JP6756194B2 - 液体供給装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体供給装置及び該液体供給装置を備える液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一例として、記録ヘッド(液体噴射部)から用紙にインクを噴射することで、文字及び画像を印刷する記録装置が知られている。こうした記録装置の中には、記録ヘッドに供給するインクを貯留するサブタンク(中間貯留体)と、サブタンクに供給するインクを貯留するメインタンク(液体供給源)と、サブタンクとメインタンクとを接続するインク供給路と、サブタンク内を減圧する減圧ポンプと、を備えるものがある(例えば、特許文献1)。
そして、この記録装置では、減圧ポンプの動作によりサブタンク内を減圧状態とすることで、インク供給路を介してメインインクタンクからサブタンクにインクを供給(補給)している。続いて、サブタンクへのインクの供給が終了すると、サブタンクの減圧状態を解除することで該サブタンクから記録ヘッドにインクを供給できる状態とし、記録ヘッドによる印刷が行われる。
特開2000−263807号公報
ところが、上述したような記録装置においては、サブタンクにインクを供給している間は、サブタンクの内部が減圧されているため、サブタンクに貯留されるインクを記録ヘッドに供給することができない。すなわち、上記のような記録装置では、サブタンクにインクを供給している間は、記録ヘッドが印刷を行うことができなくなる。
なお、こうした実情は、記録装置に限らず、液体供給源から供給される液体を貯留する中間貯留体から液体噴射部に液体を供給する液体供給装置及び該液体供給装置を備える液体噴射装置においても概ね共通するものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものである。その目的は、液体供給源から供給される液体を貯留する中間貯留体から液体噴射部に対して液体を供給できない期間が発生することを抑制できる液体供給装置及び液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体供給装置は、液体を噴射する液体噴射部に向けて前記液体を供給可能な第1液体流路と、前記第1液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第1中間貯留体と、前記第1中間貯留体を経由せずに前記液体噴射部に前記液体を供給可能な第2液体流路と、前記第2液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第2中間貯留体と、前記液体を収容する液体供給源を保持し、該液体供給源に収容された前記液体を前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体に供給可能に前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体と接続される液体供給源保持部と、前記第1中間貯留体内及び前記第2中間貯留体内の圧力を調整可能な圧力調整機構と、前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体のうち一方の中間貯留体内を減圧し、該一方の中間貯留体に前記液体供給源から前記液体が供給されるように前記圧力調整機構を制御する制御部と、を備える。
上記構成によれば、第1中間貯留体から第1液体流路を介して液体噴射部に液体を供給したり、第2中間貯留体から第2液体流路を介して液体噴射部に液体を供給したりすることができる。また、第1中間貯留体又は第2中間貯留体に貯留される液量が少なくなる場合には、圧力調整機構によって、第1中間貯留体内又は第2中間貯留体内を減圧することで、第1中間貯留体又は第2中間貯留体に液体供給源から液体を供給することができる。
すなわち、第1中間貯留体及び第2中間貯留体のうち一方の中間貯留体内が減圧されることで一方の中間貯留体に液体が供給される場合には、他方の中間貯留体内が減圧されることがない。すなわち、一方の中間貯留体に液体を供給している場合には、他方の中間貯留体から液体噴射部に液体を供給できる。したがって、液体供給源から供給される液体を貯留する中間貯留体から液体噴射部に対して液体を供給できない期間が発生することを抑制できる。
上記液体供給装置は、前記第1液体流路に設けられ、前記液体噴射部に向かう前記液体の流れを許容し前記第1中間貯留体に向かう前記液体の流れを規制する第1逆止弁と、前記第2液体流路に設けられ、前記液体噴射部に向かう前記液体の流れを許容し前記第2中間貯留体に向かう前記液体の流れを規制する第2逆止弁と、前記液体供給源に収容された前記液体を前記第1中間貯留体に供給可能に、前記第1液体流路の前記第1中間貯留体と前記第1逆止弁との間となる位置に接続される第3液体流路と、前記第3液体流路に設けられ、前記第1中間貯留体に向かう前記液体の流れを許容し前記液体供給源に向かう前記液体の流れを規制する第3逆止弁と、前記液体供給源に収容された前記液体を前記第2中間貯留体に供給可能に前記第2液体流路の前記第2中間貯留体と前記第2逆止弁との間となる位置に接続される第4液体流路と、前記第4液体流路に設けられ、前記第2中間貯留体に向かう前記液体の流れを許容し前記液体供給源に向かう前記液体の流れを規制する第4逆止弁と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、液体供給源から第1中間貯留体に液体を供給する場合には、第1逆止弁によって、液体噴射部から第1中間貯留体に液体が流れることが抑制され、第4逆止弁によって、第2中間貯留体から第1中間貯留体に液体が流れることが抑制される。また、第1中間貯留体から液体噴射部に液体を供給する場合には、第3逆止弁によって、第1中間貯留体から液体供給源に液体が流れることが抑制され、第2逆止弁によって、第1中間貯留体から第2中間貯留体に液体が流れることが抑制される。なお、液体供給源から第2中間貯留体に液体を供給する場合及び第2中間貯留体から液体噴射部に液体を供給する場合にも、機能する逆止弁が異なる点を除いて同様である。
したがって、液体供給源から一方の中間貯留体への液体の供給動作が、液体噴射部及び他方の中間貯留体に影響を与えることを抑制できる。また、一方の中間貯留体から液体噴射部への液体の供給動作が、他方の中間貯留体に影響を与えることを抑制できる。
上記液体供給装置は、前記第1液体流路内の前記液体の流れを許容する開弁状態と前記第1液体流路内の前記液体の流れを遮断する閉弁状態とを切り替え可能な第1開閉弁と、前記第2液体流路内の前記液体の流れを許容する開弁状態と前記第2液体流路内の前記液体の流れを遮断する閉弁状態とを切り替え可能な第2開閉弁と、を備え、前記第1中間貯留体は、前記第1液体流路と切離可能に設けられ、前記第2中間貯留体は、前記第2液体流路と切離可能に設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、第1中間貯留体及び第2中間貯留体を交換などするために第1中間貯留体及び第2中間貯留体を液体供給装置から取り外すことができる。また、第1中間貯留体及び第2中間貯留体を液体供給装置から取り外す場合には、第1開閉弁及び第2開閉弁を閉弁状態とすることで、第1液体流路及び第2液体流路から液体が漏れ出ることを抑制できる。
上記液体供給装置において、前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体は、前記液体を収容可能に可撓性部材で袋状に形成される液体収容部と、前記液体収容部を収容する収容空間が形成されたケースと、を有し、前記液体収容部には、前記第1液体流路及び前記第2液体流路のうち対応する液体流路と接続される液体接続口が設けられ、前記ケースには、前記収容空間と前記圧力調整機構とを連通可能な圧力調整口が設けられ、前記圧力調整機構は、前記収容空間の圧力を調整することが好ましい。
上記構成によれば、圧力調整機構が収容空間を減圧することに伴い液体収容部の容積が大きくなることで、液体供給源から液体収容部に液体を供給することができる。また、液体収容部に収容される液体は外気に触れにくく、液体収容部に収容される液体が外気に触れることで変質するおそれを低減できる。
上記液体供給装置は、前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体から前記液体噴射部に前記液体を供給可能に、前記第1液体流路及び前記第2液体流路の前記液体噴射部側の端部と接続された共通液体流路と、前記共通液体流路に設けられ、前記液体を貯留可能な圧力室であって該圧力室内の圧力変化によって変形可能な可撓壁によって少なくとも一部が形成された圧力室を有する液圧調整機構と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、液圧調整機構によって、共通液体流路内を流れる液体の圧力変動を抑制し、液体噴射部に対する液体の供給を安定して行うことができる。例えば、液体供給源から中間貯留体に液体を供給する際に、第1液体流路及び第2液体流路などの液体流路を流れる液体の圧力変動が発生した場合には、圧力室の容積が変動することで、液圧調整機構よりも下流側への影響を抑制することができる。
上記液体供給装置は、前記共通液体流路の前記液圧調整機構の上流側に設けられ、前記液体中の異物を捕集するフィルターと、該フィルターを収容するフィルター室と、を有するフィルターユニットを備えることが好ましい。
上記構成によれば、液体噴射部及び液圧調整機構に異物を含む液体が供給されることを抑制できる。
上記液体供給装置において、前記制御部は、前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体のうち一方の中間貯留体内を減圧し、他方の中間貯留体内を加圧するように前記圧力調整機構を制御することが好ましい。
上記構成によれば、液体供給源から一方の中間貯留体に液体を供給している最中に、他方の中間貯留体から液体噴射部に液体を供給することができる。このため、液体噴射部に対する液体の供給を連続的に行うことができる。
上記液体供給装置は、前記共通液体流路における前記液圧調整機構の上流側に設けられ、前記液体を貯留可能な加圧室であって該加圧室に貯留する前記液体を前記中間貯留体が加圧される圧力より低い圧力で加圧する加圧室を備えることが好ましい。
液体噴射部で短期間に多くの液体が消費される場合には、中間貯留体から液体噴射部までの流路の圧力損失によって、中間貯留体から液体噴射部に対する液体の供給量が、液体噴射部における液体の消費量に追い付かなくなることがある。この点、上記構成では、液圧調整機構の上流側に加圧室を設けたため、中間貯留体から液体噴射部に対する液体の供給量が液体噴射部における液体の消費量に追い付かなくなる場合、すなわち、加圧室内の液体の圧力が低下する場合には、圧力室から液体噴射部に液体が供給される。このため、安定して液体噴射部に液体を供給することができる。
上記課題を解決する液体供給装置は、液体を噴射する液体噴射部と、前記液体噴射部に前記液体を供給可能な第1液体流路と、前記第1液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第1中間貯留体と、前記第1中間貯留体を経由せずに前記液体噴射部に前記液体を供給可能な第2液体流路と、前記第2液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第2中間貯留体と、前記液体を収容する液体供給源を保持し、該液体供給源に収容された前記液体を前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体に供給可能に前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体と接続される液体供給源保持部と、前記第1中間貯留体内及び前記第2中間貯留体内の圧力を調整可能な圧力調整機構と、前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体のうち一方の中間貯留体内を減圧し、該一方の中間貯留体に前記液体供給源から前記液体が供給されるように前記圧力調整機構を制御する制御部と、を備える。
上記構成によれば、液体噴射装置において、上述した液体供給装置と同様の作用効果を得ることができる。
一実施形態に係る液体噴射装置の斜視図。 上記液体噴射装置の概略構成を示す側面図。 上記液体噴射装置の概略構成を示す平面図。 上記液体噴射装置が備える液体供給装置を示す模式図。 上記液体供給装置が備える中間貯留体の変形例を示す模式図。
以下、一実施形態に係る液体噴射装置について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の液体噴射装置は、用紙などの媒体に液体の一例としてのインクを噴射することで文字及び画像を印刷するインクジェットプリンターである。また、本実施形態の液体噴射装置は、長尺の媒体に印刷を行うラージフォーマットプリンターでもある。
図1に示すように、液体噴射装置10は、一対の脚部11と、脚部11上に組み付けられる筐体12と、ロール体に巻き重ねた媒体Mを筐体12内に向けて繰り出す繰出部13と、筐体12から排出される媒体Mを案内する案内部14と、案内部14に案内される媒体Mをロール体に巻き取る巻取部15と、を備えている。また、液体噴射装置10は、巻取部15に巻き取られる媒体Mにテンションを付与するテンション付与機構16と、ユーザーによって操作される操作パネル17と、を備えている。
なお、本実施形態では、液体噴射装置10の長手方向を「幅方向」とし、液体噴射装置10の奥行方向を「前後方向」とし、脚部11の長手方向でもある液体噴射装置10の上下方向を「鉛直方向」とする。ここで、幅方向、前後方向及び鉛直方向は、互いに直交する方向である。
図2及び図3に示すように、液体噴射装置10は、媒体Mを支持する支持台20と、媒体Mを搬送する搬送部30と、媒体Mに印刷を行う印刷部40と、印刷部40のメンテナンスを行うメンテナンス部50と、液体噴射装置10の動作を制御する制御部60と、を備えている。また、図1及び図2に示すように、液体噴射装置10は、印刷部40に液体を供給する液体供給装置100を備えている。
図2及び図3に示すように、支持台20は、媒体Mの搬送方向と直交(交差)する媒体Mの幅方向に延在している。また、図2に示すように、搬送部30は、搬送方向における支持台20の両側に配置された搬送ローラー対31,32を備えている。そして、搬送ローラー対31,32が搬送モーター(図示略)に駆動されることで、搬送ローラー対31,32に挟持された媒体Mが支持台20の表面に沿って搬送方向に搬送される。
印刷部40は、液体を噴射する液体噴射部41と、幅方向に沿って延設されたガイド軸42と、そのガイド軸42に案内されて幅方向に往復移動可能なキャリッジ43と、を備えている。キャリッジ43は、キャリッジモーター(図示略)の駆動に伴い移動する。
図4に示すように、液体噴射部41は、ノズル44に連通する個別液室411と、個別液室411と振動板412により区画された収容部413と、収容部413に収容されたアクチュエーター414と、を備えている。また、液体噴射部41は、供給された液体を一時貯留して複数の個別液室411に液体を供給する共通液室415と、共通液室415に流入する液体を濾過するフィルター416と、を備えている。
アクチュエーター414は、例えば、駆動電圧が印加された場合に収縮する圧電素子である。アクチュエーター414の収縮に伴って振動板412を変形させた後、駆動電圧の印加を解除すると、容積が変化した個別液室411内の液体がノズル44から液滴として噴射される。
図3に示すように、メンテナンス部50は、幅方向において支持台20と隣り合う領域に設けられている。メンテナンス部50は、液体噴射部41を払拭する払拭部材51を有する払拭機構52と、液体噴射部41が噴射する液体を受容する液体受容部53を有するフラッシング機構54と、液体噴射部41のノズル44を覆うキャップ55を有するキャップ機構56と、を備えている。払拭機構52、フラッシング機構54及びキャップ機構56は、キャリッジ43の移動方向に並ぶように配置されている。
払拭機構52は、払拭部材51を液体噴射部41と相対移動させることにより、液体噴射部41(ノズル面)を払拭するワイピングを行う。フラッシング機構54は、ノズル44の目詰まりの予防又は解消を目的として、ノズル44から液滴を吐き捨てるフラッシングを行うときに、吐き捨てられた液体を液体受容部53で受容する。液体受容部53は、例えば、回転する無端状のベルトで構成することができる。また、キャップ機構56は、液体噴射部41のノズル44が開口する空間を閉空間とするキャッピングを行う。キャッピングは、液体噴射部41のノズル44が乾燥することを抑制するためなどに行われる。
ちなみに、キャップ機構56は、キャップ55に該キャップ55内を吸引する吸引ポンプをさらに有し、キャッピングを行った状態で吸引ポンプを駆動することで、液体噴射部41のノズル44を介して強制的に液体を排出させる吸引クリーニングを実行可能としてもよい。
次に、液体供給装置100の上流側の構成について詳しく説明する。
なお、以降の説明では、液体供給装置100における液体の流れる方向に沿って上流側及び下流側を言うものとする。また、液体供給装置100は、液体噴射部41から噴射する液体の種類ごとに設けられる。例えば、プリンターであれば、液体供給装置100はインクの色ごとに設けられる。
図1に示すように、液体供給装置100は、液体噴射部41に対する液体の供給源となる液体供給源101を保持する液体供給源保持部102を備えている。液体供給源101は、液体を収容可能な構成であればよく、例えば、交換可能なカートリッジタイプとしてもよいし、液体を補充可能なタンクタイプとしてもよい。なお、液体供給源101をカートリッジタイプとする場合には、液体供給源保持部102は、液体供給源101を着脱可能に保持することが好ましく、液体供給源101をタンクタイプとする場合には、液体供給源保持部102は、液体供給源101を着脱不能に保持することが好ましい。
図4に示すように、液体供給装置100は、液体供給源101よりも下流側において、液体供給源101から供給される液体を貯留する第1中間貯留体121(120)及び第2中間貯留体122(120)を備えている。また、液体供給装置100は、第1中間貯留体121を保持する第1中間貯留体保持部131と、第2中間貯留体122を保持する第2中間貯留体保持部132と、中間貯留体120内の圧力を調整する圧力調整機構140と、を備えている。
また、液体供給装置100は、上流端が第1中間貯留体121に接続された第1液体流路151と、上流端が第2中間貯留体122に接続された第2液体流路152と、下流端が第1液体流路151に接続された第3液体流路153と、下流端が第2液体流路152に接続された第4液体流路154と、を備えている。また、液体供給装置100は、第1液体流路151及び第2液体流路152の下流端と液体噴射部41とを接続する供給流路155と、第3液体流路153及び第4液体流路154の上流端と液体供給源101(液体供給源保持部102)とを接続する補給流路156と、を備えている。また、液体供給装置100は、供給流路155とともに循環流路158を構成する帰還流路157を備えている。
さらに、液体供給装置100は、第1液体流路151に設けられる第1逆止弁161、第1開閉弁165及び第1流量センサー166と、第2液体流路152に設けられる第2逆止弁162、第2開閉弁167及び第2流量センサー168と、を備えている。また、液体供給装置100は、第3液体流路153に設けられる第3逆止弁163と、第4液体流路154に設けられる第4逆止弁164と、を備えている。
図4に示すように、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122は、1つの液体供給源101に対応して設けられている。すなわち、本実施形態では、1つの液体供給源101から供給される液体が2つの中間貯留体120に貯留される。また、第1中間貯留体121は第1液体流路151に設けられ、第2中間貯留体122は第2液体流路152に設けられているとも言える。
また、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122は、液体を収容可能に可撓性部材で袋状に形成される液体収容部123と、液体収容部123を収容する収容空間124が形成されるケース125と、を有している。液体収容部123には、該液体収容部123の内部と第1液体流路151とを連通させる液体接続口126が設けられている。また、ケース125には、収容空間124と圧力調整機構140とを連通可能な圧力調整口127が設けられている。なお、ケース125の収容空間124は、閉空間とすることが好ましく、圧力調整口127を除いて気体の流出入が起きないことが好ましい。
第1中間貯留体保持部131には、第1液体流路151の上流端が接続され、第2中間貯留体保持部132には、第2液体流路152の上流端が接続されている。なお、第1中間貯留体保持部131及び第2中間貯留体保持部132は、中間貯留体120を着脱可能に保持する。このため、第1中間貯留体121を第1中間貯留体保持部131から取り外すことで、第1中間貯留体121を第1液体流路151から切離でき、第2中間貯留体122を第2中間貯留体保持部132から取り外すことで、第2中間貯留体122を第2液体流路152から切離できる。
圧力調整機構140は、第1中間貯留体121内の圧力を調整する第1圧力調整機構141と、第2中間貯留体122内の圧力を調整する第2圧力調整機構142と、を有している。第1圧力調整機構141及び第2圧力調整機構142は、中間貯留体120の圧力調整口127に隙間なく接続される圧力調整流路143と、圧力調整流路143に設けられる圧力調整ポンプ144と、を有している。そして、圧力調整機構140は、圧力調整ポンプ144の駆動により、ケース125の収容空間124に気体を送出することで中間貯留体120内を加圧したり、ケース125の収容空間124から気体を排出することで中間貯留体120内を減圧したりする。
また、圧力調整機構140は、中間貯留体120ごとに設けられているため、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122のうち、一方の中間貯留体120の収容空間124を加圧しつつ、他方の中間貯留体120の収容空間124を減圧することが可能となっている。また、以降の説明では、中間貯留体120の収容空間124を加圧することを単に「中間貯留体120内を加圧する」とも言い、中間貯留体120の収容空間124を減圧することを単に「中間貯留体120内を減圧する」とも言う。
供給流路155、第1液体流路151、第2液体流路152、第3液体流路153、第4液体流路154、補給流路156及び帰還流路157といった液体流路は、液体を流すことのできる流路であればよい。例えば、液体流路は、弾性変形可能なチューブ内に形成されるものであってもよいし、硬質の樹脂材料からなる流路形成部材の内部に形成されるものであってもよいし、溝が形成された流路形成部材にフィルム部材を貼り付けることで形成されるものであってもよい。
また、図4に示すように、第3液体流路153の下流端は、第1液体流路151の第1中間貯留体121と第1逆止弁161との間となる位置、詳しくは、第1液体流路151の第1開閉弁165と第1逆止弁161との間となる位置に接続されている。また、第4液体流路154の下流端は、第2液体流路152の第2中間貯留体122と第2逆止弁162との間となる位置、詳しくは、第2液体流路152の第2開閉弁167と第2逆止弁162との間となる位置に接続されている。また、帰還流路157は、一端が液体噴射部41に接続され、他端が供給流路155に接続されている。なお、本実施形態では、供給流路155は、第1液体流路151及び第2液体流路152の液体噴射部41側の端部と接続されている点で、「共通液体流路」の一例に相当している。
こうして、供給流路155、第1液体流路151及び第2液体流路152は、中間貯留体120と液体噴射部41とを接続する液体流路であり、中間貯留体120から液体噴射部41のノズル44に向けて液体を供給可能な流路である。また、第3液体流路153、第4液体流路154及び補給流路156は、液体供給源101(液体供給源保持部102)と中間貯留体120とを接続する液体流路であり、中間貯留体120に向けて液体を供給可能(補給可能)な流路である。
第1流量センサー166は第1液体流路151を流れる液体の流量を検出し、第2流量センサー168は第2液体流路152を流れる液体の流量を検出する。なお、第1流量センサー166及び第2流量センサー168は、電磁式の流量計であってもよいし、コリオリ式の流量計であってもよいし、超音波式の流量計であってもよいし、その他の流量計であってもよい。
第1開閉弁165は、第1液体流路151内の液体の流れを許容する開弁状態と、第1液体流路151内の液体の流れを遮断する閉弁状態と、を切り替え可能な弁である。また、第2開閉弁167は、第2液体流路152内の液体の流れを許容する開弁状態と、第2液体流路152内の液体の流れを遮断する閉弁状態と、を切り替え可能な弁である。
第1開閉弁165は、第1中間貯留体121を第1中間貯留体保持部131から取り外す際に、閉弁状態とすることで、第1液体流路151の上流端から液体が漏出することを抑制する。同様に、第2開閉弁167は、第2中間貯留体122を第2中間貯留体保持部132から取り外す際に、閉弁状態とすることで、第2液体流路152の上流端から液体が漏出することを抑制する。
なお、第1開閉弁165及び第2開閉弁167は、例えば、ソレノイドによってバルブを開閉させる電磁弁(ソレノイドバルブ)であってもよいし、電動モーターによってバルブを開閉させる電動弁であってもよいし、流体圧シリンダーによってバルブを開閉させる流体圧弁であってもよいし、その他の制御弁であってもよい。
第1逆止弁161は、第1液体流路151において、第1中間貯留体121から液体噴射部41に向かう液体の流れを許容する一方、液体噴射部41から第1中間貯留体121に向かう液体の流れを規制する。第2逆止弁162は、第2液体流路152において、第2中間貯留体122から液体噴射部41に向かう液体の流れを許容する一方、液体噴射部41から第2中間貯留体122に向かう液体の流れを規制する。
また、第3逆止弁163は、第3液体流路153において、液体供給源101から第1中間貯留体121に向かう液体の流れを許容する一方、第1中間貯留体121から液体供給源101に向かう液体の流れを規制する。第4逆止弁164は、第4液体流路154において、液体供給源101から第2中間貯留体122に向かう液体の流れを許容する一方、第2中間貯留体122から液体供給源101に向かう液体の流れを規制する。
続いて、液体供給装置100の下流側の構成について詳しく説明する。
図4に示すように、液体供給装置100は、供給流路155において、下流側に向かって、フィルターユニット210と、スタティックミキサー220と、液体貯留部230と、脱気機構240と、液圧調整機構250と、を備えている。また、液体供給装置100は、帰還流路157において、循環ポンプ270を備えている。
フィルターユニット210は、液圧調整機構250の上流側に設けられている。フィルターユニット210は、供給流路155を流れる液体中の異物を捕集するフィルター211と、該フィルター211を収容するフィルター室212と、を備えている。フィルターユニット210は、使用時間が増大するに連れて異物の捕集能力が低下するため、交換可能とすることが好ましい。この場合、図1に示すように、フィルターユニット210は、筐体12に設けられたカバー18を開いたときに筐体12から露出する位置に設けることが好ましい。
スタティックミキサー220は、フィルターユニット210よりも下流側に設けられている。スタティックミキサー220は、液体の流れる方向に該液体の流れを分割する構成を複数備えている。そして、スタティックミキサー220は、該スタティックミキサー220を流れる液体を分割したり転換したり反転したりすることで、液体中の濃度の偏りを低減させる。
液体貯留部230は、液圧調整機構250の上流側であって、スタティックミキサー220よりも下流側に設けられている。液体貯留部230は、液体を貯留する加圧室231と、加圧室231の壁面の一部を構成する弾性膜232と、加圧室231の容積を減少させる方向に弾性膜232を付勢する第1付勢部材233と、を有している。こうして、液体貯留部230において、加圧室231は、該加圧室231に貯留する液体を加圧する。
ここで、加圧室231は、該加圧室231に貯留する液体を、液体噴射部41に液体を供給する際に中間貯留体120が加圧される圧力(例えば、30kPa)より低い圧力(例えば、10kPa)で加圧する。詳しくは、第1付勢部材233に付勢された弾性膜232によって加圧室231に貯留される液体に作用する圧力は、中間貯留体120から液体噴射部41に向けて液体を供給するために圧力調整機構140が中間貯留体120に作用させる圧力よりも低くなっている。このため、中間貯留体120からの液体の供給圧力が液体貯留部230まで低下していない場合には、第1付勢部材233の付勢力に抗して、加圧室231の容積が大きくなる方向に弾性膜232が変位することとなる。
脱気機構240は、液体貯留部230の下流側に設けられている。脱気機構240は、液体を一時貯留する脱気室241と、気体を通過させる一方で液体を通過させない脱気膜242(気液分離膜)と、該脱気膜242を介して脱気室241と区画される減圧室243と、減圧室243に連通する減圧流路244と、減圧室243を減圧する減圧ポンプ245と、を備えている。
脱気機構240において、減圧室243は脱気室241よりも鉛直上方に配置されている。そして、脱気機構240は、減圧ポンプ245の駆動により減圧流路244を通じて減圧室243を減圧することにより、脱気室241に貯留された液体に混入した気泡や溶存ガスを除去する。なお、ばねなどの付勢部材を用いることで、脱気室241の圧力よりも減圧室243の圧力の方が低い状態とすることができる場合には、減圧ポンプ245を設けなくてもよい。
液圧調整機構250は、脱気機構240の下流側に設けられている。また、液圧調整機構250は、供給流路155の途中に設けられる供給室251と、供給室251と連通孔252を介して連通可能な圧力室253と、連通孔252を開閉可能な弁体254と、基端側が供給室251に収容されるとともに先端側が圧力室253に収容される受圧部材255と、を備えている。また、液圧調整機構250は、供給室251に流入する液体を濾過するフィルター256を備えている。
供給室251及び圧力室253は、液体を貯留可能とされる。圧力室253の壁面の一部は、撓み変位可能な可撓壁257により形成されている。弁体254は、例えば、供給室251内に位置する受圧部材255の基端部分に取り付けられたゴム又は樹脂などの弾性体であればよい。
また、液圧調整機構250は、供給室251に収容される第2付勢部材258と、圧力室253に収容される第3付勢部材259と、を備えている。第2付勢部材258は、受圧部材255を介して連通孔252を閉塞する方向に弁体254を付勢している。第3付勢部材259は、可撓壁257が圧力室253の容積を小さくする方向に撓み変位することで、該可撓壁257が受圧部材255を押したときに受圧部材255を押し返す。
そのため、圧力室253の内圧が低下して、可撓壁257が受圧部材255を押す力が第2付勢部材258及び第3付勢部材259の付勢力を上回った場合に、弁体254は連通孔252を開放する。連通孔252が開放されて供給室251から圧力室253に液体が流入すると、圧力室253の内圧が上昇する。その結果、圧力室253の内圧が正圧まで上昇する前に、第3付勢部材259の付勢力によって弁体254が連通孔252を閉塞する。こうして、圧力室253の内圧は、第3付勢部材259の付勢力に応じた負圧の範囲に保持される。また、圧力室253の内圧は、液体噴射部41からの液体の排出に伴って低下する。そして、弁体254は、圧力室253の外圧(大気圧)と圧力室253の内圧との差圧に応じて自律的に連通孔252を開閉する。そのため、液圧調整機構250は差圧弁(あるいは自己封止弁)ともいう。
液圧調整機構250には、強制的に連通孔252を開いて液体を液体噴射部41に供給する開弁機構260を付加してもよい。例えば、開弁機構260は、可撓壁257により圧力室253と区画された収容室261に収容された加圧袋262と、加圧袋262内に気体を流入させる加圧流路263と、を備えている。
そして、加圧流路263を通じて流入する気体により加圧袋262が膨張し、可撓壁257を圧力室253の容積を小さくする方向に撓み変位させることによって、強制的に連通孔252を開放する。開弁機構260が強制的に連通孔252を開放することによって、液体噴射部41から加圧した液体を流出させる加圧クリーニングを行うことができる。
この場合、加圧流路263は減圧流路244に接続するとともに、減圧ポンプ245を加圧と減圧の両方の駆動が可能な構成にしてもよい。すなわち、減圧流路244に逆止弁246を設けて、減圧ポンプ245が加圧駆動することによって加圧袋262に気体を送出し、減圧ポンプ245が減圧駆動することによって減圧室243を減圧してもよい。
循環ポンプ270は、共通液室415から供給流路155に向けて液体を流動させる。そして、循環ポンプ270を駆動することで、供給流路155及び帰還流路157で構成される循環流路158において液体を循環させる。こうして、循環流路158に設けられるフィルター211,256,416で気泡等の異物を補足される。また、液体が顔料等の沈降成分を含んでいる場合には、液体を循環させたりスタティックミキサー220を通過させたりすることによって、液体を攪拌して濃度の不均一化が抑制される。
次に、液体噴射装置10の電気的構成について説明する。
制御部60の入力側インターフェースには、第1流量センサー166及び第2流量センサー168が接続されている。また、制御部60の出力側インターフェースには、搬送部30、アクチュエーター414、払拭機構52、フラッシング機構54、キャップ機構56、圧力調整ポンプ144、第1開閉弁165、第2開閉弁167、減圧ポンプ245及び循環ポンプ270が接続されている。
そして、制御部60は、中間貯留体120の収容空間124に気体が送出されるように圧力調整機構140を駆動することで、中間貯留体120の液体収容部123を加圧し、中間貯留体120に収容された液体を液体噴射部41に向けて供給させる。また、制御部60は、中間貯留体120の収容空間124から気体が排出されるように圧力調整機構140を駆動することで、中間貯留体120の液体収容部123を減圧し、液体供給源101に収容された液体を中間貯留体120に向けて供給させる。
また、制御部60は、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122の一方の中間貯留体120内を加圧させる場合には、他方の中間貯留体120内を加圧することを制限する。すなわち、制御部60は、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122の一方の中間貯留体120から液体噴射部41に液体を供給させる場合には、他方の中間貯留体120から液体噴射部41に液体を供給させることを制限する。
また、制御部60は、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122の一方の中間貯留体120内を減圧させる場合には、他方の中間貯留体120内を減圧することを制限する。すなわち、制御部60は、液体供給源101から第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122の一方の中間貯留体120に液体を供給(補給)させる場合には、液体供給源101から他方の中間貯留体120に液体を供給(補給)させることを制限する。
また、制御部60は、流量センサー166,168の検出結果に基づいて、中間貯留体120に貯留されている液量を演算する。詳しくは、制御部60は、流量センサー166,168の検出結果に基づいて、中間貯留体120に液体が流入している場合には、その流量に応じた液量を中間貯留体120に貯留されている液量に加算する一方、中間貯留体120から液体が流出している場合には、その流量に応じた液量を中間貯留体120に貯留されている液量から減算する。こうして、制御部60は、中間貯留体120に貯留される液量を把握する。なお、流量センサー166,168が液体の流れる方向を区別することができない場合には、制御部60は、圧力調整機構140の駆動態様に応じて、液体の流れる方向を判断すればよい。
ところで、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122の一方の中間貯留体120から液体噴射部41に液体を供給させる際には、一方の中間貯留体120に貯留される液量が、該液量が少量であることを示す液量判定値未満になる場合がある。この場合には、制御部60は、一方の中間貯留体120から液体噴射部41に対する液体の供給を停止させ、他方の中間貯留体120から液体噴射部41に対する液体の供給を開始させるとともに、液体供給源101から一方の中間貯留体120に対する液体の供給を開始させる。なお、液体噴射部41に対する液体の供給源(中間貯留体120)を切り替える場合には、液体噴射部41に対する液体の供給量が低下することを抑制するために、制御部60は、双方の中間貯留体120から液体噴射部41に液体を供給する期間を設けてもよい。
また、中間貯留体120に貯留される液量が液量判定値未満になる場合とは、中間貯留体120に貯留される液量が「0(零)」になる場合(例えば、インクエンドの場合)又は中間貯留体120に貯留される液量が「0(零)」に近い液量になる場合(例えば、インクニアエンドの場合)などである。すなわち、中間貯留体120に貯留される液量が液量判定値未満になる場合とは、中間貯留体120から液体噴射部41に向けて液体を安定して供給することができなくなる場合である。このため、液量判定値は、中間貯留体120に貯留できる最大液量及び圧力調整機構140の能力などに応じて、予め設定されるものである。
こうして、本実施形態では、一方の中間貯留体120内を減圧することで、液体供給源101から一方の中間貯留体120に液体を供給する場合には、他方の中間貯留体120内を加圧することで、液体噴射部41に液体が供給されることとなる。ただし、一方の中間貯留体120に貯留される液量が最大となった場合には、一方の中間貯留体120内の減圧を停止すればよい。さらに、この場合には、一方の中間貯留体120に対応する開閉弁(第1開閉弁165又は第2開閉弁167)を閉弁状態としてもよい。
次に、本実施形態の液体供給装置100(液体噴射装置10)の作用について説明する。
なお、以降の説明では、液体噴射部41が液体の噴射を開始する際に、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122に貯留される液量は最大であるとする。また、液体噴射部41に対する液体の供給源は第1中間貯留体121であるとする。
さて、液体噴射装置10において、媒体Mに液体を噴射する場合には、第1圧力調整機構141によって第1中間貯留体121内が加圧されることで液体噴射部41に向けて液体が供給される。詳しくは、第1中間貯留体121から液体噴射部41に向けて供給される液体は、第2液体流路152及び第3液体流路153に分岐する第1液体流路151を流れる。ここで、第2液体流路152及び第3液体流路153には、第2逆止弁162及び第3逆止弁163が設けられているため、第1中間貯留体121から液体噴射部41に向かって供給される液体が液体供給源101及び第2中間貯留体122に向かって流れることが抑制される。
そして、液体噴射部41において液体が消費され続けることで、第1中間貯留体121に貯留される液量が液量判定値未満となると、第2圧力調整機構142によって第2中間貯留体122内が加圧されるとともに、第1圧力調整機構141によって第1中間貯留体121内が減圧される。すなわち、液体噴射部41に対する液体の供給源が第1中間貯留体121から第2中間貯留体122に切り替わり、貯留する液量が減少した第1中間貯留体121に液体供給源101から液体が供給される。
詳しくは、第2中間貯留体122から液体噴射部41に向けて供給される液体は、第1液体流路151及び第4液体流路154に分岐する第2液体流路152を流れる。ここで、第1液体流路151及び第4液体流路154には、第1逆止弁161及び第4逆止弁164が設けられているため、第2中間貯留体122から液体噴射部41に向かって供給される液体が液体供給源101及び第1中間貯留体121に向かって流れることが抑制される。
また、液体供給源101から第1中間貯留体121に向けて供給される液体は、第4液体流路154と分岐する第3液体流路153と供給流路155に接続する第1液体流路151とを流れる。ここで、第4液体流路154には第4逆止弁164が設けられているため、第4液体流路154を介して、第2中間貯留体122から第1中間貯留体121に向かって液体が流れることが抑制される。また、第1液体流路151には第1逆止弁161が設けられているため、第1液体流路151を介して、液体噴射部41側から第1中間貯留体121に向かって液体が流れることが抑制される。
そして、液体噴射部41に対する液体の供給源が第2中間貯留体122に切り替わった後に、液体噴射部41において液体が消費され続けることで、第2中間貯留体122に貯留される液量が液量判定値未満となると、液体噴射部41に対する液体の供給源が第1中間貯留体121に切り替わる。また、貯留する液量が減少した第2中間貯留体122に液体供給源101から液体が供給される。
こうして、本実施形態の液体噴射装置10によれば、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122のうち一方の中間貯留体120に貯留する液量が液量判定値未満となる場合であっても、他方の中間貯留体120から液体噴射部41に液体が供給される。また、貯留する液量が液量判定値未満となった一方の中間貯留体120に対しては液体供給源101から液体を供給することで、貯留する液量が増大される。
以上説明した実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、第1中間貯留体121から第1液体流路151を介して液体噴射部41に液体を供給したり、第2中間貯留体122から第2液体流路152を介して液体噴射部41に液体を供給したりすることができる。また、第1中間貯留体121又は第2中間貯留体122に貯留される液量が少なくなる場合には、圧力調整機構140によって、第1中間貯留体121内又は第2中間貯留体122内を減圧することで、第1中間貯留体121又は第2中間貯留体122に液体供給源101から液体を供給(補給)することができる。
すなわち、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122のうち一方の中間貯留体120内が減圧されることで一方の中間貯留体120に液体が供給される場合には、他方の中間貯留体120内が減圧されることがない。すなわち、一方の中間貯留体120に液体を供給している場合には、他方の中間貯留体120から液体噴射部41に液体を供給できる。したがって、一方の中間貯留体120への液体の供給中であっても、他方の中間貯留体120からの液体の供給によって、液体噴射部41から液体を噴射することができる。
(2)液体供給源101から第1中間貯留体121に液体を供給する場合には、第1逆止弁161によって、液体噴射部41から第1中間貯留体121に液体が流れることが抑制され、第4逆止弁164によって、第2中間貯留体122から第1中間貯留体121に液体が流れることが抑制される。また、第1中間貯留体121から液体噴射部41に液体を供給する場合には、第3逆止弁163によって、第1中間貯留体121から液体供給源101に液体が流れることが抑制され、第2逆止弁162によって、第1中間貯留体121から第2中間貯留体122に液体が流れることが抑制される。なお、液体供給源101から第2中間貯留体122に液体を供給する場合及び第2中間貯留体122から液体噴射部41に液体を供給する場合にも、機能する逆止弁が異なる点を除いて同様である。
したがって、液体供給源101から一方の中間貯留体120への液体の供給動作が、他方の中間貯留体120から液体噴射部41への液体の供給動作に影響を与えることを抑制できる。また、一方の中間貯留体120から液体噴射部41への液体の供給動作が、液体供給源101から他方の中間貯留体120への液体の供給動作に影響を与えたりすることを抑制できる。
(3)中間貯留体120を中間貯留体保持部131,132に対して着脱可能としたため、中間貯留体120を交換したり、ユーザーが中間貯留体120を撹拌したりするために、中間貯留体120を液体供給装置100から取り外すことができる。また、第1中間貯留体121及び第2中間貯留体122を液体供給装置100から取り外す場合には、第1開閉弁165及び第2開閉弁167を閉弁状態とすることで、第1液体流路151及び第2液体流路152から液体が漏れ出ることを抑制できる。
(4)中間貯留体120はケース125の収容空間124内に袋状の液体収容部123を収容しているため、収容空間124を減圧することで、液体供給源101から液体収容部123に液体を供給することができる。また、液体収容部123に収容される液体は外気と触れることがないため、液体収容部123に収容される液体が外気と触れることで変質するおそれを低減できる。
(5)液圧調整機構250によって、該液圧調整機構250に向かって供給流路155を流れる液体の圧力変動を抑制し、液体噴射部41に対する液体の供給を安定して行うことができる。例えば、液体供給源101から中間貯留体120に液体を供給する際に、液圧調整機構250の供給室251と圧力室253とが連通している状況下であるときに、第1液体流路151及び第2液体流路152などの液体流路を流れる液体の圧力変動が発生した場合には、圧力室253の容積が変動する。こうして、液圧調整機構250の上流側での液体の圧力変動が液圧調整機構250よりも下流側に影響することを抑制できる。
特に、本実施形態の液圧調整機構250は、圧力室253の圧力(内圧)が低下した場合に、上流側の供給室251と下流側の圧力室253とを連通させる。このため、供給室251と圧力室253が連通していない状況下であれば、中間貯留体120への液体の供給動作及び中間貯留体120からの液体の供給動作に伴う液圧調整機構250の上流側の圧力変動が液圧調整機構250の下流側に影響することを抑制できる。
(6)供給流路155にフィルターユニット210を設けたことで、液体噴射部41及び液圧調整機構250に異物を含む液体が供給されることを抑制できる。
(7)液体供給源101から一方の中間貯留体120に液体を供給している最中に、他方の中間貯留体120から液体噴射部41に液体を供給することができるため、両方の中間貯留体120に貯留される液量がともに少なくなりにくく、液体噴射部41に対する液体の供給を連続的に行うことができる。
(8)液体噴射部41で短期間に多くの液体が消費される場合には、中間貯留体120から液体噴射部41までの流路の圧力損失によって、中間貯留体120から液体噴射部41に対する液体の供給量が、液体噴射部41における液体の消費量に追い付かなくなることがある。この点、本実施形態では、液圧調整機構250の上流側に加圧室231を設けたため、中間貯留体120から液体噴射部41に対する液体の供給量が液体噴射部41における液体の消費量に追い付かなくなる場合、すなわち、加圧室231内の液体の圧力が低下する場合には、圧力室253から液体噴射部41に液体が供給される。このため、安定して液体噴射部41に液体を供給することができる。
なお、上記実施形態は以下に示すように変更してもよい。
・中間貯留体120は、図5に示すような開放系の中間貯留体300としてもよい。すなわち、図5に示すように、中間貯留体300は、液体を収容する液体収容室301と、液体収容室301に収容される液量を検出する液面センサー302と、液体収容室301の圧力を調整する圧力調整機構140と、を備えている。液体収容室301には、第1液体流路151の上流端が接続される液体接続口303と、圧力調整機構140が接続される圧力調整口304と、が設けられている。液体接続口303は、液体収容室301の鉛直下方に設けられ、圧力調整口304は、液体収容室301の鉛直上方に設けられている。
液体収容室301は、液体接続口303及び圧力調整口304を除いて、閉空間となっていることが好ましい。すなわち、液体接続口303には第1液体流路151又は第2液体流路152が隙間なく接続され、圧力調整口304には圧力調整流路143が隙間なく接続されている。
液面センサー302は、液体収容室301内の液面の高さを検出するための構成である。液面センサー302は、例えば、液面の高さが液体収容室301に設定された液面の高さの上限値に達したときにその旨を制御部60に伝える構成であればよい。
圧力調整機構140は、液体収容室301内の圧力を加圧することで第1液体流路151又は第2液体流路152を介して、液体収容室301から液体を流出させる一方、液体収容室301内の圧力を減圧することで第1液体流路151又は第2液体流路152を介して、液体収容室301に液体を流入させる。
なお、液体供給源101から液体収容室301に液体を供給する場合には、液体の供給量に応じて液体収容室301内の液面が上昇することとなる。この点、この構成によれば、液面センサー302を備えているため、液体収容室301内の液面が上限値に達した場合に、圧力調整機構140の駆動を停止することができる。したがって、圧力調整機構140が液体を吸引することで、液体供給源101の外部に液体を放出することを抑制できる。
・なお、図5に示す中間貯留体300において、液面センサー302は液体収容室301内の液量を検出する液量センサーであってもよい。
・中間貯留体120は、キャリッジ43上に着脱可能に配置してもよい。この構成において、キャリッジ43を幅方向に往復移動させることで、中間貯留体120に貯留される液体を撹拌してもよい。
・中間貯留体120は、液体噴射部41よりも鉛直上方に設けてもよい。この場合には、水頭差によって、中間貯留体120から液体噴射部41に向けて液体を供給してもよい。これによれば、中間貯留体120から液体噴射部41に液体を供給する際に圧力調整機構140を駆動しなくてもよくなる。
・液体供給源101(液体供給源保持部102)は、中間貯留体120(第1中間貯留体保持部131及び第2中間貯留体保持部132)よりも鉛直上方に配置してもよい。これによれば、水頭差の分、液体供給源101から中間貯留体120に液体を供給する際の圧力調整機構140の負担を軽減することができる。
また、この場合には、液体供給源101を、液体を収容するパックとし、中間貯留体120よりも鉛直上方に吊り下げる態様で配置してもよい。さらに、この場合には、液体供給源保持部102は、パック状の液体供給源101と補給流路156とを接続するアダプターとなる。
・液体噴射部41への液体の供給源を一方の中間貯留体120から他方の中間貯留体120に切り替える場合において、液体供給源101から一方の中間貯留体120への液体の供給を開始した後に、他方の中間貯留体120から液体噴射部41への液体の供給を開始してもよい。
・液圧調整機構250は、少なくとも圧力室253を備えていればよい。これによれば、液圧調整機構250よりも上流側において、液体の圧力変動が生じた場合には、圧力室253の容積が変化することで、上記圧力変動が液圧調整機構250よりも下流側に影響することを抑制できる。
・液圧調整機構250が圧力室253のみを備える場合、当該圧力室253は、弾性を有する弾性壁で壁部の全てを構成してもよい。
・フィルターユニット210、液体貯留部230及び液圧調整機構250を設けなくてよい。この場合であっても、上記実施形態の効果(1)を得ることができる。
・脱気機構240の脱気室241を、液圧調整機構250の圧力室253と液体噴射部41のフィルター416とを接続する供給流路155に設けてもよい。また、脱気機構240の脱気室241を、供給流路155のキャリッジ43上に位置しない領域に設けてもよい。
・第1中間貯留体保持部131及び第2中間貯留体保持部132は、中間貯留体120を着脱不能に保持してもよい。この場合、第1開閉弁165及び第2開閉弁167を設けなくてもよい。
・液体噴射部41が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体Mは用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。また、媒体Mは所定のサイズに切断された単票でなくてもよく、例えば円筒状に巻かれたロール状の媒体Mであってもよいし、Tシャツなど、任意の形状の衣類等であってもよいし、食器又は文具のような任意の形状の立体物であってもよい。
10…液体噴射装置、11…脚部、12…筐体、13…繰出部、14…案内部、15…巻取部、16…テンション付与機構、17…操作パネル、18…カバー、20…支持台、30…搬送部、31…搬送ローラー対、32…搬送ローラー対、40…印刷部、41…液体噴射部、411…個別液室、412…振動板、413…収容部、414…アクチュエーター、415…共通液室、416…フィルター、42…ガイド軸、43…キャリッジ、44…ノズル、50…メンテナンス部、51…払拭部材、52…払拭機構、53…液体受容部、54…フラッシング機構、55…キャップ、56…キャップ機構、60…制御部、100…液体供給装置、101…液体供給源、102…液体供給源保持部、120…中間貯留体、121…第1中間貯留体、122…第2中間貯留体、123…液体収容部、124…収容空間、125…ケース、126…液体接続口、127…圧力調整口、131…第1中間貯留体保持部、132…第2中間貯留体保持部、140…圧力調整機構、141…第1圧力調整機構、142…第2圧力調整機構、143…圧力調整流路、144…圧力調整ポンプ、151…第1液体流路、152…第2液体流路、153…第3液体流路、154…第4液体流路、155…供給流路(共通液体流路の一例)、156…補給流路、157…帰還流路、158…循環流路、161…第1逆止弁、162…第2逆止弁、163…第3逆止弁、164…第4逆止弁、165…第1開閉弁、166…第1流量センサー、167…第2開閉弁、168…第2流量センサー、210…フィルターユニット、211…フィルター、212…フィルター室、220…スタティックミキサー、230…液体貯留部、231…加圧室、232…弾性膜、233…第1付勢部材、240…脱気機構、241…脱気室、242…脱気膜、243…減圧室、244…減圧流路、245…減圧ポンプ、246…逆止弁、250…液圧調整機構、251…供給室、252…連通孔、253…圧力室、254…弁体、255…受圧部材、256…フィルター、257…可撓壁、258…第2付勢部材、259…第3付勢部材、260…開弁機構、261…収容室、262…加圧袋、263…加圧流路、270…循環ポンプ、300…中間貯留体、301…液体収容室、302…液面センサー、303…液体接続口、304…圧力調整口、M…媒体。

Claims (8)

  1. 液体を噴射する液体噴射部に向けて前記液体を供給可能な第1液体流路と、
    前記第1液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第1中間貯留体と、
    前記第1中間貯留体を経由せずに前記液体噴射部に前記液体を供給可能な第2液体流路と、
    前記第2液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第2中間貯留体と、
    前記液体を収容する液体供給源を保持し、該液体供給源に収容された前記液体を前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体に供給可能に前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体と接続される液体供給源保持部と、
    前記第1中間貯留体内及び前記第2中間貯留体内の圧力を調整可能な圧力調整機構と、
    前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体のうち一方の中間貯留体内を減圧し、該一方の中間貯留体に前記液体供給源から前記液体が供給されるように前記圧力調整機構を制御する制御部と、
    前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体から前記液体噴射部に前記液体を供給可能に、前記第1液体流路及び前記第2液体流路の前記液体噴射部側の端部と接続された共通液体流路と、
    前記共通液体流路に設けられ、前記液体を貯留可能な圧力室であって該圧力室内の圧力変化によって変形可能な可撓壁によって少なくとも一部が形成された圧力室を有する液圧調整機構と、を備える
    ことを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記第1液体流路に設けられ、前記液体噴射部に向かう前記液体の流れを許容し前記第1中間貯留体に向かう前記液体の流れを規制する第1逆止弁と、
    前記第2液体流路に設けられ、前記液体噴射部に向かう前記液体の流れを許容し前記第2中間貯留体に向かう前記液体の流れを規制する第2逆止弁と、
    前記液体供給源に収容された前記液体を前記第1中間貯留体に供給可能に、前記第1液体流路の前記第1中間貯留体と前記第1逆止弁との間となる位置に接続される第3液体流路と、
    前記第3液体流路に設けられ、前記第1中間貯留体に向かう前記液体の流れを許容し前記液体供給源に向かう前記液体の流れを規制する第3逆止弁と、
    前記液体供給源に収容された前記液体を前記第2中間貯留体に供給可能に前記第2液体流路の前記第2中間貯留体と前記第2逆止弁との間となる位置に接続される第4液体流路と、
    前記第4液体流路に設けられ、前記第2中間貯留体に向かう前記液体の流れを許容し前記液体供給源に向かう前記液体の流れを規制する第4逆止弁と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記第1液体流路内の前記液体の流れを許容する開弁状態と前記第1液体流路内の前記液体の流れを遮断する閉弁状態とを切り替え可能な第1開閉弁と、
    前記第2液体流路内の前記液体の流れを許容する開弁状態と前記第2液体流路内の前記液体の流れを遮断する閉弁状態とを切り替え可能な第2開閉弁と、を備え、
    前記第1中間貯留体は、前記第1液体流路と切離可能に設けられ、
    前記第2中間貯留体は、前記第2液体流路と切離可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体供給装置。
  4. 前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体は、前記液体を収容可能に可撓性部材で袋状に形成される液体収容部と、前記液体収容部を収容する収容空間が形成されたケースと、を有し、
    前記液体収容部には、前記第1液体流路及び前記第2液体流路のうち対応する液体流路と接続される液体接続口が設けられ、
    前記ケースには、前記収容空間と前記圧力調整機構とを連通可能な圧力調整口が設けられ、
    前記圧力調整機構は、前記収容空間の圧力を調整する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の液体供給装置。
  5. 前記共通液体流路の前記液圧調整機構の上流側に設けられ、前記液体中の異物を捕集するフィルターと、該フィルターを収容するフィルター室と、を有するフィルターユニットを備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の液体供給装置。
  6. 前記制御部は、前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体のうち一方の中間貯留体内を減圧し、他方の中間貯留体内を加圧するように前記圧力調整機構を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の液体供給装置。
  7. 前記共通液体流路における前記液圧調整機構の上流側に設けられ、前記液体を貯留可能な加圧室であって該加圧室に貯留する前記液体を前記中間貯留体が加圧される圧力より低い圧力で加圧する加圧室を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の液体供給装置。
  8. 液体を噴射する液体噴射部と、
    前記液体噴射部に前記液体を供給可能な第1液体流路と、
    前記第1液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第1中間貯留体と、
    前記第1中間貯留体を経由せずに前記液体噴射部に前記液体を供給可能な第2液体流路と、
    前記第2液体流路に設けられ、前記液体を貯留する第2中間貯留体と、
    前記液体を収容する液体供給源を保持し、該液体供給源に収容された前記液体を前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体に供給可能に前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体と接続される液体供給源保持部と、
    前記第1中間貯留体内及び前記第2中間貯留体内の圧力を調整可能な圧力調整機構と、
    前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体のうち一方の中間貯留体内を減圧し、該一方の中間貯留体に前記液体供給源から前記液体が供給されるように前記圧力調整機構を制御する制御部と、
    前記第1中間貯留体及び前記第2中間貯留体から前記液体噴射部に前記液体を供給可能に、前記第1液体流路及び前記第2液体流路の前記液体噴射部側の端部と接続された共通液体流路と、
    前記共通液体流路に設けられ、前記液体を貯留可能な圧力室であって該圧力室内の圧力変化によって変形可能な可撓壁によって少なくとも一部が形成された圧力室を有する液圧調整機構と、を備える
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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