JP6756223B2 - 鉛蓄電池及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉛蓄電池及びその製造方法に関するものである。
鉛蓄電池はセパレータを介して複数の正極板と複数の負極板とを交互に積層してなる極板群を備えており、その極板群における複数の同極性の極板同士をストラップと呼ばれる部材で電気的に接続している。このストラップに関しては、鉛蓄電池を使用している間に腐食してしまうという問題が報告されている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献1には、電解液にシリカを混合したゲル状体を負極ストラップ上面から極板群に差し渡って設けることにより負極ストラップの腐食を防止する技術が開示されている。また、特許文献2には、負極ストラップの少なくとも上面に密着せしめた硫酸保持層の外面を該負極ストラップに被覆した断面コ字状の合成樹脂製カバーで被覆してなる極板群を具備させた技術が開示されている。いずれも、電解液が少ない状態において、正極から発生した酸素ガスによって負極のストラップが酸化されて腐食することを防止する技術である。
特開2002−134159号公報 特開2001−273882号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された技術を採用しても負極のストラップの腐食を防止することが出来ない場合があることを本願発明者は見出した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ストラップの腐食を防止する鉛蓄電池を提供することにある。
本発明の一態様に係る鉛蓄電池は、セパレータを介して複数の正極板と複数の負極板とを交互に積層してなる極板群と、前記極板群における複数の同極性の極板の耳部に溶接されているストラップとを備え、前記ストラップの少なくとも一部の表面が鉛を主成分とする多孔体に被覆されている構成を備えている。鉛を主成分とするとは、鉛の含有量が50質量%以上ということである。
本発明の一態様に係る鉛蓄電池の製造方法は、セパレータを介して複数の正極板と複数の負極板とを交互に積層してなる極板群と、前記極板群における複数の同極性の極板の耳部に溶接されているストラップとを備えている鉛蓄電池の製造方法であって、前記極板群を形成することと、前記複数の同極性の極板のそれぞれの耳部に前記ストラップを溶接することと、前記溶接することの後で、前記ストラップの少なくとも一部の表面を、鉛を主成分とする多孔体によって被覆することとを含む構成を備えている。
本発明の一態様に係る鉛蓄電池は、ストラップの少なくとも一部の表面が鉛を主成分とする多孔体に被覆されているので、微小なクラックが原因であるストラップの腐食を防止することができる。
実施形態に係る鉛蓄電池の内部構造を模式的に示す分解図である。 実施形態に係るストラップの模式的な斜視図である。 実施形態に係る腐食促進試験の結果を表すグラフである。
実施形態を説明する前に、本発明に至った経緯について説明する。
ストラップと耳部を溶接する際には、条件によってストラップに微小なクラックが生じることがある。クラックは微小であり且つ稀にしか発生しないため、クラックを見つけることは困難である。しかし、このクラックから腐食が進行し、ストラップが破断してしまうことある。クラックは稀にしか発生しないため、このような腐食に対する対策は十分にはなされておらず、また、特許文献1,2の技術では、この腐食を防止できないことを本願発明者は見出した。
本願発明者は、クラックが起因となる腐食の現象を次のように推察している。電池内部のストラップに微小なクラックが存在すると、クラックの内部空間では硫酸濃度や酸素濃度が低いため硫酸鉛等の不動態が生成しにくく金属鉛が溶解して鉛イオンが生成する。つまりクラックが拡大して腐食が拡がっていく。そしてクラック内部で生成した鉛イオンはクラックの入り口付近まで移動して硫酸と反応し、硫酸鉛となる。この現象は特許文献1,2に開示された技術によっては抑止することができず、クラックが拡大していく腐食の進行を止めることができない。
そこで本願発明者はこの腐食を抑止すべく種々の検討を行った結果、本発明を想到するに至った。
本発明の一態様は、セパレータを介して複数の正極板と複数の負極板とを交互に積層してなる極板群と、前記極板群における複数の同極性の極板の耳部に溶接されているストラップとを備え、前記ストラップの少なくとも一部の表面が鉛を主成分とする多孔体に被覆されている鉛蓄電池である。多孔体は電解液を保持し、クラックの腐食が進行することを抑止できる。
ここで、前記多孔体の平均孔径は0.1μm以上20μm以下である構成を備えていてもよい。このような構成により、多孔体に電解液を十分に保持することができる。
また、前記ストラップの表面には粗面加工が施されている構成を備えていてもよい。このような構成により、多孔体がストラップに強固に保持される。
本発明の別の態様は、セパレータを介して複数の正極板と複数の負極板とを交互に積層してなる極板群と、前記極板群における複数の同極性の極板の耳部に溶接されているストラップとを備えている鉛蓄電池の製造方法であって、前記複数の同極性の極板のそれぞれの耳部に前記ストラップを溶接することと、前記溶接することの後で、前記ストラップの少なくとも一部の表面を、鉛を主成分とする多孔体によって被覆することとを含んでいる。
上記のような態様であると、鉛を主成分とする多孔体がストラップの少なくとも一部の表面を覆っているため、電解液が多孔体の孔の中に保持される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る鉛蓄電池の内部構造を示すため、内部の部材を取り出して分離させた模式的な分解図面である。本実施形態に係る鉛蓄電池は、セパレータ3を介して複数の正極板1と複数の負極板2とを交互に積層してなる極板群4が電槽11に収容されており、電槽11の開口部分は蓋12により密閉されている。電槽11内には電解液(不図示)が入れられている。
極板群4において、それぞれの正極板1には突出した部分である耳部1aが設けられており、これらの耳部1a同士はストラップ5に溶接されて接続されている。ストラップ5の、耳部1aと接続されている面とは反対側の面には極柱5aが設けられており、極柱5aは蓋12に設けられた正極端子に電気的に接続される。また、それぞれの負極板2にも正極板1と同様に耳部2aが設けられており、これらの耳部2a同士はストラップ6に溶接されて接続されている。負極においても、ストラップ6の、耳部2aと接続されている面とは反対側の面には極柱6aが設けられており、極柱6aは蓋12に設けられた負極端子に電気的に接続される。そしてストラップ6の表面の一部には多孔体30(クロスハッチングで示している)が設けられている。
図2に示すように、負極のストラップ6のうち、耳部2aと接続されている部分の上面(耳部2aと接続されている面の反対側の面)、側面、下面は多孔体30により被覆されている。なお下面は図2では見えない面であるので下面の多孔体30は図示していない。ここでは耳部2aの下側に存在している負極板を省略し、不図示としている。多孔体30は鉛を主成分とする物質からなっている。
本実施形態に係る鉛蓄電池の製造方法は、複数の正極板1と複数の負極板2と複数のセパレータ3とを用意して極板群4を形成し、各正極板1の耳部1aに正極のストラップ5を溶接し、各負極板2の耳部2aに負極のストラップ6を溶接し、その後に、ストラップ6の上面、側面、下面を、鉛を主成分とする多孔体30によって被覆するという工程を有している。
本実施形態に係る鉛蓄電池をより具体的に以下説明をする。
本実施形態においては、正極の活物質として鉛粉を用いる。ボールミル法、ハーディング法、バートン・ポット法等の適宜の方法により、一酸化鉛を主成分として金属鉛を含む粉体である鉛粉を調製する。鉛粉は鉛丹等を含んでいても良い。この鉛粉を、Pb−Sb系の正極格子に充填し、希硫酸に浸漬した後に、空気中で乾燥させて、未化成の正極板1とする。鉛粉の種類は任意で、さらに鉛粉に、合成繊維補強剤、Sn等の公知の添加物を添加しても良い。
本実施形態に係る負極は次のようにして作成する。鉛粉と硫酸バリウムとカーボンブラックと合成繊維補強材を、水と硫酸で混練して負極活物質ペーストとし、この負極活物質ペーストを、Pb−Sb系合金からなる鋳造格子に充填し、乾燥と熟成を施して未化成の負極板とする。負極活物質ペーストは、上記のもの以外の成分を含んでいても良い。
上記の通り作製した複数の正極板1及び負極板2を交互に積層した後、複数枚の未化成の正極板1の各耳部1aを鉛からなるストラップ5に溶接により接続し、未化成の正極板1の結合体を作製する。そして、複数枚の未化成の負極板2の各耳部2aを鉛からなるストラップ6に溶接により接続して、未化成の負極板2の結合体を作製する。
さらにストラップ6の表面に鉛粉と水と硫酸を加えて練り合わせたペーストを塗布し、乾燥させる。水分がなくなることによりストラップ6の表面は鉛を主成分とする多孔体30によって覆われる。ペーストには、合成繊維補強材やリグニン等の他の種々の添加物を添加してもよい。
多孔体は、ストラップの表面のうち、少なくとも耳部と溶接されている部分を被覆していることが好ましい。クラックはストラップを耳部に溶接・冷却する際に、応力がかかるところや、熱容量の大きいところに発生しやすいため、少なくともそのようなクラックが発生しやすい場所を多孔体で被覆することが好ましい。また、ストラップの表面における前記多孔体の厚みは0.5mm以上であることが好ましい。そして、多孔体30の原材料として鉛粉と合成繊維補強材とに水と硫酸を加えて練り合わせたペーストを用いると、このペーストは元々鉛蓄電池の内部に入れられる物質であるため、鉛蓄電池の性能に悪影響を与える可能性が低い。また、合成繊維補強材をペーストに添加することにより、多孔体30の強度が向上する。
ストラップ6の表面は、溶接後に粗面部材をストラップ表面に押しつけることによって、あるいは、硬度の大きい金属などでけがくことなどによって粗面化されていてもよい。粗面化により、多孔体30とストラップ6との密着性が高くなる。また、ストラップ6の表面を覆う多孔体30の平均孔径は0.1μm以上20μm以下であることが好ましい。平均孔径が0.1μm以上であると多孔体30の孔の中に電解液が浸入しやすいため、多孔体30に保持される電解液の量が不十分となるおそれが低減できて好ましい。また、平均孔径が20μm以下であると、多孔体30の孔の中に電解液が入ってきたらすぐに出ていってしまうことがなく、多孔体30に保持される電解液の量が不十分となるおそれが低減できて好ましい。
次に、未化成の複数の負極板の結合体において、負極板を微多孔質のセパレータで包み、未化成の正極板の結合体と共に電槽にセットし、硫酸から成る電解液を加えて電槽化成し、2V出力で5時間率容量が565Ahのクラッド式鉛蓄電池とする。電解液は、アルミニウムイオン、ナトリウムイオン、リチウムイオン等の公知の添加物を含有していても良い。
本実施形態に係る鉛蓄電池では、化成を行うことによりストラップ6を被覆する多孔体30の大部分が鉛となる。そうすると、鉛蓄電池が使用される際には、多孔体30に電解液が保持されて多孔体30の部分で酸素が消費される。また、クラックがストラップ6に存在していても、多孔体30の厚みによりクラック側への酸素及びイオンの移動が妨げられ、そのためクラック内部での充放電反応による腐食が防止される。さらにクラックの開口部における硫酸鉛の生成も抑制される。
クラックの腐食を抑制するためには、多孔体30に十分に電解液が保持されることが重要になる。そのため、多孔体30の平均孔径は0.1μm以上20μm以下であることが好ましい。また、多孔体の厚みは0.5mm以上であると、多孔体30の部分で十分に酸素が消費されると共に、クラック側への酸素及びイオンの移動が妨げられるため、好ましい。
多孔体30の平均孔径は、たとえば水銀圧入法による細孔分布等によって測定すればよい。なお、水銀圧入法とは、圧力を加えることで、大きい細孔から小さい細孔にまで水銀が圧入されていく現象を利用したものである。この測定は細孔分布測定装置を用いて行う。また、水銀圧入法では測定が難しい場合は、SEMなどを用いて孔径を測定する方法が考えられる。この場合は平均の細孔孔径を知ることは困難であるが、おおよその孔径を知ることができる。具体的には、多孔体30の平均孔径は、島津製作所製の自動ポロシメータ、オートポアIV9505を用い、接触角130°、表面張力484dyn/cmにて、細孔直径170〜0.0055μmの範囲で測定した。
(実施例)
ボールミル法で製造した鉛粉に合成樹脂繊維を加え、水と希硫酸とを加えてペースト化し、鉛合金からなる正極格子に充填して熟成と乾燥とを施し、未化成の正極板とした。また、ボールミル法で製造した鉛粉に合成樹脂繊維と硫酸バリウムとカーボンブラックとリグニンとを加え、水と希硫酸とを加えてペースト化し、鉛合金からなる負極格子に充填して熟成と乾燥とを施し、未化成の負極板とした。
未化成の負極板11枚と未化成の正極板10枚を用意し、ポリエチレンからなるセパレータで負極板を包み、電槽に収容し、負極板上部の耳部同士をストラップに溶接して未化成の負極板群とし、正極板上部の耳部同士をストラップに溶接して未化成の正極板群とした。なお、負極極板群を作成する際には、負極のストラップの一部を急冷することによりストラップに微細なクラックを生じさせた。
負極のストラップの表面に、ボールミル法で製造した鉛粉に合成樹脂繊維と硫酸バリウムとカーボンブラックとリグニンとを加え、水と希硫酸とを加えてペーストとしたものを塗布し、乾燥させて多孔体を形成した。多孔体は、その平均孔径を、ペーストの水分量及び乾燥速度を変えることによって調整を行い、平均孔径が、実施例1:0.1μm、実施例2:1μm、実施例3:10μm、実施例4:20μm、比較例1:0(多孔体なし)、比較例2:0.05μm、および比較例3:50μmをそれぞれ有するものとした。多孔体の厚みは1mmとした。
電槽に蓋をして極柱と電極端子とを接続し、さらに電解液として希硫酸を電槽に注ぎ、25℃の水槽内で電槽化成を行って鉛蓄電池とした。正極格子及び負極格子の材質と製造方法は任意で、鉛粉はボールミル法によるものに限らず、バートン法等によるものでもよく、鉛丹等の含有量は任意である。また鉛粉への添加物の量と種類、不純物の含有量等は任意である。各試料は、負極のストラップを被覆している多孔体の条件の他は、全て同じ条件で製造した。
製造した鉛蓄電池に対して、以下の腐食促進試験を行った。
実車両の走行を模擬し、0.7CAにて5秒放電、0.25CAにて8秒放電、休止9秒の放電パターンを317回繰り返し、その後に放電電気量の約120%の量の充電を行うという放電−充電のサイクルを繰り返し実施し、鉛蓄電池が充放電できなくなるまで行った。
その後、鉛蓄電池を解体してストラップの破断により充放電ができなくなったことを確認した。
図3に示すように、多孔体の平均孔径が0.1μmになると、ストラップの破断までの期間が多孔体を形成していない比較例1の10%増となり、平均孔径が10μm(比較例1の35%増)までは平均孔径が増えるに連れて破断までの期間が増加していった。平均孔径が10μmを超えると、破断までの期間がだんだんと減少していき、平均孔径が20μmになると、ストラップの破断までの期間が比較例1の15%増であった。そして、平均孔径が50μmになると比較例1と同じ期間でストラップが破断してしまった。平均孔径が10μmを超えて20μmまでは、ストラップの破断までの期間が比較例1の10%以上の増加となっていた。
(その他の実施形態)
上述の実施形態は本願発明の例示であって、本願発明はこれらの例に限定されず、これらの例に周知技術や慣用技術、公知技術を組み合わせたり、一部置き換えたりしてもよい。また当業者であれば容易に思いつく改変発明も本願発明に含まれる。
鉛蓄電池は液式であってもよいし、制御弁式であってもよいし、どのような種類であっても構わない。正極板の方式は特に限定されず、クラッド式ではなくペースト式のものであってもよい。
極板群は複数であってもよい。すなわち、一つの電槽に複数の極板群を収容させてもよく、その場合は極板群毎に電槽内部を区切ることが好ましい。
鉛蓄電池の各部材の形状は上記の実施形態の形状に限定されず、例えば公知の鉛蓄電池の部材形状およびそれから当業者が容易に思いつく改変形状などでもよい。
ストラップの作成方法は上記の実施形態のものに限定されず、例えば溶融鉛に耳部を浸して冷却する方法としてもよい。
また、ストラップ下面に多孔体を設ける際には、同時に極板の耳の一部を多孔体が覆っても構わない。
多孔体は正極のストラップの表面に形成しても構わない。
1 正極板
1a 耳部
2 負極板
2a 耳部
3 セパレータ
4 極板群
5 ストラップ
6 ストラップ
30 多孔体

Claims (4)

  1. セパレータを介して複数の正極板と複数の負極板とを交互に積層してなる極板群と、
    前記極板群における複数の同極性の極板の耳部に溶接されているストラップと
    を備え、
    前記ストラップの少なくとも一部の表面が鉛を主成分とする多孔体に被覆されている、鉛蓄電池。
  2. 前記多孔体の平均孔径は0.1μm以上20μm以下である、請求項1に記載されている鉛蓄電池。
  3. 前記ストラップの表面には粗面加工が施されている、請求項1または2に記載されている鉛蓄電池。
  4. セパレータを介して複数の正極板と複数の負極板とを交互に積層してなる極板群と、前記極板群における複数の同極性の極板の耳部に溶接されているストラップとを備えている鉛蓄電池の製造方法であって、
    前記複数の同極性の極板のそれぞれの耳部に前記ストラップを溶接することと、
    前記溶接することの後で、前記ストラップの少なくとも一部の表面を、鉛を主成分とする多孔体によって被覆することと
    を含む、鉛蓄電池の製造方法。
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