JP6756956B2 - ドライアイス洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドライアイス洗浄装置に関する。
ドライアイスの粒子を対象物に噴射して、対象物の表面から汚れ等の付着物を除去するドライアイス洗浄装置が知られている。このドライアイス洗浄装置では、硬度が砂や金属よりも低いドライアイス粒子を対象物に吹き付けて、対象物および付着している付着物を急激に温度低下させる。その際に、付着物が急激に熱収縮することで該付着物に微小な亀裂等の隙間が生じて付着力が弱まり、さらに隙間に入り込んだドライアイスが爆発的に昇華することで、付着物が対象物から除去される。
このようなドライアイス洗浄装置としては、たとえば特許文献1に示すようなものが知られている。特許文献1に開示のドライアイス洗浄装置は、ロボットアームを備え、そのロボットアームの先端側には洗浄ノズルが設けられている。この洗浄ノズルから、リサイクル部品に対してドライアイスを吹き付けるように構成されている。
特開平10−202210号公報
ところで、特許文献1に開示の構成では、ワーク(リサイクル部品)のうちターンテーブルに載置された下面側等の部位は、ドライアイス洗浄を行うことができない。また、特許文献1に開示の構成では、ロボットアームと、ターンテーブルとを備えている。したがって、ドライアイス洗浄の際に駆動する部位が多くなっている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的は、ワークのうち洗浄を行えない部位を低減可能であると共に、ドライアイス洗浄に際して駆動部位を低減することが可能なドライアイス洗浄装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、ワークに付着している付着物を除去するドライアイス洗浄装置であって、ドライアイス粒子を含む圧縮エアをワークに噴射する噴射ノズルを備え、該噴射ノズルから圧縮エアをワークに噴射することで、ワークから付着物を除去する第1洗浄機構および第2洗浄機構と、ワークから除去された付着物および圧縮エアを吸引して外部に排出する第1吸引機構および第2吸引機構と、ワークを把持するチャック部と、チャック部の噴射ノズルに対する位置および向きを変更してワークを圧縮エアが噴射される部位に移動させるアーム部とを備える第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段と、圧縮エアを噴射させた状態でワークの位置および向きを変更することで付着物をワークから除去するように、少なくとも第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段のそれぞれのアーム部の作動を制御する制御手段と、を備え、第1吸引機構および第2吸引機構は、それぞれ第1洗浄機構および第2洗浄機構から噴射される圧縮エアの噴射方向に配置されていて、制御手段は、第1洗浄機構の作動状態で第1ハンドリング手段がワークを把持した状態でその作動を制御することでワークの第1回目の洗浄を実行し、制御手段は、第1回目の洗浄の後に、第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段の作動を制御することで、ワークの洗浄済みの部位を第2ハンドリング手段に把持させるようにワークを受け渡し、その受け渡しの後に、制御手段は、第2洗浄機構の作動状態で第2ハンドリング手段がワークを把持した状態でその作動を制御することでワークの第2回目の洗浄を実行すると共に、制御手段は、ワークの外面のうちの半分の面を第1回目の洗浄で洗浄するように第1ハンドリング手段の作動を制御すると共に、ワークを第1ハンドリング手段から第2ハンドリング手段に受け渡した後に、制御手段は、ワークの外面のうちの残り半分の面を第2回目の洗浄で洗浄するように第2ハンドリング手段の作動を制御する、ことを特徴とするドライアイス洗浄装置が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、制御手段の制御に基づいて、ワークを第1ハンドリング手段に向けて供給する供給搬送手段と、第2洗浄機構での洗浄が終了したワークを第2ハンドリング手段から受け渡されて、制御手段での制御に基づいてワークを外部に排出する排出搬送手段と、を備えることが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、供給搬送手段は搬送ベルトを備えると共に、供給搬送手段におけるワークの搬送方向の下流側の端部は、ストッパ板と対向して設けられていて、ストッパ板には、ワークが衝突すると共に、その衝突状態でワークが搬送ベルトから突出する、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、ワークを一時的に載置する仮置き台を備え、制御手段は、第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段のいずれかが作動しないときに、単独制御モードを実施すると共に、単独制御モードでは、第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段のいずれかを作動させて、ワークの第1回目の洗浄を実行した後に、ワークを仮置き台に載置し、その後に、ワークのうち洗浄済みの部位を把持して、ワークの第2回目の洗浄を実行する、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、噴射ノズルは、第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段と対向する部位が開口している開口部を備える噴射ボックスで覆われている、ことが好ましい。
本発明によると、洗浄を行えない部位を低減可能であると共に、ドライアイス洗浄に際して駆動部位を低減することが可能なドライアイス洗浄装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るドライアイス洗浄装置の構成を示す斜視図である。 図1に示すドライアイス洗浄装置から保護ケース等を取り除いた状態を示す斜視図である。 図1に示すドライアイス洗浄装置の噴射ノズル、噴射ボックスおよび下側の吸引機構の位置関係を示す図である。 図1に示すドライアイス洗浄装置のベルトコンベア装置を拡大して示す図である。 図1に示すドライアイス洗浄装置の把持ロボットの構成を示す図である。 本実施の形態のドライアイス洗浄装置における、制御的な構成を示す図である。 本実施の形態のドライアイス洗浄装置の処理フローである。 図1に示すドライアイス洗浄装置の仮置き台を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るドライアイス洗浄装置10について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、ドライアイス洗浄装置10の上下方向をZ方向とし、下側をZ2側、それとは逆の上側をZ1側とする。また、ベルトコンベア装置60におけるワークWの搬送方向をX方向とし、外部からドライアイス洗浄装置10内にワークWが送り込まれる際の上流側をX1側、それとは逆の下流側をX2側とする。また、X方向およびZ方向に直交する方向をY方向とし、図1において左側をY1側、それとは逆の右側をY2側とする。
[1.ドライアイス洗浄装置10の全体的な構成について]
図1は、ドライアイス洗浄装置10の構成を示す斜視図である。また、図2は、ドライアイス洗浄装置10から保護ケース等を取り除いた状態を示す斜視図である。図1および図2に示すように、示すドライアイス洗浄装置10は、基部20と、上部筐体30と、洗浄機構40と、吸引機構50と、ベルトコンベア装置60と、把持ロボット70と、制御ユニット80を主要な構成要素としている。
[2.基部について]
基部20は、ドライアイス洗浄装置10を支持する基礎となる部分であり、複数のフレーム21と、それら複数のフレーム21の間に存在する支持板22とを有している。複数のフレーム21は、たとえばアルミフレームのような長尺状の部材である。また、支持板22は、複数のフレーム21で区画された部位に取り付けられる板状の部材である。なお、基部20の上面側に位置する支持板22(支持板22aとする)は、必要に応じて適宜打ち抜かれた打ち抜き部分22bが存在している。そのような支持板22aの打ち抜き部分22bを介して、洗浄機構40と吸引機構50とが連通する構成となっている。
[3.上部筐体について]
上部筐体30は、ドライアイス洗浄を行う際の作業室32を、外部から隔離する部分であり、また一定の部材を支持する部分である。この上部筐体30は、複数のフレーム31と、それら複数のフレーム31の間に存在する隔離板(図示省略)とを有している。フレーム31は、上述のフレーム21と同様に長尺状の部材であり、また隔離板は上述した支持板22と同様に複数のフレーム31で区画された部位に取り付けられる板状の部材である。なお、ドライアイス洗浄装置10には、フレーム31と隔離板(図示省略)とによって、外部から離隔された作業室32が形成される。したがって、作業室32内で噴射されたドライアイス粉末や飛散した塵埃が、外部に飛散してしまうのを防止可能となっている。
[4.洗浄機構について]
また、洗浄機構40は、洗浄対象であるワークWにドライアイス粒子を噴射させて、ワークWに付着している汚れや塵埃等の付着物を除去する機構である。この洗浄機構40は、洗浄機本体41と、連結ホース42と、噴射ノズル43と、ノズル押さえ部材44と、噴射ボックス45とを備えている。
本実施の形態では、洗浄機構40は、把持ロボット70が2つ設けられていることに対応させて、2つ設けられている。以下の説明では、一対の洗浄機構40を区別する必要がある場合、図1および図2においてY1側(一方側)に位置する洗浄機構40を洗浄機構40Aと称呼し、Y2側(他方側)に位置する洗浄機構40を洗浄機構40Bと称呼する。しかしながら、洗浄機構40Aと洗浄機構40Bを区別する必要がない場合には、単に洗浄機構40と称呼する。また、洗浄機構40Aの各構成要素には、必要に応じてアルファベット「A」を付して説明し、洗浄機構40Bの各構成要素には、必要に応じてアルファベット「B」を付して説明する。しかしながら、特に必要がない場合には、これらアルファベット「A」、「B」は省略する。
なお、洗浄機構40Aは第1洗浄機構に対応し、洗浄機構40Bは第2洗浄機構に対応するが、洗浄機構40Aが第2洗浄機構に対応し、洗浄機構40Bが第1洗浄機構に対応するものとしても良い。
洗浄機本体41は、基部20および保護ケースで形成される洗浄室の外部に設けられている。この洗浄機本体41は、不図示の貯留部にドライアイス粒子を貯留する。また、洗浄機本体41は、コンプレッサ等のような圧送手段46を備えている。洗浄機本体41の使用時には、洗浄機本体41内で、ドライアイス粒子が圧縮空気と混合される。そして、圧送手段46によって圧縮空気と共にドライアイス粒子が所定の流速で連結ホース42へと吐出される。
また、連結ホース42は、その一端側が洗浄機本体41と連結されていると共に、その他端側が噴射ノズル43と連結されている。そのため、圧縮空気と共にドライアイス粒子を、噴射ノズル43に供給する。また、噴射ノズル43は、圧縮空気と共にドライアイス粒子をワークWに対して噴射する部分である。なお、噴射ノズル43の開口部分は、噴射面積が所定の面積となるように開口されている。
また、ノズル押さえ部材44は、噴射ノズル43を支持する部材である。このノズル押さえ部材44は、いずれかのフレーム21に支持されている。また、ノズル押さえ部材44は、噴射ボックス45の上側から下側に向かうように噴射ノズル43を支持している。このため、噴射ノズル43は、下側の吸引機構50側に向けて、圧縮空気と共にドライアイス粒子を噴射可能となっている。
また、噴射ボックス45は、打ち抜き部分22bの周囲を覆う箱状の部分である。本実施の形態では、噴射ボックス45は、一対の側面板45a,45bと、背面板45cと、上面板45dとを備え、これらを組み立てることで、前面側が開放された箱状(立方体状)となっている。かかる噴射ボックス45の前面側からワークを噴射ボックス45内へと挿入し、噴射ノズル43からドライアイス粒子を含む圧縮空気をワークWに向けて噴射する。それにより、ドライアイス粒子やワークから除去された塵埃が、噴射ボックス45の外部に飛散するのを抑制しながら、ワークWの洗浄を行うことが可能となっている。
[5.吸引機構について]
図3は、噴射ノズル43、噴射ボックス45および下側の吸引機構50の位置関係を示す図である。図3に示すように、吸引機構50は、打ち抜き部分22bの下方側に配置されている。この吸引機構50は、吸引機本体51と、排気ダクト52とを備えている。
本実施の形態では、吸引機構50も、把持ロボット70の個数に対応させて、2つ設けられている。以下の説明では、一対の吸引機構50を区別する必要がある場合、図1および図2においてY1側(一方側)に位置する吸引機構50を吸引機構50Aと称呼し、Y2側(他方側)に位置する吸引機構50を吸引機構50Bと称呼する。しかしながら、吸引機構50Aと吸引機構50Bを区別する必要がない場合には、単に吸引機構50と称呼する。また、吸引機構50Aの各構成要素には、必要に応じてアルファベット「A」を付して説明し、吸引機構50Bの各構成要素には、必要に応じてアルファベット「B」を付して説明する。しかしながら、特に必要がない場合には、これらアルファベット「A」、「B」は省略する。
吸引機本体51は、図示を省略するファンやモータ等を備えていて、排気ダクト52側に吸引力を及ぼす装置である。吸引機本体51は、たとえば作業室32の外部に設置されていて、作業室32内の空気を作業室32の外部に排気する。また、吸引機本体51は、ドライアイス粒子およびワークWから除去された塵埃を、フィルタ等を介して回収する。しかしながら、吸引機本体51は、ドライアイス粒子やワークWから除去された塵埃を、回収する機能を有さなくても良い。また、排気ダクト52は、打ち抜き部分22bの下方側に配置されていて、上述した圧縮空気、ドライアイス粒子や塵埃を、吸引機本体51に向けてガイドする。
ここで、打ち抜き部分22bの周囲は、噴射ボックス45で覆われているので、吸引機構50が吸引(排気)動作を実行する状態で、ワークWの洗浄がなされた場合、噴射ボックス45内から外部に向かって飛散しようとするドライアイス粒子や塵埃の発生を一層抑制する。
[6.ベルトコンベア装置について]
また、ベルトコンベア装置60は、ワークWを搬送する部分である。図4は、ベルトコンベア装置60を拡大して示す図である。本実施の形態では、ベルトコンベア装置60は、一対設けられている。以下の説明では、図1および図4においてY1側(一方側)に位置するベルトコンベア装置60をベルトコンベア装置60Aと称呼し、Y2側(他方側)に位置するベルトコンベア装置60をベルトコンベア装置60Bと称呼する。しかしながら、ベルトコンベア装置60Aとベルトコンベア装置60Bを区別する必要がない場合には、単にベルトコンベア装置60と称呼する。なお、ベルトコンベア装置60Aは供給搬送手段に対応し、ベルトコンベア装置60Bは排出搬送手段に対応する。
ここで、一方のベルトコンベア装置60Aは、未洗浄のワークWを一方の把持ロボット70に供給する部分である。また、他方のベルトコンベア装置60Bは、洗浄されたワークWを外部に向けて搬送する部分である。なお、一方のベルトコンベア装置60Aと他方のベルトコンベア装置60Bとは、互いに入れ替えることが可能に構成されているが、かかる入れ替えが不能な構成であっても良い。
ここで、一方のベルトコンベア装置60Aは、支持部材61Aと、幅狭ベルト62Aと、幅狭ベルト62Aの送りをガイドするローラ63Aと、モータ64Aと、支持レール65Aと、ベルト間隔調整機構66Aと、ストップ板67Aと、検出センサ68Aと、保護カバー69Aとを備えている。これらのうち、支持部材61Aは一対設けられていて、それぞれX方向に沿って延伸している長尺状の部材である。この支持部材61Aは、複数のローラ63Aを回転自在に支持している。また、幅狭ベルト62Aは、一方のベルトコンベア装置60Aに一対設けられていて、それらの間の部分には隙間が存在している。なお、幅狭ベルト62Aは、搬送ベルトに対応する。
また、ローラ63Aは、たとえば軸受を介して支持部材61Aに回転自在に取り付けられている。このローラ63Aは、幅狭ベルト62Aに対応して、幅が狭く設けられている。なお、複数のローラ63Aは、幅狭ベルト62Aを張設した状態で支持するべく、支持部材61Aの長手方向において適宜の間隔で支持部材61Aに取り付けられている。
また、モータ64Aは、いずれかのローラ63Aに駆動力を与えることで、幅狭ベルト62Aを駆動する。なお、本実施の形態では、モータ64Aも一対設けられている。すなわち、幅方向の一方側の幅狭ベルト62Aに駆動力を与えるモータ64Aと、幅方向の他方側の幅狭ベルト62Aに駆動力を与えるモータ4Aという、2つのモータ64Aが用いられている。しかしながら、たとえばシャフト、ベルト、歯車等の動力伝達機構を用いることにより、1つのモータ64Aで2つの幅狭ベルト62Aに駆動力を与える構成としても良い。
また、支持レール65Aは、一対の幅狭ベルト62Aの間の隙間に配置されている。この支持レール65Aは、ワークWが一対の幅狭ベルト62Aから落下した際に、ワークWを受け止める部分であり、該幅狭ベルト62Aの上面(搬送面)よりも低い位置に配置されている。
また、ベルト間隔調整機構66Aは、一対の幅狭ベルト62Aの間隔を調整する機構である。このベルト間隔調整機構66Aは、左右ネジ66A1を有していて、その左右ネジ66A1は、一方の支持部材61Aのネジ孔に捻じ込まれているネジ部と、他方の支持部材61Aのネジ孔に捻じ込まれているネジ部の向きが異なっている。したがって、ハンドル等を操作して左右ネジ66A1を一の方向に回転させると、一対の支持部材61A,61Bの間隔が広がり、該左右ネジ66A1を他の方向に回転させると、一対の支持部材61A,61Bの間隔が狭まる。すなわち、一対の支持部材61A,61Bの間隔を調整することにより、様々なサイズのワークWの洗浄を行うことができる。
また、幅広ベルト62Bのような幅広のベルトを用いる場合には、ワークWの幅方向の中央は、幅広のベルトの幅方向の中央に対して、大幅にずれた位置となる場合がある。その場合、把持ロボット70のチャック部73で把持した場合、ワークW毎に異なる位置を把持してしまう虞がある。しかしながら、一対の幅狭ベルト62Aを用いる場合、ワークWの幅方向の中央の位置と、一対の幅狭ベルト62Aの中央の位置とは、概ね一致する。そのため、チャック部73は、異なるワークW間でも概ね同じ位置を把持することができるので、ワークWを洗浄する際のバラつきを低減することができる。
また、幅広ベルト62Bのような幅広のベルトを用いる場合には、ワークWの搬送方向の先端側等が幅広のベルトから飛び出すようにしないと、把持ロボット70のチャック部73でワークWを把持することが困難となる。しかしながら、一対の幅狭ベルト62Aの間には隙間が存在している。そのため、上記の隙間を利用して、把持ロボット70のチャック部73はワークWを把持することができる。したがって、様々なサイズのワークWでも良好に把持することができる。
また、ストップ板67Aは、ワークWが搬送された際に該ワークWが搬送方向の下流側(X2側)に落下するのを防ぐ部分である。このストッパ板67Aには、検出センサ68Aが取り付けられている。検出センサ68Aは、ワークWがストッパ板67Aの近傍に位置したことを検出するセンサである。この検出センサ68Aは、たとえば透過型の光電センサであるが、反射型の光電センサでも良い。また、検出センサ68Aは、光電センサに代えて、たとえば接触式のセンサや、その他のセンサや、ワークWを撮像可能なカメラ装置としても良い。
なお、上述したモータ64A、不図示の回路基板およびインバータ等のような電気機器の上部および側面は、保護カバー69Aによって覆われていて、外部からの衝撃がこれらの電気機器に付与されるのを防ぐと共に、塵埃等が電気機器に堆積するのを防いでいる。
また、本実施の形態では、他方のベルトコンベア装置60Bは、一方のベルトコンベア装置60Aとは異なる構成となっている。具体的には、他方のベルトコンベア装置60Bは、支持部材61Bと、幅広ベルト62Bと、幅広ベルト62Bの送りをガイドするローラ63Bと、モータ64Bと、ストッパ板67Bと、検出センサ68B、保護カバー69Bとを備えている。これらのうち、支持部材61Bは一対設けられている。この支持部材61Bは、上述した支持部材61Aと同様の部材であるが、図4に示すように、支持部材61Bの上部側(Z1側)の所定部位は、横方向(Y方向)に延伸するように略L字状に折り曲げられている。そのため、支持部材61Bの幅広ベルト62Bに対する高さは、支持部材61Aの幅狭ベルト62Aに対する高さよりも低く設けられている。具体的には、ワークWを幅広ベルト62Bの横方向(Y方向)から載置しようとしても、支持部材61BがワークWを幅広ベルト62Bに向けて移動させる際の支障とならないように、支持部材61Bの高さが設定されている。
また、幅広ベルト62Bは、幅狭ベルト62Aよりも幅が広いベルトである。すなわち、図4に示すように、幅広ベルト62Bは、一対の支持部材61Bの間に跨るように幅広に設けられている。かかる幅広ベルト62Bは、一方のベルトコンベア装置60Aの幅狭ベルト62Aとは異なり、ワークWの幅等に応じた間隔調整が不要となっている。そのため、幅広ベルト62Bでは、洗浄済みのワークWの幅等に応じた間隔調整を行う必要がなくなり、間隔調整に必要とする手間およびその調整のためのコストを軽減することができる。
また、ローラ63Bは、たとえば軸受を介して支持部材61Bに回転自在に取り付けられている。なお、ローラ63Bは幅広ベルト62Bに駆動力を与えるため、ローラ63Aとは異なり幅広の幅広ベルト62Bに対応して長尺状に設けられている。また、モータ64Bは、いずれかのローラ63Bに駆動力を与えることで、幅広ベルト62Bを駆動する。なお、本実施の形態では、単独の幅広ベルト62Bに駆動力を与えれば良いので、モータ64Bの個数は単数となっているが、複数のモータ64Bを用いるようにしても良い。
また、他方のベルトコンベア装置60Bにも、ストッパ板67Bが設けられている。このストッパ板67Bには、その上端側から凹んだ挿通凹部(符号省略)が設けられている。挿通凹部は、後述する把持ロボット70のチャック部73が挿し込まれる部分であり、その挿通凹部の存在によって幅広ベルト62BにワークWを容易に載置することができる。なお、検出センサ68Bは、上述した検出センサ68Aと同様に、ワークWがストッパ板67Bの近傍に位置したことを検出するセンサである。また、保護カバー69Bは、保護カバー69Aと同様に、不図示の回路基板およびインバータ等のような電気機器の上部および側面を保護する部分である。
なお、検出センサ68A,68Bは、たとえば透過型の光電センサであるが、反射型の光電センサでも良い。また、検出センサ68A,68Bは、光電センサに代えて、たとえば接触式のセンサや、その他のセンサや、ワークWを撮像可能なカメラ装置としても良い。
なお、一方のベルトコンベア装置60Aは、他方のベルトコンベア装置60Bと同様の構成としても良い。この場合には、一方のベルトコンベア装置60Aにも幅広ベルトが用いられるが、その場合、幅広ベルトの終端に対して、ストッパ板67Aを所定の間隔だけ離間させることが好ましい。それにより、幅広ベルトの終端よりもワークWが飛び出す状態となり、後述するチャック部73がワークWを良好に把持することができる。
[7.把持ロボットについて]
また、把持ロボット70は、ワークWを把持しつつ搬送する部分である。本実施の形態では、把持ロボット70は一対設けられている。以下の説明では、図1および図2においてY1側(一方側)に位置する把持ロボット70を把持ロボット70Aと称呼し、Y2側(他方側)に位置する把持ロボット70を把持ロボット70Bと称呼する。しかしながら、把持ロボット70Aと把持ロボット70Bを区別する必要がない場合には、単に把持ロボット70と称呼する。また、把持ロボット70Aの各構成要素には、必要に応じてアルファベット「A」を付して説明し、把持ロボット70Bの各構成要素には、必要に応じてアルファベット「B」を付して説明する。しかしながら、特に必要がない場合には、これらアルファベット「A」、「B」は省略する。
なお、把持ロボット70Aは第1ハンドリング手段に対応し、把持ロボット70Bは第2ハンドリング手段に対応するが、把持ロボット70Bが第2ハンドリング手段に対応し、把持ロボット70Bが第1ハンドリング手段に対応するものとしても良い。
一対の把持ロボット70A,70Bのうち、一方の把持ロボット70Aは、上述した一方のベルトコンベア装置60Aによって供給されるワークWを把持しつつ、洗浄機構40側(噴射ボックス45内)へとワークWを移動させ、さらに洗浄の実行後に他方の把持ロボット70BにワークWを受け渡す。また、他方の把持ロボット70Bは、一方の把持ロボット70Aから受け渡されたワークWのうち、一方の把持ロボット70Aでは把持していなかった部分を把持する。その状態で、洗浄機構40側(噴射ボックス45内)へとワークWを移動させ、ワークWの未洗浄部位の洗浄の実行後に、他方のベルトコンベア装置60Bの幅広ベルト62Bに、ワークWを載置して、ワークWの把持を解除する。
このような把持ロボット70の構成について、図5に基づいて以下に説明する。図5は、把持ロボット70の構成を示す図である。図5に示すように、把持ロボット70は、台座部71と、多関節ロボット部72と、チャック部73と、駆動源74を備えている。台座部71は、基部20の所定の部位に設置される部分であり、把持ロボット70の全体を支持する。
多関節ロボット部72は、複数(図5に示す構成では合計5つ)のアーム体、これらアーム体を駆動するモータ等の駆動源、アーム体の位置や移動量等を検出するセンサを備えている。そして、多関節ロボット部72は、特定のアーム体が、隣接するアーム体に対して、回動運動または回転運動することを可能としている。なお、多関節ロボット部72はアーム部に対応する。
また、チャック部73は、ワークWを把持する部分である。このチャック部73は、対向配置された一対の爪部材73aを備えていて、これら一対の爪部材73aがたとえばエアシリンダやモータ等の駆動力によって互いに接離する方向にスライドする。それにより、チャック部73は、ワークWを把持したり、ワークWの把持を解除可能となっている。
また、駆動源74は、把持ロボット70の各部位を駆動させるべく複数設けられている。具体的には、駆動源74は、駆動源74は、多関節ロボット部72の各関節を駆動させたり、チャック部73がワークWを把持したり恥を解除するための駆動力を与える。
[8.制御ユニットについて]
図6は、本実施の形態のドライアイス洗浄装置10における、制御的な構成を示す図である。図6に示すように、ドライアイス洗浄装置10は、制御ユニット80を備えている。なお、制御ユニット80は、制御手段に対応する。制御ユニット80は、たとえば、主制御部81と、洗浄制御部82と、吸引制御部83と、コンベア制御部84と、ロボット制御部85とを有している。これらのうち、主制御部81は、ドライアイス洗浄装置10の全体的な動作の制御を行う。洗浄制御部82は、主制御部81からの制御指令に基づいて洗浄機構40の圧送手段46の作動を司る。吸引制御部83は、主制御部81からの制御指令に基づいて吸引機構50の吸引機本体51の作動を司る。コンベア制御部84は、主制御部81からの制御指令に基づいてベルトコンベア装置60のモータ64の作動を司る。ロボット制御部85は、主制御部81からの制御指令に基づいて把持ロボット70の駆動源74の作動を司る。
これら各制御部81〜85は、CPUとメモリとインターフェース等を備えていて、メモリには所定の制御プログラムや制御データが記憶されている。なお、主制御部81は、各制御部82〜85の機能を兼ね備えても良い。
なお、一方の把持ロボット70Aと、他方の把持ロボット70Bとは、互いに干渉しないように、制御ユニット80により、それぞれの多関節ロボット部72A,72Bおよびチャック部73A,73Bの作動が制御されている。
[9.動作フローについて]
以上のような構成を有するドライアイス洗浄装置10の動作フローについて、図7に基づいて以下に説明する。なお、以下の説明では、ワークWは直方体形状であり、洗浄面が6面存在するものとして説明する。
(ステップS1)
まず、一方の把持ロボット70AへのワークWの搬入動作を実行する。具体的には、制御ユニット80は、モータ64Aを作動させ、幅狭ベルト62Aを駆動させてワークWを下流側(X2側)へと送り込む。そして、検出センサ68AでワークWを検出すると、制御ユニット80はモータ64Aの作動を停止させる。その後に、制御ユニット80は、把持ロボット70の駆動源74を作動させて、チャック部73によってワークWを把持させる。なお、このとき、他方の把持ロボット70Bは、動作待機となっている。
(ステップS2)
次に、一方の把持ロボット70Aでは、ワークWの半分(3面)の洗浄を行う(第1回目の洗浄)。具体的には、制御ユニット80は、洗浄機本体41の圧送手段46を作動させて、噴射ノズル43から圧縮空気と共にドライアイス粒子をワークWに向けて噴射する。その状態で、制御ユニット80は、駆動源74の作動により多関節ロボット部72を作動させて、ワークWを移動させ、またワークWの向きを変えながら、ドライアイス粒子をワークWに噴射してワークWの洗浄を行う。そして、6面存在するワークWの表面のうち、半分である3面の洗浄を行う。なお、このときも、他方の把持ロボット70Bは、動作待機となっている。
(ステップS3)
一方の把持ロボット70Aで、ステップS2におけるワークWの洗浄が終了すると、一方の把持ロボット70Aは、ワークWを他方の把持ロボット70Bに受け渡す。具体的には、制御ユニット80は、一方の把持ロボット70Aと他方の把持ロボット70Bの作動を制御して、一方の把持ロボット70Aのチャック部73Aと、他方の把持ロボット70Bのチャック部73Bとを近接させる。そして、チャック部73AでのワークWの保持を解除すると共に、チャック部73BがワークWを保持するように、その作動を制御する。
(ステップS4)
次に、一方の把持ロボット70Aは、新たなワークWの搬入動作を実行する。なお、このとき、一方の把持ロボット70Aは、ステップS1で説明したのと同様の動作を実行するため、動作の詳細についての説明は省略する。
また、他方の把持ロボット70Bは、ワークWの残り半分(残り3面)の洗浄を行う(第2回目の洗浄)。具体的には、制御ユニット80は、洗浄機本体41の圧送手段46を作動させて、噴射ノズル43から圧縮空気と共にドライアイス粒子をワークWに向けて噴射する。その状態で、制御ユニット80は、駆動源74Bの作動により多関節ロボット部72Bを作動させて、ワークWを移動させ、またワークWの向きを変えながら、ドライアイス粒子をワークWに噴射してワークWの洗浄を行う。それにより、6面存在するワークWの表面のうち、残り3面の洗浄を行う。
(ステップS5)
次に、一方の把持ロボット70Aでは、ワークWの半分(3面)の洗浄を行う。なお、このとき、一方の把持ロボット70Aは、ステップS2で説明したのと同様の動作を実行するため、動作の詳細についての説明は省略する。
また、他方の把持ロボット70Bは、洗浄済みのワークWの搬出動作を実行する。具体的には、制御ユニット80は、他方の把持ロボット70Bの駆動源74Bを作動させて、ワークWを幅広ベルト62Bに載置する。そして、検出センサ68BがワークWを検出すると、制御ユニット80はモータ64Bを作動させて、ワークWを、他方のベルトコンベア装置60Bの下流側(X1側)へと搬送する。なお、下流側(X1側)に搬送されたワークWは、人手または別途のロボット等により、幅広ベルト62Bから移動させられる。
(ステップS6)
次に、制御ユニット80は、ワークWの洗浄処理を終了するか否かを判定する。具体的には、ワークWの予定洗浄枚数に到達した場合、または検出センサ68AによってワークWが検出されない状態が所定時間継続した場合等のような、一定の終了条件を満たした場合には、制御ユニット80は、ワークWの洗浄処理を終了すると判断する。そして、ドライアイス洗浄装置10の全体的な作動を停止したり、ドライアイス洗浄装置10を作動待機状態とする。一方、制御ユニット80が、上述した一定の終了条件を満たしていないと判断した場合には、再びステップS3に戻り、ワークWの洗浄処理を継続する。
ところで、一方の把持ロボット70Aと、他方の把持ロボット70Bのうちの、いずれか一方が、故障によって動作しなくなる場合が考えられる。その場合でも、可動可能な把持ロボット70を動作させて、ワークWの洗浄を実行できることが好ましい。そのため、制御ユニット80は、可動可能な1台の把持ロボット70が故障した場合に単独制御モードへと制御モードを変更する。それにより、ドライアイス洗浄装置10は、一方のベルトコンベア装置60Aと、他方のベルトコンベア装置60Bと、可動可能な把持ロボット70と、その把持ロボット70でワークWを仮置きすることが洗浄させることが可能な洗浄機構40とで、ワークWの洗浄を継続することができる。
しかしながら、1台の把持ロボット70でワークWを把持したままでは、ワークWに未洗浄部位が生じてしまう。そこで、ドライアイス洗浄装置10は、図8に示すような仮置き台90を用いることで、ワークWに未洗浄部位が形成されるのを防止している。図8は、仮置き台90を示す斜視図である。仮置き台90は、ワークWを仮置きするための部分である。そのため、仮置き台90は、たとえば基部20の幅方向(Y方向)の中央部分に設けられていて、一方の把持ロボット70Aと、他方の把持ロボット70Bの双方から、容易にワークWを仮置きすることが可能となっている。
この仮置き台90は、チャック部91と、駆動源92と、支持柱93とを有している。チャック部91は、一対の爪部材91aを備えていて、これら一対の爪部材73aが駆動源92からの駆動力によって互いに接離する方向にスライドする。それにより、チャック部91は、ワークWを把持したり、ワークWの把持を解除可能となっている。また、支持柱93は、チャック部91および駆動源92を、支持板22aから離間させるための柱状の部分である。
たとえば、他方の把持ロボット70Bが故障した場合については、次のような動作を行う。すなわち、一方のベルトコンベア装置60Aを作動させてワークWを搬入し、チャック部73BはワークWを把持する。そして、洗浄機構40の作動によりワークWを洗浄するが、その洗浄の後に、図8に示すような仮置き台90にワークWを載置する。このとき、ワークWが脱落しないように、チャック部91が駆動源92によって作動させられて、チャック部91がワークWを保持する。この状態で、チャック部73AがワークWの保持を解除し、その後にチャック部73Aを移動したり向きを変えることで、ワークWのうちすでに洗浄された部位を、チャック部73Aが保持する。
その後に、チャック部73Aは、ワークWのうち、洗浄済みの部位を把持し、洗浄機構40によってワークWの未洗浄部位を洗浄する。このようにして、ワークWの全ての部位の洗浄が終了した後に、ワークWを幅広ベルト62Bに載置する。このとき、幅広ベルト62Bには、その幅広ベルト62Bの横方向(Y方向)から、ワークWが供給される。そして、モータ64Bの作動によって、ワークWを搬出する。以上のようにして、1台の把持ロボット70Aを用いる場合でも、ワークWに未洗浄部位が生じるのを防止可能となる。
[10.効果について]
以上のような構成のドライアイス洗浄装置10によると、ドライアイス粒子を含む圧縮エアをワークWに噴射する噴射ノズル43を備え、噴射ノズル43から圧縮エアをワークWに噴射することで、ワークWから付着物を除去する洗浄機構40A(第1洗浄機構)および洗浄機構40B(第2洗浄機構)を備える。また、ワークWから除去された付着物および圧縮エアを吸引して外部に排出する吸引機構50A(第1吸引機構)および吸引機構50B(第2吸引機構)を備える。また、ワークWを把持するチャック部73と、チャック部73の噴射ノズル43に対する位置および向きを変更してワークWを圧縮エアが噴射される部位に移動させる多関節ロボット部72(アーム部)とを備える把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)および把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)を備える。また、圧縮エアを噴射させた状態でワークWの位置および向きを変更することで付着物をワークWから除去するように、少なくとも把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)および把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)のそれぞれの多関節ロボット部72(アーム部)の作動を制御する制御ユニット80(制御手段)と、を備える。
ここで、制御ユニット80(制御手段)は、洗浄機構40A(第1洗浄機構)の作動状態で把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)がワークWを把持した状態でその作動を制御することでワークWの第1回目の洗浄を実行する。さらに、制御ユニット80(制御手段)は、第1回目の洗浄の後に、把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)および把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)の作動を制御することで、ワークWの洗浄済みの部位を把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)に把持させるようにワークWを受け渡し、その受け渡しの後に、制御ユニット80(制御手段)は、洗浄機構40A(第2洗浄機構)の作動状態で把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)がワークWを把持した状態でその作動を制御することでワークWの第2回目の洗浄を実行する。
このように、2つの把持ロボット70A,70B(第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段)の間でワークWを受け渡して、第1回目の洗浄と第2回目の洗浄を行うため、ワークWに未洗浄部位が生じるのを防止することができる。また、洗浄時には、ワークWを移動させる部位は、把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)および把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)のみであり、ターンテーブル等を設けて駆動させる必要がなくなるので、駆動部位を低減することができる。
また、本実施の形態では、制御ユニット80(制御手段)は、ワークWの外面のうちの半分の面を第1回目の洗浄で洗浄するように把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)の作動を制御すると共に、ワークWを把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)から把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)に受け渡した後に、制御ユニット80(制御手段)は、ワークWの外面のうちの残り半分の面を第2回目の洗浄で洗浄するように把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)の作動を制御する。
このため、把持ロボット70Aを作動させてワークWに対して第1回目の洗浄を行うのに要する時間と、把持ロボット70Bを作動させてワークWに対して第2回目の洗浄を行うのに要する時間とを、概ね同等の時間とすることができる。そのため、第1回目と第2回目の洗浄のいずれかの時間が長いことによる、待ち時間が生じるのを防止することができ、全体的な処理時間を短縮することができる。また、第1回目の洗浄の実行と、第2回目の洗浄の実行とにより、ワークWに未洗浄部位が生じるのを防止することができる。
また、本実施の形態では、ドライアイス洗浄装置10は、制御ユニット80(制御手段)での制御に基づいて、ワークWを把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)に向けて供給する一方のベルトコンベア装置60A(供給搬送手段)を備えている。また、ドライアイス洗浄装置10は、洗浄機構40B(第2洗浄機構)での洗浄が終了したワークWを把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)から受け渡されて、制御ユニット80(制御手段)での制御に基づいてワークWを外部に排出する他方のベルトコンベア装置60B(排出搬送手段)と、を備えている。
このため、一方のベルトコンベア装置60A(供給搬送手段)を介して、把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)にワークWを良好に供給することができる。また、洗浄済みのワークWは、把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)から他方のベルトコンベア装置60B(排出搬送手段)に受け渡された後に、外部に良好に搬出することが可能となる。
また、本実施の形態では、一方のベルトコンベア装置60A(供給搬送手段)は搬送ベルトを備えると共に、一方のベルトコンベア装置60A(供給搬送手段)におけるワークWの搬送方向の下流側の端部は、ストッパ板67Aと対向して設けられていて、ストッパ板67Aには、ワークWが衝突すると共に、その衝突状態でワークWが搬送ベルトから突出するようにすることができる。
このように構成する場合には、たとえば搬送ベルトとして幅広ベルト62Bを用いた場合でも、ワークWの一部が搬送ベルトから飛び出すので、チャック部73がワークWを把持することが可能となる。
また、本実施の形態では、ワークWを一時的に載置する仮置き台90を備え、制御ユニット80(制御手段)は、把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)および把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)のいずれかが作動しないときに、単独制御モードを実施すると共に、単独制御モードでは、把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)および把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)のいずれかを作動させて、ワークWの第1回目の洗浄を実行した後に、ワークWを仮置き台90に載置し、その後に、ワークWのうち洗浄済みの部位を把持して、ワークWの第2回目の洗浄を実行するようにすることもできる。
このように構成する場合には、1台の把持ロボット70が故障した場合でも、ワークWの2回目の洗浄で、該ワークWの洗浄済みの部位を把持することにより、ワークWの全ての部位を洗浄することが可能となる。
また、本実施の形態では、吸引機構50A(第1吸引機構)および吸引機構50B(第2吸引機構)は、それぞれ洗浄機構40A(第1洗浄機構)および洗浄機構40B(第2洗浄機構)から噴射される圧縮エアの噴射方向に配置されている。
ここで、特許文献1に開示のように、ロボットアームが噴射ノズルを把持する方式では、噴射ノズルが様々方向を向いてしまい、塵埃等の付着物やドライアイス粒子が、作業室32内の様々な部位に飛散してしまう。しかしながら、本実施の形態では、洗浄機構40A(第1洗浄機構)および洗浄機構40B(第2洗浄機構)から噴射される圧縮エアの噴射方向に、吸引機構50A(第1吸引機構)および吸引機構50B(第2吸引機構)が配置されている。したがって、ドライアイス粒子の噴射方向が固定的であるので、塵埃等の付着物やドライアイス粒子が、作業室32内の種々の部位に飛散してしまうのを低減することができる。
また、本実施の形態では、噴射ノズル43は、把持ロボット70A(第1ハンドリング手段)および把持ロボット70B(第2ハンドリング手段)と対向する部位が開口している打ち抜き部分22b(開口部)を備える噴射ボックス45で覆われている。このため、塵埃等の付着物やドライアイス粒子が、作業室32内の種々の部位に飛散してしまうのを一層低減することができる。
[11.変形例]
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、ワークWは直方体形状として説明している。しかしながら、ワークWは直方体形状には限られない。たとえば、ワークWは、平面と曲面とが混在することで、6面より少ない外面を有していても良い。また、ワークWは、6面よりも多い外面を有していても良い。
また、上述の実施の形態では、2台の把持ロボット70を設け、それに対応して2台の洗浄機構40、2台の吸引機構50、2台のベルトコンベア装置60を設ける構成について説明している。しかしながら、これらの洗浄機構40、吸引機構50、ベルトコンベア装置60および把持ロボット70は、3台以上設けられていても良く、1台のみ設けられていても良い。
10…ドライアイス洗浄装置、20…基部、21…フレーム、22,22a…支持板、22b…打ち抜き部分、30…上部筐体、31…フレーム、32…作業室、40…洗浄機構、40A…洗浄機構(第1洗浄機構に対応)、40B…洗浄機構(第2洗浄機構に対応)、41…洗浄機本体、42…連結ホース、43…噴射ノズル、44…ノズル押さえ部材、45…噴射ボックス、46…圧送手段、50…吸引機構、50A…吸引機構(第1吸引機構に対応)、50B…吸引機構(第2吸引機構に対応)、51…吸引機本体、52…排気ダクト、60…ベルトコンベア装置、60A…一方のベルトコンベア装置(供給搬送手段)、60B…他方のベルトコンベア装置(排出搬送手段)、61A,61B…支持部材、62A…幅狭ベルト、62B…幅広ベルト、63A,63B…ローラ、64A,64B…モータ、65A…支持レール、66A…ベルト間隔調整機構、67A,67B…ストッパ板、68A,68B…検出センサ、69A,69B…保護カバー、70…把持ロボット、70A…把持ロボット(第1ハンドリング手段に対応)、70B…把持ロボット(第2ハンドリング手段に対応)、71…台座部、72…多関節ロボット部(アーム部に対応)、73…チャック部、80…制御ユニット(制御手段に対応)、81…主制御部、82…制御部、83…吸引制御部、84…コンベア制御部、85…ロボット制御部、90…仮置き台、91…チャック部、92…駆動源、93…支持柱

Claims (5)

  1. ワークに付着している付着物を除去するドライアイス洗浄装置であって、
    ドライアイス粒子を含む圧縮エアを前記ワークに噴射する噴射ノズルを備え、該噴射ノズルから前記圧縮エアを前記ワークに噴射することで、前記ワークから付着物を除去する第1洗浄機構および第2洗浄機構と、
    前記ワークから除去された前記付着物および前記圧縮エアを吸引して外部に排出する第1吸引機構および第2吸引機構と、
    前記ワークを把持するチャック部と、前記チャック部の前記噴射ノズルに対する位置および向きを変更して前記ワークを前記圧縮エアが噴射される部位に移動させるアーム部とを備える第1ハンドリング手段および第2ハンドリング手段と、
    前記圧縮エアを噴射させた状態で前記ワークの位置および向きを変更することで前記付着物を前記ワークから除去するように、少なくとも前記第1ハンドリング手段および前記第2ハンドリング手段のそれぞれの前記アーム部の作動を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第1吸引機構および前記第2吸引機構は、それぞれ前記第1洗浄機構および前記第2洗浄機構から噴射される前記圧縮エアの噴射方向に配置されていて、
    前記制御手段は、前記第1洗浄機構の作動状態で前記第1ハンドリング手段が前記ワークを把持した状態でその作動を制御することで前記ワークの第1回目の洗浄を実行し、
    前記制御手段は、前記第1回目の洗浄の後に、前記第1ハンドリング手段および前記第2ハンドリング手段の作動を制御することで、前記ワークの洗浄済みの部位を前記第2ハンドリング手段に把持させるように前記ワークを受け渡し、
    その受け渡しの後に、前記制御手段は、前記第2洗浄機構の作動状態で前記第2ハンドリング手段が前記ワークを把持した状態でその作動を制御することで前記ワークの第2回目の洗浄を実行すると共に、
    前記制御手段は、前記ワークの外面のうちの半分の面を前記第1回目の洗浄で洗浄するように前記第1ハンドリング手段の作動を制御すると共に、
    前記ワークを前記第1ハンドリング手段から前記第2ハンドリング手段に受け渡した後に、前記制御手段は、前記ワークの外面のうちの残り半分の面を前記第2回目の洗浄で洗浄するように前記第2ハンドリング手段の作動を制御する、
    ことを特徴とするドライアイス洗浄装置。
  2. 請求項記載のドライアイス洗浄装置であって、
    前記制御手段の制御に基づいて、前記ワークを前記第1ハンドリング手段に向けて供給する供給搬送手段と、
    前記第2洗浄機構での洗浄が終了した前記ワークを前記第2ハンドリング手段から受け渡されて、前記制御手段での制御に基づいて前記ワークを外部に排出する排出搬送手段と、
    を備えることを特徴とするドライアイス洗浄装置。
  3. 請求項記載のドライアイス洗浄装置であって、
    前記供給搬送手段は搬送ベルトを備えると共に、
    前記供給搬送手段における前記ワークの搬送方向の下流側の端部は、ストッパ板と対向して設けられていて、
    前記ストッパ板には、前記ワークが衝突すると共に、その衝突状態で前記ワークが前記搬送ベルトから突出する、
    ことを特徴とするドライアイス洗浄装置。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載のドライアイス洗浄装置であって、
    前記ワークを一時的に載置する仮置き台を備え、
    前記制御手段は、前記第1ハンドリング手段および前記第2ハンドリング手段のいずれかが作動しないときに、単独制御モードを実施すると共に、
    前記単独制御モードでは、前記第1ハンドリング手段および前記第2ハンドリング手段のいずれかを作動させて、前記ワークの第1回目の洗浄を実行した後に、前記ワークを前記仮置き台に載置し、その後に、前記ワークのうち洗浄済みの部位を把持して、前記ワークの第2回目の洗浄を実行する、
    ことを特徴とするドライアイス洗浄装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のドライアイス洗浄装置であって、
    前記噴射ノズルは、前記第1ハンドリング手段および前記第2ハンドリング手段と対向する部位が開口している開口部を備える噴射ボックスで覆われている、
    ことを特徴とするドライアイス洗浄装置。
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