JP6758219B2 - プレキャスト型コンクリートブロック - Google Patents

プレキャスト型コンクリートブロック Download PDF

Info

Publication number
JP6758219B2
JP6758219B2 JP2017029472A JP2017029472A JP6758219B2 JP 6758219 B2 JP6758219 B2 JP 6758219B2 JP 2017029472 A JP2017029472 A JP 2017029472A JP 2017029472 A JP2017029472 A JP 2017029472A JP 6758219 B2 JP6758219 B2 JP 6758219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
precast concrete
concrete block
blade
catchment basin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017029472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018135654A (ja
Inventor
利彰 大嶽
利彰 大嶽
Original Assignee
株式会社丸治コンクリート工業所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社丸治コンクリート工業所 filed Critical 株式会社丸治コンクリート工業所
Priority to JP2017029472A priority Critical patent/JP6758219B2/ja
Publication of JP2018135654A publication Critical patent/JP2018135654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6758219B2 publication Critical patent/JP6758219B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

本発明は、プレキャスト型コンクリートブロックに関する。
プレキャスト型コンクリートブロックの側面には、様々な形状の流入管や側溝ブロック等が様々な位置に取り付けられて使用される場合がある。このような様々な形状の流入管や側溝ブロック等を連結可能にするために取り付け位置や貫通孔の形状を種々選択できるようにした下水処理用筒状体が提案されている(特許文献1)。かかる下水処理用筒状体は、円形、卵形などの断面形状を有した管体の肉厚に応じた溝幅の打抜き溝を相互にずらして重なり合うような格好に複数刻設して成る下水処理用筒状体、とするものである。
かかる下水処理用筒状体は、接続すべき管体に応じた打抜き溝のみを選択して管体の接続用嵌挿孔をほとんどワンアクションで迅速かつ適確に穿孔できるので、施工現場における管体の接続作業を迅速かつ適確に行なうことが可能となるという効果を有する。
しかしながら、かかる打抜き溝をコンクリート製のブロックに適用すると、コンクリートの強度の観点からあまり深い溝を作製することが難しいという課題があった。また、コンクリートカッター用の刃でコンクリートを切断する際に、プラスチックと比較してコンクリートは硬いため、削り始めにコンクリートカッターの刃を回転させるときに、刃を溝の中心に安定させるのが大変であるという問題があった。
実開昭59−56286号公報
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、プレキャスト型のコンクリートブロックにおいて、プレキャスト型コンクリートブロックの側面により深い溝を設け容易かつ迅速に切断可能にするとともに、切り始めにおいてコンクリートカッターの刃の位置を打抜き溝の中心に安定させやすいプレキャスト型コンクリートブロックを提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明にかかる側溝ブロック、暗渠ブロック又は集水枡等のプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、
側面に形成された第1溝と、前記第1溝の少なくとも一部に前記第1溝よりも深く形成された第2溝と、を有する打抜き溝を備えたことを特徴とするプレキャスト型コンクリートブロック。
プレキャスト型コンクリートブロックの側面に形成される貫通孔の周囲に打抜き溝を形成しつつ、この打抜き溝の中でさらに深い溝からなる第2溝を形成することによって、コンクリートカッター用の刃をより深く挿入可能にし、かつコンクリートカッターの刃を安定して溝の中心に配置することができるようにしたものである。一方で、打抜き溝のすべてを深い溝にしてしまうと打抜き溝の強度が不足してしまう可能性がある。そこで、打抜き溝の一部のみを深い溝にすることによって打抜き溝の強度を確保したものである。
また、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、前記第2溝は、先端が狭くなるようにテーパーが設けられていることを特徴とするものであってもよい。
かかる構成を採用したことによって、コンクリートカッターの刃を差し込んだ際に、刃の側面を第2溝の両側側面によって挟み込む形になるため、コンクリートカッターの刃が切断方向に対して横方向にぶれることを防止することができる。
さらに、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、前記打抜き溝は、複数の円形、四角形又は多角形に形成されていることを特徴とするものであってもよい。
かかる構成を採用することによって、貫通孔の形状及び位置を選択して貫通孔を作製することができるようになるため、汎用性の高いプレキャスト型コンクリートブロックを提供することができる。
さらに、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、前記打抜き溝は、格子状に形成されていることを特徴とするものであってもよい。
格子状にすることによって様々な位置に様々な大きさの貫通孔を形成することができるプレキャスト型コンクリートブロックを提供することができ、更に汎用性の高いプレキャスト型コンクリートブロックを提供することができる。
さらに、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、前記第2溝は、前記第1溝の角又は交差部以外の部分に設けられていることを特徴とするものであってもよい。
角や交差部以外の部分、すなわち直線部分に第2溝を形成することで、より容易にコンクリートカッターの刃を第2溝に挿入しやすくすることができる。
さらに、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、前記第1溝の底面は、平面で形成され、少なくとも溝の幅は4mm以上であることを特徴とするものであってもよい。
コンクリートカッターの刃の幅は概ね4mm以下であるので、溝の底面の幅を4mm以上とすることによって、コンクリートカッターの刃が第1溝に挟まって移動しづらくする可能性を低減することができる。
さらに、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、前記第2溝の長さは、5cm以上であることを特徴とするものであってもよい。
第2溝は、切断初めにコンクリートカッターの刃を挿入し、安定させるためのものであるので、コンクリートカッターの刃が挿入可能な大きさであればよい。概ね、5cm以上であれば、既知のコンクリートカッターの刃が挿入可能となる。
さらに、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、前記第2溝の端面は、斜面に形成されていることを特徴とするものであってもよい。
第2溝の長手方向の端面を斜面に作製することによって、コンクリートカッターの刃が第2溝の角にあたることを防止したり、仮にあたった場合であっても直角又は鋭角の角がコンクリートカッターの刃にあたることを防止できる。そのため、コンクリートカッターの刃の回転が止まったり、コンクリートカッターの刃が損傷したりする可能性を低減することができる。
さらに、本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、
前記プレキャスト型コンクリートブロックは、底面部を有してなり、
前記底面部を有する底面ベース部と上方部分とで分割可能であることを特徴とするものであってもよい。
かかる構成を採用することによって、上方部分のみを交換することによって、適切な溝を有するプレキャスト型コンクリートブロックを提供することができる。
さらに、前述したプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、
前記プレキャスト型コンクリートブロックは、集水枡であり、
前記集水枡の上面の少なくとも一部には、雨水が流れるための凹溝を備えていることを特徴とするものであってもよい。
かかる構成を採用することによって、路面又は側溝の蓋の上を流れてきた雨水を好適に集水枡内に誘導することができる。
さらに、上述したプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、
前記プレキャスト型コンクリートブロックは集水枡であり、
底面は、凹状に形成されてなり、かつ前記底面の形状に沿って形成された土砂受皿を有することを特徴とするものであってもよい。
かかる構成を採用することによって、底面に堆積した土砂を土砂受皿ごと取り出すことで、容易に土砂を排出することができる。
本発明にかかるプレキャスト型コンクリートブロックによれば、より深い第2溝を設けることでコンクリートカッター用の刃をより深く挿入可能にし、かつコンクリートカッターの刃を安定して溝に配置可能とすることができる。
図1は、第1実施形態にかかる集水枡100の斜視図である。 図2は、第1実施形態にかかる集水枡100の側面図である。 図3は、図2のA−A断面図及びB−B断面図である。 図4は、第2溝12にコンクリートカッターの刃51を差し込んだ状態を示す模式図である。 図5は、第2実施形態にかかる集水枡100の側面図である。 図6は、第3実施形態にかかる集水枡100の側面図である。 図7は、第4実施形態にかかる集水枡100の斜視図である。 図8は、第4実施形態にかかる集水枡100の斜視図である。 図9は、第5実施形態にかかる集水枡100の断面図である。 図10は、第5実施形態にかかる集水枡100の図8に対して90°方向から見た集水枡100の断面図である。 図11は、第5実施形態にかかる土砂受皿の斜視図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態にかかるプレキャスト型コンクリートブロックについて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。なお、以下の実施形態において、プレキャスト型コンクリートとして集水枡100を例として説明するが、勿論、プレキャスト型コンクリートは集水枡100に限定するものではない。
第1実施形態にかかるプレキャスト型コンクリートブロックとしての集水枡100が図1及び図2に示されている。図1は、集水枡100の斜視図であり、図2は、集水枡100の側面図であり、図3は、図2のA−A部及びB−B部の断面図である。
第1実施形態にかかる集水枡100は、図1に示すように、全体が立方体又は直方体に形成されている。集水枡100の底面は設けられていてもよいし、なくてもよい。底面を設けていない筒状の形態の場合は、現場にて現場打ちコンクリートによって底面を作製するか、後述するように分割された底面と組み合わせて使用される。
集水枡100の側面には、側面視で四角形に打抜き溝10が形成されている。打抜き溝10は、図2及び図3に示すように、第1溝11と、この第1溝11よりも深さの深い溝からなる第2溝12とを有している。
第1溝11の断面形態は、四角形、逆台形、三角形等特に限定するものではないが、図3Aに示すように、逆台形に形成することが好ましい。また第1溝11には底面11aを設け、この底面11aの幅が4mm以上となるに設けることが好ましい。より好ましくは5mm以上である。この打抜き溝10は、後述するように、コンクリートカッターの刃51(図4参照)の誘導路としての機能を有する。コンクリートカッターの刃51は、概ね4mm以下であるため、この刃51の幅より若干広い幅に形成することによって、コンクリートカッターの刃51が第1溝11の側面と当接したり、干渉したり又は挟まったりして進行が妨げられることが防止できる。
第2溝12は、第1溝11よりも深い溝を有する。第2溝12の断面は、四角形、逆台形、三角形等特に限定するものではないが、図3Bに示すように、深さが深くなるほど溝の幅が狭くなるようにテーパー状に形成するとよい。例えば、逆台形、逆三角形に形成するとよい。テーパー状にすることで、コンクリートカッターの刃51を第2溝12に挿入した際に、コンクリートカッターの刃51の幅方向の移動が規制され、刃51が常に第2溝12の幅方向の真ん中に配置されるため、切り初めの際に打抜き溝10の中央を確実に切断することができ、また切断中もコンクリートカッターの刃51が幅方向へぶれることが防止され、中央をまっすぐに切断することができる。第2溝12は、コンクリートカッターの刃51を最初に挿入する際の挿入し易さ、挿入された後の安定性等の確保が目的であるので、コンクリートカッターの刃51が挿入可能な程度の長さ、概ね5cm以上あれば十分である。また、第2溝12は、側面視で四角形に形成された打抜き溝10の角以外の部分に設けることが好ましい。コンクリートカッターの刃51を差し込み易く角は応力が集中する可能性があり、深い溝を形成すると強度が低下する可能性があるからである。勿論角部に設けることを除外するものではない。また、図4Aに示すように、第2溝12の端部、すなわち、第1溝11との境目の面は、開口側が広くなるように斜面に形成するとよい。境目の面12aを斜面に形成することによって、直角に形成した場合と比較して、コンクリートカッターの刃51が当接した場合に、コンクリートカッターの刃51に対して当接する角が鈍角に形成されるため、コンクリートカッターの刃51が滑りやすく、刃51と角が引っ掛かってコンクリートカッターの刃51が止まってしまったり、一部が欠けてしまったりする可能性を低減することができる。より好ましくは、図4Bに示すように、コンクリートカッターの刃51が斜面に直接当接する角度となるように斜面を形成するとよい。さらに、図4Cに示すように、境目の面12aも中心部分が凹んだ断面がV字状となるように形成することによって、コンクリートカッターの刃51が中心に誘導されやすくなる。
以上のように作製された集水枡100は以下のように使用される。流入管や側溝ブロック等が取り付けられる側の側面に貫通孔を作製する。貫通孔を作製するには、まず、第2溝12にコンクリートカッターの刃51を挿入する。第2溝12は、第1溝11よりも深く形成されているので、より深くまで刃51を挿入することができる。そのため、コンクリートカッターの刃51をより安定して挿入することができる。特に、第2溝12にテーパーを設けた場合には、コンクリートカッターの刃51と同じ溝の幅になるところまで刃51を差し込むことによって、第2溝12の中心にコンクリートカッターの刃51が自然に配置されるとともに、第2溝12の幅方向の移動が抑えられ、刃51がぶれることが防止される。よって打抜き溝10の中央を直線状に切断することができる。この状態からコンクリートカッターを駆動し、まず第2溝12においてコンクリートカッターの刃51によって集水枡100の内壁面側まで切断して第2溝12の部分を貫通させる。このときに、第2溝12は、第1溝11に対して深い溝に作製されている、即ち、第2溝12の部分は、側壁面が第1溝11の部分よりも薄く作製されている。よって、コンクリートカッターの刃51を、容易かつ迅速に貫通させることができる。第2溝12を貫通させた後は、第2溝12及び第1溝11に沿ってコンクリートカッターを移動させて側面を切断していく。こうして四角形に形成された打抜き溝10の1辺が完全に切断される。同様にして残る3辺を切断することによって、打抜き溝10によって囲まれた四角形の貫通孔が形成される。こうして貫通孔が形成された集水枡100は、貫通孔側に、例えば流入管、側溝ブロック等を配置して路面に敷設される。
このように本発明による集水枡100は、コンクリートカッターの刃51が挿入可能な程度の大きさの深い第2溝12が形成されていることから、打抜き溝10全体が深い溝で作製されているものに対して、集水枡100の側面の強度低下を低減でき、十分な強度を保持することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる集水枡100が図5に示されている。図5は、第2実施形態にかかる集水枡100の側面図である。
第2実施形態にかかる集水枡100は、打抜き溝10で作製された2つの四角形が一部重なるように設けられている点が第1実施形態と異なる。
第2実施形態の集水枡100に設けられる第1溝11及び第2溝12の断面は、第1実施形態の第1溝11及び第2溝12と同様である。第2溝12は、打抜き溝10の角及び交差部10bも避けて設けられている。交差部10bも応力が集中する可能性があるので、交差部10bを避けることによって打抜き溝10の強度が低下することを防止することができる。勿論、角及び交差部10bに設けることを排除するものではない。
かかる第2実施形態にかかる集水枡100によれば、1つの側面で2つの四角形の貫通孔を選択して設けることができる。そのため流入管等の位置に合った方の貫通孔を開けることができる。なお、四角形の組み合わせは、必ずしも、2つである必要はなく、3つ又は4つ以上の四角形の組み合わせであってもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態にかかる集水枡100が図6に示されている。図6は、第3実施形態にかかる集水枡100の側面図である。
第3実施形態にかかる集水枡100は、打抜き溝10が複数交差するように格子状に形成されている点が第1実施形態と異なる。打抜き溝10の第1溝11及び第2溝12の形態は、第1実施形態と同様である。このように格子状に打抜き溝10を作製することによって、貫通孔の位置及び大きさのいずれも複数の選択が可能となり作製できる貫通孔のバリエーションを増やすことができ、より汎用性の高い集水枡100とすることができる。第2溝12は、打抜き溝10のどの位置に設けても構わないが、第2実施形態と同様に、角及び溝が交差する交差部を避けて設けることが好ましい。角や交差部は、応力が集中する可能性があるので、角及び交差部を避けることによって溝の強度が低下することを防止することができ、より深い溝を形成することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態にかかる集水枡100が図7に示されている。図7は、第4実施形態にかかる集水枡100の斜視図である、第4実施形態にかかる集水枡100は、上方部101と底面ベース部102とに分割可能に形成されている。
上方部101は、第1実施形態から第3実施形態にかかる集水枡100の底面がないタイプであり、筒状に形成されている。側壁の底面101aは、底面ベース部102と組み合わせやすいように、一部突出して形成されている。
底面ベース部102は、上方部101と組み合わせ可能な形態に作製されており、上方部101の側壁の底面101aと反転した側壁を有する。
上方部101と底面ベース部102は、重ねた状態で固定可能な固定部材103を設けても良い。図7においては、両方を跨ぐように配置された鉄板をボルト締めすることで固定しているが、固定方法は特に限定するものではなく、種々の手段を採用しうる。
このように、上方部101と底面ベース部102を分割可能に作製することによって、底面ベース部102は共通に使用し、所望する貫通孔の形態、位置等に合わせた打抜き溝10を有する上方部101を使用することによって、より多くの貫通孔の形態及び位置に対応することが可能となり、汎用性に優れた集水枡100とすることができる。また、底面ベース部102は、共通して使用可能であるので、作製用の型を共用することができ、型作製コストを削減することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態にかかる集水枡100が図8に示されている。図8は、第5実施形態にかかる集水枡100の斜視図である、第5実施形態にかかる集水枡100は、側壁の上面の少なくとも一部に雨水を誘導する凹溝14が形成されている。その他の点は、第1実施形態から第4実施形態のいずれかの形態を採用することができる。
第5実施形態にかかる集水枡100は、上面に凹溝14が設けられているため、この凹溝14が雨水等の誘導路となり、好適に雨水を集水枡100内に導くことができる。凹溝14の作製位置は、4つの側壁の上面に1つでも構わないし、2つの側壁上面、3つの側壁上面さらにはすべての側壁上面に設けても構わない。それぞれ凹溝14が設けられた側壁の上面に雨水の誘導路が形成されることになる。また、側壁は必ずしもすべてコンクリート壁である必要はなく、図8に示すように、一部金属板15で作製しても構わない。金属板15で作製することにより、図8のC−C断面図に示すように、天上部壁104を金属板15に近接して作製することができ、その分側壁の厚さを薄くすることができる。そのため打抜き溝10の部分の厚さを薄くできるため、より容易に側壁に貫通孔を形成しやすくすることができる。
こうして作製された集水枡100は、第1実施形態から第3実施形態と同様に、側面に貫通孔が形成され、側面側に側溝ブロック等を敷設して使用される。
この第5実施形態に係る集水枡100は、図8に示すように、集水枡100の凹溝14と同様又は凹溝14より浅い溝で作製され、上面に一段低く形成された凹状の蓋用雨水誘導路211を有する側溝ブロック用蓋210と組み合わせることで、より好適に使用されうる。こうした側溝ブロック用蓋210と組み合わせることで、雨水は、側溝ブロック用蓋210の蓋用雨水誘導路211に集められ、蓋用雨水誘導路211を流れてきた雨水は、集水枡100と側溝ブロック用蓋210との間から下方へ側溝ブロック(図示しない)内へ排水するとともに、仮に越水した雨水も効率よく凹溝14に流れ、効率的に集水枡100内に雨水を誘導することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態にかかる集水枡100が図9に示されている。第6実施形態にかかる集水枡100の打抜き溝10は第1実施形態〜第3実施形態と同様である。集水枡100の内側面は、図9に示すように、突出する部分がないように平面に形成されている。
集水枡100の上面側は、グレーチング300の厚さとほぼ同様の厚さ低く形成されたグレーチング載置領域115が内側に設けられており、後述するグレーチング300の両側面端部を回転可能に支持する回転軸116が設けられている。
グレーチング300は、特に限定するものではない。例えば、既知のグレーチングと同様に、ベアリングバーとクロスバーを有する鋼鉄製のものが挙げられる。その一方端部には、図10に示すように、グレーチング300を持ち上げるための把持部321が設けられており、グレーチング300は回転軸116を中心に回動するように開閉可能に設けられる。
集水枡100の底面は、凹状に形成されている。すなわち、底面112は、一方側面側から視認した場合に、図9に示すように、底面中央部112aが最も低く形成されてなり、底面中央部112aに対して両側底面部112bは、両側の内側壁113に向かって徐々に高くなるような斜面で形成されている。底面中央部112aは、先端が角度を有するように折れ曲がって形成されていてもよいし、丸みを帯びるように形成してもよい。また、底面中央部112aは、両側の内側壁113に対して完全に中央という意味ではなく、中央又は中央近傍であってもよい。両側底面部112bは、図9に示すように、中央から両側の内側壁113に向かって、傾斜した平面から円弧状に湾曲した湾曲面を経由して内側壁113に対して滑らかに連続して移行するように形成されている。なお、全体が湾曲面に形成されていてもよい。内側壁113と底面112との境目は、滑らかに移行しているように形成することが好ましいが、必ずしも完全に滑らかとなるように形成しなくても構わない。また、一方側面方向に対し、水平方向へ90°の方向から視認した場合は、図9に示すように、底面112は、水平に形成されている。しかしながら、一方側面方向に対し、水平方向へ90°の方向から視認した場合の底面112は必ずしも水平面である必要はなく、中央が若干低くなるように形成してもよいし、その他の形態を採用することができる。
さらに、土砂受皿130が、底面112に配置されている。土砂受皿130は、雨等で流れてくる土砂等を受けるための皿であり、図11に示すように、集水枡100の底面112とほぼ同様の形状に形成され、図9に示すように、集水枡100の底面112に沿って配置できるように形成されている。受皿の底面には、雨水等の水分を下方に流下させる雨水用貫通孔133が複数設けられており、雨水を下方へ流下して比較的大きな土砂を上面に堆積できる。また、土砂受皿130には、グレーチング300と土砂受皿130とを架設する架設部材140を取り付けることができる。例えば、鎖、棒状体又は紐等の長尺部材からなり、柔軟な素材であっても硬質のものであってもよく、架設部材140を引き上げることによって、土砂受皿130を引き上げることができるものであれば、その形態、本数、素材等を自由に選択することができる。架設部材140の一方端部141は、土砂受皿130に取り付けられ、他方端部142は、図10に示すように、回転軸116より開閉側のグレーチング300のベアリングバー等に回動可能に取り付けられる。これにより、グレーチング300を開くことによって、土砂受皿130を持ち上げることができる。他方端部142を取り付ける位置については、グレーチング300の把持部121に近い方に取り付ければ、より土砂受皿130を高くまで持ち上げることができ、把持部121より遠い位置に設ければ、てこの原理により弱い力で土砂受皿130を持ち上げることができる。なお、他方端部142はグレーチング300に対して取り外し自在に設ければ、土砂受皿130を完全に取り外す際に便利である。
路面に敷設された集水枡100は、一定期間使用すると、図9に示すように、必然的に集水枡100の底面112に土砂が体積するので、一定量の土砂等が堆積したら、土砂受皿130を引き上げて堆積した土砂を除去する。この際に、土砂受皿130の周囲や受皿底面131の裏側には堆積した土砂が締め固まっていることから、単純に人間の力で引き上げるのは不可能であるか、困難である。しかし、本実施形態にかかる集水枡100は、グレーチング300を回転軸116を軸に開くことによって、てこの原理によって弱い力で容易に土砂受皿130を引き上げることができる。また、土砂受皿130の受皿底面131が湾曲状に形成されていることに加え、両側に取り付けられている取付部134が引っ張られるため、土砂受皿130はわずかに撓むことによって、両側端部から徐々に引き剥がすように剥がされていくことになる。そのため、土砂受皿130全体を一気に引き剥がす場合と比較して弱い力で引き剥がすことができる。このように、てこの原理と周囲からの引き剥がしにより、容易に押し固まった土砂から土砂受皿130を引き剥がすことができる。固められた土砂等から土砂受皿130が一旦引き上げられれば、その後は人間の力でも容易に土砂受皿130を持ち上げることができ、土砂受皿130内の土砂を廃棄することができる。この際に、集水枡100の内側は平面で形成されているので、土砂受皿130を引き上げる際に、従来の集水枡のように引っ掛かる部分がなくスムーズに取り出すことができる。
なお、この第6実施形態においても底面ベース部と上方部とに分割可能に作製することによって、第6実施形態にかかる底面112及び土砂受皿130を有する底面からなる集水枡100とそれ以外の通常の底面の集水枡100とを適宜底面ベース部を組み合わせることによって、選択することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態においては、打抜き溝10の形態を側面視で四角形に形成したが、円形、楕円形、多角形等に形成してもよい。
また上述した実施形態においては、すべてプレキャスト型コンクリートブロックとして集水枡100を例として説明したが、勿論、集水枡100に限定するものではなく、適用可能な範囲において、L型擁壁、ボックスカルバート、可変側溝等、種々のコンクリートブロックに適用することができる。
上述した実施の形態で示すように、種々のコンクリートブロックとして産業上利用することができる。
10…打抜き溝、10b…交差部、11…第1溝、11a…底面、12…第2溝、12a…面、14…凹溝、15…金属板、51…刃、100…集水枡、101…上方部、101a…底面、102…底面ベース部、103…固定部材、104…天上部壁、112…底面、112a…底面中央部、112b…両側底面部、113…内側壁、115…グレーチング載置領域、116…回転軸、121…把持部、130…土砂受皿、131…受皿底面、133…雨水用貫通孔、134…取付部、140…架設部材、141…一方端部、142…他方端部、210…側溝ブロック用蓋、211…蓋用雨水誘導路、300…グレーチング、321…把持部


Claims (10)

  1. 側溝ブロック、暗渠ブロック又は集水枡等のプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、
    側面に形成された第1溝と、前記第1溝の少なくとも一部に前記第1溝よりも深く形成された第2溝と、を有する打抜き溝を備え、
    前記第1溝と前記第2溝の境目の面は、コンクリートカッターの刃が面に直接当接する角度となるように斜面に形成されていることを特徴とするプレキャスト型コンクリートブロック。
  2. 前記第2溝は、先端が狭くなるようにテーパーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプレキャスト型コンクリートブロック。
  3. 前記打抜き溝は、複数の円形、四角形、多角形に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレキャスト型コンクリートブロック。
  4. 前記打抜き溝は、格子状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプレキャスト型コンクリートブロック。
  5. 前記第2溝は、前記打抜き溝の角又は交差部以外の部分に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプレキャスト型コンクリートブロック。
  6. 前記第1溝の底面は、平面で形成され、少なくとも溝の幅は4mm以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプレキャスト型コンクリートブロック。
  7. 前記第2溝の長さは、5cm以上であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のプレキャスト型コンクリートブロック。
  8. 前記プレキャスト型コンクリートブロックは、底面部を有してなり、
    前記底面部を有する底面ベース部と上方部分とで分割可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のプレキャスト型コンクリートブロック。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、
    前記プレキャスト型コンクリートブロックは、集水枡であり、
    前記集水枡の上面の少なくとも一部には、雨水が流れるための凹溝を備えていることを特徴とするプレキャスト型コンクリートブロック。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載のプレキャスト型コンクリートブロックにおいて、
    前記プレキャスト型コンクリートブロックは集水枡であり、
    前記底面は、凹状に形成されてなり、
    かつ前記底面の形状に沿って形成された土砂受皿を有することを特徴とするプレキャスト型コンクリートブロック。
JP2017029472A 2017-02-20 2017-02-20 プレキャスト型コンクリートブロック Active JP6758219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017029472A JP6758219B2 (ja) 2017-02-20 2017-02-20 プレキャスト型コンクリートブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017029472A JP6758219B2 (ja) 2017-02-20 2017-02-20 プレキャスト型コンクリートブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018135654A JP2018135654A (ja) 2018-08-30
JP6758219B2 true JP6758219B2 (ja) 2020-09-23

Family

ID=63364838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017029472A Active JP6758219B2 (ja) 2017-02-20 2017-02-20 プレキャスト型コンクリートブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6758219B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4261823A (en) * 1979-07-26 1981-04-14 Summit Engineering Corporation Storm drain catch basin
JPS5956286U (ja) * 1982-10-01 1984-04-12 タキロン株式会社 下水処理用筒状体
JPS6066773U (ja) * 1983-10-12 1985-05-11 野原産業株式会社 管路中継用マンホ−ル
JP2526361B2 (ja) * 1993-10-15 1996-08-21 テイヒュー株式会社 鉄骨鉄筋コンクリ―ト用柱型枠の製造方法
JP3211149B2 (ja) * 1997-02-24 2001-09-25 揖斐川コンクリート工業株式会社 集水枡
JP3411891B2 (ja) * 2000-07-04 2003-06-03 重一 山内 多目的集水桝
JP5992009B2 (ja) * 2014-03-31 2016-09-14 株式会社ニュー・メソッド コンクリート枡

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018135654A (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5348421A (en) Trench forming assembly and method
JP2011163098A (ja) 砕石杭による地盤補強工法、及び打設治具
US20040126186A1 (en) Landscaping channel liner apparatus
JP6758219B2 (ja) プレキャスト型コンクリートブロック
JPS5991227A (ja) 矢板の撤去方法及び撤去用具
BE1023794B1 (nl) Een tip met uitsteeksels voor een grondverplaatsingsoperatie voor een funderingspaal
JP5992009B2 (ja) コンクリート枡
JP4993395B2 (ja) コンクリート面への溝の形成施工方法
KR101254189B1 (ko) 지향성 그라우팅 공법 및 장치
JP2010001698A (ja) 頭首工土砂吐
US20120121341A1 (en) Bunkers and methods for use in providing the same
JP6491728B1 (ja) 園芸用連続仕切り具
JP2009167755A (ja) 環境保全用ブロック
RU2614380C1 (ru) Рабочий орган кротователя
JP3221007U (ja) 雪切り用具
CA2080136C (en) Trench forming assembly and method
KR20200001199U (ko) 타설막이
JP3147160U (ja) ガードレールの支柱の雑草繁茂防止板
KR100662028B1 (ko) 옹벽축조용 식생블록
KR100908599B1 (ko) 반타발 고정 편을 지닌 소켓박스와 이의 제작방법
JP2006241891A5 (ja)
JP2021055270A (ja) 基礎コンクリート構造における水抜き通路の形成方法
US11021864B1 (en) Deck drain system
KR200412272Y1 (ko) 옹벽용 식생블록
JP3207177U (ja) スコップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6758219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250