JP2013199914A - エンジン用燃料ポンプモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】電動モータ,高圧フィルタ及び低圧フィルタをスペース効率良く配置してコンパクトなエンジン用燃料ポンプモジュールを提供する。
【解決手段】モジュールケース11に,燃料ポンプ3を収容する円筒状の第1ハウジング15と,高圧フィルタ4を収容する第2ハウジング16とを隣接させて一体に形成し,燃料ポンプ3の下端部をモジュールベース1に支承させる一方,第2ハウジング16に収容される高圧フィルタ4の上端部を,第2ハウジング16の収容口16aを閉鎖するフィルタ蓋部材22で押え,第2ハウジング16の底部と,その下方のモジュールベース1との間に画成されて燃料タンクT内と連通する低圧フィルタ室24に低圧フィルタ2を配設し,第2ハウジング16内を,高圧フィルタ4のフィルタエレメント35により外側の未浄化室40aと内側の浄化室40bとに区画し,モジュールケース11の上部に,燃料ポンプ3上部の吐出ポート29を未浄化室40aに連通する連通路32を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は,エンジンの燃料噴射弁に浄化した高圧の燃料を供給するエンジン用燃料ポンプモジュールに関し,特に,燃料タンクの底板の開口部を閉鎖するように前記底板に接合されるモジュールベースに,燃料タンク内に配置される低圧フィルタと,この低圧フィルタを通して燃料タンク内の燃料を吸入する円筒状で縦置きの燃料ポンプと,この燃料ポンプの吐出燃料を濾過する円筒状で縦置きの高圧フィルタとを取り付け,前記モジュールベースに,前記高圧フィルタからの濾過燃料をエンジン側へ導出する燃料導出管を形成してなる,エンジン用燃料ポンプモジュールの改良に関する。
かゝるエンジン用燃料ポンプモジュールは,下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
WO99/25975号公報
上記特許文献1に記載されるエンジン用燃料ポンプモジュールでは,モジュールベース上で電動モータ,低圧フィルタ及び高圧フィルタの三者を横並びに配列しているので,その配列方向に燃料ポンプモジュールが大型化し,燃料タンクの底板には,上記三者を燃料タンク内に挿入するための開口部を大きく形成しなければならない。しかしながら,燃料タンクの剛性を考慮すると,その開口部はできるだけ小さい方が好ましい。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,電動モータ,高圧フィルタ及び低圧フィルタをスペース効率良く配置してコンパクトな前記エンジン用燃料ポンプモジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,燃料タンクの底板の開口部を閉鎖するように前記底板に接合されるモジュールベースに,燃料タンク内に配置される低圧フィルタと,この低圧フィルタを通して燃料タンク内の燃料を吸入する円筒状で縦置きの燃料ポンプと,この燃料ポンプの吐出燃料を濾過する円筒状で縦置きの高圧フィルタとを取り付け,前記モジュールベースに,前記高圧フィルタからの濾過燃料をエンジン側へ導出する燃料導出管を形成してなる,エンジン用燃料ポンプモジュールにおいて,前記モジュールベースの上部に連結されるモジュールケースに,前記燃料ポンプを収容すべく下面に第1収容口を有する円筒状の第1ハウジングと,前記高圧フィルタを収容すべく上面に第2収容口を有する第2ハウジングとを相互に並べて一体に形成し,前記第1ハウジングに収容される前記燃料ポンプの下端部を前記モジュールベースに支承させる一方,前記第2ハウジングに収容される前記高圧フィルタの上端部を,前記第2収容口を閉鎖するフィルタ蓋部材で位置決めし,前記第2ハウジングの底部と,その下方のモジュールベースとの間に画成されて燃料タンク内と連通する低圧フィルタ室に低圧フィルタを配設し,前記第2ハウジング内を,前記高圧フィルタの筒状のフィルタエレメントにより外側の未浄化室と内側の浄化室とに区画し,前記モジュールケースの上部に,前記燃料ポンプ上部の吐出ポートを前記未浄化室に連通する連通路を形成し,前記モジュールケースの底部に,前記浄化室に開口するフィルタ出口管を形成し,このフィルタ出口管に嵌合して連通する内方延長管を前記燃料導出管の内端に連設したことを第1の特徴とする。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記モジュールベースに前記燃料タンクの内部底面より低い燃料溜まりを形成すると共に,前記第2ハウジングの底部を第1ハウジングの下面より上方へオフセットして,その第2ハウジングの底部と前記燃料溜まりとの間に画成される前記低圧フィルタ室に前記低圧フィルタを配置したことを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,モジュールベースに連結されるモジュールケースに,燃料ポンプを収容すべく下面に第1収容口を有する円筒状の第1ハウジングと,高圧フィルタを収容すべく上面に第2収容口を有する第2ハウジングとを相互に並べて一体に形成し,第2ハウジングの底部と,その下方のモジュールベースとの間に画成されて燃料タンク内と連通する低圧フィルタ室に低圧フィルタを配設したので,第1ハウジングと第2ハウジングとは,低圧フィルタに邪魔されることなく隣接配置することが可能となり,燃料ポンプモジュールを,第1及び第2ハウジングの配列方向において大幅にコンパクト化することができる。
また第2ハウジング内を,高圧フィルタの筒状のフィルタエレメントにより外側の未浄化室と内側の浄化室とに区画する一方,高圧フィルタの上端部を,第2収容口を閉鎖するフィルタ蓋部材で位置決めし,モジュールケースの上部に,燃料ポンプの吐出ポートを,フィルタエレメント外側の未浄化室に連通する連通路を形成したので,連通路の短縮化を図ることができ,燃料ポンプモジュールの製作性及び組立性が良好となる。しかもフィルタエレメント外側の未浄化室に開口する連通路は,高圧フィルタの上面より下方に配置することができるので,高圧フィルタの内側を未浄化室として,燃料ポンプの吐出ポートと未浄化室間を連通する連通路を高圧フィルタの上方に配置した従来のものに比して,燃料ポンプモジュールの全高を低く抑え,そのコンパクト化を図ることができる。
さらにモジュールケースの底部に,フィルタエレメント内側の浄化室に開口するフィルタ出口管を形成し,このフィルタ出口管に嵌合して連通する内方延長管を,モジュールベースの燃料導出管の内端に連設したので,モジュールケースと,モジュールベースの支持筒部との嵌合と共に,フィルタ出口管と内方延長管との嵌合を行うことができ,組立性が一層良好となる。
本発明の第2の特徴によれば,モジュールベースに前記燃料タンクの内部底面より低い燃料溜まりを形成すると共に,前記第2ハウジングの底部を第1ハウジングの下面より上方へオフセットして,その第2ハウジングの底部と前記燃料溜まりとの間に画成される前記低圧フィルタ室に前記低圧フィルタを配置したことで,低圧フィルタ室の容量を極力大きくして,比較的大型の低圧フィルタの収容を可能にすると共に,燃料タンク内の燃料残量が少なくなった場合でも,また自動二輪車の急発進時,登坂時,ローリング時でも,燃料溜まりに燃料を保持することができ,燃料ポンプに対する燃料切れを防ぐことができる。
しかも第2ハウジングの底部を第1ハウジングの下面より上方へオフセットしても,モジュールベースの燃料溜まりの存在により,上記オフセットの量を極力小さくして燃料ポンプモジュールの全高の増加を抑えることができる。
本発明に係るエンジン用燃料ポンプモジュールの縦断側面図。 図1の2−2線断面図。 図1の3−3線断面図。
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
図1及び図2において,Tは自動二輪車の燃料タンクを示し,その内部には,燃料タンクTの底板,即ちタンク底板Taに設けられる開口部6から挿入される燃料ポンプモジュールMが配置される。この燃料ポンプモジュールMは,燃料タンクT内の燃料を加圧,浄化してエンジンの燃料噴射弁Iに供給するもので,モジュールベース1,モジュールケース11,低圧フィルタ2,電動式の燃料ポンプ3,高圧フィルタ4及びレギュレータ5を主たる構成要素とする。その各要素について順次説明する。
先ず,モジュールベース1は合成樹脂製であって,タンク底板Taの開口部6を下方から閉鎖し得る蓋板部1aと,この蓋板部1aの上面より起立して前記開口部6に嵌合する支持筒部1bとで構成され,蓋板部1aは,タンク底板Taの外面にシール部材7を介して重ねられ,その外周部が,タンク底板Taと,それに締結される押えリング8とで挟持される。押えリング8は,タンク底板Taの内面に溶接される袋ナット9に螺着されるボルト10によりタンク底板Taに締結される。
蓋板部1aの中心部には,タンク底板Taの内面より低い燃料溜まり12が形成され,また蓋板部1aの下面には,前記燃料噴射弁Iに連なる燃料分配管13を接続する燃料導出管14が一体に突設される。
図3に示すように,互いに嵌合する前記開口部6及び支持筒部1bは,それぞれ横断面長円形をなしており,支持筒部1bの内周にその上方からモジュールケース11が嵌合される。上記長円形の開口部6は,その長径が自動二輪車の前後方向を向くようにタンク底板Taに穿設される。
再び図1及び図2において,モジュールケース11は合成樹脂製である。このモジュールケース11には,円筒状で縦置きの第1ハウジング15と,この第1ハウジング15に共通隔壁17を挟んで隣接する,同じく円筒状で縦置きの第2ハウジング16とが一体に形成される。第1ハウジング15には,その下面に開口する第1収容口15aから円筒状の燃料ポンプ3が収容され,第2ハウジング16は,その上面に開口する第2収容口16aから円筒状の高圧フィルタ4が収容される。
支持筒部1bには,モジュールケース11の下端部を受け止める段部19が形成されており,この段部19にモジュールケース11が当接した状態では,第1ハウジング15に収容された燃料ポンプ3の下端部が蓋板部1aで支承されるようになっており,また支持筒部1bに設けられる係止孔20と,モジュールケース11の外側面に突設される係止爪21との弾性係合により,モジュールベース1とモジュールケース11とが相互に着脱可能に結合される。
また第2収容口16aは,高圧フィルタ4を上方より押えるフィルタ蓋部材22により閉鎖される。
第2ハウジング16の底部は,第1ハウジング15の下面より上方へオフセット23しており,これにより第2ハウジング16の底部と,蓋板部1aの前記燃料溜まり12との間に低圧フィルタ室24が画成され,この低圧フィルタ室24に,燃料ポンプ3の一側面に隣接する低圧フィルタ2が配置される。支持筒部1bには,燃料タンクTの内部を低圧フィルタ室24に連通する通孔25が設けられる。
低圧フィルタ2には,上方に向かって開口するL字導管27が連結されており,このL字導管27は,燃料ポンプ3の下端面より突出した吸入ポート28の外周に嵌合される。L字導管27は,その側面に突出するブラケット27aを有しており,このブラケット27aは,燃料ポンプ3の下端面に突設される位置決め突起30の外周に嵌合されると共に,その下面がモジュールベース1の蓋板部1aにより支承される。こうして低圧フィルタ2は燃料ポンプ3の吸入ポート28に連結される。その際,L字導管27は,その低圧フィルタ2に接続される入口が自動二輪車の後方を向くように配置される。こうすることで,燃料タンクT内の燃料残量が少なくなった場合でも,自動二輪車の加速時,後方上向き傾斜となる燃料液面下にL字導管27の入口を置き続けることができ,燃料ポンプ3に対する燃料切れを防ぐことができる。
第1ハウジング15の天井壁には,燃料ポンプ3の上端面より突出する吐出ポート29が嵌挿される吐出ポート受け入れ孔31と,前記吐出ポート29を第2ハウジング16に連通すべく,横方向に延び連通路32とが設けられる。この連通路32の,モジュールケース11外側面に開口する成形口33は,モジュールケース11に嵌装,固着されるプラグ34により閉塞される。
高圧フィルタ4は,蛇腹円筒状のフィルタエレメント35(図3参照)と,このフィルタエレメント35の上端及び下端にそれぞれ接着される上部及び下部端板36,37とで構成される。これら上部及び下部端板36,37は,フィルタエレメント35内に突入する上部及び下部連結ボス36a,37aをそれぞれ有している。また第2ハウジング16の底部には,それを上下に貫通するフィルタ出口管39が一体に形成されており,このフィルタ出口管39の上部外周に前記下部連結ボス37aがシール部材38を介して嵌合される。而して,第2ハウジング16は,フィルタエレメント35により,外側の未浄化室40aと内側の浄化室40bとに区画され,前記連通路32の下流端は外側の未浄化室40aに開口する。
前記フィルタ蓋部材22は合成樹脂製で環状をなしており,その外周及び内周には,外筒部22a及び内筒部22bが形成されている。その外筒部22aは,高圧フィルタ4の上部端板36を押えるように前記第2収容口16aに第1シール部材41を介して嵌合され,内筒部22bは,前記上部端板36の上部連結ボス36aの内周面に第2シール部材42を介して嵌合される。このフィルタ蓋部材22は,第1クリップ45によってモジュールケース11に着脱可能に結合される。
また前記フィルタ蓋部材22の上面には,内筒部22bより大径でそれと同心のレギュレータ保持筒47が一体に突設されており,このレギュレータ保持筒47から内筒部22bにわたり円筒状のレギュレータ5が嵌装される。このレギュレータ5の外周には,内筒部22bの内周面に密接する第3シール部材43が装着されている。レギュレータ5は,第2クリップ46によりレギュレータ保持筒47に着脱可能に結合される。レギュレータ5は,前記浄化室40bの圧力を所定値に調整するもので,その側面には余剰圧燃料を燃料タンクT内に還流させる燃料戻し管5aが突設されている。
モジュールベース1の前記燃料導出管14には,その内端から第2ハウジング16の前記フィルタ出口管39に向かって突出する内方延長管14aが一体に連設され,この内方内方延長管14aに前記フィルタ出口管39がシール部材48を介して嵌合され,これによって高圧フィルタ4内の浄化室40bは燃料導出管14に連通する。
前記フィルタ蓋部材22をモジュールケース11に結合する前記第1クリップ45には,第1及び第2ハウジング15,16間の中間部上方において,前記燃料戻し管5aの出口に対峙する誘導壁片50が形成される。この誘導壁片50はフィルタ蓋部材22の上面に一体に突設することもできる。
また図3に示すように,モジュールベース1の横断面長円形の支持筒部1bと,隣接結合した円筒状の第1及び第2ハウジング16との間には,支持筒部1bの短径方向に並ぶ概ね三角状の一対の開口51が存在し,これら開口51は,前記低圧フィルタ室24に通じている。燃料タンクT内の燃料液面が,モジュールベース1の支持筒部1bの上端以下に低下したとき,燃料戻し管5aから放出される余剰圧燃料は,誘導壁片50に衝突して上記開口51へ流れ落ち,低圧フィルタ室24を満たすようになっている。
次に,この実施形態の作用について説明する。
エンジン用燃料ポンプモジュールMの組み立てに当たっては,最初にモジュールケース11の第1ハウジング15に燃料ポンプ3を第1収容口から嵌装し,また第2ハウジング16に高圧フィルタ4を第2収容口16aから嵌装し,第2収容口16aにフィルタ蓋部材22を嵌合し,それを第1クリップ45により第2ハウジング16に結合する。フィルタ蓋部材22には,予めレギュレータ5を装着しておく。次いで,低圧フィルタ2のL字導管27を燃料ポンプ3の吸入ポート28外周に嵌合する。
次に,燃料ポンプ3の第1ハウジング15からの脱落を防ぐように,第1収容口15aを上向きにした状態で,その第1収容口15aを覆うように,モジュールケース11の支持筒部1bをモジュールケース11の外周に嵌合する。そして,第2ハウジング16の底部が支持筒部1bの段部19に当接し,燃料ポンプ3の下面がモジュールベース1の蓋板部1aに支承され,また燃料ポンプ3及びL字導管27のブラケット27aがモジュールケース11の蓋板部1aに当接すると,モジュールケース11外周の係止爪21が支持筒部1bの係止孔20に弾性係合して,モジュールケース11は支持筒部1bと連結される。その際,高圧フィルタ4の浄化室40bに開口する第2ハウジング16のフィルタ出口管39と,モジュールベース1の燃料導出管14の内方延長管14aとがシール部材48を介して自動的に相互に嵌合される。
こうして組み立てられた燃料ポンプモジュールMは,レギュレータ5を先頭にして燃料タンクTの底板Taの開口部6から燃料タンクT内に挿入していき,モジュールベース1の支持筒部1bを開口部6に嵌合する。そして,モジュールベース1の蓋板部1aの外周部をシール部材7を介してタンク底板Taに重ね,その外周部を押える押えリング8を,タンク底板Ta内面の袋ナット9に螺合するボルト10によりタンク底板Taへ締結する。
燃料タンクTに燃料が充分に満たされた状態では,第1及び第2ハウジング15,16にそれぞれ収容された燃料ポンプ3及び高圧フィルタ4は,燃料液面下に沈んでおり,その燃料はモジュールベース1の支持筒部1bの通孔25を通して低圧フィルタ室24をも満たしている。したがって,電動式の燃料ポンプ3に通電してこれを作動すれば,低圧フィルタ室24の燃料が低圧フィルタ2に濾過されながら燃料ポンプ3の吸入ポート28に吸い上げられ,加圧されて吐出ポート29から,モジュールケース11上部の連通路32を経て,第2ハウジング16内の高圧フィルタ4外周の未浄化室40aへと圧送され,フィルタエレメント35を,その内側の浄化室40bへと通過することで浄化された後,第2ハウジング16下部のフィルタ出口管39から,内方延長管14aを経て燃料導出管14へと移り,燃料分配管13を介してエンジンの燃料噴射弁Iに供給される。
その間に,浄化室40bの圧力が所定値以上になると,レギュレータ5が開弁して浄化室40bの余剰圧燃料を燃料戻し管5aから放出して,浄化室40bの圧力,即ち燃料噴射弁Iへの燃料供給圧力を所定値に調整する。
燃料タンクT内の燃料液面が,モジュールベース1の支持筒部1bの上端以下に低下したとき,燃料戻し管5aから放出される余剰圧燃料は,誘導壁片50に衝突して,モジュールベース1の支持筒部と,モジュールケース11との嵌合部に形成される概ね三角状の一対の開口51へ流れ落ち,低圧フィルタ室24を直ちに満たすことができ,燃料ポンプ3に対する燃料切れを防ぐことができる。
このようなエンジン用燃料ポンプモジュールMにおいて,モジュールベース1の上部に連結されるモジュールケース11に,燃料ポンプ3を収容すべく下面に第1収容口15aを有する円筒状の第1ハウジング15と,高圧フィルタ4を収容すべく上面に第2収容口16aを有する第2ハウジング16とを相互に隣接させて一体に形成し,前記第2ハウジング16の底部と,その下方のモジュールベース1との間に画成されて燃料タンクT内と連通する低圧フィルタ室24に低圧フィルタ2を配設したので,燃料ポンプ3を収容する第1ハウジング15と,高圧フィルタ4を収容する第2ハウジング16とは,低圧フィルタ2に邪魔されることなく隣接配置することが可能となり,燃料ポンプモジュールMを,第1及び第2ハウジング15,16の配列方向において大幅にコンパクト化することができる。
また第2ハウジング16内を,高圧フィルタ4の筒状のフィルタエレメント35により外側の未浄化室40aと内側の浄化室40bとに区画する一方,高圧フィルタ4の上端部を,第2収容口16aを閉鎖するフィルタ蓋部材22で押え,前記モジュールケース11の上部に,燃料ポンプ3の吐出ポート29を,フィルタエレメント35外側の未浄化室40aに連通する連通路32を形成したので,連通路32の短縮化とフィルタ蓋部材22の小部品化を図ることができ,燃料ポンプモジュールMの製作性及び組立性が良好となる。しかもフィルタエレメント35外側の未浄化室40aに開口する連通路32は,高圧フィルタ4の上面より下方に配置することができるので,高圧フィルタの内側を未浄化室として,燃料ポンプの吐出ポートと未浄化室間を連通する連通路を高圧フィルタの上方に配置した従来のものに比して,燃料ポンプモジュールMの全高を低く抑え,そのコンパクト化を図ることができる。
さらにモジュールケース11の底部に,フィルタエレメント35内側の浄化室40bに開口するフィルタ出口管39を形成し,このフィルタ出口管39に嵌合して連通する内方内方延長管14aを,モジュールベース1の燃料導出管14の内端に連設したので,モジュールケース11と,モジュールベース1の支持筒部1bとの嵌合と共に,フィルタ出口管39と内方延長管14aとの嵌合を行うことができ,組立性が一層良好となる。
またモジュールベース1には,燃料タンクTの内部底面より低い燃料溜まり12を形成すると共に,第2ハウジング16の底部を第1ハウジング15の下面より上方へオフセット23して,その第2ハウジング16の底部と燃料溜まり12との間に画成される低圧フィルタ室24に低圧フィルタ2を配置したので,低圧フィルタ室24の容量を極力大きくして,比較的大型の低圧フィルタ2の収容を可能にすると共に,燃料タンクT内の燃料残量が少なくなった場合でも,また自動二輪車の急発進時,登坂時,ローリング時でも,燃料溜まり12に燃料を保持することができ,燃料ポンプ3に対する燃料切れを防ぐことができる。しかも第2ハウジング16の底部を第1ハウジング15の下面より上方へオフセット23しても,モジュールベース1の燃料溜まり12の存在により,上記オフセット23の量を極力小さくして燃料ポンプモジュールMの全高の増加を抑えることができる。
また環状のフィルタ蓋部材22の外周には,第2収容口16aに第1シール部材41を介して嵌合する外筒部22aを,またその内周には,高圧フィルタ4の上部連結ボス36aに第2シール部材42を介して嵌合する内筒部22bをそれぞれ形成し,その内筒部22bに,浄化室40bの圧力を調整するレギュレータ5を第3シール部材43を介して嵌合したので,フィルタ蓋部材22は,高圧フィルタ4の位置決めと押えを行いながら,レギュレータ5を保持することになり,多様の役割を果たすことで,構造の簡素化に寄与し得る。
その際,高圧フィルタ4において,フィルタエレメント35内に突入した上部端板36の,上部連結ボス36aには,フィルタ蓋部材22の内筒部22bが第2シール部材42を介して嵌合し,その内筒部22bの内周にレギュレータ5の下部が第3シール部材43を介して嵌合するので,レギュレータ5を高圧フィルタ4に充分近接させ,レギュレータ5の,フィルタ蓋部材22上方への突出長さを短くして,燃料ポンプモジュールMの全高の増加を抑えることができる。そしてフィルタ蓋部材22周りのシールを第1シール部材41により,また内筒部22b及び高圧フィルタ4間のシールを第2シール部材42により,また内筒部22b及びレギュレータ5間のシールを第3シール部材43によりそれぞれ確実に行うことができる。
モジュールベース1に支持されるモジュールケース11の曲げ剛性は,第1及び第2ハウジング15,16の配列方向において特に大であるところ,第1及び第2ハウジング15,16は,自動二輪車の前後方向に配列されるので,自動二輪車の急加減速時,第1及び第2ハウジング15,16自体の慣性力や,燃料の慣性力に対して大なる抗力を発揮することができ,その耐久性を確保することができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,本発明の燃料ポンプモジュールMは,自動車その他の車両のエンジン用とすることもできる。
M・・・・・燃料ポンプモジュール
1・・・・・モジュールベース
2・・・・・低圧フィルタ
3・・・・・燃料ポンプ
4・・・・・高圧フィルタ
5・・・・・レギュレータ
6・・・・・開口部
11・・・・モジュールケース
12・・・・燃料溜まり
14・・・・燃料導出管
15・・・・第1ハウジング
15a・・・第1収容口
16・・・・第2ハウジング
16a・・・第2収容口
22・・・・フィルタ蓋部材
22a・・・外筒部
22b・・・内筒部
23・・・・オフセット
24・・・・低圧フィルタ室
29・・・・吐出ポート
32・・・・連通路
35・・・・フィルタエレメント
40a・・・未浄化室
40b・・・浄化室
41・・・・第1シール部材
42・・・・第2シール部材
43・・・・第3シール部材

Claims (2)

  1. 燃料タンク(T)の底板(Ta)の開口部(6)を閉鎖するように前記底板(Ta)に接合されるモジュールベース(1)に,燃料タンク(T)内に配置される低圧フィルタ(2)と,この低圧フィルタ(2)を通して燃料タンク(T)内の燃料を吸入する円筒状で縦置きの燃料ポンプ(3)と,この燃料ポンプ(3)の吐出燃料を濾過する円筒状で縦置きの高圧フィルタ(4)とを取り付け,前記モジュールベース(1)に,前記高圧フィルタ(4)からの濾過燃料をエンジン側へ導出する燃料導出管(14)を形成してなる,エンジン用燃料ポンプモジュールにおいて,
    前記モジュールベース(1)の上部に連結されるモジュールケース(11)に,前記燃料ポンプ(3)を収容すべく下面に第1収容口(15a)を有する円筒状の第1ハウジング(15)と,前記高圧フィルタ(4)を収容すべく上面に第2収容口(16a)を有する第2ハウジング(16)とを相互に並べて一体に形成し,
    前記第1ハウジング(15)に収容される前記燃料ポンプ(3)の下端部を前記モジュールベース(1)に支承させる一方,前記第2ハウジング(16)に収容される前記高圧フィルタ(4)の上端部を,前記第2収容口(16a)を閉鎖するフィルタ蓋部材(22)で位置決めし,
    前記第2ハウジング(16)の底部と,その下方のモジュールベース(1)との間に画成されて燃料タンク(T)内と連通する低圧フィルタ室(24)に低圧フィルタ(2)を配設し,
    前記第2ハウジング(16)内を,前記高圧フィルタ(4)の筒状のフィルタエレメント(35)により外側の未浄化室(40a)と内側の浄化室(40b)とに区画し,
    前記モジュールケース(11)の上部に,前記燃料ポンプ(3)上部の吐出ポート(29)を前記未浄化室(40a)に連通する連通路(32)を形成し,
    前記モジュールケース(11)の底部に,前記浄化室(40b)に開口するフィルタ出口管(39)を形成し,このフィルタ出口管(39)に嵌合して連通する内方延長管(14a)を前記燃料導出管(14)の内端に連設したことを特徴とする,エンジン用燃料ポンプモジュール。
  2. 請求項1記載のエンジン用燃料ポンプモジュールにおいて,
    前記モジュールベース(1)に前記燃料タンク(T)の内部底面より低い燃料溜まり(12)を形成すると共に,前記第2ハウジング(16)の底部を第1ハウジング(15)の下面より上方へオフセット(23)し,その第2ハウジング(16)の底部と前記燃料溜まり(12)との間に画成される前記低圧フィルタ室(24)に前記低圧フィルタ(2)を配置したことを特徴とする,エンジン用燃料ポンプモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105626335A (zh) * 2015-12-30 2016-06-01 浙江锦佳汽车零部件有限公司 燃油泵总成
CN105649843A (zh) * 2014-12-02 2016-06-08 株式会社京浜 燃料供给装置
CN105649840A (zh) * 2015-12-30 2016-06-08 浙江锦佳汽车零部件有限公司 燃油泵总成

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