JP6755962B2 - 液処理方法及び液処理装置 - Google Patents

液処理方法及び液処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6755962B2
JP6755962B2 JP2018547659A JP2018547659A JP6755962B2 JP 6755962 B2 JP6755962 B2 JP 6755962B2 JP 2018547659 A JP2018547659 A JP 2018547659A JP 2018547659 A JP2018547659 A JP 2018547659A JP 6755962 B2 JP6755962 B2 JP 6755962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
substrate
etching
supplied
wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018547659A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018079494A1 (ja
Inventor
誠也 藤本
誠也 藤本
一樹 小佐井
一樹 小佐井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Publication of JPWO2018079494A1 publication Critical patent/JPWO2018079494A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6755962B2 publication Critical patent/JP6755962B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、基板に形成された膜を平坦化する液処理方法及び液処理装置に関する。
一般に、半導体デバイスの製造工程では、処理対象の半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と称する)の表面において酸化膜や窒化膜等の薄膜が絶縁膜として形成されている。この薄膜を形成する方法として化学蒸着法(CVD)等が広く用いられている。ウエハの周縁部における薄膜の厚さが中心部における薄膜の厚さよりも大きくなって、薄膜が全体として擂り鉢状に形成されることがある。このような不均一な膜厚を有する薄膜は種々の不具合を招き、例えば薄膜にコンタクトホールを形成する場合には、コンタクトホールの径がばらついて製品歩留まりが低下することがある。
特許文献1は、擂り鉢状の膜に対して処理液を供給し、当該膜を平坦にエッチングする技術を開示する。
しかしながら特許文献1に開示された技術では、擂り鉢状の膜の外周部を処理液により所望量だけエッチングして、膜全体を精度良く平坦にすることは容易ではなかった。このように、基板の全体にわたって平坦な膜を精度良く形成するためには更なる改善が求められていた。
特開2007−266302号公報
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、平坦な膜を基板に精度良く形成することができる液処理方法及び液処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、中心部の膜より外周部の膜が厚い基板に対してエッチング液を供給して当該膜をエッチングする液処理方法であって、基板を回転させながら外周部に形成された中心部より厚い膜にエッチング液を供給するとともにエッチング液が供給される位置よりも基板の中心側にエッチング液による膜のエッチングを阻害するエッチング阻害液を供給して外周部の膜をエッチングする第1の工程と、第1の工程の後に、回転する基板にエッチング液を供給して予め設定された膜厚までエッチングする第2の工程と、を備える液処理方法に関する。
本発明の他の態様は、中心部の膜より外周部の膜が厚い基板に対してエッチング液を供給して膜をエッチングする液処理装置であって、基板を回転可能に保持する基板保持部と、基板保持部を回転させる回転機構と、基板保持部に保持される基板に形成された膜に液を供給する液供給機構と、少なくとも液供給機構を制御するコントローラと、を備え、コントローラは、基板保持部により保持されて回転する基板の膜に対して液供給機構からエッチング液及びエッチング阻害液を供給する第1の工程であって、基板を回転させながら外周部に形成された中心部より厚い膜にエッチング液を供給するとともにエッチング液が供給される位置よりも基板の中心側にエッチング液による膜のエッチングを阻害するエッチング阻害液を供給して外周部の膜をエッチングする第1の工程と、第1の工程の後に、回転する基板にエッチング液を供給して予め設定された膜厚までエッチングする第2の工程と、を行う液処理装置に関する。
本発明によれば、平坦な膜を基板に精度良く形成することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る液処理装置の構成の概略を示す概念図である。 図2は、処理対象のウエハの水平方向位置と厚みとの関係例を概念的に示すグラフである。 図3は、液処理方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、第1の液吐出ノズル及びウエハを側方から見た場合の配置関係例を示す概念図である。 図5は、第1の液吐出ノズル及びウエハを上方から見た場合の配置関係例を示す概念図である。
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
以下では、基板としてウエハを使用し、ウエハに形成された酸化膜を処理液により平坦化する液処理方法及び液処理装置に対して本発明を適用する場合を例示する。
[液処理装置の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る液処理装置100の構成の概略を示す概念図である。液処理装置100は、表面に酸化膜50が形成されたウエハWを水平に且つ回転可能に保持する基板保持部1と、基板保持部1を回転させるモータによって構成される回転機構2と、基板保持部1に保持されるウエハWの酸化膜50に処理液(特にエッチング液)及びリンス液(すなわちエッチング阻害液)を供給する液供給機構4と、基板保持部1に保持されたウエハWを囲繞するように設けられたカップ3とを備える。
基板保持部1は、回転機構2の回転軸2aに連結されて回転軸2aとともに回転する回転プレート11と、回転プレート11の周縁部に取り付けられた3つの支持ピン12a及び3つの保持ピン12bとを有する。各保持ピン12bは、搬送アーム(図示せず)と基板保持部1との間でのウエハWの受け渡しを妨げないように、回転プレート11の外側の退避位置とウエハWを保持する保持位置との間で回動可能となっている。各保持ピン12bを退避位置に配置した状態で各支持ピン12aがウエハWを受け取った後、各保持ピン12bを回動させて保持位置に配置することで、ウエハWが各支持ピン12a及び各保持ピン12bによって保持される。なお、基板保持部1は図示しない昇降機構によって昇降させられる。
液供給機構4は、水平方向へ移動可能な第1の液吐出ノズル21及び第2の液吐出ノズル22を有する。第1の液吐出ノズル21は、酸化膜50を溶解してエッチング処理を行うための処理液(例えば希フッ酸(DHF))を吐出することができる。第2の液吐出ノズル22は、処理液(例えば希フッ酸)及びリンス液(例えば純水(DIW))を選択的に吐出することができる。
第1の液吐出ノズル21には第1の液供給ライン23が接続され、第2の液吐出ノズル22には第2の液供給ライン28が接続されている。第1の液供給ライン23には、バルブ24を介して処理液供給ライン26が接続されている。第2の液供給ライン28には、バルブ29を介して処理液供給ライン31が接続されるとともに、バルブ30を介してリンス液供給ライン32が接続されている。バルブ24の開閉を切り換えることで、処理液供給ライン26から第1の液供給ライン23への処理液の供給の有無、及び第1の液吐出ノズル21からの処理液の吐出の有無を切り換えることができる。同様に、バルブ29及びバルブ30の開閉を切り換えることで、処理液供給ライン31から第2の液供給ライン28への処理液の供給の有無、リンス液供給ライン32から第2の液供給ライン28へのリンス液の供給の有無、及び第2の液吐出ノズル22からの処理液又はリンス液の吐出の有無を切り換えることができる。なお、液供給機構4に含まれるこれらのバルブ24、バルブ29及びバルブ30は、コントローラ101によって制御される。また図示は省略しているが、処理液供給ライン26、処理液供給ライン31及びリンス液供給ライン32の各々には、液を送り出すためのポンプ及び流量制御装置等が設けられている。
このようにして設けられる第1の液吐出ノズル21は、後述の第1の工程(図3の符合「S1」参照)において、ウエハWの外周部の酸化膜50に向けて処理液を吐出する第1処理液吐出ノズルとして使われる。一方、第2の液吐出ノズル22は、後述の第1の工程ではウエハWの中央部の酸化膜50に向けてリンス液を吐出するリンス液吐出ノズルとして使われ、後述の第2の工程(図3の符合「S2」参照)ではウエハWの中央部の酸化膜50に向けて処理液を吐出する第2処理液吐出ノズルとして使われる。したがって、第1の液吐出ノズル21は相対的にウエハWの外周側に配置される一方で、第2の液吐出ノズル22は相対的にウエハWの内側に配置される。ここでいう内側とは、ウエハWの回転軸線側を指し、図1に示す液処理装置100では回転軸2aに近い側を意味する。また外周側とは、ウエハWの回転軸線から遠ざかる側を意味する。
第1の液吐出ノズル21は、第2の液吐出ノズル22よりも小径で相対的に吐出流量が少なくなるように設計されている。例えば、第2の液吐出ノズル22の径を1/4インチ程度に設定する一方で、第1の液吐出ノズル21の径を第2の液吐出ノズル22の径の1/2(すなわち1/8インチ)程度に設定することも可能である。小径の第1の液吐出ノズル21は、小流量の処理液を吐出するため、ウエハWの酸化膜50に対して所望量の処理液を精度良く供給することができるとともに、処理液の消費量を抑えることができる。
また第1の液吐出ノズル21は、ウエハWの延在方向に対して傾斜して設けられている。第1の液吐出ノズル21から吐出される処理液は、ウエハWの外周側に向かって吐出される。これにより、処理液がウエハWの酸化膜50上に着地した際の、ウエハWの内側への処理液の跳ね返りを抑えることができる。また第1の液吐出ノズル21から吐出される処理液は、ウエハWの回転方向に対して非垂直な方向であって、ウエハWの回転方向に関してはウエハWの回転方向と同方向に吐出される。これにより、第1の液吐出ノズル21からの処理液のウエハWに対する相対速度が小さくなり、酸化膜50上における処理液の跳ね返りや、酸化膜50上での処理液の意図しない方向への広がりを抑えることができる。なお、第1の液吐出ノズル21からの処理液の吐出方向の詳細については、後述する(図4及び図5参照)。
一方、第2の液吐出ノズル22はウエハWの延在方向に対して垂直に配置されており、第2の液吐出ノズル22から吐出された処理液及びリンス液は、ウエハWの酸化膜50に向かって鉛直方向に飛翔する。ただし、第2の液吐出ノズル22はウエハWの延在方向に対して傾斜して設けられてもよく、第2の液吐出ノズル22から非鉛直方向へ処理液及びリンス液が吐出されてもよい。
第1の液吐出ノズル21は第1のノズルホルダー21aに保持され、第2の液吐出ノズル22は第2のノズルホルダー22aにより保持されている。第1のノズルホルダー21aには駆動機構48が接続され、第2のノズルホルダー22aには駆動機構52が接続されている。第1の液吐出ノズル21及び第1のノズルホルダー21aは駆動機構48によって移動させられ、第2の液吐出ノズル22及び第2のノズルホルダー22aは駆動機構52によって移動させられる。
なお、上述の液供給機構4は一例にすぎない。例えば、上述の液吐出ノズル22はリンス液吐出ノズル及び処理液吐出ノズルとして共用されるが、第2の液吐出ノズル22の代わりに、バルブ29を介して処理液供給ライン31に接続される処理液吐出ノズルと、バルブ30を介してリンス液供給ライン32に接続されるリンス液吐出ノズルとが別個に設けられてもよい。
カップ3は、遠心力の影響を受けて回転するウエハWから飛翔する処理液やリンス液を受け止め、外部へ排出する。カップ3の底部には排気通路3a及びドレイン管3b、3cが設けられており、排気通路3aは排気ポンプ(図示せず)の吸い込み側に連通する。
液処理装置100の各構成部は、CPU等の計算機(コンピュータ)及びメモリを含むコントローラ101に接続され、当該コントローラ101によって制御される。図1に示す液処理装置100では、バルブ24、バルブ29、バルブ30、駆動機構48、駆動機構52及び回転機構2が、コントローラ101によって制御される。またコントローラ101には、ユーザインターフェース102及び記憶部103も接続されている。ユーザインターフェース102には、液処理装置100の各構成部を管理するために管理者がコマンドの入力操作等を行うためのキーボード、及び液処理装置100の各構成部の稼働状況を表示するディスプレイ等が含まれる。記憶部103は、コンピュータによって読み取り可能な任意の非一時的な記録媒体によって構成され、例えばCD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、或いは不揮発性メモリなどによって構成可能である。この記憶部103には、液処理装置100で実行される各種処理をコントローラ101の制御にて実現するための制御プログラムや処理条件データ等が記録されたレシピ、及び各構成部の制御に必要な他の情報が格納されている。したがってコントローラ101は、例えば、ユーザインターフェース102を介して管理者からの指示等を受けて、対応のレシピを記憶部103から呼び出して実行することができる。本実施形態の記憶部103には、後述の液処理方法の各種手順をコントローラ101に実行させるためのプログラムも記録されている。
[基板の表面プロファイル]
図2は、処理対象のウエハWの水平方向位置と厚みとの関係例を概念的に示すグラフである。図2は、ウエハWのある断面を基準としており、横軸は、ウエハWの回転軸線からの水平方向への距離を表す「水平方向位置」を示し、縦軸は、基準水平面からの高さ方向への距離を表す「ウエハの厚み」を示す。したがってウエハWの回転軸線上の位置は、図2の横軸の「0」によって示される。なお、図2ではウエハWの厚さが線形的に変化しているが、図2は理解を容易にするために簡略的に示されたグラフに過ぎず、実際のウエハWの厚さは、より不規則的に変化しうる。
本実施形態の液処理方法及び液処理装置100の処理対象のウエハWは、中心部よりも外周部の方が相対的に大きな厚みを有する。より具体的には、ウエハWに形成された酸化膜50の厚みが、中心部よりも外周部の方が大きい。したがって図2に示すように、ウエハWの中心部である回転軸線が通過する位置(図2の横軸の「0」参照)から水平方向に一定の範囲ではウエハWはほぼ同じ厚みを有するのに対し、ウエハWの最外周部近傍の位置(図2の横軸の左右両端部近傍参照)ではウエハWの厚みが急激に増大している。
このようなウエハWの酸化膜50を平坦にするため、以下に説明する液処理方法では、まず、酸化膜50の外周部のうち内側部から盛り上がっている部分(図2の符合「Q」参照)が処理液によりエッチングされ、酸化膜50の外周部と中心部との厚み差が低減される。その後、内側部及び外周部を含む酸化膜50の全体が処理液によりエッチングされ、酸化膜50の全体が所望の厚さになるようにエッチング処理が行われる。このように2段階に分けてエッチング処理を行うことによって、外周部と中心部との厚み差を効果的に低減して、酸化膜50の全体を精度良く平坦化することができる。
[液処理方法のフロー]
次に、上述の液処理装置100を使って行われる液処理方法について説明する。
以下の第1の工程及び第2の工程を含む液処理方法は、コントローラ101が各部を適宜制御することによって行われる。コントローラ101は、ウエハWの酸化膜50の表面プロファイルに関するデータ(以下、「表面プロファイルデータ」とも称する)を取得し、当該データに基づいてバルブ24、バルブ29及びバルブ30の開閉を制御する。コントローラ101は、表面プロファイルデータを任意の方法で取得することができる。例えば、ウエハWが液処理装置100に搬入される前に酸化膜50の表面プロファイルが測定されることにより取得された表面プロファイルデータを、コントローラ101は外部装置から取得してもよい。またコントローラ101は、基板保持部1に保持されたウエハWの酸化膜50の表面プロファイルを図示しない計測装置により測定させて、当該計測装置から表面プロファイルデータを取得してもよい。
図3は、液処理方法の一例を示すフローチャートである。以下に説明する液処理方法では、中心部に形成された酸化膜50の厚みよりも外周部に形成された酸化膜50の厚みの方が大きい基板に対して処理液が供給され、酸化膜50のエッチングが行われる。
図3に示す液処理方法では、まず、ウエハWの外周部における酸化膜50の厚みを調整する第1の工程S1が行われ、その後、ウエハWの酸化膜50の全体の厚みを調整する第2の工程S2が行われる。第1の工程S1では、ウエハWを回転させながら、外周部に形成された中心部より厚い酸化膜50に処理液が供給されるとともに、当該処理液が供給される位置よりもウエハWの中心側に、処理液による酸化膜50のエッチングを阻害するリンス液を供給して外周部の酸化膜50のエッチングが行われる。そして、第1の工程S1の後に行われる第2の工程S2では、回転するウエハWに処理液を供給し、予め設定された膜厚までエッチングが行われる。
すなわち第1の工程S1では、回転するウエハWに形成された酸化膜50に対し、第1の液吐出ノズル21から処理液を供給する一方で、第2の液吐出ノズル22からリンス液を供給する。この際、第1の液吐出ノズル21から吐出された処理液が供給されるウエハWの外周側の酸化膜50上の位置よりも、ウエハWの中心側の酸化膜50上の位置に、第2の液吐出ノズル22から吐出されたリンス液が供給される。すなわち第1の工程S1では、処理液の着地位置よりもリンス液の着地位置の方がウエハWの中心側となる。これにより、処理液によってウエハWの外周側の酸化膜50のエッチングを進行させることができる。このように第1の工程S1では、ウエハWの外周側の酸化膜50のみが重点的にエッチングされる。さらに、ウエハWの内側の酸化膜50をリンス液によって保護することができる。すなわち、ウエハWの外周部(特に最外周部近傍の位置)に処理液を供給する場合に、ウエハW上において処理液の供給位置よりも中心側にリンス液を供給しないと、ウエハWに着地した処理液が中心側にも広がって、本来であればエッチングが望まれていないウエハWの中心側部分もエッチングされる可能性がある。一方、本実施形態のように、中心側にリンス液を供給した状態でウエハWの外周部に処理液を供給することで、ウエハWの中心側部分をリンス液で覆って処理液から保護することができる。
なお第1の工程S1は、酸化膜50に対するリンス液の供給が開始された後に、酸化膜50に対する処理液の供給が開始されることで行われる。すなわち、図3に示す液処理方法がスタートすると、第2の液吐出ノズル22から酸化膜50へのリンス液の供給が開始され(図3のS11参照)、その後、第1の液吐出ノズル21からの処理液の供給が開始される(S12)。具体的には、上述のステップS11の前は、図1に示すバルブ24、バルブ29及びバルブ30の全てが閉状態である。そして、コントローラ101の制御下でバルブ30が開かれることによってステップS11が開始され、ウエハWの中央部の酸化膜50に向けて第2の液吐出ノズル22からリンス液が吐出される。酸化膜50上に供給されたリンス液は、ウエハWの回転に伴って外周側に広がり、酸化膜50の表面全体を被覆する。続いて、コントローラ101の制御下でバルブ24が開かれることによってステップS12が開始され、ウエハWの外周側の酸化膜50に向けて第1の液吐出ノズル21から処理液が吐出される。
ステップS12における処理液の供給開始は、第2の液吐出ノズル22から吐出されたリンス液が酸化膜50上の十分な範囲を被覆した後(より好ましくは、少なくとも第1の液吐出ノズル21から吐出される処理液の着地地点よりも内側の範囲をリンス液が被覆した後)に行われることが好ましい。これにより、ウエハWの内側における酸化膜50がリンス液によって保護された状態で処理液が供給されるため、処理液の跳ね返りの影響を抑制することができる。
また特に、第1の工程S1において酸化膜50に供給される処理液は、以下の条件1及び条件2を満たすように、第1の液吐出ノズル21から吐出される。
図4は、第1の液吐出ノズル21及びウエハWを側方から見た場合の配置関係例を示す概念図である。第1の工程S1において第1の液吐出ノズル21から吐出された処理液は、符合「D1」によって示される吐出方向に沿ってウエハWの外周側に向かって飛翔し、ウエハWの外周部における酸化膜50上に着地する(条件1)。とりわけ、第1の工程S1における第1の液吐出ノズル21からの処理液の吐出方向D1が、ウエハWが延在する方向D2に対して成す鋭角の角度αは、「20°≦α≦70°」を満たすことが好ましい。この角度αが当該範囲にある場合、特に効果的に、ウエハWの内側への処理液の跳ね返りを抑えることができる。
図5は、第1の液吐出ノズル21及びウエハWを上方から見た場合の配置関係例を示す概念図である。第1の工程S1において第1の液吐出ノズル21から酸化膜50に供給される処理液は、ウエハWの回転方向Rに関しては、ウエハWの回転方向Rと同じ方向へ飛翔して酸化膜50上に着地する(条件2)。とりわけ、第1の工程S1において、処理液の進路がウエハWに投影されて形成される投影進行路Pの方向と、当該投影進行路Pの延長線PEとウエハWの最外周部との交点CにおけるウエハWの接線の方向Tとによって形成される鋭角の角度βは、「40°≦β≦80°」を満たすことが好ましい。この角度βが当該範囲にある場合、酸化膜50上における処理液の跳ね返りや、酸化膜50上での処理液の意図しない方向への広がりを、特に効果的に抑えることができる。
そして、図3に示す第1の工程S1における処理液及びリンス液の供給は、ウエハWの外周部における酸化膜50の厚みが中心部と同じ厚さになるまで続けられる。そして、ウエハWの外周部における酸化膜50の厚みが中心部と同じ厚さに達したら、第1の液吐出ノズル21からの処理液の供給が停止され(S13)、その後、第2の液吐出ノズル22からのリンス液の供給が停止される(S14)。具体的には、コントローラ101の制御下でバルブ24及びバルブ30が閉じられることで、第1の液吐出ノズル21からの処理液の吐出及び第2の液吐出ノズル22からのリンス液の吐出が止められる。
そして、この第1の工程S1の後に行われる第2の工程S2では、回転するウエハWの酸化膜50に対し、第2の液吐出ノズル22から処理液が供給される。すなわち、上述のステップS14の直後に、コントローラ101の制御下でバルブ29が開かれ、第2の液吐出ノズル22から酸化膜50に対する処理液の供給が開始される(S15)。そして、ウエハWの表面側F1の全体にわたる酸化膜50の厚みが予め設定された厚さになるまで、第2の液吐出ノズル22からの処理液の供給は続けられる。
なお第2の工程S2では、酸化膜50のエッチングをウエハWの全体にわたって行うため、処理液が酸化膜50の表面の全体を覆うように、第2の液吐出ノズル22から酸化膜50上に処理液が供給される。そのため、第2の液吐出ノズル22及び第2のノズルホルダー22aは水平方向に関してウエハWの回転軸線A上に又は回転軸線Aの近傍に配置され、第2の液吐出ノズル22から吐出された処理液は、酸化膜50のうちの回転軸線A上の位置又は回転軸線Aの近傍位置に着地させられる。特に、酸化膜50の全体を均一にエッチングするには、処理液の着地した際の広がりを考慮し、回転軸線Aから少し離れた酸化膜50上の位置に、第2の液吐出ノズル22からの処理液を着地させることが好ましい。なお、回転軸線Aが通過するウエハWの中心に第2の液吐出ノズル22からの処理液を着地させると、遠心力が作用しない場所に常に新鮮な処理液が供給され、ウエハWの中心でのエッチングが他の部分のエッチングよりも進んでしまうため、酸化膜50の全体を均一にエッチングする観点からは好ましくない。このように第2の工程S2では、ウエハWのうち、第1の工程S1で処理液が供給されていた位置には処理液は供給されず、第1の工程S1で処理液が供給されていた位置よりもウエハWの中心側に処理液が供給される。
また酸化膜50の十分な範囲を処理液によって覆うためには、第2の液吐出ノズル22からの処理液の吐出量を十分に大きくするとともに、ウエハWの回転数を十分に大きくすることが好ましい。したがって、第2の工程S2における第2の液吐出ノズル22からの処理液の酸化膜50に対する単位時間当たりの供給量は、第1の工程S1における第1の液吐出ノズル21からの処理液の酸化膜50に対する単位時間当たりの供給量よりも大きい。また、第2の工程S2におけるウエハWの回転数は、第1の工程S1におけるウエハWの回転数よりも速い。
例えば、上述のステップS11〜ステップS12の間は、比較的低速である第1の回転速度(例えば200rpm(revolution per minute))で回転するウエハWに対し、比較的多量である第1の供給量(例えば1500ml/min(ミリリットル/分))のリンス液を第2の液吐出ノズル22から供給することで、酸化膜50の表面全体をリンス液で覆うことができる。そして上述のステップS12〜ステップS13の間は、比較的低速である第2の回転速度(例えば200rpm)で回転するウエハWに対し、比較的少量である第2の供給量(例えば500ml/min)のリンス液を第2の液吐出ノズル22から供給し、且つ、比較的少量である第3の供給量(例えば400ml/min)の処理液を第1の液吐出ノズル21から供給することができる。そして上述のステップS13〜ステップS14の間は、上述の第2の回転速度よりも高速である第3の回転速度(例えば750rpm)で回転するウエハWに対し、比較的多量である第4の供給量(例えば1500ml/min)のリンス液を第2の液吐出ノズル22から供給することで、酸化膜50の表面全体をリンス液で覆うことができる。
なお、上述のステップS12〜ステップS13の間におけるウエハWの具体的な回転速度は、ウエハWの外周部の酸化膜50のプロファイルに応じて設定されることが好ましい。すなわちステップS12〜ステップS13において、ウエハW上に供給されたリンス液は、遠心力を受けてウエハWの外周部に向かって広がるが、リンス液に作用する遠心力の大きさはウエハWの回転速度に応じて変わる。その一方で、ウエハW上におけるリンス液と処理液との境界の状態は、リンス液が受ける遠心力の大きさによって変わり、リンス液が大きな遠心力を受けるほど、ウエハWの外周部に供給される処理液のエッチング作用がリンス液によって阻害される。そのため、ウエハWの回転速度が速くなるほど、ウエハWの外周部におけるリンス液の影響が大きくなり、処理液とリンス液との境界近傍におけるエッチング量の変化が緩やかになって、ウエハWの径方向に関するエッチングプロファイルは緩やかな角度を形成する。一方、ウエハWの回転速度が遅くなるほど、ウエハWの外周部におけるリンス液の影響が小さくなり、処理液とリンス液との境界近傍におけるエッチング量の変化が急激になって、ウエハWの径方向に関するエッチングプロファイルは急な角度を形成する。したがってステップS12〜ステップS13の間の工程は、このようなエッチング特性を考慮し、ウエハWの外周部における酸化膜50を中心部の酸化膜50と同じ厚さにエッチングするのに適した回転速度で、ウエハWが回転されることが好ましい。
そして上述のステップS14とステップS15とをほぼ同時に行うことで、第2の液吐出ノズル22から吐出される液体を、間断なく、リンス液から処理液に切り換えることができる。そしてステップS15〜ステップS16の間は、ウエハWの回転速度を上記の第3の速度から第4の速度(例えば500rpm)に徐々に低下させつつ、比較的多量である第5の供給量(例えば1500ml/min)の処理液を第2の液吐出ノズル22からウエハWに供給することで、酸化膜50の表面全体を処理液で覆うことができる。
そして、ウエハWの全体にわたる酸化膜50の厚みが所望厚に達したら、コントローラ101の制御下でバルブ29が閉じられて、第2の液吐出ノズル22からの処理液の供給が停止される(S16)。その後、コントローラ101の制御下でバルブ30が開かれて、第2の液吐出ノズル22から酸化膜50にリンス液が供給される(S17)。そして、酸化膜50上に残存する処理液がリンス液によって洗い流された後に、コントローラ101の制御下でバルブ30が閉じられて、第2の液吐出ノズル22から酸化膜50に対するリンス液の供給が停止される(S18)。なお、上述のステップS17〜ステップS18の間は、上述の第4の速度よりも高速な第5の速度(例えば1500rpm)で回転するウエハWに対し、比較的多量である第6の供給量(例えば1500ml/min)のリンス液を第2の液吐出ノズル22から供給することで、酸化膜50の表面全体をリンス液で覆うことができる。
そして上述のステップS18の後は、第1の液吐出ノズル21及び第2の液吐出ノズル22からの液体の吐出を停止させた状態で比較的高速(例えば1500ml/min)でウエハWを回転させることで、ウエハWのスピンドライが行われる。上述の一連の処理ステップを経ることによって、ウエハWの酸化膜50は平坦化される。
以上説明したように本実施形態の液処理装置100及び液処理方法によれば、上述の第1の工程S1及び第2の工程S2が順次行われることによって、平坦な酸化膜50をウエハWに精度良く形成することができる。
特に、上述の条件1(図4参照)及び条件2(図5参照)を満たすように第1の液吐出ノズル21から処理液を吐出させることによって、意図しない箇所で酸化膜50がエッチングされてしまうことを効果的に防ぐことができるとともに処理液の跳ね返りや広がりを抑えることができる。
本件発明者は、第1の液吐出ノズル21からの処理液の吐出角度を変えながら酸化膜50のエッチング量を水平方向位置と関連づけて測定し、酸化膜50のエッチング量と水平方向位置との関係を評価した。具体的には、上述の条件1及び条件2を満たす範囲で処理液の吐出角度を変えて複数回の測定を行った検証1と、上述の条件1及び/又は条件2を満たさない範囲で処理液の吐出角度を変えて複数回の測定を行った検証2とを行った。その結果、上述の条件1及び条件2が満たされる検証1では、いずれの場合においても、「処理液によって酸化膜50の除去が観察された酸化膜50上の最も内側の位置」と「当該処理液が酸化膜50上に着地した位置」との差(以下、「処理液ずれ量」と称する)は、概ね10mm(ミリメートル)以内の範囲に収まっていた。一方、上述の条件1及び条件2以外の条件は上記の検証1とほぼ同じにして且つ上述の条件1及び条件2が満たされない検証2では、殆どの場合で処理液ずれ量が10mmを超えており、多くの場合で処理液ずれ量が20mmを超えていた。これらの検証1及び検証2の結果からも、上述の条件1及び条件2を満たすように第1の液吐出ノズル21から処理液を吐出させることによって、処理液の跳ね返りや広がりを抑えることができ、酸化膜50のうち狙った箇所を精度良くエッチングすることができることが分かる。
なお、処理液によりエッチングされたウエハWの面は疎水化される。疎水化された面上に処理液膜を適切に形成するには、多量の処理液を供給したり、ウエハWを高速に回転させたりすることが必要である。その一方で、上述の第1の工程S1では、ウエハWの内側への処理液の液跳ねを防止する観点から、多量の処理液を供給したり、ウエハWの回転速度を高速に設定したりすることが難しい。したがって、まず上述の第2の工程S2を行って、その後に上述の第1の工程S1を行う手法は、第1の工程S1のエッチング処理が不安定になるため、好ましくない。一方、第2の工程S2に先立って第1の工程S1が行われる図3に示す手法は、第1の工程S1及び第2の工程S2を安定的に行うことができるため、好ましい。
[変形例]
本発明は、上述の実施形態及び変形例に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形が加えられた各種態様も含みうるものであり、本発明によって奏される効果も上述の事項に限定されない。したがって、本発明の技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲及び明細書に記載される各要素に対して種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
例えば、上述の実施形態ではウエハWの表面側F1の酸化膜50のみが処理液によるエッチングの対象となっていたが、ウエハWの表面側F1に対する処理液及び/又はリンス液の供給とともにウエハWの裏面側F2に対する処理液及び/又はリンス液の供給が行われてもよい。この場合、ウエハWの裏面側F2に対する液の供給開始は、ウエハWの表面側F1に対して液が既に供給されている状態で行われることが好ましい。これにより、ウエハWの裏面側F2に供給された液が、表面側F1に回り込んでしまうことを、効果的に防ぐことができる。
例えば上述の第1の工程S1ではリンス液及び処理液がウエハWの表面側F1の酸化膜50に供給され、第2の工程では処理液がウエハWの表面側F1の酸化膜50に供給される。これらの第1の工程S1及び第2の工程S2のうち少なくともいずれか一方において、ウエハWの裏面側F2にも処理液及び/又はリンス液が供給されてもよい。この場合、第1の工程S1及び第2の工程S2のうち少なくともいずれか一方における処理液がウエハWの表面側F1に供給されている状態で、ウエハWの裏面側F2に対する処理液及び/又はリンス液の供給が開始される。一例として、第1の工程S1では比較的多量(例えば1000ml/min)のリンス液をウエハWの裏面側F2に供給してもよく、また第2の工程S2では比較的多量(例えば1000ml/min)の処理液をウエハWの裏面側F2に形成された酸化膜に供給してもよい。なおウエハWの裏面側F2に対する処理液及び/又はリンス液の供給は、表面側F1に設けられたノズル21、22及びバルブ24、29、30と同様の構成を有するノズル及びバルブを裏面側F2に設けて、当該ノズルからウエハWの裏面側F2に向けて処理液及び/又はリンス液を吐出させることで行うことができる。
また、上述の処理液及びリンス液の具体的な組成も特に限定されず、ウエハW等の基板に形成された酸化膜50等の膜を除去することができる液体を処理液として使用することが可能であり、そのような処理液を適切に洗い流すことができる液体をリンス液として使用することが可能である。また第1の液吐出ノズル21から吐出される処理液と第2の液吐出ノズル22から吐出される処理液とは、相互に同じ組成の液体であってもよいし、相互に異なる組成の液体であってもよい。またウエハWの裏面側に供給される処理液は、第1の液吐出ノズル21及び/又は第2の液吐出ノズル22から吐出される処理液と同じ組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。またウエハWの裏面側に供給されるリンス液は、第2の液吐出ノズル22から吐出されるリンス液と同じ組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
1 基板保持部
2 回転機構
4 液供給機構
50 酸化膜
100 液処理装置
101 コントローラ
W ウエハ
S1 第1の工程
S2 第2の工程

Claims (9)

  1. 中心部の膜より外周部の膜が厚い基板に対してエッチング液を供給して当該膜をエッチングする液処理方法であって、
    基板を回転させながら外周部に形成された中心部より厚い膜にエッチング液を供給するとともに前記エッチング液が供給される位置よりも前記基板の中心側に前記エッチング液による前記膜のエッチングを阻害するエッチング阻害液を供給して前記外周部の膜をエッチングする第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、回転する前記基板にエッチング液を供給して予め設定された膜厚までエッチングする第2の工程と、を備え
    前記第1の工程では、前記エッチング阻害液の供給が開始された後に前記エッチング液の供給が開始され、前記エッチング液の供給が終了された後に前記エッチング阻害液の供給が終了される液処理方法。
  2. 前記第2の工程では、前記基板のうち、前記第1の工程で前記エッチング液が供給されていた位置には前記エッチング液を供給せず、前記第1の工程で前記エッチング液が供給されていた位置よりも前記基板の中心側に前記エッチング液を供給する請求項1に記載の液処理方法。
  3. 前記第1の工程において、前記エッチング液の第1処理液吐出ノズルからの吐出方向が、前記基板が延在する方向に対して成す鋭角の角度αは、20°≦α≦70°を満たす請求項1又は2に記載の液処理方法。
  4. 前記第1の工程において、前記エッチング液の進路が前記基板上に投影されて形成される投影進行路の方向と、当該投影進行路の延長線と前記基板の最外周部との交点における前記基板の接線の方向とによって形成される鋭角の角度βは、40°≦β≦80°を満たす請求項1〜3のいずれか一項に記載の液処理方法。
  5. 前記第1の工程において、前記エッチング阻害液及び前記エッチング液は、前記基板の表面側に供給され、
    前記第2の工程において、前記エッチング液は、前記基板の前記表面側に供給され、
    前記第1の工程及び前記第2の工程のうち少なくともいずれか一方において、前記基板の裏面側に第2の液が供給され、
    前記第2の液は、前記第1の工程及び前記第2の工程のうち少なくともいずれか一方における前記エッチング液が前記基板の前記表面側に供給されている状態で、前記基板の前記裏面側に供給される請求項1〜のいずれか一項に記載の液処理方法。
  6. 前記第2の工程における前記エッチング液の単位時間当たりの供給量は、前記第1の工程における前記エッチング液の単位時間当たりの供給量よりも大きい請求項1〜のいずれか一項に記載の液処理方法。
  7. 前記第2の工程における前記基板の回転数は、前記第1の工程における前記基板の回転数よりも速い請求項1〜のいずれか一項に記載の液処理方法。
  8. 前記エッチング阻害液は純水である請求項1〜のいずれか一項に記載の液処理方法。
  9. 中心部の膜より外周部の膜が厚い基板に対してエッチング液を供給して膜をエッチングする液処理装置であって、
    基板を回転可能に保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を回転させる回転機構と、
    前記基板保持部に保持される前記基板に形成された膜に液を供給する液供給機構と、
    少なくとも前記液供給機構を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記基板保持部により保持されて回転する前記基板の前記膜に対して前記液供給機構からエッチング液及びエッチング阻害液を供給する第1の工程であって、前記基板を回転させながら外周部に形成された中心部より厚い膜にエッチング液を供給するとともに前記エッチング液が供給される位置よりも前記基板の中心側に前記エッチング液による前記膜のエッチングを阻害するエッチング阻害液を供給して前記外周部の膜をエッチングする第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、回転する前記基板にエッチング液を供給して予め設定された膜厚までエッチングする第2の工程と、を行い、
    前記第1の工程では、前記エッチング阻害液の供給が開始された後に前記エッチング液の供給が開始され、前記エッチング液の供給が終了された後に前記エッチング阻害液の供給が終了される液処理装置。
JP2018547659A 2016-10-26 2017-10-23 液処理方法及び液処理装置 Active JP6755962B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016209840 2016-10-26
JP2016209840 2016-10-26
PCT/JP2017/038207 WO2018079494A1 (ja) 2016-10-26 2017-10-23 液処理方法及び液処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018079494A1 JPWO2018079494A1 (ja) 2019-07-25
JP6755962B2 true JP6755962B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=62024976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018547659A Active JP6755962B2 (ja) 2016-10-26 2017-10-23 液処理方法及び液処理装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6755962B2 (ja)
TW (1) TW201828356A (ja)
WO (1) WO2018079494A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7141892B2 (ja) * 2018-09-03 2022-09-26 株式会社プレテック エッチング装置及びエッチング方法
JP2020123676A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 信越半導体株式会社 エッチング方法
JP7309485B2 (ja) * 2019-07-04 2023-07-18 東京エレクトロン株式会社 エッチング装置およびエッチング方法
US20230023792A1 (en) 2019-12-16 2023-01-26 Tokyo Electron Limited Substrate processing method
JP7386700B2 (ja) * 2019-12-27 2023-11-27 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3395696B2 (ja) * 1999-03-15 2003-04-14 日本電気株式会社 ウェハ処理装置およびウェハ処理方法
JP3771440B2 (ja) * 2000-12-04 2006-04-26 大日本スクリーン製造株式会社 ベベルエッチング装置
JP3958106B2 (ja) * 2002-04-25 2007-08-15 大日本スクリーン製造株式会社 基板エッチング方法および基板エッチング装置
JP2004335923A (ja) * 2003-05-12 2004-11-25 Sony Corp エッチング方法およびエッチング装置
JP4708243B2 (ja) * 2006-03-28 2011-06-22 東京エレクトロン株式会社 液処理装置および液処理方法ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体
KR20100000266A (ko) * 2008-06-24 2010-01-06 세메스 주식회사 기판 표면을 선택적으로 에칭하기 위한 기판 처리 장치 및방법
JP5458525B2 (ja) * 2008-08-05 2014-04-02 株式会社Sumco Soiウェーハの製造方法
JP6341035B2 (ja) * 2014-09-25 2018-06-13 東京エレクトロン株式会社 基板液処理方法、基板液処理装置、及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018079494A1 (ja) 2018-05-03
JPWO2018079494A1 (ja) 2019-07-25
TW201828356A (zh) 2018-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6755962B2 (ja) 液処理方法及び液処理装置
TWI706700B (zh) 基板處理方法及基板處理裝置
JP4708243B2 (ja) 液処理装置および液処理方法ならびにコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP6246749B2 (ja) ウエットエッチング方法、基板液処理装置および記憶媒体
JP6815799B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP4708286B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
KR101371118B1 (ko) 약액 처리 장치 및 약액 처리 방법
JP6873011B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4619144B2 (ja) 基板処理装置
JP7285741B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TWI727461B (zh) 基板處理方法以及基板處理裝置
JP2003303804A (ja) 基板処理装置
JP2007258565A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP7073658B2 (ja) 基板処理方法、基板処理装置、及び記憶媒体
US8815112B2 (en) Liquid processing method, recording medium having recorded program for executing liquid processing method therein and liquid processing apparatus
TW201724335A (zh) 基板處理裝置、基板處理方法及記憶媒體
JP2009147038A (ja) 基板処理方法
JP2008177584A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
KR102408472B1 (ko) 기판액 처리 방법 및 기판액 처리 장치
JP2010267690A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2006351805A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TW202018762A (zh) 塗布膜形成方法及塗布膜形成裝置
JP2010097989A (ja) 回転塗布膜の形成方法
JP2017191849A (ja) 基板処理装置および基板処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6755962

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250