以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のメダル提供装置21が適用されるゲーム場1の構成を示す。図1に示すように、ゲーム場1には、メダル貸し機10、メダル提供装置21が組み込まれたメダル預払機20、複数のゲーム機30および管理装置40が設置されている。メダル預払機20および管理装置40は、LAN(Local Area Network)50を介して相互に通信可能に接続されている。後述するように、メダル預払機20は、メダル提供装置21の機能を有している。ゲーム場1の利用者は、メダル貸し機10からメダルMの貸し出しを受け、そのメダルMを使用してゲーム機30でプレイする。利用者は、ゲーム機30におけるプレイで獲得したメダルMをメダル預払機20に預け入れることができる。利用者は、メダル預払機20に預け入れられたメダルMの払い出しを受け、そのメダルMを使用してゲーム機30でプレイすることもできる。後述するように、メダルサービス券PMを持参した利用者は、メダル提供装置21から無償でメダルMの提供を受け、そのメダルMを使用してゲーム機30でプレイすることができる。
まず、図2および図3を参照しながら、メダル貸し機10について説明する。メダル貸し機10は、現金の支払い額に応じた枚数のメダルMを貸し出す機能を有する。メダル貸し機10は、箱形の筐体100、表示装置102、入力装置104、紙幣入出金装置106、硬貨選別装置108、硬貨金庫110、メダル払出装置112、硬貨払出口114、メダル払出口116および制御装置118を含んでいる。図3に示すように、表示装置102、入力装置104、紙幣入出金装置106および硬貨選別装置108は、制御装置118に電気的に接続されている。
表示装置102は、横長矩形の形状を有し、筐体100の正面上部に配置される。表示装置102は、ドット・マトリクス型ディスプレイや液晶ディスプレイにより構成される。表示装置102には、各種ガイド情報が表示される。
入力装置104は、横長矩形の形状を有し、表示装置102の下方に配置される。入力装置104は、ドット・マトリクス型ディスプレイや液晶ディスプレイと組み合わせられたタッチパネルで構成される。入力装置104には複数の操作ボタン(図示せず)が表示され、利用者が所望の操作ボタンにタッチすることにより、メダルMの払出数を指定することができる。
紙幣入出金装置106は、筐体100の内部に組み込まれ、表示装置102の下方右側に配置された紙幣投入口120および紙幣払出口122を備えている。紙幣入出金装置106は、紙幣投入口120に投入された紙幣の真偽および金種を判別し、正貨と判別された紙幣を金種別に紙幣収納庫(図示せず)に受け入れると共に、偽貨として判別された紙幣および判別不能な紙幣を紙幣投入口120に戻す。また、紙幣入出金装置106は、入力装置104の操作ボタンの操作により設定されたメダル払出数に対応する金額が紙幣投入口120に投入された紙幣の額面よりも低額の場合、紙幣収納庫に収納された紙幣を釣り紙幣として紙幣払出口122へ払い出す。
硬貨選別装置108は、筐体100の内部に組み込まれ、紙幣入出金装置106の下方に配置されている。硬貨選別装置108は、硬貨投入口124および硬貨返却レバー126を備えている。硬貨選別装置108は、硬貨投入口124に投入された硬貨の真偽および金種を判別し、正貨と判別された硬貨を金種別の硬貨金庫110に貯留し、偽貨と判別された硬貨を硬貨払出口114に払い出す。硬貨返却レバー126は、硬貨投入口124に投入された硬貨を返却する場合に使用される。硬貨返却レバー126が操作されると、硬貨選別装置108内に保留されている硬貨が硬貨払出口114に払い出される。
メダル払出装置112は、筐体100の内部に組み込まれ、入力装置104の下方左側に配置されている。メダル払出装置112は、メダルMを貯留するメダル貯留容器(図示せず)にばら積み状態で貯留されたメダルMを一枚ずつ分離し、メダル払出口116に払い出す。
制御装置118は、筐体100内の上部に配置され、メダル貸し機10の全体の動作を制御する。利用者が紙幣入出金装置106の紙幣投入口120に紙幣を投入した場合、紙幣入出金装置106は紙幣入金額に対応する紙幣入金信号を制御装置118に出力する。制御装置118は、紙幣入金信号に対応する紙幣入金額に応じて表示装置102に紙幣入金額を表示させると共に、操作ボタンを入力装置104に表示させる。利用者が操作ボタンを操作することにより、メダル払出数に応じたメダル貸出金額が指定され、入力装置104がメダル貸出金額に対応するメダル貸出金額信号を制御装置118に出力する。制御装置118は、メダル貸出金額と紙幣入金額とを対比し、紙幣入金額がメダル貸出金額を上回る場合には、紙幣入金額とメダル貸出金額の差額に対応する紙幣釣銭信号を紙幣入出金装置106に出力すると共に、メダル貸出金額に応じたメダル枚数のメダル払出信号をメダル払出装置112に出力する。これにより、紙幣入出金装置106が釣り紙幣を紙幣払出口122から払い出す。また、メダル払出装置112がメダル貸出金額に応じた枚数のメダルMを払い出す。利用者が硬貨選別装置108の硬貨投入口124に硬貨を投入した場合、硬貨選別装置108が投入された硬貨の金種および枚数に応じて硬貨入金信号を制御装置118に出力する。制御装置118は、硬貨入金信号に対応する硬貨入金額に応じて表示装置102に硬貨入金額を表示させると共に、操作ボタンを入力装置104に表示させる。利用者が操作ボタンを操作することにより、メダル払出数に応じたメダル貸出金額が指定され、入力装置104がメダル貸出金額に対応するメダル貸出金額信号を制御装置118に出力する。制御装置118は、メダル貸出金額に応じたメダル払出数のメダル払出信号をメダル払出装置112に出力する。これにより、メダル払出装置112がメダル貸出金額に応じた枚数のメダルMを払い出す。
次に、図4〜図6を参照しながら、メダル預払機20について説明する。メダル預払機20は、ゲーム場1の会員利用者(予めゲーム場1に会員登録した利用者)のメダルMを預け入れる機能と預け入れられたメダルMを払い出す機能とを有すると共に、メダル提供装置21としての機能を有している。
図4に示すように、メダル預払機20は、箱形の筐体200、液晶表示パネル等により構成された表示装置202、表示装置202と共に入力装置204を構成するタッチパネル206、利用者の手を載置する載置台208を有する生体情報取得装置210、生体情報認証装置211、メダルを投入するメダル投入口212、メダル計数装置214、メダル回収容器216、メダル貯留容器218、メダル払出装置220、メダル払出口222、二次元コード読取装置224、制御装置228および通信装置230を含んで構成されている。図5に示すように、表示装置202、入力装置204、生体情報取得装置210、生体情報認証装置211、メダル計数装置214、メダル払出装置220、二次元コード読取装置224および通信装置230は、制御装置228に電気的に接続されている。メダル預払機20において、表示装置202、入力装置204、生体情報取得装置210、生体情報認証装置211、メダル計数装置214、メダル払出装置220、制御装置228および通信装置230によりメダル預払機20としての処理が実行される。他方、メダル預払機20において、図5に示すように、メダル払出装置220、二次元コード読取装置224および制御装置228によりメダル提供装置21が構成される。
表示装置202は、横長矩形の形状を有し、筐体200の正面上部に配置されている。表示装置202には、各種情報が表示されると共に、適宜に選択ボタンや数字ボタン等の操作ボタン207が表示される。例えば、メダル払出/メダル預入/メダルサービスのいずれか一つを選択するための選択ボタンが表示される。また、予め登録された会員利用者を識別する会員利用者識別情報としての会員利用者識別番号UNを入力するための数字ボタンが表示され、メダル払出数Ndsを入力するための数字ボタンが表示される。表示装置202の表面にはタッチパネル206が重ね合わせられており、操作ボタン207の表示に伴い、表示装置202およびタッチパネル206により入力装置204が構成される。操作ボタン207として選択ボタンが表示された場合、会員利用者が選択ボタンを操作することにより、メダル預払機20における所定の動作を指定することができる。例えば、メダル預払機20としてのメダルの預け入れ動作または払い出し動作を選択することができる。また、操作ボタン207として数字ボタンが表示された場合、会員利用者が数字ボタンを操作することにより、後述の会員利用者識別番号UNおよびメダル払出数Ndsを入力することができる。
生体情報取得装置210は、載置台208に載置された利用者の手(掌や指)の静脈パターンを検出して生体情報BIとして取得する。取得された生体情報BIは、制御装置228を介して生体情報認証装置211に入力される。生体情報認証装置211は、生体情報BIと後述する管理装置40において会員利用者毎に登録された登録生体情報RBIとを比較し、静脈パターンが一致する否かを判定する。判定結果は、生体情報認証装置211から制御装置228に出力される。
メダル投入口212は、会員利用者がメダルMを預け入れる場合に使用される。メダル計数装置214は、メダル投入口212の下方に配置され、メダル投入口212に投入されたメダルMを計数する。メダル計数値は、メダル計数装置214から出力され、制御装置228に入力される。換言すれば、メダル預入数Ndpが制御装置228に入力される。メダル回収容器216は、メダル計数装置214の下方に配置され、メダル計数装置214により計数されたメダルMを貯留する。メダル回収容器216に貯留されたメダルMは、ゲーム場の営業が終了したときにゲーム場の店員により回収される。
メダル払出装置220は、メダル貯留容器(図示せず)にばら積み状態で貯留されたメダルMを一つずつ分離してメダル払出口222に払い出すと共に、払い出したメダル数を計数する。メダル計数値は、メダル払出装置220から制御装置228に出力される。
二次元コード読取装置224は、筐体200の右側方に配置され、メダルサービスを行う場合に使用される。二次元コード読取装置224は、図1に示すメダルサービス券PMに印刷されたメダルサービス用二次元コードMSCおよびカードCDに印刷された利用者識別用二次元コードUCを光学的に読み取る機能を有している。メダルサービス券PMは、例えば、雑誌や新聞等の紙媒体に印刷されており、会員利用者のみならず、非会員利用者がメダルサービスを利用できるようにしたものである。メダルサービス用二次元コードMSCは、メダルサービスに関する情報(以下、メダルサービス情報MSIという)を含んでいる。換言すれば、メダルサービス券PMは、メダルサービス情報MSIが記録された記録媒体として機能する。メダルサービス情報MSIは、図9に示すように、メダルサービス識別情報MID、メダル提供枚数MNおよびメダル提供許容回数MSMを含んでいる。二次元コード読取装置224は、会員利用者または非会員利用者が所持するカードCDに印刷された利用者識別用二次元コードUCを光学的に読み取る機能も有している。カードCDとしては、利用者が所持するポイントカードなどのゲーム場1以外で発行されたカードを使用できる。そのため、ゲーム場1で会員登録されていない利用者もメダルサービスを受けることができる。利用者識別用二次元コードUCは、メダルサービスを受ける利用者を特定可能な利用者識別情報UIDを含んでいる。利用者識別情報UIDは、カードCD毎に異なる固有の識別情報である。換言すれば、カードCDは、利用者識別情報UIDが記録された記録媒体として機能する。二次元コード読取装置224は、利用者がメダルサービス券PMを翳すことによりメダルサービス情報MSIを取得し、利用者がカードCDを翳すことにより利用者識別情報UIDを取得する。換言すれば、二次元コード読取装置224は、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDを取得する情報取得手段として機能する。二次元コード読取装置224は、取得した情報を制御装置228に出力する。
制御装置228は、図6に示すように、主制御部242、メダルサービス制御部244および記憶部246を含んでいる。主制御部242は、表示装置202に各種情報および操作ボタン207を表示させると共に、生体情報取得装置210および生体情報認証装置211の動作を制御する。すなわち、主制御部242は、会員利用者識別番号UNを入力するための操作ボタン207を表示装置202に表示させる。会員利用者識別番号UNが入力装置204に入力された場合、主制御部242は当該会員利用者識別番号UNを管理装置40に送信するよう通信装置230を制御する。生体情報取得装置210により会員利用者の生体情報BIが取得された場合、主制御部242は当該生体情報を後述する記憶部246の生体情報保持部282に格納する。当該会員利用者識別番号UNに対応する登録生体情報RBIを通信装置230が受信した場合、主制御部242は当該登録生体情報RBIおよび生体情報保持部282に保持された生体情報BIを生体情報認証装置211に出力する。生体情報認証装置211における判定結果は、主制御部242に出力される。
また、主制御部242は、入力装置204により入力されたメダル払出/メダル預入/メダルサービスのいずれか一を選択する選択情報に基づき、メダル払出装置220、メダル計数装置214および二次元コード読取装置224の動作を制御する。すなわち、生体情報認証装置211で認証され且つメダル払出が選択された場合、主制御部242が表示装置202にメダル払出数Ndsを入力するための操作ボタン207を表示させる。主制御部242は、入力装置204に入力されたメダル払出数NdsのメダルMを払い出すようメダル払出装置220を動作させると共に、メダル払出数Ndsの減算要求を管理装置40に送信するよう通信装置230を制御する。他方、生体情報認証装置211で認証され且つメダル預入が選択された場合、主制御部242は、メダル計数装置214を動作させてメダル預入数Ndpを計数させると共に、メダル預入数Ndpの加算要求を管理装置40に送信するよう通信装置230を制御する。また、メダルサービスが選択された場合、主制御部242はメダルサービス制御部244と協働してメダルサービス処理を実行する。すなわち、主制御部242は、二次元コード読取装置224を動作させ、二次元コード読取装置224から出力される情報をメダルサービス制御部244に出力する。主制御部242は、メダルサービス制御部244から出力されたメダルサービス実行情報MSEIに基づいてメダル払出装置220を動作させる。
メダルサービス制御部244は、情報識別部262、メダルサービス受付情報生成部264、メダルサービス履歴情報検索部266、メダルサービス可否判定部268、メダルサービス実行部270およびメダルサービス履歴情報更新部272を含んでいる。情報識別部262は、主制御部242から出力された情報が利用者識別情報UIDまたはメダルサービス情報MSIであるかを識別し、識別された利用者識別情報UIDを後述する利用者識別情報保持部284に格納すると共に、メダルサービス情報MSIを後述するメダルサービス情報保持部286に格納する。メダルサービス受付情報生成部264は、メダルサービス情報保持部286に保持されたメダルサービス情報MSIと利用者識別情報保持部284に保持された利用者識別情報UIDとの組み合わせからなるメダルサービス受付情報MSRIを生成する。メダルサービス履歴情報検索部266は、後述するメダルサービス履歴情報保持部288に保持された個々のメダルサービス履歴情報MSHIを含むメダルサービスデータベースMSDBを検索し、メダルサービス受付情報生成部264により生成されたメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、二次元コード読取装置224によって取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSIの存在を確認する。メダルサービス可否判定部268は、メダルサービス履歴情報検索部266によって検索されたメダルサービス履歴情報MSHIに基づいてメダルサービスの実行(換言すれば、メダルMの払い出し)の可否を判定する。図9に示すように、メダルサービスデータベースMSDBには、個々のメダルサービス履歴情報MSHIを含んでいる。メダルサービス履歴情報MSHIは、メダルサービス受付情報MSRIに対応して既にメダルサービスが実行されたことを示す。メダルサービス履歴情報MSHIは、メダルサービス受付情報MSRIとメダル提供回数MSNとにより構成される。メダル提供回数MSNは、メダルサービス受付情報MSRIに対応してメダルサービスが実行された回数を示す。例えば、図9の最上段のメダルサービス履歴情報MSHIでは、メダル識別情報MIDが「00001」、メダル提供枚数MNが「50」、メダル提供許容回数MSMが「2」のメダルサービス情報MSIに基づいて、利用者識別情報UIDが「00001」の利用者に対してメダルサービスが「1回」(メダル提供回数MSN)実行されたことが示されている。この場合のメダル提供許容数MSMが「2」であるため、メダル提供識別情報MIDが「00001」のメダルサービスを利用者識別情報UIDが「00001」の利用者に対して、さらに「1回」実行可能であることが分かる。このように、メダルサービス履歴情報MSHIを参照することにより、メダルサービスの実行の可否が判定できる。
すなわち、メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在しない場合(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが記憶部246のメダルサービス履歴情報保持部288に保持されていない場合)、メダルサービス可否判定部268はメダルサービスの実行が可能と判定し、メダルサービス実行部270にメダルサービスの実行を許可するメダルサービス許可情報MSPIを出力する。メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在する場合(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが記憶部246のメダルサービス履歴情報保持部288に保持されている場合)、メダルサービス可否判定部268はメダルサービス履歴情報MSHIのメダル提供回数MSNとメダルサービス情報MSIのメダル提供許容回数MSMとを対比することによりメダルサービスの実行の可否を判定する。すなわち、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMを下回る場合(換言すれば、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMに達するまでは)、メダルサービス可否判定部268はメダルサービスの実行が可能と判定し、メダルサービス実行部270にメダルサービスの実行を許可するメダルサービス許可情報MSPIを出力する。メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSM以上である場合(換言すれば、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMに達した後は)、メダルサービス可否判定部268はメダルサービスの実行が不可と判定し、メダルサービス実行部270にメダルサービスの実行を禁止するメダルサービス禁止情報MSIIを出力する。メダルサービス実行部270は、メダルサービスを実行しまたは実行しない。すなわち、メダルサービス実行部270にメダルサービス許可情報MSPIが入力された場合、メダルサービス実行部270はメダルサービス情報保持部286に保持されたメダルサービス情報MSIに含まれるメダル提供枚数(メダルMの提供数)MNの払い出しを指示するメダル払出情報MDIを主制御部242に出力する。他方、メダルサービス実行部270にメダルサービス禁止情報MSIIが入力された場合、メダルサービス実行部270はメダルサービス不可の表示を指示するメダルサービス不可表示情報MSDIを主制御部242に出力する。メダルサービス履歴情報更新部272は、メダルサービス可否判定部268の判定結果に基づいてメダルサービス履歴情報MSHIを更新する。すなわち、メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルデータベースMSDBに存在しない場合(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが記憶部246のメダルサービス履歴情報保持部288に保持されていない場合)、メダルサービス受付情報生成部264により生成されたメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、二次元コード読取装置224によって取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIをメダルサービスデータベースMSDBに追加して、メダルサービス履歴情報MSHIを更新する。この場合、メダル提供数MSNに「1」が設定される。メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSBDに存在し(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが記憶部246のメダルサービス履歴情報保持部288に保持されていて)、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMを下回る場合、メダルサービス受付情報MSRI(すなわち、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIのメダル提供回数MSNに「1」を加算した値でメダル提供回数MSNを更新する。換言すれば、メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス(すなわち、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルMの提供)が実行される毎に、メダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIが追加され、または、メダル提供回数MSNが更新されることにより、メダルサービス履歴情報MSHI(換言すれば、メダルサービスデータベースMSDB)が更新される。
記憶部246は、生体情報保持部282、利用者識別情報保持部284、メダルサービス情報保持部286およびメダルサービス履歴情報保持部288を含んでいる。生体情報保持部282は、主制御部242から出力された生体情報BIを保持する。利用者識別情報保持部284は、情報識別部262により識別された利用者識別情報UIDを保持する。メダルサービス情報保持部286は、情報識別部262により識別されたメダルサービス情報MSIを保持する。メダルサービス履歴情報保持部288は、メダルサービス履歴情報更新部272により更新された、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ(換言すれば、メダルサービス受付情報MSRI)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIを保持する。図9に示すように、メダルメダルサービス履歴情報MSHIは、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせとメダル提供回数MSNとを含んでいる。利用者識別情報保持部284、メダルサービス情報保持部286およびメダルサービス履歴情報保持部288は、メダルサービスに関する情報を保持するメダルサービス用情報保持部248を構成する。
通信装置230は、LAN50を介して管理装置40に通信可能に接続され、制御装置228の主制御部242により制御される。生体情報取得装置210により会員利用者の生体情報BIが取得された場合、取得された生体情報BIを管理装置40に送信する。管理装置40から登録生体情報RBIが送信された場合、通信装置230が当該登録生体情報RBIを受信する。通信装置230は、受信した登録生体情報RBIを生体情報認証装置211に出力する。
次に、図7を参照しながら、管理装置40について説明する。管理装置40は、会員利用者の登録生体情報RBIおよび登録メダル数Nrgを会員利用者識別番号UNに関連付けて管理する。管理装置40は、入力部401、表示部402、通信インターフェース403、制御部404、データ処理部405および記憶部406を含んで構成される。管理装置40は、CPU、メモリ、ハードディスクなどを有する一般的なコンピュータ装置により実現することができる。その場合、例えば、入力部401はキーボード、表示部402は液晶ディスプレイ、通信インターフェース403はイーサーネット・インターフェースによってそれぞれ構成することができる。制御部404およびデータ処理部405は、CPUおよびメモリによって構成することができる。記憶部406は、ハードディスクドライブによって構成することができる。
制御部404は、入力部401、表示部402および通信インターフェース403を制御すると共に、データ処理部405および記憶部406におけるデータの入出力を制御する。通信インターフェース403はLAN50に接続されており、管理装置40はメダル預払機20と通信可能に接続される。
データ処理部405は生体情報検索部412、登録メダル数演算部414および登録メダル数更新部416を含み、記憶部406は登録生体情報保持部422および登録メダル数保持部424を含んでいる。登録生体情報保持部422には、図8に示すように、会員利用者識別番号UNに関連付けて登録生体情報RBIが保持されている。登録生体情報RBIは、メダル預払機20において利用者が入力装置204および生体情報取得装置210を用いて予め利用者毎に登録された生体情報である。記憶部406の登録メダル数保持部424には、会員利用者識別番号UNに関連付けて登録メダル数Nrgが保持されている。登録メダル数Nrgは、メダル預払機20におけるメダルMの預け入れまたは払い出しによって増減するメダル数であり、利用者はこの登録メダル数Nrgを上限値としてメダルMの払い出しをすることができる。
生体情報検索部412は、メダル預払機20から送信された会員利用者識別番号UNに基づき、それに対応する登録生体情報RBIを検索する。検索の結果、当該会員利用者識別番号UNに関連付けられた登録生体情報RBIが存在する場合、制御部404が当該登録生体情報RBIをメダル預払機20に送信する。登録生体情報RBIが存在しない場合、制御部404がエラー情報をメダル預払機20に送信する。
登録メダル数演算部414は、メダル預払機20から送信されたメダル数減算要求またはメダル数加算要求に基づき登録メダル数Nrgにおける減算または加算する処理を実行する。すなわち、メダル預払機20においてメダルMの払い出しが行われる場合には、登録メダル数Nrgからメダル払出数Ndsを減算する。他方、メダル預払機20においてメダルMの預入が行われる場合には、登録メダル数Nrgにメダル預入数Ndpを加算する。登録メダル数更新部416は、登録メダル数演算部414で減算または加算されたメダル数を新たな登録メダル数Nrgとして登録メダル数保持部424に保持させる。これにより、登録メダル数Nrgが更新される。
次に、図10〜図12を参照しながら、メダル預払機20の動作について説明する。
最初に、ステップS1においてメダル預入、メダル払出およびメダルサービスのいずれか一つの動作が利用者により選択される。すなわち、制御装置228の主制御部242が表示装置202に払出/預入/サービスの操作ボタン207を表示させた状態で、利用者がいずれかの操作ボタン207に触れることにより、入力装置204が払出/預入/サービス選択情報を制御装置228の主制御部242に出力する。なお、利用者が非会員利用者の場合には、メダル預入およびメダル払出は利用できず、メダルサービスのみが利用可能である。
次のステップS2では、メダル払出であるか否かが判定される。すなわち、制御装置228の主制御部242が入力装置204から出力された払出/預入/サービス選択情報に基づき、メダル払出動作であるか否かを判定する。メダル払出であると判定された場合にはステップS3に進み、それ以外の場合にはステップS11に進む。換言すれば、ステップS1において、メダル払出の操作ボタン207が操作された場合にステップS3が実行され、メダル預入またはメダルサービスの操作ボタン207が操作された場合には、ステップS12が実行される。
次のステップS3では、会員利用者識別番号UNが受け付けられる。すなわち、制御装置228の主制御部242が表示装置202に「数字」の操作ボタン207を表示させた状態で、利用者が表示された操作ボタン207に触れることにより、入力装置204を介して会員利用者識別番号UNが入力される。入力装置204は、入力された会員利用者識別番号UNを制御装置228の主制御部242に出力する。
次のステップS4では、会員利用者の生体情報が利用者の生体情報BIが取得される。すなわち、制御装置228の主制御部242が表示装置202に利用者に対して載置台208に手の載置を促す情報を表示させ、生体情報取得装置210が載置台208に手が載置された状態を自動的に検出して画像を取得する。生体情報取得装置210は、取得された画像に基づいて生体情報取得し、当該生体情報を制御装置228の主制御部242に出力する。主制御部242は、入力された生体情報を記憶部246の生体情報保持部282に格納する。
次のステップS5では、登録生体情報転送要求が管理装置40に送信される。すなわち、制御装置228の主制御部242が通信装置230を制御し、通信装置230が登録生体情報転送要求を管理装置40に送信する。登録生体情報転送要求には、ステップS3で受け付けた会員利用者識別番号UNが含まれている。
次のステップS6では、登録生体情報RBIを受信する。すなわち、制御装置228の主制御部242が登録生体情報RBIを受信するよう通信装置230を制御する。上述した通り、登録生体情報転送要求を受信した管理装置40が会員利用者識別番号UNに関連付けられた登録生体情報RBIをメダル預払機20に送信する。そのため、ステップS6では、ステップS3で受け付けた会員利用者識別番号UNに対応する登録生体情報RBIが受信される。受信された登録生体情報RBIは、通信装置230から制御装置228の主制御部242に出力される。
次のステップS7では、生体情報認証が実行される。すなわち、制御装置228の主制御部242が、ステップS6で受信した登録生体情報RBIおよび記憶部246の生体情報保持部282に保持された生体情報BIを生体情報認証装置211に出力する。生体情報認証装置211は、制御装置228の主制御部242から出力された登録生体情報RBIおよび生体情報BIのマッチングを実行し、マッチングの結果に基づき認証するか否かを判定する。判定結果は、生体情報認証装置211から制御装置228の主制御部242に出力される。
次のステップS8では、認証に成功したか否かが判定される。すなわち、制御装置228の主制御部242が生体情報認証装置211による判定結果に基づき、認証に成功したか否かを判定する。認証が成功したと判定された場合にはステップS9に進み、認証に失敗したと判定された場合にはステップS3に戻り、ステップS3〜S8の処理が繰り返し実行される。
次のステップS9では、メダル払出数Ndsが受け付けられる。すなわち、制御装置228の主制御部242が表示装置202に「数字」の操作ボタン207を表示させた状態で会員利用者が表示された操作ボタン207に触れることにより、入力装置204にメダル払出数Ndsが入力される。入力されたメダル払出数Ndsは、入力装置204から制御装置228の主制御部242に出力される。
次のステップS10では、メダルMが払い出される。すなわち、制御装置228の主制御部242がメダル払出装置220を制御することにより、ステップS9で受け付けたメダル払出数NdsのメダルMがメダル払出口222に払い出される。
次のステップS11では、登録メダル数減算要求が管理装置40に送信される。すなわち、制御装置228の主制御部242が通信装置230を制御し、通信装置230がメダル払出数Ndsを登録メダル数Nrgから減算する登録メダル数減算要求が送信される。その後、ステップS1に戻る。
ステップS2においてメダル払出でないと判定された場合に実行されるステップS12では、メダル預入のであるか否かが判定される。すなわち、制御装置228の主制御部242が入力装置204から出力された払出/預入/サービス選択情報に基づき、メダル預入動作であるか否かを判定する。メダル預入であると判定された場合にはステップS13に進み、メダル預入でないと判定された場合には図11のステップS21に進む。換言すれば、ステップS1において、メダル払出の操作ボタン207が操作された場合にステップS13が実行され、メダルサービスの操作ボタン207が操作された場合にはステップS21が実行される。
ステップS13、S14、S15、S16、S17およびS18では、ステップS3、S4、S5、S6、S7およびS8と同じ処理が実行される。ステップS18において、認証が成功したと判定された場合にはステップS19に進み、認証に失敗したと判定された場合にはステップS13に戻り、ステップS13〜S18の処理が繰り返し実行される。
ステップS19では、メダル枚数が計数される。すなわち、会員利用者がメダル投入口212にメダルMを投入することにより、投入されたメダルMの枚数がメダル計数装置214により計数される。メダルMの計数値は、メダル預入数Ndpとして制御装置228の主制御部242に出力される。
次のステップS20では、登録メダル数加算要求が管理装置40に送信される。すなわち、制御装置228の主制御部242が通信装置230を制御し、通信装置230がメダル預入数Ndpを登録メダル数Nrgに加算する登録メダル数加算要求を送信する。その後、ステップS1に戻る。
ステップS12においてメダル払出でないと判定された場合には、メダルサービスが実行される。まず、ステップS21では、二次元コード読取装置224によって二次元コードが読み取られたか否かが判定される。すなわち、制御装置228の主制御部242が二次元コード読取装置224を制御し、二次元コードが読み取られたと判定された場合には次のステップS22に進み、二次元コードが読み取られていないと判定された場合にはステップS21が繰り返し実行される。換言すれば、二次元コード読取装置224により二次元コードが読み取られるまでは待機状態となる。二次元コードが読み取られた場合、制御装置228の主制御部242が二次元コード読取装置224から出力された情報をメダルサービス制御部244に出力する。
次のステップS22では、制御装置228の主制御部242から出力された情報が利用者識別情報UIDであるか否かが判定される。すなわち、メダルサービス制御部244の情報識別部262が、二次元コード読取装置224により取得された情報が利用者識別情報UIDであるかを識別する。利用者識別情報UIDであると識別された場合にはステップS23に進み、それ以外の場合にはステップS28に進む。
ステップS23では、利用者識別情報UIDが格納される。すなわち、メダルサービス制御部244の情報識別部262が、利用者識別情報UIDを記憶部246の利用者識別情報保持部284に格納する。その後、次のステップS24に進む。
次のステップS24では、ステップS21と同様に、二次元コード読取装置224によって二次元コードが読み取られたか否かが判定される。二次元コードが読み取られたと判定された場合には次のステップS25に進み、二次元コードが読み取られていないと判定された場合にはステップS24が繰り返し実行される。換言すれば、二次元コード読取装置224により二次元コードが読み取られるまでは待機状態となる。二次元コードが読み取られた場合、制御装置228の主制御部242が二次元コード読取装置224から出力された情報をメダルサービス制御部244に出力する。
次のステップS25では、制御装置228の主制御部242から出力された情報がメダルサービス情報MSIであるか否かが判定される。すなわち、メダルサービス制御部244の情報識別部262が、二次元コード読取装置224により取得された情報がメダルサービス情報MSIであるかを識別する。メダルサービス情報MSIであると識別された場合にはステップS26に進み、それ以外の場合にはステップS24に戻る。換言すれば、二次元コード読取装置224から出力された情報がメダルサービス情報MSIと識別されるまではステップS24およびS25が繰り返し実行される。
次のステップS26では、メダルサービス情報MSIが格納される。すなわち、メダルサービス制御部244の情報識別部262が、メダルサービス情報MSIを記憶部246のメダルサービス情報保持部286に格納する。その後、ステップS32に進む。
ステップS22において利用者識別情報UIDでないと判定された場合に実行されるステップS27では、ステップS21において二次元コード読取装置224により取得された情報がメダルサービス情報MSIであるか否かが判定される。すなわち、メダルサービス制御部244の情報識別部262が、二次元コード読取装置224により取得された情報がメダルサービス情報MSIであるかを識別する。メダルサービス情報MSIである場合にはステップS28に進み、メダルサービス情報MSIでない場合にはステップS21に戻る。
次のステップS28では、ステップS26と同様に、メダルサービス情報MSIが格納される。
次のステップS29では、ステップS21と同様に、二次元コード読取装置224によって二次元コードが読み取られたか否かが判定される。二次元コードが読み取られたと判定された場合には次のステップS30に進み、二次元コードが読み取られていないと判定された場合にはステップS29が繰り返し実行される。換言すれば、二次元コード読取装置224により二次元コードが読み取られるまでは待機状態となる。
次のステップS30では、ステップS22と同様に、制御装置228の主制御部242から出力された情報が利用者識別情報UIDであるか否かが判定される。利用者識別情報UIDである場合にはステップS31に進み、利用者識別情報UIDでない場合にはステップS29に戻る。
次のステップS31では、ステップS23と同様に、利用者識別情報UIDが格納される。その後、次のステップS32に進む。
ステップS32では、メダルサービス受付情報MSRIが生成される。すなわち、メダルサービス制御部244のメダルサービス受付情報生成部264が記憶部246のメダルサービス情報保持部286に保持されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報保持部284に保持された利用者識別情報UIDを組み合わせてメダルサービス受付情報MSRIを生成する。
次のステップS33では、メダルサービス履歴情報MSHIが検索される。すなわち、メダルサービス履歴情報検索部266が、ステップS32で生成されたメダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在するか否かを検索する。換言すれば、メダルサービス履歴情報検索部266が、メダルサービス受付情報MSRI(すなわち、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIを記憶部246のメダルサービス履歴情報保持部288に保持されているメダルサービス履歴情報MSHIの中から検索する。
次のステップS34では、ステップS33の検索結果に基づき、メダルサービス可否判定部268がメダルサービスの実行(換言すれば、無償でのメダルMの提供)の可否を判定する。より詳細には、図12に示すように、ステップS41においてメダルサービス履歴情報MSHIの有無が判定される。メダルサービス履歴情報MSHIは、過去にメダルサービスが実行されたメダルサービス受付情報MSRI(メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)を含んでいる。そのため、メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在する場合、当該メダルサービス受付情報MSRI(メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)によってメダルサービスが既に提供されていると判断できる。この場合、ステップS43に進み、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSM未満であるか否かが判定される。メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSM未満である場合にはステップS42に進み、それ以外の場合(換言すれば、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMに達している場合)にはステップS44に進む。他方、ステップS41においてメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在しないと判定された場合、ステップS42に進む。ステップS42ではメダルサービスの実行が可能と判定され、ステップS44ではメダルサービスの実行が不可と判定される。
メダルサービス可否判定部268は、メダルサービスの実行が可能と判定した場合には、メダルサービス実行部270にメダルサービスの実行を許可するメダルサービス許可情報MSPIを出力する。これにより、図11のステップS35が実行される。他方、メダルサービス可否判定部268は、メダルサービスの実行が不可と判定した場合には、メダルサービス実行部270にメダルサービスの実行を禁止するメダルサービス禁止情報MSIIを出力する。これにより、ステップS37が実行される。
ステップS35では、メダルサービスが実行される。すなわち、メダルサービス許可情報MSPIが入力されたメダルサービス制御部244のメダルサービス実行部270が、メダルサービス情報保持部286に保持されたメダルサービス情報MSIに含まれるメダル提供枚数(メダルMの提供数)MNの払い出しを指示するメダル払出情報MDIが主制御部242に出力する。メダル払出情報MDIが入力された主制御部242がメダル払出装置220を制御することにより、メダル払出装置220がメダル提供枚数MNのメダルMを払い出す。
次のステップS36では、メダルサービス履歴情報MSHIが更新される。すなわち、図12のステップS41でメダルサービス履歴情報MSHIが存在しないと判定され、図11のステップS35でメダルサービスが実行された場合、メダルサービス制御部244のメダルサービス履歴情報更新部272が、メダルサービスが実行されたときのメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIをメダルサービスデータベースMSDBに追加すると共にメダル提供回数MSNに「1」を設定する。図12のステップS41でメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在すると判定され、図11のステップS35でメダルサービスが実行された場合、メダルサービス制御部244のメダルサービス履歴情報更新部272が、メダルサービスが実行されたときのメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIのメダル提供回数MSNに「1」を加算して、メダルサービス履歴情報MSHIを更新する。これにより、メダルサービスデータベースMSDBのメダルサービス履歴情報MSHIを参照すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービスが提供されているか否かを判断できると共に、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数に達しているか否かを判断することが可能となる。ステップS36の実行後、ステップS1に戻る。
ステップS34においてメダルサービスの実行が不可と判定された場合には、ステップS37に進み、メダルサービスが不可である旨を示す情報が表示される。すなわち、メダルサービス禁止情報MSIIが入力されたメダルサービス実行部270が、メダルサービス不可の表示を指示するメダルサービス不可表示情報MSDIを主制御部242に出力する。メダルサービス不可表示情報MSDIが入力された主制御部242が表示装置202を制御することにより、表示装置202がメダルサービスの実行が不可であることを表示する。
このように、ステップS21〜S37、S41〜S44が実行されることにより、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに基づいてメダルサービスが実行されたことがメダルサービス履歴情報MSHIに記録される。メダルサービス可否判定部268は、二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが存在するか否か、および、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMに達しているか否か、に基づいてメダルサービスの実行の可否を判定する。そして、メダルサービスの実行が可能と判定され、メダルサービスが実行(すなわち、メダルMの払い出しが実行)された場合、当該メダルサービスの実行に対応するメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに追加され、または、当該メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダル提供回数MSNに「1」が加算されることによって、メダルサービス履歴情報MSHIが更新される。
以上述べた通り、本発明の第1実施形態のメダル提供装置(遊技媒体提供装置)21では、二次元コード読取装置(情報取得手段)224により複数の利用者に共通なメダルサービス情報(遊技媒体提供情報)MSIおよび複数の利用者のそれぞれを特定可能な利用者識別情報(識別情報)UIDが取得される。メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDが取得された場合、当該利用者識別情報UIDに基づいてメダル(遊技媒体)Mを提供する利用者を特定し、特定された利用者に対して当該メダルサービス情報MSIに対応するメダルMの提供の可否がメダルサービス可否判定部(遊技媒体提供可否判定手段)268により判定される。そして、メダルサービス可否判定部268の判定結果に基づいてメダルサービス情報MSIに含まれるメダルMの提供数MNに応じたメダルMの提供がメダル払出装置(遊技媒体提供手段)220により行われる。そのため、提供すべきメダル数MNを店舗毎に設定する必要がない。
また、メダルMの提供がなされた場合、当該メダルMの提供に対応するメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに基づいてメダルMが提供されたことを示すと共に当該組み合わせによりメダルMの提供が実行される毎に加算されるメダル提供回数(計数値)MSNを示すメダルサービス履歴情報(遊技媒体提供履歴情報)MSHIがメダルサービス履歴情報保持部(情報記憶手段)288に保持される。メダルサービス情報MSIはメダルMの提供を実行可能なメダル提供許容回数(遊技媒体提供許容回数)MSMをさらに含み、メダルサービス可否判定部268は、二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービス履歴情報保持部288に保持されている場合に、当該メダルサービス履歴情報MSHIにおけるメダル提供回数MSMが二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIのメダル提供許容回数MSMに達していることを示すまではメダルMの提供が可能と判定する。換言すれば、メダル提供許容回数MSMを適宜設定すれば、そのメダル提供許容回数MSMの範囲内でメダルMの提供が行われる。そのため、意図する範囲内でのみメダルMの重複提供が可能となり、意図ずる範囲を超えたメダルMの重複提供(すなわち、意図しないメダルMの重複提供)が効果的に防止される。これにより、意図しないメダルMの重複提供を防止しつつ、サービスの多様化が図れる。また、ゲーム場の店員が関与することなく自動でメダルMの提供サービスが実行されるため、コストの増加を抑制できると共に、利用者の利便性も向上する。
さらに、メダルサービス可否判定部268が、二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービス履歴情報保持部288に保持されていない場合にメダルサービス(遊技媒体の提供)が可能と判定される。これにより、メダルサービス可否判定部268における初回のメダルサービスの実行の可否判定が容易になるという利点がある。
(第2実施形態)
図13は、本発明のメダル提供システム2が適用されるゲーム場1Aの構成を示す。図13に示すように、ゲーム場1Aには、メダル貸し機10A、メダル預払機20A、複数のゲーム機30および管理装置40Aが設置されている。メダル貸し機10A、メダル預払機20および管理装置40は、LAN50を介して相互に通信可能に接続されている。メダル貸し機10A、メダル預払機20および管理装置40は、メダル提供システム2を構成する。このメダル提供システム2では、上述した第1実施形態と同様に、メダルサービス券PMを持参した利用者は、無償でメダルMの提供を受け、そのメダルMを使用してゲーム機30でプレイすることができる。
まず、図14〜図16を参照しながら、メダル貸し機10Aについて説明する。メダル貸し機10Aは、図2および図3のメダル貸し機10に二次元コード読取装置134および通信装置136を追加すると共に、制御装置118に対応する制御装置118Aにおいてメダルサービス制御部144および記憶部146を追加したものである。それ以外の構成は、図2および図3のメダル貸し機10と同一である。そのため、図14および図15において、図2および図3のメダル貸し機10と同じ構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
二次元コード読取装置134は、筐体100の右側方に配置され、図4および図5のメダル預払機20の二次元コード読取装置224と同一の機能を有している。すなわち、図13に示すメダルサービス券PMに印刷されたメダルサービス用二次元コードMSCおよびカードCDに印刷された利用者識別用二次元コードUCを光学的に読み取る機能を有している。
通信装置136は、LAN50を介して管理装置40に通信可能に接続される。通信装置136は、制御装置118Aにより制御され、後述する制御装置118Aのメダルサービス制御部144において生成されたメダルサービス受付情報MSRIを管理装置40に送信すると共に、管理装置40から送信された後述のメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを受信する。
制御装置118Aは、図14に示すように、筐体100内部の上部に配置され、メダル貸し機10Aの全体の動作を制御すると共に、メダル提供システム2の機能の一部を実行可能に構成されている。制御装置118Aは、図3のメダル貸し機10と同様に、表示装置102、入力装置104、紙幣入出金装置106、硬貨選別装置108およびメダル払出装置112に電気的に接続されると共に、二次元コード読取装置134および通信装置136に電気的に接続されている。制御装置118Aは、図16に示すように、主制御部142、メダルサービス制御部144および記憶部146を含んでいる。主制御部142は、表示装置102、入力装置104、紙幣入出金装置106、硬貨選別装置108およびメダル払出装置112を制御し、上述したメダル貸し機10と同様の機能を提供する。また、主制御部142は、メダルサービス制御部144と協働してメダルサービスの機能を提供する。すなわち、主制御部142は、二次元コード読取装置134を動作させ、二次元コード読取装置134から出力される情報をメダルサービス制御部144に出力する。主制御部142は、メダルサービス制御部144から出力されたメダルサービス実行情報MSEIに基づいてメダル払出装置112を動作させる。
メダルサービス制御部144は、情報識別部162、メダルサービス受付情報生成部164およびメダルサービス実行部166を含んでいる。情報識別部162は、主制御部142から出力された情報が利用者識別情報UIDまたはメダルサービス情報MSIであるかを識別し、識別された利用者識別情報UIDを後述する利用者識別情報保持部182に格納すると共に、メダルサービス情報MSIを後述するメダルサービス情報保持部184に格納する。メダルサービス受付情報生成部164は、メダルサービス情報保持部184に保持されたメダルサービス情報MSIと利用者識別情報保持部284に保持された利用者識別情報UIDとの組み合わせからなるメダルサービス受付情報MSRIを生成し、生成されたメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)を主制御部142に出力する。メダルサービス実行部166は、後述するメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIに基づいてメダルサービスを実行しまたは実行しない。すなわち、主制御部142からメダルサービス実行部166にメダルサービス許可情報MSPIが入力された場合、メダルサービス実行部166はメダルサービス情報保持部184に保持されたメダルサービス情報MSIに含まれるメダル提供枚数(メダルMの提供数)MNの払い出しを指示するメダル払出情報MDIを主制御部142に出力する。他方、主制御部142からメダルサービス実行部166にメダルサービス禁止情報MSIIが入力された場合、メダルサービス実行部166はメダルサービス不可の表示を指示するメダルサービス不可表示情報MSDIを主制御部142に出力する。
記憶部146は、利用者識別情報保持部182およびメダルサービス情報保持部184を含んでいる。利用者識別情報保持部182は、情報識別部162により識別された利用者識別情報UIDを保持する。メダルサービス情報保持部184は、情報識別部162により識別されたメダルサービス情報MSIを保持する。
通信装置136は、LAN50を介して管理装置40に通信可能に接続され、制御装置118Aの主制御部142により制御される。通信装置142は、主制御部142に入力されたメダルサービス受付情報MSRIを管理装置40Aに送信すると共に、管理装置40から送信されたメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを受信する。通信装置136は、受信したメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを制御装置118Aの主制御部142に出力する。換言すれば、制御装置118Aは、メダルサービス受付情報MSRIを管理装置40Aに送信すると共に管理装置40から送信されたメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを受信するよう通信装置142を制御する。
次に、図17および図18を参照しながら、メダル預払機20Aについて説明する。メダル預払機20Aは、図6の制御装置228を制御装置228Aに置換したものであり、それ以外の構成は図5および図6のメダル預払機20と同一である。そのため、ここではメダル預払機20と同じ構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
制御装置228Aは、図18に示すように、図6の制御装置228におけるメダルサービス制御部244からメダルサービス履歴情報検索部266、メダルサービス可否判定部268およびメダルサービス履歴情報検索部266を省略し、記憶部246のメダルサービス履歴情報保持部288を省略したものに相当する。制御装置228Aのそれ以外の構成は、制御装置228と同一である。そのため、ここでは制御装置228と同じ構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図17および図18のメダル預払機20Aでは、メダルサービス制御部244のメダルサービス受付情報生成部264は、生成したメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)を主制御部242に出力する。主制御部242は通信装置230を制御し、主制御部242に入力されたメダルサービス受付情報MSRIを通信装置230が管理装置40Aに送信する。他方、主制御部242は通信装置230を制御し、管理装置40Aから送信されたメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを通信装置230が受信する。通信装置230は、受信したメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを主制御部242に出力する。主制御部242は、通信装置230から入力されたメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIをメダルサービス実行部270に出力する。
メダルサービス実行部270は、メダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIに基づいてメダルサービスを実行しまたは実行しない。すなわち、主制御部242からメダルサービス実行部270にメダルサービス許可情報MSPIが入力された場合、メダルサービス実行部270はメダルサービス情報保持部286に保持されたメダルサービス情報MSIに含まれるメダル提供枚数(メダルMの提供数)MNの払い出しを指示するメダル払出情報MDIを主制御部242に出力する。他方、主制御部242からメダルサービス実行部270にメダルサービス禁止情報MSIIが入力された場合、メダルサービス実行部270はメダルサービス不可の表示を指示するメダルサービス不可表示情報MSDIを主制御部242に出力する。
次に、図19を参照しながら、管理装置40Aについて説明する。管理装置40Aは、図7の管理装置40と同様に、入力部401、表示部402および通信インターフェース403を含んでいる。これらの構成要素は、図7の管理装置40と同一であるため、ここではその詳細な説明を省略する。管理装置40Aは、さらに、制御部404A、メダル預払サーバ41およびメダルサービスサーバ42を含んでいる。
制御部404Aは、入力部401、表示部402および通信インターフェース403を制御すると共に、メダル預払サーバ41およびメダルサービスサーバ42におけるデータの入出力を制御する。制御部404Aは、通信インターフェース403がメダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aから送信されたメダルサービス受付情報MSRIを受信した場合に、メダルサービス受付情報MSRIをメダルサービスサーバ42の第2データ処理部442に出力する。また、制御部404Aは、メダルサービスサーバ42の第2データ処理部442からメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIが出力された場合に、メダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを通信インターフェース403に出力する。制御部404Aは、受信したメダルサービス受付情報MSRIに対応するメダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aにメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを送信するよう通信インターフェース403を制御する。
メダル預払入サーバ41は、第1データ処理部405Aおよび第1記憶部406Aを含んでいる。第1データ処理部405Aは、図7の管理装置40のデータ処理部405に相当し、第1記憶部406Aは、図7の管理装置40の記憶部406に相当する。そのため、図17において、図7の管理装置40と同一の構成要素には同じ符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
メダルサービスサーバ42は、制御部404Aから出力されたメダルサービス受付情報MSRIに基づいてメダルサービスの実行の可否を判定し、当該判定結果に基づきメダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIを制御部404Aに出力すると共に、メダルサービス履歴情報MSHIを更新する。メダルサービスサーバ42は、第2データ処理部442および第2記憶部446を含んでいる。第2データ処理部442は、メダルサービス履歴情報検索部462、メダルサービス可否判定部464およびメダルサービス履歴情報更新部466を含んでいる。第2記憶部446は、メダルサービス履歴情報保持部482を含んでいる。
メダルサービス履歴情報検索部462、メダルサービス可否判定部464、メダルサービス履歴情報更新部466およびメダルサービス履歴情報保持部482は、図6の制御装置228におけるメダルサービス履歴情報検索部266、メダルサービス可否判定部268、メダルサービス履歴情報更新部272およびメダルサービス履歴情報保持部288に相当する。すなわち、メダルサービス履歴情報検索部466は、メダルサービス履歴情報保持部482に保持された個々のメダルサービス履歴情報MSHIを含むメダルサービスデータベースMSDB(図9参照)を検索し、制御部404Aから出力されたメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIの存在を確認する。メダルサービス可否判定部464は、メダルサービス履歴情報検索部462によって検索されたメダルサービス履歴情報MSHIに基づいてメダルサービスの実行(換言すれば、メダルMの払い出し)の可否を判定する。すなわち、メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在しない場合(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが第2記憶部446のメダルサービス履歴情報保持部482に保持されていない場合)、メダルサービス可否判定部464はメダルサービスの実行が可能と判定し、制御部404Aにメダルサービスの実行を許可するメダルサービス許可情報MSPIを出力する。メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在する場合(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが第2記憶部446のメダルサービス履歴情報保持部482に保持されている場合)、メダルサービス可否判定部464はメダルサービス履歴情報MSHIのメダル提供回数MSNとメダルサービス情報MSIのメダル提供許容回数MSMとを対比することによりメダルサービスの実行の可否を判定する。すなわち、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMを下回る場合(換言すれば、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMに達するまでは)、メダルサービス可否判定部268はメダルサービスの実行が可能と判定し、制御部404Aにメダルサービスの実行を許可するメダルサービス許可情報MSPIを出力する。メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSM以上である場合(換言すれば、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMに達した後は)、メダルサービス可否判定部268はメダルサービスの実行が不可と判定し、制御部404Aにメダルサービスの実行を禁止するメダルサービス禁止情報MSIIを出力する。
メダルサービス履歴情報更新部466は、メダルサービス可否判定部268の判定結果に基づいてメダルサービス履歴情報MSHIを更新する。すなわち、メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルデータベースMSDBに存在しない場合(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが第2記憶部446のメダルサービス履歴情報保持部482に保持されていない場合)、制御部404Aから出力されたメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIをメダルサービスデータベースMSDBに追加して、メダルサービス履歴情報MSHIを更新する。この場合、メダル提供数MSNに「1」が設定される。メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSBDに存在し(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIが第2記憶部446のメダルサービス履歴情報保持部482に保持されていて)、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMを下回る場合、メダルサービス受付情報MSRI(すなわち、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIのメダル提供回数MSNに「1」を加算した値でメダル提供回数MSNを更新する。換言すれば、メダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス(すなわち、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルMの提供)が実行される毎に、メダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIが追加され、または、メダル提供回数MSNが更新されることにより、メダルサービス履歴情報MSHI(換言すれば、メダルサービスデータベースMSDB)が更新される。
次に、メダル提供システム2の動作について説明する。なお、ここでは、メダルサービスに関連する動作についてのみ説明し、メダル貸し機10Aのメダル貸出し動作、メダル預払機20Aのメダル預払動作、およびメダル預払機20Aと管理装置40Aとにおける生体認証の動作についての説明を省略する。
まず、図18を参照しながら、メダル貸し機10A、メダル預払機20Aおよび管理装置40Aの相互作用について説明する。
最初のステップST1では、メダル貸し機10Aにおいて利用者識別用二次元コードUCおよびメダルサービス用二次元コードMSCが取得される。すなわち、メダル貸し機10Aの二次元コード読取装置134により、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDが取得される。取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせからなるメダルサービス受付情報MSRIは、次のステップST2において、メダル貸し機10Aから管理装置40Aに送信される。
メダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)を受信した管理装置40Aでは、ステップST3において、メダルサービスの可否判定がなされる。次のステップST4では、ステップST3における判定結果が管理装置40Aからメダル貸し機10Aに送信される。すなわち、メダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIがメダル貸し機10Aに送信される。
判定結果を受信したメダル貸し機10Aでは、ステップST5において、当該判定結果に基づいてメダルサービスを実行するか否かを判断する。メダルサービス許可情報MSPIを受信した場合には、次のステップST6においてメダルMの払出が実行される。メダルサービス禁止情報MSIIを受信した場合には、ステップST1に戻る。
他方、ステップST7では、メダル預払機20Aにおいて利用者識別用二次元コードUCおよびメダルサービス用二次元コードMSCが取得される。すなわち、メダル預払機20Aの二次元コード読取装置224により、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDが取得される。取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせからなるメダルサービス受付情報MSRIは、次のステップST8において、メダル預払機20Aから管理装置40Aに送信される。
メダルサービス受付情報MSRIを受信した管理装置40Aでは、ステップST9において、メダルサービスの可否判定がなされる。次のステップST10では、ステップST9における判定結果が管理装置40Aからメダル預払機20Aに送信される。すなわち、メダルサービス許可情報MSPIまたはメダルサービス禁止情報MSIIがメダル預払機20Aに送信される。
判定結果を受信したメダル預払機20Aでは、ステップST11において、当該判定結果に基づいてメダルサービスを実行するか否かを判断する。メダルサービス許可情報MSPIを受信した場合には、次のステップST12においてメダルMの払出が実行される。メダルサービス禁止情報MSIIを受信した場合には、ステップST1に戻る。
次に、図19を参照しながら、メダル貸し機10Aの動作について説明する。ここでは、メダルサービスに関連する動作についてのみ説明する。
まず、ステップS51では、二次元コード読取装置134によって二次元コードが読み取られたか否かが判定される。すなわち、制御装置118Aが二次元コード読取装置134を制御し、二次元コードが読み取られたか否かを判定する。二次元コードが読み取られたと判定された場合には次のステップS52に進み、二次元コードが読み取られていないと判定された場合にはステップS51が繰り返し実行される。換言すれば、二次元コード読取装置134により二次元コードが読み取られるまでは待機状態となる。二次元コードが読み取られた場合、制御装置118Aの主制御部142が二次元コード読取装置134から出力された情報を制御装置118Aにメダルサービス制御部144に出力する。
次のステップS52では、制御装置118Aの主制御部142から出力された情報が利用者識別情報UIDであるか否かが判定される。すなわち、メダルサービス制御部144の情報識別部162が、二次元コード読取装置134により取得された情報が利用者識別情報UIDであるかを識別する。利用者識別情報UIDであると識別された場合にはステップS53に進み、それ以外の場合にはステップS57に進む。
ステップS53では、利用者識別情報UIDが格納される。すなわち、メダルサービス制御部144の情報識別部162が、利用者識別情報UIDを記憶部146の利用者識別情報保持部182に格納する。その後、次のステップS54に進む。
次のステップS54では、ステップS51と同様に、二次元コード読取装置134によって二次元コードが読み取られたか否かが判定される。二次元コードが読み取られたと判定された場合には次のステップS55に進み、二次元コードが読み取られていないと判定された場合にはステップS54が繰り返し実行される。換言すれば、二次元コード読取装置134により二次元コードが読み取られるまでは待機状態となる。二次元コードが読み取られた場合、制御装置118Aの主制御部142が二次元コード読取装置134から出力された情報をメダルサービス制御部144に出力する。
次のステップS55では、制御装置118Aの主制御部142から出力された情報がメダルサービス情報MSIであるか否かが判定される。すなわち、メダルサービス制御部144の情報識別部162が、二次元コード読取装置134により取得された情報がメダルサービス情報MSIであるかを識別する。メダルサービス情報MSIであると識別された場合にはステップS56に進み、それ以外の場合にはステップS54に戻る。換言すれば、二次元コード読取装置134から出力された情報がメダルサービス情報MSIと識別されるまではステップS54およびS55が繰り返し実行される。
次のステップS56では、メダルサービス情報MSIが格納される。すなわち、メダルサービス制御部144の情報識別部162が、メダルサービス情報MSIを記憶部146のメダルサービス情報保持部184に格納する。その後、ステップS62に進む。
ステップS52において利用者識別情報UIDでないと判定された場合に実行されるステップS57では、ステップS51において二次元コード読取装置134により取得された情報がメダルサービス情報MSIであるか否かが判定される。すなわち、メダルサービス制御部144の情報識別部162が、二次元コード読取装置134により取得された情報がメダルサービス情報MSIであるかを識別する。メダルサービス情報MSIである場合にはステップS58に進み、メダルサービス情報MSIでない場合にはステップS51に戻る。
次のステップS58では、ステップS56と同様に、メダルサービス情報MSIが格納される。
次のステップS59では、ステップS51と同様に、二次元コード読取装置134によって二次元コードが読み取られたか否かが判定される。二次元コードが読み取られたと判定された場合には次のステップS60に進み、二次元コードが読み取られていないと判定された場合にはステップS59が繰り返し実行される。換言すれば、二次元コード読取装置134により二次元コードが読み取られるまでは待機状態となる。
次のステップS60では、ステップS52と同様に、制御装置118Aの主制御部142から出力された情報が利用者識別情報UIDであるか否かが判定される。利用者識別情報UIDである場合にはステップS61に進み、利用者識別情報UIDでない場合にはステップS59に戻る。
次のステップS61では、ステップS53と同様に、利用者識別情報UIDが格納される。その後、次のステップS62に進む。
ステップS62では、メダルサービス受付情報MSRIが生成される。すなわち、メダルサービス制御部144のメダルサービス受付情報生成部164が記憶部146のメダルサービス情報保持部184に保持されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報保持部182に保持された利用者識別情報UIDを組み合わせてメダルサービス受付情報MSRIを生成する。
次のステップS63では、ステップS62で生成されたメダルサービス受付情報MSRIが管理装置40Aに送信される。すなわち、メダルサービス制御部144のメダルサービス受付情報生成部164が主制御部142にメダルサービス受付情報MSRIを出力し、主制御部142がメダルサービス受付情報MSRIを管理装置40Aに送信するよう通信装置136を制御する。メダルサービス受付情報MSRIの送信は、通信装置136に固有のアドレス(例えば、IPアドレス(Internet Protocol Address))を用いて実行される。
次のステップS64では、メダルサービス許可情報MSPIが受信されたか否かが判定される。すなわち、制御装置118Aの主制御部142が通信装置136を制御してメダルサービス許可情報MSPIの受信を確認する。メダルサービス許可情報MSPIが受信された場合にはステップS66に進み、それ以外の場合にはステップS65に進む。
ステップS66では、メダルサービス禁止情報MSIIが受信されたか否かが判定される。すなわち、制御装置118Aの主制御部142が通信装置136を制御してメダルサービス禁止情報MSIIの受信を確認する。メダルサービス禁止情報MSIIが受信された場合にはステップS67に進み、それ以外の場合にはステップS64に戻る。換言すれば、メダルサービス許可情報MSPIおよびメダルサービス禁止情報MSIIのいずれか一方を受信するまでは待機状態となる。
ステップS64においてメダルサービス許可情報MSPIを受信したと判定された場合に実行されるステップS66では、メダルサービスが実行される。すなわち、制御装置118Aの主制御部142がメダルサービス許可情報MSPIをメダルサービス実行部166に出力し、メダルサービス実行部166が記憶部146のメダルサービス情報保持部184に保持されたメダルサービス情報MSIに含まれるメダル提供枚数(換言すれば、メダル提供数)MNの払い出しを指示するメダル払出情報MDIを主制御部142に出力する。主制御部142は、メダル提供枚数MNのメダルMを払い出すようメダル払出装置112を制御する。これにより、メダル払出装置112がメダルMを払い出す。
ステップS65においてメダルサービス禁止情報MSIIを受信したと判定された場合に実行されるステップS67では、メダルサービスが実行されず、メダルサービス不可の表示がなされる。すなわち、メダルサービス実行部166がメダルサービス不可の表示を指示するメダルサービス不可表示情報MSDIを主制御部142に出力する。主制御部142は、メダルサービス不可の表示をするよう表示装置102を制御する。
次に、図22を参照しながら、メダル預払機20Aの動作について説明する。メダル預払機20Aにおける動作は、図13におけるメダルサービスのステップS33〜S37を図22のステップS71〜S75に置換したものに相当する。すなわち、図10におけるステップS1〜S20と、図11のステップS21〜S32は同一であるため、ここではそれらのステップについての説明を省略する。
図22のステップS32においてメダルサービス受付情報MSRIが生成された後に実行されるステップS71では、ステップS32で生成されたメダルサービス受付情報MSRIが管理装置40Aに送信される。すなわち、メダルサービス制御部244のメダルサービス受付情報生成部264が主制御部242にメダルサービス受付情報MSRIを出力し、主制御部242がメダルサービス受付情報MSRIを管理装置40Aに送信するよう通信装置230を制御する。メダルサービス受付情報MSRIの送信は、通信装置230に固有のIPアドレスを用いて実行される。
次のステップS72では、メダルサービス許可情報MSPIが受信されたか否かが判定される。すなわち、制御装置228Aの主制御部242が通信装置230を制御してメダルサービス許可情報MSPIの受信を確認する。メダルサービス許可情報MSPIが受信された場合にはステップS74に進み、それ以外の場合にはステップS73に進む。
ステップS73では、メダルサービス禁止情報MSIIが受信されたか否かが判定される。すなわち、制御装置228Aの主制御部242が通信装置230を制御してメダルサービス禁止情報MSIIの受信を確認する。メダルサービス禁止情報MSIIが受信された場合にはステップS75に進み、それ以外の場合にはステップS72に戻る。換言すれば、メダルサービス許可情報MSPIおよびメダルサービス禁止情報MSIIのいずれか一方を受信するまでは待機状態となる。
ステップS72においてメダルサービス許可情報MSPIを受信したと判定された場合に実行されるステップS74では、メダルサービスが実行される。すなわち、制御装置228Aの主制御部242がメダルサービス許可情報MSPIをメダルサービス実行部270に出力し、メダルサービス実行部270が記憶部246のメダルサービス情報保持部286に保持されたメダルサービス情報MSIに含まれるメダル提供枚数(換言すれば、メダル提供数)MNの払い出しを指示するメダル払出情報MDIを主制御部242に出力する。主制御部242は、メダル提供枚数MNのメダルMを払い出すようメダル払出装置220を制御する。これにより、メダル払出装置220がメダルMを払い出す。
ステップS73においてメダルサービス禁止情報MSIIを受信したと判定された場合に実行されるステップS75では、メダルサービスが実行されず、メダルサービス不可の表示がなされる。すなわち、メダルサービス実行部270がメダルサービス不可の表示を指示するメダルサービス不可表示情報MSDIを主制御部242に出力する。主制御部242は、メダルサービス不可の表示をするよう表示装置202を制御する。
次に、図23を参照しながら、管理装置40Aの動作について説明する。ここでは、メダルサービスに関連する動作についてのみ説明する。
最初のステップS81では、メダルサービス受付情報MSRIが受信されたか否かが判定される。すなわち、制御部404Aが通信インターフェース403を制御してメダルサービス受付情報MSRIの受信を確認する。メダルサービス受付情報MSRIが受信された場合にはステップS82に進み、それ以外の場合にはステップS81が繰り返し実行される。換言すれば、メダルサービス受付情報MSRIが受信されるまでは待機状態となる。
次のステップS82では、メダルサービス履歴情報MSHIが検索される。すなわち、第2データ処理部442のメダルサービス履歴情報検索部462が、ステップS81で受信されたメダルサービス受付情報MSRIに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDB(図9参照)に存在するか否かを検索する。換言すれば、メダルサービス履歴情報検索部466が、メダルサービス受付情報MSRI(すなわち、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIを第2記憶部446のメダルサービス履歴情報保持部482に保持されているメダルサービス履歴情報MSHIの中から検索する。
次のステップS83では、ステップS82の検索結果に基づき、第2データ処理部442のメダルサービス可否判定部464がメダルサービスの実行(換言すれば、無償でのメダルMの提供)の可否を判定する。このステップS83では、第1実施形態の場合と同様に、図12のステップS41〜S44が実行される。そのため、ここではその詳細な説明を省略する。
ステップS83においてメダルサービスの実行が可能と判定された場合には、メダルサービス可否判定部464は制御部404Aにメダルサービスの実行を許可するメダルサービス許可情報MSPIを出力する。その後、ステップS84が実行される。他方、ステップS83においてメダルサービスの実行が不可と判定された場合には、メダルサービス可否判定部464は制御部404Aにメダルサービスの実行を禁止するメダルサービス禁止情報MSIIを出力する。その後、ステップS86が実行される。
ステップS84では、メダルサービス許可情報MSPIが送信される。すなわち、制御部404Aは、メダルサービス可否判定部464から出力されたメダルサービス許可情報MSPIを送信するよう通信インターフェース403を制御する。この場合、ステップS81において受信したメダルサービス受付情報MSRIの送信元のIPアドレスにより通信装置136および通信装置230のいずれか一方を特定し、特定された通信装置136または通信装置230にメダルサービス許可情報MSPIを送信する。
次のステップS85では、メダルサービス履歴情報MSHIが更新される。すなわち、図12のステップS41でメダルサービス履歴情報MSHIが存在しないと判定され、図23のステップS84でメダルサービス許可情報MSPIが送信された場合(換言すれば、図21のステップS66または図22のステップS74でメダルサービスが実行された場合)、第2データ処理部442のメダルサービス履歴情報更新部482が、メダルサービスが実行されたときのメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIをメダルサービスデータベースMSDBに追加すると共にメダル提供回数MSNに「1」を設定する。図12のステップS41でメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在すると判定され、図23のステップS84でメダルサービス許可情報MSPIが送信された場合(換言すれば、図21のステップS66または図22のステップS74でメダルサービスが実行された場合)、第2データ処理部442のメダルサービス履歴情報更新部466が、メダルサービスが実行されたときのメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIのメダル提供回数MSNに「1」を加算して、メダルサービス履歴情報MSHIを更新する。これにより、メダルサービステータベースMSDBのメダルサービス履歴情報MSHIを参照すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービスが提供されているか否かを判断できると共に、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数に達しているか否かを判断することが可能となる。ステップS85の実行後、ステップS81に戻る。
他方、ステップS86では、メダルサービス禁止情報MSIIが送信される。すなわち、制御部404Aは、メダルサービス可否判定部464から出力されたメダルサービス禁止情報MSIIを送信するよう通信インターフェース403を制御する。この場合、ステップS81において受信したメダルサービス受付情報MSRIの送信元のIPアドレスにより通信装置136および通信装置230のいずれか一方を特定し、特定された通信装置136または通信装置230にメダルサービス禁止情報MSIIを送信する。
このように、メダル貸し機10AにおいてステップS51〜S63が実行されることにより、二次元コード読取装置134により取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせからなるメダルサービス受付情報MSRIが管理装置40Aに送信される。メダル預払機20AにおいてステップS21〜S32、S71が実行されることにより、二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせからなるメダルサービス受付情報MSRIが管理装置40Aに送信される。管理装置40AにおいてステップS81〜S84、S86が実行されることにより、メダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aから送信されたメダルサービス受付情報MSRI(すなわち、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIが存在するか否か、および、メダル提供回数MSNがメダル提供許容回数MSMに達しているか否か、に基づいてメダルサービスの実行の可否を判定する。そして、メダルサービスの実行が可能と判定された場合にはメダルサービス許可情報MSPIが送信され、メダルサービスの実行が不可と判定された場合にはメダルサービス禁止情報MSIIが送信される。
メダル貸し機10AにおいてステップS64〜S67が実行されることにより、メダルサービス許可情報MSPIを受信した場合にはメダルサービスが実行(すなわち、メダルMの払い出しが実行)され、メダルサービス禁止情報MSIIを受信した場合にはメダルサービスが実行されない。メダル預払機20AにおいてステップS72〜S75が実行されることにより、メダルサービス許可情報MSPIを受信した場合にはメダルサービスが実行(すなわち、メダルMの払い出しが実行)され、メダルサービス禁止情報MSIIを受信した場合にはメダルサービスが実行されない。管理装置40AにおいてステップS85が実行されることにより、メダルサービスの実行が可能と判定され、メダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aにおいてメダルサービスの実行(すなわち、メダルMの払い出しが実行)された場合、当該メダルサービスの実行に対応するメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに追加され、または、当該メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダル提供回数MSNに「1」が加算されることによって、メダルサービス履歴情報MSHIが更新される。
以上述べた通り、本発明の第2実施形態のメダル提供システム(遊技媒体提供システム)2では、メダル貸し機(遊技媒体処理装置)10Aの二次元コード読取装置(情報取得手段)134またはメダル預払機(遊技媒体処理装置)20Aの二次元コード読取装置(情報取得手段)224により複数の利用者に共通なメダルサービス情報(遊技媒体提供情報)MSIと複数の利用者のそれぞれを特定可能な利用者識別情報(識別情報)UIDとが取得される。メダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aからメダルサービス情報MSIおよび識別情報の組み合わせが送信された場合、管理装置40Aにおいて、当該利用者識別情報UIDに基づいてメダルMを提供する利用者を特定し、特定された利用者に対して当該メダルサービス情報MSIに対応するメダルMの提供の可否がメダルサービス可否判定部(遊技媒体提供可否判定手段)464により判定される。そして、管理装置40Aから判定結果が送信された場合、メダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aにおいて当該判定結果に基づいてメダルサービス情報MSIに含まれるメダルMの提供数MNに応じたメダルMの提供がメダル払出装置(遊技媒体提供手段)112、220により行われる。そのため、提供すべきメダル数MNを店舗毎に設定する必要がない。
また、管理装置40Aにおいて、メダルサービス可否判定部464によりメダルMの提供が可能と判定された場合、その判定に対応するメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに基づいてメダルMが提供されたことを示すと共に当該組み合わせによりメダルMの提供が実行される毎に加算されるメダル提供回数(計数値)MSNを示すメダルサービス履歴情報(遊技媒体提供履歴情報)MSHIがメダルサービス履歴情報保持部(情報記憶手段)482に保持される。メダルサービス情報MSIはメダルMの提供を実行可能なメダル提供許容回数(遊技媒体提供許容回数)MSMをさらに含み、メダルサービス可否判定部464は、メダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aから送信されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービス履歴情報保持部482に保持されている場合に、当該メダルサービス履歴情報MSHIにおけるメダル提供回数MSMがメダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aから送信されたメダルサービス情報MSIのメダル提供許容回数MSMに達していることを示すまではメダルMの提供が可能であると判定する。換言すれば、メダル提供許容回数MSMを適宜設定すれば、そのメダル提供許容回数MSMの範囲内でメダルMの提供が行われる。そのため、意図する範囲内でのみメダルMの重複提供が可能となり、意図する範囲を超えたメダルMの重複提供(すなわち、意図しないメダルMの重複提供)が効果的に防止される。これにより、意図しないメダルMの提供を防止しつつ、サービスの多様化が図れる。また、ゲーム場の店員が関与することなく自動でメダルMの提供サービスが実行されるため、コストの増加を抑制できると共に、利用者の利便性も向上する。
さらに、メダルサービス可否判定部464が、メダル貸し機10Aまたはメダル預払機20Aから送信されたメダルサービス情報MSIおよび利用識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービス履歴情報保持部482に保持されていない場合にメダルサービス(遊技媒体の提供)が可能と判定される。これにより、メダルサービス可否判定部268における初回のメダルサービスの実行の可否判定が容易になるという利点がある。
(第3実施形態)
図24は、第3実施形態のメダル提供装置で使用されるメダルサービスデータベースMSDBを示す。第3実施形態のメダル提供装置は、第1実施形態のメダル提供装置21と同じ構成を有する。そのため、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施形態のメダル提供装置では、図24に示すように、メダルサービスデータベースMSDBにおいて、第1実施形態のメダル提供装置21におけるメダル提供回数MSNに代えてメダル提供残数MSRNを使用した点が相違する。この場合、図12のステップS43に代えて、図25に示すステップS43Aが実行される。すなわち、ステップS43Aでは、メダル提供残回数MSRIが「0」であるか否かが判定される。メダル提供残回数MSRNが「0」である場合にはステップS44に進み、ステップS44においてメダルサービスの実行が不可と判定される。他方、メダル提供残回数MSRNが「0」でない場合にはステップS42に進み、ステップS42においてメダルサービスの実行が可能と判定される。
図11のステップS36では、メダルサービス制御部244のメダルサービス履歴情報更新部272がメダルサービス履歴情報MSHIを更新する。すなわち、図24のステップS41でメダルサービス履歴情報MSHIが存在しないと判定され、図11のステップS35でメダルサービスが実行された場合、メダルサービス制御部244のメダルサービス履歴情報更新部272が、メダルサービスが実行されたときのメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに追加されると共にメダル提供残回数MSRNにメダル提供許容回数MSMから「1」を減算した値を設定する。図12のステップS41でメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービスデータベースMSDBに存在すると判定され、図11のステップS35でメダルサービスが実行された場合、メダルサービス制御部244のメダルサービス履歴情報更新部272が、メダルサービスが実行されたときのメダルサービス受付情報MSRI(換言すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせ)に対応するメダルサービス履歴情報MSHIのメダル提供残回数MSRNから「1」を減算した値が新たなメダル提供残回数MSRNとして設定されて、メダルサービス履歴情報MSHIが更新される。これにより、メダルサービスデータベースMSDBのメダルサービス履歴情報MSHIを参照すれば、メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービスが提供されているか否かを判断できると共に、メダルサービスが実行された回数がメダル提供許容回数MSMに達しているか否かを判断することが可能となる。
第3実施形態のメダル提供装置においても、第1実施形態のメダル提供装置(遊技媒体提供装置)21と同様に、二次元コード読取装置(情報取得手段)224により複数の利用者に共通なメダルサービス情報(遊技媒体提供情報)MSIおよび複数の利用者のそれぞれを特定可能な利用者識別情報(識別情報)UIDが取得される。メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDが取得された場合、当該利用者識別情報UIDに基づいてメダル(遊技媒体)Mを提供する利用者を特定し、特定された利用者に対して当該メダルサービス情報MSIに対応するメダルMの提供の可否がメダルサービス可否判定部(遊技媒体提供可否判定手段)268により判定される。そして、メダルサービス可否判定部268の判定結果に基づいてメダルサービス情報MSIに含まれるメダルMの提供数MNに応じたメダルMの提供がメダル払出装置(遊技媒体提供手段)220により行われる。そのため、提供すべきメダル数MNを店舗毎に設定する必要がない。
また、メダルMの提供がなされた場合、当該メダルMの提供に対応するメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに基づいてメダルMが提供されたことを示すと共に当該組み合わせによりメダルMの提供が実行される毎に減算されるメダル提供残回数(計数値)MSRNを示すメダルサービス履歴情報(遊技媒体提供履歴情報)MSHIがメダルサービス履歴情報保持部(情報記憶手段)288に保持される。メダルサービス情報MSIはメダルMの提供を実行可能なメダル提供許容回数(遊技媒体提供許容回数)MSMをさらに含み、メダルサービス可否判定部268は、二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービス履歴情報保持部288に保持されている場合に、当該メダルサービス履歴情報MSHIにおけるメダル提供残回数MSRMが二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIのメダル提供許容回数MSMに達していることを示すまではメダルMの提供が可能と判定する。メダル提供許容回数MSMを適宜設定すれば、そのメダル提供許容回数MSMの範囲内でメダルMの提供が行われる。そのため、意図する範囲内でのみメダルMの重複提供が可能となり、意図ずる範囲を超えたメダルMの重複提供(すなわち、意図しないメダルMの重複提供)が効果的に防止される。これにより、意図しないメダルMの重複提供を防止しつつ、サービスの多様化が図れる。また、ゲーム場の店員が関与することなく自動でメダルMの提供サービスが実行されるため、コストの増加を抑制できると共に、利用者の利便性も向上する。
(第4実施形態)
図26は、本発明の第4実施形態のメダル提供装置21Aを構成するメダル預払機20Bを示す。メダル預払機20Bは、ICカード読取装置225を追加した点を除き、第1実施形態のメダル預払機20と同一である。そのため、図26において図5のメダル預払機20と同じ構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図26のメダル預払機20Bは、ICカード読取装置225をさらに有している。換言すれば、メダル提供装置21Aは、二次元コード読取装置224、ICカード読取装置225、制御装置228およびメダル払出装置220を含んでいる。ICカード読取装置225は、利用者が所持するカードCDがEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリを含む半導体集積回路(Integrated Circuit、以下ICという)が内蔵されたカード形の非接触式記録媒体である場合に使用される。ICカード読取装置225は、カードCDに記録されたカード識別情報を読み込むことにより、利用者を特定可能な利用者識別情報UIDを取得する。
第4実施形態のメダル提供装置21Aでは、二次元コード読取装置(第1情報取得手段)224により複数の利用者に共通なメダルサービス情報(遊技媒体提供情報)MSIが取得されると共に、ICカード読取装置(第2情報取得手段)225により複数の利用者のそれぞれを特定可能な利用者識別情報(識別情報)UIDが取得される。メダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDが取得された場合、当該利用者識別情報UIDに基づいてメダル(遊技媒体)Mを提供する利用者を特定し、特定された利用者に対して当該メダルサービス情報MSIに対応するメダルMの提供の可否がメダルサービス可否判定部(遊技媒体提供可否判定手段)268により判定される。そして、メダルサービス可否判定部268の判定結果に基づいてメダルサービス情報MSIに含まれるメダルMの提供数MNに応じたメダルMの提供がメダル払出装置(遊技媒体提供手段)220により行われる。そのため、提供すべきメダル数MNを店舗毎に設定する必要がない。
また、メダルMの提供がなされた場合、当該メダルMの提供に対応するメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに基づいてメダルMが提供されたことを示すと共に当該組み合わせによりメダルMの提供が実行される毎に加算されるメダル提供回数(計数値)MSNを示すメダルサービス履歴情報(遊技媒体提供履歴情報)MSHIがメダルサービス履歴情報保持部(情報記憶手段)288に保持される。メダルサービス情報MSIはメダルMの提供を実行可能なメダル提供許容回数(遊技媒体提供許容回数)MSMをさらに含み、メダルサービス可否判定部268は、二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIおよび利用者識別情報UIDの組み合わせに対応するメダルサービス履歴情報MSHIがメダルサービス履歴情報保持部288に保持されている場合に、当該メダルサービス履歴情報MSHIにおけるメダル提供回数MSMが二次元コード読取装置224により取得されたメダルサービス情報MSIのメダル提供許容回数MSMに達していることを示すまではメダルMの提供が可能と判定する。換言すれば、メダル提供許容回数MSMを適宜設定すれば、そのメダル提供許容回数MSMの範囲内でメダルMの提供が行われる。そのため、意図する範囲内でのみメダルMの重複提供が可能となり、意図ずる範囲を超えたメダルMの重複提供(すなわち、意図しないメダルMの重複提供)が効果的に防止される。これにより、意図しないメダルMの重複提供を防止しつつ、サービスの多様化が図れる。また、ゲーム場の店員が関与することなく自動でメダルMの提供サービスが実行されるため、コストの増加を抑制できると共に、利用者の利便性も向上する。
(変形例)
本発明は、上述した第1、第3および第4実施形態のメダル提供装置21、21Aおよび第2実施形態のメダル提供システム2に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、第1実施形態ではメダル預払機20にメダル提供装置21の機能を持たせているが、メダル貸し機10にメダル提供装置21の機能を持たせることも勿論可能である。すなわち、メダル貸し機10に二次元コード読取装置、メダルサービス制御部およびメダルサービス用情報保持部を追加することによりメダル提供装置を構成することができる。
また、第1実施形態のメダル提供装置21では、二次元コード読取装置224により利用者識別情報UIDを取得しているが、少なくとも利用者を特定可能な識別情報を取得できればよい。例えば、カードCDに一次元コードを記録して、一次元コードおよび二次元コードの双方を読み取り可能な読取装置を使用することもできる。さらに、第4実施形態のメダル提供装置(第2情報取得手段)21Aでは、ICカード読取装置225を使用しているが、カードCDに一次元コードを記録して、ICカード読取装置225に代えて一次元コード読取装置を第2情報取得手段とすることも可能である。あるいは、生体情報取得装置210で取得された生体情報BIを利用者識別情報UIDとして用いてもよい。
さらに、第2実施形態のメダル提供システム2においても、第3実施形態、第4実施形態および上記変形例を適宜に適用可能であることは勿論である。
また、第1、第3および第4実施形態のメダル提供装置21、21Aおよび第2実施形態のメダル提供システム2では、メダルMを払い出す(換言すれば、物理メダルMを払い出す)ことによりメダルサービスが行われているが、物理メダルの払い出しに代えて電子メダルをメダル預払機20、20A、20Bに預け入れられるようにしてもよい。その場合、メダルサービスとして物理メダルの払い出しと電子メダルの預け入れとを利用者が選択することができ、より多様なサービス形態を実現できる。これは、第2実施形態のメダル提供システム2のメダル預払機20Aにおいても適用可能である。