個と交換することができるようになったことを示している。図1(a)及び図1(b)の画面左下に表示される特殊賞品の種類別の数は、図1(a)及び図1(b)の画面左上に表示される交換口座ごとの遊技媒体数に対する価値の合計に対する、特殊賞品の種類別に交換可能な最大個数を示している。
交換する賞品の種類と種類別の個数は、図1(a)及び図1(b)の画面左上に表示される交換口座の遊技媒体数に対する価値の合計の範囲内で、遊技客の希望の交換賞品とその個数を受け付けることによって決定する。
このように、遊技客の獲得した遊技種ごとの遊技媒体数を取得して、取得した遊技種ごとの遊技媒体数に応じた遊技媒体価値の合計価値を算出して、該合計価値の範囲内で遊技客が交換を希望する賞品の種類と賞品の種類ごとの個数とを受け付けて、受け付けた内容に従って賞品との交換を行うようにしたので、複数の遊技種で獲得した遊技媒体と賞品との交換である賞品交換において、賞品交換を効率化するとともに、交換対象の遊技種ごとの遊技媒体数に応じた価値の合計である合計価値の範囲内で遊技客の希望に応じた賞品と交換することができる。
なお、図1に示した賞品管理装置60とカード管理装置40及び会員管理装置50は、直接データ通信を行うように説明しているが、これに限定されるものではなく、賞品管理装置60からカード管理装置40とは直接データ通信を行い、会員管理装置50とはカード管理装置40を経由して通信を行ったり、逆に賞品管理装置60から会員管理装置50とは直接データ通信を行い、カード管理装置40とは会員管理装置50を経由して通信を行うものとしてもよい。
次に、遊技店のシステム構成について説明する。図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、賞品管理装置60と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御装置は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数の遊技玉が払い出される。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技玉の貸し出し並びにカード管理装置40との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸し操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉を払い出す。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのカードIDと台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉口座の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉口座に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を賞品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データ55aを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、賞品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉口座の残高を賞品管理装置60に通知する。
賞品管理装置60は、遊技店内の賞品交換カウンタに併設された賞品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の賞品交換処理を行う。この賞品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び賞品を払い出す賞品払出装置が接続されている。賞品管理装置60は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を賞品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
図2に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データ45aを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)の遊技玉を払い出す。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードIDにより特定される各レートの持玉口座の残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けた場合には、記憶した持玉の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、各レートの持玉の残高と持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた各レートの持玉口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高と、を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。なお、ここでは、貯玉口座の残高が払出単位数以上である場合に貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする場合について説明を行なったが、貯玉再プレイデータに貯玉再プレイ可能回数が示されているならば、貯玉再プレイ可能回数が1以上である場合に貯玉再プレイ操作を受け付け可能としてもよい。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉口座の残高を更新し、遊技玉を貯玉再プレイ単位数だけ払い出す。また、更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定し、貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けた場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。なお、暗証番号の確認を毎回行なうように設定してもよい。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データ45aの持玉口座の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉口座が存在する場合には、該持玉口座の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉口座の残高に通知された持玉口座残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉口座の残高をゼロにクリアする。
次に、図2に示した台間カード処理機10の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10の外観構成を示す図である。なお、図3には、遊技機20に接続された台間カード処理機10の外観構成として示している。また、併設される遊技機20は、破線で図示している。また、図3では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、遊技玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aとを有する。また、台間カード処理機10は、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードを受け付けるカード挿入口14aと、携帯端末等をかざすためのかざし部14bと、遊技玉を遊技機20に投出するノズルユニット18aと、遊技機20の下皿から落下させた遊技玉を計数する計数ユニット18bとを有する。
次に、図2に示した台間カード処理機10の内部構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、かざし部14bと、通信部15と、記憶部16と、制御部17と、ノズルユニット18aと、計数ユニット18bとを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸し操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。かざし部14bは、携帯端末等がかざされた場合に、近距離無線通信によりカードID等の各種情報を読み取るインタフェースである。
通信部15は、遊技機20及び島コントローラ30との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。ノズルユニット18aは、玉貸し又は再プレイにより遊技玉を払い出す際に、その一部又は全ての払い出しに使用される。計数ユニット18bは、遊技玉を計数するユニットである。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、カードID16a、有価価値データ16b、装置ID16c及び遊技設定データ16dを記憶する。
カードID16aは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。また、カードが挿入されていない状態で入金が行なわれたならば、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。なお、本実施例ではカードが挿入されていない状態の入金操作で、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新されるとしたが、これに限定するものではない。最後にカードが排出された時に、図示しないカード収納部の一番上にあるカードをリーダライタ14に搬送して、カードIDを読み取って記憶しておくことによって、遊技客によるカード挿入がされていない状態で入金された場合には、記憶しているカードIDでカードID16aを更新するものとしてもよい。
有価価値データ16bは、遊技玉の払い出しを受けるために使用可能な有価価値を示すデータである。この有価価値には、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高、持玉口座の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号並びに貯玉口座の残高を含む。
装置ID16cは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技設定データ16dは、台間カード処理機10に設定された遊技種等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉4円」、2円レートの遊技玉に「玉2円」、1円レートの遊技玉に「玉1円」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。したがって、4円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉4円」を記憶し、1円区画に設置された台間カード処理機10は、遊技設定データ16dとして「玉1円」を記憶することとなる。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a及び計数処理部17bを有する。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID16a及び装置ID16cを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値により有価価値データ16bを更新する。データ管理部17aは、有価価値データ16bに示されたプリペイド価値、持玉及び貯玉の値を適宜表示操作部13に表示制御する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、所定数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、遊技客により持玉再プレイ操作が行なわれた場合に、有価価値データ16bに示された持玉口座の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
また、データ管理部17aは、有価価値データ16bに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID16a及び装置ID16cを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40を経由して会員管理装置50に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、貯玉口座の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数の遊技玉を払い出す。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、有価価値データ16bに示された暗証番号と一致することを貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合に、カードID16a、装置ID16c並びに持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信して、自装置持玉口座の残高を0にクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID16a及び装置IDを含む入金通知をカード管理装置40に送信する。
計数処理部17bは、計数ユニット18bに遊技玉が投入された場合に、計数ユニット18bに遊技玉の計数を行わせ、計数結果を有価価値データ16bの持玉数に加算する処理を行なう。
次に、図2に示した台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明する。図5は、台間カード処理機10の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
有価価値データ16bは、カードID16aに関連付けて管理されているプリペイド価値、遊技種ごとの持遊技媒体の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号及び遊技種ごとの貯遊技媒体の残高を有する。図5の有価価値データ16bの例は、プリペイド価値が「1000」円で、持遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「1220」玉、玉2円の遊技種の残高が「20」玉、玉1円の遊技種の残高が「200」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚で、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」で、貯遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「0」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「0」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚であることを示している。
遊技設定データ16dは、遊技種名と当該遊技種に対応する遊技媒体種と遊技媒体単価と遊技媒体貸出単位とを含む。遊技媒体単価には、遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。また、遊技媒体貸出単位は、通常の遊技媒体の貸出の単位である遊技媒体数と当該遊技媒体数に対応する税込の価格とを有する。図5の遊技設定データ16dの例は、遊技種名が「玉4円」で、使用する遊技媒体の種類が「遊技玉」で、遊技媒体単価が遊技媒体数「25玉」が税込価格「100円」で、遊技媒体貸出単位が遊技媒体数「125玉」で税込価格「500円」であることを示している。
次に、図2に示したカード管理装置40の内部構成について説明する。図6は、図2に示したカード管理装置40の内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線を介して台間カード処理機10、会員管理装置50、賞品管理装置60等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45aを記憶する。
カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、各レートの持玉口座の残高と、該カードが挿入されている台間カード処理機10のIDを示す使用先IDとを対応付けたデータである。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46aを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、このプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先IDを、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各レートの持玉口座の残高とを有価価値として台間カード処理機10に通知する。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカード挿入通知を転送する。カード管理部46aは、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合に、持玉減算要求に示された持玉口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が所定値以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が所定値以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値を所定値減算してカード管理データ45aを更新し、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が所定値未満である場合には、カード管理部46aは、台間カード処理機10に玉貸不可を通知する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から金額、カードID16a及び装置ID16cを含む入金通知を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値を入金通知に示された金額に対応する度数分加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯玉再プレイ要求に対する会員管理装置50からの応答についても、カード管理部46aが転送制御をおこなう。
また、カード管理部46aは、持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉口座の残高に受信した持玉数を加算して、カード管理データ45aを更新する。また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先IDについて値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、賞品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各レートの持玉口座の残高を賞品管理装置60に対して通知する。
次に、図2に示したカード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明する。図7は、カード管理装置40の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
カード管理データ45aは、カードIDに関連付けて、該カードIDのカードを使用している装置の使用先IDと、プリペイド価値と、持遊技媒体数等とを有する。また、持遊技媒体数は、遊技種ごとの持遊技媒体の残高であり、遊技種が玉4円、玉2円、玉1円、メダル20円及びメダル5円の持遊技媒体の残高を有している。
図7のカード管理データ45aの例は、カードID「00001」のカードが、使用先IDが示す「5006」の装置で使用中で、プリペイド価値が「1000」円であり、玉4円の持玉数が「1,220」玉で、玉2円の持玉数が「20」玉で、玉1円の持玉数が「200」玉で、メダル20円の持メダル数が「0」枚で、メダル5円の持メダル数が「0」枚であることを示している。また、カードID「01001」のカードが、使用先IDが示す「2003」の装置で使用中で、プリペイド価値が「4000」円であり、玉4円の持玉数が「0」玉で、玉2円の持玉数が「0」玉で、玉1円の持玉数が「0」玉で、メダル20円の持メダル数が「600」枚で、メダル5円の持メダル数が「200」枚であることを示している。
次に、図2に示した会員管理装置50の内部構成について説明する。図8は、図2に示した会員管理装置50の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、外部ネットワーク通信部53と、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。外部ネットワーク通信部53は、遊技店外のネットワークを介してデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して賞品管理装置60及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b及び賞品マスタ55cを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連づけて、氏名、貯玉、携帯IDm、住所、電話番号等を関連付けたデータである。詳細は後述する。
遊技種設定データ55bは、遊技種に対して貸出レート、交換レート及び表示名を関連付けたデータである。賞品マスタ55cは、遊技玉を賞品に交換する際に使用するデータである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a及び賞品マスタ管理部56bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行なう処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び賞品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を更新する。また、会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員を追加する更新を行なう。賞品マスタ管理部56bは、賞品マスタ55cの更新及び更新を行った場合の賞品管理装置60への配信処理を行う。
次に、図2に示した会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明する。図9は、会員管理装置50の本実施例に係るデータ構成について説明するための説明図である。
会員管理データ55aは、カードIDに関連付けて、会員区分、携帯IDm、暗証番号、会員個人情報、貯遊技媒体数及び賞品交換パラメータをレコードの保有項目とするデータである。会員個人情報には、氏名、住所、電話番号などの情報を有する。貯遊技媒体数は遊技種ごとに預け入れられた遊技媒体の数を有している。賞品交換パラメータは、複数の遊技種の遊技媒体を使用して賞品交換する口座乗入交換の可否の情報と、乗入先の口座ごとの乗入元口座の使用可否の情報とを有している。当該賞品交換パラメータは、遊技客によって指定された内容を記憶したデータであって、賞品交換時に賞品管理装置60からのカード挿入通知を受け付けたならば、貯遊技媒体数とともに賞品管理装置60に送信される。また、賞品管理装置60から当該賞品交換パラメータの登録要求や更新要求を受け付けたならば受け付けた内容に従って当該賞品交換パラメータの更新を行う。
図9の会員管理データ55aの例は、カードIDが「00001」の会員が、会員区分が「正規会員」で、暗証番号が「1234」で、遊技種が玉4円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「0」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「0」枚で、口座乗入交換が「可」で、玉4円口座の賞品交換に玉2円口座及び玉1円口座の残高を使用することが「可」で、メダル20円口座及びメダル5円口座の残高を使用することが「不可」で、メダル5円口座の賞品交換に玉4円口座、玉2円口座及び玉1円口座の残高を使用することが「不可」で、メダル20円口座の残高を使用することが「可」であることを示すレコードを有していることを表している。
遊技種設定データ55bは、遊技種名、遊技媒体種、貸出レート、交換レート及び表示名等をレコードの保有項目とするデータである。図9の遊技種設定データ55bの例は、遊技種名が「玉4円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「4円」で、交換レートが1玉「4円」で、表示名が「4パチ」であり、遊技種名が「玉2円」の遊技種とは、遊技媒体種が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「2円」で、交換レートが1玉「2円」で、表示名が「2パチ」であることを示すレコードを有していることを表している。
賞品マスタ55cは、賞品を一意に識別する賞品コードに対し、賞品名、群コード、賞品価値及び交換遊技媒体数を関連付けたデータである。ここで、群コードは賞品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊賞品を示す。群コード「02」以降は、特殊賞品以外の日用品などを含む一般賞品である。
図9の賞品マスタ55cの例は、賞品コード「0001」に対し、賞品名「大賞品」、群コード「01」、賞品価値「5000」円、玉4円の交換玉数「1,250」、玉2円の交換玉数「2,500」、玉1円の交換玉数「5,000」、メダル20円の交換メダル数「250」並びにメダル5円の交換メダル数「1,000」を関連付けている。
また、図9の賞品マスタ55cの例は、賞品コード「0002」に対し、賞品名「中賞品」、群コード「01」、賞品価値「1000」円、玉4円の交換玉数「250」、玉2円の交換玉数「500」、玉1円の交換玉数「1,000」、メダル20円の交換メダル数「50」並びにメダル5円の交換メダル数「200」を関連付けている。
次に、図2に示した賞品管理装置60の外観構成について説明する。図10は、図2に示した賞品管理装置60の外観構成を示す図である。図10に示すように、賞品管理装置60は、遊技店員用の筐体と遊技客用の筐体とを通信線により接続した構成を有する。遊技店員用の筐体には、店側表示部61、操作部62、レシート発行部63、カードリーダ67a及び店員タグリーダ67bが設けられている。遊技客用の筐体には客側表示部64及び携帯端末リーダ67cが設けられている。
遊技店員は、遊技客が提示したカードをカードリーダ67aにかざすことにより、該カードからカードIDを読み取らせ、カードIDに対応付けられた持玉及び貯玉の残高を特定する。このように特定した残高は、特殊賞品又は一般賞品との賞品交換に使用される。遊技店員は、自身の店員タグを店員タグリーダ67bにかざすことにより、権限の認証を受けることができる。
店側表示部61は、操作者である遊技店員用の表示部兼操作部であり、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。この店側表示部61には、賞品交換内容や操作ガイダンスなどが表示される。操作部62は、テンキー、専用キー及びモードキー等の複数のキーからなり、賞品交換操作入力などを行う際に使用される。
レシート発行部63は、登録リストや集計リストの各種レシート等を発行処理する発行部であり、感熱式プリンタ等からなる。
遊技客用の筐体に設けられた客側表示部64は、蛍光表示管やタッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。遊技客は、この客側表示部64の表示内容を確認することにより、カードに対応付けられる持玉や貯玉の残高を確認することができる。さらに、客側表示部64は、上位の装置(例えばカード管理装置40)からイベント情報などを設定データとして通知された場合には、該イベント情報を表示することができる。また、客側表示部64は、貯玉を使用する際の暗証番号の入力にも使用される。携帯端末リーダ67cは、会員カードとして使用可能な携帯端末がかざされた場合に、該携帯端末からカードIDに対応する情報を読み取る。このカードIDに対応する情報により、持玉数及び貯玉数が特定される。
次に、図2に示した賞品管理装置60の実施例1に係る内部構成について説明する。図11は、図2に示した賞品管理装置60の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。図11に示すように、この賞品管理装置60は、通信回線に接続されている。賞品管理装置60は、すでに説明した店側表示部61、操作部62、レシート発行部63、客側表示部64、カードリーダ67a、店員タグリーダ67b及び携帯端末リーダ67cと、記憶部65と、制御部66と、通信部68とを有する。通信部68は、賞品管理装置60がカード管理装置40及び会員管理装置50などと通信するためのインタフェース部である。
記憶部65は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、賞品マスタ65a、賞品交換パラメータ65b、賞品交換履歴データ65c、有価価値データ65d及び賞品交換候補データ65eを記憶する。賞品マスタ65aは、遊技玉を賞品に交換する際に使用するデータであり、会員管理装置50から受信して記憶したデータである。
賞品交換パラメータ65bは、賞品交換処理に係る処理内容を規定するパラメータである。詳しくは後述する。賞品交換履歴データ65cは、賞品交換を行った履歴のデータである。
有価価値データ65dは、賞品交換時に遊技客のカードを読み取ってカード管理装置40及び会員管理装置50から取得した口座別の持遊技媒体及び貯遊技媒体などの情報である。また、カードではなくレシートを受け付けた場合には、レシートから読み取った情報を受け付けた情報である。
賞品交換候補データ65eは、交換する賞品の選択中の情報であって、交換する賞品の未確定情報である。交換する賞品が決まった時には、賞品交換候補データ65eの内容を賞品交換履歴データ65cに追加して、賞品交換候補データ65eはクリアされる。
制御部66は、賞品管理装置60を全体制御する制御部であり、賞品管理部66a、賞品交換処理部66b及び予約処理部66cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROM等の不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより実現される。
賞品管理部66aは、記憶部65に記憶した賞品マスタ65aを用いて賞品管理装置60の取扱対象となる特殊賞品、一般賞品の交換玉数等を管理する管理部である。賞品管理部66aは、会員管理装置50から賞品マスタ55cを取得し、記憶部65に賞品マスタ65aとして格納する。
賞品交換処理部66bは、カードリーダ67aにより読み取ったカードIDをカード管理装置40に送信し、カードIDに関連付けられた持玉の残高を取得して、取得した内容で有価価値データ65dを更新する。また、読み取ったカードが会員カードの場合には、会員管理装置50に読み取ったカードIDを送信して、カードIDに関連付けられた貯玉の残高とカードIDに関連付けられた賞品交換パラメータとを取得して、取得した貯玉の残高で有価価値データ65dを更新し、取得したカードIDに関連付けられた賞品交換パラメータを賞品交換パラメータ65bに遊技客指定の情報として記憶する。賞品交換処理部66bは、賞品との交換対象となる持玉及び貯玉の口座の指定を受け付けて、指定された口座の持玉及び貯玉の残高に対応する価値の範囲内で、賞品マスタ65aに基づいて特殊賞品及び一般賞品との賞品交換処理を行う。
具体的には、賞品交換処理部66bは、特殊賞品の交換処理を指定された場合には、賞品との交換対象と指定された持玉及び貯玉の口座の残高の範囲内で交換可能な特殊賞品の種類と種類ごとの個数を求め、交換に必要な玉数を持玉及び貯玉の残高より減算するとともに、求められた特殊景品の種類と種類ごとの個数を賞品交換候補データ65eに登録する。また、賞品交換処理部66bは、特殊賞品以外の一般賞品の交換処理を行う場合には、操作部62の操作により指定された賞品を交換賞品として、交換に必要な玉数を持玉及び貯玉の残高より減算するとともに、指定された一般景品の種類と種類ごとの個数を賞品交換候補データ65eに登録する。なお、予約処理部66cにより賞品交換候補データ65eが更新されたならば、遊技客による交換賞品の指定を省略することができる。
また、遊技店では、遊技客からの交換した賞品の返品を受け付けて、返品された賞品に対する賞品交換の取り消しを行うことが可能である。賞品交換処理部66bは、返品された賞品の賞品交換時に交換した口座の種類と口座の種類ごとの遊技媒体数の入力を受け付けて、受け付けた入力内容の妥当性を検証するとともに、受け付けた内容に基づいて遊技客に遊技媒体を返却する。
予約処理部66cは、賞品交換処理部66bがカードIDをカード管理装置40に送信した際に、カードIDに関連付けられた持玉及び貯玉の残高とともに、賞品交換予約データを受信したならば、賞品交換予約データに示された賞品を賞品交換候補データ65eに記憶する。
また、予約処理部66cは、カード管理装置40から賞品交換予約データを受信し、その配達の依頼を受け付けたならば、店側表示部61に配達に必要な情報を表示し、遊技店員に報知する。具体的には、配達すべき賞品及び数と、配達先となる台間カード処理機10の位置を示す情報とを表示する。また遊技店員の注意を喚起するため、所定の音による報知を行ってもよい。
次に、図2に示した賞品管理装置60の実施例1に係るデータ構成について説明する。図12は、賞品管理装置60の実施例1に係るデータ構成について説明するための図である。
賞品交換パラメータ65bは、賞品交換の対象とする持玉及び貯玉の口座の追加指定の可否に関する設定情報と、複数の遊技種の遊技媒体を使用して賞品交換する口座乗入交換の可否の情報と、乗入先の口座ごとの乗入元口座の使用可否の情報とを有している。また、乗入先の口座ごとの乗入元口座の使用可否の情報は店舗単位で設定可能な情報と、遊技客の指定したデータとを有する。口座追加指定の可否は、コード化されたデータであって、「0」は口座の追加指定が不可であることを示し、「1」は口座の追加指定で交換することのできる特殊賞品が増える場合にのみ追加指定が可能であることを示し、「2」は口座の追加指定で交換することのできる一般賞品が増える場合にのみ追加指定が可能であることを示し、「3」は残高のある未指定の口座があれば追加指定が可能であることを示している。
賞品交換パラメータ65bの口座乗入交換の可否の情報は、店舗単位で設定された情報と、遊技客が指定した情報とを有し、店舗単位で設定された情報と、遊技客が指定した情報とがある場合には遊技客が指定した情報が優先される。また、口座乗入交換の可否の情報のうち遊技客が指定した情報は、会員の場合には、会員管理装置50で管理され、次回以降の賞品交換時の賞品交換パラメータ65bに反映して使用される。
賞品交換パラメータ65bの乗入先の口座ごとの乗入元口座の使用可否の情報は、乗入先の口座(玉4円、玉2円、玉1円、メダル20円及びメダル5円)ごとに、乗入元の口座として使用可能な口座の情報である。また、乗入先の口座ごとの乗入元口座の使用可否の情報は、店舗単位で設定された情報と、遊技客が指定した情報とを有し、店舗単位で設定された情報と、遊技客が指定した情報とがある場合には遊技客が指定した情報が優先される。また、乗入先の口座ごとの乗入元口座の使用可否の情報のうち遊技客が指定した情報は、会員の場合には、会員管理装置50で管理され、次回以降の賞品交換時の賞品交換パラメータ65bに反映されて使用される。
図12の賞品交換パラメータ65bの例は、口座追加指定可否の設定値が「1」であり、口座の追加指定で交換することのできる特殊賞品が増える場合にのみ追加指定が可能であり、口座乗入交換可否の店設定が「可」であり口座乗入交換が可能であり、遊技客指定が「可」であり口座乗入交換が可能であることを示している。また、図12の賞品交換パラメータ65bの乗入可能口座情報は、店舗単位の設定情報及び遊技客指定の情報ともに、玉4円口座は玉2円口座及び玉1円口座を乗入元の口座として使用可能で、メダル20円口座及びメダル5円口座は乗入元の口座として使用不可で、玉2円口座は玉4円口座及び玉1円口座を乗入元の口座として使用可能で、メダル20円口座及びメダル5円口座は乗入元の口座として使用不可で、玉1円口座は玉4円口座及び玉2円口座を乗入元の口座として使用可能で、メダル20円口座及びメダル5円口座は乗入元の口座として使用不可で、メダル20円口座はメダル5円口座を乗入元の口座として使用可能で、玉4円口座、玉2円口座及び玉1円口座は乗入元の口座として使用不可で、メダル5円口座はメダル20円口座を乗入元の口座として使用可能で、玉4円口座、玉2円口座及び玉1円口座は乗入元の口座として使用不可であることを示している。
賞品交換履歴データ65cは、遊技媒体と交換した賞品の賞品コードと、賞品交換を行った日付及び時刻と、カードIDと、交換した遊技種ごとの遊技媒体数とを、レコードの保有項目とするデータである。図12の賞品交換履歴データ65cの例は、カードIDが「01001」に対応する遊技客が、日付が「2014/4/1」の時刻が「15:30」に、賞品コードが「0001」の賞品と、玉4円の遊技種の遊技媒体「1,220」玉と玉1円の遊技種の遊技媒体「120」玉とを交換したことを示している。実施例1では、賞品交換履歴データ65cの構造に示したように、1つの賞品と交換する際に複数の遊技種に対応する口座の遊技媒体を使用した場合には、実際に交換した口座ごとの遊技媒体の数を履歴として記録するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、賞品交換履歴データ65cについては、実際に交換した口座のいずれか一つの口座に交換した景品と等価となる遊技媒体数を計上するようにしてもよい。
また、賞品交換履歴データ65cは、図11に示した賞品交換処理部66bが、賞品交換の内容を記録したデータである。また、交換した賞品の返品時には、対応する賞品交換履歴データ65cに基づいて、実際に賞品と引き換えに減算した口座ごとの遊技媒体数を、それぞれの口座の残高に加算することによって遊技媒体を返却する。なお、実際には複数の口座の残高を減算して交換した賞品の返品を受け付けた場合に、交換時に残高を減算したいずれか1つの口座に、返却された賞品の価値に応じた数を加算することによって遊技媒体を返却するようにしてもよい。
有価価値データ65dは、カードから読み込んだカードID関連付けて管理されているプリペイド価値、遊技種ごとの持遊技媒体の残高、貯玉再プレイ用の暗証番号及び遊技種ごとの貯遊技媒体の残高を有する。図12の有価価値データ65dの例は、プリペイド価値が「1000」円で、持遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「1220」玉、玉2円の遊技種の残高が「20」玉、玉1円の遊技種の残高が「200」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚で、貯玉再プレイ用の暗証番号が「1234」で、貯遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「0」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「0」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚であることを示している。
賞品交換候補データ65eは、賞品交換履歴データ65cと同じ構造であり、交換対象の景品を選択中に選択された景品の未確定一覧である。図12の賞品交換候補データ65eの例は、カードIDが「01011」に対応する遊技客が、日付が「2014/4/1」の時刻が「15:30」に、賞品コードが「0002」の賞品と、玉4円の遊技種の遊技媒体「250」玉とを賞品交換の候補としていることを示している。
次に、実施例1に係る図2に示した賞品管理装置60における賞品交換処理時に表示される画面構成を、図13を用いて説明する。
図13(a)は、持玉及び貯玉として玉4円の口座に1,220玉、玉2円の口座に10玉、玉1円の口座に200玉の残高を有している状態において、賞品交換対象の口座として玉4円のみが選択されている場合に、客側表示部64に表示される画面の例である。また、図13(a)の画面左の中段にある特殊景品の欄は、玉4円の口座に1,220玉で、特殊賞品の中賞品4個と、小賞品4個とに交換可能であることを示している。また図13(a)の画面下部には、他の遊技種の口座の残高を賞品交換に使用することを指定することができる旨のメッセージが表示され、図13(a)の画面の右上には、口座ごとの残高と賞品交換に使用する口座を指定するための「選択」ボタンが配置されている。
図13(a)の画面で右上の賞品交換に使用する口座を指定するための「選択」ボタンで、玉1円の口座に対応する「選択」ボタンが操作されると図13(b)の画面に遷移する。図13(b)の画面の右上の賞品交換口座指定の玉4円と玉1円に対応する「選択」ボタンは、口座が賞品交換対象の口座として指定されていることを示す白黒反転で表示されている。図13(b)の画面の左上には、図13(a)で指定されていた玉4円の1,220玉に加えて玉1円の200玉が賞品交換対象となっていることを示している。
図13(b)では、玉1円口座を賞品交換対象の口座に追加したことによって、交換可能な特殊賞品の種類と種類ごとの個数が再計算されて、図13(b)の画面左の中段にある特殊景品の欄は、特殊賞品の大賞品1個と交換可能であることを示している。図13(b)の画面の右上の賞品交換口座指定に示す例は、玉2円の口座の指定が可能である例であり、画面下部には他の遊技種の口座の残高を賞品交換に使用することを指定することができる旨のメッセージが表示されている。ただし、賞品交換パラメータ65bの口座追加指定可否の設定が、「1」の口座の追加指定で交換することのできる特殊賞品が増える場合にのみ追加指定が可能である場合などには、図13(b)の状態で玉2円口座を賞品交換対象口座に追加したとしても交換可能な特殊賞品は増えないことから、玉2円口座を賞品交換対象口座へ追加指定することは不可として玉2円に対する「選択」ボタンは操作不可となるように制御することとなる。
次に、実施例1に係る賞品管理装置60における賞品交換処理の処理手順を説明する。図14は、実施例1に係る賞品管理装置60における賞品交換処理の処理手順を示すフローチャートである。
カードの読み込みを受け付けたならば(ステップS101;Yes)、賞品交換処理部66bは、カードから読み取ったカードIDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信して、カード管理装置40の管理しているカードIDに関連付けられて記憶されている持遊技媒体の情報を取得する(ステップS102)。また、カードの読み込みを受け付けていない場合(ステップS101;No)には、ステップS101に戻ることによってカードの読み込みの待ち合わせを行う。
カードから読み取ったカードIDが会員のIDだった場合(ステップS103;Yes)には、賞品交換処理部66bは、会員管理装置50からのカードIDに関連付けられて記憶されている貯遊技媒体の情報を取得する(ステップS104)。また、カードから読み取ったカードIDが会員のIDではなかった場合(ステップS103;No)には、ステップS104の処理はスキップして、ステップS105に移行する。
賞品交換処理部66bは、カード挿入通知をカード管理装置40に送信することによって取得した持遊技媒体の情報と貯遊技媒体の情報から、賞品交換の対象となる口座の遊技媒体の合計数を算出して、該合計数で交換可能な特殊賞品の種類ごとの個数を算出する(ステップS105)。また、賞品交換処理部66bは、客側表示部64に、図13(a)の画面の左側の表示のように、賞品交換を行う口座の情報と、該口座の遊技媒体数で交換可能な特殊賞品の種類別の個数の表示を行う(ステップS106)。
次に、賞品交換パラメータ65bの設定内容と、口座別の遊技媒体数とに基づいて、賞品交換対象の口座の追加指定の可否の判定を行い(ステップS107)、賞品交換対象の口座の追加指定が可能な場合(ステップS107;Yes)には、賞品交換処理部66bは、図13(a)の画面右上に示したような追加口座指定用のボタンなどの表示と、画面下部の賞品交換に使用する口座を追加することが可能な旨のメッセージの表示とを行う(ステップS108)。賞品交換対象の口座の追加指定が不可能な場合(ステップS107;No)には、追加口座指定用のボタンをグレーダウン等することによって指定操作をできなくするとともに、画面下部の賞品交換に使用する口座を追加することが可能な旨のメッセージを非表示とする(ステップS109)。
図13(a)の画面右上に示したような追加口座指定用のボタンの操作によって、賞品交換に使用する口座の追加指定を受け付けたならば(ステップS110;Yes)、ステップS105に移行する。賞品交換に使用する口座の追加指定を受け付けていなくて(ステップS110;No)、交換する賞品の指定を受け付けたならば(ステップS111;Yes)、賞品交換処理部66bは、受け付けた指定にしたがって賞品交換候補データ65eの更新を行う(ステップS112)。交換する賞品の指定を受け付けていなければ(ステップS111;No)、ステップS113に移行する。
交換賞品の指定終了を示す操作を受け付けた場合(ステップS113;Yes)には、賞品交換候補データ65eの内容を賞品交換履歴データ65cに登録するとともに、賞品交換候補データ65eの内容をクリアして(ステップS114)、処理を終了する。交換賞品の指定終了を示す操作を受け付けていない場合(ステップS113;No)には、ステップS107に移行する。
上述してきたように、実施例1では、遊技客の獲得した遊技種ごとの遊技媒体数を取得して、取得した遊技種ごとの遊技媒体数に応じた遊技媒体価値の合計価値を算出して、該合計価値の範囲内で遊技客が交換を希望する賞品の種類と賞品の種類ごとの個数とを受け付けて、受け付けた内容に従って賞品との交換を行うよう構成したので、複数の遊技種で獲得した遊技媒体と賞品との交換である賞品交換において、賞品交換を効率化するとともに、交換対象の遊技種ごとの遊技媒体数に応じた価値の合計である合計価値の範囲内で遊技客の希望に応じた賞品と交換することができる。
実施例1及び実施例2では、賞品交換パラメータ65b、165bの設定に準じて、複数の遊技種の貯遊技媒体の全てを使用して賞品交換する場合の処理を効率化することを実現する例を説明してきた。しかしながら、遊技客が一つの遊技種の貯遊技媒体を使用して賞品交換することを希望する場合もある。このような場合には、遊技客が所望する賞品との交換数に満たない端数が残ってしまうことがある。実施例3では、一つの遊技種の貯遊技媒体を使用して賞品交換する場合に、遊技客が所望する賞品との交換数に満たない端数の処置を適切且つ効率的に行えるようにする実施例を説明する。
まず、実施例3に係る賞品交換処理に係る画面と、その画面における操作による画面遷移とを、図19及び図20を用いて説明する。図19に示した画面遷移の例は、一つの遊技種の貯遊技媒体数を用いて賞品交換する際に、可能な限りの特殊賞品と交換するとともに、端数の貯遊遊技媒体数を有効に用いて賞品交換する場合の画面遷移の例を示している。
図19(a)は、賞品交換処理の最初に表示される貯遊技媒体の遊技種を指定するための画面である。また、図19(a)に示すように、遊技種を指示するためのボタンが配置されるとともに、各遊技種に対する貯遊技媒体数が表示される。図19(a)の画面の例は、遊技種が「玉4円」の貯玉数は「3,000玉」で、遊技種が「玉2円」の貯玉数は「1,000玉」で、遊技種が「玉1円」の貯玉数は「5,540玉」で、遊技種が「メダル20円」の貯メダル数は「0枚」で、遊技種が「メダル5円」の貯メダル数は「0枚」であることを示している。
図19(a)の画面で、「玉1円」ボタンが操作されて、特殊賞品との賞品交換が選択されると、遊技種「玉1円」の貯玉数「5,540玉」で交換可能な特殊賞品数が算出されて19(b)の画面に遷移する。遊技種「玉1円」の貯玉数「5,540玉」で交換可能な特殊賞品数は、交換玉数が5,000玉の特殊賞品(大)が1個と、交換玉数が100玉の特殊賞品(小)が5個であり、遊技種「玉1円」の貯玉数「5,540玉」の内40玉が端数玉として残る。
図19(b)の画面は、残った端数の貯玉の処置方法の案が表示される。図19(b)に示した画面例は、当該遊技客の過去の賞品交換履歴から当該遊技客が過去に交換した履歴のある賞品である「タバコA」が自動選択され、自動選択された賞品との交換を行う場合に必要な玉数が「300玉」で、残った端数玉と必要な玉数から算出した不足玉数が「260玉」であることを示している。また、自動選択された賞品である「タバコA」との賞品交換を行うためには、他の遊技種の貯遊技媒体を乗り入れる必要があり、乗り入れてタバコAとの賞品交換を行うか否かを選択する旨のメッセージと、乗り入れてタバコAとの賞品交換を行う旨を指示する「はい」ボタンと、乗り入れてタバコAとの賞品交換を行わない旨を指示する「いいえ」ボタンとが表示される。
図19(b)の画面で、乗り入れてタバコAとの賞品交換を行う旨を指示する「はい」ボタンが操作されると、図19(c)の画面に遷移する。図19(c)の画面は、乗り入れる乗入元の遊技種を指定するための画面であり、図19(c)の画面の例は、遊技種が「玉4円」の遊技玉65玉(遊技種が玉1円の260玉相当)を乗り入れすることがデフフォルトで選択された状態であることを示している。図19(c)の画面の状態で、「玉2円」ボタンの操作が行われると、「玉2円」の遊技玉130玉(遊技種が玉1円の260玉相当)を乗り入れすることに変更することが可能である。
図19(c)のように「玉4円」の貯玉を乗り入れする旨の指定が行われた状態で、「OK」ボタンが押下されると、遊技種が玉1円の貯玉5,540玉及び遊技種が玉4円の貯玉65玉と、特殊賞品(大)1個、特殊賞品(小)5個及びタバコA1個との賞品交換が実行される。
一方、図19(b)の画面で、乗り入れてタバコAとの賞品交換を行わない旨を指示する「いいえ」ボタンが操作されると、図19(d)の画面に遷移する。図19(d)には、遊技種が玉1円の貯玉の40玉が残っている旨のメッセージと、選択された賞品名、個数及び交換玉数と、賞品交換に必要な合計交換玉数と、遊技種が玉1円の当該遊技客が有する貯玉数と、合計交換玉数から当該遊技客が有する貯玉数を減算して算出される残玉数が表示される。また、図19(d)に示すように、画面下部には、図19(b)で自動選択された賞品以外の別の賞品を選択する旨の指示をするための「別の賞品選択」ボタンと、図19(d)に表示された賞品のみの賞品交換を行って、残玉数はそのまま貯玉として残しておく旨の指示をするための「賞品交換終了」ボタンとが配置される。
図19(d)の画面で「賞品交換終了」ボタンが操作されると、遊技種が玉1円の貯玉5,500玉と、特殊賞品(大)1個及び特殊賞品(小)5個との賞品交換が実行され、遊技種が玉1円の貯玉40玉は貯玉として残される。
図20に示した画面遷移の例は、一つの遊技種の貯遊技媒体数を用いて賞品交換する際に、遊技客が所望する一般賞品と、その一般賞品との交換分を除いた貯遊技媒体数で可能な限りの特殊賞品と賞品交換するとともに、端数の貯遊遊技媒体数を有効に用いて賞品交換する場合の画面遷移の例を示している。
図20(a)の画面は、図19(a)と同じ画面であって、賞品交換処理の最初に表示される貯遊技媒体の遊技種を指定するための画面である。図20(a)の画面で、「玉1円」ボタンが操作されて、交換玉数が300玉のタバコAが選択された後に、特殊賞品との賞品交換が選択されると、遊技種「玉1円」の貯玉数からタバコAの300玉が減算された5,240玉で交換可能な特殊賞品数が算出されて、図20(b)の画面に遷移する。遊技種「玉1円」の貯玉数5,240玉で交換可能な特殊賞品数は、交換玉数が5,000玉の特殊賞品(大)が1個と、交換玉数が100玉の特殊賞品(小)が2個であり、遊技種「玉1円」の貯玉数5,240玉の内40玉が端数玉として残ることになる。
図20(b)の画面は、残った端数の貯玉の処置方法の案が表示される。図20(b)に示した画面例は、特殊賞品の中で最も交換玉数の小さい特殊賞品(小)が自動選択され、自動選択された賞品との交換を行う場合に必要な玉数が「100玉」で、残った端数玉と必要な自動選択された特殊賞品(小)との交換玉数から算出した不足玉数が「60玉」であることを示している。図19(b)に示した画面例では、当該遊技客の過去の賞品交換履歴から当該遊技客が過去によく交換している賞品である「タバコA」が自動選択されたが、図20(b)では既に一般賞品を指定していることから特殊賞品が自動選択されるものとした。また、図20(b)の画面は、自動選択された賞品である特殊賞品(小)との賞品交換を行うためには、他の遊技種の貯遊技媒体を乗り入れる必要があり、乗り入れて特殊賞品(小)との賞品交換を行うか否かを選択する旨のメッセージと、乗り入れて特殊賞品(小)との賞品交換を行う旨を指示する「はい」ボタンと、乗り入れて特殊賞品(小)との賞品交換を行わない旨を指示する「いいえ」ボタンとが表示される。
図20(b)の画面で、乗り入れて特殊賞品(小)との賞品交換を行う旨を指示する「はい」ボタンが操作されると、図20(c)の画面に遷移する。図20(c)の画面は、乗り入れる乗入元の遊技種を指定するための画面であり、図20(c)の画面の例は、遊技種が「玉4円」の遊技玉15玉(遊技種が玉1円の60玉相当)を乗り入れすることがデフフォルトで選択された状態であることを示している。図20(c)の画面の状態で、「玉2円」ボタンの操作が行われると、「玉2円」の遊技玉30玉(遊技種が玉1円の60玉相当)を乗り入れすることに変更することが可能である。
図20(c)のように「玉4円」の貯玉を乗り入れする旨の指定が行われた状態で、「OK」ボタンが押下されると、遊技種が玉1円の貯玉5,540玉及び遊技種が玉4円の貯玉15玉と、特殊賞品(大)1個、特殊賞品(小)3個及びタバコA1個との賞品交換が実行される。
一方、図20(b)の画面で、乗り入れて特殊賞品(小)との賞品交換を行わない旨を指示する「いいえ」ボタンが操作されると、図20(d)の画面に遷移する。図20(d)には、遊技種が玉1円の貯玉の40玉が残っている旨のメッセージと、選択された賞品名、個数及び交換玉数と、賞品交換に必要な合計交換玉数と、遊技種が玉1円の当該遊技客が有する貯玉数と、合計交換玉数から当該遊技客が有する貯玉数を減算して算出される残玉数が表示される。また、図20(d)に示すように、画面下部には、図20(b)で自動選択された賞品以外の別の賞品を選択する旨の指示をするための「別の賞品選択」ボタンと、図20(d)に表示された賞品のみの賞品交換を行って、残玉数はそのまま貯玉として残しておく旨の指示をするための「賞品交換終了」ボタンとが配置される。
図20(d)の画面で「賞品交換終了」ボタンが操作されると、遊技種が玉1円の貯玉5,500玉と、特殊賞品(大)1個、特殊賞品(小)2個及びタバコA1個との賞品交換が実行され、遊技種が玉1円の貯玉40玉は貯玉として残される。
次に、会員管理装置150の実施例3に係る内部構成を説明する。図21は、会員管理装置150の実施例3に係る内部構成を示すブロック図である。図21では、図8に示した実施例1の会員管理装置50と同じ構成要素については同じ符号を付与し、実施例1の会員管理装置50と同じ構成要素についての説明は省略し、新たな符号を採番した実施例1の会員管理装置50と異なる構成要素について主に説明する。
図21に示すように、実施例3の会員管理装置150の記憶部55の会員管理データ155aは、実施例1の会員管理データ55aと差異がある。また、実施例3の会員管理装置150の記憶部55には、貯遊技媒体履歴データ155dが追加となっている。会員管理データ155aには、会員ごとの情報として、会員が過去に交換した賞品の履歴情報が追加となっている。また、貯遊技媒体履歴データ155dは、貯遊技媒体処理、貯遊技媒体再プレイ処理及び貯遊技媒体による賞品交換処理に係る処理の履歴の情報である。
また、実施例3の会員管理装置150の制御部56の会員管理部156aは、実施例1の会員管理部56aと差異がある。また、実施例3の会員管理装置150の制御部56には、貯遊技媒体履歴管理部156cが追加となっている。会員管理部156aは、会員管理データ155aを管理する処理部であり、実施例3の会員管理部156aが管理する会員管理データ155aのデータ構成が、実施例1の会員管理部56aが管理する会員管理データ55aのデータ構成と差異があることに伴って処理内容にも差異がある。具体的には、会員管理部156aは、賞品交換処理が行われると、行われた賞品交換の履歴情報を会員管理データ155aに登録する。
貯遊技媒体履歴管理部156cは、貯遊技媒体履歴データ155dを管理する処理部であって、貯遊技媒体処理、貯遊技媒体再プレイ処理及び貯遊技媒体による賞品交換処理が行われるとこれらの処理履歴を貯遊技媒体履歴データ155dに登録する。
次に、図21に示した会員管理装置150の実施例3に係るデータ構成について図22を用いて説明する。
会員管理データ155aの構成は、図9に示した実施例1の会員管理データ55aと比較すると、会員管理データ155aには図9に示した実施例1の賞品交換パラメータの部分が無くなって、代わりに賞品交換履歴が追加となっている。賞品交換履歴には、賞品交換履歴が多い順である優先度の順に賞品コードを記憶している。ただし、特殊賞品に対する交換賞品履歴は登録しない。図19(b)で乗り入れによる交換賞品の自動選択はこの賞品交換履歴に基づいて自動で選択される。
図21の会員管理データ155aのレコードの例は、カードIDが「00001」の会員が、会員区分が「正規会員」で、暗証番号が「1234」で、遊技種が玉4円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「0」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「0」枚で、過去の交換賞品履歴で優先度が1番目の賞品は賞品コードが「0210」の賞品で、優先度が2番目の賞品は賞品コードが「0650」の賞品で、優先度が3番目の賞品は賞品コードが「0150」の賞品であることを示している。
貯遊技媒体履歴データ155dは、貯遊技媒体処理、貯遊技媒体再プレイ処理及び貯遊技媒体による賞品交換処理などの処理が行われた日付、時刻、区分、カードID、遊技種毎の処理対象遊技媒体数、貯遊技媒体再プレイ時の再プレイ先の遊技種及び賞品交換の処理の際の賞品コードと交換した賞品の個数とをレコードの保有項目とするデータである。区分は、コード化されたデータであって、「1」は当該レコードの処理が貯遊技媒体処理であることを示し、「2」は当該レコードの処理が貯遊技媒体再プレイであることを示し、「3」は当該レコードの処理が貯遊技媒体を使用した賞品交換処理であることを示している。
区分が貯遊技媒体処理であることを示す「1」の場合には、カードID及び遊技媒体数の情報が登録される。また、区分が貯遊技媒体再プレイ処理であることを示す「2」の場合には、カードID、遊技媒体数及び再プレイ先の遊技種の情報が登録される。また、区分が貯遊技媒体を使用した賞品交換処理であることを示す「3」の場合には、カードID、遊技媒体数及び交換した賞品の情報が登録される。
図22の貯遊技媒体履歴データ155dの1レコード目のデータの例は、日付が「2014/4/1」の時刻[15:00]に行われた処理は、区分が「1」で貯遊技媒体処理であり、その時の会員を識別するカードIDは「01010」で、「玉2円」の遊技種に「2000」玉の貯玉がされたことを示す。図22の貯遊技媒体履歴データ155dの2レコード目のデータの例は、日付が「2014/4/1」の時刻[15:01]に行われた処理は、区分が「2」で貯遊技媒体再プレイ処理であり、その時の会員を識別するカードIDは「02020」で、「玉4円」の遊技種の貯遊技媒体「100」玉を使用して、遊技種が「玉4円」の遊技で貯玉再プレイの処理が行われたことを示す。図22の貯遊技媒体履歴データ155dの3レコード目のデータの例は、日付が「2014/4/1」の時刻[15:02]に行われた処理は、区分が「3」で貯遊技媒体を使用した賞品交換処理であり、その時の会員を識別するカードIDは「03030」で、「玉4円」の遊技種の貯遊技媒体「1200」玉及び「玉2円」の遊技種の貯遊技媒体「100」玉を使用して、賞品コードが「0001」の賞品「1」個と賞品交換処理が行われたことを示す。
次に、カード管理装置140の実施例3に係る内部構成を説明する。図23は、カード管理装置140の実施例3に係る内部構成を示すブロック図である。図23では、図6に示した実施例1のカード管理装置40と同じ構成要素については同じ符号を付与し、実施例1のカード管理装置40と同じ構成要素についての説明は省略し、新たな符号を採番した実施例1のカード管理装置40と異なる構成要素について主に説明する。
図23に示すように、実施例3のカード管理装置140の記憶部45には、実施例1の記憶部45と比較すると、持遊技媒体履歴データ145bと、貸遊技媒体履歴データ145cとが追加となっている。持遊技媒体履歴データ145bは、遊技媒体の計数処理、持遊技媒体再プレイ処理及び持遊技媒体による賞品交換処理に係る処理の履歴である。貸遊技媒体履歴データ145cは、遊技媒体の貸出処理の履歴データである。
また、図23に示すように、実施例3のカード管理装置140の制御部46には、実施例1の制御部46と比較すると、持遊技媒体履歴管理部146bと、貸遊技媒体履歴管理部146cとが追加となっている。
持遊技媒体履歴管理部146bは、持遊技媒体履歴データ145bを管理する処理部であって、遊技媒体の計数処理、持遊技媒体再プレイ処理及び持遊技媒体による賞品交換処理が行われると、これらの処理が行われた旨の通知を台間カード処理機10から受け付けてこれらの処理履歴を持遊技媒体履歴データ145bに登録する。
貸遊技媒体履歴管理部146cは、貸遊技媒体履歴データ145cを管理する処理部であって、台間カード処理機10などで遊技媒体の貨出操作が行われると、操作内容を受け付けて、受け付けた内容を貸遊技媒体履歴データ145cに登録する。
次に、カード管理装置140の実施例3に係るデータ構成について図24を用いて説明する。
持遊技媒体履歴データ145bは、遊技媒体の計数処理、持技媒体再プレイ処理及び持遊技媒体による賞品交換処理などの処理が行われた日付、時刻、区分、カードID、遊技種毎の処理対象遊技媒体数及び賞品交換の処理の際の交換した賞品の賞品コードと個数とをレコードの保有項目とするデータである。区分は、コード化されたデータであって、「1」は当該レコードの処理が遊技媒体の計数処理であることを示し、「2」は当該レコードの処理が持遊技媒体再プレイであることを示し、「3」は当該レコードの処理が持遊技媒体を使用した賞品交換処理であることを示している。
図24の持遊技媒体履歴データ145bの1レコード目のデータの例は、日付が「2014/4/1」の時刻[15:05]に行われた処理は、区分が「1」で遊技媒体の計数処理であり、その時の遊技客を識別するカードIDは「00123」で、「玉4円」の遊技種の遊技で「300」玉の計数処理が行われたことを示す。図24の持遊技媒体履歴データ145bの2レコード目のデータの例は、日付が「2014/4/1」の時刻[15:06]に行われた処理は、区分が「2」で持遊技媒体再プレイ処理であり、その時の遊技客を識別するカードIDは「01234」で、「玉2円」の遊技種の遊技で「125」玉の持遊技媒体再プレイ処理が行われたことを示す。図24の持遊技媒体履歴データ145bの3レコード目のデータの例は、日付が「2014/4/1」の時刻[15:07]に行われた処理は、区分が「3」で持遊技媒体を利用した賞品交換処理であり、その時の遊技客を識別するカードIDは「12345」で、「玉2円」の遊技種の持遊技媒体「1500」玉と、賞品コードが「0002」の賞品「3」個との賞品交換処理が行われたことを示す。
貸遊技媒体履歴データ145cは、貸遊技媒体処理が行われた日付、時刻、カードID及び貸し出された遊技種毎の遊技媒体数をレコードの保有項目とするデータである。図24に示す貸遊技媒体履歴データ145cの例は、日付が「2014/4/1」の時刻[15:05]に行われた処理は、その時の遊技客を識別するカードIDは「00123」で、「玉4円」の遊技種の遊技で「125」玉の貸玉処理が行われたことを示している。
次に、賞品管理装置260の実施例3に係る内部構成を説明する。図25は、賞品管理装置260の実施例3に係る内部構成を示すブロック図である。図25では、図11に示した実施例1の賞品管理装置60と同じ構成要素については同じ符号を付与し、実施例1の賞品管理装置60と同じ構成要素についての説明は省略し、新たな符号を採番した実施例1の賞品管理装置60と異なる構成要素について主に説明する。
図25に示すように、実施例3の賞品管理装置260の記憶部65には、実施例1にあった賞品交換パラメータ65bが存在しない。また、実施例3の賞品管理装置260の制御部66の賞品交換処理部266bは、実施例1の賞品交換処理部66bの処理内容と差異がある。賞品交換処理部266bは、図19及び図20で説明したように、貯遊技媒体を使用した賞品交換は1つの遊技種の貯遊技媒体ごとに処理し、端数玉が発生した場合に、他の遊技種の貯遊技媒体を乗り入れて使用することにより端数玉を有効活用できるようにシステムがガイドする機能を有する。
また、実施例3の賞品管理装置260の制御部66には、履歴照会処理部266dが追加となっている。履歴照会処理部266dは、貯遊技媒体及び持遊技媒体による再プレイ履歴、貸遊技媒体の履歴、賞品交換の履歴及び貯遊技媒体の履歴などを、遊技客単位若しくは店舗全体で集計した結果を出力する処理部である。具体的な処理内容は後述する。
次に、図19に示した実施例3に係る賞品管理装置260における賞品交換処理の処理手順について図26に示すフローチャートを用いて説明する。
賞品交換処理部266bは、図19(a)に示したような賞品交換に使用する貯遊技媒体の遊技種の指定を受け付けた後に、貯遊技媒体と交換する賞品を選択するための画面の表示を行い、交換する賞品の指示を受け付ける(ステップS301)。ステップS301で特殊賞品との交換の指示を受け付けた場合(ステップS302;Yes)には、賞品交換処理部266bは、指定された遊技種の貯遊技媒体数で交換可能な特殊賞品の種類別の数量を算出して、算出された特殊賞品の種類別の数量に対する賞品交換に係る情報を賞品交換候補データ65eに登録する(ステップS303)。ステップS301で一般賞品との交換の指示を受け付けた場合(ステップS302;No)の処理については図27で説明する。
ステップS301で指定された遊技種の貯遊技媒体数から、ステップS303で算出した特殊賞品の種類別の交換数量に対する必要な遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、残遊技媒体数がゼロではない場合(ステップS304;Yes)、賞品交換処理部266bは、会員管理装置150から会員管理装置150が管理する当該会員の交換賞品履歴を取得して交換する一般賞品の候補を特定する(ステップS305)。また、賞品交換処理部266bは、ステップS304で算出した残遊技媒体数で交換可能なステップS305で特定した賞品の個数を算出して、算出された一般賞品の数量に対する賞品交換に係る情報を賞品交換候補データ65eに登録する(ステップS306)。
ステップS304で算出した残遊技媒体数から、ステップS306で算出した個数のステップS305で特定した賞品を賞品交換するのに必要な交換遊技媒体数を減算することによって残遊技媒体数を算出して、残遊技媒体数がゼロではなく(ステップS307;Yes)、ステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が有る場合(ステップS308;Yes)には、賞品交換処理部266bは、図19(b)に示したようにステップS307で算出した残遊技媒体数を他の遊技種の貯遊技媒体を使用することによって使い切るような乗り入れによる賞品交換を行うか否かを確認するためのメッセージの表示を行う(ステップS309)。ステップS309で表示される賞品の交換個数は、ステップS307で算出した残遊技媒体数を使い切るようにすることから、ステップS306で算出した賞品個数に1加算した数量となり、不足する分を他の遊技種の貯遊技媒体から乗り入れるものとする。
ステップS309で表示した図19(b)に示したような画面において、乗り入れての賞品交換を行う旨を示す「はい」ボタンの操作が行われた場合(ステップS310;Yes)には、賞品交換処理部266bは、図19(c)に示したように乗り入れる遊技種の指定を受け付けるための画面を表示して、乗り入れる遊技種の指定を受け付けて、受け付けた内容に応じてステップS306で賞品交換候補データ65eに登録した一般賞品の交換に係る情報を更新する(ステップS311)。ステップS311の処理は、乗り入れ可能な遊技種が1つしか存在しない場合には、図19(c)のような画面は表示せずに、乗り入れする遊技種を自動的に決定して、決定内容に基づいて賞品交換候補データ65eの内容を更新してステップS312に移行する。
賞品交換処理部266bは、賞品交換候補データ65eの内容に従って賞品交換処理を行って、賞品交換候補データ65eを初期化して(ステップS312)、処理を終了する。具体的には、賞品交換処理部266bは、賞品交換候補データ65eに登録されている内容に基づいて、賞品交換履歴データ65cに履歴レコードを追加して、賞品交換候補データ65eに登録されている内容に基づいて、会員管理装置150が会員管理データ155aにて管理する当該会員に係る貯遊技媒体数を更新する。
テップS301で指定された遊技種の貯遊技媒体数から、ステップS303で算出した特殊賞品の種類別の交換数量に対する必要な遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、残遊技媒体数がゼロとなる場合(ステップS304;No)には、ステップS312に移行する。また、ステップS304で算出した残遊技媒体数から、ステップS306で算出した個数のステップS305で特定した賞品を賞品交換する場合に必要な交換遊技媒体数を減算することによって残遊技媒体数を算出して、算出された残遊技媒体数がゼロとなった場合(ステップS307;No)にも、ステップS312に移行する。また、ステップS304で算出した残遊技媒体数から、ステップS306で算出した個数のステップS305で特定した賞品を賞品交換する場合に必要な交換遊技媒体数を減算することによって残遊技媒体数を算出して、残遊技媒体数がゼロではなかった(ステップS307;Yes)としても、ステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が無い場合(ステップS308;No)にも、ステップS312に移行する。
ステップS309で表示した図19(b)に示したような画面において、乗り入れての賞品交換を行わない旨を示す「いいえ」ボタンの操作が行われて(ステップS310;No)、表示される図19(d)に示したような画面において別賞品の指定を行う旨の「別の賞品選択」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS313;Yes)には、賞品交換処理部266bは、別の交換賞品を選択するための画面を表示して賞品選択操作を受け付け、受け付けた賞品の交換可能数を算出して、その内容によりステップS306で登録した賞品交換候補データ65eの情報を更新する(ステップS314)。
ステップS304で算出した残遊技媒体数から、ステップS314で賞品交換候補データ65eに登録した賞品交換に対応する遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数がゼロではなく(ステップS315;Yes)、ステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が有る場合(ステップS316;Yes)には、賞品交換処理部266bは、ステップS315で算出した残遊技媒体数を他の遊技種の貯遊技媒体を使用することによって使い切るような乗り入れによる賞品交換を行うか否かを確認するためのメッセージの表示を行う(ステップS317)。ステップS317で表示される賞品の交換個数は、ステップS304で算出した残遊技媒体数を使い切るようにすることから、ステップS314で算出した賞品個数に1加算した数量となり、不足する分を他の遊技種の貯遊技媒体から乗り入れるものとする。
ステップS317で表示したメッセージに対して、乗り入れての賞品交換を行う旨を示す操作が行われた場合(ステップS318;Yes)には、賞品交換処理部266bは、図19(c)に示したような乗り入れる遊技種を選択する画面を表示して、乗り入れる遊技種の指定を受け付けて、受け付けた内容に応じてステップS314で賞品交換候補データ65eに登録した一般賞品の交換に係る情報を更新して(ステップS319)、ステップS312に移行する。ステップS319の処理は、乗り入れ可能な遊技種が1つしか存在しない場合には、遊技種を選択する画面は表示せずに、乗り入れする遊技種を自動的に決定して、決定内容に基づいて賞品交換候補データ65eの内容を更新してステップS312に移行する。
表示される図19(d)に示したような画面において表示されている内容で賞品交換を実施する旨の「賞品交換終了」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS313;No)には、ステップS312に移行する。また、ステップS304で算出した残遊技媒体数から、ステップS314で賞品交換候補データ65eに登録した賞品交換に対応する遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数がゼロの場合(ステップS315;No)にも、ステップS312に移行する。また、ステップS304で算出した残遊技媒体数から、ステップS314で賞品交換候補データ65eに登録した賞品交換に対応する遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数がゼロではなかったとしても(ステップS315;Yes)、ステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が無い場合(ステップS316;No)にも、ステップS312に移行する。また、ステップ317で表示したメッセージに対して、乗り入れての賞品交換を行わない旨を示す操作が行われた場合(ステップS318;No)にも、ステップS312に移行する。
次に、図20に示した実施例3に係る賞品管理装置260における賞品交換処理の処理手順について図27に示すフローチャートを用いて説明する。
図26のステップS301で一般賞品との交換の指示を受け付けた場合(ステップS302;No、ステップS401;Yes)には、賞品交換処理部266bは、受け付けた一般賞品との交換指示内容を賞品交換候補データ65eに登録する(ステップS402)。賞品交換処理部266bは、図26のステップS301で指定された遊技種の貯遊技媒体数から、ステップS402で指定された一般賞品の交換に係る必要な遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数で交換可能な特殊賞品の種類別の数量を算出して、算出された特殊賞品の種類別の数量に対する賞品交換に係る情報を賞品交換候補データ65eに登録する(ステップS403)。図26のステップS301で一般賞品との交換の指示も受け付けていない場合(ステップS401;No)には、図26のステップS302に戻る。
ステップS403で算出した残遊技媒体数から、ステップS403で賞品交換候補データ65eに登録した特殊賞品と賞品交換するのに必要な交換遊技媒体数を減算することによって残遊技媒体数を算出して、算出した残遊技媒体数がゼロではなく(ステップS404;Yes)、図26のステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が有る場合(ステップS405;Yes)には、賞品交換処理部266bは、図20(b)に示したようにステップS404で算出した残遊技媒体数を他の遊技種の貯遊技媒体を使用することによって使い切るような乗り入れによる賞品交換を行うか否かを確認するためのメッセージの表示を行う(ステップS406)。ステップS406で表示される特殊賞品は、特殊賞品の中で最も交換遊技媒体数の小さな特殊賞品であり、図26のステップS301で指定された遊技種の貯遊技媒体数で不足する分を他の遊技種の貯遊技媒体から乗り入れるものとする。
ステップS406で表示した図20(b)に示したような画面において、乗り入れての賞品交換を行う旨を示す「はい」ボタンの操作が行われた場合(ステップS407;Yes)には、賞品交換処理部266bは、図20(c)に示したように乗り入れる遊技種の指定を受け付けるための画面を表示して、乗り入れる遊技種の指定を受け付けて、受け付けた内容に応じてステップS403で賞品交換候補データ65eに登録した特殊賞品の交換に係る情報を更新する(ステップS408)。ステップS408の処理は、乗り入れ可能な遊技種が1つしか存在しない場合には、図20(c)のような画面は表示せずに、乗り入れする遊技種を自動的に決定して、決定内容に基づいて賞品交換候補データ65eの内容を更新してステップS409に移行する。
賞品交換処理部266bは、賞品交換候補データ65eの内容に従って賞品交換処理を行って、賞品交換候補データ65eを初期化して(ステップS409)、処理を終了する。
ステップS403で算出した残遊技媒体数から、ステップS403で賞品交換候補データ65eに登録した特殊賞品と賞品交換するのに必要な交換遊技媒体数を減算することによって残遊技媒体数を算出して、算出した残遊技媒体数がゼロとなる場合(ステップS404;No)には、ステップS409に移行する。
また、ステップS403で算出した残遊技媒体数から、ステップS403で賞品交換候補データ65eに登録した特殊賞品と賞品交換するのに必要な交換遊技媒体数を減算することによって残遊技媒体数を算出して、残遊技媒体数がゼロではなかった(ステップS404;Yes)としても、図26のステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が無い場合(ステップS405;No)にも、ステップS409に移行する。
ステップS406で表示した図20(b)に示したような画面において、乗り入れての賞品交換を行わない旨を示す「いいえ」ボタンの操作が行われて(ステップS407;No)、表示される図20(d)に示したような画面において別賞品の指定を行う旨の「別の賞品選択」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS410;Yes)には、賞品交換処理部266bは、別の交換賞品を選択するための画面を表示して賞品選択操作を受け付け、受け付けた賞品の交換可能数を算出して、その内容を賞品交換候補データ65eに登録する(ステップS411)。
ステップS404で算出した残遊技媒体数から、ステップS411で賞品交換候補データ65eに登録した賞品交換に対応する遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数がゼロではなく(ステップS412;Yes)、図26のステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が有る場合(ステップS413;Yes)には、賞品交換処理部266bは、ステップS412で算出した残遊技媒体数を他の遊技種の貯遊技媒体を使用することによって使い切るような乗り入れによる賞品交換を行うか否かを確認するためのメッセージの表示を行う(ステップS414)。ステップS414で表示される賞品の交換個数は、ステップS404で算出した残遊技媒体数を使い切るようにすることから、ステップS411で算出した賞品個数に1加算した数量となり、不足する分を他の遊技種の貯遊技媒体から乗り入れるものとする。
ステップS414で表示したメッセージに対して、乗り入れての賞品交換を行う旨を示す操作が行われた場合(ステップS415;Yes)には、賞品交換処理部266bは、図20(c)に示したような乗り入れる遊技種を選択する画面を表示して、乗り入れる遊技種の指定を受け付けて、受け付けた内容に応じてステップS411で賞品交換候補データ65eに登録した一般賞品の交換に係る情報を更新して(ステップS416)、ステップS409に移行する。ステップS416の処理は、乗り入れ可能な遊技種が1つしか存在しない場合には、遊技種を選択する画面は表示せずに、乗り入れする遊技種を自動的に決定して、決定内容に基づいて賞品交換候補データ65eの内容を更新してステップS416に移行する。
表示される図20(d)に示したような画面において表示されている内容で賞品交換を実施する旨の「賞品交換終了」ボタンの操作を受け付けた場合(ステップS410;No)には、ステップS409に移行する。ステップS404で算出した残遊技媒体数から、ステップS411で賞品交換候補データ65eに登録した賞品交換に対応する遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数がゼロの場合(ステップS412;No)にも、ステップS409に移行する。また、ステップS404で算出した残遊技媒体数から、ステップS411で賞品交換候補データ65eに登録した賞品交換に対応する遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数がゼロではなかったとしても(ステップS412;Yes)、図26のステップS301で指定した遊技種以外の乗入可能な貯遊技媒体が無い場合(ステップS413;No)にも、ステップS409に移行する。また、ステップS414で表示したメッセージに対して、乗り入れての賞品交換を行わない旨を示す操作が行われた場合(ステップS415;No)にも、ステップS409に移行する。
次に、実施例3に係る賞品管理装置260における貸遊技媒体、貯遊技媒体、持遊技媒体及び賞品交換などに係る各種照会に係る画面について図28を用いて説明する。
図28(a)は、照会内容を指定するための入力画面の例である。場面上部には遊技媒体の貸出レート別に照会することを指示する「レート別」及び全ての遊技媒体の貸出レートを代表となるレート(図28の例では4円/玉)に換算して照会することを指示する「合算」のチェックボックスが表示される。また、図28に示すように持遊技媒体及び貯遊技媒体の再プレイ実績の照会を指示するための「再プレイ実績照会」ボタンと、遊技媒体の貸出実績の照会を指示するための「貸遊技媒体実績照会」ボタンと、遊技媒体と賞品との交換実績の照会を指示するための「賞品交換実績照会」ボタンと、貯遊技媒体が行われた実績の照会を指示するための「貯遊技媒体実績照会」ボタンとが配置される。
また、「再プレイ実績照会」ボタン、「貸遊技媒体実績照会」ボタン、「賞品交換実績照会」ボタン及び「貯遊技媒体実績照会」ボタンの右には、店舗全体の実績の照会を行うことを指示する「店舗全体」及び遊技客個別の実績の照会を行うことを指示する「遊技客個別」のチェックボックスが表示される。
図28(b)は、図28(a)の画面で全ての遊技媒体の貸出レートを代表となるレートに換算することを示す「合算」にチェックされて、店舗全体の実績の照会を行うことを指示する「店舗全体」にチェックされた状態で「再プレイ実績照会」ボタンが操作された場合に表示される再プレイ実績照会画面の例である。
図28(b)の再プレイ実績照会画面の例は、店舗全体で貯遊技媒体による再プレイが1玉4円の貸出レートに換算すると「11,250」玉、金額換算で「45,000円相当」分行われており、持遊技媒体による再プレイが1玉4円の貸出レートに換算すると「35,500」玉、金額換算で「142,000円相当」分行われていることを示している。
図28(c)は、図28(a)の画面で遊技媒体の貸出レート別に照会することを示す「レート別」にチェックされて、遊技客個別の実績の照会を行うことを指示する「遊技客個別」にチェックされた状態で「再プレイ実績照会」ボタンが操作された場合に表示される再プレイ実績照会画面の例である。
図28(c)の再プレイ実績照会画面の例は、指定された遊技客が1玉4円レートの貯遊技媒体の再プレイが「800」玉、金額換算で「3,200円相当」分行われ、1玉1円レートの貯遊技媒体の再プレイが「500」玉、金額換算で「500円相当」分行われ、1玉4円レートの持遊技媒体の再プレイが「1,200」玉、金額換算で「4,800円相当」分行われ、1玉2円レートの持遊技媒体の再プレイが「600」玉、金額換算で「1、200円相当」分行われていることを示している。
図28(d)は、図28(a)の画面で全ての遊技媒体の貸出レートを代表となるレートに換算することを示す「合算」にチェックされて、店舗全体の実績の照会を行うことを指示する「店舗全体」にチェックされた状態で「貸遊技媒体実績照会」ボタンが操作された場合に表示される貸遊技媒体実績照会画面の例である。
図28(d)の貸遊技媒体実績照会画面の例は、店舗全体で貸遊技媒体の実績が1玉4円の貸出レートに換算すると「58,000」玉、金額換算で「232,000円相当」であることを示している。
図28(e)は、図28(a)の画面で遊技媒体の貸出レート別に照会することを示す「レート別」にチェックされて、遊技客個別の実績の照会を行うことを指示する「遊技客個別」にチェックされた状態で「賞品交換実績照会」ボタンが操作された場合に表示される賞品交換実績照会画面の例である。
図28(e)の賞品交換実績照会画面の例は、指定された遊技客が1玉4円レートの貯遊技媒体「5,500玉」、金額換算で「22,000円相当」分で賞品交換を行い、1玉1円レートの持遊技媒体「6,000玉」、金額換算で「6,000円相当」分で賞品交換を行っていることを示している。
上述してきたように、実施例3では、遊技客の獲得した遊技種ごとの遊技媒体数を取得して、取得した遊技媒体数のうち賞品交換に使用する遊技種の指定を受け付け、指定された遊技種の遊技媒体数で交換する賞品の種類及び数量の指定を受け付け、指定された遊技種の遊技媒体数から指定された賞品の種類及び数量に応じた遊技媒体数を減算して残遊技媒体数を算出し、算出した残遊技媒体数がゼロではなく且つ遊技客が所望する賞品との交換数に満たなくなり、乗り入れ可能な他の遊技種の遊技媒体数がある場合には、残遊技媒体数と乗り入れ可能な他の遊技種の遊技媒体数を用いて交換可能な賞品の候補を表示し、遊技客が表示した内容で賞品交換する旨の操作を受け付けたならば、指定された遊技種の遊技媒体を使い切って賞品交換できるよう構成したので、複数の遊技種で獲得した遊技媒体と賞品との交換である賞品交換において、1つの遊技種の遊技媒体を賞品交換する際に、遊技客が所望する賞品に交換できない端数となる遊技媒体が残る場合に、残った遊技媒体を使い切る乗り入れによる賞品交換処理を効率的に実施することができる。
なお、上述の実施例3では、貯遊技媒体と特殊賞品の交換指示を受け付けた場合には、端数となった貯遊技媒体と乗り入れた他の遊技種の貯遊技媒体との合算と交換する賞品の候補を過去の一般賞品の交換履歴に基づいて決定したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば特殊賞品の中で交換遊技媒体数が最も小さい賞品にしてもよい。また、例えば、遊技客ごとの賞品交換の履歴に関係なく所定の賞品にしてもよい。また、例えば、端数となった貯遊技媒体の数に応じた候補賞品を自動で選定するようにしてもよい。
また、上述の実施例3では、まず一般賞品の交換指示を行い、一般賞品との交換後に残った貯遊技媒体と特殊賞品の交換指示を受け付けた場合には、端数となった貯遊技媒体と乗り入れた他の遊技種の貯遊技媒体との合算と交換する賞品の候補を交換遊技媒体数が最も少ない特殊賞品としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、指定されている一般賞品としてもよいし、過去の一般賞品の交換履歴に基づいて決定してもよいし、所定の賞品にしてもよいし、端数となった貯遊技媒体の数に応じた候補賞品を自動で選定するようにしてもよい。
また、上述の実施例1、実施例2及び実施例3では、遊技媒体を遊技機20もしくは台間カード処理機10のノズルユニット18aから払い出しを行う開放式の遊技機20を対象に説明を行ってきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技媒体の実物の払い出しを行わずに遊技に使用可能な遊技媒体の数をデータとして管理する封入式の遊技機であってもよい。
また、上述の実施例1、実施例2及び実施例3では、遊技玉を遊技媒体とする遊技機20で獲得した遊技玉と賞品との交換に関する実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技玉以外の任意の遊技媒体を使用する遊技機で獲得した遊技媒体と賞品との交換をする場合についても適用可能である。また、遊技玉及び遊技玉以外の任意の遊技媒体と賞品との交換をする場合についても適用可能である。
また、上述の実施例1、実施例2及び実施例3で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。