JP6754851B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の燃料タンクから内燃機関へと燃料を供給するための燃料供給装置に関する。
本出願人は、燃料タンク内の燃料を吸入フィルタを通じて燃料ポンプで吸い込んで吐出する燃料供給装置において、吸入フィルタの目詰まりを検知可能な構成を提案している(特許文献1参照)。
この燃料供給装置は、燃料ポンプ内で発生するベーパ(気体)を排出するためのベーパ排出孔が該燃料ポンプの下端面に形成され、前記ベーパ排出孔には管路であるベーパ排出通路が接続されると共に、前記ベーパ排出通路の上端には筒状のストレーナが設けられている。
燃料ポンプの吸入ポートに接続された吸入フィルタが異物等によって目詰まりが生じた場合に、ベーパ排出孔が負圧になる。そして、ベーパ排出通路によってベーパ排出孔を燃料タンク内における燃料液面よりも上方となる気相域と連通させることで、燃料タンク内のベーパ(気体)が、ベーパ排出通路及びベーパ排出孔を通じて燃料ポンプへと吸入され、該燃料ポンプから内燃機関のインジェクタへと供給される燃料へと混合することで、前記内燃機関の燃焼不良が生じて運転者に吸入フィルタの目詰まりを認知させることができる。
なお、燃料ポンプに気体が吸い込まれる際の最大燃料液面は、ストレーナの外周を囲む囲繞壁の上端の高さによって規定され、該囲繞壁より燃料液面が低いと燃料ポンプにベーパが吸い込まれる。
このように上述した燃料供給装置では、吸入フィルタの目詰まりを検知するためのベーパ排出通路を、燃料ポンプを内部に保持するハウジングとは別部材として設ける構成としているが、このベーパ排出通路を廃止することで構成をより簡素化して部品点数及び製造コストの削減を図りたいという要請がある。
特開2016−191339号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、簡素な構成でフィルタの目詰まりを検知することが可能な燃料供給装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の態様は、燃料を送出する送出管を有し燃料タンクのタンク開口を塞ぐベース部材と、
ベース部材に接続され燃料ポンプを重力方向下方から覆って内部に保持する筐体と、
筐体の外部に設けられ燃料ポンプのポンプ室に接続通路を介して連通するフィルタと、
を備え、
接続通路は、ポンプ室に接続され燃料を吸入する吸入口を有し、
筐体は、吸入口の挿入される連通孔を有し、吸入口に対して連通孔が圧入によって液密に接続されると共に、筐体の内部と外部とを連通する開口部を有し、
連通孔に吸入口が圧入によって液密に接続されることにより、開口部の重力方向下方に、開口部を介した筐体の外部との連通を除いて、筐体の外部と非連通な空間が筐体の内部に形成され、且つ、ポンプ室と連通した燃料ポンプのベーパ排出孔が、開口部よりも重力方向下方となる空間内に配置されると共に、
筐体は一部材からなり、燃料ポンプの外周に沿って断面円弧状に形成された円筒部と、円筒部の一部が燃料ポンプの径方向外側へと突出した膨出部とを備え、その内部に空間が設けられると共に、膨出部が燃料ポンプの軸方向に沿って形成され、開口部が、ポンプ室内に設けられるインペラと連結されたモータ部よりも上方に形成され、筐体において膨出部が円筒部と一体に形成され、円筒部内の空間と膨出部内の空間とが、軸方向の同一高さにおいて軸方向と直交する径方向に連通し、モータ部を収容する燃料ポンプのケーシングの外周は、膨出部内の空間に露出している。
本発明によれば、燃料タンクのタンク開口を塞ぐベース部材と、燃料ポンプを重力方向下方から覆うことで内部に保持しベース部材に接続される筐体と、筐体の外部に設けられ燃料ポンプのポンプ室に接続通路を介して連通するフィルタとを備え、この筐体には、接続通路の挿入される連通孔を有し、ポンプ室側となる燃料ポンプの底壁又は接続通路に対して連通孔が液密に接続される。
また、筐体には、その内部と外部とを連通する開口部を有し、開口部の重力方向下方となる位置に、連通孔を除いて筐体の外部と非連通な空間が形成され、ポンプ室と連通した燃料ポンプのベーパ排出孔が、開口部よりも重力方向下方となる空間内に配置されている。
従って、燃料供給装置を構成するフィルタが異物等によって目詰まりが生じた際、燃料ポンプの吸入作用下にベーパ排出孔が負圧となり、この際、燃料タンクの燃料液面が開口部の重力方向下端より低い場合、開口部を通じて筐体内へと流入した燃料がベーパ排出孔から吸入された後に、筐体と燃料ポンプとの間の空間を気相域とすることができる。
そのため、空間内の気体がベーパ排出孔から燃料ポンプ内へと吸入され、燃料と共に気体が内燃機関へと供給されることで燃焼不良が生じ、運転者がこの燃焼不良からフィルタの目詰まりを認知することができる。
その結果、ベーパ排出通路を別部品から構成していた従来の燃料供給装置と比較し、筐体と燃料ポンプとの間に設けた空間を利用して燃料ポンプのベーパ排出孔を気相域へと連通させることで、構成をより簡素化しつつフィルタの目詰まりを確実に検出することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、燃料供給装置を構成するフィルタが異物等によって目詰まりが生じた際、燃料タンクの燃料液面が開口部の重力方向下端より低い場合には、開口部を通じて筐体内へと流入した燃料が燃料ポンプの吸入作用下にベーパ排出孔から吸入された後に、筐体と燃料ポンプとの間の空間を気相域とすることができる。
その結果、空間内の気体がベーパ排出孔から燃料ポンプ内へと吸入され、燃料と共に気体が内燃機関へと供給されることで燃焼不良が生じ、運転者がこの燃焼不良からフィルタの目詰まりを認知することで、ベーパ排出通路を別部品から構成していた従来の燃料供給装置と比較し、より簡素な構成でフィルタの目詰まりを確実に検出することができ、部品点数及び製造コストの削減が可能となる。
本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の全体断面図である。 図1における筐体及び燃料ポンプとフィルタとの接続部位近傍を示す拡大断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 筐体のフィルタ接続部とフィルタとを分解した状態を示す分解斜視図である。
本発明に係る燃料供給装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置を示す。
この燃料供給装置10は、図1に示されるように、燃料タンク12の上壁12aに固定されるベース部材14と、該ベース部材14に接続される有底筒状の筐体16と、該筐体16の内部に収納される燃料ポンプ18と、該燃料ポンプ18の吸入口86に対して装着されるフィルタ20とを含む。なお、この燃料供給装置10は、そのフィルタ20が重力方向下方(矢印A方向)となるように燃料タンク12に対して取り付けられる。
ベース部材14は、燃料タンク12の上壁12aに開口したタンク開口22に装着され、該タンク開口22を閉塞する閉塞部24と、該閉塞部24に対して軸方向(矢印A方向)に突出して前記燃料タンク12内に挿入される筒状の本体部26と、該本体部26の内部に沿って形成される管路部28とを有している。
閉塞部24は、プレート状に形成され、後述する管路部28の燃料通路36と接続され燃料送出管(送出管)30が形成される。この燃料送出管30は、閉塞部24の上面から突出した後に、該閉塞部24と略平行に延在するように形成され、その先端には図示しない燃料チューブが接続されると共に、その内部には送出通路32が形成され燃料が送出される。
本体部26は、閉塞部24に対して所定高さだけ突出し、燃料タンク12の内側(矢印A方向)となる一端部が開口すると共に、その外周面には複数の係合孔34が形成されている。この係合孔34は、例えば、断面矩形状で本体部26の外周面を貫通し、且つ、該外周面の周方向に沿って互いに等間隔離間するように開口している。
管路部28は、ベース部材14の軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在し、その内部には燃料の流通する燃料通路36が形成される。この管路部28は、本体部26と略平行となるように閉塞部24から筐体16側(矢印A方向)に向かって円筒状に所定長さだけ延在し、その端部には後述する燃料ポンプ18の吐出口92が挿入される。一方、管路部28の他端部は、閉塞部24の略中央に接続され燃料送出管30と接続されることで、燃料通路36と送出通路32とが連通している。
また、管路部28の軸方向(矢印A、B方向)に沿った途中には、プレッシャレギュレータ38が装着され、燃料通路36から送出通路32を通じて内燃機関へと送出される燃料が余剰となった場合に、図示しない弁体が開放されることで該燃料通路36内の燃料を本体部26の内部から燃料タンク12内へと排出する。
そして、ベース部材14は、本体部26が燃料タンク12の外側からタンク開口22を通じて内部へと挿入されると共に、前記閉塞部24が前記燃料タンク12の上壁12aに当接した状態で図示しないボルトで該燃料タンク12へと固定される。
筐体16は、その他端部に形成されベース部材14の本体部26へと挿入される大径部40と、該大径部40の一端部側(矢印A方向)に形成された小径部42とを有している。
この大径部40の周面には、径方向外側に向かって突出した爪部44が形成され、この爪部44がベース部材14の本体部26に形成された係合孔34へとそれぞれ係合されることで、筐体16とベース部材14との軸方向(矢印A、B方向)への相対的な移動が規制された状態で連結される。すなわち、筐体16とベース部材14とが、係合孔34及び該係合孔34に係合される爪部44とからなるスナップフィット機構によって互いに接続される。
小径部42は、図1〜図3に示されるように、大径部40から離間する方向(矢印A方向)に向かって所定長さで延在し、大径部40と略同軸状に形成された円筒部46と、該円筒部46に対して径方向外側へと膨出した膨出部48とを有している。
円筒部46は、大径部40よりも小径な断面円弧状に形成され、その内部には燃料ポンプ18が収納されると共に、該燃料ポンプ18の外周面に沿うように形成される。そして、燃料ポンプ18の外周面と円筒部46との間には径方向に若干の間隙50が設けられ空間52が形成される。
膨出部48は、例えば、円筒部46の外縁部から径方向外側に向かって断面三角形状に突出して形成され(図3参照)、内部に収納される燃料ポンプ18との間に前記円筒部46と比べて大きな間隙50が設けられ空間52が形成される。すなわち、小径部42は、図3に示される筐体16の軸方向から見て、円筒部46の一部が径方向外側へと突出した膨出部48を有した形状で形成される。
また、図1に示されるように、小径部42と大径部40との境界部位には、筐体16の内部と外部とを連通する複数の開口部54が形成され、該開口部54は前記筐体16の周方向に沿って互いに離間するように設けられると共に、前記開口部54に対して重力方向下方(矢印A方向)となる位置に空間52が設けられている。換言すれば、空間52を内部に有した円筒部46及び膨出部48が小径部42の底部56から開口部54まで軸方向に沿って延在している。
さらに、フィルタ20側(矢印A方向)となる小径部42の底部56には、その中央に形成され後述する燃料ポンプ18の位置決めピン84が挿入されるピン穴58(図2参照)と、該ピン穴58の径方向外側に設けられたフィルタ接続部(接続部)60とを有し、前記ピン穴58は前記底部56において燃料ポンプ18から離間する方向(矢印A方向)に窪んで形成される。
フィルタ接続部60は、図1〜図4に示されるように、筐体16の軸方向(矢印A方向)に沿って所定長さだけ突出した筒状に形成され、その内部には軸方向に貫通した連通孔62が形成され、後述する燃料ポンプ18の吸入口86、フィルタ20のフィルタ吐出管96がそれぞれ挿入される。
また、フィルタ接続部60の下端部には、図4に示されるように、軸方向と直交する側面に開口した一対のクリップ孔64が形成されると共に、該フィルタ接続部60の中心に対してクリップ孔64とは反対側となる位置に係合溝(第2溝部)66が形成され、前記クリップ孔64には抜け止めクリップ(抜け止め部材)68が挿入される。
この抜け止めクリップ68は、例えば、線材を屈曲させることで二股状に形成され、その一端部に形成された略半円状の接続端70と、該接続端70に対して接続され他端部側へと延在し円弧状に張り出した一対の円弧部72と、該円弧部72に対して互いに離間する方向にそれぞれ延在した一対のクリップ端74とからなる。
燃料ポンプ18は、図1及び図2に示されるように、例えば、円筒状のケーシング76と、該ケーシング76の一端部側(矢印A方向)に収納されるポンプ部78と、該ケーシング76の他端部側(矢印B方向)に設けられ前記ポンプ部78によって吸い込まれた燃料を吐出する吐出部80とを含み、該ケーシング76の中央部には該ポンプ部78を駆動するモータ部(図示せず)が設けられる。
このケーシング76は円筒状に形成され、筐体16における小径部42の内部に収納されると共に、該筐体16の内周面との間に所定間隔の間隙50を有し、円筒部46と同軸状となるように配置される。
ポンプ部78は、図示しないポンプ室を内部に有したポンプカバー82を備え、該ポンプ室にはモータ部と連結されたインペラが回転自在に設けられると共に、フィルタ20側(矢印A方向)となるポンプカバー82の端部には、中央に形成される位置決めピン84と、該位置決めピン84の径方向外側に形成された吸入口86と、該ポンプ室からベーパ(気体成分)を排出するためのベーパ排出孔88とを有する。
この吸入口86は、フィルタ20側(矢印A方向)に向かって軸方向に突出した円筒状に形成されポンプ室の内部と連通すると共に、筐体16におけるフィルタ接続部60の連通孔62へと圧入されることで液密に保持される。
ベーパ排出孔88は、図1〜図3に示されるように、筐体16の底部56に臨むように開口し軸方向に延在することで前記ポンプ室と連通すると共に、該ベーパ排出孔88に対して径方向外側へ延在したベーパ案内溝90(図3参照)と接続される。このベーパ案内溝90は、ポンプカバー82においてケーシング76の外周側へと延在している。
一方、吐出部80は、図1に示されるように、ポンプ部78において圧縮された燃料の吐出される吐出口92を有し、該吐出口92がベース部材14側(矢印B方向)に向かって軸方向に突出し、燃料通路36へと挿入され接続されている。
フィルタ20は、図1、図2及び図4に示されるように、燃料中に含まれる不純物等を除去する目的で設けられ、例えば、厚さ寸法の小さな袋状に形成され、筐体16の一端部に臨み燃料供給装置10の軸方向(矢印A、B方向)と直交する方向に延在している。このフィルタ20には、筐体16側となる一方の端面にアタッチメント94が設けられ、該アタッチメント94には前記筐体16側(矢印B方向)に突出したフィルタ吐出管96が形成される。
フィルタ吐出管96は、その内部に形成され軸方向に貫通した通路98と、外周面に形成された環状のクリップ溝(第1溝部)100とを有し、前記クリップ溝100に近接したシール溝102に対してシール部材104が装着される。なお、この通路98は、フィルタ20の内部と連通している。
そして、フィルタ吐出管96は、筐体16の連通孔62に対して下方から挿入され、シール部材104が該連通孔62の内周面に当接することで液密に保持されると共に、該連通孔62を介して燃料ポンプ18の吸入口86と連通する。また、筐体16のフィルタ接続部60に抜け止めクリップ68が挿入され、その円弧部72がクリップ溝100に対して係合されることで、フィルタ吐出管96を介してフィルタ20が筐体16のフィルタ接続部60に対して接続される。
なお、燃料ポンプ18の吸入口86とフィルタ20のフィルタ吐出管96とは、上述したように筐体16の連通孔62に対してそれぞれ上方及び下方から挿入され内部で接続される場合に限定されるものではない。
例えば、吸入口86が連通孔62を通じて下方へと突出し、該連通孔62の外側で前記フィルタ吐出管96に対して接続される構成であってもよいし、反対に、前記フィルタ吐出管96が、前記連通孔62を通じて上方へと突出して該連通孔62の外側で前記吸入口86に対して接続される構成であってもよい。さらには、筐体16の連通孔62において吸入口86とフィルタ吐出管96とが直接接続されていてもよい。
本発明の実施の形態に係る燃料供給装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、筐体16に対してフィルタ20を取り付ける場合について説明する。
先ず、燃料ポンプ18を筐体16の内部に収納し、その吸入口86をフィルタ接続部60の連通孔62へと圧入した後に、フィルタ20を下方から筐体16の底部56へと接近させ、そのフィルタ吐出管96を前記連通孔62へと挿入する。
そして、フィルタ20は、アタッチメント94の一部がフィルタ接続部60の端部へと当接することで所定位置へと位置決めされ、筐体16におけるクリップ孔64及び係合溝66とフィルタ吐出管96のクリップ溝100とが互いに臨む位置となる。
最後に、筐体16の外側から抜け止めクリップ68のクリップ端74をクリップ孔64へと挿入し、その円弧部72をクリップ溝100へと係合させると共に、クリップ端74を係合溝66へと係合させることで、フィルタ20のフィルタ吐出管96がフィルタ接続部60の連通孔62へと挿入され、シール部材104が前記連通孔62の内周面に当接した状態で筐体16に対して接続され固定される。
そして、燃料ポンプ18の吸入口86が連通孔62へと圧入され、且つ、シール部材104を介してフィルタ吐出管96が前記連通孔62へと当接することで、それぞれ液密に接続される。
また、フィルタ20を交換する場合には、筐体16に対して挿入されている抜け止めクリップ68の接続端70を把持して外側へと引き抜くことで、前記筐体16に対する前記フィルタ20の接続状態を容易に解除し、前記フィルタ20を前記筐体16から離間させる方向へと移動させることで取り外すことができる。
次に、上述したように燃料ポンプ18とフィルタ20とが組み付けられた燃料供給装置10の動作について説明する。
先ず、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、燃料ポンプ18のモータ部が駆動することで、図示しないポンプ室内でインペラが回転し、このインペラの回転によって燃料タンク12内の燃料がフィルタ20を通じてフィルタ吐出管96の通路98から筐体16の連通孔62、燃料ポンプ18の吸入口86を通じてポンプ室内へと吸入される。
そして、燃料は、ポンプ室において燃料が周方向へと流れることで徐々に圧力が上昇すると共に、その気体成分がベーパ排出孔88を通じて外部へと排出された後、高圧となった燃料が吐出口92から燃料通路36へと吐出される。この燃料は、ベース部材14の燃料送出管30を通じて外部へと吐出され、図示しない燃料チューブを通じて内燃機関のインジェクタへと供給される。
この際、ベーパ排出孔88から排出された気体成分(ベーパ)は、ベーパ案内溝90を通じて筐体16と燃料ポンプ18との間に形成された間隙50及び空間52へと排出された後、筐体16の外周面に開口した開口部54から燃料タンク12内へと排出される。
次に、上述した燃料供給装置10において、異物等によって燃料タンク12内でフィルタ20に目詰まりが生じた場合には、燃料ポンプ18の吸入によってポンプ室と連通したベーパ排出孔88が負圧となる。この際、図1に示されるように、燃料タンク12における燃料液面Lが、筐体16の開口部54の重力方向下端よりも低い場合には、前記開口部54から筐体16内へと流入した燃料がベーパ排出孔88から吸入され、その後に筐体16と燃料ポンプ18との間の空間52が気相域となる。
そのため、ベーパ排出孔88から空間52内の気体が燃料ポンプ18内へと吸入され、吐出口92から燃料通路36、送出通路32及び燃料チューブを通じて内燃機関へと供給されることで、空気の混合された燃料によって燃焼不良になり、それによって運転者がフィルタ20の目詰まりを認知することができる。
以上のように、本実施の形態では、燃料ポンプ18の収納される筐体16に燃料タンク12と連通した開口部54を設け、この開口部54よりも重力方向下方(矢印A方向)において、筐体16における小径部42と燃料ポンプ18との間に所定容積となる空間52が設けられると共に、前記燃料ポンプ18のポンプ室からベーパを排出するためのベーパ排出孔88を前記開口部54よりも重力方向下方となるように配置している。
これにより、燃料供給装置10を構成するフィルタ20が異物等によって目詰まりが生じた際、燃料ポンプ18の吸入作用下にベーパ排出孔88が負圧となるが、燃料タンク12の燃料液面Lが開口部54の重力方向下端より低い場合には、前記開口部54から前記筐体16内へと流入した燃料がベーパ排出孔88から吸入された後は、筐体16と燃料ポンプ18との間の空間52が気相域となる。
そのため、空間52内の気体がベーパ排出孔88から燃料ポンプ18内へ吸入され、それに伴って、前記気体が燃料と共に内燃機関へと供給されることで燃焼不良を引き起こすこととなり、運転者がこの燃焼不良からフィルタ20の目詰まりを認知することができる。
その結果、燃料供給装置10において、筐体16と燃料ポンプ18との間に設けた空間52を利用して燃料ポンプ18のベーパ排出孔88を気相域へと連通させることを可能としているため、ベーパ排出孔を燃料タンク内における燃料液面よりも上方となる気相域と連通させるベーパ排出通路を、燃料ポンプを内部に保持するハウジングと別部品で構成していた従来の燃料供給装置と比較して構成を簡素化しながらフィルタ20の目詰まりを確実に検出することができる。これにより、燃料供給装置10における部品点数及び製造コストの削減も可能となる。
また、筐体16における開口部54の重力方向下端となる位置を該筐体16の軸方向(矢印A、B方向)に調整するだけで、フィルタ20目詰まりが生じた際に、気体が燃料ポンプ18へと吸い込まれる燃料タンク12の最大燃料液面を容易に調整することが可能となる。
さらに、筐体16において、燃料ポンプ18の外周面に沿って断面円弧状に形成された円筒部46と、該円筒部46に対して前記燃料ポンプ18の径方向外側へ突出した膨出部48とを備えているため、前記円筒部46によって前記燃料ポンプ18の外周側を保持することができると共に、前記筐体16と前記燃料ポンプ18との間の空間52の容積を膨出部48によって十分に確保することができる。
そのため、フィルタ20の目詰まりが生じていない場合に、ベーパ排出孔88からベーパを含む燃料を十分な空間52を通じて開口部54から燃料タンク12内へと排出することができ、さらに燃料の高温時においてベーパが大量に排出された場合でも、該ベーパを外部へと容易に排出して燃料ポンプ18の吐出能力を維持できる。
さらにまた、燃料ポンプ18の吸入口86とフィルタ20のフィルタ吐出管96とが、筐体16の底部56に形成されたフィルタ接続部60を介して互いに接続され、前記吸入口86が前記フィルタ接続部60の連通孔62へと圧入され、前記フィルタ吐出管96はシール部材104を介して前記連通孔62へと挿入されている。そのため、吸入口86及びフィルタ吐出管96がフィルタ接続部60に対して液密に接続され、空間52を密封することが可能となる。
またさらに、フィルタ吐出管96の外周面にクリップ溝100が形成され、筐体16のフィルタ接続部60には、前記フィルタ吐出管96を接続した際にクリップ溝100に対向する部位にクリップ孔64及び係合溝66が形成され、前記クリップ孔64へと挿入された抜け止めクリップ68を前記クリップ溝100及び係合溝66へと係合させている。
これにより、抜け止めクリップ68をクリップ溝100及び係合溝66へと係合させることで、フィルタ20に設けられたフィルタ吐出管96が筐体16のフィルタ接続部60に対して脱抜することなく容易且つ確実に接続され、且つ、前記抜け止めクリップ68を前記クリップ溝100及び係合溝66から抜くことにより、フィルタ接続部60に対するフィルタ吐出管96の接続状態を容易に解除できるため、フィルタ20の交換が容易である。
なお、本発明に係る燃料供給装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…燃料供給装置 12…燃料タンク
14…ベース部材 16…筐体
18…燃料ポンプ 20…フィルタ
46…円筒部 48…膨出部
50…間隙 52…空間
54…開口部 60…フィルタ接続部
62…連通孔 68…抜け止めクリップ
80…吐出部 82…ポンプカバー
86…吸入口 88…ベーパ排出孔
90…ベーパ案内溝 92…吐出口
96…フィルタ吐出管

Claims (1)

  1. 燃料を送出する送出管を有し燃料タンクのタンク開口を塞ぐベース部材と、
    前記ベース部材に接続され燃料ポンプを重力方向下方から覆って内部に保持する筐体と、
    前記筐体の外部に設けられ前記燃料ポンプのポンプ室に接続通路を介して連通するフィルタと、
    を備え、
    前記接続通路は、前記ポンプ室に接続され前記燃料を吸入する吸入口を有し、
    前記筐体は、前記吸入口の挿入される連通孔を有し、前記吸入口に対して前記連通孔が圧入によって液密に接続されると共に、前記筐体の内部と外部とを連通する開口部を有し、
    前記連通孔に前記吸入口が圧入によって液密に接続されることにより、該開口部の重力方向下方に、前記開口部を介した前記筐体の外部との連通を除いて、前記筐体の外部と非連通な空間が該筐体の内部に形成され、且つ、前記ポンプ室と連通した前記燃料ポンプのベーパ排出孔が、前記開口部よりも重力方向下方となる前記空間内に配置されると共に、
    前記筐体は一部材からなり、前記燃料ポンプの外周に沿って断面円弧状に形成された円筒部と、該円筒部の一部が前記燃料ポンプの径方向外側へと突出した膨出部とを備え、その内部に前記空間が設けられると共に、前記膨出部が前記燃料ポンプの軸方向に沿って形成され、前記開口部が、前記ポンプ室内に設けられるインペラと連結されたモータ部よりも上方に形成され、前記筐体において前記膨出部が前記円筒部と一体に形成され、前記円筒部内の空間と前記膨出部内の空間とが、前記軸方向の同一高さにおいて該軸方向と直交する径方向に連通し、前記モータ部を収容する前記燃料ポンプのケーシングの外周は、前記膨出部内の前記空間に露出している、燃料供給装置。
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