JP3207177U - スコップ - Google Patents
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Abstract
【課題】刺さりやすく、かつ、掬う量を多くすることができるスコップを提供する。【解決手段】さじ部12の先端部には、先端に向かい幅が狭くなるように突出された複数の突出部12Aが設けられている。さじ部12の側部及び基端部には、さじ部12との間に間隔を開けて、棒状部材により囲い部14が設けられている。囲い部14は、例えば、さじ部12の側部及び基端部に沿って、基端部から側部に伸長して設けられている。囲い部14の基端部におけるさじ部12からの高さは、2cm以上5cm以下の範囲内とすることが好ましい。【選択図】図1
Description
本考案は、柄の一端部にさじ部が設けられたスコップに関する。
さじ部の先端が直線状である角型スコップは、一度に多くを掘り取ることができるという特徴を有している。しかし、その一方で、砂利や土に刺さりにくいので掬うのが難しく、また、雪掻きにおいても、凍った状態のものを砕き割るのが難しかった。そこで、例えば、さじ部の先端部に、先端に向かい幅が狭くなるように突出された楔形部を形成し、刺さりやすくしたスコップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1のように、さじ部の先端部に楔形部を形成すると、掬面が少なくなるので、掬える量が少なくなってしまい、作業効率が良くないという問題があった。
本考案は、このような問題に基づきなされたものであり、刺さりやすく、かつ、掬う量を多くすることができるスコップを提供することを目的とする。
本考案のスコップは、柄の一端部にさじ部が設けられたものであって、さじ部の先端部には、先端に向かい幅が狭くなるように突出された複数の突出部が設けられ、さじ部の側部及び基端部には、さじ部との間に間隔を開けて、棒状部材により囲い部が設けられたものである。
本考案によれば、さじ部の先端部に、先端に向かい幅が狭くなるように突出された複数の突出部を設けるようにしたので、刺し込みにくい砕石や土砂等、又は、粘土質の土壌であっても、容易に刺して掬うことができる。また、除雪作業や堅い雪の崩し等も簡単に行うことができる。更に、砕石均し作業の場合、従来のスコップでは大きな砕石だけ運び小さい石が残ってしまうが、本考案によれば、小さい石も一緒に運ぶことができる。
また、本考案によれば、さじ部の側部及び基端部に、さじ部との間に間隔を開けて囲い部を設けるようにしたので、囲い部により掬ったものを支えることができ、掬う量を多くすることができる。
更に、囲い部の基端部におけるさじ部からの高さを2cm以上5cm以下とするようにすれば、又は、囲い部の側部における先端が、基端部から先端部に向かい、基端部と先端部との間の距離の50%以上80%以内の範囲内で離れた領域に位置するようにすれば、又は、突出部の長さを4.5cm以上6.5cm以下とするようにすれば、より高い効果を得ることができる。
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施の形態に係るスコップの構成を表すものであり、図1(A)は掬う面の側から見た図、図1(B)は横から見た図である。このスコップ10は、例えば、角型スコップ等の平坦な先端部を有するスコップを改良したものであり、柄11の一端部にさじ部12が設けられ、柄11の他端部には握り部13が設けられている。
さじ部12の先端部には、先端に向かい幅が狭くなるように突出された複数の突出部12Aが設けられている。容易に刺して掬うことができるようにするためである。突出部12Aは、例えば、さじ部12の側部に沿って両側に1つずつ設けられ、更に、その間に3つ設けられることが好ましい。突出部12Aの先端は、尖っていてもよいが、平坦部12Bが設けられていてもよい。突出部12Aの長さL1は、例えば、4,5cm以上6.5cm以下であることが好ましい。4.5cmよりも短いと、刺す力が弱くなり、6.5cmよりも長いと掬う面が小さくなってしまうからである。
さじ部12の側部及び基端部には、さじ部12との間に間隔を開けて、棒状部材により囲い部14が設けられている。囲い部14は、例えば、さじ部12の側部及び基端部に沿って、基端部から側部に伸長して設けられている。これにより、囲い部14で掬ったものを支え、掬う量を多くすることができるようになっている。囲い部14を棒状部材により構成し、さじ部12との間に間隔を設けるのは、例えば、粘土質の土を掬った時に囲い部14にくっついて離れなくなってしまうことを防止するためである。
囲い部14を構成する棒状部材は、例えば、鉄やステンレスなどの金属製の針金が好ましい。棒状部材の直径は、例えば、3mm以上7mm以下の範囲内とすることが好ましく、4mm以上6mm以下の範囲内とすればより好ましい。3mmよりも細いと十分な強度を得ることができないが、7mmよりも強度を高くする必要性は低いからである。囲い部14の基端部におけるさじ部12からの高さHは、2cm以上5cm以下の範囲内とすることが好ましく、3cm以上4cm以下の範囲内とすればより好ましい。2cmよりも低いと掬う量を十分に多くすることができず、5cmよりも高いと保管時や持ち運び時に邪魔になる恐れがあるからである。
囲い部14の側部における先端は、例えば、基端部から先端部に向かい、基端部と先端部との間の距離L2の50%以上80%以内の範囲内で離れた領域X1に位置していることが好ましく、基端部と先端部との間の距離の60%以上75%以内の範囲内で離れた領域X2に位置すればより好ましい。基端部と先端部との間の距離L2の50%未満では囲い部14の長さが短く掬う量を多くすることができず、基端部と先端部との間の距離の80%を超えると先端部に近くなりすぎ刺す時に邪魔になってしまうからである。
なお、囲い部14の側部におけるさじ部12からの高さは、基端部における高さと同一でもよいが、先端側において高さを徐々に低くすることが好ましい。刺す時に邪魔にならないようにするためである。また、囲い部14とさじ部12との間には、必要に応じて、棒状部材等よりなる支持部15を設けることが好ましい。
このように本実施の形態によれば、さじ部12の先端部に、先端に向かい幅が狭くなるように突出された複数の突出部12Aを設けるようにしたので、刺し込みにくい砕石や土砂等、又は、粘土質の土壌であっても、容易に刺して掬うことができる。また、除雪作業や堅い雪の崩し等も簡単に行うことができる。更に、砕石均し作業の場合、従来のスコップでは大きな砕石だけ運び小さい石が残ってしまうが、本考案によれば、小さい石も一緒に運ぶことができる。
また、さじ部12の側部及び基端部に、さじ部12との間に間隔を開けて囲い部14を設けるようにしたので、囲い部14により掬ったものを支えることができ、掬う量を多くすることができる。
更に、囲い部14の基端部におけるさじ部12からの高さHを2cm以上5cm以下とするようにすれば、又は、囲い部14の側部における先端が、基端部から先端部に向かい、基端部と先端部との間の距離L2の50%以上80%以内の範囲内で離れた領域X1に位置するようにすれば、又は、突出部12Aの長さを4.5cm以上6.5cm以下とするようにすれば、より高い効果を得ることができる。
以上、各実施の形態を挙げて本考案を説明したが、本考案は上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記各実施の形態では、各構成要素について具体的に説明したが、全ての構成要素を備えていなくてもよく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
10…スコップ、11…柄、12…さじ部、12A…突出部、12B…平坦部、13…握り部、14…囲い部、15…支持部
Claims (3)
- 柄の一端部にさじ部が設けられたスコップであって、
前記さじ部の先端部には、先端に向かい幅が狭くなるように突出された複数の突出部が設けられ、
前記さじ部の側部及び基端部には、前記さじ部との間に間隔を開けて、棒状部材により囲い部が設けられた
ことを特徴とするスコップ。 - 前記囲い部は、前記さじ部の前記側部及び前記基端部に沿って、前記基端部から前記側部に伸長して設けられており、
前記囲い部の前記基端部における前記さじ部からの高さは、2cm以上5cm以下であり、
前記囲い部の前記側部における先端は、前記基端部から前記先端部に向かい、前記基端部と前記先端部との間の距離の50%以上80%以内の範囲内で離れた領域に位置している
ことを特徴とする請求項1記載のスコップ。 - 前記突出部の長さは4.5cm以上6.5cm以下である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスコップ。
Priority Applications (1)
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JP2016004005U JP3207177U (ja) | 2016-08-17 | 2016-08-17 | スコップ |
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Publications (1)
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JP3207177U true JP3207177U (ja) | 2016-10-27 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3207177U (ja) |
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2016
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