JP6755822B2 - 緑色感光性樹脂組成物、これを用いて製造されたカラーフィルタおよび前記カラーフィルタを含むディスプレイ素子 - Google Patents

緑色感光性樹脂組成物、これを用いて製造されたカラーフィルタおよび前記カラーフィルタを含むディスプレイ素子 Download PDF

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Description

本発明は、緑色感光性樹脂組成物、これを用いて製造されたカラーフィルタおよび前記カラーフィルタを含むディスプレイ素子に関する。
最近は、フレキシブル(flexible)素材のプラスチックなどのような柔軟な基板に表示部、配線などを形成して、紙のように曲がっても画像表示が可能なフレキシブルディスプレイ素子が、最近注目を集めている。
フレキシブルディスプレイ素子は、コンピュータのモニタおよびテレビだけでなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様であり、特に、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)とは異なって別の光源を必要としないため、相対的に薄い厚さに実現が可能であるという点で、フレキシブルディスプレイ素子に関して有機発光素子への研究が活発に進められている。
一方、フレキシブルディスプレイ素子が実際に適用されるためには、現在の多様なディスプレイ製品と比較した時、フルカラーの実現が可能で、消費電力が小さくなければならず、室外でも読みやすくなければならない。
この意味で、有機発光素子は、フルカラーの実現の可能性と低い消費電力、速い応答速度の利点を持っているため、フレキシブルディスプレイ素子の光源として最も有用な資源となっている。現在の有機発光素子は、有機発光素子を酸素と水分から保護するためのカプセルバリア(encapsulation barrier)層と、室外でも読みやすく(outdoor readability)するために、高い明暗比(contrast ratio)を維持するように偏光板(polarizer)を必要とする。
ところが、硬い特性を有する偏光板を適用すると、フレキシブルディスプレイ素子の柔軟性が減少するという欠点が発生し得る。反面、偏光板を適用しなくなると、外部光がフレキシブルディスプレイ素子に透過して入ってきた後、再び反射していきながら、本来有機発光素子から出る光と混色になり、外部光源下での明暗比が大きく減少する。
これによって、最近これを改善する研究が活発に進められており、一例として、特許文献1では、緑色着色剤と黄色着色剤を含む着色剤、バインダー樹脂、およびブラックイソシアネート基を含むインク組成物を提示しており、特許文献2では、赤色着色剤と緑色着色剤を含む着色剤、バインダー樹脂、およびブラックイソシアネート基を含むインク組成物を提示している。しかし、前記先行技術の場合、高色再現性を実現するにあたって色材の選択範囲が制限されるという欠点とともに多様な色領域の実現が不足し、追加的にパターン形成性において線むしれおよびアンダーカットのような工程性が不足し、持続的な改善が当該技術分野で要求されている。
韓国公開特許第10−2013−0134494号公報 韓国公開特許第10−2013−0134498号公報
そこで、従来の緑色の高色再現性および工程性不足の問題点を解決し、偏光板の代替が可能でありながらも、外光反射防止効果が非常に優れた緑色感光性樹脂組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記緑色感光性樹脂組成物を用いて製造されたカラーフィルタおよび前記カラーフィルタを含むディスプレイ素子を提供することを目的とする。
本発明は、顔料分散組成物、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、光重合開始剤、および溶剤を含み、前記顔料分散組成物は、緑色顔料および黄色顔料からなる群より選択される1種以上と、黒色顔料とを含む、緑色感光性樹脂組成物であって、前記緑色感光性樹脂組成物は2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380nm〜480nmの波長におけるスペクトル透過率と580nm〜780nmの波長におけるスペクトル透過率が25%以下であり、500nm〜560nmの波長におけるスペクトル透過率が30%以上70%未満であることを特徴とする緑色感光性樹脂組成物を提供する。
一実施形態は、前記緑色感光性樹脂組成物は2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380nm〜480nmの波長におけるスペクトル透過率と580nm〜780nmの波長におけるスペクトル透過率が25%以下であり、500nm〜560nmの波長におけるスペクトル透過率が30%以上70%未満であってもよい。
一実施形態は、黒色顔料が、色材の固形分総含有量を基準として0.5〜10重量%であってもよい。
他の実施形態は、緑色顔料および黄色顔料からなる群より選択される1種以上と黒色顔料との重量比は99.9〜80:20〜0.1であってもよい。
さらに他の実施形態は、前記緑色感光性樹脂組成物が、緑色感光性樹脂組成物の固形分総重量を基準として、顔料分散組成物1〜70重量%、アルカリ可溶性樹脂5〜80重量%、光重合性化合物5〜50重量%、アルカリ可溶性樹脂と光重合性化合物の固形分総含有量を基準として0.1〜40重量%の光重合開始剤、および緑色感光性樹脂組成物を基準として溶剤25〜80重量%を含むものであってもよい。
さらに他の実施形態は、前記緑色顔料が、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58、およびC.I.ピグメントグリーン59からなる群より選択される1種以上を含むものであってもよい。
さらに他の実施形態は、前記黄色顔料が、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー150、およびC.I.ピグメントイエロー185からなる群より選択される1種以上を含むものであってもよい。
さらに他の実施形態は、前記黒色顔料が、赤色、青色および緑色を混合した顔料、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック7、カーボンブラック、有機ブラック、およびチタンブラックからなる群より選択される1種以上を含むものであってもよい。
また、本発明は、前記緑色感光性樹脂組成物を用いて製造されたカラーフィルタを提供する。
さらに、本発明は、前記カラーフィルタを含むディスプレイ素子を提供する。
一実施形態は、ディスプレイ素子が、フレキシブルディスプレイ素子であってもよい。
他の実施形態は、ディスプレイ素子が、有機発光素子であってもよい。
本発明の緑色感光性樹脂組成物は、外光反射防止効果が非常に優れ、ディスプレイ素子において偏光板を代替できることが特徴である。また、従来の緑色感光性樹脂組成物の緑色の高色再現性および工程性不足の問題を解決したことも特徴である。特に、前記緑色感光性樹脂組成物は2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380nm〜480nmの波長におけるスペクトル透過率と580nm〜780nmの波長におけるスペクトル透過率が25%以下であり、500nm〜560nmの波長におけるスペクトル透過率が30%以上70%未満であることが特徴である。前記緑色感光性樹脂組成物は2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380nm〜480nmの波長におけるスペクトル透過率と580nm〜780nmの波長におけるスペクトル透過率が25%を超える場合と、500nm〜560nmの波長におけるスペクトル透過率が70%以上の場合とには、外光反射によってon/off時の明暗比が低くなり、500nm〜560nmの波長におけるスペクトル透過率が30%未満の場合、色純度および光源の効率が低下することがある。
実験例2の結果であって、波長による透過率を示すものである。図1は、実験例2の結果であって、380〜780nmの範囲の可視光領域におけるスペクトル透過率を示すグラフである。 実験例2の結果であって、波長による透過率を示すものである。図2は、実験例2の結果であって、500nm〜560nmの範囲の可視光領域におけるスペクトル透過率を示すグラフである。
本発明は、緑色感光性樹脂組成物、これを用いて製造されたカラーフィルタおよび前記カラーフィルタを含むディスプレイ素子に関する。
本発明は、緑色感光性樹脂組成物の組成として、顔料分散組成物が緑色顔料および黄色顔料からなる群より選択される1種以上と、黒色顔料とを含むことにより、外光反射防止効果が非常に優れ、ディスプレイ素子において偏光板を代替できることが特徴である。
以下、本発明を詳細に説明する。
顔料分散組成物
顔料分散組成物は、緑色感光性樹脂組成物中の固形分総重量に対して1〜70重量%含まれてもよいし、好ましくは2〜60重量%、より好ましくは3〜50重量%含まれてもよい。
前記顔料分散組成物に含まれる顔料(a1)は、緑色顔料および黄色顔料からなる群より選択される1種以上の顔料と、黒色顔料とを必須として含む。上述した緑色顔料および黄色顔料からなる群より選択される1種以上の顔料と、黒色顔料との重量比は99.9〜80:20〜0.1であってもよく、好ましくは99.5〜90:10〜0.5であってもよい。
本発明で使用可能な黒色顔料は、当分野で用いられる黒色顔料が特別な制限なく使用可能であり、例えば、赤色、青色および緑色を混合した顔料、C.Iピグメントブラック1および7、カーボンブラック、有機ブラック、およびチタンブラックなどをそれぞれ単独でまたは2種以上混合して使用することができ、好ましくは、カーボンブラックと有機ブラックの中から選択される1種を使用することができる。
本発明において、黒色顔料は、色材の固形分総重量を基準として0.5〜10重量%であってもよく、前記色材は、顔料分散組成物に含まれる染料および顔料を意味する。前記範囲を満足する時、外光反射防止効果と視認性の面で有利であり得る。
顔料(a1)
本発明の緑色顔料は、C.I.ピグメントグリーン10、15、25、36、47、58、および59からなる群より選択される1種以上であってもよく、なかでも、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58、およびC.I.ピグメントグリーン59が好ましい。
本発明の黄色顔料は、C.I.ピグメントイエロー13、20、24、31、53、83、86、93、94、109、110、117、125、129、137、138、139、147、148、150、153、154、166、173、180、および185からなる群より選択される1種以上であってもよく、なかでも、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー150、およびC.I.ピグメントイエロー185が好ましい。
本発明の黒色顔料は、赤色、青色および緑色を混合した顔料、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック7、カーボンブラック、有機ブラック顔料、チタンブラック顔料からなる群より選択される1種以上であってもよく、なかでも、カーボンブラックが好ましい。
より具体的には、前記黒色顔料は、カーボンブラックと2種以上の着色顔料とを混合してミリングした着色分散液を製造して使用することができる。使用可能なカーボンブラックとしては、御国色素社のCHBK−17;東海カーボン(株)のシースト5HIISAFHS、シーストKH、シースト3HHAF−HS、シーストNH、シースト3M、シースト300HAF−LS、シースト116HMMAF−HS、シースト116MAF、シーストFMFEF−HS、シーストSOFEF、シーストVGPF、シーストSVHSRF−HS、およびシーストSSRF;三菱化学(株)のダイヤグラムブラックII、ダイヤグラムブラックN339、ダイヤグラムブラックSH、ダイヤグラムブラックH、ダイヤグラムLH、ダイヤグラムHA、ダイヤグラムSF、ダイヤグラムN550M、ダイヤグラムM、ダイヤグラムE、ダイヤグラムG、ダイヤグラムR、ダイヤグラムN760M、ダイヤグラムLR、#2700、#2600、#2400、#2350、#2300、#2200、#1000、#980、#900、MCF88、#52、#50、#47、#45、#45L、#25、#CF9、#95、#3030、#3050、MA7、MA77、MA8、MA11、OIL7B、OIL9B、OIL11B、OIL30B、およびOIL31B;デグサ(株)のPRINTEX−U、PRINTEX−V、PRINTEX−140U、PRINTEX−140V、PRINTEX−95、PRINTEX−85、PRINTEX−75、PRINTEX−55、PRINTEX−45、PRINTEX−300、PRINTEX−35、PRINTEX−25、PRINTEX−200、PRINTEX−40、PRINTEX−30、PRINTEX−3、PRINTEX−A、SPECIAL BLACK−550、SPECIAL BLACK−350、SPECIAL BLACK−250、SPECIAL BLACK−100、およびLAMP BLACK−101;コロンビアカーボン(株)のRAVEN−1100ULTRA、RAVEN−1080ULTRA、RAVEN−1060ULTRA、RAVEN−1040、RAVEN−1035、RAVEN−1020、RAVEN−1000、RAVEN−890H、RAVEN−890、RAVEN−880ULTRA、RAVEN−860ULTRA、RAVEN−850、RAVEN−820、RAVEN−790ULTRA、RAVEN−780ULTRA、RAVEN−760ULTRA、RAVEN−520、RAVEN−500、RAVEN−460、RAVEN−450、RAVEN−430ULTRA、RAVEN−420、RAVEN−410、RAVEN−2500ULTRA、RAVEN−2000、RAVEN−1500、RAVEN−1255、RAVEN−1250、RAVEN−1200、RAVEN−1190ULTRA、およびRAVEN−1170などが挙げられる。
前記カーボンブラックは、遮光性がある顔料であれば特に限定はなく、公知のカーボンブラックを使用することができる。前記黒色顔料のカーボンブラックとしては、具体的には、チャンネルブラック(channel black)、ファーネスブラック(furnace black)、サーマルブラック(thermal black)、ランプブラック(lamp black)などが挙げられる。
前記顔料(a1)の含有量は、顔料分散組成物(A)中の固形分総重量に対して重量分率で1〜70重量%、好ましくは2〜60重量%の範囲であってもよい。前記顔料の含有量が前記基準で1〜70重量%の範囲であれば、粘度が低く保存安定性が優れ、分散効率が高くて、明暗比の上昇に効果的であるので好ましい。
前記顔料は、その粒径が均一に分散した顔料分散液を使用することが好ましい。顔料の粒径を均一に分散させるための方法の一例として、顔料分散剤(a2)を含有させて分散処理する方法などが挙げられ、この方法によれば、顔料が溶液中に均一に分散した状態の顔料分散液を得ることができる。
顔料分散剤(a2)
前記顔料分散剤(a2)は、顔料の脱凝集および安定性維持のために添加されるものであって、当該技術分野で一般的に用いられるものを制限なく使用することができる。好ましくは、BMA(ブチルメタアクリレート)またはDMAEMA(N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリレート)を含むアクリレート系分散剤(以下、アクリル分散剤という)を含有するのが良い。この時、前記アクリル分散剤は、韓国公開特許第2004−0014311号公報で提示されているようなリビング制御方法により製造されたものを適用することが好ましいが、前記リビング制御方法により製造されたアクリレート系分散剤の市販品としては、DISPER BYK−2000、DISPER BYK−2001、DISPER BYK−2070、DISPER BYK−2150などが挙げられる。
前記例示されたアクリル分散剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。前記顔料分散剤(a2)は、前記アクリル分散剤のほか、他の樹脂タイプの顔料分散剤を使用してもよい。前記他の樹脂タイプの顔料分散剤としては、公知の樹脂タイプの顔料分散剤、特に、ポリウレタン、ポリアクリレートに代表されるポリカルボン酸エステル、不飽和ポリアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸の(部分的)アミン塩、ポリカルボン酸のアンモニウム塩、ポリカルボン酸のアルキルアミン塩、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアミドホスフェート塩、ヒドロキシル基−含ポリカルボン酸のエステルおよびこれらの改質生成物、またはフリー(free)カルボキシル基を有するポリエステルとポリ(低級アルキレンイミン)の反応によって形成されたアミドまたはこれらの塩のような油質の分散剤;(メタ)アクリル酸−スチレンコポリマー、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリレートエステルコポリマー、スチレン−マレイン酸コポリマー、ポリビニルアルコール、またはポリビニルピロリドンのような水溶性樹脂または水溶性ポリマー化合物;ポリエステル;改質ポリアクリレート;エチレンオキシド/プロピレンオキシドの付加生成物およびホスフェートエステルなどが挙げられる。
前記樹脂型分散剤の市販品としては、陽イオン系樹脂分散剤としては、例えば、BYK(ビック)ケミー社の商品名:DISPER BYK−160、DISPER BYK−161、DISPER BYK−162、DISPER BYK−163、DISPER BYK−164、DISPER BYK−166、DISPER BYK−171、DISPER BYK−182、DISPER BYK−184;BASF社の商品名:EFKA−44、EFKA−46、EFKA−47、EFKA−48、EFKA−4010、EFKA−4050、EFKA−4055、EFKA−4020、EFKA−4015、EFKA−4060、EFKA−4300、EFKA−4330、EFKA−4400、EFKA−4406、EFKA−4510、EFKA−4800;Lubirzol社の商品名:SOLSPERS−24000、SOLSPERS−32550、NBZ−4204/10;川研ファインケミカル社の商品名:ヒノアクト(HINOACT)T−6000、ヒノアクトT−7000、ヒノアクトT−8000;味の素社の商品名:アジスパー(AJISPUR)PB−821、アジスパーPB−822、アジスパーPB−823;共栄社化学社の商品名:フローレン(FLORENE)DOPA−17HF、フローレンDOPA−15BHF、フローレンDOPA−33、フローレンDOPA−44などが挙げられる。前記アクリル分散剤のほか、他の樹脂タイプの顔料分散剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ、アクリル分散剤と併用して使用してもよい。
前記顔料分散剤(a2)の使用量は、使用される顔料(a1)の固形分100重量部に対して5〜60重量部、より好ましくは15〜50重量部の範囲である。顔料分散剤(a2)の含有量が前記範囲を満足する場合、粘度、顔料の微粒化の面で有利であり得、分散後ゲル化などの問題が発生する可能性が低くなり得る。
分散補助剤(a3)
分散補助剤(a3)とは、顔料を微細な粒子に分散させて再凝集を防止する役割を果たす製剤をいう。前記分散補助剤は、明暗比が高く、透過度が優れた着色層を構成するのに有効である。
本発明で使用可能な分散補助剤としては、例えば、1,8−ジアミノ−4,5−ジヒドロキシアントラキノン、1,5−ビス{[2−(ジエチルアミノ)エチル]アミノ}アントラ−9,10−キノン、1,8−ビス(ベンズアミド)アントラキノン、1,4−ビス{[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]アミノ}アントラ−9,10−キノン、1,4−ビス{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}−5,8−ジヒドロキシアントラ−9,10−キノン、1,8−ジヒドロキシ−4−[4−(2−ヒドロキシエチル)アニリノ]−5−ニトロアントラ−9,10−キノン、1,4−ジヒドロキシアントラキノン、1,4−ビス(4−ブチルアニリノ)−5,8−ジヒドロキシアントラキノン、4’−(4−ヒドロキシ−1−アントラキノニルアミノ)−アセトアニリド、1,4−ビス[(2,6−ジエチル−4−メチルフェニル)アミノ]アントラキノン、1,4−ビス(ブチルアミノ)−9,10−アントラセンジオン、1,4−ビス(4−ブチルアニリノ)−5,8−ジヒドロキシアントラキノン、1,5−ビス[(3−メチルフェニル)アミノ]−9,10−アントラセンジオン、1,5−ジシクロヘキシルアミノアントラキノン、1,4−ビス(イソプロピルアミノ)アントラキノン、1,4−ビス(メチルアミノ)アントラキノン、1,4−ビス(2,6−ジエチル−4−メチルアニリノ)アントラキノン、2,2’−(9,10−ジオキソアントラセン−1,4−ジイルジイミノ)ビス(5−メチルスルホネート)、1−アニリノ−4−ヒドロキシアントラキノン、1−ヒドロキシ−4−[(4−メチルフェニル)アミノ]−9,10−アントラセンジオン、1,4−ビス(パラ−トリルアミノ)アントラキノン、1−アミノ−4−フェニルアミノアントラキノン、N−[4−[(4−ヒドロキシ−アントラキノ−1−ニル)アミノ]フェニル]アセトアミド、1−(メチルアミノ)−4−(4−メチルアニリノ)アントラセン−9,10−ジオン、および1,4,5,8−テトラヒドロキシアントラキノンなどがある。
前記分散補助剤のほか、必要に応じて、市販の分散補助剤を追加的に含んでもよい。具体的には、Lubrizol社のSOLSPERSE−5000、SOLSPERSE−12000、SOLSPERSE−22000、BYK社のBYK−SYNERGIST2100、BYK−SINERGIST2105、バスフ社のEFKA−6745、またはEFKA−6750などが挙げられる。
前記分散補助剤は、着色剤中の顔料100重量部に対して1〜30重量部含まれる。分散補助剤の含有量が前記範囲を満足する場合、顔料分散組成物固有の色が変質したり、着色層製造工程時のハードベークによる変色の可能性が低くなり得る。
分散溶媒(a4)
前記分散溶媒(a4)は特に制限はなく、当該分野で用いられている各種有機溶媒を使用することができる。
具体的には、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテルなどのジエチレングリコールジアルキルエーテル類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテートなどのエチレングリコールアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、メトキシブチルアセテート、メトキシペンチルアセテートなどのアルキレングリコールアルキルエーテルアセテート類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、アセトン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、グリセリンなどのアルコール類、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチルなどのエステル類、γ−ブチロラクトンなどの環状エステル類などが挙げられる。好ましくは、アルキレングリコールアルキルエーテルアセテート類、ケトン類、3−エトキシプロピオン酸エチルや、3−メトキシプロピオン酸メチルなどのエステル類を使用することができ、より好ましくは、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、3−エトキシプロピオン酸エチル、または3−メトキシプロピオン酸メチルなどを使用することができる。
前記分散溶媒は、それぞれ単独または2種以上を混合して使用することができる。
前記分散溶媒は、顔料分散組成物の総重量に対して60〜90重量%含まれてもよいし、好ましくは70〜85重量%含まれてもよい。分散溶媒の含有量が前記範囲を満足する場合、顔料分散組成物の保存安定性が不良になる問題が発生する可能性が低くなり得る。
分散樹脂(a5)
前記分散樹脂(a5)は、顔料分散組成物(A)の分散媒として作用するもので選択的に添加可能であり、分散剤(a2)の単独使用より分散樹脂(a5)を混合して使用すると、より優れた顔料分散組成物の製造が可能である。分散樹脂の場合、分散媒として作用可能であれば制限なく使用可能であるが、顔料分散組成物で製造される緑色感光性樹脂組成物の現像性を考慮して、アルカリ現像液に対して溶解性を有するために酸価があるものが好ましい。
ここで、酸価とは、アクリル系重合体1gを中和するのに必要な水酸化カリウムの量(mg)として測定される値であり、通常水酸化カリウム水溶液を用いて滴定することにより求められる。酸価がある分散樹脂の場合、カルボキシル基と不飽和結合を有する化合物(b1)、前記化合物(b1)と共重合が可能な不飽和結合を有する化合物(b2)を共重合して製造することができる。
カルボン酸基と不飽和結合を有する化合物(b1)の具体例としては、アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸などのモノカルボン酸類;フマル酸、メサコン酸、イタコン酸などのジカルボン酸類;および前記ジカルボン酸の無水物;ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレートなどの両末端にカルボキシル基と水酸基を有するポリマーのモノ(メタ)アクリレート類などが挙げられ、アクリル酸、メタアクリル酸が好ましい。本発明において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート、メタアクリレート、またはこれらの両方を称する。
前記化合物(b1)として例示した化合物は、それぞれ単独または2種以上を組み合わせて使用可能である。前記化合物(b1)と共重合が可能な不飽和結合を有する化合物(b2)は、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−ビニルベンジルメチルエーテル、m−ビニルベンジルメチルエーテル、p−ビニルベンジルメチルエーテル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、またはp−ビニルベンジルグリシジルエーテルなどの芳香族ビニル化合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、またはt−ブチル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート類;シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル(メタ)アクリレート、2−ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート、またはイソボルニル(メタ)アクリレートなどの脂環族(メタ)アクリレート類;フェニル(メタ)アクリレートまたはベンジル(メタ)アクリレートなどのアリール(メタ)アクリレート類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートまたは2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−o−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−m−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−p−ヒドロキシフェニルマレイミド、N−o−メチルフェニルマレイミド、N−m−メチルフェニルマレイミド、N−p−メチルフェニルマレイミド、N−o−メトキシフェニルマレイミド、N−m−メトキシフェニルマレイミド、N−p−メトキシフェニルマレイミドなどのN−置換マレイミド系化合物;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどの不飽和アミド化合物;3−(メタクリロイルオキシメチル)オキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−3−エチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−トリフルオロメチルオキセタン、3−(メタクリロイルオキシメチル)−2−フェニルオキセタン、2−(メタクリロイルオキシメチル)オキセタン、または2−(メタクリロイルオキシメチル)−4−トリフルオロメチルオキセタンなどの不飽和オキセタン化合物などが挙げられ、これらに限定されるものではない。
前記化合物(b2)として例示した化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記分散樹脂は、着色剤中の顔料固形分100重量部に対して5〜60重量部、好ましくは10〜50重量部含まれる。分散樹脂の含有量が前記範囲を満足する場合、分散樹脂によって粘度が高くなったり、微粒化された顔料分散組成物になる可能性が低くなり得る。
染料(a6)
顔料分散組成物に染料が選択的に含まれてもよいし、前記染料は、有機溶媒に対する溶解性を有するものであれば制限なく使用することができる。好ましくは、有機溶媒に対する溶解性を有し、かつ、アルカリ現像液に対する溶解性、耐熱性および耐溶媒性などの信頼性を確保できる染料を使用することが好ましい。前記染料としては、スルホン酸やカルボン酸などの酸性基を有する酸性染料、酸性染料と窒素含有化合物の塩、酸性染料のスルホンアミド体などとこれらの誘導体から選択されたものを使用することができ、その他にも、アゾ系、キサンテン系、フタロシアニン系の酸性染料、およびこれらの誘導体も選択可能である。
好ましくは、前記染料は、カラーインデックス(The Society of Dyers and Colourists出版)内に染料に分類されている化合物や、染色ノート(色染社)に記載されている公知の染料が挙げられる。
前記染料の具体例としては、
C.I.ソルベント染料として、
C.I.ソルベントイエロー4、14、15、21、23、24、38、62、63、68、82、94、98、99、および162;
C.I.ソルベントレッド8、45、49、122、125、および130;
C.I.ソルベントオレンジ2、7、11、15、26、および56;
C.I.ソルベントブルー35、37、59、および67;
C.I.ソルベントグリーン1、3、4、5、7、28、29、32、33、34、および35などの緑色染料などが挙げられる。
また、C.I.アシッド染料として、
C.I.アシッドイエロー1、3、7、9、11、17、23、25、29、34、36、38、40、42、54、65、72、73、76、79、98、99、111、112、113、114、116、119、123、128、134、135、138、139、140、144、150、155、157、160、161、163、168、169、172、177、178、179、184、190、193、196、197、199、202、203、204、205、207、212、214、220、221、228、230、232、235、238、240、242、243、および251;
C.I.アシッドレッド1、4、8、14、17、18、26、27、29、31、34、35、37、42、44、50、51、52、57、66、73、80、87、88、91、92、94、97、103、111、114、129、133、134、138、143、145、150、151、158、176、182、183、198、206、211、215、216、217、227、228、249、252、257、258、260、261、266、268、270、274、277、280、281、195、308、312、315、316、339、341、345、346、349、382、383、394、401、412、417、418、422、および426;
C.I.アシッドオレンジ6、7、8、10、12、26、50、51、52、56、62、63、64、74、75、94、95、107、108、169、および173;
C.I.アシッドブルー1、7、9、15、18、23、25、27、29、40、42、45、51、62、70、74、80、83、86、87、90、92、96、103、112、113、120、129、138、147、150、158、171、182、192、210、242、243、256、259、267、278、280、285、290、296、315、324:1、335、および340;
C.I.アシッドバイオレット6B、7、9、17、および19;
C.I.アシッドグリーン1、3、5、9、16、25、27、50、58、63、65、80、104、105、106、および109などの染料が挙げられる。
さらに、C.I.ダイレクト染料として、
C.I.ダイレクトイエロー2、33、34、35、38、39、43、47、50、54、58、68、69、70、71、86、93、94、95、98、102、108、109、129、136、138、および141;
C.I.ダイレクトレッド79、82、83、84、91、92、96、97、98、99、105、106、107、172、173、176、177、179、181、182、184、204、207、211、213、218、220、221、222、232、233、234、241、243、246、および250;
C.I.ダイレクトオレンジ34、39、41、46、50、52、56、57、61、64、65、68、70、96、97、106、および107;
C.I.ダイレクトブルー38、44、57、70、77、80、81、84、85、86、90、93、94、95、97、98、99、100、101、106、107、108、109、113、114、115、117、119、137、149、150、153、155、156、158、159、160、161、162、163、164、166、167、170、171、172、173、188、189、190、192、193、194、196、198、199、200、207、209、210、212、213、214、222、228、229、237、238、242、243、244、245、247、248、250、251、252、256、257、259、260、268、274、275、および293;
C.I.ダイレクトバイオレット47、52、54、59、60、65、66、79、80、81、82、84、89、90、93、95、96、103、および104;
C.I.ダイレクトグリーン25、27、31、32、34、37、63、65、66、67、68、69、72、77、79、および82などの染料が挙げられる。
また、C.I.モーダント染料として、
C.I.モーダントイエロー5、8、10、16、20、26、30、31、33、42、43、45、56、61、62、および65;
C.I.モーダントレッド1、2、3、4、9、11、12、14、17、18、19、22、23、24、25、26、30、32、33、36、37、38、39、41、43、45、46、48、53、56、63、71、74、85、86、88、90、94、および95;
C.I.モーダントオレンジ3、4、5、8、12、13、14、20、21、23、24、28、29、32、34、35、36、37、42、43、47、および48;
C.I.モーダントブルー1、2、3、7、8、9、12、13、15、16、19、20、21、22、23、24、26、30、31、32、39、40、41、43、44、48、49、53、61、74、77、83、および84;
C.I.モーダントバイオレット1、2、4、5、7、14、22、24、30、31、32、37、40、41、44、45、47、48、53、および58;
C.I.モーダントグリーン1、3、4、5、10、15、19、26、29、33、34、35、41、43、および53などの染料が挙げられる。
アルカリ可溶性樹脂(B)
前記アルカリ可溶性樹脂(B)は、本発明の溶剤に溶解し、光または熱の作用に反応性を有しなければならない。また、前記着色剤に対する結着樹脂の機能を果たし、アルカリ性現像液に溶解可能なアクリル系共重合体であればその種類を特に制限なく使用することができる。
前記アルカリ可溶性樹脂は、カルボキシル基含有単量体および前記単量体と共重合可能な他の単量体との共重合体であってもよい。前記カルボキシル基含有単量体は、例えば、不飽和モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸、または不飽和トリカルボン酸などの分子中に1個以上のカルボキシル基を有する不飽和多価カルボン酸などの不飽和カルボン酸などであってもよい。前記不飽和モノカルボン酸は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、α−クロロアクリル酸、および桂皮酸などであってもよい。前記不飽和ジカルボン酸は、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、およびメサコン酸などであってもよい。前記不飽和多価カルボン酸は、酸無水物であってもよく、具体的には、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、およびシトラコン酸無水物などであってもよい。また、前記不飽和多価カルボン酸は、モノ(2−メタクリロイルオキシアルキル)エステルであってもよく、例えば、コハク酸モノ(2−アクリロイルオキシエチル)、コハク酸モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)、フタル酸モノ(2−アクリロイルオキシエチル)、およびフタル酸モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)などであってもよい。さらに、前記不飽和多価カルボン酸は、両末端のジカルボキシ重合体のモノ(メタ)アクリレートであってもよく、例えば、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノアクリレートおよびω−カルボキシポリカプロラクトンモノメタクリレートなどであってもよい。前記カルボキシル基含有単量体は、それぞれ1種または2種以上を混合して使用することができる。前記カルボキシル基含有単量体と共重合可能な他の単量体の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルトルエン、p−クロロスチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−ビニルベンジルメチルエーテル、m−ビニルベンジルメチルエーテル、p−ビニルベンジルメチルエーテル、o−ビニルベンジルグリシジルエーテル、m−ビニルベンジルグリシジルエーテル、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、およびインデンなどの芳香族ビニル化合物;メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルアクリレート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルアクリレート、i−ブチルメタクリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、3−ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、2−メトキシエチルメタクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、2−フェノキシエチルメタクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールメタクリレート、メトキシトリエチレングリコールアクリレート、メトキシトリエチレングリコールメタクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールメタクリレート、メトキシジプロピレングリコールアクリレート、メトキシジプロピレングリコールメタクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ジシクロペンタジエニルアクリレート、ジシクロペンタジエニルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルメタクリレート、グリセロールモノアクリレート、およびグリセロールモノメタクリレートなどの不飽和カルボン酸エステル類;2−アミノエチルアクリレート、2−アミノエチルメタクリレート、2−ジメチルアミノエチルアクリレート、2−ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−アミノプロピルアクリレート、2−アミノプロピルメタクリレート、2−ジメチルアミノプロピルアクリレート、2−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、3−アミノプロピルアクリレート、3−アミノプロピルメタクリレート、3−ジメチルアミノプロピルアクリレート、および3−ジメチルアミノプロピルメタクリレートなどの不飽和カルボン酸アミノアルキルエステル類;グリシジルアクリレートおよびグリシジルメタクリレートなどの不飽和カルボン酸グリシジルエステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、および安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、およびアリルグリシジルエーテルなどの不飽和エーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、およびシアン化ビニリデンなどのシアン化ビニル化合物;アクリルアミド、メタクリルアミド、α−クロロアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、およびN−2−ヒドロキシエチルメタクリルアミドなどの不飽和アミド類;マレイミド、N−フェニルマレイミド、およびN−シクロヘキシルマレイミドなどの不飽和イミド類;1,3−ブタジエン、イソプレン、およびクロロプレンなどの脂肪族共役ジエン類;ポリスチレン、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ−n−ブチルアクリレート、ポリ−n−ブチルメタクリレート、ポリシロキサンの重合体分子鎖の末端にモノアクリロイル基またはモノメタクリロイル基を有する巨大単量体類などが挙げられる。前記単量体は、それぞれ1種または2種以上を混合して使用することができる。
したがって、前記アルカリ可溶性樹脂は、例えば、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート/ポリスチレン巨大単量体共重合体、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート/ポリメチル(メタ)アクリレート巨大単量体共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリスチレン巨大単量体共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリメチル(メタ)アクリレート巨大単量体共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリスチレン巨大単量体共重合体、(メタ)アクリル酸/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/ベンジル(メタ)アクリレート/ポリメチル(メタ)アクリレート巨大単量体共重合体、(メタ)アクリル酸/スチレン/ベンジル(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、(メタ)アクリル酸/コハク酸モノ(2−アクリロイルオキシ)/スチレン/ベンジル(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、(メタ)アクリル酸/コハク酸モノ(2−アクリロイルオキシエチル)/スチレン/アリル(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド共重合体、および(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/N−フェニルマレイミド/スチレン/グリセロールモノ(メタ)アクリレート共重合体などであってもよい。前記(メタ)アクリレートは、アクリレートまたはメタクリレートを意味する。
前記アルカリ可溶性樹脂のうち、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/ベンジル(メタ)アクリレート/スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート共重合体、および(メタ)アクリル酸/メチル(メタ)アクリレート/スチレン共重合体が好ましく使用される。
また、前記アルカリ可溶性樹脂は、テトラヒドロフランを溶出溶媒としたゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算重量平均分子量が5,000〜50,000でなければならず、好ましくは8,000〜40,000であり、より好ましくは10,000〜30,000である。前記アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量が5,000〜50,000の範囲に属すると、塗膜硬度が向上し、優れた残膜率を示し、未露光部の現像液に対する良好な溶解性と向上した解像度を示すことができる。また、酸価が50〜150(mgKOH/g)であり、好ましくは60〜140であり、より好ましくは80〜130である。前記酸価の範囲内において、アルカリ可溶性樹脂は、現像液に対する溶解性が向上し、未露光部が容易に溶解および高感度化されて、現像時、露光部のパターンが残り、残膜率を向上させることができる。
前記アルカリ可溶性樹脂は、緑色感光性樹脂組成物中の固形分総重量に対して5〜80重量%含まれ、好ましくは10〜60重量%であってもよい。前記範囲を満足した場合、残膜率低下および信頼性低下の問題が発生する可能性が低くなり、パターン形成が容易であり得る。
光重合性化合物(C)
前記光重合性化合物は、光の照射によって光重合開始剤から発生する活性ラジカル、酸などによって重合可能な化合物であって、官能性基の個数に応じて1官能または多官能重合性化合物であってもよい。前記1官能重合性化合物としては、ノニルフェニルカルビトールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、およびN−ビニルピロリドンなどであってもよい。前記2官能重合性化合物としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのビス(アクリロイルオキシエチル)エーテル、3−メチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジメタアクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、エトキシレートネオペンチルグリコールジアクリレート、およびプロポキシレートネオペンチルグリコールジアクリレートなどであってもよい。前記3官能重合性化合物としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシレートトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシレートトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリルプロポキシレートトリアクリレート、およびイソシアヌレートトリアリレートなどであってもよい。4官能重合性化合物としては、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートおよびジメチロールプロパンテトラ(メチル)アクリレートなどである。また、5官能重合性化合物としては、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートであってもよく、6官能光重合性化合物としては、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートであってもよい。これらのうち、光重合性化合物としては、2官能以上の多官能重合性化合物が好ましく使用可能であり、特に、5官能以上の多官能重合性化合物が好ましく使用可能である。
さらに、前記光重合性化合物は、緑色感光性樹脂組成物中の固形分総重量に対して5〜50重量%含まれ、7〜45重量%含まれることがより好ましい。前記光重合性化合物が当該範囲に含まれる場合、画素部の強度や平滑性が良好になり得る。
光重合開始剤(D)
本発明における光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X線などの放射線の露光によって、前記光重合性化合物の多官能性単量体の重合を開始できるラジカルを発生する化合物である。このような光重合開始剤は、代表的に、アセトフェノン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ビイミダゾール系化合物、トリアジン系化合物、オキシムエステル系化合物、およびチオキサントン系化合物などがある。本発明において、光重合開始剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができ、オキシムエステル系化合物を1種以上使用することが好ましい。
前記アセトフェノン系化合物の具体例としては、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパン−1−オン、2−(4−メチルベンジル)−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オンなどが挙げられる。
前記ベンゾフェノン系化合物としては、例えば、ベンゾフェノン、0−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィド、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノンなどがある。
前記ビイミダゾール系化合物の具体例としては、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2,3−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(アルコキシフェニル)ビイミダゾール、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラ(トリアルコキシフェニル)ビイミダゾール、2,2−ビス(2,6−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾール、または4,4’,5,5’位置のフェニル基がカルボアルコキシ基によって置換されているイミダゾール系化合物などが挙げられる。これらのうち、2,2’−ビス(2−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2’−ビス(2,3−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニルビイミダゾール、2,2−ビス(2,6−ジクロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,2’−ビイミダゾールが好ましく使用される。
前記トリアジン系化合物の具体例としては、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシナフチル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−ピペロニル−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシスチリル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−[2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル]−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−[2−(フラン−2−イル)エテニル]−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−[2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル]−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル]−1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。
前記オキシムエステル系化合物としては、1,2−Octanedione、1−[4−(phenylthio)phenyl]−,2−(O−benzoyloxime)、1−[9−Ethyl−6−(2−methylbenzoyl)−9H−carbazol−3−yl]ethanone1−(O−acetyloxime)などがある。
前記チオキサントン系化合物としては、例えば、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントンなどがある。
また、前記光重合開始剤(D)は、本発明の緑色感光性樹脂組成物の感度を向上させるために、光重合開始補助剤(d1)をさらに含んでもよい。本発明に係る緑色感光性樹脂組成物は、光重合開始補助剤(d1)を含むことにより、感度がさらに高くなって、生産性を向上させることができる。
前記光重合開始補助剤(d1)は、例えば、アミン化合物、カルボン酸化合物、チオール基を有する有機硫黄化合物からなる群より選択される1種以上の化合物が好ましく使用可能である。
前記アミン化合物としては、芳香族アミン化合物を使用することが好ましく、具体的には、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどの脂肪族アミン化合物、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、安息香酸2−ジメチルアミノエチル、N,N−ジメチルパラトルイジン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン(通称:ミヒラーケトン)、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどを使用することができる。
前記カルボン酸化合物は、芳香族ヘテロ酢酸類であることが好ましく、具体的には、フェニルチオ酢酸、メチルフェニルチオ酢酸、エチルフェニルチオ酢酸、メチルエチルフェニルチオ酢酸、ジメチルフェニルチオ酢酸、メトキシフェニルチオ酢酸、ジメトキシフェニルチオ酢酸、クロロフェニルチオ酢酸、ジクロロフェニルチオ酢酸、N−フェニルグリシン、フェノキシ酢酸、ナフチルチオ酢酸、N−ナフチルグリシン、ナフトキシ酢酸などが挙げられる。
前記チオール基を有する有機硫黄化合物の具体例としては、2−メルカプトベンゾチアゾール、1,4−ビス(3−メルカプトブチリルオキシ)ブタン、1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)などが挙げられる。
前記光重合開始剤(D)は、本発明の緑色感光性樹脂組成物の固形分総重量を基準として、アルカリ可溶性樹脂(B)と光重合性化合物(C)の固形分総含有量に対して0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%含まれてもよい。つまり、アルカリ可溶性樹脂と光重合性化合物の固形分総含有量を基準として光重合開始剤0.1〜40重量%を含むことができる。前記光重合開始剤(D)が前記0.1〜40重量%の範囲内にあれば、緑色感光性樹脂組成物が高感度化されて露光時間が短縮されるので、生産性が向上し、高い解像度を維持できるので好ましい。また、上述した条件の組成物を用いて形成した画素部の強度と前記画素部の表面における平滑性が良好になり得る。
さらに、前記光重合開始補助剤(d1)の場合、全体光重合開始剤中、10〜100重量%、好ましくは20〜100重量%含まれる。全体光重合開始剤中の光重合開始補助剤(d1)の含有量が前記範囲を満足する場合、染料に対する感度の低下、現像工程中にパターンの短絡が発生する可能性を低減することができる。
また、前記光重合開始補助剤(d1)をさらに使用する場合、前記光重合開始補助剤(d1)は、本発明の緑色感光性樹脂組成物の固形分総重量を基準として、アルカリ可溶性樹脂(B)と光重合性化合物(C)の含有量に対して0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%含まれてもよい。前記光重合開始補助剤(d1)の使用量が前記0.1〜40重量%の範囲内にあれば、緑色感光性樹脂組成物の感度がさらに高くなり、前記組成物を用いて形成されるカラーフィルタの生産性が向上する効果を提供する。
溶剤(E)
前記溶剤は、前記緑色感光性樹脂組成物を溶解させるものであれば特に制限はなく、特に、エーテル類、芳香族炭化水素類、ケトン類、アルコール類、エステル類、またはアミド類などが好ましい。具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジプロピルエーテル、およびジプロピレングリコールジブチルエーテルなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン、およびメシチレンなどの芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、アセトン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、およびシクロヘキサノンなどのケトン類;エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、およびグリセリンなどのアルコール類;3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、エチルアセテート、ブチルアセテート、アミルアセテート、メチルラクテート、エチルラクテート、ブチルラクテート、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシ−1−ブチルアセテート、メトキシペンチルアセテート、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリコールジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノアセテート、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、およびγ−ブチロラクトンなどのエステル類などが挙げられる。前記溶剤は、例示した溶剤からなる群より選択される1種または2種以上を混合して使用することができる。また、塗布性および乾燥性の面で、沸点が100〜200℃でなければならず、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、エチルラクテート、ブチルラクテート、3−エトキシプロピオン酸エチル、および3−メトキシプロピオン酸メチルが好ましい。
前記溶剤は、緑色感光性樹脂組成物の総重量に対して25〜80重量%含まれてもよく、好ましくは30〜70重量%含まれてもよい。前記範囲において、ロールコーター、スピンコーター、スリットアンドスピンコーター、スリットコーター(またはダイコーター)、およびインクジェットなどの塗布装置で塗布した時、良好な塗布性を示すことができる。
添加剤(F)
本発明の緑色感光性樹脂組成物は、前記成分のほか、本発明の目的を阻害しない範囲で、当業者の必要に応じて、充填剤、他の高分子化合物、硬化剤、密着促進剤、紫外線吸収剤、凝集防止剤などの添加剤(F)を併用することも可能である。
前記充填剤は、具体的には、ガラス、シリカ、アルミナなどを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
前記他の高分子化合物は、具体的には、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂などの硬化性樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリフルオロアルキルアクリレート、ポリエステル、ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂などを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
前記硬化剤は、深部硬化および機械的強度を高めるために使用され、具体的には、エポキシ化合物、多官能イソシアネート化合物、メラミン化合物、オキセタン化合物などを使用することができるが、これらに限定されるものではない。前記エポキシ化合物は、具体的には、ビスフェノールA系エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂、ビスフェノールF系エポキシ樹脂、水素化ビスフェノールF系エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、その他芳香族系エポキシ樹脂、脂環族系エポキシ樹脂、グリシジルエステル系樹脂、グリシジルアミン系樹脂、またはこのようなエポキシ樹脂のブロム化誘導体、エポキシ樹脂およびそのブロム化誘導体以外の脂肪族、脂環族または芳香族エポキシ化合物、ブタジエン(共)重合体エポキシ化物、イソプレン(共)重合体エポキシ化物、グリシジル(メタ)アクリレート(共)重合体、トリグリシジルイソシアヌレートなどを使用することができるが、これらに限定されるものではない。前記オキセタン化合物は、具体的には、カーボネートビスオキセタン、キシレンビスオキセタン、アジペートビスオキセタン、テレフタレートビスオキセタン、シクロヘキサンジカルボン酸ビスオキセタンなどを使用することができるが、これらに限定されるものではない。
前記硬化剤は、硬化剤とともに、エポキシ化合物のエポキシ基、オキセタン化合物のオキセタン骨格を開環重合可能にする硬化補助化合物を併用することができる。前記硬化補助化合物は、具体的には、多価カルボン酸類、多価カルボン酸無水物類、酸発生剤などを使用することができる。前記カルボン酸無水物類は、エポキシ樹脂硬化剤として市販のものを用いることができる。市販の前記エポキシ樹脂硬化剤としては、例えば、商品名(アデカハードナーEH−700)(アデカ工業(株)製)、商品名(リカシッドHH)(新日本理化(株)製)、商品名(MH−700)(新日本理化(株)製)などが挙げられる。
前記例示した硬化剤および硬化補助化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上混合して用いることができる。
前記密着促進剤は、具体的には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、および3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランからなる群より選択された単独またはこれらの混合物を使用することができる。
前記密着促進剤は、組成物の固形分に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜2重量部含まれてもよい。
前記紫外線吸収剤は、具体的には、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノンなどを使用することができるが、これらに制限されるわけではない。
前記凝集防止剤は、具体的には、ポリアクリル酸ナトリウムなどを使用することができるが、これらに制限されるわけではない。
本発明は、前記緑色感光性樹脂組成物で製造されるカラーフィルタを提供する。前記緑色感光性樹脂組成物を基材上に塗布し、光硬化および現像してパターンを形成することができる。
まず、前記緑色感光性樹脂組成物を基板または感光性樹脂組成物の固形分からなる層上に塗布した後、加熱乾燥して溶剤などの揮発成分を除去し、平滑な塗膜を得る。
塗布方法としては、スピンコート、流延塗布法、ロール塗布法、スリットアンドスピンコート、またはスリットコート法などによって実施される。塗布後、加熱乾燥(プリベーク)、または減圧乾燥後に加熱して溶剤などの揮発成分を揮発させる。加熱温度は70〜200℃であり、好ましくは80〜130℃である。加熱乾燥後の塗膜厚さは1〜8μm程度である。前記塗膜に、目的のパターンを形成するためにマスクを介して紫外線を照射する。この時、露光部全体に均一に平行光線が照射されなければならず、マスクと基板との正確な位置合わせができるように、マスクアライナやステッパなどの装置を用いることが好ましい。紫外線を照射すると、紫外線が照射された部位の硬化が行われる。前記紫外線としては、g線(波長:436nm)、h線およびi線(波長:365nm)などを用いることができる。紫外線の照射量は、必要に応じて適宜選択可能であり、本発明ではこれを限定しない。硬化が終わった塗膜を現像液に接触させて非露光部を溶解させて現像すると、目的のパターン形状を有する硬化物を得ることができる。
また、本発明は、前記カラーフィルタを含むディスプレイ素子を提供する。
以下、本発明の理解のために好ましい実施例、比較例および実験例を提示するが、このような実施例、比較例および実験例は本発明を例示するものに過ぎず、添付した特許請求の範囲を制限するわけではなく、本発明の範疇および技術思想の範囲内で実施例、比較例および実験例に対する多様な変更および修正が可能であることは当業者にとって明らかであり、このような変形および修正が添付した特許請求の範囲に属することも当然である。
<顔料分散組成物の製造>
製造例1.顔料分散組成物M1
顔料として、C.I.ピグメントグリーン59 12.0重量部、顔料分散剤として、DISPERBYK−2001(BYK社製)5.0重量部、溶剤として、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン13.0重量部、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート70.0重量部をビーズミルによって12時間混合/分散して、顔料分散組成物M1を製造した。
製造例2.顔料分散組成物M2
顔料として、C.I.ピグメントグリーン58 12.0重量部、顔料分散剤として、DISPERBYK−2001(BYK社製)5.0重量部、溶剤として、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン13.0重量部、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート70.0重量部をビーズミルによって12時間混合/分散して、顔料分散組成物M2を製造した。
製造例3.顔料分散組成物M3
顔料として、C.I.ピグメントグリーン36 12.0重量部、顔料分散剤として、DISPERBYK−2001(BYK社製)5.0重量部、溶剤として、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン13.0重量部、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート70.0重量部をビーズミルによって12時間混合/分散して、顔料分散組成物M3を製造した。
製造例4.顔料分散組成物M4
顔料として、C.I.ピグメントイエロー138 12.0重量部、顔料分散剤として、DISPERBYK−2001(BYK社製)5.0重量部、溶剤として、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン13.0重量部、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート70.0重量部をビーズミルによって12時間混合/分散して、顔料分散組成物M4を製造した。
製造例5.顔料分散組成物M5
顔料として、C.I.ピグメントイエロー150 12.0重量部、顔料分散剤として、DISPERBYK−2001(BYK社製)4.0重量部、溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート44重量部、およびプロピレングリコールメチルエーテル40重量部をビーズミルによって12時間混合/分散して、顔料分散組成物M5を製造した。
製造例6.顔料分散組成物M6
顔料として、C.I.ピグメントイエロー185 12.0重量部、顔料分散剤として、DISPERBYK−2001(BYK社製)4.0重量部、溶媒として、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート44重量部、およびプロピレングリコールメチルエーテル40重量部をビーズミルによって12時間混合/分散して、顔料分散組成物M6を製造した。
製造例7.顔料分散組成物M7
カーボンブラック20.0重量部、分散剤として、アジスパーPB821(味の素ファインテクノ株式会社)6重量部、溶媒として、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート74重量部をビーズミルで12時間混合/分散して、顔料分散組成物M7を製造した。
合成例1.アルカリ可溶性樹脂の合成
撹拌機、温度計、還流冷却管、滴下ロートおよび窒素導入管を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート120重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル80重量部、AIBN2重量部、アクリル酸13.0重量部、ベンジルメタアクリレート10重量部、スチレン57.0重量部、メチルメタアクリレート20重量部、およびn−ドデシルメルカプト3重量部を投入し、窒素置換した。その後、撹拌し、反応液の温度を110℃に上昇させ、6時間反応した。このように合成されたアルカリ可溶性樹脂の固形分酸価は100.2mgKOH/gであり、GPCで測定した重量平均分子量Mwは約15110であった。
実施例1〜6および比較例1〜3.緑色感光性樹脂組成物の製造
Figure 0006755822
(A)顔料分散組成物:
(A1)製造例1(顔料分散組成物M1、C.I.ピグメントグリーン59)
(A2)製造例2(顔料分散組成物M2、C.I.ピグメントグリーン58)
(A3)製造例3(顔料分散組成物M3、C.I.ピグメントグリーン36)
(A4)製造例4(顔料分散組成物M4、C.I.ピグメントイエロー138)
(A5)製造例5(顔料分散組成物M5、C.I.ピグメントイエロー150)
(A6)製造例6(顔料分散組成物M6、C.I.ピグメントイエロー185)
(A7)製造例7(顔料分散組成物M7、カーボンブラック)
(B)アルカリ可溶性樹脂(合成例1のアルカリ可溶性樹脂)
(C)光重合性化合物:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(KAYARD DPHA;日本化薬(株)製)
(D)光重合開始剤:
(D1)2−O−ベンゾイルオキシム−1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−1,2−オクタンジオン(OXE−01;BASF製)
(D2)2−メチル−2−モルホリノ−1−(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン(Irgacure907(Ciba Specialty Chemical社製))
(E)溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
実験例1.カラーフィルタの製造
前記実施例1〜6と比較例1〜で製造された緑色感光性樹脂組成物を用いてカラーフィルタを製造した。
具体的には、前記それぞれの緑色感光性樹脂組成物をスピンコーティング法で2インチ角のガラス基板(コーニング社製、「EAGLE XG」)上に塗布した後、加熱板上に置いて、100℃の温度で3分間維持して薄膜を形成させた。次に、前記薄膜上に、透過率を1〜100%の範囲で階段状に変化させるパターンと、3×3cmの露光部パターンを有する試験フォトマスクを載せて、試験フォトマスクとの間隔を100μmにして紫外線を照射した。この時、紫外線光源は、g、h、i線をすべて含有する1KWの高圧水銀灯を用いて100mJ/cmの照度で照射し、特別な光学フィルタは用いなかった。前記紫外線が照射された薄膜をpH10.5のKOH水溶液現像溶液に2分間浸漬して現像した。前記薄膜が塗布されたガラス板を蒸留水を用いて洗浄した後、窒素ガスを吹き付けて乾燥して、200℃の加熱オーブンにて25分間加熱してカラーフィルタを製造した。膜の厚さは膜厚測定装置(DEKTAK6M;Veeco社製)を用いて測定し、測定された膜の厚さは2.2μmであった。
実験例2.特性評価
2.1分光測定
分光は、前記実験例1と試験フォトマスクを用いない以外は同様にしてカラーフィルタを製造した後、色度計(オリンパス社製、OSP−200)を用いて透過率を測定し、その結果を下記表2に示した。また、色度計(オリンパス社製、OSP−200)を用いて380nm〜780nmの範囲の可視光領域におけるスペクトル透過率を測定し、その結果を表4および表5、図1および図2に示した。
2.2反射率測定
前記実験例1と試験フォトマスクを用いない以外は同様にしてカラーフィルタを製造した後、コーティング面に2度正反射率を積分球反射率測定器(コニカミノルタ社、Spectrophotometer CM−3700d)により測定し、その結果を下記表2に示した。
Figure 0006755822
表3は、評価基準を示すものである。
Figure 0006755822
表2に示されているように、実施例1〜6は、比較例1〜と比較して、外光反射効果が優れていることを確認した。
Figure 0006755822
Figure 0006755822
表4および表5、図1および図2は、前記実験結果による、波長による透過率を示すものである。
図1は、緑色感光性樹脂組成物が2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380〜780nmの範囲の可視光領域におけるスペクトル透過率を示すグラフであり、図2は、緑色感光性樹脂組成物が2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、500nm〜560nmの範囲の可視光領域におけるスペクトル透過率を示すグラフである。表4は、380nm〜480nmおよび580nm〜780nmの範囲の可視光領域中の一部波長のスペクトル透過率を示し、表5は、500nm〜560nmの範囲の可視光領域中の一部波長のスペクトル透過率を示す。
図1に示されているように、黒色顔料が含まれていない比較例1および2では、緑色感光性樹脂組成物は2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380nm〜480nmの波長と580nm〜780nmの波長においてスペクトル透過率中の一部が25%超過の透過率、500nm〜560nmの波長においてスペクトル透過率中の一部が70%以上の透過率を示したが、黒色顔料を含む実施例では、緑色感光性樹脂組成物は2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380nm〜480nmの波長におけるスペクトル透過率と580nm〜780nmの波長におけるスペクトル透過率が25%以下の透過率、500nm〜560nmの波長におけるスペクトル透過率が30%以上70%未満の透過率を示した。

Claims (11)

  1. 顔料分散組成物、アルカリ可溶性樹脂、光重合性化合物、光重合開始剤、および溶剤を含み、
    前記顔料分散組成物は、緑色顔料、黄色顔料および黒色顔料とを含み
    前記アルカリ可溶性樹脂の重量平均分子量は10,000〜30,000であり、酸価は50〜150mgKOH/gであり、
    前記光重合開始剤は、オキシムエステル系化合物を含む、緑色感光性樹脂組成物であって、
    前記緑色感光性樹脂組成物は2.2μmの厚さを有する硬化膜に形成時に、380nm〜480nmの波長におけるスペクトル透過率と580nm〜780nmの波長におけるスペクトル透過率が25%以下であり、500nm〜560nmの波長におけるスペクトル透過率が30%以上70%未満であることを特徴とする外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物。
  2. 前記黒色顔料は、色材の固形分総重量を基準として0.5〜10重量%であることを特徴とする請求項1に記載の外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物。
  3. 前記緑色顔料および黄色顔料と、黒色顔料との重量比は99.9〜80:20〜0.1であることを特徴とする請求項1または2に記載の外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物。
  4. 緑色感光性樹脂組成物の固形分総重量を基準として、
    顔料分散組成物1〜70重量%、
    アルカリ可溶性樹脂5〜80重量%、
    光重合性化合物5〜50重量%、
    アルカリ可溶性樹脂と光重合性化合物の固形分総含有量を基準として光重合開始剤0.1〜40重量%、および
    緑色感光性樹脂組成物を基準として溶剤25〜80重量%を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物。
  5. 前記緑色顔料は、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58、およびC.I.ピグメントグリーン59からなる群より選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物。
  6. 前記黄色顔料は、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー150、およびC.I.ピグメントイエロー185からなる群より選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物。
  7. 前記黒色顔料は、赤色、青色および緑色を混合した顔料、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック7、カーボンブラック、有機ブラック、およびチタンブラックからなる群より選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の外光反射防止効果に優れた緑色感光性樹脂組成物を用いて製造されたカラーフィルタ。
  9. 請求項8に記載のカラーフィルタを含むディスプレイ素子。
  10. 前記ディスプレイ素子は、フレキシブルディスプレイ素子であることを特徴とする請求項9に記載のディスプレイ素子。
  11. 前記ディスプレイ素子は、有機発光素子であることを特徴とする請求項9に記載のディスプレイ素子。

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