JP6832575B2 - グレーチング用取外し具 - Google Patents

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Description

本発明は側溝等の溝蓋たるグレーチングを開けるのに使用されるグレーチング用取外し具に関する。
例えば道路等の側溝には排水を良くするためにグレーチングが用いられ、強度的な観点から一般に金属製グレーチングが多用されている。そして、最近はバリアフリー化やベビーカーへの配慮、またハイヒールの踵が格子内に入り込まないようにするため、細目タイプの金属製グレーチングが増加傾向にある。さらにはオリンピックを控え景観重視等から極細目のものまで登場している。
しかし、細目や極細目タイプになると、小石等が引っかかったり詰まりやすくなったりして、排水機能を低下させるだけでなく目詰まりが却って景観を損なう結果になっている。
こうしたなか、目詰まりを起こし難くし、小石が詰まっても簡単に抜き落とせるグレーチングが提案されている(例えば特許文献1)。
特開平11−124894号公報
しかるに、特許文献1は、その請求項1記載のごとく「…該ベアリングバーは上端面の厚みより下端面の厚みを小さくして横断面視テーパ状に形成する」金属製グレーチングであり、グレーチングのスリット幅よりも大きな部位を有する小石等の障害物は、グレーチング下方へ抜け出すことができず、スリットを埋める事態を招く。そして、グレーチング上から走行車両等の荷重が加わって噛んでしまうと、簡単に取り除くこともできない。グレーチング上に出る小石(障害物)の上部分は歩行者が躓く原因にもなる。
また、何かの拍子にベアリングバー間のスリット内に小石が潜り込んで詰まった場合は、指を入れて取り除こうとしても、グレーチングが細目仕様になっているため、スリット幅が狭くて作業者の手が中に入らない。ドライバー等を用いて上からたたき落とすことも考えられるが、作業効率が悪い。滑る危険性があり、さらにドライバー等の先端が変形し易い。
一方、グレーチングはメンテナンス等で開ける機会があり、その際、特開2002-138504号公報の記載治具に類するグレーチング用取外し治具が使用される。ただ、こうしたグレーチング用取外し治具は、グレーチングへ引掛け部を引掛けてグレーチングを開けるだけに用いる専用治具にとどまっていた。
本発明は、上記問題を解決するもので、グレーチングを開けるのに用いるにとどまらず、グレーチングに詰まった小石等の障害物を簡便除去できる機能を付加し、さらにスリット内に入り込んでしまった障害物に対しても、上からたたいて下方へ効率良く抜き落とせる機能を備えることも可能なグレーチング用取外し具を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、細長部材(2)の先端側にグレーチング(6)へ引掛けて開ける引掛け部(3)を形成すると共に、該細長部材(2)の基端部位(25)に把手(4)を取付けたグレーチング用取外し具(1)において、前記把手(4)が、前記細長部材(2)の基端部位(25)から前記引掛け部(3)側とは反対側方向の後方へ向けて二股に分かれて延在する一対のアーム部(41,41)と、両アーム部(41,41)に係る一方の後方張出部分(41b)と他方の後方張出部分(41b)とを連結してなる握り部(45)と、を備え、さらに一方のアーム部(41)に係る後方張出部分(41b)よりも他方のアーム部(41) 係る後方張出部分(41b)を後方へ延在させて帯板状の延在部分(42)が形成され、且つ該延在部分(42)の板厚面(421)に凹凸部(421a)が設けられていることを特徴とするグレーチング用取外し具にある。
請求項2の発明たるグレーチング用取外し具は、請求項1で、握り部(45)を軸状の握り部とし、さらに前記凹凸部(421a)を鋸状に形成したことを特徴とする。請求項3の発明たるグレーチング用取外し具は、請求項1又は2で、細長部材(2)を、その主要部面(21)の長手方向との直交方向が帯幅方向になる帯板状体にし、且つ該細長部材の先端部分(24)を該主要部面(21)の板面に対しJ字状に垂直カットして前記引掛け部(3)を形成すると共に、前記一対のアーム部(41)及び前記延在部分(42)が、前記細長部材(2)の帯板状体の帯幅方向に帯幅方向を合わせた帯板状であることを特徴とする。請求項4の発明たるグレーチング用取外し具は、請求項1〜3で、一対のアーム部(41,41)は、平面視コ字状に、外方張出部分(41a)で二股に分かれてそれぞれの先端で前記後方張出部分(41b)が延在し、且つ帯板状の前記延在部分(42)の後端面(425)に凹状に切欠く凹み(425a)が形成されたされたことを特徴とする。請求項5の発明たるグレーチング用取外し具は、請求項1〜4で、後方張出部分(41b)で、前記握り部(45)側とは反対側の主板面(41ba)に、先端面(51)が平坦な柱状突起(5)がさらに突出形成されたことを特徴とする。請求項6の発明たるグレーチング用取外し具は、請求項1〜5で、両アーム部(41,41)に係る一方の後方張出部分(41b)と他方の後方張出部分(41b)間の距離よりも前記握り部(45)を長くして、該握り部(45)が前記他方のアーム部(41)に係る前記後方張出部分(41b)に設けた透孔を貫通し、前記握り部(45)側とは反対側の主板面(41ba)に、前記柱状突起(5)が突出形成されたことを特徴とする。
本発明のグレーチング用取外し具は、グレーチングを開ける治具にとどまらず、グレーチング上に上部を出して該グレーチングに詰まった小石等の障害物を簡単に取り除くことができ、さらにスリット内にもぐり込んでしまった障害物も容易に下方へ落下させる機能を付加した治具にもなり、一本で複数機能を有して便利で、且つ使い勝手が良く、保管も容易になるなど優れた効果を発揮する。
実施形態1のグレーチング用取外し具の一形態で、引掛け部の突端を上側にしたその全体斜視図である。 図1の取外し具を上下逆置きにした全体斜視図である。 側溝に蓋をしたグレーチングが取外し具を使って開けられる様子を示す斜視図である。 スリットに嵌り込んだ小石に延在部分を潜り込ませる姿態の部分斜視図である。 図4の状態から進んで、小石を取外し具で除去する様子を示す正面図である。 ベアリングバー間のスリット内に潜り込んだ小石に延在部分の凹みをあてがう説明斜視図である。 スリット内に潜り込んだ小石を、外方張出部分をたたいて下方へ叩き落とす断面説明図である。 実施形態2の取外し具で、図2に対応する斜視図である。 側溝に蓋をするグレーチングが図8の取外し具を使って開けられる様子を示す斜視図である。 図8の取外し具でスリット内に潜り込んだ小石を、外方張出部分をたたいて下方へ叩き落とす断面説明図である。
以下、本発明に係るグレーチング用取外し具について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図7は本発明のグレーチング用取外し具(以下、単に「取外し具」ともいう。)の一形態で、図1は引掛け部の突端を上側にした取外し具の全体斜視図、図2は図1の取外し具を逆置きにした全体斜視図、図3は側溝に蓋をしたグレーチングが取外し具を使って開けられる姿態の斜視図、図4はスリットに嵌り込んだ小石に延在部分を潜り込ませる姿態の斜視図、図5は図4の状態から進んで、小石を取外し具で除去する姿態の正面図、図6はベアリングバー間のスリット内に潜り込んだ小石に延在部分の凹みをあてがう説明斜視図、図7はスリット内に潜り込んだ小石を、外方張出部分をたたいて下方へたたき落とす断面説明図である。図面を判り易くするため、図7及び後述の図10で、ベアリングバー7の断面表示のハンチングを省略する。
グレーチング用取外し具1は、細長部材2の先端側にグレーチング6へ引掛けて、側溝D等に蓋をした状態のグレーチング6を開けるための引掛け部3が形成されると共に、該細長部材2の基端部位25に把手4を取付けたグレーチング6の開閉治具である。細長部材2と引掛け部3と把手4とを具備する。そして、該把手4に延在部分42を設ける。該延在部分42に凹凸部421aを有するアーム部41と、軸状の握り部45とを備えた把手4になっている。
細長部材2は、その主要部面21の長手方向との直交方向が帯幅方向になる帯板状体であり、引掛け部3にグレーチング6を引掛けて開ける際の柄の部分に相当する。細長部材2は棒状体,軸状体でもよいが、本実施形態は、所定厚みtの金属製平板材(ここでは鋼板)をレーザ加工機によるレーザ切断で、図1,図2のごとく一対のアーム部41,41のうちの一方を含めて、細長帯板状体に形成する。細長部材2に延在する一方のアーム部41は、レーザ切断後の曲げ加工によって形成される。符号210は先端部分24寄りに設けた手づかみ用波形部で、スリットSに嵌り込んだ小石Nを取外し具1で除去する時、手HDで握る部位になることから滑り難い波状にしている。
引掛け部3は、側溝D等に蓋をしたグレーチング6が開けられる際、グレーチング6に引掛けることのできる先が曲がった鉤状部である。本実施形態は、主要部面21の長手方向との直交方向が帯幅方向になる細長部材2に係る帯板状体の先端部分24を、主要部面21の板面に対しJ字状に垂直カットして、図1,図5ごとくの引掛け部3を形成する。引掛け部3は、レーザ加工機によるレーザ切断で細長部材2の主要部面21の切断加工と一緒に、J字状に切断加工形成されている。尚、細長部材2と当初は別体の引掛け部3を該細長部材2の先端側に固着形成してもよい。
把手4は、細長部材2の基端部位25から、一対のアーム部41,41を前記引掛け部3側とは反対側方向の後方へ向けて二股に分かれて延在させ、且つその一対のアーム部41,41間を短軸状握り部45で連結してなる把持部材である。ここで、本発明でいう「前方」,「後方」とは細長部材2の主要部面21を基準にしてその先端側にある引掛け部3が在る方向が前方で、把手4が在る方向が後方とする。図5の正面視の取外し具1でいえば、紙面左斜め上方が前方で、紙面右斜め下方が後方になる。両アーム部41,41に係る一方の後方張出部分41bと他方の後方張出部分41bとを握り部54が連結している。
把手4については、一対のアーム部41,41に握り部45を設けた別体の把手4を、細長部材2の基端部位25に結合一体化させてもよいが、本実施形態は図1,図2のように細長部材2の基端部位25から後方に帯幅一定でそのまま延ばして、帯板状のアーム部41の一方を担わせている。該アーム部41は、細長部材2の帯板状体の帯幅方向に帯幅方向を合わせ、且つ帯幅の幅を同じにした帯板状体にする。図2でいえば、一方のアーム部41が、細長部材2の基端で曲げ加工によって図面奥方の外方へ屈曲して外方張出部分41aが形成され、さらに該外方張出部分41aの先端で後方に略直角に屈曲して後方張出部分41bが形成される。
他方のアーム部41については、細長部材2と一緒に一枚の鋼板から一体に造られた一方のアーム部41と違って、当初は別体の金属製帯状体である。他方のアーム部41は、細長部材2,一方のアーム部41の帯幅の幅と板厚tとを同じにして、他方のアーム部41の基端を細長部材2の基端部位25に帯幅方向を合せて溶接固定される。符号WDは溶接部分を示す。他方のアーム部41は、予め曲げ加工が施されており、細長部材2への溶接固定によって図2のごとく細長部材2の基端部位25で、主要部面21の板面から手前方向に突き出して外方張出部分41aが形成され、さらに該外方張出部分41aの先端で後方に屈曲して後方張出部分41bが形成される。
両アーム部41,41の両外方張出部分41a,41aは、図7のごとく細長部材2の主要部面21に対し左右外方へそれぞれ直角に張り出す。そして、各外方張出部分41aの先端で後方に略直角に屈曲させて後方張出部分41bを形成する。細長部材2から一対のアーム部41,41が平面視コ字状に二股に分かれて延在する。
ここで、本発明でいう平面視コ字状には図7のごとく左右の外方張出部分41aに段差があり、多少ずれているものも含む。両アーム部41,41の後方張出部分41bに係る主板面41baと細長部材2の主要部面21とは図示のごとく互いに平行になるように設定される。取外し具1は図5の正面視でいえば細長部材2,外方張出部分41a,後方張出部分41bの帯幅が同図で縦方向(紙面垂直方向)に起立する状態にあり、両後方張出部分41bの両帯板面間を軸状握り部45で連結して把手4とする。本発明でいう握り部45の軸状には筒状を含む。同様の作用,効果を発揮するからである。両帯板間の距離は手HDの幅よりも若干大き目とする。両アーム部41,41のうちの一方の後方張出部分41b(後端部分)に一端を固着し、他端を該後方張出部分との他方の対向部位に固着する握り部45を設けて前記把手4とする。短軸状握り部45と外方張出部分41aとは略平行にする。
さらに両アーム部41,41に係る後方張出部分41bのうちの他方を一方よりも後方へ延在させて、帯板状の延在部分42が形成される。延在部分42は当初、別体部品にして後方張出部分41bに固着してもよい。本実施形態は取外し具1の簡略化を目指し、他方のアーム部41に係る後方張出部分41bは、一方のアーム部41の後方張出部分41bよりも帯長が長いものが用意される。一枚物からなる他方のアーム部41は基端が細長部材2の基端部位25に固定されると、一方のアーム部41の後端よりも後方へ突き出す延在部分42ができる(図1,図2)。
延在部分42は、他方の後方張出部分41bが、その帯幅を保って一方の後方張出部分41bよりも後方にそのまま延在している帯板状の領域部分である。延在部分42は、アーム部41と共に、細長部材2の帯板状体の帯幅方向に帯幅方向を合わせた帯板状にして、細長部材2の板厚面22と該延在部分の板厚面421とを略面一にする。さらに該延在部分42の板厚面421に図5のごとく凹凸部421aが形成される。凹凸部421aが丸みのある波形状でも構わないが、図示のごとく鋸状とするのがより好ましい。図4,図5のようにグレーチング6に挟まった小石Nに、延在部分42を下から当てた時、噛み込むような形でより効果的に該小石Nをしっかりと捕えることができるからである。ここでも、延在部分42の後方側略半分の領域に鋸状の凹凸部421aが設けられている。
本実施形態は、さらに帯板状の延在部分42の後端面425に凹状に切欠く凹み425aが形成される。ここでは、図示のごとく延在部分42の後端面425で、帯幅方向略中央にて円弧状に切欠く凹み425aとする。凹み425aを設けると、既述のごとく一対のアーム部41,41が平面視コ字状に二股に分かれて延在しており、グレーチング6の内部に詰まった小石Nを容易に落下させて取り除くことができる(詳細後述)。延在部分42の長さはグレーチング6がつくるスリットSの深さよりも長い。
尚、取外し具に係る細長部材2,引掛け部3,把手4等の各構成部品がステンレス製の場合は、そのまま用いられるが、鉄製の場合、サビ防止のために溶融亜鉛メッキが施される。
(2)実施形態2
本実施形態は、図8〜図10ごとくのグレーチング用取外し具で、実施形態1の細長部材2,引掛け部3,把手4に加え、柱状突起5を具備する。柱状突起5は、後方張出部分41bで、握り部45側とは反対側の主板面41baに突出形成される先端面51が平坦な柱状突出体である。後方張出部分41bの主板面41baに、別体の柱状突起5を固着することもできるが、ここでは、握り部45を長くして、該握り部45が他方のアーム部41に係る後方張出部分41bに設けた透孔を貫通させて、貫通した先端部分を柱状突起5とする。両アーム部41,41に係る一方の後方張出部分41bと他方の後方張出部分41b間の距離よりも軸状握り部45を長くすると共に、他方の後方張出部分41bに握り部45が貫通する透孔を穿設する。両アーム間を握り部45が連結し、さらに他方のアーム部41に係る後方張出部分41bを貫通し、握り部45側とは反対側の主板面41baに、円柱状の柱状突起5が突出形成される。柱状突起の主板面41baからの突出高さは、図10のようにハンマーの役目を担うため、数cmほどの突出高さがあるのが好ましい。
他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1の符号と同一符号は同一又は相当部分を示す。
(3)効果
このように構成したグレーチング用取外し具1は、グレーチング6を開ける時は、例えば図3のごとくスリットSに引掛け部3を差し込んで該引掛け部3がクロスバー8を潜った後、把手4を握った手HDを引き上げると、側溝Dに蓋をしていたグレーチング6を従来の治具と同様、簡単に開けることができる。尚、グレーチング6は全体形状が規格化された直方体状をなし、ベアリングバー7とクロスバー8と側板9とから構成される。多数のベアリングバー7とこれに直交するクロスバー8で格子状に形成して、各ベアリングバー7の両側端に側板9を固定して直方体にする。グレーチング6は雨水排水溝等の側溝Dの両側部D1の段差部D12に受枠Fを介して載置される(図5)。図中、符号D2は底部、符号D12は側部上面、符号GLは地面、符号uは流路、符号Kはアンカーを示す。
溝掃除等のメンテナンスで定期的に溝蓋たるグレーチング6を開ける場合は、本取外し具1を用いて、手軽にグレーチング6を開けることができる。
また、ベアリングバー7間のスリットSに小石N等の障害物が詰まり一部がスリット幅SWよりも大きくてグレーチング6上に出ている図4のような場合は、延在部分42及び凹凸部421aを利用して簡単に取り出すことができる。従来、上部N1が出ている小石Nを取り出そうとしても、走行車両等が踏みつけベアリングバー7を弾性変形させた状態で小石下部N2ががっちりとベアリングバー7間に嵌まり込んでいるケースがあり、取出しが至難であった。
しかるに、本取り出し具があれば、図5のように小石Nの下方に延在部分42の先端を潜らせ、しかる後、手づかみ用波形部210を手HDで握って、同図の白抜矢印のごとく下方へ押さえ込めば、凹凸部421aで捕えた小石Nがグレーチング6上へ浮き出るようになる。延在部分42が在ることによって小石Nの下方に凹凸部421aを配することができる。凹凸部421aが鋸状に形成されていると、そのエッジの部分で小石Nをより強固に捕まえることができる。そして、手づかみ用波形部210を手HDで握って、同図の白抜矢印のごとく下方へ押さえ込むと、軸状握り部45がうまい具合に支点となって、梃の原理が働き、軽い力でグレーチング6上に小石Nを取り出すことができる。握り部45は角軸等でもよいが、図示のごとく支点として効果的に働く丸軸のものであればより好ましい。把手4と反対側に細長部材2の先端側手づかみ用波形部210を手HDに持ち替えることによって、極めて理にかなった小石Nの取出し具を兼ね備えたグレーチング用取外し具1になる。
加えて、ベアリングバー7間のスリットS内に小石Nが潜り込んで詰まった場合、ドライバー等を使ってグレーチング6下方へ該小石Nを突き落そうとしても、作業効率が悪くドライバーを傷めることも多い。また、ドライバーの先が滑って危険を伴う虞もあるが、本取外し具1を用いれば簡単且つ安全にスリットS内に潜り込んでいる小石Nを下方へたたき落とすことができる。
本取外し具1は延在部分42の後端面425に凹状に切欠く凹み425aが形成されているので、延在部分42を図6のように起立状態にして、小石Nの頂部に凹み425aをあてがい、延在部分42側のアーム部41に係る外方張出部分41aを、図7の白抜矢印のごとくハンマー等でたたいてやれば、下方へ容易にたたき落とすことができる。スリットSの内部に詰まった小石Nも簡便除去できる。アーム部41が平面視コ字状に分かれて延在し、外方張出部分41aが延在部分42に対し直交面を形成するので、ハンマー等でたたく力が効果的に延在部分42につたわり、小石Nをたたき落とすことができる。
さらに、実施形態2のような取外し具1であれば、図7中、ハンマー等で白抜矢印のごとくたたく代わりに、柱状突起5でたたくことができる。グレーチング6は横長矩形の形をしたものが一般的であり、作業者は取外し具1を二本一組にして持ち歩くことが多い。二本の取外し具1を用い、図9のようにして側溝Dに蓋をしているグレーチング6を取り外す。そして、図10のごとく、スリットSの内部に詰まった小石Nは、柱状突起5の頭たる先端面51でたたいて、下方へ容易にたたき落とすことができる。常備持ち歩く二本の取外し具1内の一方の取外し具1に係る凹み425を小石Nの頂部にあてがい、他方の取外し具1に係る柱状突起5で、例えば、一方の取外し具1に係る外方張出部分41aを白抜矢印のごとくたたいて、容易に小石Nを下方へたたき落とすことができる。作業者が図10のようにグレーチングのスリットSに小石Nが入り込んだケースに遭遇しても、携帯している二本の取外し具1があれば、対処できる。作業者は一対の取外し具1の他にハンマーを携える必要がなくなり、図8の取外し具1は、メンテナンス等を行う作業者にとって極めて重宝な取外し具1になる。
さらにいえば、本取外し具1はレーザ加工機を使えば簡単に作製でき、比較的低コストで提供できるメリットがある。
細目タイプ、さらに極細目タイプになれば小石N等の障害物がグレーチング6を詰まらせる頻度を増やし、景観を損ない排水機能を低下させる問題が発生しやすいが、本取外し具1であれば、従来品(専用治具)に目詰まり除去用の機能を備えるので、特に新たな治具を準備しなくてよい。作業者はグレーチング開閉治具と目詰まり除去治具の両方を持って現場へ行く必要がなく、また作業目的に合わせて治具を取り替えるといった手間もない。本発明の取外し具1があれば、グレーチング6を開けるのにも、目詰まり除去にも対応できる。特に、上部N1が地上に出ている小石Nでグレーチング6に噛んでいる障害物は取り外しが厄介であったが、本取外し具1によれば梃の原理を使ってグレーチング6に噛みついた小石N等でも楽に取り除くことができ、すこぶる重宝する治具になっている。また、グレーチング6の内部にひっかかっている小石N等も容易に取り除くことができ、極めて便利な多機能付き取外し具1になっている。
このように本グレーチング用取外し具1は、上述した種々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。細長部材2,引掛け部3,把手4,アーム部41,延在部分42,凹凸部421a,握り部45,柱状突起5,グレーチング6,側溝D等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形態では障害物として小石Nを取上げたが、これ以外の目詰まりを起こす物でも勿論対応できる。また図2でいえば、他方のアーム部41に設けた延在部分42をなくす一方、細長部材2と一緒に一枚の鋼板から一体に造った一方のアーム部41の後方張出部分41bに延在部分42を設けてもよい。
1 グレーチング用取外し具(取外し具)
2 細長部材
21 主要部面
24 先端部分
25 基端部位
3 引掛け部
4 把手
41 アーム部
42 延在部分
421a 凹凸部
425 後端面
425a 凹み

Claims (6)

  1. 細長部材(2)の先端側にグレーチング(6)へ引掛けて開ける引掛け部(3)を形成すると共に、該細長部材(2)の基端部位(25)に把手(4)を取付けたグレーチング用取外し具(1)において、
    前記把手(4)が、前記細長部材(2)の基端部位(25)から前記引掛け部(3)側とは反対側方向の後方へ向けて二股に分かれて延在する一対のアーム部(41,41)と、両アーム部(41,41)に係る一方の後方張出部分(41b)と他方の後方張出部分(41b)とを連結してなる握り部(45)と、を備え、さらに一方のアーム部(41)に係る後方張出部分(41b)よりも他方のアーム部(41) 係る後方張出部分(41b)を後方へ延在させて帯板状の延在部分(42)が形成され、且つ該延在部分(42)の板厚面(421)に凹凸部(421a)が設けられていることを特徴とするグレーチング用取外し具。
  2. 前記握り部(45)を軸状の握り部とし、さらに前記凹凸部(421a)を鋸状に形成した請求項1記載のグレーチング用取外し具、
  3. 前記細長部材(2)を、その主要部面(21)の長手方向との直交方向が帯幅方向になる帯板状体にし、且つ該細長部材の先端部分(24)を該主要部面(21)の板面に対しJ字状に垂直カットして前記引掛け部(3)を形成すると共に、前記一対のアーム部(41)及び前記延在部分(42)が、前記細長部材(2)の帯板状体の帯幅方向に帯幅方向を合わせた帯板状である請求項1又は2に記載のグレーチング用取外し具。
  4. 前記一対のアーム部(41,41)は、平面視コ字状に、外方張出部分(41a)で二股に分かれてそれぞれの先端で前記後方張出部分(41b)が延在し、且つ帯板状の前記延在部分(42)の後端面(425)に凹状に切欠く凹み(425a)が形成された請求項1乃至3のいずれか1項に記載のグレーチング用取外し具。
  5. 前記後方張出部分(41b)で、前記握り部(45)側とは反対側の主板面(41ba)に、先端面(51)が平坦な柱状突起(5)がさらに突出形成された請求項1乃至4のいずれか1項に記載のグレーチング用取外し具。
  6. 前記両アーム部(41,41)に係る一方の後方張出部分(41b)と他方の後方張出部分(41b)間の距離よりも前記握り部(45)を長くして、該握り部(45)が前記他方のアーム部(41)に係る前記後方張出部分(41b)に設けた透孔を貫通し、前記握り部(45)側とは反対側の主板面(41ba)に、前記柱状突起(5)が突出形成された請求項5記載のグレーチング用取外し具。
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