JP6758047B2 - 連結型マット及び連結型マットセット - Google Patents

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Description

本発明は、床面等に敷くための連結型マットと、複数枚の連結型マットで構成される連結型マットセットとに関する。
工場や倉庫等の各種作業場では、作業員が滑りにくくしたり防音効果を高めたりするために、床面にゴムマットを敷くことが行われている。しかし、この種のゴムマットとしては、3フィート(約90cm)×6フィート(約180cm)の寸法を有するいわゆる「サブロク板」と呼ばれる大きなものを用いることが多かった。このため、ゴムマットの運搬や保管や敷設が大変であるという欠点があった。
この点、一般家屋の室内等の床面に敷くマットとしては、比較的小さな寸法(30cm×30cm程度の寸法)のものが販売されている。この種のマットとしては、その外周端面に連結用凸部と連結用凹部とが繰り返し形成され、一のマットにおける連結用凸部を、当該一のマットの隣に配置される他のマットにおける連結用凹部に嵌め込むことによって、隣り合うマットを連結できるようにしたもの(例えば、特許文献1を参照。以下においては、上記の連結用凸部や連結用凹部のように、隣り合うマットに連結させるための手段を有するマットを「連結型マット」と呼ぶことがある。)も販売されている。
実用新案登録第3137684号公報
しかし、上記のような連結型マットを工場や倉庫等の作業場の床面に敷くと、フォークリフト等の車両がその上を走行する際に、連結型マットの連結が外れて連結型マットが浮き上がったり捲れたりする虞があった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、車両等の重量を有する物体が載っても連結が外れにくい構造を有する連結型マットを提供するものである。また、この連結型マットを含む連結型マットセットを提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
連結する枚数又は配置を変更することによって、敷設形態を変更することができるようにした連結型マットであって、
そのオモテ面に、複数の連結用凸部と複数の連結用凹部とが周期的に配され、
自らと同一形状を有する複数枚の連結型マットを、オモテ面(連結型マットにおける連結用凸部が設けられた面のことを云う。以下同じ。)が上側を向く上向き状態で敷き詰め、
自らと同一形状を有する複数枚の連結型マットを、オモテ面が下側を向く下向き状態として、上向き状態の連結型マットの2枚以上に跨るように、上向き状態の連結型マットのオモテ面側に敷き詰め、
上向き状態の連結型マットの連結用凸部を下向き状態の連結型マットの連結用凹部に嵌め込み、
下向き状態の連結型マットの連結用凸部を上向き状態の連結型マットの連結用凹部に嵌め込むことによって、
上向き状態の連結型マットを下向き状態の連結型マットで連結して、下向き状態の連結型マットを上向き状態の連結型マットで連結することができるようにしたことを特徴とする連結型マット
を提供することによって解決される。
ここで、「複数の連結用凸部と複数の連結用凹部とが周期的に配され」とは、三角格子、四角格子又は六角格子等の格子における格子点となる位置に、連結用凸部と連結用凹部とが交互に繰り返し配されていることを云う。連結用凸部と連結用凹部は、通常、「連結用凸部・連結用凹部・連結用凸部・連結用凹部・連結用凸部・・・」のように、1個ずつを交互に配するが、「連結用凸部・連結用凸部・連結用凹部・連結用凹部・連結用凸部・連結用凸部・連結用凹部・連結用凹部・連結用凸部・連結用凸部・・・」のように、複数個ずつを交互に配してもよい。ところで、後述するように、連結型マットを、隙間のない状態で敷き詰め可能な平面視形状を有するものとする場合には、前記格子における単位形状は、連結型マットの平面視形状の相似形とされる。
この連結型マットは、後述する「連結型マットセット」における「基本マット」に相当するものである。従来の連結型マットのように、連結型マットの外周端面に連結用凸部及び連結用凹部を設けるのではなく、本発明の連結型マット(基本マット)のように、そのオモテ面に連結用凸部及び連結用凹部を設けることにより、連結型マット(基本マット)のオモテ面における周縁付近から中央付近に至るまでの広い範囲を連結に寄与させることが可能になる。また、従来の連結型マットのように、その外周端面に設けた連結用凸部及び連結用凹部で連結型マットを連結した場合には、連結型マットの上面(特に上面中央部)に重量物が載ると、連結型マットの縁部が浮き上がって連結用凸部と連結用凹部との嵌合が外れ、連結型マットの連結が解除される虞があるところ、本発明の連結型マットでは、その上面中央部に重量物が載ったとしても、少なくとも一部の連結用凸部及び連結用凹部については、重量物の重量によって嵌合が深くなるようにすることもできる。このため、車両等の重量を有する物体が載っても連結が外れにくい構造を有する連結型マットを得ることが可能になる。したがって、車両等、重量を有する物体が走行する床面や地面や路面等に敷かれるマット(以下においては、「耐重量型マット」と呼ぶことがある。)を、連結型マットとすることが可能になる。よって、耐重量型マットを小型化して運搬や保管や敷設が容易なものとすることも可能になる。
また、上記課題は、
複数枚の連結型マットで構成され、連結する連結型マットの枚数又は配置を変更することによって、敷設形態を変更することができるようにした連結型マットセットであって、
オモテ面に複数の連結用凸部と複数の連結用凹部とが周期的に配された同一形状の複数枚の基本マットを含み、
オモテ面が上側を向く上向き状態で敷き詰められた複数枚の基本マットのうち2枚以上に跨る状態で、オモテ面が下側を向くように裏返された下向き状態の基本マットを、上向き状態の基本マットのオモテ面側に敷き詰めるとともに、
上向き状態の基本マットの連結用凸部を下向き状態の基本マットの連結用凹部に嵌め込み、下向き状態の基本マットの連結用凸部を上向き状態の基本マットの連結用凹部に嵌め込むことによって、
上向き状態の基本マットを下向き状態の基本マットで連結して、下向き状態の基本マットを上向き状態の基本マットで連結することができるようにしたことを特徴とする連結型マットセット
を提供することによっても解決される。
本発明の連結型マットセットにおいて、基本マットは、その形態を特に限定されるものではないが、隙間のない状態で敷き詰め可能な平面視形状を有するものであると好ましい。これにより、床面や地面や路面等の敷設面に対して、基本マットを隙間のない状態で敷き詰めることが可能になる。隙間のない状態で敷き詰め可能な形状としては、二等辺三角形(正三角形を含む。)等の三角形や、長方形(正方形を含む。)等の四角形や、正六角形等の六角形等が例示される。基本マットの平面視形状は、正三角形や正方形や正六角形等、回転対称性の高い形状とすると、基本マットを敷き詰める際に基本マットの向きを気にしなくても済むようになるためにより好ましい。特に、平面視形状が正方形の基本マットは、敷き詰める際の作業性に優れるだけでなく、あらゆる用途で用いることができるために好ましい。
本発明の連結型マットセットにおいて、基本マットの連結用凸部は、その形態を特に限定されるものではない。しかし、基本マットを平面視正方形状とする場合には、基本マットの連結用凸部を円柱状又は正四角柱状に形成すると好ましい。また、基本マットを平面視正三角形状とする場合には、基本マットの連結用凸部を円柱状又は正三角柱状に形成すると好ましい。さらに、基本マットを平面視正六角形状とする場合には、基本マットの連結用凸部を円柱状又は正六角柱状に形成すると好ましい。これにより、基本マットを敷き詰める際における基本マットの向きの自由度をさらに高めて、基本マットを敷き詰める際の作業性をさらに高めることが可能になる。また、連結用凸部を上記のような単純な形状とすることによって、連結用凹部も単純な形状とすることができ、基本マットを成形が容易なものとすることも可能になる。
本発明の連結型マットセットは、上述した基本マットに加えて、最も外側に敷かれた基本マットの外縁に沿って敷くための複数枚の外縁用マットを含んだものとすると好ましい。これにより、最も外側に敷かれた下向き状態の基本マットにおける上向き状態の基本マットを覆わない部分、又は、最も外側に敷かれた上向き状態の基本マットにおける下向き状態の基本マットで覆われない部分に、外縁用マットを嵌め込むことによって、敷設領域の外縁部の形態を整えることができるようにすることが可能になる。本発明の連結型マットセットに、外縁用マットを含ませる場合には、外縁用マットの縁部に連結溝を設け、一の外縁用マットの連結溝と、当該一の外縁用マットの隣に配置される他の外縁用マットの連結溝とに、共通する連結部材を嵌め込むことによって、一の外縁用マットと他の外縁用マットとを連結することができるようにすると好ましい。これにより、外縁用マット同士も連結することが可能になる。
以上のように、本発明によって、車両等の重量を有する物体が載っても連結が外れにくい構造を有する連結型マットを提供することが可能になる。また、この連結型マットを含む連結型マットセットを提供することも可能になる。
上向き状態の連結型マットのオモテ面側における一部の領域に、下向き状態の連結型マットを嵌め込もうとしている様子を示した斜視図である。 上向き状態の連結型マットのオモテ面側における一部の領域に、下向き状態の連結型マットを嵌め込んだ状態を示した斜視図である。 上向き状態の連結型マットのオモテ面側における全ての領域に、下向き状態の連結型マットを嵌め込んだ状態を示した斜視図である。 上向き状態の連結型マットのオモテ面側に、下向き状態の連結型マットを嵌め込もうとしている様子を示した断面図である。 上向き状態の連結型マットのオモテ面側に、下向き状態の連結型マットを嵌め込んだ状態を示した断面図である。 図3に示す状態の連結型マットを下側から見た状態を示した斜視図である。 図3に示すものとは異なる形態で敷設した連結型マットを示した斜視図である。 図1に示された連結型マットのうち、1枚の基本マットを抜き出して拡大して示した斜視図である。 図1に示された連結型マットのうち、1枚の第一外縁用マットを抜き出して拡大して示した斜視図である。 図1に示された連結型マットのうち、1枚の第二外縁用マットを抜き出して拡大して示した斜視図である。 図1に示された連結型マットのうち、1枚の第三外縁用マットを抜き出して拡大して示した斜視図である。 図1に示された連結型マットのうち、1枚の第四外縁用マットを抜き出して拡大して示した斜視図である。
1.連結型マットセットの概要
本発明の連結型マットセット及びそれを構成する連結型マットの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、上向き状態の連結型マット10のオモテ面側における一部の領域に、下向き状態の連結型マット10を嵌め込もうとしている様子を示した斜視図である。図2は、上向き状態の連結型マット10のオモテ面側における一部の領域に、下向き状態の連結型マット10を嵌め込んだ状態を示した斜視図である。図3は、上向き状態の連結型マット10のオモテ面側における全ての領域に、下向き状態の連結型マット10を嵌め込んだ状態を示した斜視図である。図4は、上向き状態の連結型マット10のオモテ面側に、下向き状態の連結型マット10を嵌め込もうとしている様子を示した断面図である。図5は、上向き状態の連結型マット10のオモテ面側に、下向き状態の連結型マット10を嵌め込んだ状態を示した断面図である。図6は、図3に示す状態の連結型マット10を下側から見た状態を示した斜視図である。図7は、図3に示すものとは異なる形態で敷設した連結型マットを示した斜視図である。
図1〜3及び図6,7においては、同じ種類の連結型マット10は、同じハッチングで示しており、異なる種類の連結型マット10は、異なるハッチングで示している。図1〜3及び図6,7で用いたハッチングは、後述する図8〜12におけるハッチングと共通である。同じ種類の連結型マット10は、同じ形状及び寸法を有している。また、図4,5に描かれている3枚の連結型マット10は、全て同じ形態を有する基本マット11であるが、図示の便宜上、それぞれの基本マット11の断面を異なるハッチングを用いて示している。
本実施態様の連結型マットセットは、図1に示すように、複数種類の連結型マット10で構成されたものとなっている。この連結型マットセットは、図3や図7に示すように、連結する連結型マット10の枚数又は配置を変更することによって、敷設形態を変更することができるようになっている。連結型マット10の敷設形態は、図3や図7に示す矩形状に限定されず、「L」字状や「T」字状や「H」字状等、矩形を組み合わせた様々な形態とすることができる。また、連結型マット10の敷設形態は、連続面状のものに限定されず、「口」の字状等、枠状としたり開口部を有する形態としたりすることもできる。さらに、後述する外縁用マット12〜15の形態等を図1に示すものから変更すれば、連結型マット10の敷設形態を、完全な(凹凸のない滑らかな輪郭を有する)円形や楕円形としたり、正六角形等、内角が90°でない多角形としたり、これらを組み合わせた形態としたりすることもできる。
連結型マットセットは、連結型マット10として複数枚の基本マット11を有するものであれば、それを構成する連結型マット10の構成は特に限定されない。ここで、「基本マット」とは、連結用凸部A(図8を参照)が設けられたオモテ面を上向き(z軸方向正側を向く向き)にした上向き状態と、前記オモテ面を下向き(z軸方向負側を向く向き)にした下向き状態との両状態で用いられ、上向き状態で敷き詰められた基本マットを下向き状態の基本マットで連結することができるものを云う。基本マット11の詳細については、後で詳しく説明する。本実施態様の連結型マットセットは、図1に示すように、1種類の基本マット11と、4種類の外縁用マット(第一外縁用マット12、第二外縁用マット13、第三外縁用マット14及び第四外縁用マット15)との計5種類の連結型マット10によって構成されている。
連結型マットセットに含む基本マット11の枚数は、連結型マットセットの用途等によっても異なり、特に限定されないが、上向き状態の2枚の基本マット11を連結するのに少なくとも1枚の基本マット11が必要であるため、最低3枚の基本マット11が必要である。ただし、基本マット11の枚数は、多ければ多いほど、敷設形態をバリエーションに富んだものとし、また面積の広い敷設面にも対応できるようになる。図1〜3に示す連結型マットセットは、計9枚の基本マット11を使用するものとなっているが、これは図示の便宜を考慮したものであり、実際には、基本マット11の枚数をさらに増やすと好ましい。基本マット11の枚数は、10枚以上であると好ましく、20枚以上であるとより好ましく、30枚以上であるとさらに好ましい。外縁用マット12〜15の枚数も、基本マット11の枚数に合わせて増やすと好ましい。
続いて、連結型マット10の敷設方法について説明する。まず、図1に示すように、基本マット11を上向き状態で敷設面Sに敷き詰める。基本マット11を敷き詰めた領域の外縁に沿った箇所には、その箇所に応じた種類の外縁用マット12〜15を敷き詰める。続いて、図2及び図3に示すように、下向き状態に裏返された基本マット11を、上向き状態に敷き詰められた連結型マット10のオモテ面側に敷いていく。このとき、下向き状態の基本マット11は、上向き状態の基本マット11に対して横方向(x軸方向)又は縦方向(y軸方向)に所定ピッチ(図1〜3の例では半ピッチ)ずつずらした状態、すなわち2枚以上の上向き状態の基本マット11に跨る状態で敷いていく。図1〜3に示す例では、下向き状態の基本マット11を、上向き状態の基本マット11に対して横方向及び縦方向の双方向にずらして敷き詰めており、下向き状態の基本マット11は、上向き状態の基本マット11に対して横方向及び縦方向の双方向に跨った状態となるようになっている。また、本実施態様の連結型マットセットにおいては、最も外側に配される基本マット11(図1〜3に示す例では、最も外側に配される下向き状態の基本マット11)が2枚以上の外縁用マット12〜15に跨るようになっている。
ところで、下向き状態の基本マット11を敷く際には、上向き状態の基本マット11の連結用凸部Aを、下向き状態の基本マット11の連結用凹部Bに嵌め込み、下向き状態の基本マット11の連結用凸部Aを、上向き状態の基本マット11の連結用凹部Bに嵌め込む。また、最も外側に配される基本マット11(図1〜3に示す例では、最も外側に配される下向き状態の基本マット11)における一部の連結用凸部A(基本マット11の外寄りに設けられた連結用凸部A)を、外縁用マット12〜15における連結用凹部Bに嵌め込み、外側用マット12〜15における連結用凸部を、最も外側に配された基本マット11における一部の連結用凹部B(基本マット11の外寄りに設けられた連結用凹部B)に嵌め込む。
図3に示すように、上向き状態の連結型マット10のオモテ面側における連結用凸部Aが設けられた全ての領域に、下向き状態の連結型マット11が敷き詰められ、全ての連結用凸部Aを連結用凹部Bに嵌め込まれた状態となると、連結型マット10の敷設作業は終了する。このときには、上向き状態の連結型マット10(上向き状態の基本マット11及び外縁用マット12〜15)が、下向き状態の基本マット11で連結された状態となっている。一方、下向き状態の基本マット11は、上向き状態の連結型マット10によって連結された状態となっている。またこのとき、上向き状態の連結型マット10と下向き状態の基本マット11は、連結用凸部Aが連結用凹部Bに嵌め込まれることによって、強固に連結された状態となっている。このため、敷設後の連結型マット10の上側に車両等の重量を有する物体が載っても、連結型マット10が外れにくい状態となっている。
連結型マットセットを構成する連結型マット10は、その全てを同じ色としてもよいが、一部の連結型マット10を異なる色にしてもよい。例えば、外縁用マット12〜15を1つおきに交互に色を変える(例えば、黄色のものと黒色のものとが交互になるようにする)と、敷設後の連結型マット10を目立たせることが可能になり、その上を通過しようとする者の注意を促すことが可能になる。また、本実施態様の基本マット11においては、後述するように、連結用凹部Bが、基本マット11を表裏に貫通する貫通穴の形態で設けられており、上向き状態の基本マット11の連結用凸部Aを下向き状態の基本マット11の連結用凹部Bに嵌め込んだ状態であっても、上向き状態の基本マット11における連結用凸部Aが、敷設後の連結型マット10の上面側に現れる(連結型マット10の上側から視認できる)ようになっている。このため、上向き状態で敷き詰められる基本マット11と下向き状態で敷き詰められる基本マット11とのうち、いずれか一方を黄色とし、他方を黒色とする等、上向き状態の連結型マット10と下向き状態の連結型マット10とで色を変えことによっても、敷設後の連結型マット10を目立たせることが可能になる。敷設後の連結型マット10の上面には、メッセージや図形等が記された板やシートを貼り付けてもよい。
また、連結型マットセットを構成する連結型マット10の成形材料は、連結型マットセットの用途等によっても異なり、特に限定されない。連結型マット10の成形材料としては、樹脂材料や金属材料等を使用することもできるが、連結型マット10に弾力性を付与して敷設面Sの凹凸に追従しやすくすることや、重量物が載った際の緩衝性や防音性を高めること等を考慮すると、ゴム材料を使用すると好ましい。連結型マット10の成形材料として使用するゴム材料としては、天然ゴムや各種の合成ゴム等を使用することができるが、耐候性や耐久性に優れるゴム材料を使用すると好ましい。例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、シリコンゴム(Si)などのゴム材料を連結型マット10の成形材料として好適に使用することができる。連結型マット10の表面は、滑らかに形成してもよいし、粗面状に形成してもよい。
また、連結型マットセットを構成する連結型マット10は、その全てを同じ材料で形成してもよいが、一部の連結型マット10を異なる材料で形成することもできる。例えば、基本マット11をゴム製とし、外縁用マット12〜14を金属製とすることができる。また、上向き状態で配される基本マット11(下側に敷設される連結型マット10)をゴム製とし、下向き状態で配される基本マット11(上側に敷設される連結マット10)を金属製とすると、敷設後の連結型マット10にダンパー機能を持たせることも可能になる。
以下、本実施態様の連結型マットセットを構成する各種類の連結型マット10について説明する。
2.基本マット
まず、基本マット11について説明する。図8は、図1に示された連結型マット10のうち、1枚の基本マット11を抜き出して拡大して示した斜視図である。図8は、基本マット11のオモテ面(連結用凸部Aが設けられた面)を上側(z軸方向正側)に向けた状態で描いている。
既に述べた通り、基本マット11の平面視形状は、特に限定されないが、本実施態様においては、正方形状としている。このため、基本マット11は、隣に敷かれる基本マット11との間に隙間のない状態で敷き詰めることが可能となっている。また、一の基本マット11における四辺部のうちどの辺部が、当該一の基本マット11の隣に配される他の基本マット11における特定の辺部に重なるようにしたとしても、基本マット11を敷き詰めることができるようになるため、基本マット11の敷設作業を容易に行うことも可能となっている。
基本マット11は、図8に示すように、そのオモテ面に、複数の連結用凸部Aと複数の連結用凹部Bとが周期的に配されたものとなっている。本実施態様の基本マット11において、連結用凸部Aと連結用凹部Bは、1つずつ交互に配している。1枚の基本マット11に設ける連結用凸部Aの個数と連結用凹部Bの個数は、通常、同数とされる。本実施態様においても、1枚の基本マット11に設ける連結用凸部Aの個数と連結用凹部Bの個数は、8個ずつで同数としている。しかし、1枚の基本マット11に設ける連結用凸部Aと連結用凹部Bのそれぞれの個数は、基本マット11の寸法と連結用凸部Aや連結用凹部Bの寸法との兼ね合い等によっても異なるため、特に限定されず、8個以外とすることもできる。
ただし、連結用凸部Aや連結用凹部Bの個数が少なすぎると、基本マット11における他の連結型マット10との連結に寄与する部分が少なくなり、連結型マット10を強固に連結しにくくなる虞がある。このため、1枚の基本マット11には、連結用凸部Aと連結用凹部Bとを4個以上ずつ設けると好ましく、6個以上ずつ設けるとより好ましく、8個以上ずつ設けるとさらに好ましい。単位面積(ここでは、10cm×10cmの100cmとする。)当たりにおける連結用凸部Aの個数は、0.5個以上とすると好ましく、0.8個以上とするとより好ましく、1個以上とするとさらに好ましい。単位面積当たりにおける連結用凹部Bの個数についても、連結用凸部Aと同様である。
一方、連結用凸部Aや連結用凹部Bの個数が多すぎると、基本マット11の連結作業が煩わしくなったり、基本マット11の成形が困難になったりする虞がある。また、基本マット11の寸法によっては、連結用凸部Aの寸法を小さくする必要が生じ、連結用凸部Aの強度を確保することが難しくなる虞もある。このため、1枚の基本マット11に設ける連結用凸部Aや連結用凹部Bの個数は、それぞれ、100個以下とすると好ましく、50個以下とするとより好ましく、20個以下とするとさらに好ましい。単位面積(ここでは、10cm×10cmの100cmとする。)当たりにおける連結用凸部Aの個数は、10個以下とすると好ましく、5個以下とするとより好ましく、2個以下とするとさらに好ましい。単位面積当たりにおける連結用凹部Bの個数についても、連結用凸部Aと同様である。
連結用凸部Aの形状は、基本マット11の平面視形状等によっても異なり、特に限定されない。しかし、一の基本マット11におけるどの辺部を当該一の基本マット11の隣に配される他の基本マット11に向けたとしても、連結用凸部Aに等方性が現れる形態とすると好ましい。これにより、基本マット11を敷設する際に、連結用凸部Aにおける外周面の向きをあまり気にしなくても済むようにし、基本マット11の敷設作業をより容易に行うことが可能になる。
本実施態様の基本マット11は、平面視形状が正方形となっているため、連結用凸部Aを円柱状に形成するか、正四角柱状に形成するか、正N角柱状(Nは、4の倍数であって4以上の数)に形成すると上記の等方性が現れるようにすることができる。ただし、連結用凸部Aは、円柱状等、できるだけ角の少ない形状とした方が、上向き状態の基本マット11のオモテ面側に下向き状態の基本マット11を連結する際に、連結用凸部Aを連結用凹部Bに対して嵌め込みやすくなる。このため、本実施態様の基本マット11においても、連結用凸部Aは、円柱状に形成している。
本実施態様の基本マット11において、連結用凸部Aの高さは、10mmとしている。しかし、連結用凸部Aの高さは、これに限定されない。ただし、連結用凸部Aを低くしすぎると、上向き状態の基本マット11のオモテ面側に下向き状態の基本マット11を連結する際に、連結用凹部Bに対して連結用凸部Aを深く嵌め込むことができなくなり、基本マット11を他の連結型マット10に対して強固に連結しにくくなる。このため、連結用凸部Aの高さは、5mm以上とすると好ましい。連結用凸部Aの高さは、7mm以上とするとより好ましく、9mm以上とするとさらに好ましい。
一方、連結用凸部Aの高さを、基本マット11の厚さよりも大きくすると、連結用凹部Bを深く形成しても(基本マット11を表裏に貫通した状態に形成した場合であっても)、連結用凸部Aが連結用凹部Bの内部に収まりきらなくなる。このため、連結用凸部Aの高さは、通常、基本マット11の厚さよりと同じか小さくされる。また、連結用凸部Aを高くしすぎると、上向き状態の基本マット11のオモテ面側に下向き状態の基本マット11を連結する際に、連結用凹部Bに対して連結用凸部Aを嵌め込みにくくなる虞もある。このため、連結用凸部Aの高さは、30mm以下とすると好ましく、20mm以下とするとより好ましい。
また、本実施態様の基本マット11において、連結用凸部Aの直径は、50mmとしている。しかし、連結用凸部Aの直径を短くしすぎると、連結用凸部Aの強度を維持しにくくなるだけでなく、連結用凸部Aの成形が困難になったり、上向き状態の基本マット11のオモテ面側に下向き状態の基本マット11を連結する際に、連結用凹部Bに対して連結用凸部Aを嵌め込みにくくなったりする虞がある。このため、連結用凸部Aの直径(高さによって連結用凸部Aの直径が異なる場合には、その平均値。また、連結用凸部Aが、正四角柱等、円柱状以外の形態を有する場合には、その高さ方向に垂直な断面積と等しい面積を有する円の直径。)は、10mm以上とすると好ましい。連結用凸部Aの直径は、20mm以上とするとより好ましく、30mm以上とするとさらに好ましい。一方、連結用凸部Aの直径を長くしすぎると、基本マット11の寸法等によっては、基本マット11に必要な個数の連結用凸部Aを設けることができなくなる虞がある。このため、連結用凸部Aの直径は、200mm以下であると好ましく、150mm以下であるとより好ましく、100mm以下であるとさらに好ましい。
連結用凹部Bは、その内部に連結用凸部Aを嵌め込むことができるのであれば、その形状や寸法を特に限定されない。しかし、連結用凹部Bは、連結用凸部Aを反転させた形状を有するものとする(連結用凹部Bの内周面を、連結用凸部Aの外周面と同じ形状とする)と好ましい。また、連結用凹部Bの各寸法は、連結用凸部Aの各寸法と同等かやや小さくすると好ましい。これにより、連結用凹部Bに対して連結用凸部Aを嵌め込んだ際に、連結用凸部Aの外周面を連結用凹部Bの内周面に密着させ、連結用凸部Aの外周面と連結用凹部Bの内周面との間に隙間ができないようにすることができる。このため、本実施態様の基本マット11においても、連結用凹部Bは、連結用凸部Aと同じ寸法の円柱穴状に形成している。連結用凹部Bは、有底穴状に設けてもよいし、本実施態様の基本マット11のように、貫通穴状に設けてもよい。
連結用凸部Aとその連結用凸部Aの隣に配される連結用凹部Bとの隙間d(図8)は、基本マット11の寸法と、1枚の基本マット11に設ける連結用凸部Aや連結用凹部Bの個数との兼ね合い等によっても異なり、特に限定されない。しかし、隙間dを狭くしすぎると、上向き状態の基本マット11のオモテ面側に下向き状態の基本マット11を連結する際に、連結用凹部Bに対して連結用凸部Aを嵌め込みにくくなる虞がある。このため、隙間d(場所によって隙間dが異なる場合にはその最小値)は、1mm以上とすると好ましく、5mm以上とするとより好ましく、10mm以上とするとさらに好ましい。一方、隙間dを広くしすぎると、単位面積当たりにおける連結用凸部Aの個数を必要な程度にまで多く確保しにくくなる虞がある。このため、隙間dは、100mm以下とすると好ましく、50mm以下とするとより好ましく、30mm以下とするとさらに好ましい。本実施態様の基本マット11において、上記の隙間dは、12.5mmとなっている。
基本マット11の寸法は、連結型マットセットの用途等によっても異なり、特に限定されない。しかし、基本マット11を小さくしすぎると、基本マット11の使用枚数が増加して、基本マット11の敷設作業が容易に行えなくなる虞がある。また、連結用凸部Aや連結用凹部Bを多く設けようとした場合に、連結用凸部Aや連結用凹部Bの寸法を、強度上又は成形上必要な程度に大きくすることができなくなる虞もある。このため、基本マット11の平面視形状を正方形とする場合、基本マット11の一辺の長さは、15cm以上とすると好ましく、20cm以上とするとより好ましく、25cm以上とするとさらに好ましい。基本マット11の面積は、基本マット11の平面視形状にかかわらず、200cm以上とすると好ましく、400cm以上とするとより好ましく、600cm以上とするとさらに好ましい。
一方、基本マット11を大きくしすぎると、基本マット11の運搬や保管や敷設が容易に行えなくなる虞がある。このため、基本マット11の平面視形状を正方形とする場合、基本マット11の一辺の長さは、100cm以下とすると好ましく、70cm以下とするとより好ましく、50cm以下とするとさらに好ましい。基本マット11の面積は、基本マット11の平面視形状にかかわらず、10000cm以下とすると好ましく、5000cm以下とするとより好ましく、2500cm以下とするとさらに好ましい。本実施態様において、基本マット11は、その一辺の長さが25cmとなっており、その面積は、625cmとなっている。
基本マット11の厚さ(後述する連結用凸部Aや連結用凹部Bが設けられていない部分の厚さ。以下同じ。)は、基本マット11の成型材料や、連結型マットセットの用途等によっても異なり、特に限定されない。しかし、基本マット11を薄くしすぎると、連結用凹部Bの深さを確保できなくなることに伴い、連結用凸部Aの高さも確保することができなくなり、基本マット11の連結強度を高くできなくなる虞がある。また、基本マット11が破れる等、破損しやすくなる虞もある。このため、基本マット11の厚さは、5mm以上とすると好ましく、7mm以上とするとより好ましく、9mm以上とするとさらに好ましい。一方、基本マット11を厚くしすぎると、基本マット11の重量が増大して、基本マット11の運搬や敷設が困難になる虞がある。このため、基本マット11の厚さは、30mm以下とすると好ましく、20mm以下とするとより好ましい。本実施態様において、基本マット11の厚さは10mmとなっている。
3.外縁用マット
続いて、外縁用マット12〜15について説明する。図9は、図1に示された連結型マット10のうち、1枚の第一外縁用マット12を抜き出して拡大して示した斜視図である。図10は、図1に示された連結型マット10のうち、1枚の第二外縁用マット13を抜き出して拡大して示した斜視図である。図11は、図1に示された連結型マット10のうち、1枚の第三外縁用マット14を抜き出して拡大して示した斜視図である。図12は、図1に示された連結型マット10のうち、1枚の第四外縁用マット15を抜き出して拡大して示した斜視図である。
外縁用マット12〜15は、図1に示すように、最も外側に敷かれた基本マット11の外縁に沿って敷くためのものとなっているところ、第一外縁用マット12及び第二外縁用マット13は、基本マット11が敷き詰められた領域の外縁のうち、直線状に延びる部分に沿って敷くものとなっており、第三外縁用マット14及び第四外縁用マット15は、前記領域の外縁のうち、角部に沿って敷くものとなっている。これらの外縁用マット12〜15を敷き詰めることによって、連結型マット10の敷設領域の外縁部の形態を整えることができるようになっている。以下、各種類の外縁用マット12〜15について説明する。
3.1 第一外縁用マット
本実施態様の第一外縁用マット12は、図9に示すように、基本マット嵌め込み領域Cと、外縁形成領域Dとを有するものとなっている。基本マット嵌め込み領域1Cと外縁形成領域Dとの間には、段差Eが設けられている。本実施態様の第一外縁用マット12において、段差Eは、基本マット11の厚さと同じに設定されている。
第一外縁用マット12における基本マット嵌め込み領域Cは、最も外側に配された下向き状態又は上向き状態の基本マット11における、上向き状態又は下向き状態の基本マット11から食み出た部分を嵌め込むための箇所となっている。基本マット嵌め込み領域Cには、基本マット11の連結用凸部A及び連結用凹部Bと同形で同寸法の連結用凸部A及び連結用凹部Bが、基本マット11の連結用凸部A及び連結用凹部Bと同じ配置ピッチで周期的に設けられている。本実施態様の連結型マットセットでは、図1〜3に示すように、下向き状態の基本マット11を上向き状態の基本マット11に対して半ピッチずつずらした状態で敷いていくようになっており、最も外側に配される下向き状態の基本マット11における半分が上向き状態の基本マット11から外側に食み出るようになっているところ、第一外縁用マット12に設けられた連結用凸部A及び連結用凹部Bは、最も外側に配される下向き状態の基本マットの連結用凹部B及び連結用凸部Aのうち、上向き状態の基本マット11から食み出る部分に設けられた連結用凹部B及び連結用凸部Aに対してそれぞれ嵌合するための部分となっている。
このため、本実施態様の第一外縁用マット12においては、第一外縁用マット12における敷設後に上側を向く面に連結用凸部A及び連結用凹部Bを設けている。最も外側に配される基本マット11が、下向き状態の基本マット11ではなく、上向き状態の基本マット11となる場合には、第一外縁用マット12の連結用凸部A及び連結用凹部Bは、第一外縁用マット12における敷設後に下側を向く面に設けられる。この場合には、段差Eも、第一外縁用マット12における敷設後に下側を向く面に設けられる。また、本実施態様において、第一外縁用マット12に設けられた連結用凸部A及び連結用凹部Bの個数は、基本マット11に設けられた連結用凸部A及び連結用凹部Bの個数の半分となっている。
第一外縁用マット12における外縁形成領域Dは、敷設後の連結型マット10の外縁の形状を整えるための部分となっている。本実施態様の第一外縁用マット12では、外縁形成領域Dにおける第一外縁用マット12の敷設後に上側を向く面を、外側に向かって低くなるように傾斜させている。これにより、敷設後の連結型マット10の外縁部に段差が形成されないようにして、その部分で歩行者が躓きにくくしたり、車両が走行する際の揺れを軽減したりすることが可能となっている。また、本実施態様の第一外縁用マット12においては、外縁形成領域Dの外縁部を直線状に形成しているが、外縁形成領域Dの外縁部は、所望の敷設形態等に応じて、円弧状に湾曲させる等、非直線状に形成することもできる。
ところで、本実施態様の第一外縁用マット12においては、図9に示すように、外縁形成領域Dにおける第一外縁用マット12の敷設後に下側を向く面の縁部(他の外縁用マット12〜15に接続する縁部)に、連結溝Fを設けている。図9においては、第一外縁用マット12におけるy軸方向負側の縁部に設けられた連結溝Fしか現れていないが、連結溝Fは、第一外縁用マット12におけるy軸方向正側の縁部にも設けられている。連結溝Fは、第一外縁用マット12以外の他の外縁用マット13〜15にも設けられている。一の外縁用マット12〜15に設けられた連結溝Fは、当該一の外縁用マット12〜15の隣に配される他の外縁用マットFと連続する状態で設けられている。この連結溝Fには、図6に示すように、連結部材20が嵌め込まれる。これにより、隣り合う外縁用マット12〜15を連結することができるようになっている。本実施態様の連結部材20は、円環状となっているが、連結部材20の形態は、これに限定されることなく、外縁用マット12〜15を連結することができる各種形状を採用することができる。連結溝Fの形態は、一の外縁用マット12〜15における連結溝Fと当該一の外縁用マット12〜15の隣に配される他の外縁用マット12〜15における連結溝Fとを合わせた際に、連結部材20を嵌め込むことができる形状とされる。本実施態様の外縁用マット12〜15においては、それぞれの連結溝Fを、半円環状に形成している。
第一外縁用マット12について特に言及していない構成は、上述した基本マット11と同様の構成を採用することができる。
3.2 第二外縁用マット
本実施態様の第二外縁用マット13を図10に示す。第二外縁用マット13は、第一外縁用マット12と同様、基本マット11が敷き詰められた領域の外縁のうち、直線状に延びる部分に沿って敷くものであるため、第二外縁用マット13の基本的な形態は、第一外縁用マット12と同様である。
ただし、第二外縁用マット13では、第一外縁用マット12では連結用凸部Aが設けられていた箇所に連結用凹部Bが設けられており、第一外縁用マット12では連結用凹部Bが設けられていた箇所に連結用凸部Aが設けられている。すなわち、第二外縁用マット13では、連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置が第一外縁用マット12と逆になっている。これは、本実施態様の連結型マットセットでは、例えば、図1において第二外縁用マット13が敷かれている箇所に第一外縁用マット12を敷くと、第一外縁用マット12における連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置と基本マット11における連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置とが周期的に連続しなくなることを考慮したものである。連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置が第一外縁用マット12と逆の第二外縁用マット13を用意しておくことにより、上記のような状況に対応することが可能になる。
第二外縁用マット13について特に言及していない構成は、上述した第一外縁用マット12と同様の構成を採用することができる。
3.3 第三外縁用マット
本実施態様の第三外縁用マット14を図11に示す。上述した第一外縁用マット12及び第二外縁用マット13はいずれも、基本マット11が敷き詰められた領域の外縁のうち、直線状に延びる部分に沿って敷くものとなっていたのに対し、第三外縁用マット14は、前記領域の外縁のうち、角部に沿って敷くものとなっている。このため、第三外縁用マット14は、基本マット嵌め込み領域Cや外縁形成領域Dや段差Eを有する点においては、第一外縁用マット12や第二外縁用マット13と同様であるものの、図11に示すように、基本マット嵌め込み領域Cや外縁形成領域Dの形状が、第一外縁用マット12や第二外縁用マット13と異なっている。
具体的には、第一外縁用マット12や第二外縁用マット13では、基本マット嵌め込み領域Cが内寄りの縁部に沿って真っ直ぐな帯状に設けられ、外縁形成領域Dが外寄りの縁部に沿って真っ直ぐな帯状に設けられていたのに対し、第三外縁用マット14は、基本マット嵌め込み領域Cが1つの角部(敷設後に基本マット11側を向く角部)付近にのみ設けられ、外縁形成領域Dが外寄りの縁部に沿って折線状又は曲線状(本実施態様においては「L」字状)に設けられている。第三外縁用マット14における基本マット嵌め込み領域Cの面積は、第一外縁用マット12や第二外縁用マット13における基本マット嵌め込み部の面積の略半分となっている。このため、第三外縁用マット14に設けられた連結用凸部A及び連結用凹部Bの個数は、第一外縁用マット12や第二外縁用マット13の半分となっている。
第三外縁用マット14について特に言及していない構成は、上述した第一外縁用マット12と同様の構成を採用することができる。
3.4 第四外縁用マット
本実施態様の第四外縁用マット15を図12に示す。第四外縁用マット15は、第三外縁用マット14と同様、基本マット11が敷き詰められた領域の外縁のうち、角部に沿って敷くものであるため、第二外縁用マット13の基本的な形態は、第一外縁用マット12と同様である。
ただし、第四外縁用マット15では、第三外縁用マット14では連結用凸部Aが設けられていた箇所に連結用凹部Bが設けられており、第三外縁用マット14では連結用凹部Bが設けられていた箇所に連結用凸部Aが設けられている。すなわち、第四外縁用マット15では、連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置が第三外縁用マット14と逆になっている。これは、本実施態様の連結型マットセットでは、例えば、図1において第四外縁用マット15が敷かれている箇所に第三外縁用マット14を敷くと、第三外縁用マット14における連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置と基本マット11における連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置とが周期的に連続しなくなることを考慮したものである。連結用凸部A及び連結用凹部Bの配置が第三外縁用マット14と逆の第四外縁用マット15を用意しておくことにより、上記のような状況に対応することが可能になる。
第四外縁用マット15について特に言及していない構成は、上述した第三外縁用マット14と同様の構成を採用することができる。
4.用途
本発明の連結型マット10は、その用途を特に限定されず、一般家屋の室内の床面に敷くこともできるが、車両等の重量物が走行する可能性がある場所に敷くものとして好適である。重量物が走行する可能性がある箇所としては、例えば、工場や倉庫等の各種事業施設における床面が挙げられる。これらの事業施設における床面は、フォークリフト等の車両が走行する場合があることに加えて、防滑性や防音性を確保することのメリットがあることから、本発明の連結型マット10を敷く場所として好適である。
また、本発明の連結型マット10は、屋内だけでなく、屋外においても好適に敷設することができる。例えば、建設工事や道路工事等の工事現場の地面に好適に敷設することができる。これらの工事現場には、車両や重機が頻繁に出入りすることに加えて、防滑性や防音性を確保することのメリットがある。この場合において、連結型マット10は、地面が舗装されているか否かにかかわらず、敷設することができる。というのも、地面が舗装されていない場合には、降雨等によって地面がぬかるんで車両が走行しにくくなる虞があり、地面が舗装されている場合には、車両の走行によって道路が汚れたり傷ついたりする虞があるからである。本発明の連結型マット10は、このような問題を解決する仮敷きマットとしても好適に使用することができる。
また、本発明の連結型マット10は、道路や駐車場にも好適に敷くことができる。例えば、道路や駐車場では、通行車両の注意を促したり、車両のスピードを低下させたりするために、ハンプが施工されることがあるが、本発明の連結型マット10は、このハンプ等として道路や駐車場に好適に敷設することができる。黄色の連結型マット10と黒色の連結型マット10とを使用する等、色の異なる連結型マット10を使用することができることや、その上面にメッセージや図形等を表すことができることについては、既に述べた通りであるが、これらの構成は、連結型マット10を道路や駐車場に敷設する場合に特に好適に採用することができる。
10 連結型マット
11 基本マット
12 第一外縁用マット(外縁用マット)
13 第二外縁用マット(外縁用マット)
14 第三外縁用マット(外縁用マット)
15 第四外縁用マット(外縁用マット)
20 連結部材
A 連結用凸部
B 連結用凹部
C 基本マット嵌め込み領域
D 外縁形成領域
E 段差
F 連結溝

Claims (7)

  1. 複数枚の連結型マットで構成され、連結する連結型マットの枚数又は配置を変更することによって、敷設形態を変更することができるようにした連結型マットセットであって、
    板状を為す本体部分のオモテ面に対して直に、複数の連結用凸部と複数の連結用凹部とが周期的に配された、同一形状で同一素材の複数枚の基本マットを含み、
    オモテ面が上側を向く上向き状態で敷き詰められた複数枚の基本マットのうち2枚以上に跨る状態で、オモテ面が下側を向くように裏返された下向き状態の基本マットを、上向き状態の基本マットのオモテ面側に敷き詰めるとともに、
    上向き状態の基本マットにおける、下向き状態の基本マットに重なる領域に設けられた全ての連結用凸部の全体部分を、下向き状態の基本マットの連結用凹部に嵌め込み、下向き状態の基本マットにおける、上向き状態の基本マットに重なる領域に設けられた全ての連結用凸部の全体部分を、上向き状態の基本マットの連結用凹部に嵌め込むことによって、
    上向き状態の基本マットの本体部分における前記オモテ面と下向き状態の基本マットの本体部分における前記オモテ面とが密着した状態で、上向き状態の基本マットを下向き状態の基本マットで連結して、下向き状態の基本マットを上向き状態の基本マットで連結することができるようにしたことを特徴とする連結型マットセット。
  2. 基本マットの平面視形状が、隙間のない状態で敷き詰め可能な形状とされた請求項1記載の連結型マットセット。
  3. 基本マットが、平面視正方形状とされ、
    基本マットの連結用凸部が、円柱状又は正四角柱状に形成された請求項2記載の連結型マットセット。
  4. 基本マットが、平面視正三角形状とされ、
    基本マットの連結用凸部が、円柱状又は正三角柱状に形成された請求項2記載の連結型マットセット。
  5. 基本マットが、平面視正六角形状とされ、
    基本マットの連結用凸部が、円柱状又は正六角柱状に形成された請求項2記載の連結型マットセット。
  6. 最も外側に敷かれた基本マットの外縁に沿って敷くための複数枚の外縁用マットを含み、
    最も外側に敷かれた下向き状態の基本マットにおける上向き状態の基本マットを覆わない部分、又は、最も外側に敷かれた上向き状態の基本マットにおける下向き状態の基本マットで覆われない部分に、外縁用マットを嵌め込むことによって、敷設領域の外縁部の形態を整えることができるようにした請求項1〜5いずれか記載の連結型マットセット。
  7. 外縁用マットの縁部に連結溝が設けられ、
    一の外縁用マットの連結溝と、当該一の外縁用マットの隣に配置される他の外縁用マットの連結溝とに、共通する連結部材を嵌め込むことによって、一の外縁用マットと他の外縁用マットとを連結することができるようにした請求項6記載の連結型マットセット。
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